JP2002181252A - 積層チューブ及び積層チューブの製造方法並びに押し出し成形機 - Google Patents

積層チューブ及び積層チューブの製造方法並びに押し出し成形機

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Yoshio Hara
義雄 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内層チューブと外層チューブとが強固に結合
でき、しかも曲げ応力が作用しても内外層のチューブに
ずれが発生することを防止する。 【解決手段】 積層チューブ31は外層チューブ33の
内側に内層チューブ32が挿入されている。連続した螺
旋状の凹凸によって係合する係合歯36を外層チューブ
33と内層チューブ32の接合面に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野などに用
いられる積層チューブ及びその製造方法並びに積層チュ
ーブの製造に用いられる押し出し成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用チューブでは、耐薬品性、滑り性
等の特性が要求されるため、フッ素樹脂、例えば、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル重合体
(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合
体(ETFE)等のテトラフルオロエチレンの変性物が
使用される。これらの樹脂は、医療用チューブとして使
用するのにあたり、非粘着性、耐薬品性、耐熱性、摩擦
性、撥水性等において、一般的な樹脂、たとえばポリウ
レタン樹脂、ナイロン樹脂、ポリ塩化ビニルなどに比べ
て優れた特性を有している。
【0003】これらのフッ素系樹脂の内、ポリテトラフ
ルオロエチレンによるチューブの成形は、パウダーをナ
フサ等の揮発性溶液によりペースト固形物に予備成形し
た後、押し出し成形機により所定の形状を有したチュー
ブに成形され、乾燥、焼成を経て製造される。この製造
方法は、大型の設備が必要となると共に生産効率が悪い
ため、積層チューブを製造する場合には、テトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共
重合体(ETFE)等の熱可塑性のフッ素樹脂を用いた
多軸押し出し成形により行っている。しかしながら、フ
ッ素樹脂に対して一般的な樹脂を積層してチューブにす
るにあたり、その特性である非粘着性により積層が困難
となっている。
【0004】このような非粘着性を改質した積層チュー
ブとするため、特開平5−318553号公報では、チ
ューブ状フッ素樹脂成形体の外面を、官能基を有する有
機化合物を含む不活性ガス雰囲気中でコロナ放電処理を
行い、この処理の後、その表面上に溶融樹脂を被覆して
積層チューブとしている。なお、コロナ放電に類似する
放電処理であるグロー放電処理やプラズマ放電処理を行
ったり、あるいはレーザ照射による改質を行っている。
【0005】しかしながら、このような方法は、改質の
ために複雑な表面処理を行う必要があり、処理が面倒
で、生産性が低下すると共に、表面処理のための設備が
不可欠となっている。また、積層された面が強固に密着
するため、医療用チューブに要求される耐クラッキング
性能が低下し、曲がりにくくなる問題も有している。
【0006】以上の表面処理を行うことなく積層チュー
ブを製造するため、特開平6−281056号公報に
は、図6に示す構造の積層チューブが開示されている。
この積層チューブは、長手方向に沿った凹部103及び
凸部104を外周面に交互に有する内層チューブ101
を押し出し成形によって成形した後、押し出し成形によ
って内層チューブ101の外側に外層チューブ102を
成形することにより得られる。この積層チューブでは、
接合面に形成した長手方向の凹凸103,104によっ
て噛み合っているため、内層チューブ101と外層チュ
ーブ102とが強固な積層状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す積層チューブでは、凹凸103,104が長手方向
に噛み合っているため、屈曲させたときに内層チューブ
101と外層チューブ102とがずれを生じている。す
なわち、図7に示すように、内側に位置している内層チ
ューブ101が屈曲の際の曲率が相対的に小さいため、
内層チューブ101が外層チューブ102に対して位置
ずれ110を生じるものである。このようなずれ110
の発生は、積層チューブの性能の低下となり、屈曲を要
求される医療用分野のチューブとしては実用性が乏しい
ものとなる問題点を有している。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、面倒な表面処理が不要である
ことは勿論、曲がり易く、曲げても内層チューブと外層
チューブのずれの発生のない積層チューブを提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、この積層チューブを
