JP2002171240A - データ通信端末装置 - Google Patents

データ通信端末装置

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JP2002171240A
JP2002171240A JP2000364512A JP2000364512A JP2002171240A JP 2002171240 A JP2002171240 A JP 2002171240A JP 2000364512 A JP2000364512 A JP 2000364512A JP 2000364512 A JP2000364512 A JP 2000364512A JP 2002171240 A JP2002171240 A JP 2002171240A
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JP2000364512A
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English (en)
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Toru Tateishi
亨 舘石
Katsumi Murano
勝巳 村野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データフィル領域にのみデータエラーが生じ
たデータフレームをエラーフレームとしてしまう確率を
低減して効率的なデータ通信を行うことを可能とする。 【解決手段】 データ通信処理部8は、ユーザデータ領
域に挿入するユーザデータが所定量以下であるデータフ
レームに関しては、そのデータフレームの先頭からユー
ザデータの後端までのデータを対象とする第2誤り検出
符号を作成して、前記ユーザデータ領域に付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPIAFS
(PHS Internet Access Forum Standard)によるデータ
通信を行うPHS(Personal Handyphone System)端末
のように、一定長のデータフレームによりユーザデータ
の伝送を行うデータ通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動局と基地局との間でのディジ
タル無線通信が実現され、音声通信だけでなくデータ通
信が行われるようになってきた。この場合、データ通信
に用いられる伝送チャネルは、音声通信に用いられてい
る音声用符号化データを置き換えてデータ通信を実現し
てきた。すなわち、PDC(Personal Digital Cellula
r)やPHSなどの移動通信システムにおいては、TD
MA(Time Division Multiple Access)における1つ
のタイムスロットに対応する1つのチャネルを一通信に
割り当てて音声通信を行っており、データ通信を行う場
合には、符号化された音声データの送信、または受信さ
れるデータパケットのいくつか連続した分を1つのデー
タフレーム単位として、端末間で行われる誤り制御のた
めの制御情報、および誤り検出符号、上位レイヤで送受
されるユーザデータ領域が含まれデータ通信に適用され
るというものであった。
【0003】これにより、データリンク制御としてユー
ザデータの送受信に誤り制御が行われ、データ伝送とし
てエラーフリーを要するアプリケーションが無線を用い
た移動通信の分野でも用いられるようになった。
【0004】しかし、音声データが送受信されるタイム
スロットに対応するパケットをデータ通信用のデータフ
レームに充当する場合には、通常は1つのデータフレー
ムのフレーム長が小さくなるので、各データフレームに
それぞれ制御情報領域や誤り検出符号領域を確保する
と、上位レイヤで送受信されるユーザデータの領域が圧
迫されることになり、データ通信のスループットが期待
できないと考えられた。
【0005】そこで、ユーザデータのスループットを向
上させるために、1つのデータフレームを複数のタイム
スロットに及ぶフレーム長に拡大し、ユーザデータ領域
の他の制御情報領域に対する比率を上げることにより、
効率的なデータ通信の環境が提供されるようになった。
例えばPHSにおけるデータ通信プロトコルであるPI
AFSでは、4タイムスロット分に相当する640ビッ
ト長のデータフレームを使用するようにしている。
【0006】さて、このようにデータフレーム長を長く
して1データフレームのユーザデータ容量を拡大する
と、1データフレームに挿入するべきユーザデータのデ
ータ量が1データフレームのユーザデータ容量に満たな
いことが生じるようになる。このような場合に通常は、
ユーザデータ領域のうちの空き領域には例えば「all
1」などのような所定のデータにより満たすようにして
