JP2002173259A - フイルム加工装置およびその駆動方法 - Google Patents

フイルム加工装置およびその駆動方法

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JP2002173259A
JP2002173259A JP2000376326A JP2000376326A JP2002173259A JP 2002173259 A JP2002173259 A JP 2002173259A JP 2000376326 A JP2000376326 A JP 2000376326A JP 2000376326 A JP2000376326 A JP 2000376326A JP 2002173259 A JP2002173259 A JP 2002173259A
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Japan
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web
roller
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section
processing apparatus
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JP2000376326A
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English (en)
Inventor
Kenji Watanabe
賢司 渡辺
Akio Hiroi
昭夫 広井
Fujio Kuwabara
不二雄 桑原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエブに対して、常時、高精度な加工処理を施
すとともに、加工条件の変更にも容易に対応することを
可能にする。 【解決手段】送り出し部16、裁断部18、搬送部20
および巻き取り部24は、それぞれ第1サーボモータ9
0、第3サーボモータ94、第4サーボモータ96およ
び第5サーボモータ98により駆動制御されるととも
に、前記搬送部20を構成する基準ローラ34の動作を
基準にして、前記裁断部18の駆動制御を行うコントロ
ーラ110が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、巻回され
た写真感光材料用ウエブを巻き戻し、このウエブに加工
処理を施すフイルム加工装置およびその駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フイルム加工装置、例えば、フイルム裁
断機では、ロール状に巻回されたウエブを送り出す送り
出し部と、前記送り出し部から送り出された前記ウエブ
に裁断処理を施すスリッタ部と、前記ウエブを前記送り
出し部から前記スリッタ部に搬送する搬送部と、前記裁
断処理が施された該ウエブを巻き取る巻き取り部とを備
えている。
【0003】この種のフイルム裁断機では、通常、送り
出し部に設けられたパウダーブレーキ、搬送部に設けら
れたメインモータ、および巻き取り部が、互いに機械的
に連結されており、互いに機械的に同期して駆動されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
フイルム裁断機では、特に裁断開始時や増減速時に、送
り出し部、スリッタ部および巻き取り部相互に同期を取
ることが難しく、ウエブの裁断精度が低下するという問
題が指摘されている。しかも、ウエブの種類が異なる際
には、このウエブに対応する加工条件等に変更しなけれ
ばならず、機械的調整等によって該加工条件等を変更し
ている。これにより、機械的な調整作業に相当な手間お
よび時間がかかるとともに、構造が複雑化して設備の大
型化かつコストアップが惹起されてしまう。
【0005】また、上記のフイルム裁断機では、スリッ
タ部の前後にゴムローラが配置されており、ウエブ裁断
時のテンションを一定にする工夫が施されている。とこ
ろが、ゴムローラは、加工精度が低く設計通りの寸法が
得られないため、精密裁断に使用することができないと
いう問題がある。しかも、ゴムローラの表面状態を均一
に維持することができず、メンテナンスが頻繁に必要に
なるという不具合が指摘されている。
【0006】さらにまた、上記のフイルム裁断機では、
ウエブを所定のパスに沿って搬送するために、駆動ロー
ラが設けられている。その際、駆動ローラに対するウエ
ブのラップ角度が小さい時や、ウエブのパス長が長い時
には、この駆動ローラの周速をアップさせて前記ウエブ
にテンションを付与したり、ベアリング等のフリクショ
ンを利用して該ウエブにテンションを付与したりする工
夫が施されている。
【0007】しかしながら、駆動ローラの周速をアップ
させると、ウエブに擦り傷等が発生し易くなるととも
に、低速時と高速時とではテンションが異なってしまう
という問題がある。一方、ベアリングのフリクションを
利用すると、温度、運転開始時または前記ベアリング個
々の抵抗のばらつき等に起因して、このフリクションが
不安定になるおそれがある。
【0008】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、ウエブに対して、常時、高精度な加工処理を施すと
ともに、加工条件の変更にも容易に対応することが可能
