JP2002176269A - X線位置決め装置 - Google Patents

X線位置決め装置

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JP2002176269A
JP2002176269A JP2000373831A JP2000373831A JP2002176269A JP 2002176269 A JP2002176269 A JP 2002176269A JP 2000373831 A JP2000373831 A JP 2000373831A JP 2000373831 A JP2000373831 A JP 2000373831A JP 2002176269 A JP2002176269 A JP 2002176269A
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JP2000373831A
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Shinichi Matsunaga
真一 松永
Hidemoto Koba
英基 木葉
Toshihiro Aoki
俊弘 青木
Masaaki Matsuda
政昭 松田
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Orc Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板の位置合せに用いるX線位置
決め装置のX線源の照射スペースを小さくし、また、前
記装置及び操作の簡素化を図る。 【解決手段】 ワークステージ13上に載置される多層
プリント配線板30と、透光板31に設けられたマスク
32とを重ねて配置した後、前記配線板30に露光処理
を行う際に、前記配線板30に設けられたワークマーク
と、前記マスクに設けられたマスクマークとを位置合わ
せするためのX線位置決め装置1であって、前記ワーク
ステージ13下方側に配置されるX線源11と、前記ワ
ークステージ13上方側に配置されるX線カメラ12
と、前記両マークの少なくとも一方を撮像するための撮
像手段20とを備え、前記X線源11と前記ワークステ
ージ13とを接近及び離間方向に連動させることを特徴
としたX線位置決め装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線を用いて多層
プリント配線板とマスクの位置決を適正に行うためのX
線位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに、多層プリント配線板は、コ
ンピュータ、携帯電話などに搭載される部品として利用
されてきた。そして、前記携帯電話等の小型化及び高機
能化に伴い、この多層プリント配線板は、さらに薄くし
かも高密度化されることが要求されている。この要求に
対応する手段として、プリント配線板を多層化するため
の各種ビルドアップ法が開発されてきた。
【0003】このビルドアップ法により多層プリント配
線板を作成する場合、一例として、以下の手順で多層プ
リント配線板が作成されていた。まず、所定の基板材料
に穴などによる位置決めマークを設けたプリント配線板
と、所定のパターンが設けられたマスクを重ねて配置す
る。そして、プリント配線板の第一層に設けられたワー
クマークと、前記マスクに設けられたマスクマークの位
置が合っていることを可視光の光学系で確認する。その
後、露光作業を行った後、エッチング処理等を施して、
所望の配線パターンを第一層に形成する。次に、絶縁層
の塗布工程、銅めっきの塗布工程、及び感光層の塗布工
程を経た後、第一層の位置決めワークマークを介して第
二層用マスクのマスクマークとの位置合わせを行い、そ
して、前記と同様にして、第二層に露光作業を行った後
に、適宜エッチング処理等を施して、所望の配線パター
ンを第二層に形成する。このような作業を繰り返して最
終層まで層を積み重ねていくことにより、多層プリント
配線板が作成されていた。即ち、多層プリント配線板に
高精度のパターンを露光するためには、ワークマークと
マスクマークの位置を可視光の光学系で確認してきたの
である。
【0004】新しい層を設ける毎に位置決めするための
孔を開けていく方式の場合、主に以下のような問題があ
った。まず、プリント配線板を多層化するほど、配線板
の第一層(表面)のマークと配線板の最終層のマークの
位置合わせの精度が落ちるおそれがあるといった問題が
