JP2002172423A - 圧縮力付与装置および圧縮力付与方法 - Google Patents

圧縮力付与装置および圧縮力付与方法

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JP2002172423A
JP2002172423A JP2001050407A JP2001050407A JP2002172423A JP 2002172423 A JP2002172423 A JP 2002172423A JP 2001050407 A JP2001050407 A JP 2001050407A JP 2001050407 A JP2001050407 A JP 2001050407A JP 2002172423 A JP2002172423 A JP 2002172423A
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buckling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの座屈容易な方向に対し、座屈を生ず
ることなく圧縮力を付与することで、残留応力を除去す
る。 【解決手段】 上型1およびパッド2、下型3およびク
ッション4の互いに隣接する端部に、交互に噛合う凸部
と凹部とで構成される連結部5を設ける。上型1とパッ
ド2、または、下型3とクッション4とを離間・接近さ
せても、連結部5の凸部と凹部とが噛合う範囲内では、
上型1とパッド2とで形成される縦壁部分、および、下
型3とクッション4とで形成される縦壁部分の連続性を
維持する。ハット断面形状のメンバーW0を表裏両面か
ら挟持し、その後、前記縦壁成形面を、圧縮の前後を通
して連続的にメンバーW0に密着させて、縦壁部Wbの座
屈を防止し、縦壁部Wbに圧縮力を付与する。そして、
縦壁部Wbの残留応力を除去し、メンバーW0を理想の形
状へと矯正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに圧縮力を
付与することで当該ワークに座屈を生じる方向(本説明
では、「ワークの座屈容易な方向」と称す。)に対し、
座屈を生ずることなく圧縮力を付与するための技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の軽量化を図るため、車両の
メンバー、クロス類のプレス成形品を中心として、材料
の高強度化が促進されている。しかしながら、材料の高
強度化は、成形不良であるスプリングバック、そり、ひ
ねり等(以下、「スプリングバック等」という。)を、
より顕著に発生させることになる。図15には、いわゆる
「ハット断面形状」を有するメンバーWを示している。
また、図16には、スプリングバック等の生じていないと
きの断面形状を有するメンバーWを点線で、スプリング
バック等を生じたメンバーW0を実線で示している。こ
のような成形不良は、成形時(絞り、曲げ)に、金型の
ダイR部での曲げ・曲げ戻しにより残留応力(板厚の内
外での応力差)が発生することに起因し、材料の高強度
化が進む程、顕著に発生するものである。
【0003】従来は、かかる不具合に対し、スプリング
バック等の発生を見込んで金型形状を決定したり、金型
のチューニングに多くの時間をかけて、スプリングバッ
ク等の発生を抑えることで対応していた。しかしなが
ら、このような従来の対処療法的手法では、新たな金型
を製造する際に、従来のデータを有効に生かすことが困
難であり、金型製造に要する時間の増加を来すものであ
った。上記課題は、材料の更なる高強度化によって、よ
り一層顕著となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレス製品
の成形時における残留応力は、スプリングバック等を生
じているメンバーW0を弾性変形させて、スプリングバ
ック等を生じていないときの形状に矯正し、さらに、座
屈容易な方向(図16に矢印Aで示す方向)へと圧縮力を
付与することにより、除去することが可能であることが
分かっている。よって、成形後に、スプリングバック等
を生じている板材に対し座屈を生ずることなく圧縮力を
付与する、残留応力除去工程を設けることを前提とすれ
ば、金型製作時に、スプリングバック等の発生を見込む
必要がなくなり、金型のチューニングも短時間で済み、
金型の製造を容易とすることができる。また、成形中に
当該残留応力除去作業を行うこととすれば、独立した残
留応力除去工程を実施する必要もなくなり、より効率的
に、高強度のプレス成形品を得ることが可能となる。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ワークの座屈容易な
方向に対し、座屈を生ずることなく圧縮力を付与するこ
とを可能とすることにある。当該技術をプレス成形品の
修正工程に用いれば、プレス加工工程においてスプリン
グバック等の成形不良を完全に防止する必要がなく、プ
レス金型のチューニング等に多くの時間をかけることが
なくなる。また、プレス成形品の成形工程に、残留応力
除去工程を組込むことにより、量産時における部品当り
の加工工数の増加を防ぎつつ、プレス成形品の更なる高
強度化を、低コストで実現することにある。
【0006】また、ワークは、板材をプレス成形したも
のに限らず、平板や棒材等、座屈容易な方向を有する様
々な形態の部品に対し、座屈を生ずることなく圧縮力を
付与することを可能とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る圧縮力付与装置は、ワーク
の座屈容易な方向に対し圧縮力を付与する圧縮力付与装
置であって、ワークの所定部分に圧縮力を付与する圧縮
手段に、圧縮の前後を通して連続的にワークに密着し座
屈を防止する座屈防止手段を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、前記座屈防止手段を、圧
縮の前後を通して連続的にワークに密着させることで、
圧縮力を付与する部品の形状の如何に関わらず、当該部
品のワークの所定部分に座屈を発生させることなく、圧
縮力を付与する。
【0009】また、本発明の請求項2に係る圧縮力付与
装置は、請求項1記載の圧縮力付与装置において、前記
座屈防止手段は、圧縮力の付与方向に相対移動可能な複
数の部材で形成されている。かかる構成によって、前記
座屈防止手段は圧縮の前後を通して連続的にワークに密
着することが可能となる。
【0010】また、本発明の請求項3に係る圧縮力付与
