JP2002177021A - スライドファスナー - Google Patents

スライドファスナー

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JP2002177021A
JP2002177021A JP2000383292A JP2000383292A JP2002177021A JP 2002177021 A JP2002177021 A JP 2002177021A JP 2000383292 A JP2000383292 A JP 2000383292A JP 2000383292 A JP2000383292 A JP 2000383292A JP 2002177021 A JP2002177021 A JP 2002177021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】片手での開閉操作を可能としたスライドファス
ナーを提供すること。 【解決手段】 テープ状の一対の布部1,2と、この各
布部1,2の側端の突合せ部に装備された歯状留め金
3,4と、この各歯状留め金3,4を噛合させ若しくは離
間させるスライダ本体5,31,45とを備えたスライ
ドファスナーであって、スライダ本体5,31,45
に、各布部1,2上で各歯状留め金3,4部分に個別に係
合する駆動用歯車11,12を装備する。この各駆動用
歯車11,12を、当該各駆動用歯車11,12の少な
くとも歯先部分がスライダ本体5,31,45から左右
にそれぞれ突出する大きさに設定したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドファスナ
ーに係り、特に比較的軟質の布に用いられるチャックと
して好適なスライドファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスライドファスナーを図9に示
す。この図9に示すスライドファスナーは、テープ状の
一対の布部101,102と、この各布部101,10
2の側端の突合せ部に装備された歯状留め金103,1
04と、この各歯状留め金103,104を噛合させ若
しくは離間させるスライダ本体105とを備えている。
符号106は各歯状留め金103,104の噛合側の端
部に装備されたストッパを示す。そして、前述した各布
部101,102の外側の端部がバッグ等の物入れの開
口部に縫い付けられ、使用に際しては前述したスライダ
本体105部分が外力によってスライド動作され、これ
によって歯状留め金103,104が開閉動作されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、これを比較的軟質の布に取り付けた場
合には、下地が軟弱であることからスライダ本体105
を片手で操作しにくいという不都合が生じている。この
ため、かかる場合、多くは、まずストッパ106側を一
方の手で保持した後に他方の手でスライダ本体105を
操作するという手法を採っている。一方、片方の手に荷
物を持っている方々の場合,或いは片手が不自由な方々
の場合等にあっては、軟質の布に取り付けたファスナー
の操作に際して、前述した片手操作の困難さが常に伴っ
ていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に片手での開閉操作を可能としたスライド
ファスナーを提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、テープ状の一対の布部
と、この各布部の側端の突合せ部に装備された歯状留め
金と、この各歯状留め金を噛合させ若しくは離間させる
スライダ本体とを備えている。そして、前述したスライ
ダ本体には、各布部上で前記各歯状留め金部分に個別に
係合する駆動用歯車を装備すると共に、この各駆動用歯
車を、当該各駆動用歯車の少なくとも歯先部分が前記ス
ライダ本体から左右にそれぞれ突出する大きさに設定す
る、という構成を採っている。
【0006】このため、この請求項1記載の発明では、
各駆動用歯車を指等で挟んで所定の方向に回転させる
と、当該各駆動用歯車が各歯状留め金部分に個別に噛合
していることから、当該各歯状留め金部分からの反力に
よって、当該各駆動用歯車およびこれを保持したスライ
ダ本体は、所定の方向に移動する。