あった。また、マークの位置合わせをするためには、全
層に共通する位置に位置決め穴を設ける必要がある。と
ころが、層によっては、その層に設けられた配線パター
ンに起因して、どうしても、他の層と共通の位置に位置
決め穴を設けることができない場合があった。そのた
め、各層の位置決め穴の位置を変更せざるを得ないた
め、マークの位置合わせの精度が低下するといった問題
があった。そこで、これらの問題を解決するべく、従来
の露光装置技術に加えて軟X線も併用する総合位置決め
技術が提案及び開発されるに至った。
【0005】ここで、本件の発明の理解を容易にするた
めに、図5を参照しながらカメラ倍率について簡単に説
明する。X線カメラの倍率は、X線源の焦点から対象物
までの距離(A)と、X線源からX線カメラの受光窓ま
での距離(A+B)の比によって決定される。このカメ
ラ倍率は以下のような数式で表わされる。
【0006】カメラ倍率=(A+B)/A
【0007】(式中、A、Bはそれぞれ以下の意味を表
わす。 A:X線源の焦点から対象物までの距離 B:対象物からX線カメラの受光窓までの距離)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記の事項を踏まえ
た、軟X線も併用する総合位置決め技術の開発におい
て、種々の改良すべき余地が残されていた。第一に、X
線源の照射スペースをさらに小さくするという改良の余
地が残されていた。カメラ倍率の調整は、ワークステー
ジの位置を調整すること等によりなされていた。ところ
が、ワークステージとX線源はそれぞれ独立して動いて
いたため、X線源はワークステージとぶつからない位置
に設置される必要があり、また両者の移動にともなう接
触を防止する制御手段等についても考慮する必要があっ
た。
【0009】また、ワークステージを動かすと、ワーク
ステージ上に置かれた対象物とX線源の距離が変化し、
X線源の焦点から対象物までの距離(前記A)が長くな
る場合があった。この場合、前記関係式の値を一定に保
つためには、X線源を独立にワークステージの移動方向
に動かして、X線源の焦点から対象物までの距離(前記
A)を短くして当初の距離関係を保たせるか、又は、X
線カメラの位置を変化させて、対象物からX線カメラの
受光窓までの距離(前記B)を長くする必要があった。
しかし、X線源を独立に移動させることは作業性が悪
く、また、X線源の照射スペースを大きくする必要があ
った。一方、X線カメラの位置をX線源に対して離隔近
接方向に変化させるためには、X線カメラのX線源から
の受光スペースを大きくすると共に、X線出力を増加さ
せる必要があった(X線防護能力の増強要)。また、X
線源の照射スペースや、X線カメラの受光スペースが大
きくなると、装置寸法が大きくなり、X線防護装置等を
追加せねばならなくなるという問題があった。
【0010】第二に、装置の操作を簡略化するという改
良の余地が残されていた。一般に、X線の粒子密度は、
X線が進んだ距離の2乗に比例して減少することとな
る。即ち、X線源からX線カメラの受光窓までの距離
(A+B)を短くするほど、X線の密度の減少を抑制で
き、X線の出力が少なくて済むと共に、X線源の照射ス
ペースを小さくできる。そのため、X線源からX線カメ
ラの受光窓までの距離(A+B)をできるだけ短くする
ことが望まれていた。
【0011】しかし、前記の通りワークステージとX線
源はそれぞれ独立して動くため、X線源からX線カメラ
の受光窓までの距離を短くする作業と共に、ワークステ
ージとX線源の双方の調整を行う必要があるため、装置
の操作が複雑になり、作業性が悪かった。そこで、装置
の操作の簡易化を通じて、作業性の向上が望まれてい
た。
【0012】さらに、第三に、X線源をワークステージ
上部から認識できるようにするという改良の余地が残さ
れていた。一般に、X線露光装置に用いられるワークス
テージに要求される機能として、X線を透過すること、
並びに強度、成形性及び加工性に優れていることが挙げ
られる。そこで、ワークステージは、X線を透過できか
つ板厚を薄くしてもある程度の強度が得られ、しかも成
形性が良好なカーボンが使用されていた。ところが、カ
ーボンをワークステージに用いると、X線源をワークス
テージ上部から視認することが困難であった。そのた
め、X線源をワークステージ上部から視認できるワーク
ステージ材料が求められていた。
【0013】従って、本発明の第一の課題は、ワーク内
層に配置されたマークをターゲットとして位置合わせで
