JP2002180285A - 電子部品の端子 - Google Patents
電子部品の端子Info
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Abstract
めっき層を有する電子部品の端子を提供すること。 【解決手段】 端子用の金属基材と、金属基材の表面に
形成されためっき層とからなり、めっき層がSnとCuとを
含有し、めっき層のSn-Cu結晶の粒径が1.0μm以下とな
るようにCu含有比率が設定されてなる電子部品の端子。
Description
有する電子部品、例えば光結合半導体装置のめっきされ
た端子に関する。
結合半導体装置のような電子部品の端子には実装時のは
んだ濡れ性を考えて、Snめっきや、Sn−Pbめっきが施さ
れてきた。しかしながら、Snめっきに関してはウィスカ
ーの成長による端子間の短絡不良が発生することから、
現在ではSn−Pbめっきをリード端子のめっきに用いてい
る。
や、その部品がSn−Pbはんだ付けされたプリント基板等
が破棄されると、酸性雨により、めっき、もしくは、は
んだから鉛が溶け出し、土壌汚染、地下水汚染を引き起
こすことが指摘されている。そこで、近年、Sn−Pbめっ
きや、Sn−Pbはんだの使用を規制しようとする動きが世
界的に活発になっている。
して、Sn−Bi、Sn−Ag、Sn−Zn、Sn−Cu等の2元系合金
による外装めっきや、パラジウムによるリードフレーム
全体めっきが考えられていた。しかし、これらSn−Pbめ
っき代替候補は、Sn−Pbめっきに比べ、はんだ濡れ性が
劣っており、また、その他の問題点が以下に挙げられ
る。
く、単価が安い部品への適用は困難である。Sn−Biは現
在、最も有力視されているが、Bi自身の脆い性質や、Pb
同様、重金属であることから、人体へ深刻な影響を及ぼ
すことが危惧されている。Sn−Znは融点がSn−Pbに近い
という点にて有利であるが、酸化が激しく、めっき後の
保管環境の問題があり、実装では窒素雰囲気下が不可欠
とされており、扱いづらい。以上の鉛フリーめっきにお
いてはコスト、取り扱い性、接合信頼性にてそれぞれデ
メリットをもっていた。
に比べ低コストであり、単価が安い部品への適用が容易
である上、取り扱い性、接合信頼性に関しても、問題点
がなく、その実用性に対する期待は高まっている。はん
だ温度245℃程度にて、はんだ濡れ性が確保できるので
あれば、Sn−Pbのめっきの代替品として有望であると考
えられている。
Pbめっきでは、はんだ平衡法(EIAJET-7401)にて、SnP
bはんだ、温度230℃で、ゼロクロスタイム3秒以下とさ
れてきていたが、本発明の鉛フリーめっきでは、実用性
のある濡れ性を考える定基準として、鉛フリーはんだ
(例えば、Sn2.5AgO.5Cu1.0Bi)、温度245℃で、ゼロク
ロスタイム3秒以下としている。Sn−Cu合金めっきを施
した電子部品はすでに知られている(例えば、特開20
00−26994号公報参照)が、鉛フリーはんだを用
いて、ゼロクロスタイム3秒以下を実現するには、250〜
270℃のはんだ温度を必要としており、これでは実用性
のある濡れ性を得られない。そこで、本発明はこのよう
な事情を考慮してなされたもので、鉛フリーはんだに対
する濡れ性を向上させたSn−Cuめっき層を有する電子部
品の端子を提供するものである。
属基材と、金属基材の表面に形成されためっき層とから
なり、めっき層がSnとCuとを含有し、めっき層のSn-Cu
結晶の粒径が1.0μm以下となるようにCu含有比率が設
定されてなる電子部品の端子を提供するものである。
して、めっき条件、もしくはめっき後の経時的、熱的な
要因によってできる、皮膜中のCuおよびSn−Cu合金の異
常析出が考えられる。実験の結果から、めっき後、そし
てプレッシャークッカーテスト16時間実施後において、
Sn−Cu合金粒径を1.0μm以下に抑えれば、従来より低
い温度(245℃)で十分なはんだ濡れを得られることが
見出された。ここで、プレッシャークッカーテストと
は、供試品を高温・高湿環境下に放置する信頼性評価の
一つである。
上させ、従来より低い温度(例えば、245℃)で濡れを
得る手段として、Sn−Cuめっき中の組成を均一に分散さ
せ、経時的、熱的な要因によって、Sn−Cu合金粒が形成
された場合においても、合金粒のサイズを1.0μm以下
のサイズに抑えて、めっき皮膜中の均一性を維持するよ
うにしている。
でき、組成の安定析出、即ち、均一な分散性が可能な範
囲として、Cuの含有比率を0.1〜10.0%とすることが好
ましい。また、Cuの含有比率が1.0〜6.0%であれば、さ
らに好ましい。より具体的には、Cuの含有比率とし
て、1.0,1.5,2.0,2.5,3.0,3.5,4.0,4.5,5.0,5.5,6.0%
を挙げることができる。端子用基材としては、Cu合金や
Fe合金を挙げることができる。
が確保できるので、大半の部品について、現状の耐熱性
にて、使用できることになり、鉛フリー化に伴う、実装
中の不具合(パッケージクラック)の発生を抑えること
ができる。また、高温対応の実装機を新たに用いる必要
がなくなることや、他の鉛フリーめっき候補に比べ材料
費が安価である為、鉛フリー化に伴うコストアップが少
なく抑えられる。
る。 《実施例1》Cu含有比率を2.0%、膜厚は7〜13μm、電
流密度1〜3.5A/dm2にてCu合金基材上に施したSn−Cuめ
っきについて、めっき後と、経時酸化を模した表面酸化
処理としてプレッシャークッカーテスト(PCT)を16時
間実施した後とのめっき皮膜断面SEM写真をそれぞれ図1
