JP2002177893A - 青果物における仕分区分信号の生成装置 - Google Patents

青果物における仕分区分信号の生成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各青果物が、仕分け区分として設定されてい
る複数の区分のいずれに属するかを、該青果物に関する
複数の判定要素に基づいて判定する装置を提供する。 【解決手段】 2つの判定要素それぞれについてランク
付けした組合せを示すマトリックス中で、これら判定要
素相互のランクの組合せを網羅してその組合せ毎にそれ
が属すべき仕分区分を、予め設定してある複数の仕分区
分の中から選択して設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青果物を等級,階
級により仕分区分を判定して選別するために用いられる
装置、詳しくは仕分区分を判定して仕分区分信号を生成
する装置に関するものでる。
【0002】
【従来技術】一般に、厳密に均質な生産物を生産するこ
とが困難な青果物は、品質規格(等級)や形状,重量規
格(階級)に従ってグループ化することが市場や小売店
等でこの青果物を商品として取り扱うためあるいは生産
者に適正な対価を支払うために必要とされており、青果
物を集荷,選別,出荷する選果場においての選別仕分け
の作業は、前記の必要性に応じて大量の青果物をグルー
プ化して商品転化する工程と考えることができる。
【0003】この青果物の選別仕分の作業は、基本的に
以下のような工程に従って行われる。 (1)選別仕分けの判定に必要な所定の判定要素につい
て計測する工程 (2)計測した判定要素に基づいて選別仕分けの仕分区
分を判定する工程 (3)判定された仕分区分に青果物を仕分ける工程 (4)仕分けられた青果物を箱等に包装する工程 そしてこのような各工程は、大量の青果物を能率よく処
理するために選別コンベア上に青果物を搬送しながら順
次に行うのが通常である。
【0004】前記した各工程のうち、(1),(2)の
選別仕分け判定に必要な判定要素の計測及び仕分区分の
判定は、従来は、作業者が目視検査により色,傷,変形
等を判定する等級判定と、重量又は大きさを計測装置で
計測して判定する階級判定とをそれぞれ行い、これを総
合して等級別階級別の仕分区分を判定する方式が一般的
であった。
【0005】しかし近時においては、各種センサ技術、
カメラによる画像処理技術、非破壊計測技術の発達に伴
い、目視による等級判定は機械計測方式に移行しつつあ
り、また階級判定もその機械化が一層進んでいる。
【0006】ところで、前記の等級判定において顕著に
わかるように、作業者が目視で行う場合の等級判定は、
等級要素の目視による要素の知得(計測)と良否判断
(判定)が、作業者によってその経験等に基づき実質的
に瞬時に行われている。
【0007】一方、この計測,判定の工程を機械化した
場合、計測と判定は本来それぞれ異なる工程であるか
ら、計測のための方法,手段と、計測結果に基づいて良
否を判定する方法,手段がそれぞれ必要になる。そして
前者の計測装置については各種センサ技術等が種々提案
されているものの、判定方法,判定手段についてはいま
だその提案が少ないのが現状である。
【0008】従来知られているこのような判定方法とし
ては、例えば、各判定要素(太さ、太さの差、曲がり、
Sカーブ・・・)毎にランク付けされた値の中で最下位
のランクを抽出し、これを仕分ランクとする方法(特開
昭60−166073号)、各等級判定要素(太さ、太
さの差、曲がり、Sカーブ・・・)毎にランク付けする
と共に各ランク毎に点数を設定しておき、等級判定要素
毎にランク付けされた点数の総和で最終の仕分区分のラ
ンクを決める方法(特開平3−109979号)等があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した特開
昭60−166073号の方法は、等級要素の項目のな
かで最下位にランク付けされた等級を選別の総合判定結
果(仕分区分)とするものであるため、最下位にランク
付けされた項目が一つの場合やこの等級要素があまり重
要でない場合には、重要な等級要素に差がないために実
際には等級格差が殆どない場合であっても、青果物の評
価に大きな差をつける結果になることがあって評価に公
正さを欠くという問題を招く難がある。
【0010】また前記特開平3−109979号の方法
は、等級判定要素毎にランク付けした点数の総和で最終
ランクを決めるという数値化方式であるので、評価に偏
りの少ない平均的な結果を得ることができる利点がある
が、しかし、例えば人参を例として説明される以下のよ
うな問題がある。すなわち、人参の仕分区分を決める要
素の一つである「大きさ」には、相互に関係のある面積
と長さとがあり、産地等の異なる土壌,環境の下では全
体的に長尺形状の人参や胴太形状の人参などの種々のも
のが生産される。この場合にこの面積,長さを単に数値
化して点数総和で区分を判定する方式を実施すると、こ
れらの違いは実際には評価に現れない結果となってしま
う。特に細長い人参を好む地域,短くて胴太の人参を好
む地域があるように、消費地の好みなどを加味するとこ
れらの違いを無視して面積,長さを単に大きさを表す要
素として数値化することは機械化した選別仕分方式の致
命的な欠陥となる虞れがある。
【0011】以上のような選別仕分区分の判定方法とは
別に、前記の大きさを判定するための判定要素として面
積と長さがある場合を例にして言えば、例えば面積を主
な判定要素とすると共に長さを面積に対する補正のため
の判定要素として、面積で判定されたランクを長さで判
定されたランクの補正区分(例えば格上げ,格下げ)で
補正して最終仕分区分を決める補正方式の判定方法が考
えられる。
【0012】この補正方式は、数値化方式の上述した欠
点をある程度改善できる利点があるが必ずしも十分でな
いだけでなく、多数の判定要素を用いて総合的に判定す
る場合に対応できないという問題がある。
【0013】また前記したいずれの判定方法も、産地,
品種等が異なる場合に簡単に対応できる構成となってい
ないので、ユーザの使用する規格に沿ってその都度仕分
区分の判定プログラムを構築しなければならないという
汎用性に欠ける難があり、このために判定装置を含む選
別装置全体の費用が嵩むシステムであるという問題があ
る。
【0014】本発明は以上のような従来方法の問題点を
解消して、複数の判定要素相互の関係を考慮しながら複
数の仕分区分の中から仕分区分を任意に設定することが
できるという従来にない新規な判定法を実施することが
