JP2002180231A - タービン羽根の耐久性を向上させる方法 - Google Patents

タービン羽根の耐久性を向上させる方法

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JP2002180231A JP2000386525A JP2000386525A JP2002180231A JP 2002180231 A JP2002180231 A JP 2002180231A JP 2000386525 A JP2000386525 A JP 2000386525A JP 2000386525 A JP2000386525 A JP 2000386525A JP 2002180231 A JP2002180231 A JP 2002180231A
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Walter E Olson
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Alan David Cetel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成要素の耐久性を向上させるため、予め被
覆されていない高温ガス流に直接曝されないタービン羽
根の部分に錆止めペイントを塗布する。 【解決手段】 本発明によれば、動作中に例えば100
0℃以上の高温に曝される物品が開示される。1つの実
施例では、ガスタービンエンジン用の方法は、指向的に
結晶化した金属下地、例えば、翼形と根元と羽根および
根元の間に配置された台とを画定する超合金を含む。そ
の台は根元に隣接する下側を有し、MCrAlY、貴金
属を含むアルミニウム化物または腐食防止セラミックの
ような耐食ライニング塗料が、このような塗料で予め覆
われていない羽根の部分、例えば台の下側と頸部に配置
される。塗布された塗料は、これらの領域で羽根の腐食
および応力腐食割れを防止する。また、翼形が被覆され
る所では、翼形の塗料が台下面の塗料と異なる組成を有
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腐食防止用塗料に
関し、特にこのような塗料を物品に塗布する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンは、化学ポテンシ
ャルエネルギーを燃料の形態で熱エネルギーに変換し、
そして飛行機の推進、発電、流体の送出などに使用する
機械エネルギーに変換するための良く発達した機構であ
る。ガスタービンエンジンの効率を改善するために使用
される主要なアプローチの1つは、より高い動作温度を
使用することである。最新のガスタービンエンジンの最
も熱い部分(即ちエンジンタービンセクション内の主要
なガス流路)では、ニッケル合金またはコバルト合金か
ら鋳造されたタービン翼形の構成要素がそれらの融点よ
り高いガス温度にさらされる。これらの構成要素は、構
成要素内の空洞に冷却空気を通されなければ残存するこ
とができない。この冷却空気は、空洞を循環して構成要
素の温度を下げ、構成要素の穴を介して構成要素を出
て、主要な流路内に含まれる高温ガスと混合する。しか
し、冷却空気を供給すると機関効率が低下する。
【0003】従って、ガスタービン本体構造部用の塗料
が広範囲に開発されている。これらの塗料は、歴史的
に、タービンガス通路にさらされる表面の耐酸化性また
は耐食性を改善するために塗布されている。最近では、
冷却空気の必要量を実質的に減少させることができるよ
うに、最も高いガス通路温度にさらされる内部で冷却さ
れる構成要素に熱障壁塗料が塗布されている。この塗料
は部品を重くするとともに疲労寿命を短縮させるので、
必要な耐久性を得るために、意図的に塗料が必要な構成
要素のこれらの部分にのみ塗料が塗布される。タービン
羽根のような回転部品の場合には、塗料の付加重量は、
交互により強くより重い翼車を必要とし、交互により強
くより重い軸を必要とするなどの羽根の引きをかなり増
大させる。従って、塗料が絶対に必要な羽根のこれらの
部分、例えば、典型的に主要なガス通路の表面に塗料を
使用するように厳しく制限する動機づけが加えられる。
【0004】ガス通路温度を上げることにより、タービ
ン構成要素または高圧タービンガス通路に直接さらされ
ない構成要素の部分を動作中に比較的高い温度にさらし
てもよく、従って保護塗装を必要としてもよい。例え
ば、(台下側、羽根の頸部および取付セレーションのよ
うな)ガス通路にさらされないタービン羽根の部分は、
動作中に1200F(約649℃)より高い温度にさら
すことができる。これらの羽根の位置は、図1において
18および19で示されている。タービン動作温度が高
くなると、羽根のこれらの部分がさらされる温度が上昇
し続けることが予想される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、構成要素の
耐久性を向上させるために、予め被覆されていない高温
ガス流に直接さらされないタービン羽根の部分に錆止め
