JP2002175785A - 円筒形二次電池 - Google Patents
円筒形二次電池Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】製造が容易で、かつ、金属容器と端子との短絡
が少ない円筒形二次電池を提供する。 【解決手段】円筒形二次電池本体5を有底円筒形の金属
容器7に収納してなる円筒形二次電池において、前記円
筒形二次電池本体は、正負電極と円筒形電槽と円筒形電
槽の同一端面に配された2本の出力端子1とを備えたも
のであり、前記金属容器は、開口側縁部10に切り欠き
部11が形成されているとともに、前記開口側縁部を円
筒形二次電池本体側に屈曲する。
が少ない円筒形二次電池を提供する。 【解決手段】円筒形二次電池本体5を有底円筒形の金属
容器7に収納してなる円筒形二次電池において、前記円
筒形二次電池本体は、正負電極と円筒形電槽と円筒形電
槽の同一端面に配された2本の出力端子1とを備えたも
のであり、前記金属容器は、開口側縁部10に切り欠き
部11が形成されているとともに、前記開口側縁部を円
筒形二次電池本体側に屈曲する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒形二次電池に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】現在、実用に供されている主な二次電池
としては、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッ
ケル水素電池、酸化銀亜鉛電池、リチウムイオン電池等
がある。鉛蓄電池は、正極活物質に二酸化鉛、負極活物
質に鉛、電解液に希硫酸を用いるもので、約2Vの作動
電圧を有している。この電池は、品質、信頼性、価格の
点でバランスを有し、自動車用、電気車用、無停電電源
装置用等として広く普及している。また、近年になって
小型密閉化の技術が進歩し、各種コードレス機器用とし
ても有用性が増している。ニッケルカドミウム蓄電池
は、正極活物質にオキシ水酸化ニッケル、負極活物質に
カドミウム、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いるも
ので、約1.2Vの作動電圧を有する。この電池は、内
部抵抗が小さく大電流放電が可能、長サイクル寿命、過
充電・過放電に強い、使用温度範囲が広い等の特徴を持
つことから、コンシューマ機器用途を中心として広く用
いられている。ニッケル水素二次電池は、正極活物質に
オキシ水酸化ニッケル、負極活物質に水素吸蔵合金、電
解液に水酸化カリウム水溶液を用いるもので、作動電圧
は約1.2Vである。高エネルギー密度であり、各種コ
ンシューマ機器を中心に実用化されている。酸化銀亜鉛
二次電池は、正極活物質に酸化銀、負極活物質に亜鉛、
電解液に水酸化カリウムを用いるものである。高出力、
高エネルギー密度を有する反面、高価ということから大
型のものは宇宙用や深海用としての用途が主であるが、
小型のものは時計用や電卓用として広く普及している。
リチウムイオン電池は、正極活物質にLiCoO2、L
iNiO2、LiMn2O4等のLi金属複合酸化物、負
極に炭素質材料、電解液に有機溶液を使用したもので、
3V台の作動電圧を有している。高作動電圧、高エネル
ギー密度、メモリー効果がない等の利点から、コンシュ
ーマ用として急速に用途が拡大している。
としては、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッ
ケル水素電池、酸化銀亜鉛電池、リチウムイオン電池等
がある。鉛蓄電池は、正極活物質に二酸化鉛、負極活物
質に鉛、電解液に希硫酸を用いるもので、約2Vの作動
電圧を有している。この電池は、品質、信頼性、価格の
点でバランスを有し、自動車用、電気車用、無停電電源
装置用等として広く普及している。また、近年になって
小型密閉化の技術が進歩し、各種コードレス機器用とし
ても有用性が増している。ニッケルカドミウム蓄電池
は、正極活物質にオキシ水酸化ニッケル、負極活物質に
カドミウム、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いるも