可能な青果物における仕分区分信号の生成装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0015】また本発明の別の目的の一つは、判定要素
が多数に渡る場合にも好適に対応できる仕分区分信号の
生成装置を提供するところにある。
【0016】本発明の更に別の目的は、産地,選果場毎
の個々のユーザ仕様の専用ソフト(プログラム等)を必
要としない標準的なソフトとして準備でき、必要に応じ
て、この標準ソフトを個々のユーザ仕様のソフトに容易
な作業で設定変更が可能な仕分区分信号の生成装置を提
供するところにある。
【0017】本発明の他の目的は、判定を実施するため
の装置に標準ソフトを搭載できるようにしたことで、選
別装置全体のコストを低廉化することができる青果物に
おける仕分区分信号の生成装置、及びこの仕分区分信号
の生成装置を含む青果物の選別装置を提供するところに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の特徴は、前記した特許請求の範囲の各請求項
に記載した発明にある。
【0019】本発明の青果物における仕分区分信号の生
成装置の特徴の一つは、仕分けるために設定されている
複数の仕分区分のいずれに属するかを示す仕分区分信号
を、各青果物について計測した複数の判定要素の計測結
果に基づいて生成する装置であって、前記各判定要素別
にそれぞれ複数段階のランクを定めかつ異なる判定要素
相互のランクの全組合せを網羅して各組合せ毎にそれが
属する仕分区分を前記複数の仕分区分の中から予め選択
して設定する区分設定手段と、判定要素の計測結果に基
づいて各判定要素別にそれぞれの該当ランクを判別する
判別手段と、判別された各判定要素の該当ランクの組合
せから前記区分設定手段で設定された仕分区分を抽出し
て仕分区分信号とする信号生成手段とを備えた構成をな
すところにある。
【0020】前記構成において区分設定手段、判別手
段、判定手段はいずれもマイクロコンピュータ(MP
U)を用いて構成することが好ましい。ここで「区分設
定手段」というのは、例えばMPUの内部記憶装置(あ
るいは外部記憶装置)を用いて、二つの判定要素(例え
ば要素x,y)に夫々複数段階のランク(要素x=x
1 ,x2 ,・・・,xm 、要素y=y1 ,y2 ,・・
・,yn を設定した場合を考えると、この要素x,yの
行と列のマトリックスで与えられる各交点(例えば
i,yj (1≦i≦m、1≦j≦n))毎に、その仕
分区分を複数の仕分区分(例えば秀=A、優=B、良=
C、可=D、規格外品=E)の中から予め選択して設定
することによりマトリックス形式のものとして説明され
る内容を記憶したものとして構成される。また三つの判
定要素について設けられる区分設定手段は、例えば前記
のようにランク分けされたうちの一つの要素x=x1
2 ,・・・,xm の各ランク(xi )毎に他の一つの
要素y=y1 ,y2 ,・・・yn を場合分けし、更にこ
の要素yの各ランク(yj )毎にもう一つの要素z=z
1 ,z2,・・・,zo を場合分けし、この要素zの各
ランクについて仕分区分を予め設定しておくという樹系
図の形で説明される内容を記憶したものとして構成され
る。判定要素が四以上である場合は前記樹系図の形で説
明されるランク毎の場合分けを判定要素の数だけ繰り返
せばよい(なお以上の説明が記憶装置における記憶形態
を示すものではない)。
【0021】以上により、二又は三以上の異なる判定要
素相互のランクの組合せを網羅して各組合せ毎にそれが
属する仕分区分を複数の仕分区分の中から予め選択して
設定した前記「区分設定手段」が構成され、判定要素が
多数に渡る場合にも好適に対応できる。
【0022】また前記構成における「判別手段」は、計
測された青果物の所定の判定要素についての計測数値
X,Y,Z等が、上述した複数段階のランクが定められ
ているx,y,z等の各要素のどのランクに該当するか
を個別的に判別するものをいい、より具体的には、例え
ば前記判定要素の一つが4L〜規格外(4L≧250、
250>3L≧200、200>2L≧150、150
>L≧100、100>規格外)の5段階のランクを定
めた「長さ」であるとした場合に、計測手段により計測
された長さが225mmであれば、該当ランクは3Lで
あることを判別するものである。このための判別手段と
しては、例えばランク分けのための予め設定された数値
と、計測手段からの計測数値とを比較する比較器を用い
て構成することができる。
【0023】なお各判定要素について定められる複数段
階のランク(例えば前記例で言えばx1 〜xm )は、二
以上であれば特にその数を制限されるものではないが一
般的には3〜8段階程度の一桁の段階とするのが適当で
ある場合が多い。また各判定要素の各ランクは、そのラ
ンク分けの数値等の設定変更、あるいはランク数の変更
(6段階→5段階等)などが必要に応じてできるように
設けておくことが好ましい。これを前記4L〜規格外の
5段階を定めた長さの判定要素の場合を例にして具体的
に言えば、例えば、Lと規格外のランク分けである前記
「150>L≧100、100>規格外」を「150>
L≧80、80>規格外」に設定変更するようにする場
合を上げることができる。これにより規格外品の割合を
調節することができる。このようなランク分けの数値等
の設定変更手段は、上述の例で言えば比較器に設定した
ランク分け数値の設定値を変更することで行う手段とし
て設けることができる。
【0024】この判別手段により、計測された所定の判
定要素(例えばx,y)についての計測結果(X,Y)
から各々の要素のランクxi ,yj を判別することで、
区分設定手段において予め設定した仕分区分が一対一の
関係で与えられる。したがって「信号生成手段」により
この与えられた仕分区分を示す情報を抽出して仕分区分
信号を生成することができる。
【0025】抽出された仕分区分信号は選別コンベアの
下流側に設けられた仕分手段に伝えられて、仕分けすべ
き仕分区分に各青果物を仕分ることに利用される。
【0026】以上の構成の仕分区分信号の生成装置は、
青果物を搬送する選別コンベアと、搬送される青果物の
等級及び/又は階級の判定要素を計測する計測手段と、
該仕分区分信号の生成装置と、この仕分区分信号の生成
装置からの仕分区分信号を受けて所定の仕分区分に青果
物を仕分る仕分手段とを組み合わせることで青果物の選
別装置を構成することができる。なおこのような選別装
置は、特に制限されることなく、選別コンベアとして既
知のいずれのものを用いることもでき、計測手段、仕分
手段も同様である。また本発明の仕分区分信号の生成装