なフイルム加工装置およびその駆動方法を提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、ウエブを高精度に案内す
ることができ、該ウエブに精密加工を確実に施すことが
可能なフイルム加工装置を提供することを目的とする。
【0010】さらにまた、本発明は、ウエブに損傷等を
発生させることがなく、該ウエブに所望のテンションを
確実に付与して高精度搬送を行うことが可能なフイルム
加工装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフイルム加
工装置およびその駆動方法では、ロール状に巻回された
ウエブを送り出す送り出し部と、前記送り出し部から送
り出された前記ウエブに加工処理を施す加工部と、前記
ウエブを前記送り出し部から前記加工部に搬送する搬送
部と、前記加工処理が施された該ウエブを巻き取る巻き
取り部とが、それぞれ個別の駆動源(例えば、サーボモ
ータ)で駆動制御されるとともに、前記搬送部の動作を
基準にして前記加工部の駆動制御が行われている。
【0012】これにより、特に運転開始時や増減速時に
も、送り出し部、加工部、搬送部および巻き取り部同士
の同期を正確に取ることができ、ウエブに対する加工処
理が高精度かつ確実に遂行される。
【0013】ここで、搬送部を構成する基準ローラから
得られるパルス信号を基準にし、送り出し部、加工部お
よび巻き取り部に設けられたそれぞれのサーボモータが
制御される。従って、ウエブの種類に応じて種々の条件
が変更される際に、容易に対応できるとともに、制御が
複雑化することがない。
【0014】さらに、運転準備が終了するまでの間、装
置全体を待機状態に維持するストールを設けることによ
り、ウエブが不要に送り出されることがなく、ウエブの
歩留まりが向上して経済的なものとなる。
【0015】また、加工部は、ウエブを所定の幅寸法に
裁断する裁断機を備えている。このため、裁断品質が向
上し、特に運転開始時や増減速時のウエブ幅変動を阻止
して良好な裁断処理が遂行可能になる。
【0016】さらにまた、スパイラル溝付き金属ローラ
と、ストレート溝付き金属ローラと、クラウン金属ロー
ラとを有するローラ群が設けられている。スパイラル溝
付き金属ローラは、中央部から軸方向両端に向かって異
なる方向に傾斜するスパイラル溝を設けており、このス
パイラル溝に沿ってウエブが幅方向に広げられる。これ
により、ウエブのホールド性が向上するとともに、前記
ウエブの皺伸ばし機能を有することができる。ストレー
ト溝付き金属ローラは、ウエブの幅方向への移動を阻止
し、このウエブを搬送路に沿って正確に搬送することが
可能になる。クラウン金属ローラは、ウエブの幅方向の
テンションを均一にするとともに、前記ウエブのセンタ
リングおよび皺伸ばしを行うことができる。
【0017】さらに、これらのローラは金属ローラであ
り、ゴムローラに比べて表面の劣化が惹起され難く、メ
ンテナンス周期が長くなるとともに、清掃作業が簡素化
する。しかも、加工精度がよく、設計通りの寸法に確実
に形成されてウエブの搬送作業が高精度に遂行される。
【0018】ここで、加工部の上流にスパイラル溝付き
金属ローラが配設されることにより、加工前のウエブを
幅方向に広げて皺伸ばし等が確実に遂行される一方、加
工部の下流側にストレート溝付き金属ローラが配設され
ることにより、加工後の前記ウエブを幅方向に移動する
ことがないように高精度搬送をすることができる。従っ
て、ウエブの加工処理が円滑かつ精度よく遂行される。
【0019】また、スパイラル溝付きクラウン金属ロー
ラを備えることにより、単一のローラでウエブを幅方向
に広げるとともに、前記ウエブの幅方向のテンションを
均一に維持することが可能になる。
【0020】さらにまた、ウエブを搬送するための追随
型フリクションローラを備えている。この追随型フリク
ションローラは、回転駆動される回転部材と、ウエブに
摺接するローラ部材と、前記回転部材と前記ローラ部材
との間に設けられ、該回転部材が回転する際に該ローラ
部材に磁力によるトルクを付与するトルク発生手段を有
している。トルク発生手段は、回転部材およびローラ部
材に選択的に設けられるマグネットおよび銅板を備える
ことが望ましい。
【0021】これにより、全回転域(例えば、1m/m
in〜300m/min)で安定したトルクを確実に得
ることができ、ウエブの擦り傷の発生を有効に阻止する
とともに、増減速時のウエブの幅変動を削減することが
可能になる。その際、マグネットと銅板との間隔を調整
するためのスライド機構を備えることにより、所望のト
ルクを容易に得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係るフイルム裁断機(フイルム加工装置)10の概略
構成を示す説明図である。
【0023】フイルム裁断機10は、ロール状のウエブ
原反12からウエブ14を送り出す送り出し部16と、
該送り出し部16から送り出された該ウエブ14を裁断
部18まで搬送する搬送部20と、該裁断部18で所定
幅に連続して裁断された細幅(例えば、映画用フイルム
の幅)のウエブ14aを巻芯に巻き取る工程を含む巻き
取り部24とを備えている。
【0024】送り出し部16には、図示しない旋回用モ
ータを介して巻き戻し位置に配置され、ロール状のウエ
ブ原反12からウエブ14を送り出し可能な第1および
第2供給軸26a、26bと、前記ウエブ原反12の交
換時に前記ウエブ14の端部同士を接合する接合器28
とを備える。
