JP2002179580A - プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロコッカス・フェカリス死菌体を含んでなる医薬 - Google Patents
プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロコッカス・フェカリス死菌体を含んでなる医薬Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 著しく副作用の少ない抗がん剤となりうる免
疫賦活薬を提供する。 【解決手段】 本発明に係る組合わせ医薬は、プロポリ
ス抽出物と、ロイヤルゼリー及び/又はエンテロコッカ
ス・フェカリス死菌体とからなる。
疫賦活薬を提供する。 【解決手段】 本発明に係る組合わせ医薬は、プロポリ
ス抽出物と、ロイヤルゼリー及び/又はエンテロコッカ
ス・フェカリス死菌体とからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロポリス抽出
物、ロイヤルゼリー、及び、エンテロコッカス・フ
ェカリス(EF)死菌体の内、と、と、又は
ととを含有する組合わせ医薬に関する。本発明の組
合わせ医薬は、免疫賦活剤として特に好適であり、従っ
て、癌の治療のみならず、炎症の治療、感染症の治療な
どに用いることも好適であると期待される。
物、ロイヤルゼリー、及び、エンテロコッカス・フ
ェカリス(EF)死菌体の内、と、と、又は
ととを含有する組合わせ医薬に関する。本発明の組
合わせ医薬は、免疫賦活剤として特に好適であり、従っ
て、癌の治療のみならず、炎症の治療、感染症の治療な
どに用いることも好適であると期待される。
【0002】
【従来の技術】癌の治療法としては、抗腫瘍薬による化
学療法が知られている。かかる抗腫瘍薬としては、アル
キル化薬、代謝拮抗薬、抗生物質、植物アルカロイド
類、ホルモン類、その他が知られている。しかしなが
ら、これらはいずれも、その主目的である抗癌作用のほ
かにさまざまな副作用を示すことが非常に多く、患者の
QOLを著しく低下させることが指摘されていた。この
ような抗腫瘍薬による化学療法に対して、癌の治療法と
して、免疫賦活薬による化学療法が知られている。抗腫
瘍薬が癌細胞に対して直接又は間接的に特異的に働くの
に対して、一般に、免疫賦活薬は、リンパ球(Tリンパ
球、Bリンパ球)やマクロファージなどの活性化などを
通じて、非特異的に抗癌作用を発揮する。免疫賦活薬に
よる化学療法は、副作用の比較的に少ない治療法と考え
られている。従って、抗腫瘍薬の代わりに、又は、抗腫
瘍薬と併用して、かかる免疫賦活薬を癌の治療に用いる
ことが提案されている。また、免疫賦活薬は、癌の治療
のみならず、炎症の治療、感染症の治療などに用いるこ
とも期待されうる。
学療法が知られている。かかる抗腫瘍薬としては、アル
キル化薬、代謝拮抗薬、抗生物質、植物アルカロイド
類、ホルモン類、その他が知られている。しかしなが
ら、これらはいずれも、その主目的である抗癌作用のほ
かにさまざまな副作用を示すことが非常に多く、患者の
QOLを著しく低下させることが指摘されていた。この
ような抗腫瘍薬による化学療法に対して、癌の治療法と
して、免疫賦活薬による化学療法が知られている。抗腫
瘍薬が癌細胞に対して直接又は間接的に特異的に働くの
に対して、一般に、免疫賦活薬は、リンパ球(Tリンパ
球、Bリンパ球)やマクロファージなどの活性化などを
通じて、非特異的に抗癌作用を発揮する。免疫賦活薬に
よる化学療法は、副作用の比較的に少ない治療法と考え
られている。従って、抗腫瘍薬の代わりに、又は、抗腫
瘍薬と併用して、かかる免疫賦活薬を癌の治療に用いる
ことが提案されている。また、免疫賦活薬は、癌の治療
のみならず、炎症の治療、感染症の治療などに用いるこ
とも期待されうる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、in
vitroの作用についての実験は報告されていたもの
の、in vivoの作用についての実験は余り報告さ
れてなかった。特にQOLとの関係から免疫賦活薬は経
口その他の簡便な方法により投与することが望ましい
が、経口投与によるin vivoの作用についての免
疫賦活薬の実験は余りなされていなかった。従って、免