装置は、請求項2記載の圧縮力付与装置において、前記
座屈防止手段を形成する複数の部材の、互いに隣接する
端部に、交互に噛合う連結部を設けている。該連結部に
よって、前記複数の部材を離間・接近させても、部材間
の連続性を維持することが可能となり、前記座屈防止手
段は圧縮の前後を通して連続的にワークに密着する。
【0011】また、本発明の請求項4に係る圧縮力付与
装置は、請求項2または3記載の圧縮力付与装置におい
て、前記座屈防止手段を形成する複数の部材の、隣接す
る端部に、スペーサ挿入部を設けている。そして、該ス
ペーサ挿入部に挿入するスペーサの厚さに応じて、前記
複数の部材が接近する距離を決定し、ワークの圧縮量を
調整する。
【0012】また、本発明の請求項5に係る圧縮力付与
装置は、請求項2から4のいずれか1項記載の圧縮力付
与装置において、前記座屈防止手段を形成する複数の部
材のいずれかに、前記ワークの端部を選択的に固定する
ガイド手段を設けている。このガイド手段によって前記
ワークの端部を固定することで、圧縮力をワークの所定
部分に効率的に付与する。
【0013】また、本発明の請求項6に係る圧縮力付与
装置は、請求項1から5のいずれか1項記載の圧縮力付
与装置において、前記ワークは、板材である。本発明に
よれば、前記座屈防止手段を圧縮の前後を通して連続的
に板材に密着させることにより、板材の座屈容易な方向
に対し、座屈を生じることなく圧縮力を付与する。
【0014】さらに、本発明の請求項7に係る圧縮力付
与装置は、請求項1から5のいずれか1項記載の圧縮力
付与装置において、前記ワークは、曲げ成形または絞り
成形を施した板材である。本発明によれば、曲げ成形ま
たは絞り成形を施すことで立体形状を有する板材の、縦
壁部分に対し、座屈を生じることなく圧縮力を付与す
る。
【0015】また、本発明の請求項8に係る圧縮力付与
装置は、請求項1から5のいずれか1項記載の圧縮力付
与装置において、前記ワークは、ハット断面形状を有す
る板材である。本発明によれば、ハット断面形状を有す
る板材の縦壁部分に対し、座屈を生じることなく圧縮力
を付与し、残留応力を除去する。
【0016】また、本発明の請求項9に係る圧縮力付与
装置は、請求項1から8のいずれか1項記載の圧縮力付
与装置において、前記座屈防止手段は、ワークに対し圧
縮力を付与する前に、前記ワークを所望の形状へと矯正
させるワークとの密着面を形成するものである。この構
成によれば、前記ワークは圧縮力を付与される前に、前
記密着面によって所望の形状へと矯正される。かかる状
態で、圧縮力を付与すると、ワーク内部の残留応力が除
去され、ワークは、所望の形状へと矯正された状態で、
形状を安定させる。
【0017】また、本発明の請求項10に係る圧縮力付
与装置は、請求項1から9のいずれか1項記載の圧縮力
付与装置において、前記圧縮手段は一対の金型によって
構成され、前記座屈防止手段は、当該一対の金型の縦壁
成形面によって構成される。この構成によれば、型締め
によって、前記ワークに圧縮力を付与することができ
る。しかも、前記一対の金型の縦壁成形面を前記座屈防
止手段としたことから、該縦壁成形面が圧縮の前後を通
して連続的にワークに密着し、ワークの座屈を防止しつ
つ、ワークの所定部分に圧縮力を付与することができ
る。
【0018】また、本発明の請求項11に係る圧縮力付
与装置は、請求項10記載の圧縮力付与装置において、
前記一対の金型は曲げ成形用金型であって、一対の金型
の一方には、曲げ成形開始前から曲げ成形完了までの
間、ワークの固定部を一対の金型の他方へと押しつける
クッションを備えている。
【0019】本発明では、前記曲げ成形用金型を用いた
曲げ成形工程中に、型締めによって、前記ワークに、残
留応力を除去するための圧縮力を付与することができ
る。しかも、曲げ成形用金型の縦壁成形面を前記座屈防
止手段としたことから、該縦壁成形面が圧縮の前後を通
して連続的にワークに密着し、ワークの座屈を防止しつ
つ、ワークの所定部分に、曲げ成形の際に生じた残留応
力を除去するための圧縮力を付与することができる。な
おかつ、曲げ成形開始前から曲げ成形完了までの間、前
記クッションによって、ワークの固定部を一対の金型の
他方へと押しつけることで、曲げ部の稜線を際立たせる
ことができる。
【0020】また、本発明の請求項12に係る圧縮力付
与装置は、請求項10記載の圧縮力付与装置において、
前記一対の金型は絞り成形用金型であって、前記圧縮手
段および前記座屈防止手段は、上型と下型のポンチとで
構成され、下型には、絞り成形開始前から絞り成形完了
までの間、上型と共にワークを挟持するクッションリン
グを設けたことを特徴とする。
【0021】本発明では、絞り成形開始前から絞り成形
完了までの間、上型と共にワークを挟持するクッション
リングによって、素材流入量を制御し、しわや割れの発
生を防止しつつ前記ワークに絞り加工を施すと共に、絞
り成形用金型の縦壁成形面を前記座屈防止手段としてい
るので、前記絞り成形用金型を用いた絞り成形工程中
に、型締めによって、前記ワークに、残留応力を除去す
るための圧縮力を付与することができる。しかも、前記
縦壁成形面が圧縮の前後を通して連続的にワークに密着
し、ワークの座屈を防止しつつ、ワークの所定部分に、
絞り成形の際に生じた残留応力を除去するための圧縮力
を付与することができる。
【0022】また、本発明の請求項13に係る圧縮力付
与装置は、請求項12記載の圧縮力付与装置において、
前記クッションリングの下降範囲の下死点にワークの切
刃を設け、該切刃の側面部で前記ガイド手段を形成した
ことを特徴とする。
【0023】本発明では、前記切刃によってワークに必
要な外形形状を形成し、かつ、ワーク端部を、前記ガイ
ド手段によって固定することで、圧縮力をワークの所定
部分に効率的に付与する。
【0024】また、上記課題を解決するための、本発明
の請求項14に係る圧縮力付与方法は、ワークの座屈容
易な方向に対し圧縮力を付与する圧縮力付与方法であっ
て、ワークの圧縮力を付与する範囲の全体を、圧縮の前
後を通して座屈不能に支持し、圧縮力を付与することを
特徴とする。本発明によれば、ワークに座屈を生ずるこ
となく、ワークの必要な部分に必要な圧縮力を付与する
ことができる。
【0025】また、本発明の請求項15に係る圧縮力付
与方法は、請求項14記載の圧縮力付与方法において、
前記圧縮力付与の前に、前記ワークを所望の形状へと矯
正させるものである。本発明によれば、前記ワークは矯
正された状態で、圧縮力を付与されるので、ワーク内部
の残留応力が除去され、ワークは、所望の形状へと矯正
