JP2002180285A - 電子部品の端子 - Google Patents

電子部品の端子

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JP2002180285A
JP2002180285A JP2000377469A JP2000377469A JP2002180285A JP 2002180285 A JP2002180285 A JP 2002180285A JP 2000377469 A JP2000377469 A JP 2000377469A JP 2000377469 A JP2000377469 A JP 2000377469A JP 2002180285 A JP2002180285 A JP 2002180285A
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plating
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alloy
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JP2000377469A
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Motonari Aki
元成 秋
Yoshihiko Matsuo
義彦 松尾
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛フリーはんだに対する濡れ性を向上させた
めっき層を有する電子部品の端子を提供すること。 【解決手段】 端子用の金属基材と、金属基材の表面に
形成されためっき層とからなり、めっき層がSnとCuとを
含有し、めっき層のSn-Cu結晶の粒径が1.0μm以下とな
るようにCu含有比率が設定されてなる電子部品の端子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面にめっき層を
有する電子部品、例えば光結合半導体装置のめっきされ
た端子に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、光
結合半導体装置のような電子部品の端子には実装時のは
んだ濡れ性を考えて、Snめっきや、Sn−Pbめっきが施さ
れてきた。しかしながら、Snめっきに関してはウィスカ
ーの成長による端子間の短絡不良が発生することから、
現在ではSn−Pbめっきをリード端子のめっきに用いてい
る。
【0003】ところが、そのSn−Pbめっきされた部品
や、その部品がSn−Pbはんだ付けされたプリント基板等
が破棄されると、酸性雨により、めっき、もしくは、は
んだから鉛が溶け出し、土壌汚染、地下水汚染を引き起
こすことが指摘されている。そこで、近年、Sn−Pbめっ
きや、Sn−Pbはんだの使用を規制しようとする動きが世
界的に活発になっている。
【0004】そこで、鉛を使わないめっき材料の候補と
して、Sn−Bi、Sn−Ag、Sn−Zn、Sn−Cu等の2元系合金
による外装めっきや、パラジウムによるリードフレーム
全体めっきが考えられていた。しかし、これらSn−Pbめ
っき代替候補は、Sn−Pbめっきに比べ、はんだ濡れ性が
劣っており、また、その他の問題点が以下に挙げられ
る。
【0005】Sn−Agやパラジウムは、材料費が非常に高
く、単価が安い部品への適用は困難である。Sn−Biは現
在、最も有力視されているが、Bi自身の脆い性質や、Pb
同様、重金属であることから、人体へ深刻な影響を及ぼ
すことが危惧されている。Sn−Znは融点がSn−Pbに近い
という点にて有利であるが、酸化が激しく、めっき後の
保管環境の問題があり、実装では窒素雰囲気下が不可欠
とされており、扱いづらい。以上の鉛フリーめっきにお
いてはコスト、取り扱い性、接合信頼性にてそれぞれデ
メリットをもっていた。
【0006】そこで、Sn−Cuは他の鉛フリーめっき候補
に比べ低コストであり、単価が安い部品への適用が容易
である上、取り扱い性、接合信頼性に関しても、問題点
がなく、その実用性に対する期待は高まっている。はん
だ温度245℃程度にて、はんだ濡れ性が確保できるので
あれば、Sn−Pbのめっきの代替品として有望であると考
えられている。
【0007】はんだ濡れ性判定基準として、従来のSn−