【0007】この場合、前述した従来例にあっては、フ
ァスナーの布部が軟質の生地に装着されている場合に
は、一方の手でファスナーの布部を抑えつつ他方の手で
スライダ本体を移動させないと各布部が屈曲してスライ
ダ本体を移動させることができないという不都合があっ
たが、本請求項1記載の発明ではファスナーの布部が軟
質の生地に装着されていても、駆動用歯車を回転操作す
ることによって各歯状留め金部分に直接的に回転力が伝
達され、その反力でスライダ本体を円滑に移動させるこ
とができ、かかる点において上記従来例の有する不都合
を改善することができる。
【0008】請求項2記載の発明では、前述した請求項
1記載のスライドファスナーにおいて、各駆動用歯車
を、それぞれ同軸上に装備された大小一対の歯車で構成
する。更に、この内の小歯車を前述した歯状留め金部分
に係合する構成とすると共に、各大歯車を前述したスラ
イダ本体の表面側に配設する、という構成を採ってい
る。
【0009】このため、この請求項2記載の発明では、
前述した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、更
に二つの大歯車を操作用とすると共に二つの小歯車を各
歯状留め金にそれぞれ係合するようにしたので、操作力
が拡大されることとなり、更に、各大歯車を前述したス
ライダ本体の表面側に配設したので、操作性のより一層
の向上を図ることができる。かかる点において片手操作
に際しても操作性良好なスライドファスナーを得ること
ができる。
【0010】請求項3記載の発明では、テープ状の一対
の布部と、この各布部の側端の突合せ部に装備された歯
状留め金と、この各歯状留め金を噛合させ若しくは離間
させるスライダ本体とを備えたスライドファスナーにお
いて、スライダ本体内に、前述した噛合した状態の各歯
状留め金部分に上方から同時に係合するローラ状駆動歯
車を装備する。そして、このローラ状駆動歯車の一部を
スライダ本体に設けた貫通穴から外表面に向けて突設す
る、という構成を採っている。
【0011】このため、この請求項3記載の発明では、
前述した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、更
にこのローラ状駆動歯車をスライダ本体の貫通穴を介し
て外部から容易に駆動しやすくなり、操作に際しては押
圧力を利用することができるので、操作性がよいという
利点がある。
【0012】請求項4記載の発明では、前述した請求項
3記載のスライドファスナーにおいて、ローラ状駆動歯
車は、その中央部周囲に環状の円周溝を備え、この円周
溝を挟んで形成されている一方と他方の各歯のピッチ
を、対応する各歯状留め金の歯のピッチに合わせてそれ
ぞれ設定する、という構成を採っている。
【0013】このため、この請求項4記載の発明では、
前述した請求項3記載の発明と同等に機能するほか、片
手操作であっても前述した各歯状留め金にから均一に移
動用の反力を得ることができ、操作性がよいという利点
がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態
を、図1乃至図3に基づいて説明する。図1乃至図3に
おいて、本実施形態にかかるスライドファスナーは、テ
ープ状の一対の布部(厚さT)1,2と、この各布部
1,2の側端の突合せ部分に装備された噛合用の歯状留
め金3,4と、この各歯状留め金3,4を噛合させ若し
くは離間させるスライダ本体5とを備えている。
【0015】スライダ本体5は、歯状留め金3,4に沿
って長方形状に形成された上ガイドプレート5Aと、こ
の上ガイドプレート5Aに対応して設けられた下ガイド
プレート5Bと、この上下各ガイドプレート5A,5Bを
一体的に連結すると共に前述した歯状留め金3,4部分
を噛合領域6に案内する一方のガイド部材としてのガイ
ド支柱5Cとを備えている。このガイド支柱5Cは、断
面三角形状の三角柱からなり、上下各ガイドプレート5
A,5Bの相互間で且その先端部中央(図1の上方部)
に配設されている。
【0016】更に、このガイド支柱5Cの図1における
左右両側には、各歯状留め金3,4の移動通路を介して
噛合側ガイド片5E,5Fが設けられている。
【0017】この噛合側ガイド片5E,5Fは、前述し
たガイド支柱5Cと協働して各歯状留め金3,4を別々
に同一のタイミングでその噛合領域6に案内するもの
