JP2002174940A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002174940A
JP2002174940A JP2000374516A JP2000374516A JP2002174940A JP 2002174940 A JP2002174940 A JP 2002174940A JP 2000374516 A JP2000374516 A JP 2000374516A JP 2000374516 A JP2000374516 A JP 2000374516A JP 2002174940 A JP2002174940 A JP 2002174940A
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Takuya Iwamura
卓哉 岩村
Takeaki Watanabe
剛彰 渡邉
Yasuhiro Funayama
康弘 舩山
Tomoya Kusayanagi
智哉 草柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色彩ごとの画像形成プロセス手段の格納する
順番の誤りを防止する。 【解決手段】 所定の順番で一列に配置される複数色の
色彩ごとの画像形成プロセス手段11,12,13,1
4と、これらを格納する筐体30とを備え、所定の順番
で一列に配置された各画像形成プロセス手段11,1
2,13,14の隣接するもの同士の間にそれぞれ嵌合
手段40,50,60を設け、各嵌合手段40,50,
60は、互いに隣接する画像形成プロセス手段の一方に
設けた嵌合部51と他方に設けた被嵌合部55とから構
成されると共に、各嵌合手段40,50,60ごとに、
各嵌合部がその嵌合手段を等しくする被嵌合部に限り嵌
合する固有の構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像形成装
置に係り、一列に配置する複数の画像形成プロセス手段
を備えるカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラー画像形成装置にお
いて、高速化に有利な方式として、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各単色の画像形成プロセス手段
を中間転写ベルトあるいは記録材(紙、OHPシートな
ど)の搬送ベルトの移動方向に沿って配置し、各色のト
ナー像をほぼ同時に前記中間転写ベルトあるいは搬送ベ
ルト上の記録材上に画像形成する方式(タンデム方式)
が知られている。
【0003】かかるカラー画像形成装置においては、各
色彩ごと決められた位置に配設された画像形成プロセス
手段に対して各色彩に対応する静電潜像を形成する露光
を行う露光手段を備えている。そして、各画像形成プロ
セス手段はその露光により形成された静電潜像から各色
彩に応じたトナー像を形成し、各々のトナー像を記録材
又は中間転写ベルトに重ねて転写するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、各画像形
成プロセス手段は色彩ごとにその露光位置が決まってい
るのが一般的であり、各色彩の画像形成プロセス手段ご
とにかかる所定位置に配置しなければ、正常なカラー印
刷が行えなくなってしまう。
【0005】ところが、このようなカラー画像形成装置
にあっては、記録材の搬送不良や各画像形成プロセス手
段のメンテナンスや寿命による交換のために各画像形成
プロセス手段をその筐体から取り出して再度配置し直さ
ねばならない場合がある。そして、各画像形成プロセス
手段はその機能が同一のためその外部形状が近似してい
る場合が多く、各画像形成プロセス手段の配置する順番
を誤る可能性を有していた。また、各画像形成プロセス
手段ごとに個別に取り出して交換する手間が煩雑である
という不都合を生じていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、各色彩ごとの画像形成プロセス手段の配置作
業を的確にまたさらには円滑に行い得るカラー画像形成
装置を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、所定の順番で一列に配置される複数色の色彩ごとの