きるX線位置決め装置を提供することにある。本発明の
第二の課題は、X線源の照射スペースを小さくすると共
に、位置決めに用いるX線の出力を少なくし、さらにカ
メラ倍率をあげることにある。本発明の第三の課題は、
前記X線位置決め装置の操作を容易にすることにある。
本発明の第四の課題は、X線源をワークステージ上部か
ら視認できるよX線位置決め装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明は、ワークステージ上に載置される配線パタ
ーンが形成される多層プリント配線板と、透光板に設け
られたマスクとを重ねて配置した後、前記多層プリント
配線板に露光処理を行う際に、前記多層プリント配線板
に設けられたワークマークと、前記マスクに設けられた
マスクマークとを位置合わせするためのX線位置決め装
置であって、前記ワークステージ下方側に配置されるX
線源と、前記ワークステージ上方側に配置されるX線カ
メラと、前記両マークの少なくとも一方を撮像するため
の撮像手段とを備え、前記X線源と前記ワークステージ
とを接近及び離間方向に連動させることを特徴としたX
線位置決め装置にかかるものとして構成した。
【0015】好ましい態様において、前記X線源と前記
ワークステージとを一体化して接近及び離間方向に連動
させるために、前記X線源と前記ワークステージが同一
のユニット内に収められており、また、前記ワークステ
ージと連動する前記X線源には、水平方向の一方向であ
るx方向と、このxに直行する方向であるy方向に移動
する移動機構が備えられているX線位置決め装置として
構成した。
【0016】このような構成とすることにより、X線源
の焦点から対象物までの距離(A)を一定に保つことが
できるため、ワークステージとX線源の双方の移動にと
もなう両者の接触を防止することができると共に、カメ
ラ倍率を一定に保つことができる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記ワークステ
ージは、X線を透過し、X線源をワークステージ上部か
ら視認可能な材料、例えば、アクリル系プラスチック材
料から製造されたX線位置決め装置として構成してもよ
い。このような構成とすることにより、X線源の視認が
可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。尚、本発明に係る発明は図面に
記載された装置に限定されることはない。図1(a)
(b)は本発明のX線位置決め装置を備えたX線位置決
め自動露光装置を原理的に示す正面図及び側面図であ
る。図2は本発明のX線位置決め装置の正面図(図1
(a)の一部拡大正面図)である。図3は本発明のX線
位置決め装置の側面図(図1(b)の一部拡大側面図)
である。図4は本発明のX線位置決め装置の一部を切り
欠いた状態の平面図である。
【0019】図1に示すように、本発明のX線位置決め
装置1は、X線位置決め自動露光装置の多層プリント配
線板30とマスク32のそれぞれのマークを撮像できる
位置に配置されている。このX線位置決め自動露光装置
は、X線位置決め装置1の他に、多層プリント配線板を
露光する光源としてのショートアークランプ40と、多
層プリント配線板を搬入及び搬出させるための搬送手段
41と、光源からの照射光を所定位置に誘導する反射鏡
及びフライアイレンズなどの光学系42とを主要部とし
て備えている。
【0020】図1及び図2に示すように、X線位置決め
装置1は、ワークマークを撮像するための、X線源11
及びX線カメラ12とからなるX線撮像手段と、透光板
31に設けられたマスク32のマスクマークを撮像する
ための、反射ミラー(半透鏡)21と、照明用光源22
と、CCDカメラ23とからなる可視光用撮像手段とし
てのマスクマーク撮像手段20とを備えている。
【0021】そして、多層プリント配線板30内層に
は、位置決めに用いるためのターゲットとしての、ワー
クマークが備えられている。この多層プリント配線板3
0のワークマークは、積層されるプリント配線板内に埋
設されるため、X線で透視して確認できるようになって
いるものであれば特に限定されるものではない。また、
ワークステージ13は、以下に説明する位置決ステージ
ユニット10の上部に設けられたワークステージ支持部
18により支持されている。
【0022】図2に示される、位置決ステージユニット
10は、筐体側に設けられた昇降駆動機構54と、この
昇降駆動機構54により上下動するスライドガイド部1