製造する方法を提供することを目的とすると共に、製造
に用いる押し出し成形機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の積層チューブは、外層チューブの
内側に内層チューブが挿入されており、連続した螺旋状
の凹凸によって係合する係合歯が外層チューブと内層チ
ューブの接合面に形成されていることを特徴とする。
【0010】この発明において、内層チューブと外層チ
ューブとの接合面に形成されている凹凸の係合歯は螺旋
状となっており、凹凸が噛み合うことにより内層チュー
ブと外層チューブとが強固に結合することができる。従
って、非粘着性を改質する面倒な表面処理が不要とな
る。
【0011】また、接合面における内層チューブ及び外
層チューブの長手方向の断面が連続した肉厚部と肉薄部
となるため、曲げ応力が作用してもずれが発生すること
がなくなる。さらに、均一の肉厚の同一素材からなる積
層チューブに比べて小さな曲げ半径での潰れの発生がな
い。このため、屈曲を要求される医療用分野のチューブ
として、実用的であり、好適に用いることができる。
【0012】請求項2の発明の積層チューブの製造方法
は、溶融樹脂の押し出し成形により内層チューブを成形
する際に、溶融樹脂の押し出しと連動して内層チューブ
の外周面に連続した螺旋状の凹凸を形成し、その後、溶
融樹脂の押し出し成形により内層チューブの外周面に外
層チューブを成形することを特徴とする。
【0013】この発明では、内層チューブの成形と連動
して、同チューブの外周面に連続した螺旋状の凹凸を形
成する。そして、外層チューブを内層チューブの外周面
に形成すると、螺旋状の凹凸により内層チューブと外層
チューブとの接合面に、連続して噛み合う係合歯が形成
され、内層チューブと外層チューブとを強固に結合させ
ることができる。
【0014】このような発明では、樹脂の押し出し成形
と連動して係合歯を形成しながら積層チューブとするた
め、積層チューブを連続的に製造することができ、生産
性が向上する。
【0015】請求項3の発明の押し出し成形機は、溶融
樹脂が供給されるマニホールドが内部に形成されたダイ
と、マニホールドと連通する連通孔を有し、この連通孔
の内面に螺旋状の成形用溝が形成されてマニホールドか
ら押し出される溶融樹脂の速度に合わせて回転する回転
ダイスと、少なくともマニホールド及び連通孔の内部に
非接触状態で挿入された芯金とを備えていることを特徴
とする。
【0016】この発明では、溶融樹脂の押し出しに合わ
せて回転ダイスが回転し、この回転によって連通孔内の
螺旋状の成形用溝がチューブの外周面に連続した螺旋状
の凹凸を形成する。これにより、外周面に螺旋状の凹凸
を有した内層チューブを連続的に成形することができ
る。このような発明では、簡単な構造で内層チューブを
形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の押
し出し成形機を示し、図2は一実施の形態の積層チュー
ブ31を示す。
【0018】図1に示すように、ダイ1の内部には溶融
樹脂が供給されることによって溶融樹脂が流れる空間と
なるマニホールド10が形成されている。このマニホー
ルド10の内部には、ガイド2が同軸となるように挿入
されている。
【0019】ダイ1の外周部には、溶融樹脂の冷却を防
止するダイ用バンドヒータ11が巻かれており、図示を
省略した温度コントローラにより制御されている。ま
た、ダイ1の上面には、樹脂を加熱溶融するシリンダー
17が立設状に取り付けられている。シリンダー17は
マニホールド10の樹脂流入口18に合わせてダイ1に
取り付けられている。
【0020】シリンダー17の内部には、樹脂を混練す
るスクリュー6が回転自在に挿入されている。スクリュ
ー6はシリンダー17上に載置されたスクリューモータ
7に連結されており、図示を省略した制御装置によって
混練時の回転が制御されている。
【0021】シリンダー17の外周には、樹脂を加熱溶
融するシリンダーヒータ8が取り付けられており、図示
を省略した温度コントローラにより制御されている。ま
た、シリンダー17の側面には、樹脂ホッパー5が取り
付けられており、樹脂ホッパー5内に樹脂を投入する
と、スクリュー6の回転に伴って樹脂が連続的にシリン
ダー17内に供給される。
【0022】ダイ1の前面には、回転ダイス12が配置
されている。回転ダイス12の中央部分には連通孔12
aが軸方向に貫通しており、この連通孔12aがマニホ
ールド10と連通するように回転ダイス12が密着状態
でダイ1の前面に配置される。また、連通孔12aの内
面には、螺旋状の成形用溝16が形成されている。
【0023】回転ダイス12の外周部には、溶融樹脂の
粘度を調整するダイスヒータ13が装着されている。ま
た、回転ダイス12は、図示を省略したモータおよび制
御装置と接続されており、溶融樹脂が押し出される速度
に合わせて回転ダイス12の回転が制御される構造とな
っている。
【0024】回転ダイス12の前面には、冷却漕14が
設けられており、回転ダイス12から押し出された樹脂
を冷却するようになっている。
【0025】ガイド2の中心には、芯金3が通過するガ
イド孔が貫通している。芯金3はリール4に巻かれてお