置は、計測を機械化した選別装置に特に有用なものであ
るが、複数の判定要素のうちに目視判定の結果を含むこ
とを排除するものではない。
【0027】本発明は、リンゴ,梨,柿,桃等の果実、
トマト,人参,胡瓜等のそ菜類、花等、の青果物(農産
物)を対象とすることができ、また判定要素としては重
量,大きさ等の階級要素、色,傷,腐れ,病害,変形等
の外部等級要素、糖度,熟度等の内部等級要素などを挙
げることができる。
【0028】本発明の特徴の他の一つは、MPUを用い
て前記した仕分区分信号の生成装置を標準的(汎用の)
ソフトとして準備することができ、したがって産地,選
果場毎の個々のユーザ仕様の専用ソフトを特別に準備す
ることを要しない仕分区分信号の生成装置及びこれを有
する選別装置を提供できるところにある。
【0029】仕分区分信号の生成装置に標準ソフトを搭
載した形式で構成する場合にあっては、産地や選果場毎
に異なる設定変更の要求に容易に対応できることが重要
である。
【0030】ここで、標準(汎用)ソフトの形で構成さ
れた仕分区分信号の生成装置を産地や選果場毎に異なる
個別の仕様に変更する必要性は次のように説明される。
すなわち上述した要素x,yの例で言えば、ある青果物
について計測されたこれらの要素の計測値がX,Yでか
つこれがx1 ,y3 のランクであった場合に、その総合
評価をB(優)とする選果場と総合評価をA(秀)とす
る選果場とがあり、人参の例で言えば長さ形状を重視す
る場合と胴太形状を重視する場合との違いとして説明さ
れる。
【0031】かかる場合、本発明にあっては、異なる判
定要素相互のランクの全組合せを網羅して各組合せ毎に
それが属する仕分区分を複数の仕分区分の中から予め選
択して設定する区分設定手段を設けているので、標準的
な仕分区分設定をプリセットしておけば、このプリセッ
トされたもののうちの設定変更したい部分のみを変更す
ることで個々のユーザの仕様に容易に対応できる。この
設定変更は上述したマトリックスの形式、樹系図の形式
のいずれにおいても行うことができるが、設定変更の操
作をより簡易とするためには、本発明の前記請求項3〜
6に記載したように区分設定手段における判定要素と仕
分区分の関係をマトリックス形式として構成し、この区
分設定手段の記憶内容を行と列のマトリックスで表示す
るCRT,液晶パネル等の表示手段を設ける構成が特に
好ましく採用される。
【0032】すなわち二つの判定要素と仕分区分をマト
リックス形式で構成することは勿論のこと、判定要素が
多数の場合にあっても、区分設定手段を、二つの判定要
素相互のランクの組合せ網羅して各組合せ毎にそれが属
する予備区分を複数の予備区分の中から予め選択して設
定する個別設定部の複数と、この複数の個別設定部相互
の予備区分の組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属す
る仕分区分を複数の予備区分の中から予め選択して設定
する統合設定部とを有する階層構造に設けて、これらの
各階層の内容をそれぞれ行と列のマトリックス(一つづ
つ別のマトリックス)で表示手段により表示させ、ま
た、この表示手段上にマトリックスで表示された各組合
せ毎の仕分区分のプリセット情報を、キーボード等の入
力手段で変更できるようにし、変更した内容を区分設定
手段である記憶装置に更新保存させるように設けること
で、要するにCRT等に画面表示されたマトリックス上
で必要とする仕分区分の設定変更の作業を容易に行うこ
とができる。
【0033】更に、判定要素がより多数の場合には前記
階層構造を多層とすればよく、例えば、前記の個別設定
部を、二つの判定要素相互のランクの組合せ網羅して各
組合せ毎にそれが属する第1予備区分を複数の第1予備
区分の中から予め選択して設定する第1個別設定部の複
数と、この複数の第1個別設定部の第1予備区分の組合
せを網羅して各組合せ毎にそれが属する第2予備区分を
複数の第2予備区分の中から選択して設定する第2個別
設定部の複数とを有するように設ければよい。
【0034】この場合においては、判別手段は前記のよ
うな階層構造に設けられた区分設定手段の各マトリック
ス毎に判別処理を行うようにすればよい。すわなち判別
手段は、個別設定部を用いて該当予備区分を判別する個
別処理部、第1個別設定部を用いて該当第1予備区分を
判別する第1個別処理部、第2個別設定部を用いて該当
第2予備区分を判別する第2個別処理部、統合設定部を
用いて該当仕分区分を判別する統合処理部等を、必要に
応じて備えるように設けることができる。
【0035】本発明によれば、選別装置を供給するメー
カ側において、ユーザの要望に応じて簡単に仕様変更を
行うことができる他、ユーザ側においても簡単な操作で
設定を変更することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を図面に
基づいて説明する。 第1実施形態 図1は、本発明の仕分区分信号の生成装置を搭載した青
果物の選別装置の全体構成を示したものであり、この図
において1は選別コンベアであり、本例では青果物2を
適当な間隔を開けて順次連続的に搬送するように無端回
動するチェーン式コンベアとして構成されている。
【0037】3は、選別コンベア1の搬送途中に配置さ
れた計測装置、本例では青果物を撮像するカメラを示し
ている。なお4は照明ランプである。
【0038】5は、前記カメラ3による撮像情報に基づ
いて仕分信号を出力するためのMPUであり、撮像情報
に基づいて画像処理を行う前処理のための2値化回路5
1、2値化信号を入力として画像処理を行う画像処理回
路52、この画像処理回路からの信号に基づき所定の判
定要素に関する判別処理を行い、仕分区分信号を生成出
力する仕分区分信号生成回路53、生成された仕分区分
信号に基づいて、選別コンベア1の下流側に多数配置さ
れている仕分装置6を動作させて、搬送される青果物を
判定された仕分区分の排出コンベア7に排出させる仕分
制御回路54とから構成されている。
【0039】8は、前記仕分区分信号生成回路53にお
ける仕分区分を設定変更するために用いられる表示装置
(CRT81)及び入力装置(キーボード82)を備え
たいわゆるパソコンである。
【0040】以上の構成の選別装置において、人参を対
象として、説明を簡単にするために人参の長さLと面積
Sの二つの階級判定要素、及び人参の曲がりxと胴径y
の二つの等級判定要素により仕分区分を抽出して選別仕
分を行う場合を図2のフローチャートに従って以下説明
する。
【0041】まずステップ101において、選別コンベ
ア1を搬送される人参2を上方からカメラ3で撮像し、