画像形成プロセス手段と、これらを格納する筐体とを備
えるカラー画像形成装置において、所定の順番で一列に
配置された各画像形成プロセス手段の隣接するもの同士
の間にそれぞれ嵌合手段を設け、各嵌合手段は、互いに
隣接する画像形成プロセス手段の一方に設けた嵌合部と
他方に設けた被嵌合部とから構成されると共に、各嵌合
手段ごとに、各嵌合部がその嵌合手段を等しくする被嵌
合部に限り嵌合する固有の構造を有する、という構成を
採っている。
【0008】かかる構成では、各色彩ごとに各画像形成
プロセス手段が露光による静電潜像から形成したトナー
像を形成する。かかるトナー像は、搬送される記録材に
直接転写されるか或いはベルト状の中間転写ベルトを介
して記録材に転写される。
【0009】そして、上記構成では、各色彩ごとの画像
形成プロセス手段を筐体内の各々の所定位置に配置する
場合において、その並び順が正しい場合に限り隣接する
各画像形成プロセス手段の間で対向する嵌合部と被嵌合
部とが適宜に嵌合する。仮に、その並び順を誤ると、隣
接する各画像形成プロセス手段の間の嵌合部と被嵌合部
とは嵌合できないので、並び順を誤ったことが即座に知
ることが可能である。
【0010】なお、各画像形成プロセス手段の配置は、
メンテナンス,寿命による交換、ジャム(記録材の搬送
不良)処理等による再配置に限らず、カラー画像形成装
置の製造工程における配置作業の場合も含まれる。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、各嵌合手段はその嵌
合部と被嵌合部との配置が一致しており、この嵌合部と
被嵌合部の一致する配置を,各嵌合手段ごとにそれぞれ
異なる配置とする、という構成を採っている。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の動作が行われると共に、各画像形成プロセ
ス手段の配置の際に、並び順が正しければ嵌合部と被嵌
合部の配置が一致するので嵌合し、並び順が誤っている
場合には嵌合部と被嵌合部の配置が一致せず嵌合しな
い。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、記各嵌合手段はその
嵌合部と被嵌合部の相互の形状が嵌合自在であり、この
嵌合部と被嵌合部の相互に嵌合する形状を各嵌合手段ご
とにそれぞれ異なる形状とする、という構成を採ってい
る。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の動作が行われると共に、各画像形成プロセ
ス手段の配置の際に、並び順が正しければ嵌合部と被嵌
合部の相互の形状が嵌合可能であり、並び順が誤ってい
る場合には嵌合部と被嵌合部の相互の形状は嵌合しな
い。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、各嵌合手
段ごとに嵌合部と被嵌合部とは連結と解除とを自在に構
成する、という構成を採っている。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明と同様の動作が行われると共に、各画像
形成プロセス手段の配置の際に、並び順が正しければ嵌
合部と被嵌合部とは嵌合し連結可能であり、並び順が誤
っている場合には嵌合部と被嵌合部は嵌合しないので連
結することも不可能となる。
【0017】そして、筐体内に各画像形成プロセス手段
を連結した状態で配置することにより、当該各画像形成
プロセス手段の筐体からの取り出しの際には、一旦に位
置する画像形成プロセス手段を引き出すことにより、残
る他の画像形成プロセス手段についても連なって引き出
すことが可能である。また、筐体からの取り出し後には
各画像形成プロセス手段の連結を解除しても良い。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の発明と同様の構成を備えると共に、各画
像形成プロセス手段をその配置する列の方向に沿って滑
動自在に当該各画像形成プロセス手段を支持するガイド
を備えることを、という構成を採っている。
【0019】上記構成では、前述した各構成と同様の動
作が行われると共に、各画像形成プロセス手段は、順番
にガイドに沿って活動させることにより取り出し又は配
置が行われる。
【0020】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、