疫賦活薬として、好ましい医薬の開発が望まれている。
vitroの作用についての実験は報告されていたもの
の、in vivoの作用についての実験は余り報告さ
れてなかった。特にQOLとの関係から免疫賦活薬は経
口その他の簡便な方法により投与することが望ましい
が、経口投与によるin vivoの作用についての免
疫賦活薬の実験は余りなされていなかった。従って、免
疫賦活薬として、好ましい医薬の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、経口摂取可
能な物質の中から免疫賦活作用の強い物質を求めて鋭意
研究を行なった結果、プロポリスとロイヤルゼリーとか
らなる組合わせ医薬、及び、プロポリスとEFとからな
る組合わせ医薬、及び、これら三者からなる組合わせ医
薬は、免疫賦活作用を驚くほど強化するということを発
見するにいたった。この組合わせ医薬による免疫賦活効
果は、各々の物質を単独で用いた際の免疫賦活効果と比
して、格段に大きいものであった。換言すれば、本発明
の組合わせ医薬による免疫賦活作用は、各物質を単独で
用いた際の作用の和であるにとどまらず、いわゆる相乗
効果を有しているといえる。
能な物質の中から免疫賦活作用の強い物質を求めて鋭意
研究を行なった結果、プロポリスとロイヤルゼリーとか
らなる組合わせ医薬、及び、プロポリスとEFとからな
る組合わせ医薬、及び、これら三者からなる組合わせ医
薬は、免疫賦活作用を驚くほど強化するということを発
見するにいたった。この組合わせ医薬による免疫賦活効
果は、各々の物質を単独で用いた際の免疫賦活効果と比
して、格段に大きいものであった。換言すれば、本発明
の組合わせ医薬による免疫賦活作用は、各物質を単独で
用いた際の作用の和であるにとどまらず、いわゆる相乗
効果を有しているといえる。
【0005】プロポリスは、ミツバチの巣から採取され
る樹脂状物質であって、フラボノイド類、P−クマル酸
や桂皮酸等の有機酸やそのエステル、各種のミネラル、
ビタミン類等が含まれている。プロポリスには、抗菌作
用など種々の薬理作用があるといわれている。
る樹脂状物質であって、フラボノイド類、P−クマル酸
や桂皮酸等の有機酸やそのエステル、各種のミネラル、
ビタミン類等が含まれている。プロポリスには、抗菌作
用など種々の薬理作用があるといわれている。
【0006】本発明の目的のためには、ブラジル産のプ
ロポリス原塊を用いることが特に好ましいが、他の地域
で採取されたプロポリス原塊を用いてもよい。
ロポリス原塊を用いることが特に好ましいが、他の地域
で採取されたプロポリス原塊を用いてもよい。
【0007】プロポリス抽出物を得るための抽出方法と
しては、有機溶媒による抽出、水による抽出、有機溶媒
と水の混合液による抽出、その他が考えられる。プロポ
リスの有効成分として、種々の成分が知られているが、
それらの大多数は疎水性である。従って、かかる観点か
らは水による抽出よりも有機溶媒による抽出が好ましい
といえる。また、抽出溶媒を除くことなく最終製品を得
る場合には、食品添加物として許容される溶媒が好まし
いといえるので、かかる観点からは、有機溶媒による抽
出としてはエタノールによる抽出が好ましく、また、水
による抽出も好ましいといえる。食品添加物として許容
されない溶媒を用いる場合には、最終製品を得るまで
に、蒸留その他の手段により、溶媒を除去する必要があ
る。
しては、有機溶媒による抽出、水による抽出、有機溶媒
と水の混合液による抽出、その他が考えられる。プロポ
リスの有効成分として、種々の成分が知られているが、
それらの大多数は疎水性である。従って、かかる観点か
らは水による抽出よりも有機溶媒による抽出が好ましい
といえる。また、抽出溶媒を除くことなく最終製品を得
る場合には、食品添加物として許容される溶媒が好まし
いといえるので、かかる観点からは、有機溶媒による抽
出としてはエタノールによる抽出が好ましく、また、水
による抽出も好ましいといえる。食品添加物として許容
されない溶媒を用いる場合には、最終製品を得るまで
に、蒸留その他の手段により、溶媒を除去する必要があ
る。
【0008】ロイヤルゼリーは、女王蜂のための特別な
食事として若い働き蜂の頭部にある咽頭腺などから生成
・分泌される乳白色の糊状の物質である。水分の他、タ
ンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなど、
健康を維持するための各種栄養素が調和良く含まれてい
る。ロイヤルゼリーには、グラム陽性菌及びグラム陰性
菌に対する抗菌作用があるといわれている。
食事として若い働き蜂の頭部にある咽頭腺などから生成
・分泌される乳白色の糊状の物質である。水分の他、タ
ンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなど、
健康を維持するための各種栄養素が調和良く含まれてい
る。ロイヤルゼリーには、グラム陽性菌及びグラム陰性
菌に対する抗菌作用があるといわれている。
【0009】本発明の目的のためには、ロイヤルゼリー
としては、生100%のロイヤルゼリーが好ましい。
としては、生100%のロイヤルゼリーが好ましい。
【0010】エンテロコッカス・フェカリスは、レンサ
球菌に属し、腸内に属する常在菌の一種である。エンテ
ロコッカス・フェカリスには、免疫力増大による抗腫瘍
作用があることが知られている。
球菌に属し、腸内に属する常在菌の一種である。エンテ
ロコッカス・フェカリスには、免疫力増大による抗腫瘍
作用があることが知られている。
【0011】本発明の目的のためには、エンテロコッカ
ス・フェカリスに分類される種々の菌を用いることがで
きるが、日本ベルム株式会社により製造・販売されてい
るEF2001死菌体が特に好ましい。このEF200
1は菌学的性質において、エンテロコッカス・フェカリ
スに分類される他の菌と同等である。
ス・フェカリスに分類される種々の菌を用いることがで
きるが、日本ベルム株式会社により製造・販売されてい
るEF2001死菌体が特に好ましい。このEF200
1は菌学的性質において、エンテロコッカス・フェカリ
スに分類される他の菌と同等である。
【0012】本発明の組合わせ医薬は、優れた免疫賦活
作用を有するが、また、各物質の特性にも依拠して、以
下の利点を有する。 優れた相乗効果を発揮するため、投与量が大幅に減
少される。 により投与量が大幅に減少された結果、(もとも
と抗腫瘍薬と比して格段に少ない)副作用がさらに少な
くなると期待される。 各物質は、高い生体利用率を有すると考えられる。 各物質の免疫賦活の作用機序は異なると考えられる
ので、全体的な反応により、バランスのとれた安定した
効果が得られ、また、個体差によるばらつきが低減す
る。 プロポリス抽出物は、味覚上の問題があるため、従
来は、フィラーとしての糖類と混ぜてシロップ状にする
ことにより、更なる飲用に適するものとしていたが、ロ
イヤルゼリーと混ぜる場合にはある程度シロップ状にな
るため、フィラーの必要を減らす、又は、なくすことが
できる。
作用を有するが、また、各物質の特性にも依拠して、以
下の利点を有する。 優れた相乗効果を発揮するため、投与量が大幅に減
少される。 により投与量が大幅に減少された結果、(もとも
と抗腫瘍薬と比して格段に少ない)副作用がさらに少な
くなると期待される。 各物質は、高い生体利用率を有すると考えられる。 各物質の免疫賦活の作用機序は異なると考えられる
ので、全体的な反応により、バランスのとれた安定した
効果が得られ、また、個体差によるばらつきが低減す
る。 プロポリス抽出物は、味覚上の問題があるため、従
来は、フィラーとしての糖類と混ぜてシロップ状にする
ことにより、更なる飲用に適するものとしていたが、ロ
イヤルゼリーと混ぜる場合にはある程度シロップ状にな
るため、フィラーの必要を減らす、又は、なくすことが
できる。
【0013】本発明は、免疫賦活を必要とするあらゆる
治療における同時、個別、又は計画された段階的使用の
ための新しい組み合わせ医薬に関するものであり、それ
は、プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロ
コッカス・フェカリス死菌体を含有する。
治療における同時、個別、又は計画された段階的使用の
ための新しい組み合わせ医薬に関するものであり、それ
は、プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロ
コッカス・フェカリス死菌体を含有する。
【0014】プロポリス抽出物として、エタノール及び
水による抽出液を用いた場合には、プロポリス抽出物対