ので、約1.2Vの作動電圧を有する。この電池は、内
部抵抗が小さく大電流放電が可能、長サイクル寿命、過
充電・過放電に強い、使用温度範囲が広い等の特徴を持
つことから、コンシューマ機器用途を中心として広く用
いられている。ニッケル水素二次電池は、正極活物質に
オキシ水酸化ニッケル、負極活物質に水素吸蔵合金、電
解液に水酸化カリウム水溶液を用いるもので、作動電圧
は約1.2Vである。高エネルギー密度であり、各種コ
ンシューマ機器を中心に実用化されている。酸化銀亜鉛
二次電池は、正極活物質に酸化銀、負極活物質に亜鉛、
電解液に水酸化カリウムを用いるものである。高出力、
高エネルギー密度を有する反面、高価ということから大
型のものは宇宙用や深海用としての用途が主であるが、
小型のものは時計用や電卓用として広く普及している。
リチウムイオン電池は、正極活物質にLiCoO2、L
iNiO2、LiMn2O4等のLi金属複合酸化物、負
極に炭素質材料、電解液に有機溶液を使用したもので、
3V台の作動電圧を有している。高作動電圧、高エネル
ギー密度、メモリー効果がない等の利点から、コンシュ
ーマ用として急速に用途が拡大している。
【0003】上述のような実用二次電池は、用途に応じ
て角形、円筒形、ボタン形、シート形等の形で提供され
る。
て角形、円筒形、ボタン形、シート形等の形で提供され
る。
【0004】円筒形二次電池は、薄型の正極板と負極板
とをセパレータを介して渦巻状に巻いた極板群を有底円
筒形電池容器に収納したものが一般的であり、急速充電
性がよい等の理由から、各種用途での需要が増大してい
る。
とをセパレータを介して渦巻状に巻いた極板群を有底円
筒形電池容器に収納したものが一般的であり、急速充電
性がよい等の理由から、各種用途での需要が増大してい
る。
【0005】円筒形二次電池は、大きく分けて、金属製
の有底円筒形電槽本体と蓋とで構成される電槽を用いる
ものと、樹脂製の有底円筒形電槽本体と蓋とで構成され
る電槽を用いるものとがある。さらに、これら電槽を備
えた円筒形二次電池本体を有底金属容器に収納して用い
られ場合がある。
の有底円筒形電槽本体と蓋とで構成される電槽を用いる
ものと、樹脂製の有底円筒形電槽本体と蓋とで構成され
る電槽を用いるものとがある。さらに、これら電槽を備
えた円筒形二次電池本体を有底金属容器に収納して用い
られ場合がある。
【0006】円筒形二次電池本体を有底金属容器に収納
して用いる場合、例えば渦巻状極板群を備えた円筒形二
次電池においては、従来は、図1に示すように、同一端
面に2本の出力端子1a、1bを有する渦巻状極板群2
と、樹脂製有底円筒形の電槽本体3と蓋4とで構成され
る電槽とを備え、渦巻状極板群2の正負電極に接続され
た出力端子1a、1bは蓋4に形成された2つの孔から
電槽外部に導出されており、円筒形二次電池本体5は、
電槽の底部6を金属容器7の底8側にして金属容器に収
納されており、金属容器7の開口側縁部10が円筒形二
次電池本体5の蓋4側にかしめられて屈曲部9を形成す
るのが一般的であった。図2(a)はこのような円筒形
二次電池の斜視図であり、図2(b)は金属容器の斜視
図である。
して用いる場合、例えば渦巻状極板群を備えた円筒形二
次電池においては、従来は、図1に示すように、同一端
面に2本の出力端子1a、1bを有する渦巻状極板群2
と、樹脂製有底円筒形の電槽本体3と蓋4とで構成され
る電槽とを備え、渦巻状極板群2の正負電極に接続され
た出力端子1a、1bは蓋4に形成された2つの孔から
電槽外部に導出されており、円筒形二次電池本体5は、
電槽の底部6を金属容器7の底8側にして金属容器に収
納されており、金属容器7の開口側縁部10が円筒形二
次電池本体5の蓋4側にかしめられて屈曲部9を形成す
るのが一般的であった。図2(a)はこのような円筒形
二次電池の斜視図であり、図2(b)は金属容器の斜視
図である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
円筒形二次電池において、厚みが厚い金属容器を用いる
必要がある場合、かしめ不良が発生しやすいという課題
があった。また、径の小さい円筒形二次電池の場合、出
力端子と金属容器屈曲部との間隔が小さく、製造時や使