ペイントを塗布することを目的とする。
【0006】また、本発明は、高温ガス流に直接さらさ
れない構成要素の部分への応力腐食割れを防止するため
に、錆止めペイントを提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、羽根台の下の領域にお
いてタービン羽根のような移動構成要素を応力腐食割れ
から保護するために、このような塗料を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるタービン羽根の耐久性を向上させる方
法は、超合金材料からなり、翼形と、根元と、頸部と、
翼形と根元の間に配置され且つ頸部に隣接する下側を有
する台とを画定するタービン羽根の耐久性を向上させる
方法において、超合金下地を設け、台の下側および羽根
頸部に耐食ライニング塗料を塗布することを特徴とす
る。
【0009】本発明によれば、動作中に例えば1000
℃以上の高温に曝される物品が開示される。1つの実施
例では、ガスタービンエンジン用の方法は、指向的に結
晶化した金属下地、例えば、翼形と根元と羽根および根
元の間に配置された台とを画定する超合金を含む。その
台は根元に隣接する下側を有し、MCrAlY、貴金属
を含むアルミニウム化物または腐食防止セラミックのよ
うな耐食ライニング塗料が、このような塗料で予め覆わ
れていない羽根の部分、例えば台の下側と頸部に配置さ
れる。塗布された塗料は、これらの領域で羽根の腐食お
よび応力腐食割れを防止する。また、翼形が被覆される
所では、翼形の塗料が台下面の塗料と異なる組成を有し
てもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の1つの見地によれば、ガ
スタービン羽根の耐久性の向上は、錆止めペイントの塗
布によって達成される。指向的に結晶化したニッケル超
合金からなる典型的なガスタービンエンジン用のタービ
ン羽根は、翼形と、根元と、羽根の翼形と根元の間に配
置した台とを含む。この台は羽根の頸部に隣接する下側
を有し、羽根頸部は翼付根に隣接している。
【0011】本発明の1つの見地では、MCrAlY
(Mは典型的にニッケルやコバルトからなる)のような
耐食ライニング塗料が、台の下側および羽根の頸部に塗
布される。腐食防止効果を最大にするために、この塗料
は、20〜40%のCrと5〜20%のAlを含むのが
好ましい。この塗料の存在は、ガス通路に直接さられれ
ないように遮蔽された羽根の領域に溜まった塩による羽
根の腐食を防止することにより、構成要素の寿命を向上
させる。さらに、塗料の塗布により羽根の応力腐食割れ
を防止するという利点がある。耐食ライニング塗料は、
塩とニッケル合金の構成要素との間の障壁のように作用
することによって、腐食や応力腐食割れを防止する。塗
装系は、下地とMCrAlY層の間またはMCrAlY
層上にアルミニウム化物塗料層またはアルミニウム化白
金塗料層を含んでもよい。
【0012】他の見地によれば、アルミニウム化白金塗
料のような耐食アルミニウム化物塗料が、台の下側およ
び羽根の頸部に塗布される。腐食防止効果を最大にする
ために、この塗料は、約30〜45wt %の白金(残
りはアルミニウム)を含まなければならない。アルミニ
ウム化物上、例えば金属ライニングまたはセラミック絶
縁層上に、追加の塗料を塗布してもよい。
【0013】さらに本発明の他の見地によれば、台の下
側および羽根の頸部には、安定化ジルコニアのようなセ
ラミック材料が好ましくはプラズマ溶射によって塗布さ
れる。下地とセラミックの間に金属被覆のような塗料を
塗布してもよい。
【0014】
【実施例】図1に示されるように、本発明による超合金
材料からなるタービン羽根は、参照符号10で示されて
いる。タービン羽根は、翼形12と、(タービン羽根を
回転可能なタービン翼車に取り付ける)鋸歯状翼付根1
4と、翼形と鋸歯状翼付根の間に配置された台16とを
含む。羽根台18の下側と翼付根の間の領域は、頸部1
9として示されている。典型的なタービン羽根(および
他のガスタービンエンジンの構成要素)は、指向的に結
晶化したニッケル合金からなり、この合金は、例えば、
単結晶からなり、または成長方向に平行に向けられた多
数の柱状結晶粒を有する。このような合金の典型的な組
成物が表1に示されている。典型的な柱状の単結晶およ
び指向的に結晶化した合金は、米国特許4,209,3
48号、4,643,782号、4,719,080号
および5068084号に記載されている。この技術に
おいて一般に知られているように、タービン羽根の一以
上の部分に冷却穴を設けて、動作中に翼形の特定の部分
の上に冷却空気が流れるようにしてもよい。
【0015】