Pbめっきでは、はんだ平衡法(EIAJET-7401)にて、SnP
bはんだ、温度230℃で、ゼロクロスタイム3秒以下とさ
れてきていたが、本発明の鉛フリーめっきでは、実用性
のある濡れ性を考える定基準として、鉛フリーはんだ
(例えば、Sn2.5AgO.5Cu1.0Bi)、温度245℃で、ゼロク
ロスタイム3秒以下としている。Sn−Cu合金めっきを施
した電子部品はすでに知られている(例えば、特開20
00−26994号公報参照)が、鉛フリーはんだを用
いて、ゼロクロスタイム3秒以下を実現するには、250〜
270℃のはんだ温度を必要としており、これでは実用性
のある濡れ性を得られない。そこで、本発明はこのよう
な事情を考慮してなされたもので、鉛フリーはんだに対
する濡れ性を向上させたSn−Cuめっき層を有する電子部
品の端子を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、端子用の金
属基材と、金属基材の表面に形成されためっき層とから
なり、めっき層がSnとCuとを含有し、めっき層のSn-Cu
結晶の粒径が1.0μm以下となるようにCu含有比率が設
定されてなる電子部品の端子を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】Sn−Cuめっきの濡れが劣る原因と
して、めっき条件、もしくはめっき後の経時的、熱的な
要因によってできる、皮膜中のCuおよびSn−Cu合金の異
常析出が考えられる。実験の結果から、めっき後、そし
てプレッシャークッカーテスト16時間実施後において、
Sn−Cu合金粒径を1.0μm以下に抑えれば、従来より低
い温度(245℃)で十分なはんだ濡れを得られることが
見出された。ここで、プレッシャークッカーテストと
は、供試品を高温・高湿環境下に放置する信頼性評価の
一つである。
【0010】よって、この発明では、はんだ濡れ性を向
上させ、従来より低い温度(例えば、245℃)で濡れを
得る手段として、Sn−Cuめっき中の組成を均一に分散さ
せ、経時的、熱的な要因によって、Sn−Cu合金粒が形成
された場合においても、合金粒のサイズを1.0μm以下
のサイズに抑えて、めっき皮膜中の均一性を維持するよ
うにしている。
【0011】この発明では、現状のめっき精度で制御が
でき、組成の安定析出、即ち、均一な分散性が可能な範
囲として、Cuの含有比率を0.1〜10.0%とすることが好
ましい。また、Cuの含有比率が1.0〜6.0%であれば、さ
らに好ましい。より具体的には、Cuの含有比率とし
て、1.0,1.5,2.0,2.5,3.0,3.5,4.0,4.5,5.0,5.5,6.0%
を挙げることができる。端子用基材としては、Cu合金や
Fe合金を挙げることができる。
【0012】この発明によれば、245℃ではんだ濡れ性
が確保できるので、大半の部品について、現状の耐熱性
にて、使用できることになり、鉛フリー化に伴う、実装
中の不具合(パッケージクラック)の発生を抑えること
ができる。また、高温対応の実装機を新たに用いる必要
がなくなることや、他の鉛フリーめっき候補に比べ材料
費が安価である為、鉛フリー化に伴うコストアップが少
なく抑えられる。
【0013】以下、この発明を実施例を用いて詳述す
る。 《実施例1》Cu含有比率を2.0%、膜厚は7〜13μm、電
流密度1〜3.5A/dm2にてCu合金基材上に施したSn−Cuめ
っきについて、めっき後と、経時酸化を模した表面酸化
処理としてプレッシャークッカーテスト(PCT)を16時
間実施した後とのめっき皮膜断面SEM写真をそれぞれ図1
の(a)と(b)に示す。なお、平均ゼロクロスタイムは、図
1の(a)の場合には1.4秒、図1の(b)では1.8秒である。
【0014】この発明では、図1の(a)又は(b)に示すよ
うに、めっき直後またはPCT16時間後においても、めっ
き皮膜中は、粒径1.0μm以下のSn−Cu合金粒が均一に
分散しており、異常析出は現れておらず、ゼロクロスタ
イムは3秒以下となり、実用的な濡れ性が実現できるこ
とがわかる。
【0015】《実施例2》次に、実施例1にて作成した
分散性の良いSn−Cuめっき皮膜のはんだ濡れ性を確認し
た。Cu合金基材上に作成したCu比率0.1〜10.0%のめっ
きについて、はんだ平衡法(EIAJ ET-7401)により、Pb