【0025】搬送部20は、ウエブ14の搬送経路上に
設定されるローラ群30と、搬送途中の前記ウエブ14
のテンションの変動を吸収するダンサローラ部32と、
前記ウエブ14の搬送速度を制御するためのサクション
ローラである基準ローラ(メインフィードローラ)34
とを備えている。ローラ群30は、追随型フリクション
ローラ36a、36bおよび36cと、溝付き追随型フ
リクションローラ38a、38bと、スパイラル溝付き
ローラ40a、40bと、ストレート溝付きローラ42
と、クラウンローラ43とを備える。
【0026】図2に示すように、追随型フリクションロ
ーラ36aは、ベルト44を介し後述する駆動源、例え
ば、モータに連結されて回転駆動されるプーリ本体(回
転部材)46と、ウエブ14に摺接するローラ部材48
とを備える。ローラ部材48の回転軸50は、ベアリン
グ52を介して回転自在に支持されており、この回転軸
50の先端側とプーリ本体46とには、磁力によるトル
クを発生させるためのトルク発生手段54が設けられ
る。このトルク発生手段54は、回転軸50に固定され
る銅板(または銅張り鉄板)56と、プーリ本体46の
内面側に前記銅板56の両面側に対向して配置される複
数個の永久磁石58a、58bとを備える。
【0027】図3に示すように、スパイラル溝付きロー
ラ40aは、ローラ面60にその中央から軸方向両端
(矢印H方向)に向かって異なる方向(ウエブ14を幅
方向に広げる方向)に所定角度θ゜だけ傾斜するスパイ
ラル溝62a、62bが形成される。角度θ゜は、好適
には10゜〜30゜の範囲内に設定されている。このス
パイラル溝付きローラ40aは、金属ローラ、例えば、
アルミニウムローラにハードクロムメッキを施して構成
されている。
【0028】ストレート溝付きローラ42は、図4に示
すように、ローラ面(外周面)64に沿って周回するス
トレート溝66が複数本形成されており、このストレー
ト溝付きローラ42は、例えば、アルミニウムローラに
ハードクロムメッキを施した金属ローラで構成されてい
る。各ストレート溝66のピッチPは、5mm程度に選
択されており、ウエブ14aのスリット幅が狭い場合
や、薄肉である場合には、ピッチPが2mm〜3mm程
度に設定される。
【0029】スパイラル溝付きローラ40aおよびスト
レート溝付きローラ42には、特に搬送速度が速い場合
に軸方向に沿って複数本の溝を形成しておくと、空気の
逃げが円滑に行われて好適である。
【0030】クラウンローラ43は、金属ローラで構成
されており、その中央部の直径と両端部の直径との差
が、0.3mm〜1.0mmに設定されている。追随型
フリクションローラ36b、36cは、上記の追随型フ
リクションローラ36aと同様に構成されるとともに、
スパイラル溝付きローラ40bは、上記のスパイラル溝
付きローラ40aと同様に構成されており、それらの詳
細な説明は省略する。
【0031】溝付き追随型フリクションローラ38a
は、ローラ面にスパイラル溝が形成される一方、溝付き
追随型フリクションローラ38bは、ローラ面にストレ
ート溝が形成されており、その他の構成は追随型フリク
ションローラ36aと同様であり、その詳細な説明は省
略する。
【0032】図1に示すように、裁断部18には、搬送
部20から搬送されたウエブ14を細幅(例えば映画用
フイルムの幅)に裁断するための円盤状上刃70と、円
盤状下刃72とがその刃先を対向するようにして配置さ
れている。裁断部18によって所定の幅に裁断された細
幅のウエブ14aは、巻芯(図示せず)に該細幅のウエ
ブ14aを巻き取るための巻き取り部24に送られる。
【0033】巻き取り部24は、回転駆動される駆動軸
74と、この駆動軸74に磁力によるトルクを発生させ
るためのトルク発生手段54を介して回転自在に取り付
けられるホルダ76とを備え、このホルダ76には、ウ
エブ14aを巻き取るための巻芯(図示せず)が保持さ
れる。巻き取り部24には、裁断により生じた耳14b
を巻き取り軸(図示せず)に巻き取るために、ウエブ1
4a側と同様の構成が採用されている。
【0034】ローラ群30の駆動方式を、例えば、追随
型フリクションローラ36a、36bおよび溝付き追随
型フリクションローラ38aを用いて概略的に示すと、
図5に示すように、モータ80に連結された変速機82
の駆動軸84が、前記追随型フリクションローラ36a
を構成するプーリ本体46に連結される。このプーリ本
体46は、ベルト44を介して追随型フリクションロー
ラ36bおよび溝付き追随型フリクションローラ38a
を構成する各プーリ本体46に連結されている。
【0035】ここで、追随型フリクションローラ36
a、36b間および前記追随型フリクションローラ36
b、溝付き追随型フリクションローラ38a間に、それ
ぞれ1kgのテンションが発生するように、各プーリ本
体46の直径を下流側に向かって小さく設定し、あるい
はそれぞれ変速機を設けておく。すなわち、追随型フリ
クションローラ36aの回転速度よりも追随型フリクシ
ョンローラ36bの回転速度が速く、かつこの追随型フ
リクションローラ36bの回転速度よりも溝付き追随型
フリクションローラ38aの回転速度が速くなるように
設定されている。
【0036】図1に示すように、フイルム裁断機10
は、第1および第2供給軸26a、26bを回転駆動す
るための第1および第2サーボモータ90、92と、基
準ローラ34を駆動制御するための第3サーボモータ9
4と、下刃72を回転駆動するための第4サーボモータ
96と、駆動軸74を回転駆動するための第5サーボモ