で、それぞれ、上ガイドプレート5A側から下ガイドプ
レート5Bに向けて突出された一方のガイド小片5E
a,5Faと、これに対向して配設され下ガイドプレー
ト5B側から上ガイドプレート5Aに向けて突出された
他方のガイド小片5Eb,5Fbとにより構成されてい
る(図1(B)参照)。
【0018】ここで、この一方の各ガイド小片5Ea,
5Faと他方の各ガイド小片5Eb,5Fbとは、それ
ぞれの端面相互間の離間距離S(図3(B)参照)が、
前述した各布部1,2の厚さTにほぼ等しい寸法に設定
されている。更に、この噛合側ガイド片5E,5Fとガ
イド支柱5Cとで囲まれた各歯状留め金3,4の移動通
路は図1に示すようにY字状をなし、その交点部分が前
述した噛合領域6を構成している。
【0019】即ち、この各歯状留め金3,4の移動通路
であるY字状通路7が、前述したガイド支柱5Cと噛合
側ガイド片5E,5Fとによって形成され、これによ
り、スライダ本体5の進行と共に別々に当該スライダ本
体5内に入ってくる各歯状留め金3,4部分が、ガイド
支柱5Cと噛合側ガイド片5E,5Fとの協働によって
連続的に前述した噛合領域6に案内され噛合されるよう
になっている。
【0020】ここで、一対のガイド小片5Ea,5Eb
の端面相互間の距離Sは、前述した各布部1,2の厚さ
Tにほぼ等しい厚さに設定されている。同様に、他の一
対のガイド小片5Fa,5Fbの端面相互間の距離S
も、前述した各布部1,2の厚さTにほぼ等しい厚さに
設定されている。一方、各歯状留め金3,4は、その各
布部1,2の表裏面の厚さ方向に幾分突出した状態で当
該各布部1,2に装着されている。このため、各歯状留
め金3,4は、その一対のガイド小片5Ea,5Ebお
よび5Fa,5Fbに案内され噛合領域6で噛合された
後、当該Y字状通路7からはみ出すことなく当該図1の
下方に向けて(相対的に)順次送り出されるようになっ
ている。
【0021】この場合、上ガイドプレート5A側のガイ
ド小片5Eaの突出高さh1は前述した下ガイドプレー
ト5B側のガイド小片5Ebの突出高さh2よりも大き
く設定されている。このため、この上ガイドプレート5
A側のガイド小片5Eaによって前述した上ガイドプレ
ート5A側に所定の大きさの空間領域10が図3に示す
ように設定され、当該空間領域10内に後述するように
一方と他方の各駆動歯車11,12が配設されるように
なっている。
【0022】又、符号5G,5Hは、噛合後の歯状留め
金3,4を送り出す送出側ガイド片を示す。この送出側
ガイド片5G,5H(図1(B))に示すように、前述
したガイド支柱5Cの反対側にあって噛合済みの歯状留
め金3,4部分の両側に配設され、当該歯状留め金3,
4の噛合状態を維持しつつこれらが外部へ送り出される
のを案内する機能を備えている。この送出側ガイド片5
G,5Hは、前述した上下各噛合側ガイド片5E,5F
の場合と同様に上下各ガイドプレート5A,5Bの対向
面側に突出して装備され、各歯状留め金3,4の送出通
路7C(Y字状通路7の下部の直線部分)を介してその
両側にそれぞれ分かれて配設されている。
【0023】ここで、一方の送出側ガイド片5Gは、前
述した上噛合側ガイド片5Eの場合と同様に上ガイドプ
レート5Aから下ガイドプレート5Bに向けて突設され
たガイド小片5Gaと、このガイド小片5Gaに対向し
て下ガイドプレート5Bから上ガイドプレート5Aに向
けて突設されたガイド小片5Gbとにより構成されてい
る。他方の送出側ガイド片5Hも、前述した一方の送出
側ガイド片5Gと同様に構成された一対のガイド小片5
Ha,5Hbによって構成されている。
【0024】そして、この各一対のガイド小片5Ga,
5Gbおよび5Ha,5Hbの端面相互間の距離Sは、
前述した噛合側ガイド片5E,5Fの場合と同様に各布
部1,2の厚さTにほぼ等しい厚さに設定されている。
これにより、前述した布部1,2は、噛合側ガイド片5
E,5F及び送出側ガイド片5G,5Hによってその厚
さ方向及び横方向へのスライド移動が有効に規制され、
長さ方向への移行のみが有効に許容されるようになって
いる。
【0025】このように、布部1,2が安定走行するこ
とから、当該布部1,2と一体化されている噛合済みの
歯状留め金3,4部分も、その噛合状態を維持しつつ移
動中の位置ずれや傾き或いはばたつき等が有効に抑制さ
れて送出側ガイド片5G,5Hから相対的に移動しつつ