【表1】 柱状結晶および単結晶の合金の組成物 合金 タイプ Ni Co Cr Al Mo Ta W Re Hf Ti Nb PWA 1422 DS bal. 10 9 5 − − 12 − 1.6 2 1 DS R80H DS bal. 9.5 14 3 4 − 4 − 0.75 4.8 − CM247LC DS bal. 9.2 8.1 5.6 0.5 3.2 9.5 − 1.4 0.7 − PWA1480 SC bal. 5 10 5 − 12 4 − − 1.5 − PWA1484 SC bal. 10 5 5.65 1.9 8.7 5.9 3 0.1 − − Rene’N5 SC bal. 7.5 7 6.2 1.5 6.5 5 3 0.15 − − CMSX−4 SC bal. 9 6.5 5.6 0.6 6.5 6 3 0.1 1 − (ナトリウム、カリウム、カルシウムおよび硫酸マグネ
シウムの混合物を変える)タービン構成要素の高温腐食
の原因となるアルカリおよびアルカリ土金属の硫酸塩
が、タービンガス通路の外側の羽根の領域に溜まること
が発見された。これらの塩は、燃焼工程の結果、海の環
境や形態において入口空気で採り入れられる場合があ
る。これらの塩による羽根の腐食は、典型的には塩の融
解温度(約1100F、すなわち約593℃)以下の温
度で非常に制限される。しかし、上昇したタービン動作
温度によって、ガス通路から遮蔽された羽根の領域の温
度が硫酸塩の融解温度を超えて、羽根の頸部および台の
下側の腐食を加速する場合がある。また、十分に高い応
力レベルでは、これらの塩の存在によって、単結晶また
は柱状粒構造を有する指向的に結晶化したニッケル合金
のタービンの応力腐食割れを生じる場合があることが発
見された。これらの材料の応力腐食割れは、新しく発見
された現象を示している。
【0016】本発明の1つの見地では、タービン羽根の
台18の下側および頸部19のような応力腐食され易い
下地20の部分に耐食ライニング塗料(図2の21)を
塗布して、これらの位置で羽根の腐食や応力腐食割れ防
止している。本発明は、図1ではタービン羽根として示
されているが、特定の構成要素に限らず、応力腐食割れ
にさらされ得るどのような構成要素にも適用できる。比
較的高い応力および腐食条件にさらされる他の構成要素
も本発明の利点を得ることが期待される。
【0017】台下面18および19に塗布されたライニ
ング塗料としては、MCrAlY塗料(Mは、コバル
ト、ニッケル、鉄またはこれらの材料の組合せ)が好ま
しいが、MCr塗料やMCrAl塗料のような他の塗料
を使用してもよい。本発明で有用な典型的な塗料は、少
なくともNiCrAlY塗料、CoCrAlY塗料、N
iCoCrAlY塗料およびCoNiCrAlY塗料を
含む。この塗料は、耐酸化性または耐食性をさらに向上
させるために、HfおよびSiのような他の構成要素を
含んでもよい。羽根台の下の領域に塗布されるMCrA
lYライニング塗料は、約10〜40wt%のCr、5
〜35wt%のAl、0〜2wt%のY、0〜7wt%
のSi、0〜2wt%のHfおよび残りのNiおよびC
oの少なくとも一方の組み合わせからなる範囲の組成物
を含まなければならない。MCrAlY組成物は、20
〜40wt%のCr、5〜20wt%のAl、0〜1w
t%のY、0〜2wt%のSiおよび0〜1wt%のH
f(残りはNiやCo)を含むのが好ましい。最適な耐
食性のための典型的な塗料は、25〜40wt%のC
r、5〜15wt%のAl、0〜0.8wt%のY、0
〜0.5wt%のSiおよび0〜0.4wt%のHfを
含み、残りがNiおよびCrの少なくとも一方からなる
ものでなければならない。また、これらの塗料の各々
は、約20wt%までの他の合金元素を含んでもよい。
好ましい典型的なライニング塗料組成物の概要が表2に
示されている。
【0018】
【表2】 保護塗装の組成(wt%) 塗料の組成(wt%) 明記された範囲 Ni Co Cr Al Y Si Hf 代表的な範囲 残り 10〜40 5〜35 0〜2 0〜7 0〜2 好ましい範囲 残り 20〜40 5〜20 0〜1 0〜2 0〜1 典型的な範囲 残り 25〜40 5〜15 0〜0.8 0〜0.5 0〜0.4 塗料は、羽根台の下側および頸部に、最大約0.005
インチ(〜125μm)の厚さに塗布される。タービン
羽根のような回転する応用対象について、皮膜厚さは、
領域の全範囲が塗布されることを保証するため、および
典型的な羽根の整備間隔で保護するのに必要な腐食寿命
を提供するために、適切な厚さでなければならない。最
大の皮膜厚さは、塗料の存在と関連する疲労の欠点のた
めに制限される。塗料の厚さは、被覆処理毎にある量の
厚さの変化が生じても被覆領域のすべてが被覆されるこ
とを保証するために十分に厚くなければならない。従っ
て、回転する構成要素のための厚さは、0.005イン
チ(約0.003〜0.005インチ)未満でなければ
ならず、好ましくは約0.003インチ(〜75μm)
未満で、0.0005インチ(12.5μm)を超える
厚さであり、好ましくは約0.002インチ(〜50μ
m)である。
【0019】ライニング塗料は、(電子ビーム物理的蒸
着法、スパッタリングなど含む)蒸着や、(空気プラズ
マ溶射、低圧または真空プラズマ溶射、高速ガス式溶射
などの)溶射などの当業者に知られている種々の処理に
よって塗布してもよい。本発明を説明するために陰極ア
ーク蒸着による塗料の塗布を使用した。この方法は、蒸
着された塗料の厚さの制御を高める程度が好ましい。塗