その撮像情報を2値化した後(ステップ102)、該人
参の階級判定要素として長さ(最大長)Lp と、面積S
p が演算算出される(ステップ103)。また併せて等
級判定要素としての曲がりxp と胴径yp が演算算出さ
れる(ステップ104)。2値化回路51及び画像処理
回路52によって行われるこれらの2値化、画像処理の
演算処理は、従来既知の方法をMPUにプログラムして
おくことにより行うことができる。
【0042】次に、仕分区分信号生成回路53において
行われる処理について説明すると、この仕分区分信号生
成回路53には、記憶装置(図示せず)を用いて図3に
示した階級区分設定マトリックスが記憶されている。す
なわち、階級要素について言えば、長さLについての1
〜4までの4段階の長さランク(行)と、面積Sについ
ての1〜4までの4段階の面積ランク(列)と、これら
の相互の組合せ関係を網羅してそれぞれの組合せを示す
位置に複数の仕分区分(3L,2L,L,M,S,2
S)の中から予めプリセットされた仕分区分が階級区分
設定マトリックスとして記憶されている。なお前記各要
素についてのランク分けは、図5に示すように≧・・≧
・・≧・・≧(=は全て上位ランク)としてその「・
・」に必要な数値を当てはめればよく、また必要に応じ
てその数値を変更するようにしてもよい(ステップ10
5)。
【0043】また等級判定要素についても同様にして、
x,yの要素それぞれを4段階にランク分けし、等級仕
分区分(図4ではA,B,C)からなる図4に示した等
級区分設定マトリックスが記憶されている(ステップ1
06)。
【0044】このような階級区分設定マトリックスが準
備されている仕分区分信号生成回路53に前記画像処理
回路52で演算算出された長さLp と面積Sp の階級判
定情報及びxp ,yp の等級判定情報が入力されて、各
要素別にその該当ランクが判別される(ステップ10
7)。
【0045】前記の判別により、面積Sのランクが1で
長さのランクが2に該当したとすると、信号生成手段に
より階級区分設定マトリックスから「3L」の仕分区分
が抽出される(ステップ108)。またxのランクが1
でyのランクが2に該当したとすると、信号生成手段に
より図4の等級区分設定マトリックスから「A」の仕分
区分が抽出される(ステップ109)。
【0046】これが仕分区分信号生成回路53の出力信
号である仕分区分信号「A3L」として仕分制御回路5
4に出力される(ステップ110)。
【0047】仕分制御回路54は、この仕分区分「A3
L」と判定された青果物が選別コンベア上のA3Lの仕
分装置6A3L に至った時点で該仕分装置6A3L を作動さ
せて排出コンベア7A3L に排出させる(ステップ11
1)。
【0048】以上のようにして、選別対象の人参の夫々
について、階級別等級別の仕分区分信号が仕分区分信号
生成回路53で生成されて、仕分装置6により所定の仕
分区分の排出コンベア7に排出される選別処理が行われ
る。
【0049】尚、前記の実施形態では、青果物の選別仕
分けを行う際、階級判定要素と、等級判定要素とにより
仕分けを行うようにしたが、この2つの要素に基づいて
仕分けることに本発明が限定されるものではなく、単
に、階級判定要素又は等級判定要素のいずれか一方のみ
に基づいて仕分けることも任意に実施できることは言う
までもない。またこのような判定要素を、上記において
は階級判定要素,等級判定要素の語で説明したが、青果
物を仕分けるための目安となる要素であれば本発明の技
術を実現できることは当然である。 第2実施形態 図1〜図5で説明した選別仕分は、図3及び図4の区分
設定マトリックスを用いて行われる例えばS産地の人参
についての選別であるが、産地が異なる場合にはこの図
3及び図4の区分設定マトリックスをそのまま用いるこ
とができない場合がある。
【0050】例えば、階級について面積よりも長さが重
視される産地Nで胴径の太い形状の人参を対象として選
別を行う場合には、図6の階級区分設定マトリックスを
用いることが望まれる。かかる場合、本例で図3の階級
区分設定マトリックスが装置の標準搭載ソフトであると
すれば、この階級区分設定マトリックスをパソコン8の
CRT81画面上に表示させ、キーボード82の操作で
修正すべき組合せの仕分区分を図6のように修正(修正
ケ所11)し、これを記憶装置に更新保存させることで
N産地に適した選別装置に簡単に変更することができ
る。この仕分区分の設定変更の操作手順は図7のフロー
チャートにより示した。 第3実施形態 同様にN産地の等級判定が、S産地の図4ではなく図8
のように設定されていることが望まれる場合には、前記
と同様にして、CRT81画面上に等級区分設定マトリ
ックスを表示しながらキーボード操作で修正すべき組合
せの仕分区分を図8のように修正すればよい。このラン
ク数の変更及び仕分区分の設定変更の操作手順は図9の
フローチャートにより示した。 第4実施形態 図11及び図12は、等級判定を、糖度,硬度に関する
内部等級と、色,外観目視に関する外部等級とにより総
合して行うようにした例えば「リンゴ」等の果実に適し
た内部等級設定マトリックス及び外部等級マトリックス
とした例を示すものである。
【0051】すなわち、この実施形態においては、上述
した図1の選別装置の選別コンベア1に、カメラ3と別
に、内部を透過または反射する光を計測する第2のカメ
ラ(図示せず)を設け、この透過光に含まれる所定波長
の光の強度等からリンゴの内部の糖度及び硬度を測定す
る既知の技術を用いて、糖度及び硬度のランクを計測す
るようにしている。
【0052】そして、仕分区分信号生成回路53におい
ては、まずこの糖度と硬度の二つの判定要素の各ランク
の全組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属する予備区
分を複数の予備区分の中から予め選択して設定する図1
1に示した内部等級区分設定マトリックスを用いて内部
等級を示す予備区分を抽出し、また、カメラ3により計
測した結果を画像処理してランク付けしたリンゴの色の
情報と、作業者がリンゴの外観をみて判定した傷のラン
ク付けの情報とを適宜の入力手段から該仕分区分信号生
成回路53に入力させ、これらの色と傷との各ランクの
全組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属する予備区分
を複数の予備区分の中から予め選択して設定する図12
の外部等級区分設定マトリックスを用いて外部等級を示
す予備区分を抽出する。
【0053】そして最後に、前記仕分区分信号生成回路