用時に端子と金属容器とが短絡しやすいという課題もあ
った。
円筒形二次電池において、厚みが厚い金属容器を用いる
必要がある場合、かしめ不良が発生しやすいという課題
があった。また、径の小さい円筒形二次電池の場合、出
力端子と金属容器屈曲部との間隔が小さく、製造時や使
用時に端子と金属容器とが短絡しやすいという課題もあ
った。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、製造容易で、しかも端子と金
属容器との短絡の危険性を低減しうる円筒形二次電池を
提供することである。
めになされたものであり、製造容易で、しかも端子と金
属容器との短絡の危険性を低減しうる円筒形二次電池を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された第1の発明は、円筒形二次電池本体を有底円
筒形の金属容器に収納してなる円筒形二次電池におい
て、前記円筒形二次電池本体は正負電極と円筒形電槽と
円筒形電槽の同一端面に配された2本の出力端子とを備
えたものであり、前記金属容器の開口側縁部には切り欠
き部が形成されているとともに、前記開口側縁部が円筒
形二次電池本体側に屈曲されたものであることを特徴と
する円筒形二次電池である。
に成された第1の発明は、円筒形二次電池本体を有底円
筒形の金属容器に収納してなる円筒形二次電池におい
て、前記円筒形二次電池本体は正負電極と円筒形電槽と
円筒形電槽の同一端面に配された2本の出力端子とを備
えたものであり、前記金属容器の開口側縁部には切り欠
き部が形成されているとともに、前記開口側縁部が円筒
形二次電池本体側に屈曲されたものであることを特徴と
する円筒形二次電池である。
【0010】第2の発明は、円筒形二次電池本体は2本
の出力端子側を前記金属容器の開口側にして金属容器に
収納されるとともに、少なくとも、各々の端子と最も近
接する金属容器の開口側縁部に切り欠き部が配されてい
ることを特徴とする、第1の発明にかかる円筒形二次電
池である。第3の発明は、前記円筒形電槽がポリオレフ
ィン樹脂製であり、前記金属容器がアルミニウム製であ
ることを特徴とする、第1又は第2の発明にかかる円筒
形二次電池である。第4の発明は、二酸化鉛を活物質と
する正電極と鉛を活物質とする負電極とががセパレータ
を介して渦巻状に巻回されたものであることを特徴とす
る、第1、2又は3の発明にかかる円筒形二次電池であ
る。
の出力端子側を前記金属容器の開口側にして金属容器に
収納されるとともに、少なくとも、各々の端子と最も近
接する金属容器の開口側縁部に切り欠き部が配されてい
ることを特徴とする、第1の発明にかかる円筒形二次電
池である。第3の発明は、前記円筒形電槽がポリオレフ
ィン樹脂製であり、前記金属容器がアルミニウム製であ
ることを特徴とする、第1又は第2の発明にかかる円筒
形二次電池である。第4の発明は、二酸化鉛を活物質と
する正電極と鉛を活物質とする負電極とががセパレータ
を介して渦巻状に巻回されたものであることを特徴とす
る、第1、2又は3の発明にかかる円筒形二次電池であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、同一端面に2本の出力
端子を有する円筒形二次電池本体を有底円筒形の金属容
器に収納してなる円筒形二次電池の、製造時の作業性改
善や端子と金属容器との短絡の危険性低減を目的とする
ものである。
端子を有する円筒形二次電池本体を有底円筒形の金属容
器に収納してなる円筒形二次電池の、製造時の作業性改
善や端子と金属容器との短絡の危険性低減を目的とする
ものである。
【0012】第1の発明においては図3(a)のよう
に、金属容器7の開口側縁部10に切り欠き部11が形
成されているとともに、前記開口側縁部が円筒形二次電
池本体側に屈曲されるので、厚い部材で形成された金属
容器であっても、屈曲が容易であり、また応力が1カ所
に集中することが回避できるので、かしめ時の不良が低
減される。図3(b)は同図(a)の平面図である。
に、金属容器7の開口側縁部10に切り欠き部11が形
成されているとともに、前記開口側縁部が円筒形二次電
池本体側に屈曲されるので、厚い部材で形成された金属