料を塗布する典型的な陰極アーク蒸着装置は、1997
年8月30日に出願された本出願人の米国特許出願08
/919,129号「陰極アーク蒸着装置」に記載され
ている。
【0020】図3は、本発明において開示された塗料の
塗布による腐食寿命の向上を示している。単結晶タービ
ン羽根の台下面は、約35wt%のCr、8wt%のA
l、0.6wt%のY、0.4wt%Si、0.25w
t%のHfおよび残りのニッケルからなる典型的なMC
rAlY塗料で被覆した。硫酸塩の存在下において13
50°F(約732℃)で被覆した羽根の腐食試験を行
って、腐食の相対的深さによって測定したところ、被覆
しない羽根に対する腐食寿命は5〜20倍の改善を示し
た。また、試験片への同じ耐食ライニング塗料の塗布
も、単結晶合金の応力腐食割れを防止することを示し
た。
【0021】図4は、本発明の他の実施例を示してい
る。構成要素は、金属下地20、例えば超合金材料と、
アルミニウム化物(またはアルミニウム化白金)層22
と、アルミニウム化物層上のライニング塗料24とを含
む。アルミニウム化物層およびアルミニウム化白金層
は、一般に既知であり、ここでは特定の組成および塗布
の方法を詳細に説明しない(例えば米国特許5,51
4,482号を参照)。アルミニウム化物層またはアル
ミニウム化白金層は、ある所望の性質、例えば向上した
耐久性を有する塗料を提供するために存在させてもよい
し、あるいは、構成要素の修理または改修中にライニン
グ塗料を塗布する場合や予め塗布したアルミニウム化物
層がその修理または改修の部品として除去されない場合
に羽根をさらに十分に修理または改修できるようにする
ために予め存在させてもよい。
【0022】図5は、本発明のさらに他の実施例を示し
ている。(全体的には図示しない)構成要素は、金属下
地26、例えば超合金材料と、この下地上のライニング
塗料24と、このライニング塗料上のアルミニウム化物
層30とを含む。アルミニウム化物層は、例えば、ある
所望の性質を有する塗料を提供するために存在させても
よい。
【0023】多くの場合、高温にさらされる物品の部分
も被覆される。タービン羽根の場合、翼形部分は、上述
したような金属ライニング塗料、米国特許5,514,
482号に記載されたアルミニウム化物塗料、セラミッ
クの断熱層またはこれら塗料の組合わせで覆ってもよ
い。多くの場合には、翼形部分を台の下側および頸部に
塗布した塗料とは異なる組成を有する塗料で被覆する
が、これらの組成が同一または類似でもよい。例えば、
翼形表面をアルミニウム化物で覆うとともに、台下面お
よび頸部をMCrAlYライニング型塗料で被覆しても
よい。塗料の他の組合わせも可能であり、本発明は、構
成要素のさらされた部分および遮蔽された部分に塗布さ
れる特定の組合わせの塗料に限られるものではない。
【0024】本発明の他の見地によれば、(例えば図1
において上述した羽根と同様の)タービン羽根の台18
の下側および頸部19のような応力腐食され易い下地2
0の部分に耐食性の貴金属(例えば、白金)を含んだア
ルミニウム化物塗料(図6の21)を塗布して、これら
の位置で羽根の腐食や応力腐食割れを防止する。この塗
料は、好ましくは単相微細構造、例えばPt、Alおよ
びNiの単相を特徴とする。本発明は、図6ではタービ
ン羽根として示されているが、特定の構成要素に制限さ
れない。また、比較的高い応力および腐食の条件にさら
される他の構成要素も本発明による利点を得ることが期
待される。
【0025】本発明の図示された実施例において、台下
面18および19に塗布される塗料は、好ましくは約1
1〜65wt%の白金、より好ましくは約30〜55w
t%の白金、最も好ましくは30〜45wt%の白金を
含み、残りが主としてアルミニウムおよびニッケルであ
るアルミニウム化白金塗料である。この組成は、塗料の
表面の付近、例えば全皮膜厚さの外側20 %より深く
ない所で測定される。意外にも、最も好ましい白金レベ
ルのより小さい量とより大きな量のアルミニウム化白金
塗料は、腐食に対する所望のレベルの保護を提供しな
い。アルミニウム化物塗料の他の貴金属、特にパラジウ
ムとロジウムも使用することができたが、現在では白金
が好ましく、ここで使用されるものとして、これらの他
の材料を含むことを意図している。この塗料は、耐酸化
性または耐食性をさらに向上させるために、イットリウ
ム、ハフニウム、珪素のような他の元素を含んでもよ
い。種々の処理によって塗料を塗布することができる
が、この説明では、めっき後にパッケージ外アルミニウ
ム化処理を行い、めっきした白金層で覆って分散するこ
とによる白金層の塗布を使用した。スパッタリングまた
は他の適当な処理によって白金を塗布し、パッケージ内
処理または蒸気蒸着によって他の適当な処理によりアル
ミニウムを蒸着してもよい。典型的には、パッケージ外
アルミニウム化処理は、タービン羽根のような構成要素
の内部流路を被覆するためにも使用され、高圧タービン
ガス通路、例えば翼形表面にさらされる表面を被覆する
ためにも使用される。
【0026】例証として、本発明に従って試料タービン