ロイヤルゼリーの重量比は、1:1から10:1が好ま
しく、また、プロポリス抽出物対EF死菌体の重量比
は、25:1〜50:1が好ましい。この場合、本組み
合わせ医薬の1日当たりの投与量は、合計で、1〜10
0g程度が好ましいと考えられる。プロポリス抽出液か
ら更に溶媒を除去した場合には、上述の値は適宜変更さ
れる。また、プロポリスの抽出溶媒を変えた場合にも、
上述の値は適宜変更される。
水による抽出液を用いた場合には、プロポリス抽出物対
ロイヤルゼリーの重量比は、1:1から10:1が好ま
しく、また、プロポリス抽出物対EF死菌体の重量比
は、25:1〜50:1が好ましい。この場合、本組み
合わせ医薬の1日当たりの投与量は、合計で、1〜10
0g程度が好ましいと考えられる。プロポリス抽出液か
ら更に溶媒を除去した場合には、上述の値は適宜変更さ
れる。また、プロポリスの抽出溶媒を変えた場合にも、
上述の値は適宜変更される。
【0015】以下に示す試験結果(試験例1)及び(試
験例2)から、本発明の組合わせ医薬が、各物質各々の
免疫賦活作用の加算以上の免疫賦活作用を有すること、
及び、その免疫賦活作用が規則的かつ持続的であること
が明らかである。
験例2)から、本発明の組合わせ医薬が、各物質各々の
免疫賦活作用の加算以上の免疫賦活作用を有すること、
及び、その免疫賦活作用が規則的かつ持続的であること
が明らかである。
【0016】(実験例1)本発明の組合わせ医薬を、長
期に渡って、マウス(ICRマウス、8週令−13週
令、25g−30g)に経口投与したところ、リンパ球
及び顆粒球が有意に増加したことを確認した。実施例を
比較例と共に以下に示す。
期に渡って、マウス(ICRマウス、8週令−13週
令、25g−30g)に経口投与したところ、リンパ球
及び顆粒球が有意に増加したことを確認した。実施例を
比較例と共に以下に示す。
【0017】本実験に用いたプロポリス抽出物の調製 ブラジル産のプロポリス原塊500gを3000mlの
水で抽出した。また、ブラジル産のプロポリス原塊30
0gを1000mlのエタノールで抽出した。その後、
プロポリスの水抽出液とプロポリスのエタノール抽出液
とを体積比3:7の比で混合し、この混合抽出液を本実
験のプロポリス抽出物として用いた。
水で抽出した。また、ブラジル産のプロポリス原塊30
0gを1000mlのエタノールで抽出した。その後、
プロポリスの水抽出液とプロポリスのエタノール抽出液
とを体積比3:7の比で混合し、この混合抽出液を本実
験のプロポリス抽出物として用いた。
【0018】本実験に用いたロイヤルゼリーの調製 株式会社山田養蜂場(岡山県苫田郡)の「ローヤルゼリ
ー原乳」を用いた。これは、生ロイヤルゼリーであっ
た。
ー原乳」を用いた。これは、生ロイヤルゼリーであっ
た。
【0019】本実験に用いたエンテロコッカス・フェカ
リスの調製 本実験においては、日本ベルム株式会社により製造・販
売されているEF2001死菌体を用いた。この死菌体
には、1gあたり10億個程度の死菌が含まれていた。
リスの調製 本実験においては、日本ベルム株式会社により製造・販
売されているEF2001死菌体を用いた。この死菌体
には、1gあたり10億個程度の死菌が含まれていた。
【0020】実験方法 マウスに、一定量の本発明の組合わせ医薬を経口投与に
より、毎日一回、繰り返し投与した。与えた組合わせ医
薬の量は次の通りである。なお、単位は、いずれもmg
/kg体重である。
より、毎日一回、繰り返し投与した。与えた組合わせ医
薬の量は次の通りである。なお、単位は、いずれもmg
/kg体重である。
【0021】
【表1】
【0022】各実施例及び各比較例について、雄雌各1
0匹、計20匹のマウスを各々用いた。定期的に(投与
前、投与後1日、3日、7日、14日)マウスの尾静脈
から血液を採取し、この血液中のリンパ球の数(濃度)
を日本光電工業株式会社の自動血球計測器(セルタッ
ク)を用いて測定した。その結果を次表及び図1に示
す。表中の値は、「平均値±標準誤差」である。
0匹、計20匹のマウスを各々用いた。定期的に(投与
前、投与後1日、3日、7日、14日)マウスの尾静脈
から血液を採取し、この血液中のリンパ球の数(濃度)
を日本光電工業株式会社の自動血球計測器(セルタッ
ク)を用いて測定した。その結果を次表及び図1に示
す。表中の値は、「平均値±標準誤差」である。