の(a)と(b)に示す。なお、平均ゼロクロスタイムは、図
1の(a)の場合には1.4秒、図1の(b)では1.8秒である。
うに、めっき直後またはPCT16時間後においても、めっ
き皮膜中は、粒径1.0μm以下のSn−Cu合金粒が均一に
分散しており、異常析出は現れておらず、ゼロクロスタ
イムは3秒以下となり、実用的な濡れ性が実現できるこ
とがわかる。
分散性の良いSn−Cuめっき皮膜のはんだ濡れ性を確認し
た。Cu合金基材上に作成したCu比率0.1〜10.0%のめっ
きについて、はんだ平衡法(EIAJ ET-7401)により、Pb
フリーはんだを用いて、濡れ時間を測定した結果を図2
に示す。なお、この場合の評価条件は表1の通りであ
る。これより、ゼロクロスタイム3秒以下を実現するに
はCu比率を0.1〜10.0%にすればよいことが判る。
率のめっきに、表面酸化処理として、プレッシャークッ
カーテスト8時間を施した後に、はんだ平衡法(EIAJ ET
-7401)により、Pbフリーはんだを用いて、濡れ時間を
測定した結果を図3に示す。なお、この場合の評価条件
は表2の通りである。これからも、酸化処理後では、ゼ
ロクロスタイム3秒以下を実現するには、Cu比率を1〜6
%にすればよいことが判る。
ためっきが、Cu合金端子2の上に実施される光結合半導
体装置1の一例を示す。また、図5は、実施例1〜実施例
3の性能を持っためっきがFe合金端子4上に実施される
光結合半導体装置3の一例を示す。尚、上記実施例は、
何れもこの発明を具体化した一例であり、この発明の範
囲がこれによって限定されるものではない。
ように、めっき皮膜中の組成の分散性が良く、Cu含有率
範囲0.1〜10.0%(表面酸化効果を考慮した場合には1.0
〜6.0%が好ましい)において、濡れ性の向上が見ら
れ、はんだ濡れ性も実用温度(245℃)にて実装可能と
なっている。
んだを用いて、はんだ平衡法を行うと、ゼロクロスタイ
ム3秒以下を実現するには、はんだ温度が250〜270℃ま
で必要となる。さらにその中でも、融点が低く、濡れ性
は良好であるが、接合信頼性に問題があるといわれてい
るBi3%以上含有するはんだを用いた結果を除けば、濡
れに必要な温度は270℃まで必要となっている。濡れに
必要な温度が270℃であれば、さらに、基板上における
温度差(ΔT)を考慮すると、それ以上の温度にて実行
しなければならない。270℃以上の温度で実装を行おう
とすると、現在の部品パッケージでは、モールド樹脂ク
ラック等の不具合の発生が多くなることが予想され、実
用的でないのは明らかである。この発明のめっき層を有
する端子を用いれば、はんだ、めっきのPbフリー化によ
る半導体部品実装温度の上昇の幅を少なくし、部品への
熱負荷を低減でき、樹脂クラックの発生を抑えることが
できる。
いても実用温度(245℃)で十分な濡れ性が得られるめ
っき層を有する電子部品の端子を提供することができ
る。
ある。
ラフである。
化処理後)を示すグラフである。
す断面図である。
を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 端子用の金属基材と、金属基材の表面に
形成されためっき層とからなり、めっき層がSnとCuとを
含有し、めっき層のSn-Cu結晶の粒径が1.0μm以下とな
るようにCu含有比率が設定されてなる電子部品の端子。 - 【請求項2】 Cuの含有比率が0.1〜10.0%である請求
項1記載の電子部品の端子。 - 【請求項3】 Cuの含有比率が1.0〜6.0%である請求項
1記載の電子部品の端子。 - 【請求項4】 金属基材がCu合金である請求項1〜3の
いずれか1つに記載の電子部品の端子。 - 【請求項5】 金属基材がFe合金である請求項1〜3の
いずれか1つに記載の電子部品の端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000377469A JP2002180285A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 電子部品の端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000377469A JP2002180285A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 電子部品の端子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002180285A true JP2002180285A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18846186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000377469A Pending JP2002180285A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 電子部品の端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002180285A (ja) |
-
2000
- 2000-12-12 JP JP2000377469A patent/JP2002180285A/ja active Pending
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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