容器であっても、屈曲が容易であり、また応力が1カ所
に集中することが回避できるので、かしめ時の不良が低
減される。図3(b)は同図(a)の平面図である。
【0013】尚、欠き部の数と大きさについては、電池
の大きさ、円筒形電槽の強度、金属容器の厚さ等を勘案
して適宜選択しうる設計事項であり、図4は実施の1態
様にかかる切り欠き部の数を4カ所の設けた図である。
また、円筒形電槽は金属製であっても樹脂製であっても
よい。
の大きさ、円筒形電槽の強度、金属容器の厚さ等を勘案
して適宜選択しうる設計事項であり、図4は実施の1態
様にかかる切り欠き部の数を4カ所の設けた図である。
また、円筒形電槽は金属製であっても樹脂製であっても
よい。
【0014】第2の発明においては、第1の発明にかか
る円筒形二次電池において、図3に示すように、円筒形
二次電池本体5は2本の出力端子1側を前記金属容器の
開口側にして金属容器に収納されているとともに、少な
くとも、端子1と最も近接する金属容器の開口側縁部1
0に切り欠き部11を形成することにより、端子11と
金属容器7との短絡の危険性を低減せんとするものであ
る。尚、開口側縁部10の他の部分に切り欠き部を設け
ることや、切り欠き部の大きさについては、電池の大き
さや金属容器の厚さ等を勘案して適宜選択しうる設計事
項である。第3の発明においては、第1又は第2の発明
にかかる円筒形二次電池において、円筒形電槽がポリオ
レフィン樹脂製であり、金属容器がアルミニウム製であ
るので、軽量かつ安価な二次電池が提供される。尚、円
筒形電槽や金属容器の厚みや合金組成は目的とする二次
電池によって適宜選択しうる設計事項である。第4の発
明においては、第1、第2又は第3の発明にかかる円筒
形二次電池において、二酸化鉛を活物質とする正電極
と、鉛を活物質とする負電極とがセパレータを介して渦
巻状に巻回されたいわゆる鉛蓄電池であるので、安価か
つ信頼性の高い円筒形二次電池が提供される。尚、鉛蓄
電池自体の構成は、用途に応じて適宜選択しうる設計事
項である。
る円筒形二次電池において、図3に示すように、円筒形
二次電池本体5は2本の出力端子1側を前記金属容器の
開口側にして金属容器に収納されているとともに、少な
くとも、端子1と最も近接する金属容器の開口側縁部1
0に切り欠き部11を形成することにより、端子11と
金属容器7との短絡の危険性を低減せんとするものであ
る。尚、開口側縁部10の他の部分に切り欠き部を設け
ることや、切り欠き部の大きさについては、電池の大き
さや金属容器の厚さ等を勘案して適宜選択しうる設計事
項である。第3の発明においては、第1又は第2の発明
にかかる円筒形二次電池において、円筒形電槽がポリオ
レフィン樹脂製であり、金属容器がアルミニウム製であ
るので、軽量かつ安価な二次電池が提供される。尚、円
筒形電槽や金属容器の厚みや合金組成は目的とする二次
電池によって適宜選択しうる設計事項である。第4の発
明においては、第1、第2又は第3の発明にかかる円筒
形二次電池において、二酸化鉛を活物質とする正電極
と、鉛を活物質とする負電極とがセパレータを介して渦
巻状に巻回されたいわゆる鉛蓄電池であるので、安価か
つ信頼性の高い円筒形二次電池が提供される。尚、鉛蓄
電池自体の構成は、用途に応じて適宜選択しうる設計事
項である。
【0015】
【実施例】以下に、公称容量10Ahの円筒形鉛蓄電池
での実施例を示す。
での実施例を示す。
【0016】まず、厚さ0.6mmの鉛合金箔を用いて
幅80mm×長さ500mmの極板基体を打ち抜きによ
り作成し、これを用いて電極を製作した。正極は、酸化
度70%(金属鉛30%、一酸化鉛70%)の鉛粉と希
硫酸とを混練し活物質ペーストを得た後、これを前記電
極基体に充填した。正極の理論容量は30Ahである。
負極は、酸化度70%(金属鉛30%、一酸化鉛70
%)の鉛粉に若干の炭素粉末とバリウム化合物とリグニ
ンとを添加し希硫酸とを混練し活物質ペーストを得た
後、これらを極板基体に充填した。負極の理論容量は3
0Ahである。これら正極10と負極11とをガラスマ
ットセパレータ12を介して巻回することにより渦巻状
極板群2を得た。次に、ストラップ形状を彫り込んだ鋳
型に溶融した鉛を注ぎ、これが固化する前に、倒置した