羽根を被覆した。羽根は、10wt%のCo、5wt%
のCr、5.65wt%のAl、1.9wt%のMo、
8.7wt%のTa、5.9wt%のW、3wt%のR
e、0.1wt%のHfおよび残りのNiの公称組成を
有するニッケル超合金からなる。約165〜180F
(74〜82℃)の温度に維持されたヘキサクロロ白金
酸のめっき浴中に羽根頸部を含む台下面を浸すことによ
って、これらの表面を白金でめっきした。翼付根の部分
は一般にめっきされず、めっきすることが好ましくない
他の部分を被覆してもよい。めっきの回数は、めっき溶
液の濃度および塗布されるめっき層の厚さに依存する。
本発明では、良好な結果を奏する約0.15〜0.3ミ
ルの厚さを有する白金層を使用したが、それより厚い層
または薄い層を使用してもよい。
【0027】次に、めっきした部分を含む物品の所望の
部分にアルミニウム化物層を塗布する。Bendenらの米国
特許4,132,816号および4,148,275号
に記載されているように、アルミニウム化物をこれらの
物品に塗布した。このようなアルミニウム化物処理によ
り、翼形の外面および内面の少なくとも一方を被覆し
た。同様の効果を得るために他の処理および装置も使用
することができる。その結果、翼形表面の塗料は単純な
アルミニウム化物であるが、応力腐食割れにさらされる
表面の塗料は異なる組成、即ちアルミニウム化白金を有
する。
【0028】この塗料は、台下面に約0.005インチ
(5ミル)までの厚さに塗布される。タービン羽根のよ
うな回転する応用対象のために、皮膜厚さは、塗布領域
の全範囲が被覆されることおよび典型的な羽根の整備間
隔で保護するのに必要な腐食寿命を可能にすることを保
証するために適切な厚さでなければならない。より厚い
塗料を使用してもよいが、特に回転する構成要素につい
て関連する疲労の欠点があり得る。最大の皮膜厚さは、
塗料の存在と関連する疲労の欠点のために制限される。
従って、回転する構成要素のための厚さは、好ましくは
約0.005インチ未満(〜5ミル)で0.001イン
チ(1ミル)より厚く、より好ましくは約0.003イ
ンチ未満(〜3ミル)である。
【0029】図7は、本発明による塗料の塗布による腐
食寿命の向上を示している。合成海塩およびSO2の存
在下において1350°F(約732℃)の略一定の温
度で好ましい範囲の組成を有する被覆した羽根について
腐食試験を行ったところ、被覆していない羽根に対して
2〜4倍の改善を示した。また、試験片への同じ塗料の
塗布も応力腐食割れを防止することを示した。
【0030】本発明のさらに他の見地では、台18の下
側およびタービン羽根の頸部19のような応力腐食され
易い下地20の部分に耐食ライニング塗料(図8の21
(例えば、セラミック・ライニング塗料))が塗布され
て、これらの位置において羽根の腐食や応力腐食割れを
防止している。本発明は、図8ではタービン羽根として
示されているが、特定の構成要素に限定されない。比較
的高い応力および腐食の条件にさらされる他の構成要素
も本発明による利点を得ることが期待される。
【0031】図8を参照すると、腐食や応力腐食割れさ
れ易い物品の部分に腐食防止セラミック塗料が塗布され
ている。タービン羽根の例では、台18の下側および頸
部19に塗料を塗布して、これらの位置で羽根の腐食や
応力腐食割れを防止している。比較的高い応力および腐
食の条件にさらされる他の構成要素も本発明による利点
を得ることが期待される。選択された領域、例えば台下
面18および頸部19に塗布されるライニング塗料は、
安定化ジルコニア、例えば7YSZのような従来の熱障
壁塗料型材料でもよいが、他の構成要素を含んでもよ
い。同様の効果を得るために他のセラミック塗料も使用
することができる。
【0032】この塗料は、これらの表面に少なくとも約
0.25ミルで約5ミルまでの厚さに塗布される。ター
ビン羽根のような回転する応用対象について、皮膜厚さ
は、塗布領域、例えば無めっき領域の全範囲に塗布され
ることを保証するため、および典型的な羽根の整備間隔
で保護するのに必要な腐食寿命を提供するために適切な
厚さでなければならない。最大の皮膜厚さは、典型的に
物品に構造強さを与えない塗料の追加重量と関連する疲
労の欠点のために制限されなければならない。従って、
回転する構成要素のための厚さは、好ましくは約3ミル
未満、より好ましくは約2ミル未満である。
【0033】ライニング塗料は、蒸着または溶射などの
種々の処理によって塗布してもよい。翼形部分などのガ
スタービンエンジン構成要素の他の部分にセラミック材
料を塗布するために使用されているプラズマ溶射を使用
するのが好ましい。
【0034】図9は、図8に示された本発明の他の実施
例を示している。構成要素は、セラミック層と下地の間
にアルミナ形成塗料を含む。例えば、構成要素は、MC
rAl型のライニング塗料またはアルミニウム化物層な
どのアルミナ形成層22として、下地20を含んでもよ
い。Y、Hf、Si、Reなどの他の構成要素を含むこ
とができるMCrAl塗料およびアルミニウム化物塗料
が一般に知られており、特定のMCrAlおよびアルミ