7と、このスライドガイド部17に支持されているワー
クステージ支持部18と、このワークステージ支持部1
8に支持される多層プリント配線板30が載置されるワ
ークステージ13と、昇降駆動機構54の作動によりワ
ークステージ13と連動して上下動する位置決ステージ
底部16とからなる。尚、位置決ステージ底部16に
は、後に説明するX線源11が配置されている。
【0023】昇降駆動機構54は、筐体の一方側に駆動
部55を配置し、筐体の他方部に従動部57を配置して
いる。この昇降駆動機構54の駆動部55は、サーボモ
ータなどの回転数を制御して精密な駆動制御を行えるz
軸モータ50と、このz軸モータ50により回転する回
転軸56とを有している。また、従動部57は、上下ガ
イド15に沿って移動する支持ガイド部58と、この支
持ガイド部58の下部と中間部に設けられたユニット支
持部51を有すると共に、位置決ステージユニット10
の両側部に、ワークステージ13の位置を確認するため
の傾斜測定手段である、反射鏡71と光源72を有する
オートコリメータ70が設けられている。
【0024】スライドガイド部17は、駆動部55側に
おいて、その基端を回転軸56に係合され、また、補強
部19を介して位置決めステージ底部16と連結されて
おり、一方、従動部57側において、その基端を上下ガ
イド15に係合されている。そして、スライドガイド部
17の駆動部側及び従動部側の他端では、ワークステー
ジ支持部18を固定して保持しており、中間位置ではガ
イド部を介してそのワークステージ支持部18が上下動
する際に垂直軸線に沿って移動できるように構成されて
いる。
【0025】ワークステージ支持部18は、中央側に開
口部を備える枠形状に形成されている。そして、このワ
ークステージ支持部18は、所定位置で多層プリント配
線板30の周縁となる位置にワーク位置合せ用整合機構
52が設置されている。
【0026】図4に示すように、ワーク位置合せ用整合
機構52は、多層プリント配線板30の対向する一辺と
他辺に配置される第1整合駆動部52A及び第1整合従
動部53Aと、多層プリント配線板30の他の対向する
一辺と他辺に配置される第2、第3整合駆動部52B、
52C及び第2、第3整合従動部53B、53Cとを備
えている。尚、ワーク位置合せ用整合機構52は、第1
乃至第3整合駆動部52A、52B、52Cのそれぞれ
の移動方向を変えることで、θ方向(垂直軸の回りを移
動する方向)について、多層プリント配線板30を整合
移動させている。
【0027】ワークステージ13は、水平方向に移動自
在となるように、図示しない球体などの曲面を介してワ
ークステージ支持部18により支持されている。また、
ワークステージ13は、加工性が良好で、X線源をワー
クステージ上部から視認することができることより、透
明なアクリル樹脂から製造されている。このワークステ
ージ13表面には多層プリント配線板30を吸着するた
めの溝などの凹部(図示せず)が設けられている。その
ため、多層プリント配線板30とマスク32を、吸引手
段(図示せず)を用いて密着させたときに、多層プリン
ト配線板30がワークステージ13表面に保持されやす
くなる。
【0028】ワークステージ13は、ワークステージ1
3は、図2に示されるように、前記ワークステージ支持
部18により支持されている。このワークステージ13
は、X線を透過するものであって、強度、成形性及び加
工性に優れた材料から製造されたものであれば特に限定
されるものではない。好ましくは、前記特性の他に、X
線源の視認可能性を有する材料であって、さらに板厚を
薄くしてもある程度の強度が得られ、しかも、成形性が
良好な材料から製造される。具体的には、ワークステー
ジ13は、アクリル系プラスチック材料から製造され
る。
【0029】ここでいう、アクリル系プラスチック材料
とは、アクリル基や、アクリル基から誘導された基を、
その構成単位に有するプラスチック材料である。このア
クリル系プラスチック材料以外にも、露光時の熱に対し
て熱変形が小さな材料であれば、特に限定されるもので
はない。尚、ワークステージ13は、カーボン材料から
製造してもよい。
【0030】図1乃至図3に示されるように、透光板3
1は、ワークステージ13の上方に配置されている。透
光板31は、図示されていない支持部により、透光板3
1の側部から支持されている。そして、この透光板31
の表面には、所定のパターンが形成されたマスク32が
設けられている。このマスク32の周縁の所定位置に