ータ98とを備える。第1乃至第5サーボモータ90、
92、94、96および98は、第1乃至第5サーボド
ライバ100、102、104、106および108を
介してコントローラ110により制御される。
【0037】第1および第2サーボモータ90、92の
回転を検出する第1および第2パルスジェネレータ11
2、114と、基準ローラ34の回転を検出する第3パ
ルスジェネレータ116と、第4および第5サーボモー
タ96、98の回転を検出する第4および第5パルスジ
ェネレータ118、120が設けられる。第1乃至第5
パルスジェネレータ112、114、116、118お
よび120は、第1乃至第5サーボドライバ100、1
02、104、106および108と、コントローラ1
10とに出力パルス信号を送る。
【0038】ダンサローラ部32には、E/P(エッジ
ポジション)検出器122が設けられるとともに、スパ
イラル溝付きローラ40aおよびローラ124には、テ
ンションピックアップ(TP)126、128が設けら
れている。
【0039】裁断部18によりウエブ14aから切り離
された耳14bは、図示しない耳巻き取りモータの作用
下に、巻き取り軸に巻き取られる一方、フイルム裁断機
10の運転停止中に、前記ウエブ14aを保持するため
の図示しない巻き取りニップが裁断部18の下流側に設
けられている。
【0040】第1の実施形態に係るフイルム裁断機10
は、以上のように構成されるものであり、次に、本発明
の駆動方法との関連で以下に説明する。
【0041】まず、図6に示すように、運転準備スイッ
チがオンされると、サクションブロアがオンされて基準
ローラ34によりウエブ14の吸引を開始すべく準備が
行われる。一方、巻き取り部24において、巻き取り冷
却ブロアおよび耳巻き取りモータがオンされ、ウエブ1
4aおよび耳14bの巻き取り準備が行われる。そし
て、運転警報スイッチがオンされ、サクション弁が開放
されて基準ローラ34の外周面にウエブ14が所定の角
度範囲にわたって吸着保持される。
【0042】次いで、ストールテンションスイッチがオ
ンされると、ダンサローラ部32が駆動されてウエブ1
4の送り出しテンションが段階的に上昇するとともに、
巻き取りニップが開放されることにより、駆動軸74の
巻き取りテンションが上昇する。そして、所定のストー
ルが設けられた後、フイルム裁断機10の運転が開始さ
れる。
【0043】そこで、図1に示すように、コントローラ
110を介して第1、第3、第4および第5サーボモー
タ90、94、96および98が駆動され、第1供給軸
26aに装着されているウエブ原反12からウエブ14
が送り出され、このウエブ14が基準ローラ34の駆動
作用下に、ローラ群30に案内されて裁断部18に搬送
される。裁断部18に達したウエブ14は、上刃70と
下刃72との回転によって裁断され、複数本の細幅のウ
エブ14aが形成される。その際、下刃72の回転周速
度は、基準ローラ34に同期した速度に設定される一
方、上刃70は、前記下刃72の回転周速度よりも3%
〜7%増速されている。
【0044】裁断後のウエブ14aは、巻き取り部24
に配置されている駆動軸74の回転作用下に、トルク発
生手段54を介して所定の回転速度で回転するホルダ7
6に保持されている巻芯(図示せず)に対し巻き取られ
る。
【0045】この場合、第1の実施形態では、送り出し
部16、搬送部20、裁断部18および巻き取り部24
がそれぞれ個別の駆動源である第1サーボモータ90
(または第2サーボモータ92)、第3サーボモータ9
4、第4サーボモータ96および第5サーボモータ98
を介して駆動制御されるとともに、基準ローラ34の動
作を基準にして前記裁断部18の駆動制御が行われる。
【0046】具体的には、基準ローラ34の回転が第3
パルスジェネレータ116を介して検出され、この第3
パルスジェネレータ116からの出力パルスがコントロ
ーラ110に送られる。コントローラ110では、入力
された前記パルスを基準パルスとして裁断部18の駆動
制御が行われる。これにより、特に、フイルム裁断機1
0の運転開始時や増減速時において、裁断部18を介し
てウエブ14に所望の裁断処理が精度よく遂行され、こ
のウエブ14の切れ味低下を有効に阻止することができ
るという効果が得られる。
【0047】さらに、コントローラ110では、基準ロ
ーラ34の回転を第3パルスジェネレータ116により
検出し、その出力パルスを基準パルスとして第1および
第5サーボモータ90、98を駆動制御している。従っ
て、基準ローラ34の回転動作を基準にし、送り出し部
16、裁断部18および巻き取り部24の駆動制御が行
われ、特に運転開始時や増減速時等においても、これら
の同期を確実にとることができ、高精度な裁断処理が効
率的に遂行される。しかも、ウエブ14の種類等によっ
て各種の条件が変更される際にも、機械的な調整作業が
不要になって容易かつ確実に条件変更が行われ、汎用性
に優れるという利点がある。
【0048】また、第1の実施形態では、裁断部18の
上流側にスパイラル溝付きローラ40a、溝(スパイラ
ル溝)付き追随型フリクションローラ38a、クラウン
ローラ43およびスパイラル溝付きローラ40bが配設
されている。
【0049】このため、図3に示すように、スパイラル
溝付きローラ40aの案内作用下に、ウエブ14は所定
のウエブ搬送路に沿って案内されるとともに、このスパ
イラル溝付きローラ40aのローラ面60に形成されて
いるスパイラル溝62a、62bを介して幅方向(矢印