いる。このように所定のデータにより満たした領域は、
データフィル領域と称される。
【0007】上記のデータフィル領域は、上位レイヤで
は無視されるものであるが、伝送上では真のユーザデー
タと全く同様に扱われる。つまり、誤り検出符号はデー
タフィル領域が存在するか否かに拘わらずに、データフ
レームの全体を対象として生成され、その誤り検出符号
に基づく誤り検出では、データ誤りの発生箇所が真のユ
ーザデータであるかデータフィル領域であるかに拘わら
ずに「エラー有り」と判定することとなっている。この
ため、データフィル領域にデータ誤りが発生した場合に
は、実際に伝送するべきユーザデータが誤り無く伝送で
きているにも拘わらずに再送が行われることとなり、ス
ループットが無駄に低下してしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
データフィル領域のみにデータエラーが発生したデータ
フレームをエラーフレームとして処理していたため、実
際に伝送するべきユーザデータが誤り無く伝送できてい
るデータフレームをもエラーフレームとして処理するこ
ととなっていて、上述のように正しく伝送できたユーザ
データが無駄になるという不具合があった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、データフィル
領域にのみデータエラーが生じたデータフレームをエラ
ーフレームとしてしまう確率を低減して効率的なデータ
通信を行うことが可能なデータ通信端末装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに第1の本発明は、ユーザデータを分割して挿入する
ユーザデータ領域およびデータフレーム全体を対象とす
る第1誤り検出符号とが設定された一定長のデータフレ
ームによりユーザデータの送信を行うデータ通信端末装
置に、前記ユーザデータ領域に挿入するユーザデータ量
が所定量以下であるデータフレームに対し、そのデータ
フレームの先頭からユーザデータ後端までのデータを対
象とする第2誤り検出符号を作成して、前記ユーザデー
タ領域に付加する、例えばデータ通信処理部の一機能と
して実現される第2誤り検出符号生成手段を備えた。
【0011】また前記目的を達成するために第3の本発
明は、ユーザデータを分割して挿入するユーザデータ領
域およびデータフレーム全体を対象とする第1誤り検出
符号とが設定された一定長のデータフレームにより送ら
れてくるユーザデータの受信を行うデータ通信端末装置
に、前記第1誤り検出符号とは異なる第2誤り検出符号
が前記ユーザデータ領域に付加されているデータフレー
ムについては、そのデータフレームの先頭からユーザデ
ータ後端までのデータを対象として前記第2誤り検出符
号に基づく誤り検出を行い、誤りが検出されなければ当
該データフレームは誤り無しと判定する、例えばデータ
通信処理部の一機能として実現される誤り検出手段を備
えた。
【0012】これらの手段を講じたことにより、第1の
本発明によるデータ通信端末装置からは、ユーザデータ
領域に挿入するユーザデータ量が所定量以下であるデー
タフレームについては、そのデータフレームの先頭から
ユーザデータ後端までのデータを対象とする第2誤り検
出符号が付加されて送信される。
【0013】またこのように第1の本発明によるデータ
通信端末装置から送信されたデータフレームを第3の本
発明によるデータ通信端末装置が受信したならばこのデ
ータ通信端末装置では、第2誤り検出符号がユーザデー
タ領域に付加されているデータフレームについては、そ
のデータフレームの先頭からユーザデータ後端までのデ
ータを対象として第2誤り検出符号に基づく誤り検出が
行われ、これにより誤りが検出されなければ当該データ
フレームは誤り無しと判定される。
【0014】従って、ユーザデータ領域に挿入するユー
ザデータ量が所定量以下であるデータフレームについて
は、第2誤り検出符号よりも後にデータ誤りが発生して
も、受信側ではそのデータ誤りは無視され、第2誤り検
出符号以前に誤りが発生していなければ誤り無しとされ
る。
【0015】さらに第2の本発明は、前記第1の本発明
のデータ通信端末装置に加えて、前記データフレームの
伝送路での誤り発生頻度を判定する、例えば制御部のソ
フトウェア処理により実現される誤り発生頻度判定手段
と、この判定手段により判定された誤り発生頻度が所定
頻度を上回る場合に、1つのデータフレームに挿入する
ユーザデータ量を前記所定量以下とするよう前記ユーザ
データの分割を行う、例えば制御部のソフトウェア処理
により実現される分割モード設定手段とデータ通信処理
部の一機能とにより実現されるユーザデータ分割手段と
を備えた。
【0016】このような手段を講じたことにより、デー
タ誤りの発生が頻発し、再送を行う確率が高くなること
が予測されるような状況になった場合に、前記第2誤り
符号が全てのデータフレームに付加されることとなり、