り、送りローラ9の回転によってガイド2内に送り込ま
れるようになっている。送りローラ9は図示を省略した
モータ及び制御装置に接続されており、溶融樹脂が押し
出される速度に合わせて、その回転速度が制御される。
【0026】この送りローラ9の回転によって、芯金3
はマニホールド10の内部及び連通孔12aの内部に侵
入する。この場合、芯金3はマニホールド10の内面及
び連通孔12aの内面(成形用溝16)と非接触の状態
で侵入する。これにより、芯金3は内層チューブ32の
チューブ孔を形成する。
【0027】冷却漕14の前方には、成形された内層チ
ューブ32を引き抜くための巻きローラ15が配置され
ており、図示しないモータ及び制御装置により、溶融樹
脂が押し出される速度に合わせて巻きローラ15の速度
が制御されるようになっている。
【0028】次に、以上の押し出し成形機を用いて内層
チューブ32を成形する手順を説明する。
【0029】樹脂ホッパー5に樹脂ペレットが投入され
る。投入された樹脂ペレットは、スクリューモータ7の
回転でスクリュー6が回転することにより、シリンダー
17内に徐々に押し込まれる。このとき、シリンダー1
7に取り付けられたシリンダーヒータ8の熱とスクリュ
ー6の回転により発生する樹脂ペレット自体の剪断発熱
により、樹脂ペレットは徐々に溶融し、溶融樹脂となっ
てマニホールド10内へ押し出される。
【0030】この樹脂の溶融に合わせて、芯金3を送り
ローラ9の回転によってリール4から引き出し、ガイド
2のガイド孔内に挿入する。芯金3の挿入により、マニ
ホールド10内では、芯金3を中心として芯金3の外周
に溶融樹脂が回り込みチューブ形状が形成される。
【0031】この状態で、溶融樹脂の送り速度をスクリ
ューモータ7の回転数制御で調整し、この速度に合うよ
うに芯金3の送り速度を、送りローラー9により調整す
る。溶融樹脂が回転ダイス12に到達する時点で、溶融
樹脂と芯金3の速度と回転ダイス12に形成された成形
用溝16の送りピッチが合うよう回転ダイス12の回転
速度を調整する。この時点で、芯金3の形状、すなわち
断面形状が円形のチューブ孔を有し、かつ外周面に連続
した螺旋状の凹凸を有する内層チューブ32が形成され
る。この後、冷却漕14により熱変形温度以下に冷却
し、巻きローラ15によって溶融樹脂の送り速度に合わ
せた巻取りを行う。
【0032】次に、同様の押し出し成形機を用い、以上
のようにして成形された内層チューブ32の外周に対
し、所望の材質の樹脂を積層して外層チューブ33を成
形する。これにより、内層チューブ32と外層チューブ
33との接合面に連続した螺旋状の凹凸によって係合す
る係合歯が形成され、係合歯によって内層チューブ32
と外層チューブ33とが組み付けられた積層チューブ3
1を製造することができる。
【0033】その後、積層チューブ31を必要長さに切
断した後、芯金3の両端にテンションを与え、延伸小径
化して芯金3を分離する。なお、内層チューブと外層チ
ューブの成形は、内層チューブ32の巻き取り後に改め
て実施しても、押し出し成形機を連結して連続成形して
も良く、いずれであっても同様の成形が可能である。
【0034】図2は以上のようにして成形した積層チュ
ーブ31を示す。内層チューブ32の外周面には、係合
歯36が形成されている。係合歯36は内層チューブ3
2の長さ方向に螺旋状となって連続した凹部34及び凸
部35からなっている。内層チューブ32の外側の外層
チューブ33は、この係合歯36に噛み込んでおり、こ
れにより、内層チューブ32及び外層チューブ33は接
合面の係合歯36によって強固に結合している。
【0035】このように内層チューブ32及び外層チュ
ーブ33が強固に結合するため、内層チューブ32に対
して非粘着性を改質する面倒な表面処理が不要となると
共に、内層チューブ32及び外層チューブ33の材質を
自由に選択することが可能となる。また、このような積
層チューブ31は小さな曲げ半径となるように曲げられ
ても、チューブ孔が潰れることがない。
【0036】さらに、螺旋状の係合歯36による結合の
ため、曲げ応力が作用しても内層チューブ32及び外層
チューブ33の間でずれが発生することがなくなる。図
3は積層チューブ31に曲げ応力が作用した状態を示
し、曲げ応力によって内層チューブ32は屈曲開始点4
0から曲げられる。屈曲開始点40は係合歯36におけ
る凹部34であるため、薄肉部分であり、係合歯36の
ラインは曲がりライン43のように変形する。このと
き、外層チューブ33は、屈曲開始点40に隣り合って
いる屈曲点41が薄肉のため、曲がりライン44のよう
に変形する。
【0037】これらの曲がりライン43,44は係合歯
36の斜面である接触点45で接触する。また、屈曲開
始点40を中心とした対象位置の接触点46においても
接触する。このことにより、曲げ応力は外層チューブ3
3の薄肉部分を延伸する作用力となり、薄肉部分に延び
を発生させると共に、接触点45,46の斜面の滑りに
より外層チューブ33を外周側に持ち上げる力が作用し
て隙間47が形成される。これらの外層チューブ33の
屈曲点41の延びと、隙間47への力の分散によって内
層チューブ32と外層チューブ33との間にずれを防止
することができる。