各画像形成プロセス手段に沿って搬送されて各色ごとの
トナー画像が順次転写される中間転写ベルトを備え、こ
の中間転写ベルトの長手方向と各画像形成プロセス手段
の配置する方向とを平行に設定すると共に筐体の底面に
対して傾斜した方向に設定する、という構成を採ってい
る。
【0021】上記構成では、前述した各構成と同様の動
作が行われると共に、各画像形成プロセス手段から中間
転写ベルトに一次転写が行われた後に当該中間転写ベル
トから記録材に二次転写が行われる。
【0022】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施形態の全体構成)本発明の
一実施形態を図1及び図5に基づいて説明する。図1
は、実施形態たるカラー画像形成装置10の全体構成を
示す右側面方向から見た概略断面図である。このカラー
画像形成装置10は、所定の順番で一列に配した複数色
の各色ごとの画像形成プロセス手段11,12,13,
14と、露光を行う露光手段15と、これらの画像形成
プロセス手段11,12,13,14に沿って搬送され
て各色ごとのトナー画像が転写される中間転写ベルト1
6と、この中間転写ベルト16上に形成されたトナー画
像を記録材Pに転写する二次転写ローラ17と、記録材
Pに転写されたトナー画像を定着する定着手段20と、
これらの各構成を格納する筐体30とを備えている。以
下各部を詳説する。
【0024】(筐体)筐体30は略直方体形状でありそ
の底部には取り出し自在の記録材ストッカ32を備え、
記録材ストッカ32の上側には図示しないピックアップ
ローラが装備されている。また、筐体30の上面は印刷
済みの記録材のストック領域33が形成されている。さ
らに、筐体30の一側面である正面(図1における左側
の面)34には筐体30内の中間転写ベルト16よりも
上方の領域に臨む扉31が設けられている。
【0025】(中間転写ベルト)中間転写ベルト16
は、少なくとも水平方向を軸とする2個のローラで張架
され、図1の矢印方向に回転駆動されている。また、中
間転写ベルト16は、筐体30の正面34に対しその一
端部が他端部よりも近接すると共に一端部が他端部より
も高位置となるように配設されている。即ち、中間転写
ベルト16は筐体30の底面に対して傾斜した方向に設
定されている。
【0026】この中間転写ベルト16は、上述した各画
像形成プロセス手段11,12,13,14により各色
彩ごとのトナー像が一次転写される。各符号11a,1
2a,13a,14aは各画像形成プロセス手段11,
12,13,14の所定に配設位置に対応して設けられ
た一次転写ローラである。各一次転写ローラ11a,1
2a,13a,14aは電圧が加えられることにより中
間転写ベルト16側にトナーを付着させるようになって
いる。
【0027】そして、中間転写ベルト16はその下端部
において二次転写ローラ17と所定圧力で当接してお
り、前述した記録材ストッカ32からピックアップされ
た記憶材Pがこれらに挟まれて送られることで中間転写
ベルト16上の各色彩が重層されたトナー像が二次転写
される。この二次転写ローラ17もまた電圧が加えられ
ることでトナーを記録材P側に引き寄せる機能を有し、
それに加えて押圧力によりトナーを記録材上に付着させ
る。
【0028】また、中間転写ベルト16の下側であって
二次転写位置の下流側にはクリーニング部が設けられて
いる。これにより、転写後に中間転写ベルト16に残留
しているトナーが掻き取られると共に中間転写ベルト1
6の助伝が行われる。
【0029】(定着手段)定着手段20は、加熱ローラ
と加圧ローラとにより記録材Pを挟み込んで搬送するこ
とで記録材P上のトナーを定着させる構成であり、前述
の中間転写ベルト16の一端部側近傍の下方位置に配設
されている。
【0030】(露光手段)露光手段15は各画像形成プ
ロセス手段11,12,13,14の上方に配置され、
上方から各画像形成プロセス手段11,12,13,1
4に対して露光を行う。かかる露光手段15はレーザー
光源であり、各色に対応した画像信号に応じた静電潜像
を形成するレーザ光を各色彩ごとに決まった位置に対し
て照射する。なお、露光手段としては画像形成プロセス
手段11,12,13,14ごとに配置したLEDアレイ
等の線状光源を使用しても良い。