ユーザデータが少量ずつ確実に伝送されるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。
【0018】図1は、本発明に係るデータ通信端末装置
を適用して構成されたPHS端末装置の要部構成を示す
機能ブロック図である。
【0019】この図に示すように本実施形態のPHS端
末装置は、アンテナ1、無線部2、モデム部3、TDM
A部4、通話部5、スピーカ6、マイクロホン7、デー
タ通信処理部8、メモリ部9、操作部10、表示部1
1、サウンダ部12および制御部13を有している。
【0020】図示しない基地局から送信されて到来した
無線搬送波信号は、アンテナ1で受信されたのち無線部
2の高周波スイッチ(SW)21を介して受信部(R
X)22に入力される。この受信部22では、上記受信
された無線搬送波信号が周波数シンセサイザ(SYN)
23から発生された受信局部発振信号とミキシングされ
て受信中間周波信号または受信ベースバンド信号に周波
数変換される。なお、上記周波数シンセサイザ23から
発生される局部発振周波数は制御部13より指示され
る。
【0021】上記受信部22から出力された受信中間周
波信号または受信ベースバンド信号は、モデム部3のデ
ィジタル復調回路31に入力される。ディジタル復調回
路31では上記受信中間周波信号または受信ベースバン
ド信号のディジタル復調が行なわれ、これによりディジ
タル通話信号が再生される。
【0022】TDMA部4のTDMAデコーダ41は、
上記ディジタル復調回路31から出力されたディジタル
通話信号から、自局に割り当てられたタイムスロット
(制御部13より指示される)に挿入されているディジ
タルデータを抽出する。ここで抽出されるディジタルデ
ータは音声通信時においてはディジタル通話信号であっ
て、TDMAデコーダはこのディジタル通話信号は通話
部5へと与える。また上記抽出されるディジタルデータ
はデータ通信時においてはPIAFS伝送信号であっ
て、TDMAデコーダはこのPIAFS伝送データはデ
ータ通信処理部8へと与える。
【0023】通話部5は、ADPCMコーデック51
と、PCMコーデック52とからなる。ADPCMコー
デック51ではディジタル通話信号の誤り訂正あるいは
消失訂正のための復号処理が行なわれる。PCMコーデ
ック52では上記復号されたディジタル通話信号がアナ
ログ通話信号に変換される。そして、このアナログ通話
信号は図示しない受話増幅器で増幅されたのちスピーカ
6から出力される。
【0024】これに対し、マイクロホン7に入力された
送話音声は、通話部5において、図示しない送話増幅器
で増幅されたのち、PCMコーデック52でディジタル
送話信号に変換される。そして、このディジタル送話信
号はADPCMコーデック51で誤り訂正あるいは消失
訂正のための符号化処理が施された後、TDMA部4に
入力される。
【0025】TDMAエンコーダ42では、上記ADP
CMコーデック51から出力されたディジタル通話信
号、あるいはデータ通信処理部8から後述するように出
力されたPIAFS伝送データが制御部13により指示
されたタイムスロットに挿入されて、ディジタル変調回
路32に入力される。ディジタル変調回路32では、上
記ディジタル通話信号により高周波信号がディジタル変
調されて変調波信号が出力され、この変調波信号は無線
部2の送信部24に入力される。
【0026】送信部24では、上記変調された変調波信
号が周波数シンセサイザ23から発生された送信局部発
振信号とミキシングされることにより、制御部13より
指示された無線チャネル周波数にアップコンバートさ
れ、さらに所定の送信電力レベルに増幅される。そし
て、この送信部24から出力された無線搬送波信号は高
周波スイッチ21を介してアンテナ1から送信される。
【0027】データ通信処理部8は、TDMAデコーダ
41からPIAFS伝送データが与えられると、誤り検
出処理やユーザデータの抽出・再編成処理などを行い、
誤り検出の結果やユーザデータを制御部13へと与え
る。またデータ通信処理部8には、制御部13からユー
ザデータが与えられると、このユーザデータを適切なサ
イズに区切った上で、そのユーザデータをユーザデータ
領域に挿入したデータフレームを構築して、これをPI
AFS伝送データとしてTDMAエンコーダ42へと与
える。
【0028】ところでデータ通信処理部8は、データフ
レームの構築時に、そのデータフレームに挿入するユー
ザデータのデータ量が規定データ量以下である場合に、
PIAFSで規定された誤り検出符号(以下、第1誤り
検出符号と称する)とは異なる第2誤り検出符号を生成
してユーザデータ領域に付加する機能を有する。
【0029】またデータ通信処理部8は、第1誤り検出
符号に基づく通常の誤り検出処理とは別に、第2誤り検
出符号がユーザデータ領域に付加されているデータフレ
ームについてはその第2誤り検出符号に基づく誤り検出