された状態で形状を安定させる。
【0026】さらに、本発明の請求項16に係る圧縮力
付与方法は、請求項14または15記載の圧縮力付与方
法において、圧縮完了までの間に前記ワーク端部の位置
を固定するものである。かかる方法によれば、圧縮力を
ワークの所定部分に効率的に付与することが可能であ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分
及び相当する部分については同一符号で示し、詳しい説
明は省略する。
【0028】本発明の第1の実施の形態は、図16に示す
スプリングバック等を生じたメンバーW0に対し圧縮力
を付与することで、プレス成形時に生じた残留応力を除
去し、スプリングバック等を生じていないときの断面形
状を有するメンバーWへと矯正するものである。図1に
は、本発明の第1の実施の形態に係る圧縮力付与装置の
要部を模式的に示している。この圧縮力付与装置は、上
型1と下型3とを有する一対の金型構造を有している。
また、上型1はパッド2を備えており、下型3はクッシ
ョン4を備えている。
【0029】上型1とパッド2との、互いに隣接する端
部には、連結部5を設けている。連結部5は、図2に概
略的に示すように、交互に噛合う複数の凸部と凹部と
を、上型1およびパッド2の双方に設けたものである。
そして、連結部5の凸部と凹部との噛合いにより、上型
1とパッド2は、型締め方向(図2のZ方向)への相対
移動は可能となるが、型締め方向と直交する方向(図2
のX、Y方向)への動きは規制される。また、上型1と
パッド2とを離間・接近させても、連結部5の凸部と凹
部とが噛合う範囲内では、上型1とパッド2とで形成さ
れる成形面が完全に分離することを防ぎ、成形面の連続
性を維持することが可能となる。
【0030】また、上型1とパッド2との互いに隣接す
る端部には、スペーサ挿入部6を設けている。そして、
スペーサ挿入部6に挿入するスペーサ(シム)の厚さに
応じて、上型1とパッド2とが接近し得る距離hを、決
定することができる。さらに、上型1とパッド2との間
には、ガスシリンダー、バネ、ウレタンストリッパー、
プレス機械の機械クッション等の、反力発生手段7を介
在させている。
【0031】また、上型1およびパッド2の場合と同様
に、下型3と、クッション4との互いに隣接する端部に
も、交互に噛合う連結部5と、スペーサ挿入部6を設け
ている(図2参照)。よって、下型3とクッション4
は、型締め方向への相対移動は可能であるが、型締め方
向と直交する方向への動きは規制される。また、下型3
とクッション4とを離間・接近させても、連結部5の凸
部と凹部とが噛合う範囲内では、下型3とクッション4
とで形成される成形面の連続性を維持することが可能と
なる。なお、図1に示すように、下型3とクッション4
との間にも、反力発生手段7を介在させている。
【0032】さらに、図1に示すように、下型3には、
メンバーW0の端部(フランジ)Waを固定するための素
材ガイド8を設けている。素材ガイド8は、型の開閉方
向と直交する方向(矢印B方向)にスライド可能であ
り、その位置に応じてフランジWaに当接させるか否か
を選択することができる。
【0033】ここで、図1、図3〜図5を参照しなが
ら、スプリングバック等を生じたメンバーW0に対し圧
縮力を付与してプレス成形時に生じた残留応力を除去
し、スプリングバック等を生じていないときの断面形状
を有するメンバーWへと矯正する手順を説明する。
【0034】図1には、メンバーW0を下型3およびク
ッション4にセットし、上型1を下降させて、型締めを
開始した状態を示している。また、図3には、上型1を
下降させることによって、パッド2をメンバーW0に当
接させた状態を示している。この状態から更に上型1を
下降させ、図4に示すように、上型1とパッド2とで形
成される金型の成形面と、下型3とクッション4とで形
成される金型の成形面とで、メンバーW0を挟持する。
この際、上型1とパッド2との間の反力発生手段7の反
力によって、パッド2はフランジWaを下型3へと押し
付ける。なお、図示の例では、この時点で反力発生手段
7に若干の縮みを生じているが、当該時点で判力発生手
段7を縮ませないようなセッティングとする場合もあ
る。
【0035】また、図4の時点で、上型1とパッド2と
で形成される成形面と、下型3とクッション4とで形成
される成形面とにより、メンバーW0を理想の形状へと
矯正するキャビティ形状を構成している。したがって、
メンバーW0は前記成形面に密着し、金型の成形面とメ
ンバーW0とのクリアランスは0(mm)となる。そし
て、スプリングバック等を生じているメンバーW0は、
弾性変形により、一時的にスプリングバック等を生じて
いないときの形状へと矯正される。以下、図4の状態を
第1の型締状態とも言う。
【0036】図4に示す第1の型締状態から、更に上型
1を下降させると、反力発生手段7が縮み、上型1とパ
ッド2、下型3とクッション4は、共に接近する。この
ときの圧縮量は、スペーサ挿入部6(図2参照)に挿入
する図示しないシムの厚さによって、調整することがで
きる。
【0037】しかも、上型1とパッド2とで形成される
成形面、および、下型3とクッション4とで形成される
成形面の連続性は、連結部5によって、上記圧力を付与
する間、維持することが可能となる。したがって、上型
1とパッド2とで形成される成形面(縦壁部分)、およ
び、下型3とクッション4とで形成される成形面(縦壁
部分)は、圧縮の前後を通して、メンバーW0の縦壁部
Wbに対するクリアランスを0(mm)に維持する。よっ
て、メンバーW0の縦壁部Wbに座屈を発生させること無
く、素材と平行な方向A(座屈容易な方向)の圧縮力を
付与することが可能となる。以下、図5の状態を第2の
型締状態とも言う。
【0038】また、メンバーW0に圧縮力を付与する際
に、メンバーW0のフランジWaが外側に逃げてしまう
と、縦壁部Wbへ付与する圧縮力が不足することにな
る。よって、図5に示す圧縮完了時点までの間に、素材
ガイド8をフランジWaに当接させて、フランジWaの逃
げを防止する。素材ガイド8をフランジWaに当接させ
るタイミングは、第2の型締状態となるまでに十分な圧
縮力を縦壁部Wbに付与できれば良い。よって、必要に
応じて、圧縮前である第1の型締状態から素材ガイド8
をフランジWaに当接させても、圧縮の途中で素材ガイ
ド8をフランジWaに当接させても良い。
【0039】以上のごとく、メンバーW0の縦壁部Wb
に、素材と平行な方向Aの圧縮力を付与することで、縦
壁部Wbの残留応力は除去され、メンバーW0は、スプリ