は、多層プリント配線板30との位置合わせに用いられ
るマークが備えられている。このマスク32を備えた透
光板31は、前記光学系により誘導された照射光を平行
光として照射される位置に配置される。後に説明するよ
うに、ワークステージ13を上昇させ、多層プリント配
線板30とマスク32を密着し、そして、多層プリント
配線板30とマスク32の位置が一致していることを確
認した後に、適宜位置に配置されたショートアークラン
プ40から紫外線を照射することにより、多層プリント
配線板30上に所定のパターンが形成されることにな
る。
【0031】次に、X線撮像手段及び撮像手段につい
て、図2乃至図4を参照しながら説明していく。図2に
示されるように、X線源11は、ワークステージ13の
位置決ステージ底部16に設けられている。このX線源
11は、照射されたX線源が多層プリント配線板30を
透過し、この多層プリント配線板30のワークマークの
透過像をX線カメラ12によって、撮像可能に設けてあ
る。そして、X線源11の支持部には、X線源移動機構
(移動機構)14が設けられている。
【0032】前記X線源11の支持部に設けられたX線
源移動機構14には、図4に示すように、水平方向の一
方向であるx方向と、このx方向に直行する方向である
Y方向に移動するx軸移動機構61及びy軸移動機構6
2、並びにx軸ガイド63及びy軸ガイド64が備えら
れている。そのため、多層プリント配線板30の大小の
サイズ差や作業内容に応じて、x軸移動機構61及びy
軸移動機構62を駆動させることにより、x軸ガイド6
3及びy軸ガイド64に沿ってX線源11を移動させる
ことができる。
【0033】一方、X線カメラ12は、図2に示される
ように、ワークステージ13の上方に所定の間隔をおい
て設けられている支持部材(図示されていない)によ
り、紫外線の露光作業時に移動可能に、X線カメラ12
側部から支持されている。X線カメラ12が紫外線の露
光作業時に、光照射範囲外に忌避できるように移動可能
に設けられていることにより、ワークの露光に影響を及
ぼすことはない。
【0034】X線源11及びX線カメラ12は、ワーク
マークのX線画像を撮像でき、かつ、多層プリント配線
板30に悪影響を与えるものでなければ特に限定される
ことはない。そのため、X線源及びX線カメラとして商
業的に入手可能な公知の装置を使用することができる。
【0035】マスクマーク撮像手段20は、図1乃至図
3に示されるように、X線カメラ12の下部に設けられ
ている。マスクマーク撮像手段20は、X線源11及び
X線カメラ12の光軸とマスクマークの撮像手段20の
光軸が一致するように配置されている。このマスクマー
ク撮像手段20は、X線を透過し、可視光を反射する反
射ミラー21を介して、CCDカメラ23が、光線の光
軸と直交する位置で、マスクマークを可視光で撮像する
ように配置されている。
【0036】また、X線カメラ12とマスクマーク撮像
手段20のやや下方に、CCDカメラ23の照明用光源
22が設けられている。この照明用光源22により、マ
スクマークが鮮明に照明されることになる。この照明用
光源22は、ワークの露光に影響を及ぼすことのない波
長を有する光源である。また、この照明用光源22は、
X線画像の撮像を邪魔することがないように、上面から
見た形状がサークル状の形状をしている。
【0037】X線カメラ12及びCCDカメラ23を有
するマスクマーク撮像手段20は、図面には図示されて
いないモニターと画像処理装置が一体となった画像処理
装置に、画像データを入力可能に接続されている。そし
て、X線カメラ12で撮像されたワークマークの画像及
びCCDカメラ23で撮像されたマスクマークの画像
は、前記画像処理装置に送られ、適宜、画像処理を行っ
た後に、それぞれ前記モニターに写し出される。
【0038】次に、本発明のX線位置決め装置1の動作
について説明する。本発明のX線位置決め装置1は、前
記のような構成を有するため、前記z軸モータ50を駆
動させて、位置決ステージユニット10を上下ガイド1
5に沿って上昇又は降下させると、ワークステージ13
とX線源11の両者の位置がそれにともなって上昇又は
降下することになる。この場合、位置決ステージユニッ
ト10は、多層プリント配線板30の位置決作業が行わ
れる図2に示されるホームポジション(ワークステージ
13の下死点)から、仮想線で示される透光板31と密
着する位置(ワークステージ13の上死点)まで上昇又
は降下することになる。そして、X線源11とワークス