H方向)に広がるように強制的に案内される。これによ
り、ウエブ14は、基準ローラ34を介して搬送されな
がら幅方向の皺が伸ばされて裁断部18側に送られる。
【0050】このスパイラル溝付きローラ40aによっ
てウエブ14の幅方向に伸ばしきれない部分は、スパイ
ラル溝付き追随型フリクションローラ38aおよびスパ
イラル溝付きローラ40bを介して確実に伸ばされた
後、裁断部18に送られる。さらに、スパイラル溝付き
ローラ40bの上流側に配置されているクラウンローラ
43の作用下にウエブ14がセンタリングおよび皺伸ば
し処理が施されており、このウエブ14は、裁断部18
に対して幅変動を惹起することなく、確実に幅方向に伸
ばされた状態で導入される。
【0051】一方、裁断後のウエブ14aは、裁断部1
8の下流側に配置されているストレート溝付きローラ4
2および溝(ストレート溝)付き追随型フリクションロ
ーラ38bに案内される。
【0052】図4に示すように、ストレート溝付きロー
ラ42は、ローラ面64に複数本のストレート溝66が
所定のピッチP間隔毎に設けられており、裁断後のウエ
ブ14aは、前記ストレート溝付きローラ42の案内作
用下に、幅方向に移動することなく搬送される。このた
め、ウエブ14には、裁断部18を介して高精度な裁断
処理が施され、裁断後のウエブ14aの裁断幅変動を可
及的に小さく、例えば、±5μm以内の幅変動に抑える
ことができるという効果が得られる。特に、運転開始時
や増減速時においても、ウエブ14aの幅変動が有効に
抑えられ、得率が向上するという利点がある。
【0053】さらに、スパイラル溝付きローラ40a、
40b、溝付き追随型フリクションローラ38a、38
bおよびストレート溝付きローラ42は、例えば、アル
ミニウムローラの表面にハードクロムメッキ処理を施し
た金属ローラで構成されている。これにより、従来のゴ
ムローラを使用するものに比べ、表面を均一状態に長期
間にわたって維持することができ、メンテナンス周期が
長くなるとともに、清掃作業が簡素化する。しかも、加
工精度がよく、設計通りの寸法を確実に得ることが可能
になるという効果がある。その上、ウエブ14、14a
のラップ角が、例えば、5゜〜45゜と小さい場合に
は、スパイラル溝やストレート溝を設けることにより、
前記ウエブ14、14aの滑りを低減し、確実な搬送が
遂行可能となる。
【0054】また、第1の実施形態では、ウエブ14、
14aのラップ角が小さい場合(60゜以下)や、パス
長が長い場合に、追随型フリクションローラ36a、3
6bおよび36cと、溝付き追随型フリクションローラ
38a、38bとを用いることにより、前記ウエブ1
4、14aに必要なテンションを確実に付与することが
できる。
【0055】すなわち、図2に示すように、追随型フリ
クションローラ36aでは、ベルト44を介してプーリ
本体46が回転されると、永久磁石58a、58bが前
記プーリ本体46と一体的に回転する。このため、銅板
56が永久磁石58a、58bによって発生している磁
束を切ることになり、この銅板56に渦電流が発生す
る。この渦電流による二次磁束と元の磁束とが吸引し合
い、プーリ本体46とローラ部材48の回転数の差に略
比例するトルクが得られ、このトルクがローラ部材48
に摺接するウエブ14に伝達される。
【0056】そして、図5に示すように、追随型フリク
ションローラ36aと追随型フリクションローラ36b
との間および前記溝付き追随型フリクションローラ38
bと溝付き追随型フリクションローラ38aとの間に
は、所定のテンション(1kg)が設定されており、ウ
エブ14が搬送路に沿って円滑に搬送されることにな
る。しかも、全回転域、例えば、1m/min〜300
m/minの範囲にわたり安定したトルクを得ることが
でき、ウエブ14に擦り傷等が発生することを有効に阻
止するとともに、増減速時に幅変動が惹起することを阻
止することが可能になる。さらに、従来のように、ヒス
テリシスクラッチを用いるものに比べ、構造が大幅に小
型化されるとともに、経済的なものとなる。
【0057】図7は、本発明の第2の実施形態に係るフ
イルム裁断機を構成する搬送部130の要部説明図であ
る。なお、第1の実施形態に係るフイルム裁断機10を
構成する搬送部20と同一の構成要素には同一の参照符
号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0058】モータ80には、ベルト・プーリ手段13
2を介して変速機82a、82bおよび82cが連結さ
れるとともに、前記変速機82a、82bおよび82c
には、マグネット(またはカップリング)134a、1
34bおよび134cを介して追随型フリクションロー
ラ36a、36bおよび溝付き追随型フリクションロー
ラ38aが連結されている。なお、マグネット134
a、134bおよび134cを一端側にのみ設けてもよ
く、あるいは両端側に組み込んでもよい。
【0059】このように構成される搬送部130では、
変速機82a、82bおよび82cによりシャフト回転
数を変更することによって、追随型フリクションローラ
36a、38b間および前記追随型フリクションローラ
36bと溝付き追随型フリクションローラ38aとの間
のテンションを、例えば、100g〜3kgまで任意に
コントロールすることができる。
【0060】図8は、本発明の第3の実施形態に係るフ
イルム裁断機を構成する追随型フリクションローラ14
0の一部断面説明図である。
【0061】この追随型フリクションローラ140は、