ングバック等を生じていないときの断面形状を有するメ
ンバーWへと矯正される。
【0040】上記構成をなす本発明の第1の実施の形態
の特徴部分をまとめると、以下のようになる。
【0041】本発明の第1の実施の形態に係る圧縮力付
与装置は、一対の金型1,3を有し、上型1と下型3と
で構成されるキャビティの縦壁部分を、上型1およびパ
ッド2、下型3およびクッション4という、二つに分割
された部材によって構成している。
【0042】しかも、上型1およびパッド2、下型3お
よびクッション4の互いに隣接する端部には、交互に噛
合う凸部と凹部とで構成される連結部5を設け、上型1
とパッド2、下型3とクッション4は、型締め方向(圧
縮力の付与方向)への相対移動を可能としつつ、型締め
方向と直交する方向Xへの動きを規制している。また、
上型1とパッド2、または、下型3とクッション4とを
離間・接近させても、連結部5の凸部と凹部とが噛合う
範囲内では、上型1とパッド2とで形成される縦壁部
分、および、下型3とクッション4とで形成される縦壁
部分の連続性を維持することが可能となる。
【0043】よって、本発明の第1の実施の形態に係る
圧縮力付与装置は、一対の金型1,3によって、ハット
断面形状のメンバーW0を表裏両面から挟持し、その
後、一対の金型1,3の縦壁成形面を、圧縮の前後を通
して連続的にメンバーW0に密着させて、縦壁部Wbの座
屈を防止し、縦壁部Wbに圧縮力を付与することで、縦
壁部Wbの残留応力を除去し、メンバーW0を理想の形状
へと矯正することが可能となる。
【0044】さらに、上型1と下型3は、メンバーW0
を理想の形状へと矯正するキャビティ形状が構成される
第1の型締め状態(図4)と、メンバーW0に圧縮力を
付与する第2の型締状態(図5)とを有する。そして、
第1の型締状態で、メンバーW0を所望の形状(本実施
の形態では、スプリングバック等を生じていないときの
断面形状W)へと弾性変形の範囲内で矯正し、さらに、
第2の型締状態とすることで、メンバーW0の縦壁部Wb
に圧縮力を付与し、メンバーW0の残留応力を除去し
て、スプリングバック等を生じていないときの断面形状
を有するメンバーWへと矯正することができる。
【0045】すなわち、本発明の第1の実施の形態で
は、一対の金型1,3は、メンバーW0に圧縮力を付与す
るための圧縮手段として機能し、一対の金型1,3の成
形面は、圧縮の前後を通して連続的にメンバーW0に密
着し座屈を防止する、座屈防止手段として機能してい
る。
【0046】また、第1の型締状態(図4)から、第2
の型締状態(図5)となるまでの圧縮量は、スペーサ挿
入部6(図2参照)に挿入するシムの厚さを変更するこ
とによって、容易かつ確実に調整することができる。よ
って、必要な圧縮量を、縦壁部Wbに確実に付与するこ
とが可能となり、メンバーW0の矯正を、正確・確実に
行なうことができる。
【0047】さらに、下型3に素材ガイド8を設け、メ
ンバーW0のフランジWaを選択的に固定することを可能
としたので、必要に応じて、メンバーW0に圧縮力を付
与する際に、メンバーW0のフランジWaが外側に逃げて
しまうことにより、圧縮力が不足することを回避するこ
とができる。よって、必要な圧縮量を、縦壁部Wbに確
実に付与することが可能となり、メンバーW0の矯正
を、正確・確実に行なうことができる。なお、素材ガイ
ド8を上型1またはパッド2に設けても、同様の作用効
果を得ることができる。
【0048】なお、上型1とパッド2との間に設けた反
力発生手段7、または、下型3とクッション4との間に
設けた反力発生手段7は、成形条件の如何等によって省
略することとしても、メンバーW0の縦壁部Wbに圧縮力
を付与し、メンバーW0の残留応力を除去して、スプリ
ングバック等を生じていないときの断面形状を有するメ
ンバーWへと矯正することができる。
【0049】図6には、金型構造の応用例として、下型
3’とクッション4’の分割位置(連結部5の位置)
を、図1(下型3、クッション4)と比較して高い位置
に設定したものを示している。また、図7には、上型
1’とパッド2’の分割位置(連結部5の位置)につい
ても、図1(上型1、パッド2)と比較して高い位置に
設定したものを示している。このように、連結部5の位
置を変えても、メンバーW 0への圧縮力付与作業は、同
様に行うことが可能である。また、図示は省略するが、
連結部5、反力発生手段7を複数設けることで、上型
1、下型3を三つ以上に分割することも可能である。
【0050】なお、本発明の第1実施の形態では、圧縮
力を付与する対象として、ハット断面形状を有するメン
バーWを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。前述のごとく、一対の金型1,3の
縦壁成形面を、圧縮の前後を通して連続的にワークに密
着し座屈を防止する座屈防止手段としたことで、断面形
状の如何に関わらず、ワークの座屈を防止して、ワーク
の所定部分に圧縮力を付与することが可能である。よっ
て、ワークの縦壁部分の開き角度も特に制限されること
はない。
【0051】さらに、前記ワークの端部を選択的に固定
するガイド手段8を設けたことにより、フランジWa
等、ワーク端部に圧縮力を付与する方向と交差する部位
の有無にかかわらず、ワークの所定部分に効率的に圧縮
力を付与することが可能となる。当然に、フランジWa
を有さない単なるU字形断面を有するものである場合に
は、ワーク端部を下型3で押えることで、ワークの所定
部分に効率的に圧縮力を付与することが可能となる。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態を図8に
基づいて説明する。なお、本発明の第1の実施の形態と
同一部分及び相当する部分については、詳しい説明を省
略する。
【0053】本発明の第2の実施の形態は、曲げ成形用
金型に圧縮力付与機能を持たせたものであり、曲げ成形
用金型の上型11および下型13によって、圧縮力付与装置
を構成する。上型11はパッド12を備えており、下型13は
クッション14を備えている。また、上型11とパッド12と
の間、下型13とクッション14との間には、夫々、反力発
生手段17(ガスシリンダー、バネ、ウレタンストリッパ
ー、プレス機械の機械クッション等)を設けている。
【0054】上型11とパッド12との、互いに隣接する端
部には、連結部15を設けている。連結部15は、第1の実
施の形態における連結部5(図2参照)と同様の構造を
有する。また、下型13と、クッション14との互いに隣接
する端部にも、交互に噛合う連結部15を設けている。な