テージ13は、同一のユニットに収めれていることよ
り、X線源11とワークステージ13の上下方向(z軸
方向)の絶対的位置が変化した場合であっても、X線源
11とワークステージ13との間の相対的距離は一定に
保たれる。つまり、ワークステージ13とX線源11が
接触することはない。
【0039】次に、本発明のX線位置決め装置1を用い
た多層プリント配線板30の位置決め作業例を説明す
る。まず、多層プリント配線板30の位置決め作業を始
める前に、所定のパターンが形成されたマスク32を透
光板31に設置する。また、X線源11の支持部に設け
られたx軸移動機構61及びy軸移動機構62を用い
て、前記マスク32のマスクマークとX線源が対向する
ようにX線源11の位置調整を行う。前記予備調整が終
わった後に、ワークとしての多層プリント配線板30
は、搬送手段41により、ワークステージ13の所定の
位置に置かれる。そして、z軸モータ50を駆動させる
ことによりワークステージ13を、図2の仮想線で示さ
れる多層プリント配線板30とマスク32が真空密着可
能な位置まで上昇させる。
【0040】その後、ワークステージ13と透光板31
を真空密着した後、X線を照射してX線画像を撮像す
る。本実施態様においては、軟X線を用いて多層プリン
ト配線板のワークマークのX線画像を撮像した。また、
前記X線画像撮像作業と並行してまたは前後して、CC
Dカメラ23によりマスクマーク画像を撮像する。
【0041】次に、前記画像データをモニターと画像処
理装置が一体となった画像処理装置に送り、そして、前
記画像をモニター上に画像を映し出す(図示せず。)。
その後、前記ワークマークと前記マスクマークの位置が
一致していることを確認し、前記マークの両者の位置が
一致している場合は、X線カメラ12を移動して紫外線
を照射する。
【0042】一方、ワークマークとマスクマークの位置
がずれている場合は、多層プリント配線板30とマスク
32の真空密着を解放し、位置決ステージユニット10
を多少下方に降下させた後に、画像処理装置のデータに
基づいて、ワーク位置合せ用整合機構52を用いて多層
プリント配線板30の位置調整を行う。そして、ワーク
マークとマスクマークの位置が一致していることが確認
されるまで前記作業を繰り返し、確認されたらX線カメ
ラ12を移動させ、紫外線を照射する。
【0043】以上、本発明の好適な実施態様について説
明したが、本発明は、前記の実施態様に限定されるもの
ではない。前記の実施態様においては、X線源とワーク
ステージを同一のユニット内に配置する構成とした。こ
の場合、X線源に代わってX線カメラを、ワークステー
ジが設けられたユニット内に配置してもよい(その場
合、X線源は、ワークステージ上方に配置される。)。
また、前記の実施態様においては、X線源とワークステ
ージを連動させるために、両者を同一のユニット内に配
置する構成とした。この場合、X線源又はX線カメラと
ワークステージを連動させるためには、X線源又はX線
カメラに駆動手段を設け、ワークステージの上下動に連
動させてX線源又はX線カメラの位置を連動させること
もできる。ここで、「連動」には、一方の動きに即に対
応して動くことの他に、多少の時間を置いた後に動く意
味も含まれる。さらに、前記の実施態様においては、ユ
ニットを垂直方向に配置し、そして、ステージを上下に
駆動する構成としたが、前記ユニットを水平方向に配置
し、それに対応させて、ステージを水平方向に駆動する
構成としてもかまわない。
【0044】ところで、前記の実施態様においては、軟
X線を用いて、多層プリント配線板のワークマークのX
線画像を撮像した。この場合、本発明に用いられるX線
の種類は、ワークマークのX線画像を撮像でき、かつ、
多層プリント配線板に悪影響を与えるものでなければ特
に限定されることはない。そのため、X線の種類は、多
層プリント配線板の種類等によって、当業者の知識に基
づいて適宜選択して使用される。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を有してい
るため以下の優れた効果を奏する。 (1)プリント配線板の内層に設けられ外部から視認す
ることが難しいワークマークをターゲットとして位置合
わせすることができる。これにより、プリント配線板を
多層化した場合であっても、ワークマークと、マスクマ
ークを、高精度で位置合わせすることができる。(請求
項1乃至請求項3)。 (2)X線源からワークマークまでの距離が一定に保た