渦巻状極群の極板耳を浸して接続し、いわゆるCOS法
によりストラップを形成した。次に、予め鋳造した端子
(極柱とも言う)をバーナーでストラップに溶接し、同
一端面に2本の端子を設けた渦巻状極板群を複数製作し
た。尚、ストラップと端子とを鋳型に一体に彫り込ん
で、COS法により製作してもよい。
幅80mm×長さ500mmの極板基体を打ち抜きによ
り作成し、これを用いて電極を製作した。正極は、酸化
度70%(金属鉛30%、一酸化鉛70%)の鉛粉と希
硫酸とを混練し活物質ペーストを得た後、これを前記電
極基体に充填した。正極の理論容量は30Ahである。
負極は、酸化度70%(金属鉛30%、一酸化鉛70
%)の鉛粉に若干の炭素粉末とバリウム化合物とリグニ
ンとを添加し希硫酸とを混練し活物質ペーストを得た
後、これらを極板基体に充填した。負極の理論容量は3
0Ahである。これら正極10と負極11とをガラスマ
ットセパレータ12を介して巻回することにより渦巻状
極板群2を得た。次に、ストラップ形状を彫り込んだ鋳
型に溶融した鉛を注ぎ、これが固化する前に、倒置した
渦巻状極群の極板耳を浸して接続し、いわゆるCOS法
によりストラップを形成した。次に、予め鋳造した端子
(極柱とも言う)をバーナーでストラップに溶接し、同
一端面に2本の端子を設けた渦巻状極板群を複数製作し
た。尚、ストラップと端子とを鋳型に一体に彫り込ん
で、COS法により製作してもよい。
【0017】次に、ポリオレフィン樹脂製の有底円筒形
の電槽本体と、同材質の蓋であって端子挿通用の孔を有
するもの(厚みはいずれも1mm)とを準備し、前記渦
巻状極板群を挿入し、前記開孔と端子との空隙を耐酸性
を有するゴムからなるOリングで密封した後、蓋体と電
槽本体とを超音波で溶着することにより、外径55m
m、高さ120mm(端子部を除く)の未注液円筒形二
次電柱本体を得た。そして、所定比重の希硫酸水溶液を
減圧注液し、0.25CAの定電流で40時間電槽化成
を行ない、円筒形鉛二次電池本体を得た。
の電槽本体と、同材質の蓋であって端子挿通用の孔を有
するもの(厚みはいずれも1mm)とを準備し、前記渦
巻状極板群を挿入し、前記開孔と端子との空隙を耐酸性
を有するゴムからなるOリングで密封した後、蓋体と電
槽本体とを超音波で溶着することにより、外径55m
m、高さ120mm(端子部を除く)の未注液円筒形二
次電柱本体を得た。そして、所定比重の希硫酸水溶液を
減圧注液し、0.25CAの定電流で40時間電槽化成
を行ない、円筒形鉛二次電池本体を得た。
【0018】次に、まず従来例の円筒形鉛蓄電池とし
て、内径55mm、厚み1mmのアルミニウム製有底円
筒形の容器を準備し、円筒形鉛二次電池本体を2本の出
力端子側を前記金属容器の開口側にして収納し、かしめ
治具とハンドプレスとを用いて金属容器の開口側縁部を
電池本体側にかしめて環状屈曲部を形成することによ
り、円筒形二次電池本体を有底円筒形の金属容器に収納
してなる円筒形二次電池を得た。尚、屈曲部寸法は開口
縁端より2.5mmとした。また、各々の端子と屈曲さ
れた開口側縁部との間隔は10mmである。
て、内径55mm、厚み1mmのアルミニウム製有底円
筒形の容器を準備し、円筒形鉛二次電池本体を2本の出
力端子側を前記金属容器の開口側にして収納し、かしめ
治具とハンドプレスとを用いて金属容器の開口側縁部を
電池本体側にかしめて環状屈曲部を形成することによ
り、円筒形二次電池本体を有底円筒形の金属容器に収納
してなる円筒形二次電池を得た。尚、屈曲部寸法は開口
縁端より2.5mmとした。また、各々の端子と屈曲さ
れた開口側縁部との間隔は10mmである。
【0019】これとは別に、開口側縁部に幅7mm×深
さ2.3mmの切り欠き部を、端子に近接する開口側縁
部に形成した以外は上記と同じ金属容器を用いた円筒形
二次電池を得た。これは本発明の第1の実施例にあたる
(図3)。
さ2.3mmの切り欠き部を、端子に近接する開口側縁
部に形成した以外は上記と同じ金属容器を用いた円筒形
二次電池を得た。これは本発明の第1の実施例にあたる
(図3)。
【0020】上記従来例電池と本発明電池との製造過程
における端子と金属容器との短絡に起因する不良発生率
は、前者が0.17%であったのに対し、後者では0.