53は、判定された内部等級の予備区分及び外部等級の
予備区分相互の組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属
する仕分区分を複数の仕分区分の中から選択して設定す
る図10の総合区分設定マトリックスを用いて総合した
等級の仕分区分を抽出し、仕分区分信号を仕分制御回路
54に出力する。階級判定要素については前記第1実施
形態と同様に得るようにすればよい。
【0054】この内部等級、外部等級の判定、及びこれ
らの判定結果を用いた等級の総合判定の操作手順は図1
3のフローチャートにより示した。
【0055】この実施形態によれば、多数の等級判定要
素のそれぞれの特徴、及びこれらの相互の関係を判定結
果に反映させた仕分区分信号を得ることができる。また
判定要素を複数のマトリックスで表示することができる
ので、産地等に応じたその設定変更も容易であるという
利点も上述した実施形態で説明したように満足できる利
点もある。
【0056】
【発明の効果】本発明の仕分区分信号の生成装置によれ
ば、複数の判定要素相互の関係を考慮しながら仕分区分
を任意に設定することができるという効果が得られる。
【0057】また、判定要素が多数に渡る場合にも、区
分設定手段においては異なる判定要素相互のランクの全
組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属する仕分区分を
複数の仕分区分の中から予め選択して設定するようにし
ているので、すべての判定要素の特徴を加味した好適な
対応ができるという効果が得られる。
【0058】更には、区分設定手段は、産地,選果場毎
の個々のユーザ仕様の専用ソフトを必要としない汎用ソ
フトとして準備できると共に、必要に応じて個々のユー
ザ仕様に容易に設定変更することができるという効果が
あり、特に区分設定手段の複数の仕分区分の記憶内容
を、CRT,液晶表示装置等の表示手段にマトリックス
形式で表示するようにした本発明の仕分区分信号の生成
装置によれば、区分設定手段の前記複数の仕分区分の記
憶内容を個々のユーザ仕様に設定変更することが、メー
カ側においてもユーザ側においても例えば画面表示され
たマトリックスを見ながらキーボード入力等で極めて容
易な作業で行えるという効果が奏される。
【0059】更にまた、仕分区分信号の生成装置の判定
部を構成する区分設定部及び判別部を標準的な汎用ソフ
トを容易に変更して利用できるようにしたので、選別装
置全体のコストの低廉化が図られるという効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の選別装置の構成概要を示した
図。
【図2】第1実施形態の選別装置における仕分区分信号
生成回路の処理手順を説明するフローチャート。
【図3】第1実施形態で用いられる階級区分設定マトリ
ックスを示した図。
【図4】第1実施形態で用いられる等級区分設定マトリ
ックスを示した図。
【図5】判定要素のランク分けを説明するための図。
【図6】第2実施形態で用いられる階級区分設定マトリ
ックスを示した図。
【図7】階級区分設定マトリックスの仕分区分を設定変
更する処理手順を示したフローチャート。
【図8】第3実施形態で用いられる等級区分設定マトリ
ックスを示した図。
【図9】等級区分設定マトリックスの仕分区分を設定変
更する処理手順を示したフローチャート。
【図10】第4実施形態で用いられる等級を総合判定す
るための等級区分設定マトリックスを示した図。
【図11】第4実施形態で用いられる内部等級区分設定
マトリックスを示した図。
【図12】第4実施形態で用いられる外部等級区分設定
マトリックスを示した図。
【図13】第4実施形態の選別装置における仕分区分信
号生成回路の処理手順を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1・・・選別コンベア、2・・・青果物、3・・・カメ
ラ、4・・・照明ランプ、5・・・MPU、6・・・仕
分装置、7・・・排出コンベア、8・・・パソコン、5
1・・・前処理2値化回路、52・・・画像処理回路、
53・・・仕分区分信号生成回路、54・・・仕分制御
回路、81・・・CRT、82・・・キーボード。
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月9日(2002.1.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 青果物における仕分区分信号の生成装
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青果物を等級,階
級により仕分区分を判定して選別するために用いられる
装置、詳しくは仕分区分を判定して仕分区分信号を生成
する装置に関するものでる。
【0002】
【従来技術】一般に、厳密に均質な生産物を生産するこ
とが困難な青果物は、品質規格(等級)や形状,重量規
格(階級)に従ってグループ化することが市場や小売店
等でこの青果物を商品として取り扱うためあるいは生産
者に適正な対価を支払うために必要とされており、青果
物を集荷,選別,出荷する選果場においての選別仕分け
の作業は、前記の必要性に応じて大量の青果物をグルー
プ化して商品転化する工程と考えることができる。
【0003】この青果物の選別仕分の作業は、基本的に
以下のような工程に従って行われる。 (1)選別仕分けの判定に必要な所定の判定要素につい
て計測する工程 (2)計測した判定要素に基づいて選別仕分けの仕分区
分を判定する工程 (3)判定された仕分区分に青果物を仕分ける工程 (4)仕分けられた青果物を箱等に包装する工程 そしてこのような各工程は、大量の青果物を能率よく処
理するために選別コンベア上に青果物を搬送しながら順
次に行うのが通常である。
【0004】前記した各工程のうち、(1),(2)の
選別仕分け判定に必要な判定要素の計測及び仕分区分の
判定は、従来は、作業者が目視検査により色,傷,変形
等を判定する等級判定と、重量又は大きさを計測装置で
計測して判定する階級判定とをそれぞれ行い、これを総
合して等級別階級別の仕分区分を判定する方式が一般的
であった。
【0005】しかし近時においては、各種センサ技術、
カメラによる画像処理技術、非破壊計測技術の発達に伴
い、目視による等級判定は機械計測方式に移行しつつあ
り、また階級判定もその機械化が一層進んでいる。
【0006】ところで、前記の等級判定において顕著に
わかるように、作業者が目視で行う場合の等級判定は、
等級要素の目視による要素の知得(計測)と良否判断