れる。そのため、X線源とワークステージの接触を防止
できる。また、X線源の照射スペースを小さくすること
ができることに付随して、X線の出力を低下させること
ができると共に、カメラ倍率をあげることもできる(請
求項1及び請求項3)。 (3)X線源又はX線カメラとワークステージは、同一
のユニット内に収められている。そのため、カメラ倍率
を一定に保つための面倒な調整作業が不要となるので、
装置の操作が容易になると共に、装置を簡素化できる
(請求項3)。 (4)ワークステージ上部からX線源を視認することが
できる。これによりX線源のメンテナンスが容易になる
(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は、本発明のX線位置決め装置を
備えたX線位置決め自動露光装置を原理的に示す正面図
及び側面図である。
【図2】本発明のX線位置決め装置の正面図である。
【図3】本発明のX線位置決め装置の側面図である。
【図4】本発明のX線位置決め装置の一部を切り欠いた
状態の平面図である。
【図5】X線源、X線源の焦点及びX線カメラの位置関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 X線位置決め装置 10 位置決ステージユニット(ユニット) 11 X線源 12 X線カメラ 13 ワークステージ 14 X線源移動機構(移動機構) 15 上下ガイド 16 位置決ステージ底部 17 スライドガイド部 18 ワークステージ支持部 19 補強部 20 マスクマーク撮像手段(撮像手段) 21 反射ミラー 22 照明用光源 23 CCDカメラ 30 多層プリント配線板 31 透光板 32 マスク 40 ショートアークランプ 41 搬送手段 42 光学系 50 z軸モータ(駆動手段) 51 ユニット支持部 52 ワーク位置合せ用整合機構 54 昇降駆動機構 55 駆動部 56 回転軸 57 従動部 58 支持ガイド部 61 x軸移動機構 62 y軸移動機構 63 x軸ガイド 64 y軸ガイド 70 オートコリメータ
フロントページの続き (72)発明者 青木 俊弘 東京都調布市調布ヶ丘3丁目34番1号 株 式会社オーク製作所内 (72)発明者 松田 政昭 東京都調布市調布ヶ丘3丁目34番1号 株 式会社オーク製作所内 Fターム(参考) 5E346 AA02 AA04 AA12 AA15 AA29 AA32 CC08 DD32 EE02 EE17 GG01 GG18 GG28 GG31 HH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークステージ上に載置される配線パタ
    ーンが形成される多層プリント配線板と、透光板に設け
    られたマスクとを重ねて配置した後、前記多層プリント
    配線板に露光処理を行う際に、前記多層プリント配線板
    に設けられたワークマークと、前記マスクに設けられた
    マスクマークとを位置合わせするためのX線位置決め装
    置であって、 前記ワークステージ下方側に配置されるX線源と、前記
    ワークステージ上方側に配置されるX線カメラと、前記
    両マークの少なくとも一方を撮像するための撮像手段と
    を備え、 前記X線源と前記ワークステージとを接近及び離間方向
    に連動させることを特徴としたX線位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークステージと連動する前記X線
    源は、水平方向の一方向であるx方向と、このx方向に
    直行する方向であるy方向に移動する移動機構を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記X線源と前記ワークステージとを一
    体化して接近及び離間方向に連動させるために、前記X
    線源と前記ワークステージが同一のユニット内に収めら
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線
    位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークステージがアクリル系プラス
    チック材料からなることを特徴とする請求項1から請求
    項3までのいずれか1項に記載のX線位置決め装置。
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