ニウム化物の組成および塗布方法をここで詳細に説明す
る必要はない(例えば、MCrAlY塗料については本
出願人の米国再発行特許32,121号、アルミニウム
化物層については本出願人の米国特許5,514,48
2号を参照)。セラミック塗料の場合は、アルミナ形成
層は、被覆される物品の重量を重くするが構造的な強さ
を与えないので、必要以上に厚くすべきでない。溶射ま
たは物理的蒸着などの適当な処理によって7YSZのな
どのセラミックを塗布してもよい。
【0035】本発明によれば、耐久性が従来技術よりか
なり向上する。これらの領域において塗料のない羽根が
動作中の厳しい腐食損傷にさらされ得ることが、現場の
経験から示されている。タービン羽根の台下面および頸
部のような高温にさらされた物品の選択された部分に好
ましい組成の金属ライニング塗料を塗布することによ
り、動作中に優れた腐食および応力腐食割れの保護を提
供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超合金物品の説明図。
【図2】図1の物品に塗布された塗料の概略図。
【図3】ライニング塗料によって向上した腐食寿命を示
す図。
【図4】本発明の他の実施例を示す概略図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す概略図。
【図6】図1と同様の物品に塗布された他の塗料の概略
図。
【図7】図6の本発明のアルミニウム化物塗料による腐
食寿命の向上を示す図。
【図8】図1と同様の物品に塗布したさらに他の塗料の
概略図。
【図9】本発明の他の実施例を示す概略図。
【符号の説明】
10…タービン羽根 12…翼形 14…鋸歯状翼付根 18…羽根台 19…頸部 20…下地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 302 B05D 7/24 302A C22C 19/05 C22C 19/05 Z C23C 4/02 C23C 4/02 4/10 4/10 F01D 5/28 F01D 5/28 (72)発明者 ウォルター イー.オルソン アメリカ合衆国,コネチカット,ヴァーノ ン,ウィンディング ブルック トレイル 46 (72)発明者 ディリップ エム.シャー アメリカ合衆国,コネチカット,グラスト ンベリー,ハンプシャー ドライヴ 95 (72)発明者 アラン デイヴィッド セテル アメリカ合衆国,コネチカット,ウエスト ハートフォード,フュラー ドライヴ 90 Fターム(参考) 3G002 EA05 4D075 AA82 BB83Y BB85Y CA18 CA33 DA23 DC16 EB01 4F033 AA01 QG01 4K031 AA02 AB02 AB03 AB08 AB09 BA05 CB22 CB26 CB27 CB37 CB42 DA04

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超合金材料からなり、翼形と、根元と、
    頸部と、前記翼形と前記根元の間に配置され且つ前記頸
    部に隣接する下側を有する台とを画定するタービン羽根
    の耐久性を向上させる方法において、超合金下地を設
    け、前記台の下側および前記羽根頸部に耐食ライニング
    塗料を塗布することを特徴とする、タービン羽根の耐久
    性を向上させる方法。
  2. 【請求項2】 前記塗料がMCrAlYライニング塗料
    (MはNi、Co、Feの組合わせを示す)であること
    を特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記塗料が、10〜40%のCrと、5
    〜35%のAlと、0〜2%のYと、0〜7%のSi
    と、0〜2%のHfとを含み、残りが主としてNiおよ
    びCoの少なくとも一方であり、他の元素の総量が20
    %未満であることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記塗料が、20〜40%のCrと、5
    〜20%のAlと、0〜1%のYと、0〜2%のSi
    と、0〜1%のHfとを含み、残りが主としてNiおよ
    びCoの少なくとも一方であり、他の元素の総量が20
    %未満であることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記塗料が、25〜40%のCrと、5
    〜15%のAlと、0〜0.8%のYと、0〜0.5%
    のSiと、0〜0.4%のHfとを含み、残りが主とし
    てNiおよびCoの少なくとも一方であり、他の元素の
    総量が20%未満であることを特徴とする、請求項1に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記塗料の称呼厚さが約0.005イン
    チ未満であることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記塗料の厚さが約0.0005〜0.