【0023】
【表2】
【0024】本実験の結果、リンパ球に関して、EF死
菌体単独、ロイヤルゼリー単独、及び、プロポリス抽出
物単独の場合は、いずれもコントロールと有意な差があ
るとはいえない(有意水準α=0.05(片側検
定))。一方、本発明の組合わせ医薬(プロポリスとロ
イヤルゼリー、又は、プロポリスとエンテロコッカス・
フェカリス死菌体)の場合は、いずれも有意水準α=
0.05(片側検定)で有意な差があるといえる。従っ
て、本発明の組合わせ医薬の場合は、各物質単独投与と
比較して、組合わせによる顕著な相乗効果があることが
わかる。
菌体単独、ロイヤルゼリー単独、及び、プロポリス抽出
物単独の場合は、いずれもコントロールと有意な差があ
るとはいえない(有意水準α=0.05(片側検
定))。一方、本発明の組合わせ医薬(プロポリスとロ
イヤルゼリー、又は、プロポリスとエンテロコッカス・
フェカリス死菌体)の場合は、いずれも有意水準α=
0.05(片側検定)で有意な差があるといえる。従っ
て、本発明の組合わせ医薬の場合は、各物質単独投与と
比較して、組合わせによる顕著な相乗効果があることが
わかる。
【0025】組み合わせ剤の相乗効果は、各成分の投与
量を減らした一連の実験でも明白であった。
量を減らした一連の実験でも明白であった。
【0026】(実験例2)各物質の重量比を変えた本発
明の組合わせ医薬を、長期に渡って、マウス(ICRマ
ウス、8週令−13週令、25g−30g)に経口投与
し、各物質の好ましい重量比を同定した。その結果、プ
ロポリス抽出物として、エタノール及び水による抽出液
を用いた場合には、プロポリス抽出物対ロイヤルゼリー
の重量比は、5:1から10:1が好ましく、また、プ
ロポリス抽出物対EF死菌体の重量比は、40:1〜5
0:1が好ましいことがわかった。以下に、実施例を比
較例と共に以下に示す。
明の組合わせ医薬を、長期に渡って、マウス(ICRマ
ウス、8週令−13週令、25g−30g)に経口投与
し、各物質の好ましい重量比を同定した。その結果、プ
ロポリス抽出物として、エタノール及び水による抽出液
を用いた場合には、プロポリス抽出物対ロイヤルゼリー
の重量比は、5:1から10:1が好ましく、また、プ
ロポリス抽出物対EF死菌体の重量比は、40:1〜5
0:1が好ましいことがわかった。以下に、実施例を比
較例と共に以下に示す。
【0027】本実験に用いたマウスは、実験1と同じマ
ウスであった。また、本実験においては、プロポリス抽
出物及び、ロイヤルゼリー、エンテロコッカス・フェカ
リス死菌体を実験1と同じ方法で調製した。
ウスであった。また、本実験においては、プロポリス抽
出物及び、ロイヤルゼリー、エンテロコッカス・フェカ
リス死菌体を実験1と同じ方法で調製した。
【0028】実験方法 マウスに、毎日一回、一定量の本発明の組合わせ医薬を
経口投与により与えた。与えた組合わせ医薬の量は次の
通りである。なお、単位は、いずれもmg/kg体重で
ある。
経口投与により与えた。与えた組合わせ医薬の量は次の
通りである。なお、単位は、いずれもmg/kg体重で
ある。
【0029】
【表3】
【0030】各実施例及び各比較例について雄雌各10
匹のマウスを各々用いた。実験1と同じ方法により、血
液中の白血球の数(濃度)を日本光電工業株式会社の自
動血球計測器(セルタック)を用いて測定した。
匹のマウスを各々用いた。実験1と同じ方法により、血
液中の白血球の数(濃度)を日本光電工業株式会社の自
動血球計測器(セルタック)を用いて測定した。
【0031】その結果を次表及び図2に示す。
【0032】
【表4】
【0033】本実験の結果、プロポリス抽出物として、
エタノール及び水による抽出液を用いた場合には、プロ
ポリス抽出物対ロイヤルゼリーの重量比は、1:1から
10:1が好ましく、また、プロポリス抽出物対EF死
菌体の重量比は、25:1〜50:1が好ましいことが
わかった。
エタノール及び水による抽出液を用いた場合には、プロ
ポリス抽出物対ロイヤルゼリーの重量比は、1:1から
10:1が好ましく、また、プロポリス抽出物対EF死
菌体の重量比は、25:1〜50:1が好ましいことが
わかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験1の結果を表すグラフであり、本発明の組
