JP2002180440A

JP2002180440A - 防塵装置

Info

Publication number: JP2002180440A
Application number: JP2000376868A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Yamagata; 徹生山縣; Eiichi Muto; 栄一武藤; Akira Yoneda; 晃米田
Original assignee: Mono Pumps Ltd; Hitachi Kiden Kogyo Ltd
Current assignee: NOV Process and Flow Technologies UK Ltd; Hitachi Kiden Kogyo Ltd
Priority date: 2000-12-12
Filing date: 2000-12-12
Publication date: 2002-06-26

Abstract

(57)【要約】【課題】取水口の幅が防塵装置の幅より狭い場合で
も、取水口や防塵装置を改造することなく、容易に防塵
装置を設置することができる防塵装置を提供すること。【解決手段】スクリーン本体２を、破砕機４に対し
て、鉛直方向の軸を中心として揺動可能に連結し、スク
リーン本体２の設置角度を可変とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、河川や湖沼等より
水を引き込む取水口や分岐水路（以下、「取水口」とい
う。）に設けられる防塵装置に関し、特に、取水口の幅
が防塵装置の幅より狭い場合でも、容易に設置すること
ができる防塵装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、河川や湖沼等より水を引き込む場
合、流水と共に流下するごみ等の浮遊物を、取水口に取
り入れないように、取水口に防塵装置を設置するように
している。

【０００３】この防塵装置としては、例えば、多数の円
板を所定の間隔をあけて回転軸に固定した複数の円柱状
スクリーンユニットを、互いに隣接する円柱状スクリー
ンユニットの円板同士が重なり合うように配設して構成
されたものが使用されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、取水口の幅
は様々であるため、所定の幅に製造される汎用の防塵装
置を、この防塵装置の幅より狭い取水口に設置する場合
には、取水口を広げるか、あるいは防塵装置の幅を狭く
改造する等の措置が必要となり、このため、コストが上
昇するという問題があった。

【０００５】本発明は、上記従来の防塵装置が有する問
題点に鑑み、取水口の幅が防塵装置の幅より狭い場合で
も、取水口や防塵装置を改造することなく、容易に防塵
装置を設置することができる防塵装置を提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の防塵装置は、スクリーン本体と、浮遊物を
破砕する破砕機とからなる防塵装置において、前記スク
リーン本体を、破砕機に対して、鉛直方向の軸を中心と
して揺動可能に連結し、スクリーン本体の設置角度を可
変としたことを特徴とする。

【０００７】この防塵装置は、取水口の幅が防塵装置の
幅より狭い場合には、スクリーン本体を、破砕機に対し
て、鉛直方向の軸を中心として揺動させることによっ
て、スクリーン本体を取水口に対して斜めに設置するよ
うにする。

【０００８】この場合において、スクリーン本体を、多
数の円板を所定の間隔をあけて回転軸に固定した複数の
円柱状スクリーンユニットを、隣接する円柱状スクリー
ンユニットの円板同士が重なり合うように配設して構成
することができる。

【０００９】これにより、スクリーン本体によって捕捉
した浮遊物を、破砕機側に強制的に送るようにして、浮
遊物の破砕を確実に行うことができる。

【００１０】また、スクリーン本体及び破砕機を、鉛直
方向の軸を中心として揺動可能に連結したガイドケーシ
ングに着脱可能に取り付けるようにすることができる。

【００１１】これにより、鉛直方向の軸を中心として揺
動可能に連結したガイドケーシングを設置した後、ガイ
ドケーシングにスクリーン本体及び破砕機を取り付ける
ことにより、重量のあるスクリーン本体及び破砕機の設
置作業やその後の保守作業を容易に行うことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の防塵装置の実施の
形態を図面に基づいて説明する。

【００１３】本発明の防塵装置の第１実施例を、図１〜
図４に示す。

【００１４】この防塵装置は、例えば、河川に形成した
取水口Ｓに配設されるもので、複数の円柱状スクリーン
ユニット１Ａからなる、流水と共に流下するごみ等の浮
遊物を捕捉するためのスクリーン本体２と、このスクリ
ーン本体２によって捕捉した浮遊物を破砕する破砕機４
とを備えている。

【００１５】この場合において、スクリーン本体２は、
図１〜図２に示すように、多数の円板１，１を所定の間
隔をあけて回転軸３に固定して形成した複数の円柱状ス
クリーンユニット１Ａを、隣接する円柱状スクリーンユ
ニット１Ａの円板１，１同士が重なり合うように配設し
て構成されている。