お、連結部15には、第1の実施の形態における連結部5
と同様に、図示しないスペーサ挿入部を設けている(図
2の符号6参照)。
【0055】そして、上型11には、曲げ成形開始前から
曲げ成形完了までの間、素材(以下、「ワークW0’」
という。)に曲げ加工を施す際の基準となる固定部
b’を、下型13のクッション14へと押しつけるクッシ
ョン19を備えている。クッション19は、反力発生手段20
(ガスシリンダー、バネ、ウレタンストリッパー、プレ
ス機械の機械クッション等で構成される。)によって、
上型11に支持されている。型締を行う際には、クッショ
ン19が最も早く下型13のクッション14に当接するよう
に、型開状態で、クッション19は上型11から最も突出し
た状態にある。
【0056】また、上型11には、必要なキャビティ形状
を形成するため、クッション19を格納することが可能な
凹部11aを設けている。さらに、下型13には、ワークW
0’の端部(フランジ)Wa’を、選択的に固定するため
の素材ガイド18を設けている。素材ガイド18の機能は、
第1の実施の形態における素材ガイド18と同様である。
【0057】本発明の第2の実施の形態によれば、曲げ
成形用金型を用いた曲げ成形工程中に、上型11および下
型13の型締めによって、ワークW0’に、残留応力を除
去するための圧縮力を付与することができる。しかも、
曲げ成形用金型の縦壁成形面を前記座屈防止手段とした
ことから、該縦壁成形面が圧縮の前後を通して連続的に
ワークW0’に密着し、ワークW0’の座屈を防止しつ
つ、ワークW0’の所定部分に圧縮力を付与することが
できる。なおかつ、曲げ成形開始前から曲げ成形完了ま
での間、クッション19によって、ワークW0’の固定部
Wb’を下型13のクッション14へと押しつけることで、
曲げ部の稜線Wc’を際立たせることができる。
【0058】したがって、本発明の第2の実施の形態に
よれば、曲げ成形工程中に、残留応力除去工程を組込む
ことにより、量産時における部品当りの加工工数の増加
を防ぎつつ、プレス成形品の更なる高強度化を、低コス
トで実現することができる。その他、本発明の第1の実
施の形態と同様の作用効果については、説明を省略す
る。
【0059】次に、本発明の第3の実施の形態を図9〜
図13に基づいて説明する。なお、本発明の第1、第2の
実施の形態と同一部分及び相当する部分については、詳
しい説明を省略する。
【0060】本発明の第3の実施の形態は、絞り成形用
金型に圧縮力付与機能を持たせたものであり、図9に示
す絞り成形用金型の上型21および下型23のポンチ23Aに
よって、圧縮力付与装置を構成する。上型21はパッド22
を備えており、下型23のポンチ23Aはクッション24を備
えている。また、上型21とパッド22との間、下型23のポ
ンチ23Aとクッション24との間には、夫々、反力発生手
段27(ガスシリンダー、バネ、ウレタンストリッパー、
プレス機械の機械クッション等)を設けている。
【0061】上型21とパッド22との、互いに隣接する端
部には、連結部25を設けている。連結部25は、第1の実
施の形態における連結部5(図2参照)と同様の構造を
有する。また、下型23のポンチ23Aと、クッション24と
の互いに隣接する端部にも、交互に噛合う連結部25を設
けている。なお、連結部25には、第1の実施の形態にお
ける連結部5と同様に、図示しないスペーサ挿入部を設
けている(図2の符号6参照)。
【0062】下型23には、絞り成形開始前から絞り成形
完了までの間、上型21のパッド22と共に素材(以下、
「ワークW0”」という。)を挟持するクッションリン
グ23Bを設けている。クッションリング23Bは、反力発
生手段29(ガスシリンダー、バネ、ウレタンストリッパ
ー、プレス機械の機械クッション等で構成される。)に
よって、下型23に支持されている。さらに、クッション
リング23Bの下方には、ワークの切刃30を設け、切刃30
の段部30aにクッションリング23Bを当接させること
で、クッションリング23Bの下降範囲の下死点を決定し
ている。また、後述のごとく、切刃30の側面部30bで、
ガイド手段(第1の実施の形態における素材ガイド8に
相当する。)を形成することができる。
【0063】ここで、図9〜図13を参照しながら、ワー
クW0”に対し、絞り加工を施すと共に、型締めによっ
て、ワークW0”に残留応力を除去するための圧縮力を
付与する手順を説明する。
【0064】まず、図9に示すように、板状のワークW
0”を下型23のクッション24およびクッションリング23
Bの上にセットする。続いて、図10に示すように、上型
21を下降させて、型締めを開始する。そして、絞り成形
開始前から絞り成形完了までの間、上型21のクッション
22と下型23のクッションリング23Bとで、ワークW0
を挟持して素材流入量を制御し、ワークW0”における
しわや割れの発生を防止しつつ、図11に示すように、ワ
ークW0”に絞り加工を施していく。
【0065】そして、図12に示すように、クッションリ
ング23Bが切刃30の段部30aに当接した時点で、クッシ
ョンリング23Bの下降は止まり、かつ、切刃30によっ
て、ワークW0”を必要な外形形状に切断する。図中の
符号Wc”は、ワークW0”のスクラップ部である。な
お、図12の時点で、上型21、パッド22で形成される成形
面と、下型23のポンチ23A、クッション24、クッション
リング23Bで形成される成形面とにより、ワークW0
を理想の形状へと絞り成形するキャビティ形状を構成し
ており、以下、図12の状態を第1の型締状態とも言う。
【0066】図12に示す第1の型締状態から、更に上型
21を下降させると、反力発生手段27が縮み、図13に示す
ように、上型21とパッド22、下型23のポンチ23Aとクッ
ション24は、共に接近する。しかも、上型21とパッド22
とで形成される成形面、および、下型23のポンチ23Aと
クッション24とで形成される成形面の連続性は、連結部
25によって、上記圧力を付与する間、維持することが可
能となる。したがって、上型21とパッド22とで形成され
る成形面(縦壁部分)、および、下型23のポンチ23Aと
クッション24とで形成される成形面(縦壁部分)は、圧
縮の前後を通して、ワークW0”の縦壁部Wb”に対する
クリアランスを0(mm)に維持する。よって、ワークW
0”の縦壁部Wb”に座屈を発生させること無く、素材と
平行な方向A(座屈容易な方向)の圧縮力を付与するこ
とが可能となる。以下、図13の状態を第2の型締状態と
も言う。
【0067】また、図12に示す第1の型締状態から、図
