JP2002178393A - 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂発泡体の製造方法

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JP2002178393A JP2000382328A JP2000382328A JP2002178393A JP 2002178393 A JP2002178393 A JP 2002178393A JP 2000382328 A JP2000382328 A JP 2000382328A JP 2000382328 A JP2000382328 A JP 2000382328A JP 2002178393 A JP2002178393 A JP 2002178393A
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Toshio Inamori
俊夫 稲守
Kouki Deguchi
好希 出口
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型先端での圧力解放を急激に行うことによ
り、金型内での内部発泡を抑制し、微細な気泡を生成す
ることを可能としながら、発泡に適正な条件を維持して
発泡を行うことができ、破泡等の発泡不良が発生しにく
く、高倍率の発泡体を得ることのできる熱可塑性樹脂発
泡体の製造方法を提供する。 【解決手段】 金型本体部よりなる温度制御ゾーンA
と、金型先端部よりなる樹脂圧開放ゾーンBとからなる
金型1に、高圧ガスが含浸された熱可塑性樹脂を押出機
から供給し、金型先端から押出して圧力を解放すること
により連続的に発泡体を製造するにあたり、上記温度制
御ゾーンAで、供給された熱可塑性樹脂を高圧ガス含浸
時以上の圧力に保持した状態で温度制御を行い、上記樹
脂圧開放ゾーンBで、0.5MPa/s以上の平均脱圧
速度で脱圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂発泡体
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法と
して、押出機に熱可塑性樹脂を供給し、溶融した後に、
二酸化炭素等の無機ガスやフロンガス等の有機ガスを供
給し、金型先端において圧力を解放することにより発泡
させる物理発泡法が広く知られている。この方法におい
て、金型内での内部発泡を抑制したり、微細な気泡を生
成するには、金型先端での圧力解放を急激に行うのが好
ましい(特開平8−11190号公報、特開平10−7
6560号公報)。このようにすることにより、過飽和
状態となったガスは、多数の気泡核を生成し、微細で多
数の気泡を均一に有する発泡体を得ることができる。
【0003】この方法は、上記した熱可塑性樹脂発泡体
の物理発泡法においても有効である。しかし、この場
合、圧力を急速に低下させるために(即ち、脱圧速度を
高くするために)、金型内での樹脂流路を極端に狭くし
た後、下流側で拡幅する(特開平10−76560号公
報)か、流路の容積を小さくする必要があり、金型内に
おける樹脂の滞留時間が非常に短くなり、従って、樹脂
温度の制御が不十分となる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】このため、金型から吐出された発泡性熱可
塑性樹脂(ガスを吸収した熱可塑性樹脂)は、発泡に適
した温度からはずれた温度(即ち、適正でない溶融粘
度)で発泡が行われがちとなり、破泡等の発泡不良が発
生しやすく、また、低い発泡倍率の発泡体しか得られな
いという問題が生じやすかった。
【0005】特に、融点付近で粘度の変化の著しい結晶
性樹脂、就中、オレフィン系樹脂の場合、上記の問題は
顕著なものとなっていた。
【0006】本発明は、上記の課題を解決し、金型先端
での圧力解放を急激に行うことにより、金型内での内部
発泡を抑制し、微細な気泡を生成することを可能としな
がら、発泡に適正な条件を維持して発泡を行うことがで
き、破泡等の発泡不良が発生しにくく、高倍率の発泡体
を得ることのできる熱可塑性樹脂発泡体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂発
泡体の製造方法は、金型本体部よりなる温度制御ゾーン
と、金型先端部よりなる樹脂圧開放ゾーンとからなる金
型に、高圧ガスが含浸された熱可塑性樹脂を押出機から
供給し、金型先端から押出して圧力を解放することによ
り連続的に発泡体を製造するにあたり、上記温度制御ゾ
ーンで、供給された熱可塑性樹脂を高圧ガス含浸時以上
の圧力に保持した状態で温度制御を行い、上記樹脂圧開
放ゾーンで、0.5MPa/s以上の平均脱圧速度で脱
圧するものである。
【0008】本発明に使用される上記熱可塑性樹脂は特
に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹
脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリスチレン、
(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ポリビニルアルコール、熱可塑性
ポリエステル、熱可塑性エラストマー、粉末ゴムなどが
挙げられる。これらは単独で使用されてもよいし、2種
類以上併用されてもよい。
【0009】なかでも、請求項2に記載のように、オレ
フィン系樹脂;ポリアミド、ポリアセタール、ポリビニ
ルアルコール等の結晶性樹脂において、本発明の効果は
顕著なものとなる。
【0010】上記熱可塑性樹脂は、本発明の目的を損な
わない範囲でこれらを変性、もしくは架橋した樹脂を用
いてもよい。
【0011】本発明においては、上記熱可塑性樹脂に、
必要により、充填剤、滑剤、安定剤、難燃剤、アンチブ
ロッキング剤、消泡剤、顔料、染料等の添加剤を本発明
の目的を損なわない範囲で添加してもよい。また、場合
によっては、可塑剤、溶剤を同様に配合することも可能
であるが、これらは、環境・安全面より極力使用しない
ことが望ましい。
【0012】本発明で使用される高圧ガスは、常温常圧
で気体状態のものであって、高温・高圧下で樹脂への含
浸性が良好で、樹脂を劣化させないものであれば特に限
定されず、例えば二酸化炭素、窒素、アルゴン、ネオ
ン、ヘリウム、酸素等の無機ガスや、フロンガス、低分
子量の炭化水素等の有機ガスが挙げられ、常温・常圧で
気体状態の為、使用後、容易に樹脂から除去することが
可能である。上記高圧ガスは、用いる樹脂に最も含浸す
るものが好ましく選択される。特に、火災、爆発等の危
険がなく、環境、作業者の健康に対して安全で回収が容
易な二酸化炭素、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウムガ
スが好ましい。なかでも、容易に超臨界状態となる二酸
化炭素が特に好ましい。
【0013】上記高圧ガスは含浸速度が速い超臨界状態
で含浸されると、効率的な含浸が可能である。超臨界状
態とは、臨界温度以上であって臨界圧力以上の状態をい
う。例えばガスが二酸化炭素の場合は臨界温度は30.
9℃、臨界圧力は7.4MPa、窒素の場合は臨界温度
は−146.9℃、臨界圧力は3.4MPaである。
【0014】熱可塑性樹脂への高圧ガスの含浸量は、所
望とする発泡倍率、ガスの種類等によって適宜選定され
るが、通常は、熱可塑性樹脂100重量部に対し3〜5
0重量部であり、飽和状態で含浸されることが好まし
い。
【0015】また、熱可塑性樹脂に高圧ガスを含浸させ
る手段としては、例えば特開平9−152595号公報
に開示されているように、ガスの含浸から押出機の供給
までを閉鎖した高圧の空間中で行える、耐圧ホッパを備
えた押出機を用いてもよい。或いは、熱可塑性樹脂を常
圧下で押出機に供給した後、押出機内にガスと熱可塑性
樹脂を密閉して混練してもよく、この内容を具現化する
手段としては、タンデム方式の押出機を用いて、接続部
にガスを供給する方法や、押出機内に2ヶ所の溶融樹脂
シールを構成できる2ステージスクリューを用いて、樹
脂シール間にガスを供給する方法が挙げられる。
【0016】押出機は、1軸又は2軸以上或いはこれら
を組み合わせた押出機で、2軸の場合、スクリューの回
転方向がそれぞれの軸で反対のもの、同じものであって
も良く、軸のタイプはパラレルタイプでもコニカルタイ
プでもよい。また押出機を多段に組み合わせたタンデム
方式を用いてもよい。
【0017】本発明において使用される金型は、金型本
体部よりなる温度制御ゾーンと、金型先端部よりなる樹
脂圧開放ゾーンとからなる。特に限定はされない。上記
金型の流路の形状としては、シート状、パイプ状、円柱
状のものや、断面形状が多角形等の異形のものがあげら
れる。上記流路の形状がシート状の金型としては、Tダ
イ、サーキュラーダイがあげられる。サーキュラーダイ
を用いる場合には、押出後、得られた発泡体を切り開い
てシートとする。
【0018】また、押出機と金型との間に、必要に応じ
て、ブレーカープレート、ギアポンプ、スタティックミ
キサー等を設けてもよい。
【0019】本発明においては、上記金型に、高圧ガス
が含浸された熱可塑性樹脂を押出機から供給し、金型先
端から押出して圧力を解放することにより連続的に発泡
体を製造する。
【0020】そして、上記温度制御ゾーンで、供給され
た熱可塑性樹脂を高圧ガス含浸時以上の圧力に保持した
状態で温度制御する。このようにすることにより、金型
先端からのガスの噴出を防止することができる。
【0021】次いで、上記樹脂圧開放ゾーンで、0.5
MPa/s以上の平均脱圧速度で脱圧する。上記平均脱
圧速度が小さすぎると、得られる発泡体の気泡が粗大と
なり、機械的強度が低下する。また、平均脱圧速度を大
きくするためには、温度制御ゾーン出口における圧力を
高くするか、樹脂圧開放ゾーンにおける滞留時間を短く
するかのいずれかであるが、前者は、金型の耐圧構造上