【0031】(画像形成プロセス手段)各画像形成プロ
セス手段11,12,13,14は、それぞれイエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラックの色彩のトナーを備
え、その他はほとんど同様の構造及び外観を具備してい
る。即ち、上述の露光手段15により静電潜像が形成さ
れる像担持体11b,12b,13b,14bとかかる
像担持体11b,12b,13b,14b上の静電潜像
にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段(図
示略)とを備えている。
【0032】これらの画像形成プロセス手段11,1
2,13,14はいずれもスライド式のガイド19に支
持されており、かかるガイド19は筐体30内において
中間転写ベルト16の配設方向と平行に設けられてい
る。このガイド19は各画像形成プロセス手段11,1
2,13,14の両側面に設けられた被係合部(図示
略)と係合する一対のレール状部材であり、また、被係
合部は各レール状部材に対応して設けられた溝或いはレ
ール状部材を上下から狭持する一対の転動輪等から構成
されている。
【0033】各画像形成プロセス手段11,12,1
3,14はこのガイド19に対して滑動自在に支持され
ているので、図1に示す状態から、筐体30の扉31を
開放して、左斜め上方にスライドさせることで筐体30
の外部に取り出すことが可能である。
【0034】また、各画像形成プロセス手段11,1
2,13,14を筐体30内に装備する場合には、上記
とは逆に扉31を開いてガイド19に各画像形成プロセ
ス手段11,12,13,14を係合させた状態で右斜
め下方に滑動させれば良い。かかる場合、滑動方向の先
頭となる画像形成プロセス手段14は筐体内部におい
て、図示しないストッパにより露光手段15によるブラ
ックの露光位置で位置決めされる。そして、残る各画像
形成プロセス手段11,12,13が正しい順番で格納
される限り、これらが滑動方向に順次隙間なく並び、こ
れにより、各画像形成プロセス手段11,12,13も
同様に、露光手段15によるイエロー,マゼンタ,シア
ンの各露光位置で位置決めされる。即ち、前述した露光
手段15の各色彩の露光を行う各レーザ光の照射方向
は、画像形成プロセス手段14が筐体30内のストッパ
により位置決めされると共に各画像形成プロセス手段1
1,12,13,14が予め決められた順番で隙間なく
格納されたときにこれらの各像担持体11b,12b,
13b,14bを適宜に照射する方向に設定されてい
る。
【0035】(嵌合手段)ところで、前述したように露
光手段15は各色彩ごとに決められた露光位置に向けて
各々のレーザ光の照射を行う。従って、各画像形成プロ
セス手段11,12,13,14の格納する順番を誤る
と、各色彩ごとの正しいトナー像が形成できず、最終的
に正しいカラー画像を印刷できなくなる。
【0036】そこで、各画像形成プロセス手段11,1
2,13,14には、これらが正しい順番で一列に配置
された各画像形成プロセス手段11,12,13,14
の隣接するもの同士の間にそれぞれ嵌合手段40,5
0,60が設けられている。かかる嵌合手段40,5
0,60について図2,3,4,5を用いてさらに詳述
する。図2は画像形成プロセス手段13の右側面図であ
り、図3は二つの画像形成プロセス手段11,12が正
しい順番で筐体30内に配置されたときの状態説明図で
あり、図4は誤った順番で配置されたときの状態説明図
であり、図5は正しい順番で筐体30内に格納された各
画像形成プロセス手段11,12,13,14を筐体3
0の外部に取り出す際の状態説明図である。
【0037】嵌合手段40は、正しい順番において隣接
する画像形成プロセス手段11,12の間においてこれ
らの対向部位に設けられ、嵌合手段50は、正しい順番
において隣接する画像形成プロセス手段12,13の間
においてこれらの対向部位に設けられ、嵌合手段60
は、正しい順番において隣接する画像形成プロセス手段
13,14の間においてこれらの対向部位に設けられて
いる。
【0038】各嵌合手段40,50,60の構成につい
て嵌合手段50を例にとって説明する。図2,3に示す
ように画像形成プロセス手段12の右端面から水平方向
に突出した状態で装備された嵌合部としての係合部材5
1と、かかる係合部材51の水平状態を維持する引っ張
