JP2002172344A - デイスポーザの防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デイスポーザの振動を、比較的簡単な緩衝機
構で吸収する。 【解決手段】 ハウジング内に厨芥破砕用回転刃と、そ
の回転刃上に取付けられたハンマーと、その回転刃の外
周面に対向して設置された固定刃と、その回転刃の駆動
装置が配置され、回転刃の回転によって、ハンマーと固
定刃により生ゴミの粉砕を行い、粉砕処理後の生ゴミを
排水トラップに送るようにしたデイスポーザにおいて、
回転刃の回転により振動するハウジング部分と、駆動装
置の制御盤、高さ調節ねじ付き支え台、流し台及び排水
トラップ等固定部分との間に、振動吸収体を配置する。
ハウジングの吐出口と排水トラップとの間はゴム製エル
ボ管によって連結する。このエルボ管に枝管を設けるこ
ともできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、厨房で発生する
厨芥を破砕して、これらを流し台の排水口から別途厨芥
処理施設、下水管等に流出させるデイスポーザにおい
て、制御盤、流し台本体等にデスポーザの回転による振
動が伝わり、悪影響を及ぼすことを未然に防止する、デ
イスポーザの防振装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、デイスポーザは厨房の流し台の、
シンクと排水管の間に取付られ、固定刃を収納するハウ
ジング内に、電動機の駆動により一定速度で回転する回
転刃と、その回転刃上に取付けられたハンマーと、その
回転刃の外周面に対向して設置された固定刃と、その回
転刃の駆動装置とを備え、ハウジング内に投入された生
ごみを回転刃のハンマーと固定刃との間で粉砕し、排水
トラップから流下させるものであるが、図３に示すよう
に、制御盤は駆動装置すなはち電動モータに直接取付け
られており、また比較的簡単な形状のゴム製接続管、ゴ
ム製シート、ゴムパッドで流し台に設置され、また樹脂
製エルボ型吐出管で排水トラップに直接接続されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】デイスポーザは運転時
には回転刃の回転に伴う振動が生じ、投入する生ごみの
種類、投入量によって回転刃と固定刃との間に激しい振
動や、生ゴミの噛み込を起こすことがある。この振動エ
ネルギーはデイスポーザと流し台本体部分、また排水ト
ラップとの接続部分に設けた、ゴム製シート等よりなる
緩衝材料によって吸収している。また、通常制御盤は駆
動装置すなはちモータの側面に直接取付けられているの
で、振動による悪影響を受ける。この振動エネルギーを
完全に吸収して装置を振動による損傷から守るために
は、複雑な機構で且つ容積の大きい緩衝装置を設ける必
要があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は上記のような
デイスポーザにおいて、比較的簡単な緩衝機構で、有効
な振動エネルギー吸収を行おうとするものである。その
ための方策として、 （１）駆動装置の制御盤を駆動装置本体から離して安定
位置に設置する。 （２）デイスポーザと流し台のシンクとの間は、縦横に
振幅の大きい振動を吸収する、中央部が膨出したゴム製
接続管によって接続する。 （３）デイスポーザの吐出口は、軸方向中程度の振動を
吸収するゴム製エルボ管によって、排水トラップと接続
する。 （４）駆動装置は、表面に振動吸収凹凸を備え、振幅が
小さく且つ振動エネルギーの大きい振動を吸収するゴム
製シートを介して支え台上に載置する。 （５）さらにデイスポーザの駆動装置の支え台が、床面
に接する基部には、デイスポーザから床面に伝わる、比
較的高エネルギーの振動を吸収する、複数の硬質ゴム製
パッドを介して床面上に支持される、ようにすると、最
小限度の緩衝機構でデイスポーザの振動による障害を可
及的に除去することができる。

【０００５】

【発明の実施例】図１に、この発明によるデイスポーザ
の１実施例を示す。厨房の流し台１のシンク下側に円筒
状のケーシング２を立設し、このケーシング２の下端
に、固定刃３、回転刃４及びハンマー５等を収納するハ
ウジング６を固着させる。回転刃４はハウシング６の更
に下側に取付けた駆動装置すなはちモータ７からハウジ
ング６内に伸びる回転軸８に連結され、矢印Ａ方向に回
転、叉は矢印Ｂ方向に逆回転する。