13に示す第2の型締状態までの間に、切刃30の側面部30
bを、フランジWa”の逃げを防止するための、ガイド
手段として用いることで、ワークW0”に圧縮力を付与
する際に、ワークW0”のフランジWa”が外側に逃げて
しまうことに起因する、縦壁部Wb”へ付与する圧縮力
不足を防止することができる。
【0068】上記構成をなす本発明の第3の実施の形態
の特徴部分をまとめると、以下のようになる。すなわ
ち、絞り成形開始前から絞り成形完了までの間、上型21
のクッション22と共にワークW0”を挟持するクッショ
ンリング23Bによって、素材流入量を制御し、しわや割
れの発生を防止しつつワークW0”に絞り加工を施すと
共に、絞り成形用金型の縦壁成形面を座屈防止手段とし
ているので、型締めによって、ワークW0”に、残留応
力を除去するための圧縮力を付与することができる。し
かも、前記縦壁成形面が圧縮の前後を通して連続的にワ
ークに密着し、ワークW0”の座屈を防止しつつ、ワー
クW0”の縦壁部Wb”に残留応力を除去するための圧縮
力を付与することができる。
【0069】さらに、切刃30によってワークW0”に必
要な外形形状を形成し、かつ、ワーク端部のフランジW
a”を、ガイド手段として機能する切刃30の側面部30b
で固定することで、圧縮力をワークW0”の所定部分に
効率的に付与することができる。。しかも、絞り成形と
連続してワークW0”に圧縮力を付与するため、板厚減
少を抑えて、ワークW0”の割れの発生を防止すること
ができる。
【0070】したがって、本発明の第3の実施の形態に
よれば、絞り成形工程中に、残留応力除去工程を組込む
ことにより、量産時における部品当りの加工工数の増加
を防ぎつつ、プレス成形品の更なる高強度化を、低コス
トで実現することができる。
【0071】なお、本発明の第3の実施の形態において
は、ワークW0”に絞り加工と抜き加工を行うための型
構造を有する場合について説明したが、予め抜き加工が
施されたワークに対して絞り加工を行う場合には、切刃
30を省略するものとする。この場合には、ワーク端部の
フランジWa”を固定するための、ガイド手段を、必要
に応じて別個に設けることとする。その他、本発明の第
1の実施の形態と同様の作用効果については、説明を省
略する。
【0072】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。なお、本発明の第1〜第3の実施の形態と同一部分
及び相当する部分については、詳しい説明を省略する。
【0073】本発明の第4の実施の形態に係る圧縮力付
与装置は、本発明の第1の実施の形態に係る圧縮力付与
装置との相違点として、メンバーW0の全体の中で、意
匠面を構成する部分のみ、座屈を防止して残留応力を確
実に除去し、それ以外の部分(例えば、外部から見えな
い部分や、スクラップとして除去する部分等。)は、座
屈を容認するものである。
【0074】具体的には、図2に示した、上型1および
パッド2、下型3およびクッション4の互いに隣接する
端部を、メンバーW0の意匠面を構成しない部分に一致
させるように設け、かつ、交互に噛合う凸部と凹部とで
構成される連結部5を省略するものである。その他の構
成については、本発明の第1の実施の形態に係る圧縮力
付与装置と同様である。
【0075】本発明の第4の実施の形態によれば、連結
部5を省略したことにより、上型1とパッド2、また
は、下型3とクッション4とを離間させた状態では、上
型1とパッド2とで形成される縦壁部分、および、下型
3とクッション4とで形成される縦壁部分の連続性は失
われるので、前述の第1の型締め状態(図4参照)から
第2の型締め状態(図5参照)へと移行する間に、メン
バーW0の、上型1およびパッド2、下型3およびクッ
ション4の互いに隣接する端部の間に位置する部分に
は、座屈を生じ得ることとなる。
【0076】しかしながら、メンバーW0の意匠面を構
成する部分に関しては、上型1の縦壁成形面と、パッド
2の縦壁成形面によって、第1の型締め状態(図4参
照)から第2の型締め状態(図5参照)へと移行する
間、座屈を生ずることなく圧縮力が付与される。また、
座屈を生じ得る部分は、メンバーW0の意匠面を構成し
ない部分であることから、実質的に製品の品質を低下さ
せることにはならない。
【0077】すなわち、本発明の第4の実施の形態にお
いても、メンバーW0の、圧縮力を付与する範囲(意匠
面を構成する部分)の全体を、圧縮の前後を通して座屈
不能に支持し、圧縮力を付与することに変わりはなく、
メンバーW0の必要な部分に対する矯正を、正確・確実
に行なうことができる。よって、本発明の第4の実施の
形態により得られる製品は、本発明の第1の実施の形態
と同様、高品質なものとなる。
【0078】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。なお、本発明の第1〜第4の実施の形態と同一部分
及び相当する部分については、詳しい説明を省略する。
【0079】本発明の第5の実施の形態は、本発明の第
1の実施の形態との相違点として、素材ガイド8を用い
ることなく、ワークの端部を固定するメンバーW0の端
部(フランジ)Waを固定することを可能としたことに
ある。
【0080】具体的には、図14(a)、(b)に示す型締め
状態において、メンバーW0の厚さに比してパッド2と
下型3との隙間が大きくなるように、パッド2の断面ア
ールR1と、下型3の断面アールR2(R1>R2)を設定
する。そして、図14(a)に示す第1の型締め状態で
は、メンバーW0のフランジWaと縦壁部Wbとの湾曲部
Wdの半径を比較的大きく成形して、図14(b)に示す第
2の型締め状態へと移行する間に、湾曲部Wdの半径を
小さく変形させて、湾曲部Wdを、下型3の断面アール
2の角部へと押し付ける。かかる湾曲部Wdの変形によ
り、メンバーW0のフランジWaが外側に逃げてしまうこ
とを防ぎ、縦壁部Wbへ付与する圧縮力が不足すること
を回避することができる。
【0081】よって、本発明の第5の実施の形態によれ
ば、独立した機構として素材ガイド8を備えることな
く、パッド2と下型3の成形面の形状それ自体によっ
て、メンバーW0のフランジWaを固定するガイド手段を
構成したものである。したがって、本実施の形態におい
ても、メンバーW0のフランジWaを固定して、必要な圧
縮量を、縦壁部Wbに確実に付与することが可能とな
り、メンバーW0の矯正を、正確・確実に行なうことが
できる。
【0082】なお、図14には、メンバーW0のフランジ