【００１６】スクリーン本体２は、円柱状スクリーンユ
ニット１Ａを、フレーム５に支持するとともに、各円柱
状スクリーンユニット１Ａの回転軸３を、電動モータ等
の駆動機構Ｍ１により、同一方向に回転駆動するように
構成されている。これにより、各円柱状スクリーンユニ
ット１Ａの円板１が、同一方向に回転するようにし、ス
クリーン本体２により捕捉された流水と共に流下するご
み等の浮遊物を、順次破砕機４側に送ることができるよ
うにしている。

【００１７】破砕機４は、特に、この方式に限定される
ものではないが、周面に鋸歯状の凹凸（図示省略）を形
成した多数の円板４１を所定の間隔をあけて回転軸（図
示省略）に固定して形成した複数の円柱状破砕ユニット
４０を、隣接する円柱状破砕ユニット４０の円板４１，
４１同士が重なり合うように配設して構成されている。

【００１８】この破砕機４は、円板４１の隙間を介して
水を取り入れるようにするとともに、フレーム６に支持
した各円柱状破砕ユニット４０の回転軸を、電動モータ
等の駆動機構Ｍ２により、逆方向、すなわち、隣接する
円柱状破砕ユニット４０の円板４１，４１同士が噛み込
む方向に回転駆動するように構成されている。これによ
り、スクリーン本体２により捕捉され、スクリーン本体
２側から順次送り込まれてくる浮遊物を、破砕しなが
ら、流水と共に取水口Ｓ内に取り入れるようにしてい
る。

【００１９】そして、この防塵装置では、図３〜図４に
示すように、スクリーン本体２のフレーム５の一端側
を、破砕機４のフレーム６に、ヒンジ７を介することに
より、鉛直方向の軸を中心として揺動可能に連結し、破
砕機４を取水口Ｓに対して平行（水流に対して直角）に
固定することにより、スクリーン本体２の設置角度を可
変としている。これにより、図１に示すように、スクリ
ーン本体２の他端側（自由端側）が取水口の上流側に位
置するように設置することによって、取水口Ｓと防塵装
置の幅の差や防塵装置の据付誤差を吸収するとともに、
スクリーン本体２によって捕捉した浮遊物を、破砕機４
側に送りやすくし、さらに、浮遊物を破砕機４の前面か
ら逃げないように滞留させ、浮遊物の破砕を確実に行う
ことができるようにしている。

【００２０】なお、防塵装置と取水口Ｓの両側の壁Ｓ１
との接続は、基本的には、防塵装置を設置した後の現場
合わせとなるが、必要に応じて防塵装置と取水口Ｓの壁
Ｓ１との間に設けられる、阻水板８にもヒンジ（図示省
略）を取り付けて、その設置角度を可変とすることもで
き、さらに、幅調節可能なスライド機構（図示省略）を
設けることもできる。

【００２１】このスクリーン本体２のフレーム５と破砕
機４のフレーム６は、それぞれの機構を支える骨格とし
て機能し、さらに、必要に応じて、破砕機４とスクリー
ン本体２は、ヒンジ７を境界として、分離することがで
きるようにする。

【００２２】このように、この防塵装置は、スクリーン
本体２を、破砕機４に対して、鉛直方向の軸を中心とし
て揺動可能に連結し、スクリーン本体２の設置角度を可
変としているため、取水口Ｓの幅が防塵装置の幅より狭
い場合でも、スクリーン本体２を取水口Ｓに対して斜め
に設置することにより、取水口Ｓや防塵装置を改造する
ことなく、容易に防塵装置を設置することができる。

【００２３】ところで、本実施例の防塵装置では、スク
リーン本体２の設置角度を可変とするために、スクリー
ン本体２のフレーム５の一端側を、破砕機４のフレーム
６に、ヒンジ７を介することにより、鉛直方向の軸を中
心として揺動可能に直接連結するようにしたが、このほ
か、図５に示す本発明の防塵装置の第２実施例のよう
に、スクリーン本体２及び破砕機４を、ヒンジ７を介す
ることにより鉛直方向の軸を中心として揺動可能に連結
したガイドケーシング５０，６０に、例えば、嵌挿する
ようにして、着脱可能に取り付けるようにすることがで
きる。これにより、ヒンジ７を介することにより鉛直方
向の軸を中心として揺動可能に連結したガイドケーシン
グ５０，６０を、所定の位置に設置した後、このガイド
ケーシング５０，６０に、スクリーン本体２及び破砕機
４をそれぞれ後付けで取り付けることが可能となり、重
量のあるスクリーン本体２及び破砕機４の設置作業やそ
の後の保守作業を容易に行うことができるものとなる。
また、ガイドケーシング５０とガイドケーシング６０
は、スクリーン本体２と破砕機４を支える骨格として機
能し、さらに、必要に応じて、両者は、ヒンジ７を境界
として、分離することができるようにする。