(判定)が、作業者によってその経験等に基づき実質的
に瞬時に行われている。
【0007】一方、この計測,判定の工程を機械化した
場合、計測と判定は本来それぞれ異なる工程であるか
ら、計測のための方法,手段と、計測結果に基づいて良
否を判定する方法,手段がそれぞれ必要になる。そして
前者の計測装置については各種センサ技術等が種々提案
されているものの、判定方法,判定手段についてはいま
だその提案が少ないのが現状である。
【0008】従来知られているこのような判定方法とし
ては、例えば、各判定要素(太さ、太さの差、曲がり、
Sカーブ・・・)毎にランク付けされた値の中で最下位
のランクを抽出し、これを仕分ランクとする方法(特開
昭60−166073号)、各等級判定要素(太さ、太
さの差、曲がり、Sカーブ・・・)毎にランク付けする
と共に各ランク毎に点数を設定しておき、等級判定要素
毎にランク付けされた点数の総和で最終の仕分区分のラ
ンクを決める方法(特開平3−109979号)等があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した特開
昭60−166073号の方法は、等級要素の項目のな
かで最下位にランク付けされた等級を選別の総合判定結
果(仕分区分)とするものであるため、最下位にランク
付けされた項目が一つの場合やこの等級要素があまり重
要でない場合には、重要な等級要素に差がないために実
際には等級格差が殆どない場合であっても、青果物の評
価に大きな差をつける結果になることがあって評価に公
正さを欠くという問題を招く難がある。
【0010】また前記特開平3−109979号の方法
は、等級判定要素毎にランク付けした点数の総和で最終
ランクを決めるという数値化方式であるので、評価に偏
りの少ない平均的な結果を得ることができる利点がある
が、しかし、例えば人参を例として説明される以下のよ
うな問題がある。すなわち、人参の仕分区分を決める要
素の一つである「大きさ」には、相互に関係のある面積
と長さとがあり、産地等の異なる土壌,環境の下では全
体的に長尺形状の人参や胴太形状の人参などの種々のも
のが生産される。この場合にこの面積,長さを単に数値
化して点数総和で区分を判定する方式を実施すると、こ
れらの違いは実際には評価に現れない結果となってしま
う。特に細長い人参を好む地域,短くて胴太の人参を好
む地域があるように、消費地の好みなどを加味するとこ
れらの違いを無視して面積,長さを単に大きさを表す要
素として数値化することは機械化した選別仕分方式の致
命的な欠陥となる虞れがある。
【0011】以上のような選別仕分区分の判定方法とは
別に、前記の大きさを判定するための判定要素として面
積と長さがある場合を例にして言えば、例えば面積を主
な判定要素とすると共に長さを面積に対する補正のため
の判定要素として、面積で判定されたランクを長さで判
定されたランクの補正区分(例えば格上げ,格下げ)で
補正して最終仕分区分を決める補正方式の判定方法が考
えられる。
【0012】この補正方式は、数値化方式の上述した欠
点をある程度改善できる利点があるが必ずしも十分でな
いだけでなく、多数の判定要素を用いて総合的に判定す
る場合に対応できないという問題がある。
【0013】本発明は以上のような従来方法の問題点を
解消して、複数の判定要素相互の関係を考慮しながら複
数の仕分区分の中から仕分区分を任意に設定することが
できるという従来にない新規な判定法を実施することが
可能な青果物における仕分区分信号の生成装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】また本発明の別の目的の一つは、判定要素
が多数に渡る場合にも好適に対応できる仕分区分信号の
生成装置を提供するところにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の特徴は、前記した特許請求の範囲に記載した
発明にある。
【0016】本発明の青果物における仕分区分信号の生
成装置の特徴は、仕分けるために設定されている複数の
仕分区分のいずれに属するかを示す仕分区分信号を、各
青果物について計測した複数の判定要素の計測結果に基
づいて生成する装置であって、前記各判定要素別にそれ
ぞれ複数段階のランクを定めかつ三以上の異なる判定要
素相互のランクの全組合せを網羅して各組合せ毎にそれ
が属する仕分区分を前記複数の仕分区分の中から予め選
択して設定する区分設定手段と、前記判定要素の計測結
果に基づいて各判定要素別にそれぞれの該当ランクを判
別する判別手段と、判別されたそれぞれの該当ランク
の組合せから前記区分設定手段で設定された仕分区分を
抽出して仕分区分信号とする信号生成手段とを備え、前
記区分設定手段は、前記一つの判定要素の各ランク毎に
他の一つの判定要素の各ランクを組合せることを繰り返
して前記三以上の異なる判定要素相互のランクの組合
せを網羅することを特徴とするところにある。
【0017】前記構成において区分設定手段、判別手
段、信号生成手段はいずれもマイクロコンピュータ(M
PU)を用いて構成することが好ましい。ここで「区分
設定手段」というのは、例えばMPUの内部記憶装置
(あるいは外部記憶装置)を用いて、二つの判定要素
(例えば要素x,y)に夫々複数段階のランク(要素x
=x 1 ,x2 ,・・・,xm 、要素y=y1 ,y2 ,・
・・,yn を設定した場合を考えると、この要素x,y
の行と列のマトリックスで与えられる各交点(例えばx
i ,yj (1≦i≦m、1≦j≦n))毎に、その仕分
区分を複数の仕分区分(例えば秀=A、優=B、良=
C、可=D、規格外品=E)の中から予め選択して設定
することによりマトリックス形式のものとして説明され
る内容を記憶したものとして構成される。また、三つの
判定要素について設けられる区分設定手段は、例えば前
記のようにランク分けされたうちの一つの要素x=x
1 ,x2 ,・・・,xm の各ランク(xi )毎に他の一
つの要素y=y1 ,y2 ,・・・ynを場合分けし、更
にこの要素yの各ランク(yj )毎にもう一つの要素z
=z1,z2 ,・・・,zo を場合分けし、この要素z
の各ランクについて仕分区分を予め設定しておくという
樹系図の形で説明される内容を記憶したものとして構成
される。判定要素が四以上である場合は前記樹系図の形
で説明されるランク毎の場合分けを判定要素の数だけ繰
り返せばよい。
【0018】以上により、三以上の異なる判定要素相互
のランクの組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属す