Waと縦壁部Wbとが直交する形状をなす場合を例示して
いるが、本発明の第5の実施の形態はこれに限定される
ものではなく、本発明の第1の実施の形態で説明したハ
ット断面形状を有するメンバー(フランジWaと縦壁部
Wbとが、直角よりも鈍角の位置関係を有している。)
についても、同様に実施することが可能である。また、
図14(a)、(b)の下型3の断面アールR2近傍に点線
で示すように、断面アールR2を設定しないこととして
もよい(この場合も、断面アールR1は設定する。)。
かかる場合でも、第1の型締め状態から第2の型締め状
態へと移行する間に、湾曲部Wdを下型3の壁面へと押
し付けることで、湾曲部Wdの半径を小さく変形させ
て、メンバーW0のフランジWaが外側に逃げてしまうこ
とを防ぐことができる。よって、下型3に断面アールR
2を設けた場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0083】さて、本発明について以上の各実施の形態
に基づき説明したが、本発明は、圧縮力を付与する対象
ワークとして、上記各実施の形態のごとき板材または板
材をプレス成形したものに限らず、金型の形状を対応さ
せることによって、平板や棒材等、座屈容易な方向を有
する様々な形態の部品に対し、座屈を生ずることなく圧
縮力を付与することも可能である。そして、様々な形状
の部品に対し圧縮力を付与することで、スプリングバッ
ク等の成形不良を解消するためだけでなく、様々な加工
工程に応用することが可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず本発明の請求項1に係る圧
縮力付与装置によれば、ワークの座屈容易な方向に対
し、座屈を生ずることなく圧縮力を付与することが可能
となる。そして、当該技術をプレス成形品の修正工程に
用いれば、プレス加工工程においてスプリングバック等
の成形不良を完全に防止する必要がなく、プレス金型の
チューニング等に多くの時間をかけることを不要とする
ことができる。よって、材料高強度化が進んだ場合で
も、金型製造に要する時間の増加を回避することができ
る。また、ワークは、板材をプレス成形したものに限ら
ず、平板や棒材等、座屈容易な方向を有する様々な形態
の部品に対し、座屈を生ずることなく圧縮力を付与する
ことが可能となる。
【0085】また、本発明の請求項2に係る圧縮力付与
装置によれば、前記座屈防止手段は圧縮の前後を通して
連続的にワークに密着することが可能となり、ワークの
座屈容易な方向に対し、座屈を生ずることなく圧縮力を
付与することが可能となる。
【0086】また、本発明の請求項3に係る圧縮力付与
装置によれば、前記複数の部材を離間・接近させても、
部材間の連続性を維持することが可能となり、前記座屈
防止手段は圧縮の前後を通して連続的にワークに密着す
る。よって、前記座屈防止手段は圧縮の前後を通して連
続的にワークに密着することが可能となり、ワークの座
屈容易な方向に対し、座屈を生ずることなく圧縮力を付
与することが可能となる。
【0087】また、本発明の請求項4に係る圧縮力付与
装置によれば、スペーサ挿入部に挿入するスペーサの厚
さに応じて、前記複数の部材が接近する距離を決定し、
ワークの圧縮量を調整することが可能となり、ワークに
対し、必要な圧縮量を確実に付与することが可能とな
る。
【0088】また、本発明の請求項5に係る圧縮力付与
装置によれば、圧縮力をワークの所定部分に効率的に付
与して、ワークに対し、必要な圧縮量を確実に付与する
ことが可能となる。
【0089】また、本発明の請求項6に係る圧縮力付与
装置によれば、板材の座屈容易な方向に対し、座屈を生
じることなく圧縮力を付与することが可能となる。ま
た、本発明の請求項7に係る圧縮力付与装置によれば、
立体形状を有する板材の、縦壁部分に対し、座屈を生じ
ることなく圧縮力を付与することが可能となる。
【0090】さらに、本発明の請求項8に係る圧縮力付
与装置によれば、ハット断面形状を有する板材の縦壁部
分に対し、座屈を生じることなく圧縮力を付与し、残留
応力を除去することが可能となり、材料高強度化が進ん
だ場合でも、金型製造に要する時間の増加を回避するこ
とができる。
【0091】また、本発明の請求項9に係る圧縮力付与
装置によれば、ワークを所望の形状へと矯正した状態
で、ワーク内部の残留応力を除去することが可能とな
る。さらに、本発明の請求項10に係る圧縮力付与装置
によれば、圧縮の前後を通して連続的にワークに密着
し、ワークの座屈を防止しつつ、ワークの所定部分に圧
縮力を付与することができる。
【0092】また、本発明の請求項11に係る圧縮力付
与装置によれば、曲げ成形品の成形工程に、残留応力除
去工程を組込むことにより、量産時における部品当りの
加工工数の増加を防ぎつつ、曲げ成形品の更なる高強度
化を、低コストで実現することが可能となる。
【0093】また、本発明の請求項12に係る圧縮力付
与装置によれば、絞り成形品の成形工程に、残留応力除
去工程を組込むことにより、量産時における部品当りの
加工工数の増加を防ぎつつ、絞り成形品の更なる高強度
化を、低コストで実現することが可能となる。
【0094】また、本発明の請求項13に係る圧縮力付
与装置によれば、前記切刃によってワークに必要な外形
形状を形成し、かつ、ワーク端部を、前記ガイド手段に
よって固定することで、圧縮力をワークの所定部分に効
率的に付与し、絞り抜き加工による成形品の更なる高強
度化を、低コストで実現することが可能となる。
【0095】また、本発明の請求項14に係る圧縮力付
与方法によれば、ワークの座屈容易な方向に対し、座屈
を生ずることなく圧縮力を付与することが可能となり、
ワークを、前記所望の形状で安定させることができる。
そして、当該技術をプレス成形品の修正工程に用いれ
ば、プレス加工工程においてスプリングバック等の成形
不良を完全に防止する必要がなく、プレス金型のチュー
ニング等に多くの時間をかけることが無くなる。よっ
て、材料高強度化が進んだ場合でも、金型製造に要する
時間の増加を回避することができる。また、ワークは、
板材をプレス成形したものに限らず、平板や棒材等、座
屈容易な方向を有する様々な形態の部品に対し、座屈を
生ずることなく圧縮力を付与することが可能となる。
【0096】また、本発明の請求項15に係る圧縮力付
与方法によれば、ワークを所望の形状へと矯正した状態
で、ワーク内部の残留応力を除去することが可能とな
り、ワークを、前記所望の形状で安定させることができ
る。
【0097】さらに、本発明の請求項16に係る圧縮力
付与方法によれば、圧縮力をワークの所定部分に効率的