05%であった。このことから、円筒形の樹脂製電槽を
備えた二次電池本体を金属製容器に収納してなる円筒形
二次電池においては、金属容器の開口側縁部に切り欠き
部を設けることにより、端子と金属製電池容器との短絡
防止という点において効果があることが分かる。
における端子と金属容器との短絡に起因する不良発生率
は、前者が0.17%であったのに対し、後者では0.
05%であった。このことから、円筒形の樹脂製電槽を
備えた二次電池本体を金属製容器に収納してなる円筒形
二次電池においては、金属容器の開口側縁部に切り欠き
部を設けることにより、端子と金属製電池容器との短絡
防止という点において効果があることが分かる。
【0021】上記円筒形二次電池におけるアルミニウム
製容器に代えて、鉄にニッケルメッキを施した容器を用
い、開口側縁部に切り欠き部を形成しないもの、2個形
成したもの、4個形成したものを製作したところ、切り
欠き部を形成しないものはかしめ不良(いびつなかし
め、樹脂容器の破損等)が1.2%発生した。これに対
し、切り欠き部を2個形成したものは0.5%、切り欠
き部を4個形成したものは0.3%であった。これは、
切り欠き部を形成しないものは、金属容器と二次電池本
体のわずかな寸法誤差等に起因し、かしめ時に不均一な
応力が懸かりやすいのに対し、切り欠き部を形成したも
のは、切り欠き部が緩衝体となり、かしめ不良が少なか
ったものと推察される。
製容器に代えて、鉄にニッケルメッキを施した容器を用
い、開口側縁部に切り欠き部を形成しないもの、2個形
成したもの、4個形成したものを製作したところ、切り
欠き部を形成しないものはかしめ不良(いびつなかし
め、樹脂容器の破損等)が1.2%発生した。これに対
し、切り欠き部を2個形成したものは0.5%、切り欠
き部を4個形成したものは0.3%であった。これは、
切り欠き部を形成しないものは、金属容器と二次電池本
体のわずかな寸法誤差等に起因し、かしめ時に不均一な
応力が懸かりやすいのに対し、切り欠き部を形成したも
のは、切り欠き部が緩衝体となり、かしめ不良が少なか
ったものと推察される。
【0022】上記実施例では、鉛蓄電池について、ポリ
オレフィン樹脂製の容電槽とアルミニウム製金属容器と
を用いた例で説明したが、リチウムイオン二次電池やア
ルカリ二次電池等やテフロン(登録商標)樹脂製容器、
鉄ニッケルメッキの金属容器を用いた場合等にも適用で
きることはいうまでもない。また、正負電極について
も、上記実施例では渦巻状に巻回したものを示したが、
円盤状の正負電極を積層したものとすることも出来る。
オレフィン樹脂製の容電槽とアルミニウム製金属容器と
を用いた例で説明したが、リチウムイオン二次電池やア
ルカリ二次電池等やテフロン(登録商標)樹脂製容器、
鉄ニッケルメッキの金属容器を用いた場合等にも適用で
きることはいうまでもない。また、正負電極について
も、上記実施例では渦巻状に巻回したものを示したが、
円盤状の正負電極を積層したものとすることも出来る。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明にかかる
円筒形二次電池は、円筒形二次電池本体を有底円筒形の
金属容器に収納してなる円筒形二次電池において、前記
円筒形二次電池本体は、正負電極と円筒形電槽と円筒形
電槽の同一端面に配された2本の出力端子とを備えたも
のであり、前記金属容器は、開口側縁部に切り欠き部が
形成されているとともに、前記開口側縁部が円筒形二次
電池本体側に屈曲されたものであることを特徴とするで
ある。これにより、屈曲部の形成が容易で、しかも端子
と金属容器との短絡の危険性を低減しうる円筒形二次電
池が提供される。
円筒形二次電池は、円筒形二次電池本体を有底円筒形の
金属容器に収納してなる円筒形二次電池において、前記
円筒形二次電池本体は、正負電極と円筒形電槽と円筒形
電槽の同一端面に配された2本の出力端子とを備えたも
のであり、前記金属容器は、開口側縁部に切り欠き部が
形成されているとともに、前記開口側縁部が円筒形二次
電池本体側に屈曲されたものであることを特徴とするで
ある。これにより、屈曲部の形成が容易で、しかも端子
と金属容器との短絡の危険性を低減しうる円筒形二次電
池が提供される。
【図1】従来例を示す図である。
【図2】従来例を示す図である。
【図3】実施例を示す図である。
【図4】実施例を示す図である。
1 端子 2 渦巻状極板群 3 電槽本体 4 蓋 5 二次電池本体 6 電槽底部 7 金属容器 8 金属容器底部 9 屈曲部 10 金属容器の開口側縁部 11 切り欠き部 12 金属容器底部 13 孔
Claims (4)