る仕分区分を複数の仕分区分の中から予め選択して設定
した前記「区分設定手段」が構成され、判定要素が多数
に渡る場合にも好適に対応できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を図面に
基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明の仕分区分信号の生成装置
を搭載した青果物の選別装置の全体構成を示したもので
あり、この図において1は選別コンベアであり、本例で
は青果物2を適当な間隔を開けて順次連続的に搬送する
ように無端回動するチェーン式コンベアとして構成され
ている。
【0021】3は、選別コンベア1の搬送途中に配置さ
れた計測装置、本例では青果物を撮像するカメラを示し
ている。なお4は照明ランプである。
【0022】5は、前記カメラ3による撮像情報に基づ
いて仕分信号を出力するためのMPUであり、撮像情報
に基づいて画像処理を行う前処理のための2値化回路5
1、2値化信号を入力として画像処理を行う画像処理回
路52、この画像処理回路52からの信号に基づき所定
の判定要素に関する判別処理を行い、仕分区分信号を生
成出力する仕分区分信号生成回路53、生成された仕分
区分信号に基づいて、選別コンベア1の下流側に多数配
置されている仕分装置6を動作させて、搬送される青果
物を判定された仕分区分の排出コンベア7に排出させる
仕分制御回路54とから構成されている。
【0023】8は、前記仕分区分信号生成回路53にお
ける仕分区分を設定変更するために用いられる表示装置
(CRT81)及び入力装置(キーボード82)を備え
たいわゆるパソコンである。
【0024】以上の構成の選別装置において、人参を対
象として、説明を簡単にするために人参の長さLと面積
Sの二つの階級判定要素、及び人参の曲がりxと胴径y
の二つの等級判定要素により仕分区分を抽出して選別仕
分を行う場合を図2のフローチャートに従って以下説明
する。
【0025】まずステップ101において、選別コンベ
ア1を搬送される人参2を上方からカメラ3で撮像し、
その撮像情報を2値化した後(ステップ102)、該人
参の階級判定要素として長さ(最大長)Lp と、面積S
p が演算算出される(ステップ103)。また併せて等
級判定要素としての曲がりxp と胴径yp が演算算出さ
れる(ステップ104)。2値化回路51及び画像処理
回路52によって行われるこれらの2値化、画像処理の
演算処理は、従来既知の方法をMPUにプログラムして
おくことにより行うことができる。
【0026】次に、仕分区分信号生成回路53において
行われる処理について説明すると、この仕分区分信号生
成回路53には、記憶装置(図示せず)を用いて図3に
示した階級区分設定マトリックスが記憶されている。す
なわち、階級判定要素について言えば、長さLについて
の1〜4までの4段階の長さランク(行)と、面積Sに
ついての1〜4までの4段階の面積ランク(列)と、こ
れらの相互の組合せ関係を網羅してそれぞれの組合せを
示す位置に複数の仕分区分(3L,2L,L,M,S,
2S)の中から予めプリセットされた仕分区分が階級区
分設定マトリックスとして記憶されている。なお前記各
要素についてのランク分けは、図5に示すように≧・・
≧・・≧・・≧(=は全て上位ランク)としてその「・
・」に必要な数値を当てはめればよく、また必要に応じ
てその数値を変更するようにしてもよい(ステップ10
5)。
【0027】また等級判定要素についても同様にして、
曲がりx,胴径yの等級判定要素それぞれを4段階にラ
ンク分けし、等級仕分区分(図4ではA,B,C)から
なる図4に示した等級区分設定マトリックスが記憶され
ている(ステップ106)。
【0028】このような階級区分設定マトリックスが準
備されている仕分区分信号生成回路53に前記画像処理
回路52で演算算出された長さLp と面積Sp の階級判
定情報及び曲がりp胴径p の等級判定情報が入力
されて、各判定要素別にその該当ランクが判別される
(ステップ107)。
【0029】前記の判別により、面積Sのランクが1で
長さのランクが2に該当したとすると、仕分区分信号
生成回路53により階級区分設定マトリックスから「3
L」の仕分区分が抽出される(ステップ108)。また
曲がりxのランクが1で胴径yのランクが2に該当した
とすると、仕分区分信号生成回路53により図4の等級
区分設定マトリックスから「A」の仕分区分が抽出され
る(ステップ109)。
【0030】これが仕分区分信号生成回路53の出力信
号である仕分区分信号「A3L」として仕分制御回路5
4に出力される(ステップ110)。
【0031】仕分制御回路54は、この仕分区分「A3
L」と判定された青果物が選別コンベア上のA3Lの仕
分装置6A3L に至った時点で該仕分装置6A3L を作動さ
せて排出コンベア7A3L に排出させる(ステップ11
1)。
【0032】以上のようにして、選別対象の人参の夫々
について、階級別等級別の仕分区分信号が仕分区分信号
生成回路53で生成されて、仕分装置6により所定の仕
分区分の排出コンベア7に排出される選別処理が行われ
る。
【0033】尚、前記の実施形態では、青果物の選別仕
分けを行う際、階級判定要素と、等級判定要素とにより
仕分けを行うようにしたが、この2つの要素に基づいて
仕分けることに本発明が限定されるものではなく、単
に、階級判定要素又は等級判定要素のいずれか一方のみ
に基づいて仕分けることも任意に実施できることは言う
までもない。またこのような判定要素を、上記において
は階級判定要素,等級判定要素の語で説明したが、青果
物を仕分けるための目安となる要素であれば本発明の技
術を実現できることは当然である。
【0034】図1〜図5で説明した選別仕分は、図3及
び図4の区分設定マトリックスを用いて行われる例えば
S産地の人参についての選別であるが、産地が異なる場
合にはこの図3及び図4の区分設定マトリックスをその
まま用いることができない場合がある。
【0035】例えば、階級について面積よりも長さが重
視される産地Nで胴径の太い形状の人参を対象として選
別を行う場合には、図6の階級区分設定マトリックスを
用いることが望まれる。かかる場合、本例で図3の階級
区分設定マトリックスが装置の標準搭載ソフトであると
すれば、この階級区分設定マトリックスをパソコン8の
CRT81画面上に表示させ、キーボード82の操作で
修正すべき組合せの仕分区分を図6のように修正(修正
ケ所11)し、これを記憶装置に更新保存させることで
N産地に適した選別装置に簡単に変更することができ
る。この仕分区分の設定変更の操作手順は図7のフロー