外部へ送り出されるようになっている。
【0026】又、上ガイドプレート5A側のガイド小片
5Ga,5Haの突出高さh1は前述した噛合側ガイド
片5E,5Fの場合と同様に下ガイドプレート5B側の
ガイド小片5Gb,5Hbの突出高さh2よりも大きく
設定され、これによって前述した空間領域10(図3参
照)が維持されている。この場合、下ガイドプレート5
B側のガイド小片5Gb,5Hbの突出高さh2は、前
述したガイド小片5Eb,5Fbの突出高さh2と同様
に、歯状留め金3,4の布部1,2からの突出高さTh
とほぼ同等に形成されている。
【0027】次に、駆動歯車11,12について説明す
る。前述した空間領域10(図3参照)には、上ガイド
プレート5Aに回転自在に保持された駆動歯車11,1
2が装備されている。ここで、この駆動歯車11,12
は,前述した各噛合側ガイド片5E,5Fと送出側ガイ
ド片5G,5Hとの間に位置する空間領域10に配設さ
れている。
【0028】この内、一方の駆動歯車11は、図1
(B),図2に示すように、前述した布部1側から歯状
留め金3に噛合するように装備され,又他方の駆動歯車
12は前述した布部2側から歯状留め金4に噛合するよ
うに装備されている。
【0029】この場合、各駆動歯車11,12は、前述
した下ガイドプレート5B側の回転面が前述した布部
1,2に近接し若しくはほぼ当接した状態で、上ガイド
プレート5Aに保持されている。一方、布部1,2につ
いては上述したように噛合側ガイド片5E,5Fおよび
送出側ガイド片5G,5Hに案内されて移動することか
ら、上下ガイドプレート5A,5B相互間における位置
は常に定位置に維持される。このため、各駆動歯車1
1,12は、対応する歯状留め金3,4に常時噛合する
こととなる。
【0030】ここで、この各駆動用歯車11,12は、
少なくとも歯先部分が前述した上ガイドプレート5Aか
ら図1の左右にそれぞれ突出する大きさに設定されてい
る(図1,図2参照)。このため、各駆動用歯車11,
12については外部から指等で容易に駆動操作しやすい
ようになっている。この場合、上記各駆動用歯車11,
12については、いずれか一方の各駆動用歯車11又は
12を駆動操作しても、或いは両方の各駆動用歯車11
又は12を同時に操作してもよい。何れの場合も各駆動
用歯車11,12からの駆動力が歯状留め金3,4に直
接印加され、その反力で上下ガイドプレート5A,5B
が歯状留め金3,4に沿って所定の方向に移動し得るよ
うになっている。
【0031】次に,上記実施形態の動作を説明する。ま
ず、上ガイドプレート5Aをつまんで当該スライダ本体
5を移動させると、通常のファスナとして機能し、前述
した歯状留め金3,4に沿って移動して当該歯状留め金
3,4の相互間を解放し又は係合させることができる。
これは通常の使用方法であり図1乃至図3における本実
施形態でも、それが可能となっている。
【0032】これとは別に、上ガイドプレート5Aに装
備された駆動歯車11,12を二本の指で挟みつつ回転
させると、その回転力は当該歯状留め金3,4に伝わ
り、当該当該歯状留め金3,4からの反力によって上ガ
イドプレート5A(即ちスライダ本体5)が歯状留め金
3,4に沿って移動して、当該歯状留め金3,4の相互
間が順次分離され又は係合されることとなる。
【0033】そして、この場合、前述した布部1,2が
軟質の生地から成る袋、衣服若しくは鞄等に装備されて
いる場合であっても、他方の手で布部1,2を固定する
ことなく一方の手のみで駆動歯車11,12をつまんで
回転駆動させることができ、かかる点において軟質の生
地に通常のファスナが取り付けられた場合には両手を使
用しないと開閉し得ないという従来技術の有する不都合
を改善することができ、生地が軟質であってもこの軟質
生地に装着されたファスナを片手で容易に操作し得ると
いう利点を得ることができる。
【0034】ここで、上記第1の実施形態において、下
ガイドプレート5B側の左右のガイド小片5Eb,5G
b,5Fb,5Hbの内、平面的に見て左側に位置する
一方のガイド小片5Ebと5Gbとを、また同じ面内に
おける右側に位置する他方のガイド小片5Fbと5Hb
とを、それぞれ同一の高さを維持しつつ連続して形成し
てもよい。このようにすると、駆動歯車11,12の下
側に位置して移動する布部1,2の上下動(或いは波打