の制約があり、後者は、極端に押出量を大きくするか、
金型内における流路を狭める必要があるので、樹脂の剪
断発熱を招き樹脂温度の制御が難しくなるので、実用上
は、平均脱圧速度は、10MPa以下である。
【0022】上記平均脱圧速度(dP/dt)を測定す
るには、高圧ガス含浸時と同等の圧力Pを示す金型位置
から、金型の先端縁までの樹脂流路の容積Vを求め、押
出速度Qから1)式により求めることができる。 dP/dt=(P−P0)Q/V ・・・ 1) ここでP0:大気圧
【0023】上記平均脱圧速度の測定にあたり、金型に
複数の樹脂圧力センサーを取り付けて、高圧ガス含浸時
と同等の圧力Pを示す金型位置を特定してもよいが、金
型に多数の樹脂圧力センサーを取り付けると樹脂の流動
に影響を及ぼす場合もあるので、数値解析により、金型
内における樹脂の圧力分布を計算し、測定すべき箇所を
極力減らしておくとよい。なお、上記圧力分布は、指数
則に基づいて圧力降下を算出してもよいし、差分法や有
限要素法、境界要素法等により算出してもよい。
【0024】本発明においては、請求項2に記載したよ
うに、押出機から供給される熱可塑性樹脂が結晶性樹脂
である場合、温度制御ゾーンの出口における樹脂温度
を、上記熱可塑性樹脂の(融点−15〜融点+10℃)
とするのが好ましい。
【0025】上記樹脂温度が低すぎると、発泡が困難と
なるとともに、押出機に対する負荷が過剰となり、ま
た、樹脂温度が高すぎると、得られる発泡体に破泡が発
生しやすくなるとともに、金型内における樹脂の流動抵
抗が低下しすぎることにより温度制御ゾーンでの樹脂圧
力が低下し、金型先端からのガス噴出が発生し、安定的
な成形ができないことがある。
【0026】なお、熱可塑性樹脂に含浸される高圧ガス
は、可塑剤としても作用するため、高圧ガスの含浸量が
少ないときには上記樹脂温度を高く、また、高圧ガスの
含浸量が多いときには樹脂温度を低くするとより好まし
い。
【0027】また、上記温度制御ゾーンには、必要に応
じて、スタティックミキサー等が設けられてもよい。さ
らに、上記温度制御ゾーンと樹脂圧開放ゾーンとは、連
続した一つの金型内に設けられてもよいし、別個の金型
として独立して設けられてもよい。
【0028】(作用)本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製
造方法は、金型本体部よりなる温度制御ゾーンと、金型
先端部よりなる樹脂圧開放ゾーンとからなる金型に、高
圧ガスが含浸された熱可塑性樹脂を押出機から供給し、
金型先端から押出して圧力を解放することにより連続的
に発泡体を製造するにあたり、上記温度制御ゾーンで、
供給された熱可塑性樹脂を高圧ガス含浸時以上の圧力に
保持した状態で温度制御を行い、上記樹脂圧開放ゾーン
で、0.5MPa/s以上の平均脱圧速度で脱圧するも
のであるから、樹脂圧開放ゾーンで圧力解放が急激に行
われ、過飽和状態となったガスは、多数の気泡核を発生
し、微細で多数の気泡を均一に有する発泡体を得ること
ができる。
【0029】また、本発明において、請求項2に記載の
如く、押出機から供給される熱可塑性樹脂が結晶性樹脂
であり、温度制御ゾーンの出口における樹脂温度を、上
記熱可塑性樹脂の(融点−15〜融点+10℃)とする
ことにより、オレフィン系樹脂のような融点付近で急激
な粘度変化のあるものであっても、破泡等の発泡不良が
発生しにくく、高倍率の発泡体を得ることができる。
【0030】さらに、本発明において、請求項3に記載
の如く、高圧ガスが二酸化炭素であると、熱可塑性樹脂
への含浸速度が速く、高倍率の発泡体を得ることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に使用される金型
の一例を示す断面図である。図1に示すように、上記金
型1は、金型本体部よりなる温度制御ゾーンAと、金型
先端部よりなる樹脂圧開放ゾーンBとからなる。金型本
体部には外径64mm、全長490mm、平行部400
mmの冷却コア2が設けられ、その外周部に、ランド内
径80φの樹脂通路3が設けられている。温度制御ゾー
ンAの入り口には、樹脂圧力センサーP1と、樹脂温度
センサーRT1が設けられ、樹脂通路3のランド部入り
口には、スパイダー4が設けられている。
【0032】温度制御ゾーンAと樹脂圧開放ゾーンBの
境界には、樹脂圧力センサーP2と、樹脂温度センサー
RT2が設けられ、樹脂圧開放ゾーンBの樹脂通路31
は、漏斗形状となって、先端縁で大気に開放されるよう
になっている。
【0033】
【実施例】(実施例)押出機(φ65単軸押出機、L/
D=36)に、熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレン
(日本ポリケム社製、品番「LF440HB」:密度
0.925g/cm3 、融点113℃)100重量部、
及び核材としてタルク(住化学カラー社製、品番「SS
11−20」)3重量部からなる樹脂組成物を供給し、