チャートにより示した。
【0036】同様にN産地の等級判定が、S産地の図4
ではなく図8のように設定されていることが望まれる場
合には、前記と同様にして、CRT81画面上に等級区
分設定マトリックスを表示しながらキーボード操作で修
正すべき組合せの仕分区分を図8のように修正すればよ
い。このランク数の変更及び仕分区分の設定変更の操作
手順は図9のフローチャートにより示した。
【0037】図11及び図12は、等級判定を、糖度,
硬度に関する二つの内部等級判定要素と、色,外観目視
に関する二つの外部等級判定要素との四つの等級判定要
により総合して行うようにした例えば「リンゴ」等の
果実に適した内部等級区分設定マトリックス及び外部等
区分設定マトリックスとした例を示すものである。
【0038】すなわち、この実施形態においては、上述
した図1の選別装置の選別コンベア1に、カメラ3と別
に、内部を透過または反射する光を計測する第2のカメ
ラ(図示せず)を設け、この透過光に含まれる所定波長
の光の強度等からリンゴの内部の糖度及び硬度を測定す
る既知の技術を用いて、糖度及び硬度のランクを計測す
るようにしている。
【0039】そして、仕分区分信号生成回路53におい
ては、まずこの糖度と硬度の二つの内部等級判定要素
の各ランクの全組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属
する予備区分を複数の予備区分の中から予め選択して設
定する図11に示した内部等級区分設定マトリックスを
用いて内部等級を示す予備区分を抽出し、また、カメラ
3により計測した結果を画像処理してランク付けしたリ
ンゴの色の情報と、作業者がリンゴの外観をみて判定し
た傷のランク付けの情報とを適宜の入力手段から該仕分
区分信号生成回路53に入力させ、これらの色と傷との
二つの外部等級判定要素の各ランクの全組合せを網羅し
て各組合せ毎にそれが属する予備区分を複数の予備区分
の中から予め選択して設定する図12の外部等級区分設
定マトリックスを用いて外部等級を示す予備区分を抽出
する。
【0040】そして最後に、前記仕分区分信号生成回路
53は、判定された内部等級の予備区分及び外部等級の
予備区分相互の組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属
する仕分区分を複数の仕分区分の中から選択して設定す
る図10の総合等級区分設定マトリックスを用いて総合
した等級の仕分区分を抽出し、仕分区分信号を仕分制御
回路54に出力する。階級判定要素については前記第1
実施形態と同様に得るようにすればよい。
【0041】この内部等級、外部等級の判定、及びこれ
らの判定結果を用いた等級の総合判定の操作手順は図1
3のフローチャートにより示した。
【0042】この実施形態によれば、多数の等級判定要
素のそれぞれの特徴、及びこれらの相互の関係を判定結
果に反映させた仕分区分信号を得ることができる。また
判定要素を複数のマトリックスで表示することができる
ので、産地等に応じたその設定変更も容易であるという
利点も上述した実施形態で説明したように満足できる利
点もある。
【0043】
【発明の効果】本発明の仕分区分信号の生成装置によれ
ば、複数の判定要素相互の関係を考慮しながら仕分区分
を任意に設定することができるという効果が得られる。
【0044】また、判定要素が多数に渡る場合にも、区
分設定手段においては三以上の異なる判定要素相互のラ
ンクの全組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属する仕
分区分を複数の仕分区分の中から予め選択して設定し、
更に、前記一つの判定要素の各ランク毎に他の一つの判
定要素の各ランクを組合せることを繰り返して前記三以
上の異なる判定要素相互のランクの全組合せを網羅する
ようにしているので、すべての判定要素の特徴を加味し
た好適な対応ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】選別装置の構成概要を示した図。
【図2】選別装置における仕分区分信号生成回路の処理
手順を説明するフローチャート。
【図3】階級区分設定マトリックスを示した図。
【図4】等級区分設定マトリックスを示した図。
【図5】判定要素のランク分けを説明するための図。
【図6】階級区分設定マトリックスを示した図。
【図7】階級区分設定マトリックスの仕分区分を設定変
更する処理手順を示したフローチャート。
【図8】等級区分設定マトリックスを示した図。
【図9】等級区分設定マトリックスの仕分区分を設定変
更する処理手順を示したフローチャート。
【図10】等級を総合判定するための総合等級区分設定
マトリックスを示した図。
【図11】内部等級区分設定マトリックスを示した図。
【図12】外部等級区分設定マトリックスを示した図。
【図13】選別装置における仕分区分信号生成回路の処
理手順を説明するフローチャート。
【符号の説明】 1・・・選別コンベア、2・・・青果物、3・・・カメ
ラ、4・・・照明ランプ、5・・・MPU、6・・・仕
分装置、7・・・排出コンベア、8・・・パソコン、5
1・・・前処理2値化回路、52・・・画像処理回路、
53・・・仕分区分信号生成回路、54・・・仕分制御
回路、81・・・CRT、82・・・キーボード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕分けるために設定されている複数の仕
    分区分のいずれに属するかを示す仕分区分信号を、各青
    果物について計測した複数の判定要素の計測結果に基づ
    いて生成する装置であって、 前記各判定要素別にそれぞれ複数段階のランクを定めか
    つ異なる判定要素相互のランクの全組合せを網羅して各
    組合せ毎にそれが属する仕分区分を前記複数の仕分区分
    の中から予め選択して設定する区分設定手段と、判定要
    素の計測結果に基づいて各判定要素別にそれぞれの該当
    ランクを判別する判別手段と、判別された各判定要素の
    該当ランクの組合せから前記区分設定手段で設定された
    仕分区分を抽出して仕分区分信号とする信号生成手段と
    を備え、前記区分設定手段は、三以上の判定要素相互の
    ランクの組合せを網羅して各組合せ毎にそれが属する仕
    分区分を前記複数の仕分区分の中から予め選択して設定
    したものであることを特徴とする青果物における仕分区
    分信号の生成装置。
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