ち状態)の発生が抑制され、これにより、歯状留め金
3,4に対する駆動歯車11,12の噛合いがより一層
良好となる、という利点がある。
【0035】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
を図4に基づいて説明する。この図4に示す第2の実施
形態は、前述した第1の実施形態の変形例を示すもので
ある。具体的には、上述した図1乃至図3にて開示した
一方と他方の二つの駆動歯車11,12に代えて、例え
ば図4に示すように、同軸上に装備された大小一対の歯
車から成る一方と他方の歯車機構21,22を装備した
点に特徴を備えている。
【0036】この図4において、符号21A,22Aは
それぞれ大歯車を示し、符号21B,22Bはそれぞれ
小歯車を示す。また、符号21Cは一方の大歯車21A
と小歯車21Bとを一体的に連結する一方の支軸を示
し、符号22Cは他方の大歯車22Aと小歯車22Bと
を一体的に連結する他方の支軸を示す。
【0037】そして、この一方と他方の各支軸21C,
22Cは、前述した上ガイドプレート5Aに回転自在に
装備されている。更に、大歯車21A,22Aは図4で
明らかのようにそれぞれ上ガイドプレート5Aの外面側
に配設され、小歯車21B,22Bはそれぞれ上ガイド
プレート5Aの裏面側に配設され、この裏面側に配設さ
れた小歯車21B,22Bが、それぞれ前述した歯状留
め金3,4に個別に噛合された状態で組み込まれてい
る。その他の構成は前述した図1乃至図3の場合と同一
となっている。、
【0038】このようにしても、前述した図1乃至図3
の場合と同様の作用効果を有するほか、更に、操作用の
大歯車21A,22Aの全部が上ガイドプレート5Aの
外面側に配設されているので、片手操作がより一層容易
となり、僅かな外力で駆動操作することができ、停止位
置の微調整が更に容易となり、歯車部分の全体が表面に
突設されているので、一回の操作量を大きく設定し得る
ので一回の操作量で移動距離を多くすることができ、又
装飾的な効果も強調することができて都合がよい。
【0039】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
を図5に基づいて説明する。この図5に示す第3の実施
形態は、前述した図1乃至図4に示す実施形態の場合と
同様に、テープ状の一対の布部1,2と、この各布部
1,2の側端の突合せ部に装備された歯状留め金3,4
と、この各歯状留め金3,4を噛合させ若しくは離間さ
せるスライダ本体31とを備えている。
【0040】スライダ本体31は、前述した実施形態の
場合と同様に上ガイドプレート31Aと下ガイドプレー
ト31Bとを備えている。上ガイドプレート31Aに
は、その裏面側に、噛合状態の各歯状留め金3,4部分
に対して上方から同時に噛合するローラ状駆動歯車35
が回転自在に軸支されている。
【0041】又、このローラ状駆動歯車35は、その中
央部に環状に円周溝35Aを有し、当該円周溝35Aを
挟んで左右に歯部を有している。そして、この円周溝3
5Aを介して左右に分かれて形成されているローラ状駆
動歯車35の一方と他方の各歯35a,35bは、その
ピッチがそれぞれ前述した各歯状留め金3,4のピッチ
に合わせて進行方向に対して幾分(歯の厚さ分)ずれた
状態に設定されている。このため、このローラ状駆動歯
車35を回転駆動すると、当該ローラ状駆動歯車35の
左右の各歯35a,35bは、対応する前述した各歯状
留め金3,4の歯部分に対して上方から同時に噛合する
こととなる。
【0042】又,この上ガイドプレート31Aには、そ
の中央部に、前述したローラ状駆動歯車35を外部から
回転操作するための貫通穴36が設けられている。この
貫通穴36の大きさは、前述したローラ状駆動歯車35
の一部が内側から外部に向けて一部突出されるような大
きさに形成されている。これによって、ローラ状駆動歯
車35は、その一部が外部に突出した状態に設定され、
容易に操作し易いようになっている。
【0043】そして、このローラ状駆動歯車35を駆動
操作すると、当該ローラ状駆動歯車35の各歯を介して
その駆動力が同時に各歯状留め金3,4に伝達される。
これにより、スライダ本体31は、各歯状留め金3,4
部分を挟持した状態で当該各歯状留め金3,4に沿うて
所定の方向に円滑に開閉移動され、片手操作であるにも