回転駆動される回転部材であるプーリ本体142と、こ
のプーリ本体142にトルク発生手段144を介して回
転駆動されるローラ部材146とを備える。ローラ部材
146の回転軸148がベアリング150を介して回転
自在に支持されるとともに、前記回転軸148にトルク
伝達部152が固着される。トルク伝達部152に金属
製の支持板154、156が固着されるとともに、回転
軸148に対してベアリング158a、158bを介し
プーリ本体142が回転自在に取り付けられる。プーリ
部材142の内面側には、複数個の永久磁石159が配
置されるとともに、支持部材154には、リング状の銅
板160a、160bが固着され、トルク発生手段14
4が構成されている。
【0062】このように構成される第3の実施形態で
は、図示しない駆動源を介してプーリ本体142が回転
されると、このプーリ本体142と一体的に複数個の永
久磁石159が回転し、この永久磁石159と銅板16
0a、160bとによってトルクが発生する。従って、
発生したトルクはローラ部材146に摺接する図示しな
いウエブに伝達され、第1の実施形態と同様の効果が得
られる。
【0063】図9は、本発明の第4の実施形態に係るフ
イルム裁断機を構成する追随型フリクションローラ18
0の一部断面説明図である。
【0064】追随型フリクションローラ180は、ベル
ト182を介して回転駆動される回転部材であるプーリ
本体184と、前記プーリ本体184にトルク伝達手段
186を介して回転自在に支持されるローラ部材188
とを備える。ローラ部材188の回転軸190がベアリ
ング192を介して回転自在に支持されるとともに、こ
の回転軸190の先端には、ベアリング192を介して
プーリ本体184が回転自在に設けられる。プーリ本体
184の側面には銅板194が固着されるとともに、回
転軸190には、スライド機構196を介して複数個の
永久磁石198が前記銅板194に対向して配置され
る。
【0065】スライド機構196は、キー200を介し
て回転軸190の軸方向に位置調整可能なスライド部材
202を備え、このスライド部材202が止めねじ20
4を介して前記回転軸190の所定の位置に固定可能で
ある。スライド部材202の側面には、銅板194に対
向して複数個の永久磁石198が円周状に配置されてい
る。
【0066】このように構成される追随型フリクション
ローラ180では、スライド機構196を介して銅板1
94と永久磁石198との間隔Lが調整可能であり、所
望のテンションを容易かつ確実に得ることができるとい
う効果が得られる。
【0067】図10は、本発明の第5の実施形態に係る
フイルム巻き替え機(フイルム加工装置)220の概略
構成説明図である。
【0068】フイルム巻き替え機220は、送り出し部
222と、カット部(加工部)224と、搬送部226
と、巻き取り部228とを備える。送り出し部222に
は、所定の幅寸法に裁断された原反ウエブ230が装着
されており、この原反ウエブ230からウエブ232が
送り出される。
【0069】搬送部226は、ダンサローラ234と、
ドライブローラ236と、複数のパスローラ238と、
クラウンローラ240とを備える。ダンサローラ234
は、ウエブ232のテンションを検出するとともに、コ
ントロール信号を出力する機能を有する。ドライブロー
ラ236は、ニップローラ対を構成しており、ウエブ2
32の検尺機能を有している。なお、ニップローラ対に
代替してサクションローラを用いてもよい。
【0070】カット部224は、巻き取り部228でウ
エブ232を所定の製品長さ、例えば、50mや100
mだけ定尺巻き取りするために、前記ウエブ232をカ
ットする機能を有している。パスローラ238およびク
ラウンローラ240は、ドライブローラ236を駆動す
る回転駆動源(モータ)に連結されて回転駆動される追
随型フリクションローラを構成している。
【0071】図11に示すように、パスローラ238の
回転軸242は、ベアリング244を介して回転自在に
支持されるとともに、この回転軸242の端部に鉄板2
46を介して銅板248が固着されている。ベルト25
0により回転駆動される回転部材であるプーリ252の
軸254は、ベアリング256を介して回転自在に支持
されるとともに、その端部に銅板248に対向して複数
個の永久磁石258が固着されている。
【0072】永久磁石258と銅板248との距離L1
と、前記永久磁石258の個数とは、所望のトルク設定
に対応して予め決定されている。パスローラ238は、
イナーシャの少ない軽い材料、例えば、アルミニウムに
ハードクロムメッキを施した金属ローラで構成されてい
る。
【0073】このように構成されるフイルム巻き替え機
220では、ウエブ232が、搬送部226の作用下
に、図12に示すような増減速パターンに沿って巻き取
り部228に送られ、この巻き取り部228で定尺、例
えば、50mや100mの製品長さに巻き取られるとと
もに、カット部224で前記ウエブ232が切断され
る。
【0074】その際、パスローラ238およびクラウン
ローラ240は、図11に示すように、磁力によるトル
ク発生構造を採用しており、ウエブ232の全ての速度
域に対応して前記ウエブ232と同一速度で円滑に動く
ことができる。これにより、フイルムやテープ等のウエ
ブ232に擦り傷や幅ずれおよび塵埃等が発生すること
を有効に阻止し、高品質な製品を効率的に得ることが可
能になるという効果が得られる。
【0075】ところで、図3に示すスパイラル溝付きロ