    003インチであることを特徴とする、請求項1に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 さらに前記翼形の表面に他の塗料を塗布
    する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記他の塗料の組成が前記耐食ライニン
    グ塗料と異なることを特徴とする、請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記下地の表面にさらにアルミニウム
    化物層を有し、このアルミニウム化物層に前記ライニン
    グ塗料が塗布されることを特徴とする、請求項1に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 前記ライニング塗料にさらにアルミニ
    ウム化白金層が塗布されることを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記下地を設ける工程が、等軸晶ニッ
    ケル合金、指向的に結晶化したニッケル合金、単結晶ニ
    ッケル合金または柱状結晶粒ニッケル合金からなる下地
    を設けることを含むことを特徴とする、請求項1に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 前記塗料を塗布する工程が、陰極アー
    ク、溶射、蒸着またはスパッタリングによって行われる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 高温ガス通路に直接さらされる第1の
    露出部と、前記高温ガス通路に対する直接の露出から遮
    蔽された第2の遮蔽部と、前記露出部と前記遮蔽部との
    間の第3の部分とを有し、1000℃以上の主要なガス
    通路温度の環境中で作動する超合金ガスタービン構成要
    素の耐久性を向上させる方法において、前記第3の部分
    に耐食ライニング塗料を塗布することを特徴とする、超
    合金ガスタービン構成要素の耐久性を向上させる方法。
  15. 【請求項15】 前記構成要素がタービン羽根からな
    り、前記第1露出部が第1の塗料によって覆われた翼形
    を形成し、前記第2の遮蔽部が根元を形成し、前記第3
    の部分が台および頸部を形成し、前記台の下側および前
    記頸部に錆止めペイントが塗布され、前記第1の塗料が
    前記ライニング塗料と異なる組成を有することを特徴と
    する、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 さらに前記翼形の表面に他の塗料を塗
    布する工程を含むことを特徴とする、請求項14に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 前記他の塗料の組成が前記耐食ライニ
    ング塗料と異なることを特徴とする、請求項14に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記塗布する工程が、MCrAlY塗
    料(MはNi、Co、Feの組合わせを示す)を塗布す
    ることを含むことを特徴とする、請求項14に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記塗料が、10〜40%のCrと、
    5〜35%のAlと、0〜2%のYと、0〜7%のSi
    と、0〜2%のHfとを含み、残りが主としてNiおよ
    びCoの少なくとも一方であり、他の元素の総量が20
    %未満であることを特徴とする、請求項14に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 前記塗料が、25〜40%のCrと、
    5〜15%のAlと、0〜0.8%のYと、0〜0.5
    %のSiと、0〜0.4%のHfとを含み、残りが主と
    してNiおよびCoの少なくとも一方であり、他の元素
    の総量が20%未満であることを特徴とする、請求項1
    4に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記塗料の称呼厚さが約0.005イ
    ンチ未満であることを特徴とする、請求項14に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】 前記塗料を塗布する工程が、陰極アー
    ク、溶射、蒸着またはスパッタリングによって行われる
    ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  23. 【請求項23】 超合金材料からなり、翼形と、根元
    と、頸部と、前記翼形と前記根元の間に配置され且つ前
    記頸部に隣接する下側を有する台とを画定するタービン
    羽根の耐久性を向上させる方法において、超合金下地を
    設け、前記台の下側および前記羽根頸部に耐食貴金属ア
    ルミニウム化塗料を塗布することを特徴とする、タービ
    ン羽根の耐久性を向上させる方法。
  24. 【請求項24】 前記アルミニウム化物塗料を塗布する
    工程が、アルミニウム化白金塗料を塗布することを含む
    ことを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記塗料が約11〜60wt%の白金
    と残りのアルミニウムを含むことを特徴とする、請求項
    23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記塗料が約25〜55wt%の白金
    と残りのアルミニウムを含むことを特徴とする、請求項
    23の方法。
  27. 【請求項27】 前記塗料が約30〜45wt%の白金
    と残りのアルミニウムを含むことを特徴とする、請求項
    23に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記塗料が約0.005インチ未満の
    称呼厚さを有することを特徴とする、請求項23に記載
    の方法。
  29. 【請求項29】 さらに前記翼形の表面に他の塗料を塗
    布する工程を含むことを特徴とする、請求項23に記載
    の方法。
  30. 【請求項30】 前記他の塗料の組成がアルミニウム化
    物塗料を含む耐食貴金属と異なることを特徴とする、請