【００２４】以上、本発明の防塵装置について、その実
施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載
した構成に限定されるものではなく、例えば、スクリー
ン本体に、水平にスクリーンバーを多数並列して配設す
るとともに、この並列して配設したスクリーンバー間に
レーキを移動可能に配設して構成した横形スクリーンを
用いる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その
構成を変更することができる。

【００２５】また、本発明の防塵装置は、河川や湖沼の
淡水域の取水口のほか、例えば、発電所等の海岸の取水
口にも設置することができるものである。

【００２６】

【発明の効果】本発明の防塵装置によれば、取水口の幅
が防塵装置の幅より狭い場合に、スクリーン本体を、破
砕機に対して、鉛直方向の軸を中心として揺動させるこ
とによって、スクリーン本体を取水口に対して斜めに設
置するようにすることができる。これにより、取水口の
幅が防塵装置の幅より狭い場合であっても、取水口や防
塵装置を改造することなく、容易に防塵装置を設置する
ことができ、防塵装置の設置コストを低廉にすることが
できる。また、スクリーン本体を取水口に対しての斜め
に設置する場合、スクリーン本体の自由端側が取水口の
上流側に位置するように設置することにより、スクリー
ン本体によって捕捉した浮遊物を、破砕機側に送りやす
くするとともに、浮遊物を破砕機の前面から逃げないよ
うに滞留させ、浮遊物の破砕を確実に行うことができ
る。

【００２７】また、スクリーン本体を、多数の円板を所
定の間隔をあけて回転軸に固定した複数の円柱状スクリ
ーンユニットを、隣接する円柱状スクリーンユニットの
円板同士が重なり合うように配設して構成することによ
り、スクリーン本体によって捕捉した浮遊物を、破砕機
側に強制的に送るようにして、浮遊物の破砕を確実に行
うことができる。

【００２８】さらに、スクリーン本体及び破砕機を、鉛
直方向の軸を中心として揺動可能に連結したガイドケー
シングに着脱可能に取り付けるようにすることにより、
鉛直方向の軸を中心として揺動可能に連結したガイドケ
ーシングを設置した後、ガイドケーシングにスクリーン
本体及び破砕機を取り付けることにより、重量のあるス
クリーン本体及び破砕機の設置作業やその後の保守作業
を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の防塵装置の第１実施例を示す平面図で
ある。

【図２】同正面図である。

【図３】スクリーン本体と破砕機の連結部の拡大平面図
である。

【図４】スクリーン本体と破砕機の連結部の拡大正面図
である。

【図５】本発明の防塵装置の第２実施例を示す平面図で
ある。

【符号の説明】

１円板１Ａ円柱状スクリーンユニット２スクリーン本体３回転軸４破砕機４０円柱状破砕ユニット４１円板５フレーム５０ガイドケーシング６フレーム６０ガイドケーシング７ヒンジ８阻水板Ｓ取水口Ｓ１取水口の壁Ｍ１、Ｍ２駆動機構

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者武藤栄一兵庫県尼崎市下坂部３丁目11番１号日立機電工業株式会社内 (72)発明者米田晃兵庫県尼崎市下坂部３丁目11番１号日立機電工業株式会社内Ｆターム(参考） 4D026 BA01 BB01 BC04 BD06 BG01 BH00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スクリーン本体と、浮遊物を破砕する破
砕機とからなる防塵装置において、前記スクリーン本体
を、破砕機に対して、鉛直方向の軸を中心として揺動可
能に連結し、スクリーン本体の設置角度を可変としたこ
とを特徴とする防塵装置。
【請求項２】スクリーン本体を、多数の円板を所定の
間隔をあけて回転軸に固定した複数の円柱状スクリーン
ユニットを、隣接する円柱状スクリーンユニットの円板
同士が重なり合うように配設して構成したことを特徴と
する請求項１記載の防塵装置。
【請求項３】スクリーン本体及び破砕機を、鉛直方向
の軸を中心として揺動可能に連結したガイドケーシング
に着脱可能に取り付けるようにしたことを特徴とする請
求項１又は２記載の防塵装置。