該押出機の未充満部に、二酸化炭素を供給量3g/mi
n、含浸時圧力7MPaで供給し、二酸化炭素を含浸し
た樹脂組成物を図1に示した金型(樹脂通路31の寸
法:d1 =30φ、d2 =2.5φ、L1 =40mm、
2 =10mm、容積7.8cm3)に供給し、熱可塑性
樹脂発泡体を得た。
【0034】成形条件は以下のとおりである。 スクリュー回転数:6rpm 押出量 :5kg/hr(1.5cm3/sec) バレル設定温度 :120〜150℃(先端部115℃) 金型設定温度 :108〜115℃(先端部108℃)
【0035】樹脂圧力センサーP1で測定された圧力は
14MPa、樹脂温度センサーRT1で測定された樹脂
温度は127℃〔剪断発熱により、バレル先端部設定温
度(115℃)より高くなっている〕、樹脂圧力センサ
ーP2で測定された圧力は8MPa、樹脂温度センサー
RT2で測定された樹脂温度は108℃であった。従っ
て、脱圧速度dP/dt=(P−P0)Q/V=8×1.
5/7.8≒1.5(MPa/sec)であった。
【0036】得られた熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率は
約10倍、平均気泡径100〜300μmであり、破泡
は少なく、良好な外観のものであった。
【0037】(比較例)温度制御ゾーンAにかえて、ブ
レーカープレートを装着したこと以外は、実施例と同様
にして熱可塑性樹脂発泡体を得た。樹脂圧力センサーP
2で測定された圧力は7MPa、樹脂温度センサーRT
2で測定された樹脂温度は125℃であった。従って、
脱圧速度dP/dt=(P−P0)Q/V=7×1.5/
7.8≒1.4(MPa/sec)であった。
【0038】得られた熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率は
約2倍であり、破泡が多く、ざらついた表面状態のもの
であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法
は、上述の如きものであるから、金型先端での圧力解放
を急激に行うことにより、金型内での内部発泡を抑制
し、微細な気泡を生成することを可能としながら、発泡
に適正な条件を維持して発泡を行うことができ、破泡等
の発泡不良が発生しにくく、高倍率の発泡体を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される金型の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】 1 金型 A 温度制御ゾーン B 樹脂圧開放ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AA07 AB02 AB11 AB16 AG20 AR02 AR06 KA01 KA11 KF04 KM14 KM15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型本体部よりなる温度制御ゾーンと、
    金型先端部よりなる樹脂圧開放ゾーンとからなる金型
    に、高圧ガスが含浸された熱可塑性樹脂を押出機から供
    給し、金型先端から押出して圧力を解放することにより
    連続的に発泡体を製造するにあたり、上記温度制御ゾー
    ンで、供給された熱可塑性樹脂を高圧ガス含浸時以上の
    圧力に保持した状態で温度制御を行い、上記樹脂圧開放
    ゾーンで、0.5MPa/s以上の平均脱圧速度で脱圧
    することを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 押出機から供給される熱可塑性樹脂が結
    晶性樹脂であり、温度制御ゾーンの出口における樹脂温
    度を、上記熱可塑性樹脂の(融点−15〜融点+10
    ℃)とすることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性
    樹脂発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 高圧ガスが二酸化炭素であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5123659B2 (ja) * 2005-03-22 2013-01-23 株式会社プライムポリマー プロピレン系樹脂押出発泡体及びプロピレン系樹脂押出発泡体の製造方法
JP5202942B2 (ja) * 2005-03-22 2013-06-05 株式会社プライムポリマー プロピレン系樹脂押出発泡体の製造方法
EP3871851A4 (en) * 2018-12-28 2021-12-29 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Kneading device

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