に付与して、ワークに対し、必要な圧縮量を確実に付与
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る圧縮力付与装
置の要部を示す断面模式図である。
【図2】図1に示す圧縮力付与装置の連結部を該略的に
示す立体図である。
【図3】図1に続き、本発明の実施の形態に係る圧縮力
付与装置によって、ワークの残留応力を除去する手順を
示す説明図であり、型締めを開始した状態を示す図であ
る。
【図4】図3に続き、ワークを上型と下型とで挟持した
状態を示す説明図である。
【図5】図4に続き、ワークに圧縮力を付与した状態を
示す説明図である。
【図6】図1に示す圧縮力付与装置の、金型構造の応用
例を示す模式図である。
【図7】図1に示す圧縮力付与装置の、金型構造の更な
る応用例を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る曲げ成形用金
型の要部を示す断面模式図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る絞り成形用金
型の要部を示す断面模式図である。
【図10】図9に続き、本発明の実施の形態に係る絞り
成形用金型によって、ワークに絞り成形を施す手順を示
す説明図であり、型締めを開始した状態を示す図であ
る。
【図11】図10に続き、ワークに絞り成形を施す過程
を示す説明図である。
【図12】図11に続き、ワークに絞り成形を施し、さ
らに、ワークを必要な外形形状に切断した状態を示す説
明図である。
【図13】図12に続き、ワークに圧縮力を付与した状
態を示す説明図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る圧縮力付与
装置の要部を示す断面模式図であり、(a)には第1の
型締め状態を、(b)には第2の型締め状態を示してい
る。
【図15】いわゆる「ハット断面形状」を有するメンバ
ーを示す立体図である。
【図16】図15に示すメンバーのスプリングバック等
を生じていないときの断面形状を有するメンバーを点線
で、スプリングバック等を生じたメンバーを、実線で示
した図である。
【符号の説明】
1 上型 2 パッド 3 下型 4 クッション 5 連結部 6 スペーサ挿入部 7 反力発生手段 8 素材ガイド A 座屈容易な方向 W0 メンバー W メンバー Wa 端部 Wb 縦壁部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの座屈容易な方向に対し圧縮力を
    付与する圧縮力付与装置であって、ワークの所定部分に
    圧縮力を付与する圧縮手段に、圧縮の前後を通して連続
    的にワークに密着し座屈を防止する座屈防止手段を設け
    たことを特徴とする圧縮力付与装置。
  2. 【請求項2】 前記座屈防止手段は、圧縮力の付与方向
    に相対移動可能な複数の部材で形成されることを特徴と
    する請求項1記載の圧縮力付与装置。
  3. 【請求項3】 前記座屈防止手段を形成する複数の部材
    の、互いに隣接する端部に、交互に噛合う連結部を設け
    たことを特徴とする請求項2記載の圧縮力付与装置。
  4. 【請求項4】 前記座屈防止手段を形成する複数の部材
    の、隣接する端部に、スペーサ挿入部を設けたことを特
    徴とする請求項2または3記載の圧縮力付与装置。
  5. 【請求項5】 前記座屈防止手段を形成する複数の部材
    のいずれかに、前記ワークの端部を選択的に固定するガ
    イド手段を設けたことを特徴とする請求項2から4のい
    ずれか1項記載の圧縮力付与装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークは、板材であることを特徴と
    する請求項1から5のいずれか1項記載の圧縮力付与装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ワークは、曲げ成形または絞り成形
    を施した板材である請求項1から5のいずれか1項記載
    の圧縮力付与装置。
  8. 【請求項8】 前記ワークは、ハット断面形状を有する
    板材である請求項1から5のいずれか1項記載の圧縮力
    付与装置。
  9. 【請求項9】 前記座屈防止手段は、ワークに対し圧縮
    力を付与する前に、前記ワークを所望の形状へと矯正さ
    せるワークとの密着面を形成することを特徴とする請求
    項1から8のいずれか1項記載の圧縮力付与装置。
  10. 【請求項10】 前記圧縮手段は一対の金型によって構
    成され、前記座屈防止手段は、当該一対の金型の縦壁成
    形面によって構成されることを特徴とする請求項1から
    9のいずれか1項記載の圧縮力付与装置。
  11. 【請求項11】 前記一対の金型は曲げ成形用金型であ
    って、一対の金型の一方には、曲げ成形開始前から曲げ
    成形完了までの間、ワークの固定部を一対の金型の他方
    へと押しつけるクッションを備えることを特徴とする請
    求項10記載の圧縮力付与装置。
  12. 【請求項12】 前記一対の金型は絞り成形用金型であ
    って、前記圧縮手段および前記座屈防止手段は、上型と
    下型のポンチとで構成され、下型には、絞り成形開始前
    から絞り成形完了までの間、上型と共にワークを挟持す
    るクッションリングを設けたことを特徴とする請求項1
    0記載の圧縮力付与装置。
  13. 【請求項13】 前記クッションリングの下降範囲の下
    死点にワークの切刃を設け、該切刃の側面部で前記ガイ
    ド手段を形成したことを特徴とする請求項12記載の圧
    縮力付与装置。
  14. 【請求項14】 ワークの座屈容易な方向に対し圧縮力
    を付与する圧縮力付与方法であって、ワークの圧縮力を
    付与する範囲の全体を、圧縮の前後を通して座屈不能に
    支持し、圧縮力を付与することを特徴とする圧縮力付与
    方法。
  15. 【請求項15】 前記圧縮力付与の前に、前記ワークを
    所望の形状へと矯正させることを特徴とする請求項14
    記載の圧縮力付与方法。
  16. 【請求項16】 圧縮完了までの間に前記ワーク端部の
    位置を固定することを特徴とする請求項14または15
    記載の圧縮力付与方法。
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