み合わせ医薬が、免疫賦活作用を有することを表す図で
ある。
み合わせ医薬が、免疫賦活作用を有することを表す図で
ある。
【図2】実験2の結果を表すグラフであり、本発明の組
み合わせ医薬が、免疫賦活作用を有することを表す図で
ある。
み合わせ医薬が、免疫賦活作用を有することを表す図で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/00 A61P 31/00 35/00 35/00 37/04 37/04 (72)発明者 具 然和 三重県鈴鹿市岸岡町1001−1−204 Fターム(参考) 4B018 MD76 MD78 MD85 ME14 MF01 4C087 AA01 AA02 BB22 BC61 MA02 NA05 ZB09 ZB11 ZB26 ZB35 ZC75
Claims (10)
- 【請求項1】 プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及
びエンテロコッカス・フェカリス死菌体を含有する組み
合わせ医薬。 - 【請求項2】 プロポリス抽出物及びロイヤルゼリーを
含有する組み合わせ医薬。 - 【請求項3】 プロポリス抽出物及びエンテロコッカス
・フェカリス死菌体を含有する組み合わせ医薬。 - 【請求項4】 プロポリス抽出物が、水及び/又はエタ
ノール抽出による抽出液であり、該プロポリス抽出液対
ロイヤルゼリーの重量比が、1:1から15:1である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医薬。 - 【請求項5】 プロポリス抽出物が、水及び/又はエタ
ノール抽出による抽出液であり、該プロポリス抽出液対
エンテロコッカス・フェカリス死菌体の重量比が25:
1から50:1であることを特徴とする請求項1又は請
求項3に記載の医薬。 - 【請求項6】 エンテロコッカス・フェカリス死菌体が
フェカリス2001であることを特徴とする請求項1、
請求項3、又は請求項5に記載の医薬。 - 【請求項7】 免疫賦活用医薬であることを特徴とする
請求項1乃至請求項6に記載の医薬。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項6に記載の医薬を添
加したことを特徴とする食品組成物。 - 【請求項9】 プロポリス抽出物と、ロイヤルゼリー及
び/又はエンテロコッカス・フェカリス死菌体とを含有
することを特徴とする医薬組成物。 - 【請求項10】 免疫賦活用医薬組成物であることを特
徴とする請求項9に記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000379395A JP2002179580A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロコッカス・フェカリス死菌体を含んでなる医薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000379395A JP2002179580A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロコッカス・フェカリス死菌体を含んでなる医薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002179580A true JP2002179580A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18847775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000379395A Pending JP2002179580A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | プロポリス抽出物、ロイヤルゼリー、及びエンテロコッカス・フェカリス死菌体を含んでなる医薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002179580A (ja) |
Cited By (5)
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