ーラ40aや、図4に示すストレート溝付きローラ42
は、スパイラル溝62a、62bおよびストレート溝6
6が所定のピッチPずつ離間して設けられており、その
溝形状は、図13に示すように、円弧溝270に設定さ
れている。図13中、ピッチPは、2mm〜50mmの
範囲であり、円弧溝270の幅寸法aは、0.8mm〜
5mmの範囲であり、前記円弧溝270の深さbは、
0.2mm〜2mmの範囲内に設定されている。
【0076】図14は、円弧溝270に代替して三角溝
272を用いた例であり、図15は、四角溝274を用
いた例である。
【0077】図16は、スパイラル溝付きクラウンロー
ラ280の正面図である。このスパイラル溝付きクラウ
ンローラ280は、例えば、アルミニウムにハードクロ
ムメッキを施した金属ローラで構成されており、中央部
の直径D1と両端部の直径D2との差(D1−D2)
が、0.3mm〜1.0mmに設定されている。スパイ
ラル溝付きクラウンローラ280のローラ面282に
は、その中央部から両端側に向かって異なる方向に傾斜
するスパイラル溝284a、284bが所定の間隔ずつ
離間して設けられている。
【0078】このように構成されるスパイラル溝付きク
ラウンローラ280では、スパイラル溝の機能とクラウ
ンの機能とを兼ね備えており、ウエブ(図示せず)を幅
方向に伸ばすとともに、このウエブを幅方向に均一テン
ションとし、かつ該ウエブへのセンタリングを行うこと
ができる。
【0079】
【発明の効果】本発明に係るフイルム加工装置およびそ
の駆動方法では、送り出し部、加工部、搬送部および巻
き取り部が、それぞれ個別の駆動源で駆動制御されると
ともに、前記搬送部の動作を基準にして前記加工部の駆
動制御が行われる。このため、特に、運転開始時や増減
速時においても、加工部を搬送部に正確に同期させるこ
とができ、簡単な制御で、ウエブに対する加工処理が高
精度かつ良好に遂行される。
【0080】しかも、送り出し部、加工部、搬送部およ
び巻き取り部は、それぞれ個別の駆動源で駆動制御され
るため、ウエブの種類に合わせて各条件を容易かつ迅速
に変更することができ、作業性の向上を図るとともに、
設備費の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフイルム裁断機
の概略構成説明図である。
【図2】前記フイルム裁断機を構成する追随型フリクシ
ョンローラの一部断面図である。
【図3】前記フイルム裁断機を構成するスパイラル溝付
きローラの正面図である。
【図4】前記フイルム裁断機を構成するストレート溝付
きローラの正面図である。
【図5】前記フイルム裁断機を構成するローラ群の駆動
方式の説明図である。
【図6】前記フイルム裁断機の制御タイムチャートであ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るフイルム裁断機
を構成する搬送部の要部説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るフイルム裁断機
を構成する追随型フリクションローラの一部断面説明図
である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係るフイルム裁断機
を構成する追随型フリクションローラの一部断面説明図
である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係るフイルム巻き
替え機の概略構成説明図である。
【図11】前記フイルム巻き替え機を構成するパスロー
ラの追随型フリクション構造の説明図である。
【図12】前記フイルム巻き替え機の処理速度の説明図
である。
【図13】スパイラル溝およびストレート溝が丸溝であ
る場合の説明図である。
【図14】前記スパイラル溝および前記ストレート溝が
三角溝である場合の説明図である。
【図15】前記スパイラル溝および前記ストレート溝が
四角溝である場合の説明図である。
【図16】スパイラル溝付きクラウンローラの正面図で
ある。
【符号の説明】
10…フイルム裁断機 14、14a、2
32…ウエブ 16、222…送り出し部 18…裁断部 20、130、226…搬送部 24、228…巻
き取り部 26a、26b…供給軸 30…ローラ群 32…ダンサローラ部 34…基準ローラ 36a〜36c、140、180…追随型フリクション
ローラ 38a、38b…溝付き追随型フリクションローラ 40a、40b…スパイラル溝付きローラ 42…ストレート溝付きローラ 43、240…ク
ラウンローラ 46、142、184…プーリ本体 48、146、1
88…ローラ部材 54、144…トルク発生手段 56、160a、160b、194、248…銅板 58a、58b、159、198、258…永久磁石 62a、62b、284a、284b…スパイラル溝 66…ストレート溝 70…上刃 72…下刃 74…駆動軸 80…モータ 82、82a〜8
2c…変速機 90、92、94、96、98…サーボモータ 110…コントローラ 112、114、116、118、120…パルスジェ
ネレータ 196…スライド機構 220…フイルム
巻き替え機 224…カット部 234…ダンサロ
ーラ 236…ドライブローラ 238…パスロー
ラ 280…スパイラル溝付きクラウンローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 不二雄 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3F105 AA04 BA07 CA09 CA11 CB01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻回されたウエブを送り出す送