フリーはんだを用いて、濡れ時間を測定した結果を図2
に示す。なお、この場合の評価条件は表1の通りであ
る。これより、ゼロクロスタイム3秒以下を実現するに
はCu比率を0.1〜10.0%にすればよいことが判る。
【0016】
【表1】
【0017】《実施例3》また、実施例2と同様のCu比
率のめっきに、表面酸化処理として、プレッシャークッ
カーテスト8時間を施した後に、はんだ平衡法(EIAJ ET
-7401)により、Pbフリーはんだを用いて、濡れ時間を
測定した結果を図3に示す。なお、この場合の評価条件
は表2の通りである。これからも、酸化処理後では、ゼ
ロクロスタイム3秒以下を実現するには、Cu比率を1〜6
%にすればよいことが判る。
【0018】
【表2】
【0019】図4は、実施例1〜実施例3の性能を持っ
ためっきが、Cu合金端子2の上に実施される光結合半導
体装置1の一例を示す。また、図5は、実施例1〜実施例
3の性能を持っためっきがFe合金端子4上に実施される
光結合半導体装置3の一例を示す。尚、上記実施例は、
何れもこの発明を具体化した一例であり、この発明の範
囲がこれによって限定されるものではない。
【0020】この発明のSn−Cuめっきは、上記実施例の
ように、めっき皮膜中の組成の分散性が良く、Cu含有率
範囲0.1〜10.0%(表面酸化効果を考慮した場合には1.0
〜6.0%が好ましい)において、濡れ性の向上が見ら
れ、はんだ濡れ性も実用温度(245℃)にて実装可能と
なっている。
【0021】従来のSn−Cu合金めっきでは、鉛フリーは
んだを用いて、はんだ平衡法を行うと、ゼロクロスタイ
ム3秒以下を実現するには、はんだ温度が250〜270℃ま
で必要となる。さらにその中でも、融点が低く、濡れ性
は良好であるが、接合信頼性に問題があるといわれてい
るBi3%以上含有するはんだを用いた結果を除けば、濡
れに必要な温度は270℃まで必要となっている。濡れに
必要な温度が270℃であれば、さらに、基板上における
温度差(ΔT)を考慮すると、それ以上の温度にて実行
しなければならない。270℃以上の温度で実装を行おう
とすると、現在の部品パッケージでは、モールド樹脂ク
ラック等の不具合の発生が多くなることが予想され、実
用的でないのは明らかである。この発明のめっき層を有
する端子を用いれば、はんだ、めっきのPbフリー化によ
る半導体部品実装温度の上昇の幅を少なくし、部品への
熱負荷を低減でき、樹脂クラックの発生を抑えることが
できる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、鉛フリーはんだを用
いても実用温度(245℃)で十分な濡れ性が得られるめ
っき層を有する電子部品の端子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すめっき皮膜断面写真で
ある。
【図2】この発明によるめっき層の平衡法結果を示すグ
ラフである。
【図3】この発明によるめっき層の平衡法結果(表面酸
化処理後)を示すグラフである。
【図4】この発明による端子を有する電子部品の例を示
す断面図である。
【図5】この発明による端子を有する電子部品の他の例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光結合半導体装置 2 Cu合金端子 3 光結合半導体装置 4 Fe合金端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子用の金属基材と、金属基材の表面に
    形成されためっき層とからなり、めっき層がSnとCuとを
    含有し、めっき層のSn-Cu結晶の粒径が1.0μm以下とな
    るようにCu含有比率が設定されてなる電子部品の端子。
  2. 【請求項2】 Cuの含有比率が0.1〜10.0%である請求
    項1記載の電子部品の端子。
  3. 【請求項3】 Cuの含有比率が1.0〜6.0%である請求項
    1記載の電子部品の端子。
  4. 【請求項4】 金属基材がCu合金である請求項1〜3の
    いずれか1つに記載の電子部品の端子。
  5. 【請求項5】 金属基材がFe合金である請求項1〜3の
    いずれか1つに記載の電子部品の端子。
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