【０００６】回転刃の回転により振動するケーシング２
及びハウジング６部分と、前記モータ７の制御盤９、こ
のモータ７を流し台１の床面１０から支える、高さ調節
ねじ１１付き支え台１２、流し台１及び排水トラップ１
３等固定部分との間に、振動吸収体を配置して、振動部
分の振動が、固定部分に伝わらないようにする。

【０００７】このため、先ず制御盤９はモータ７から離
して、支え台１２または支え台の高さ調節ねじ１１部分
に直接取り付け、またこの制御盤９とモータ７との間に
振動吸収体１４を介在させる。

【０００８】次に流し台を、中央部が膨出したゴム製接
続管１５によってデイスポーザ１の投入口１６と連結す
る。また、デイスポーザ１の吐出口１７を、ゴム製エル
ボ管１８を介して排水トラップ１３と接続する。なおこ
のゴム製エルボ管１８の他の実施例として、図２に示す
ように、個のエルボ部分に一体的に枝管１９をエルボ管
の湾曲部分に外側へ向けて突出させ、流し台適所に設け
た洗剤ポケット２０との間を別の可撓性連結管２１によ
り連結することもできる。

【０００９】モータ７は、表面に振動吸収凹凸を備えた
ゴム製シート２２を介して支え台１２上に載置する。ま
た、支え台１２はさらに、複数の硬質ゴム製パッド２３
を介して固定した床面１０上に載置する。

【００１０】

【発明の効果】この発明のデイスポーザは以上のように
構成したので、比較的簡単な緩衝機構で、有効な振動エ
ネルギー吸収を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明のデイスポーザの一実施例を示した
側面図である。

【図２】 この発明のデイスポーザの他の実施例とし
て、ゴム製エルボ管に枝管を取付けたものを示す側面図
である。

【図３】 従来のデイスポーザの側面図である。

【符号の説明】

１ 流し台 ２ ケーシング ３ 固定刃 ４ 回転刃 ５ ハンマー ６ ハウジング ７ モータ ８ 回転軸 ９ 制御盤 １０ 床面 １１ 高さ調節ねじ １２ 支え台 １３ 排水トラップ １４ 振動吸収体 １５ 接続管 １６ 投入口 １７ 吐出口 １８ エルボ管 １９ 枝管 ２０ 洗剤ポケット ２１ 連結管 ２２ シート ２３ パッド

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に生ゴミ投入口及び生ゴミ保持部を
   有し、下部に粉砕した生ごみの吐出口を有するデイスポ
   ーザのハウジング内に、厨芥破砕用回転刃と、その回転
   刃上に取付けられたハンマーと、その回転刃の外周面に
   対向して設置された固定刃と、その回転刃の駆動装置が
   配置され、前記ケーシングは高さ調節ねじ付き支え台上
   に載置され、回転刃の回転によって、ハンマーと固定刃
   により生ゴミの粉砕を行い、粉砕処理後の生ゴミを排水
   トラップに送るようにしたデイスポーザにおいて、 前記回転刃の回転により振動するハウジング部分と、前
   記駆動装置の制御盤、高さ調節ねじ付き支え台、流し台
   及び排水トラップ等固定部分との間に、振動吸収体を配
   置したことを特徴とする、デイスポーザの防振装置。
2. 【請求項２】 前記制御盤を、支え台または支え台の高
   さ調節ねじに直接取り付け、この制御盤と前記駆動装置
   との間に振動吸収体を介在させた、請求項１に記載のデ
   イスポーザの防振装置。
3. 【請求項３】 前記流し台を、中央部が膨出したゴム製
   接続管によってデイスポーザの投入口と連結する、請求
   項１に記載のデイスポーザの防振装置。
4. 【請求項４】 前記デイスポーザの吐出口を、ゴム製エ
   ルボ管を介して排水トラップと接続する、請求項１に記
   載のデイスポーザの防振装置。
5. 【請求項５】 前記ゴム製エルボ管には枝管を一体的に
   設け、この枝管と流し台適所に設けた洗剤ポケットとの
   間を可撓性連結管で連結可能にした、請求項４に記載の
   デイスポーザの防振装置。
6. 【請求項６】 前記駆動装置は、表面に振動吸収凹凸を
   備えたゴム製シートを介して支え台上に載置するように
   した、請求項１に記載のデイスポーザの防振装置。
7. 【請求項７】 前記支え台はさらに、複数の硬質ゴム製
   パッドを介して固定床面上に載置されることを特徴とす
   る、請求項１乃至５の内１項に記載のデイスポーザの防
   振装置。