りバネ52と、係合部材51の係合状態を解除する押圧
スイッチ53と、押圧スイッチ53の押圧動作を係合部
材51に伝える連結棒54と、係合部材51の先端部に
設けられた取付用爪部51aが係止される画像形成プロ
セス手段13の左端面に設けられた被嵌合部としての爪
受け穴55とを含む構成となっている。
【0039】上記係合部材51は、その一端部には下方
に突出した取付用爪部51aが設けられ、他端部には連
結棒54を介して押圧スイッチ53が連結されている。
そして、係合部材51は、その中間部を支点として回動
自在に画像形成プロセス手段12内で支持されており、
通常は引っ張りバネ52により取付用爪部51aが下方
に移動する方向に常時張力を受けて係合部材51は水平
状態を維持している。そして、押圧スイッチ53が押圧
操作されると、係合部材51の取付用爪部51aが引っ
張りバネ52に抗して引っ張り上げられる。
【0040】一方、爪受け穴55はその下縁部が、ガイ
ド19上で画像形成プロセス手段12と13とが隣接し
たときに、水平状態の係合部材51の取付用爪部51a
の下端部よりも若干高い位置に設けられた横穴であり、
その内部は取付用爪部51aが係止されるように下方に
窪んでいる。従って、画像形成プロセス手段12が画像
形成プロセス手段13側に移動すると、取付用爪部51
aの先端部に設けられたテーパ部分が爪受け穴55の下
縁部に当接して係合部材51が引っ張りバネ52に抗し
て回動し、しかる後に取付用爪部51aが爪受け穴55
内の窪みに係止され、各画像形成プロセス手段12,1
3は連結されるようになっている。そして、その連結状
態は押圧スイッチ53を押圧して取付用爪部51aを押
し上げることにより解除可能となっている。
【0041】上記嵌合手段50以外の嵌合手段40,6
0も同様に係合部材,引っ張りバネ,連結棒,押圧スイ
ッチ及び爪受け穴を備えているが、これら各嵌合手段ご
とに、係合部材及び爪受け穴の高さ設定が異なってい
る。従って、図4に示すように、各画像形成プロセス手
段11,12,13,14の格納する順番を誤って、例
えば画像形成プロセス手段14の次に画像形成プロセス
手段12を格納すると、一方の嵌合手段50の係合部材
51と他方の嵌合手段60の爪受け穴65とは連結でき
ず、係合部材51の先端部が画像形成プロセス手段14
の左端面に当接して各画像形成プロセス手段12,14
とが離間した状態となる。これはいずれの画像形成プロ
セス手段11,12,13,14の順番を誤っても同様
なので、各画像形成プロセス手段11,12,13,1
4の格納の順番を誤った場合の認識が容易となる。
【0042】さらに、各画像形成プロセス手段11,1
2,13,14が正しい順番で格納されると、各嵌合手
段40,50,60の係合部材先端の取付用爪部が爪受
け穴に係止され、各画像形成プロセス手段11,12,
13,14は連結された状態となる。従って、かかる連
結された画像形成プロセス手段11,12,13,14
を筐体30から取り出す際には、筐体30の扉31を開
いて、最も扉31側に位置する画像形成プロセス手段1
1を引き出すことにより、図5の如く、各画像形成プロ
セス手段11,12,13,14の全てがガイド19に
沿って移動し、これらを一度に取り出すことが可能であ
る。取り出し後は、各嵌合手段の押圧スイッチを押し
て、全ての連結状態を容易に解除することができる。
【0043】(カラー画像形成装置の動作)上記構成か
ら成るカラー画像形成装置10の動作を図1乃至図5に
基づいて説明する。まず、筐体30の扉31を開き、ブ
ラックの画像形成プロセス手段14,シアンの画像形成
プロセス手段13,マゼンタの画像形成プロセス手段1
2,イエローの画像形成プロセス手段11の順番にガイ
ド19に沿わせて筐体30内に格納する。
【0044】このとき、各画像形成プロセス手段11,
12,13,14の順番が正しければ、各嵌合手段4
0,50,60の係合部材が爪受け穴に挿入されて連結
状態となるので(図3参照)、各画像形成プロセス手段
11,12,13,14は密接状態で格納され、画像形
成プロセス手段11が規定の位置まで入ることから順番
が正しいことが容易に確認できる。かかる状態におい
て、各画像形成プロセス手段11,12,13,14は
露光手段15の各色彩の正しい露光位置に配置される。
【0045】また、各画像形成プロセス手段11,1