かかわらずローラ状駆動歯車35が作用して各歯状留め
金3,4は同時に円滑に駆動される。かかる点において
この他の実施形態にあっては、操作性がより一層良好な
スライドファスナーを得ることができる。その他の構成
およびその作用効果は、前述した図1乃至図3の場合と
全く同一となっている。
【0044】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
を図6乃至図8に基づいて説明する。この第4の実施形
態は、前述した第1の実施形態において、下ガイドプレ
ート5B側における一方の側のガイド小片5Ebと5G
bとを、又同じく下ガイドプレート5B側における他方
の側のガイド小片5Fbと5Hbとを、それぞれその同
一高さを維持しつつ連続して一体化し、これを連続ガイ
ド小片45m,45nとした点(図7参照)に特徴を備
えている。更に、この第4の実施形態は、前述した第1
の実施形態において、上下各ガイドプレート5A,5B
の幅を前述した図1の場合よりも狭く形成して上ガイド
プレート45A,下ガイドプレート45Bとした点に特
徴を備えている。
【0045】以下、これを更に詳述する。この第4の実
施形態は、前述した第1の実施形態の場合と同様に、テ
ープ状の一対の布部(厚さT)1,2と、この各布部
1,2の側端の突合せ部分に装備された噛合用の歯状留
め金3,4と、この各歯状留め金3,4を噛合させ若し
くは離間させるスライダ本体45とを備えている。この
スライダ本体45は、第1実施形態の場合と同様に、各
歯状留め金3,4を通過させるためのY字通路7を備え
ている。
【0046】スライダ本体45は、歯状留め金3,4に
沿って長方形状に形成された上ガイドプレート45A
と、この上ガイドプレート45Aに対応して設けられた
下ガイドプレート45Bと、この上下各ガイドプレート
45A,45Bを一体的に連結すると共に前述した歯状
留め金3,4部分を噛合領域6に案内するために先端中
央部に装備されたガイド部材としてのガイド支柱45C
とを備えている。このガイド支柱45Cは、前述した図
1の場合と同様に断面三角形状の三角柱からなり、上下
各ガイドプレート45A,45Bの相互間で且その先端
部中央(図1の上方部)に配設されている。
【0047】この内、上ガイドプレート45Aは、前述
した図1の場合と同様に、内面側に前述したY字状通路
7を有しつつ、全体的には約十字状に形成されている。
この十字状に形成された上ガイドプレート45Aの左右
への突出部分45a,45bに、駆動歯車11,12が
回転自在に装備されている。即ち、前述した第1実施形
態における上ガイドプレート45Aの各角部領域が図1
におけるガイド小片5Eaと5Faに沿って切除された
状態となっている。
【0048】更に、上ガイドプレート45Aの両側に
は、中央部の突出部分45a,45b部分(十字状部
分)を除いて、前述した図1の場合と同様のガイド小片
5Eaと5Fa(噛合側ガイド片5E,5Fの一部)お
よびガイド小片5Gaと5Ha(噛合側ガイド片5G,
5Hの一部)が、下ガイドプレート45Bに向けて突設
されている。
【0049】また、下ガイドプレート45Bは、図1の
場合と同様に内面側にY字状通路7を備え、全体的には
短冊状に形成されている。即ち、前述した第1実施形態
における下ガイドプレート5Bの両側が、図1における
ガイド小片5Ebと5Fbに沿って切除された状態とな
っている。そして、この下ガイドプレート45Bの両側
には、連続ガイド小片45m,45nがそれぞれ設けら
れている。
【0050】この連続ガイド小片45m,45nの内、
一方の連続ガイド小片45mは、前述した第1の実施形
態における一方の側(図1の左方)のガイド小片5Eb
と5Gbとをその高さを同一に維持しつつ連続して一体
化したものである。又、他方の連続ガイド小片45n
は、前述した第1の実施形態における他方の側(図1の
右方)のガイド小片5Fbと5Hbとをその高さを同一
に維持しつつ連続して一体化したものである。
【0051】このようにすると、前述した第1の実施形
態と同等の作用効果を有するほか、更に、駆動歯車1
1,12の下側に位置して移動する布部1,2の上下動
(或いは波打ち状態)の発生が連続ガイド小片45m,
45nが常時当接することによって有効に抑制され、こ
れにより、歯状留め金3,4に対する駆動歯車11,1
2の噛合いがより一層良好となる、という利点を有す