【0038】図4は内層チューブ32と外層チューブ3
3の接合面に形成される係合歯36の変形々態をそれぞ
れ示し、(a)は上記実施の形態の係合歯である。
(b)は、(a)と同じ係合歯であるが、内層チューブ
32及び外層チューブ33の厚さが異なる形態を示す。
(c)は円弧状の凹凸が連続している係合歯であり、
(d)は櫛歯状の凹凸が連続している係合歯である。こ
のような係合歯は、回転ダイス12の回転によって形成
できるものであれば、図示するものに限定されるもので
はない。
【0039】図5は押し出し成形機の別の形態を示す。
この形態の成形機では、ダイ1にマンドレル21が挿入
されるものである。挿入されたマンドレル21は、ダイ
1内のマニホールド10を形成するための先細り傾斜の
テーパ面21aを有している。また、テーパ面21aに
は、マニホールド10及び回転ダイス12と非接触状態
でこれらの間に挿入される芯金部21bが連設されてい
る。このように芯金部21bがマニホールド10及び回
転ダイス12に挿入されることにより、内層チューブ3
2のチューブ孔を形成するように作用する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、螺旋状の係合歯によって内層チューブと外層チ
ューブとが結合するため、結合が強固となり、非粘着性
を改質する面倒な表面処理が不要となる。また、曲げ応
力が作用してもずれが発生することがなく、さらに、小
さな曲げ半径での潰れも発生することがなく、従っ
て、、屈曲を要求される医療用分野のチューブとして好
適に用いることができる。
【0041】請求項2の発明によれば、樹脂の押し出し
成形と連動して係合歯を形成しながら積層チューブとす
るため、積層チューブを連続的に製造することができ、
生産性が向上する。
【0042】請求項3の発明によれば、溶融樹脂の押し
出しに合わせて回転ダイスが回転してチューブの外周面
に連続した螺旋状の凹凸を形成するため、外周面に螺旋
状の凹凸を有した内層チューブを連続的に成形すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の押し出し成形機の断面
図である。
【図2】本発明の一実施の形態の積層チューブの一部破
断斜視図である。
【図3】(A)は積層チューブを曲げる前の断面図、
(b)は、曲げ応力が作用したときの断面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は係合歯の別
の形態を示す断面図である。
【図5】押し出し成形機の別の形態の断面図である。
【図6】従来の積層チューブの一部を裁除した斜視図で
ある。
【図7】従来の積層チューブを屈曲させた状態の断面図
である。
【符号の説明】
1 ダイ 10 マニホールド 12 回転ダイス 12a 連通孔 3 芯金 31 積層チューブ 32 内層チューブ 33 外層チューブ 34 凹部 35 凸部 36 係合歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 23:00 23:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層チューブの内側に内層チューブが挿
    入されており、連続した螺旋状の凹凸によって係合する
    係合歯が外層チューブと内層チューブの接合面に形成さ
    れていることを特徴とする積層チューブ。
  2. 【請求項2】 溶融樹脂の押し出し成形により内層チュ
    ーブを成形する際に、溶融樹脂の押し出しと連動して内
    層チューブの外周面に連続した螺旋状の凹凸を形成し、
    その後、溶融樹脂の押し出し成形により内層チューブの
    外周面に外層チューブを成形することを特徴とする積層
    チューブの製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融樹脂が供給されるマニホールドが内
    部に形成されたダイと、マニホールドと連通する連通孔
    を有し、この連通孔の内面に螺旋状の成形用溝が形成さ
    れてマニホールドから押し出される溶融樹脂の速度に合
    わせて回転する回転ダイスと、少なくともマニホールド
    及び連通孔の内部に非接触状態で挿入された芯金とを備
    えていることを特徴とする押し出し成形機。
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JP2007051758A (ja) * 2005-07-22 2007-03-01 Toyox Co Ltd 可撓性積層ホース及びその製造方法

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JP2007051758A (ja) * 2005-07-22 2007-03-01 Toyox Co Ltd 可撓性積層ホース及びその製造方法
JP4639367B2 (ja) * 2005-07-22 2011-02-23 株式会社トヨックス 可撓性積層ホースの製造方法

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