2,13,14の順番を誤ると、係合部材が爪受け穴に
挿入できないので(図4参照)、各画像形成プロセス手
段11,12,13,14は離間状態となり、扉31側
から見て画像形成プロセス手段11が規定位置まで入ら
ないので格納の順番を誤ったことが容易に確認できる。
【0046】各画像形成プロセス手段11,12,1
3,14の格納後は、カラー画像形成装置10では、イ
エロー,マゼンタ,シアン,ブラック4色の各画像形成
プロセス手段11,12,13,14において、各色毎
に走査される4ビームを発生するレーザー光源である露
光手段により露光が行われ、各色ごとのトナー画像が形
成されると共に、中間転写ベルト16上に一次転写され
る。
【0047】一方、記録材ストッカ32から記録材Pが
二次転写ローラ17に給紙搬送され、かかる二次転写ロ
ーラ17において電位差と圧力により中間転写ベルト1
6のトナー画像が記録材Pに二次転写される。そして、
定着手段20により記録材P上に転写されたトナー画像
が定着され、筐体30上部のストック領域33に排紙さ
れる。
【0048】また、画像形成プロセス手段11,12,
13,14のメンテナンスや交換のためにこれらを筐体
30から取り出す場合には、図5の如く、扉31を開い
て、画像形成プロセス手段11を引っ張ることにより各
画像形成プロセス手段11,12,13,14の全てが
一体的にガイド19に沿って移動し、これらを一度に取
り出すことが可能である。取り出し後は、各嵌合手段の
押圧スイッチを押して、全ての連結状態を容易に解除す
ることができる。
【0049】(その他)上記画像形成プロセス手段の個
体数は複数であれば良く、四つに限定されるのものでは
ない。また、各嵌合手段40,50,60は、各々の係
合部材及び爪受け穴の上下方向の配置を変えることで異
なる嵌合手段間の係合部材と爪受け穴との嵌合を防止し
ているが、特に上下方向に限定するものではなく、各画
像形成プロセス手段11,12,13,14の間の対向
部位の範囲内で各嵌合手段40,50,60ごとにその
配置を異ならせれば良い。
【0050】また、係止部材の長手方向垂直断面の形状
を各嵌合手段40,50,60ごとに異なる形状に設定
し、爪受け穴に替えて各係止部材の断面形状に等しい形
状の挿入穴を設ける構成としても良い。この場合、係合
部材先端に取付用爪部を設けることが難しいので、挿入
穴の内部に係合部材を狭持すると共に押圧スイッチの押
圧により狭持状態を解除可能な構成を設けても良い。
【0051】また、筐体30内部の正しい配置における
画像形成プロセス手段11の取り出し側端部よりも僅か
に取り出し側となる位置に、光センサやマイクロスイッ
チを設け、これらにより画像形成プロセス手段が検出さ
れたときには、格納の順番が誤っており、検出されない
ときには正常に格納されていることを検出すると共に、
格納を誤っているときに、警告ランプやブザー、パネル
表示を行う構成を設けても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明は、各画像形成プロセス手段の間
に設けた複数の嵌合手段について、各々の嵌合手段の嵌
合部が他の嵌合手段の被嵌合部と嵌合しない構造を有し
ている。従って、各画像形成プロセス手段を格納する順
番を誤ると、隣接する嵌合部と被嵌合部とが嵌合しない
ことから、格納順の正誤が容易且つ迅速に知ることが可
能である。
【0053】これらの嵌合手段については、嵌合手段ご
とにその配置を変えたり、嵌合手段ごとに嵌合部及び被
嵌合部の形状を変えることにより、容易に実現すること
が可能である。
【0054】また、嵌合手段の嵌合部と被嵌合部とを連
結とその解除とを自在とすることにより、連結状態の各
画像形成プロセス手段を一体的に筐体から取り出すこと
ができ、その取り扱いが迅速且つ容易となり、メンテナ
ンス性を向上することが可能となる。
【0055】また、各画像形成プロセス手段を滑動自在
に支持するガイドを設けることにより、かかるガイドに
沿って移動させることで各画像形成プロセス手段の格納
並びに取り出しを行うことが可能となり、取り扱いの便
が良く、さらなるメンテナンス性の向上を図ることが可
能となる。
【0056】さらに、中間転写ベルト及び複数の画像形
成プロセス手段の配設方向とを筐体底面に対して傾斜し
た方向に設定することにより、水平方向に配置する場合