    求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記塗料を塗布する工程が、前記下地
    に前記貴金属を電気メッキし、前記下地をアルミニウム
    化することよって行われることを特徴とする、請求項2
    3に記載の方法。
  32. 【請求項32】 高温ガス通路に直接さらされる第1の
    露出部と、前記高温ガス通路に対する直接の露出から遮
    蔽された第2の遮蔽部と、前記露出部と前記遮蔽部との
    間の第3の部分とを有し、1000℃以上の主要なガス
    通路温度の環境中で作動する超合金ガスタービン構成要
    素の耐久性を向上させる方法において、前記第3の部分
    に耐食アルミニウム化物塗料を塗布することを特徴とす
    る、超合金ガスタービン構成要素の耐久性を向上させる
    方法。
  33. 【請求項33】 前記構成要素がタービン羽根からな
    り、前記第1の露出部が翼形を形成し、前記第2の遮蔽
    部が根元を形成し、前記第3の部分が台を形成し、前記
    台の下側に錆止めペイントを塗布することを特徴とす
    る、請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 さらに前記翼形の表面に他の塗料を塗
    布する工程を含むことを特徴とする、請求項32に記載
    の方法。
  35. 【請求項35】 前記他の塗料を塗布する工程が、前記
    貴金属を含むアルミニウム化物塗料と異なる組成を有す
    る他の塗料を塗布することを含むことを特徴とする、請
    求項32に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記塗料がさらにイットリウム、ハフ
    ニウムおよび珪素の少なくとも一つを含むことを特徴と
    する、請求項32に記載の方法。
  37. 【請求項37】 超合金材料からなり、翼形と、根元
    と、頸部と、前記翼形と前記根元の間に配置され且つ前
    記頸部に隣接する下側を有する台とを画定するタービン
    羽根の耐久性を向上させる方法において、超合金下地を
    設け、前記台の下側および前記羽根頸部に腐食防止セラ
    ミックライニング塗料を塗布することを特徴とする、タ
    ービン羽根の耐久性を向上させる方法。
  38. 【請求項38】 前記セラミック塗料が安定化ジルコニ
    アからなることを特徴とする、請求項37に記載の方
    法。
  39. 【請求項39】 前記セラミックが、蒸着、溶射または
    スパッタリングによって塗布されることを特徴とする、
    請求項37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記セラミック塗料が約5ミル未満の
    称呼厚さに塗布されることを特徴とする、請求項37に
    記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記塗布する工程が、前記下地の表面
    にアルミナ層を形成することを含み、このアルミナ層上
    に前記セラミック塗料を形成することを特徴とする、請
    求項37に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記アルミナ層が、アルミニウム化物
    または前記下地に塗布されたライニングボンディングコ
    ートから形成されることを特徴とする、請求項37に記
    載の方法。
  43. 【請求項43】 さらに前記翼形の表面に他の塗料を塗
    布する工程を含むことを特徴とする、請求項37に記載
    の方法。
  44. 【請求項44】 前記他の塗料を塗布する工程が、前記
    セラミック塗料と異なる組成を有する他の塗料を塗布す
    ることを含むことを特徴とする、請求項43に記載の方
    法。
  45. 【請求項45】 高温ガス通路に直接さらされる第1の
    露出部と、前記高温ガス通路に対する直接の露出から遮
    蔽された第2の遮蔽部と、前記露出部と前記遮蔽部との
    間の第3の部分とを有し、1000℃以上の主要なガス
    通路温度の環境中で作動する超合金ガスタービン構成要
    素の耐久性を向上させる方法において、前記第3の部分
    に耐食腐食防止セラミック塗料を塗布することを特徴と
    する、超合金ガスタービン構成要素の耐久性を向上させ
    る方法。
  46. 【請求項46】 前記構成要素がタービン羽根からな
    り、前記第1の露出部が翼形を形成し、前記第2の遮蔽
    部が根元を形成し、前記第3の部分が台を形成し、前記
    台の下側に錆止めペイントを塗布することを特徴とす
    る、請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記セラミック塗料が安定化ジルコニ
    アからなることを特徴とする、請求項45に記載の方
    法。
  48. 【請求項48】 前記セラミックが、蒸着、溶射または
    スパッタリングによって塗布されることを特徴とする、
    請求項45に記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記セラミック塗料が約5ミル未満の
    称呼厚さに塗布されることを特徴とする、請求項45に
    記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記塗布する工程が、前記下地の表面
    にアルミナ層を形成することを含み、このアルミナ層上
    に前記セラミック塗料を形成することを特徴とする、請
    求項45に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記アルミナ層が、アルミニウム化物
    または前記下地に塗布されたライニングボンディングコ
    ートから形成されることを特徴とする、請求項45に記
    載の方法。
  52. 【請求項52】 さらに前記翼形の表面に他の塗料を塗
    布する工程を含むことを特徴とする、請求項45に記載
    の方法。
  53. 【請求項53】 前記他の塗料を塗布する工程が、前記
    セラミック塗料と異なる組成を有する他の塗料を塗布す
    ることを含むことを特徴とする、請求項52に記載の方
    法。
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