- 【請求項1】 円筒形二次電池本体を有底円筒形の金属
容器に収納してなる円筒形二次電池において、 前記円筒形二次電池本体は正負電極と円筒形電槽と円筒
形電槽の同一端面に配された2本の出力端子とを備えた
ものであり、 前記金属容器の開口側縁部には切り欠き部が形成されて
いるとともに、前記開口側縁部が円筒形二次電池本体側
に屈曲されたものであることを特徴とする円筒形二次電
池。 - 【請求項2】前記円筒形二次電池本体は2本の出力端子
側を前記金属容器の開口側にして金属容器に収納される
とともに、少なくとも、各々の端子と最も近接する金属
容器の開口側縁部に切り欠き部が配されていることを特
徴とする、請求項1記載の円筒形二次電池。 - 【請求項3】前記円筒形電槽がポリオレフィン樹脂製で
あり、前記金属容器がアルミニウム製であることを特徴
とする請求項1もしくは2記載の円筒形二次電池。 - 【請求項4】二酸化鉛を活物質とする正電極と鉛を活物
質とする負電極とががセパレータを介して渦巻状に巻回
されたものであることを特徴とする請求項1、2又は3
記載の円筒形二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373843A JP2002175785A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 円筒形二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373843A JP2002175785A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 円筒形二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002175785A true JP2002175785A (ja) | 2002-06-21 |
Family
ID=18843146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000373843A Pending JP2002175785A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 円筒形二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002175785A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012234716A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 円筒形二次電池 |
JP2012243635A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 円筒形二次電池 |
CN103427108A (zh) * | 2012-05-22 | 2013-12-04 | 联想(北京)有限公司 | 一种锂离子二次电池和制作锂离子二次电池的方法 |
WO2015079668A1 (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-04 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池 |
-
2000
- 2000-12-08 JP JP2000373843A patent/JP2002175785A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012234716A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 円筒形二次電池 |
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CN105794037A (zh) * | 2013-11-29 | 2016-07-20 | 株式会社杰士汤浅国际 | 铅蓄电池 |
JPWO2015079668A1 (ja) * | 2013-11-29 | 2017-03-16 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池 |
US10522837B2 (en) | 2013-11-29 | 2019-12-31 | Gs Yuasa International Ltd. | Lead-acid battery |
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