と比較して装置の幅方向の小型化が可能となる。
【0057】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れたカラー画像形成装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態の全体構成を示す右側面方向か
ら見た概略断面図である。
【図2】画像形成プロセス手段の右側面図である。
【図3】二つの画像形成プロセス手段が正しい順番で筐
体内に配置されたときの状態説明図である。
【図4】二つの画像形成プロセス手段が誤った順番で配
置されたときの状態説明図である。
【図5】正しい順番で筐体内に格納された各画像形成プ
ロセス手段を筐体の外部に取り出す際の状態説明図であ
る。
【符号の説明】
10 カラー画像形成装置 11,12,13,14 画像形成プロセス手段 16 中間転写ベルト 30 筐体 31 扉 40,50,60 嵌合手段 51 係合部材(嵌合部) 55,65 爪受け穴(被嵌合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 剛彰 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 舩山 康弘 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 草柳 智哉 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA06 AA07 AB02 BB02 2H071 BA03 BA13 BA19 BA27 BA29 DA08 EA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の順番で一列に配置される複数色の
    色彩ごとの画像形成プロセス手段と、これらを格納する
    筐体とを備えるカラー画像形成装置において、 前記所定の順番で一列に配置された前記各画像形成プロ
    セス手段の隣接するもの同士の間にそれぞれ嵌合手段を
    設け、 前記各嵌合手段は、互いに隣接する前記画像形成プロセ
    ス手段の一方に設けた嵌合部と他方に設けた被嵌合部と
    から構成されると共に、 前記各嵌合手段ごとに、前記嵌合部がその嵌合手段を等
    しくする被嵌合部に限り嵌合する固有の構造を有するこ
    とを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記各嵌合手段はその嵌合部と被嵌合部
    との配置が一致しており、この嵌合部と被嵌合部の一致
    する配置を,前記各嵌合手段ごとにそれぞれ異なる配置
    としたことを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記各嵌合手段はその嵌合部と被嵌合部
    の相互の形状が嵌合自在であり、この嵌合部と被嵌合部
    の相互に嵌合する形状を前記各嵌合手段ごとにそれぞれ
    異なる形状としたことを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記各嵌合手段ごとに前記嵌合部と被嵌
    合部とは連結と解除とを自在に構成したことを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記各画像形成プロセス手段をその配置
    する列の方向に沿って滑動自在に当該各画像形成プロセ
    ス手段を支持するガイドを備えることを特徴とする請求
    項1,2,3又は4記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記各画像形成プロセス手段に沿って搬
    送されて各色ごとのトナー画像が順次転写される中間転
    写ベルトを備え、この中間転写ベルトの長手方向と前記
    各画像形成プロセス手段の配置する方向とを平行に設定
    すると共に前記筐体の底面に対して傾斜した方向に設定
    したことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載
    のカラー画像形成装置。
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