    り出し部と、 前記送り出し部から送り出された前記ウエブに加工処理
    を施す加工部と、 前記ウエブを前記送り出し部から前記加工部に搬送する
    搬送部と、 前記加工処理が施された該ウエブを巻き取る巻き取り部
    と、 を備え、 前記送り出し部、前記加工部、前記搬送部および前記巻
    き取り部は、それぞれ個別の駆動源で駆動制御されると
    ともに、 前記搬送部の動作を基準にして前記加工部の駆動制御を
    行う制御部を設けることを特徴とするフイルム加工装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフイルム加工装置におい
    て、前記加工部は、前記ウエブを所定の幅寸法に裁断す
    る裁断機を備えることを特徴とするフイルム加工装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のフイルム加工装置
    において、前記ウエブを案内するためのローラ群を備
    え、 前記ローラ群は、前記ウエブを幅方向に広げるために中
    央部から軸方向両端に向かって異なる方向に傾斜するス
    パイラル溝が形成されたスパイラル溝付き金属ローラ
    と、 外周面に沿って周回するストレート溝が形成されたスト
    レート溝付き金属ローラと、 両端部側に対して中央部側が拡径されるクラウン金属ロ
    ーラと、 を有することを特徴とするフイルム加工装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のフイルム加工装置におい
    て、前記加工部の上流に前記スパイラル溝付き金属ロー
    ラが配設される一方、 前記加工部の下流に前記ストレート溝付き金属ローラが
    配設されることを特徴とするフイルム加工装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のフイルム加工装置におい
    て、前記ローラ群は、前記ウエブを幅方向に広げるため
    に中央部から軸方向両端に向かって異なる方向に傾斜す
    るスパイラル溝が形成されるとともに、両端部側に対し
    て中央部側が拡径されるスパイラル溝付きクラウン金属
    ローラを備えることを特徴とするフイルム加工装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフ
    イルム加工装置において、前記ウエブを搬送するための
    追随型フリクションローラを備え、 前記追随型フリクションローラは、回転駆動される回転
    部材と、 前記ウエブに摺接するローラ部材と、 前記回転部材と前記ローラ部材との間に設けられ、該回
    転部材が回転する際に該ローラ部材に磁力によるトルク
    を付与するトルク発生手段と、 を備えることを特徴とするフイルム加工装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のフイルム加工装置におい
    て、前記トルク発生手段は、前記回転部材および前記ロ
    ーラ部材に選択的に設けられるマグネットおよび銅板を
    備えることを特徴とするフイルム加工装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のフイルム加工装置におい
    て、前記マグネットと前記銅板との間隔を調整するため
    のスライド機構を備えることを特徴とするフイルム加工
    装置。
  9. 【請求項9】ロール状に巻回されたウエブを送り出す送
    り出し部と、 前記送り出し部から送り出された前記ウエブに加工処理
    を施す加工部と、 前記ウエブを前記送り出し部から前記加工部に搬送する
    搬送部と、 前記加工処理が施された該ウエブを巻き取る巻き取り部
    と、 を備えたフイルム加工装置の駆動方法であって、 前記送り出し部、前記加工部、前記搬送部および前記巻
    き取り部を、それぞれ個別のサーボモータで駆動制御す
    るとともに、 前記搬送部の動作を基準にして前記加工部の駆動制御を
    行うことを特徴とするフイルム加工装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の駆動方法において、前記
    搬送部を構成する基準ローラから得られるパルス信号を
    基準にし、前記送り出し部、前記加工部および前記巻き
    取り部に設けられたそれぞれの前記サーボモータを制御
    することを特徴とするフイルム加工装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】請求項9または10記載の駆動方法にお
    いて、運転準備が終了するまでの間、装置全体を待機状
    態に維持するストールを設けることを特徴とするフイル
    ム加工装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023056696A (ja) * 2021-10-08 2023-04-20 若水技研株式会社 メカロス抑制機構
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