る。更に、前述したように上下各ガイドプレート45
A,45Bの幅を狭くしたので、全体的に小型化が可能
となるばかりでなく、スライダ本体45の移動に際して
布部1,2に当接する面積が少なくなり、このため、移
動しやすく且つ当該布部1,2の耐久性増大を図ること
ができるという利点がある。その他の構成およびその作
用効果は、前述した第1の実施形態と同一となってい
る。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、駆動歯車の作用によって、軟質
の生地に装着されたファスナの操作に際しては、両手を
使用しなくても片手での操作をいたって容易に成し得る
という従来にない優れたスライドファスナを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す概略図で、図1
(A)は一部省略した概略平面図、図1(B)は図1
(A)の拡大概略正面図である。
【図2】図1における一対の駆動歯車と各歯状留め金と
の位置関係を示す説明図である。
【図3】図1(B)における右方向から見た図で、図3
(A)は一部省略した概略右側面図、図3(B)は図3
(A)におけるスライダ本体部分を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態を示す概略正面図である。
【図5】第3の実施形態を示す概略平面図である。
【図6】第4の実施形態を示す概略図で、図6(A)は
一部省略した概略平面図、図6(B)は図6(A)の拡
大概略正面図である。
【図7】図6における一対の駆動歯車と各歯状留め金と
の位置関係を示す説明図である。
【図8】図6(B)におけるスライダ本体部分を示す右
側面図である。
【図9】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1,2 布部 3,4 歯状留め金具 5,31,45 スライダ本体 5A,31A,45A 上ガイドプレート 5B,31B,45B 下ガイドプレート 11,12 駆動用歯車 21,22 一対の歯車 21A,22A 大歯車 21B,22B 小歯車 35 ローラ状駆動歯車 35A 円周溝 35a 一方の歯 35b 他方の歯 36 貫通穴 45m,45n 連続ガイド小片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の一対の布部と、この各布部の
    側端の突合せ部に装備された歯状留め金と、この各歯状
    留め金を噛合させ若しくは離間させるスライダ本体とを
    備えたスライドファスナーにおいて、 前記スライダ本体に、前記各布部上で前記各歯状留め金
    部分に個別に係合する駆動用歯車を装備すると共に、こ
    の各駆動用歯車を、当該各駆動用歯車の少なくとも歯先
    部分が前記スライダ本体から左右にそれぞれ突出する大
    きさに設定したことを特徴とするスライドファスナー。
  2. 【請求項2】 前記各駆動用歯車を、それぞれ同軸上に
    装備された大小一対の歯車で構成し、この内の小歯車を
    前記歯状留め金部分に係合する構成とすると共に、前記
    各大歯車を、前記スライダ本体の表面側に配設したこと
    を特徴とする請求項1記載のスライドファスナー。
  3. 【請求項3】 テープ状の一対の布部と、この各布部の
    側端の突合せ部に装備された歯状留め金と、この各歯状
    留め金を噛合させ若しくは離間させるスライダ本体とを
    備えたスライドファスナーにおいて、 前記スライダ本体内に、前記噛合した状態の各歯状留め
    金部分に上方から同時に係合するローラ状駆動歯車を装
    備すると共に、このローラ状駆動歯車の一部を前記スラ
    イダ本体に設けた貫通穴から外表面に向けて突設したこ
    とを特徴とするスライドファスナー。
  4. 【請求項4】 前記ローラ状駆動歯車は、その中央部周
    囲に環状の円周溝を有すると共に、この円周溝を挟んで
    形成されている一方と他方の各歯のピッチを、対応する
    前記各歯状留め金の歯のピッチに合わせてそれぞれずれ
    た状態に設定したことを特徴とする請求項3記載のスラ
    イドファスナー。
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