処理を行う機能を有している。
【0030】さらにデータ通信処理部8は、制御部13
からユーザデータ分割モードとして小分割モードが指定
されている場合に、制御部13から与えられるユーザデ
ータから1つのデータフレームに挿入するべく切り出す
ユーザデータの量を所定の制限データ量以下に制限する
機能を有している。
【0031】メモリ部9は、例えばEEPROMやフラ
ッシュメモリなどを用いてなり、制御部13が各種の処
理を行なう上で必要となるデータや、電話帳情報などを
格納しておくためのものである。
【0032】操作部10は、ユーザが発信や着信応答、
ダイヤル番号入力、終話等の操作を行うための機能キー
やテンキーを備えており、ユーザによる指示入力を受付
けるためのものである。
【0033】表示部11は、制御部13の制御の下にユ
ーザに対して報知すべき種々の情報を可視表示するため
のものである。
【0034】サウンダ部12は、制御部13の制御の下
に着信音やアラームなどを発生するためのものである。
【0035】制御部13は、各部を総括して制御するこ
とでPHS端末装置としての動作を実現するものであ
る。この制御部13は、例えばマイクロコンピュータを
主処理部として有し、PHS端末装置における周知の一
般的な制御手段に加えて、誤り発生頻度判定手段13a
および分割モード設定手段13bを有している。
【0036】ここで誤り発生頻度判定手段13aは、デ
ータ通信処理部8での誤り検出処理の結果に基づいて、
使用中の無線回線の誤り発生頻度を判定する。
【0037】また分割モード設定手段13bは、誤り発
生頻度判定手段13aにより判定された誤り発生頻度に
応じてユーザデータ分割モードの設定を行う。
【0038】次に以上のように構成されたPHS端末装
置の動作につき説明する。なお、本実施形態のPHS端
末装置は、音声通信の場合の動作や、PIAFS伝送デ
ータの送受信の動作などは従来よりある同種の装置と同
様であるのでその説明は省略し、ここでは本発明の特徴
的な動作についてのみ説明することとする。
【0039】まず、データ通信時にデータ通信処理部8
は、制御部13から与えられるユーザデータをPIAF
Sのデータフレームにおけるユーザデータ領域の容量を
超えない範囲毎に切り出して、それをユーザデータ領域
に挿入するとともに、制御情報領域に必要な制御情報
を、また誤り検出符号領域に当該データフレームの全体
を対象とした第1誤り検出符号をそれぞれ挿入したデー
タフレームを順次生成する。
【0040】このときデータ通信処理部8は、生成する
各データフレームに挿入するユーザデータのデータ量が
予め定められた規定データ量以下であるか否かを確認す
る。そしてもし、図2(a)に示すようにユーザデータ
のデータ量が規定データ量よりも大きいならば、データ
通信処理部8は図2(a)に示すようにユーザデータ領
域の余剰領域をデータフィルとしたデータフレームとし
てTDMAエンコーダ42へと与えて送信させる。
【0041】しかし、図2(b)に示すようにユーザデ
ータのデータ量が規定データ量よりも小さいならば、デ
ータ通信処理部8は当該データフレームの先頭からユー
ザデータの終端までの範囲を対象とする第2誤り検出符
号を作成して、これを図2(b)に示すようにユーザデ
ータ領域にユーザデータに続けて挿入する。
【0042】なお、規定データ量は任意であってよい
が、第2誤り検出符号を挿入する必要から、ユーザデー
タ領域の容量から第2誤り検出符号の符号長を差し引い
たデータ量よりも小さくしておく必要がある。
【0043】一方、TDMAデコーダ41からPIAF
S伝送データが与えられるとデータ通信処理部8は、そ
のPIAFS伝送データに含まれる各データフレームに
関して、第1誤り検出符号に基づいて当該データフレー
ムの全体についての誤り検出を行い、その結果を第1誤
り検出結果として制御部13に通知する。また、ユーザ
データ領域に第2誤り検出符号が付加されていたならば
データ通信処理部8は、この第2誤り検出符号に基づい
て当該データフレームの先頭からユーザデータの終端ま
での範囲についての誤り検出を行い、その結果を第2誤
り検出結果として制御部13に通知する。
【0044】さて、制御部13はデータ通信の実行中に
おいては所定のタイミング毎に図3に示すような誤り監
視処理を実行する。なおこの誤り監視処理を実行するタ
イミングの周期は、例えばデータ通信処理部8が誤り検
出を行う周期、つまりデータフレームの周期とする。
【0045】この誤り監視処理において制御部13はま
ず、データ通信処理部8からの第2誤り検出結果の通知
があるか否かを確認する(ステップST1)。
【0046】ここで制御部13は、第2誤り検出結果が
通知されているならばその第2誤り検出結果を、また第
2誤り検出結果が通知されていないならば第1誤り検出
結果をそれぞれ有効な誤り検出結果として取り込む(ス
テップST2およびステップST3)。そして制御部1
3は、この有効なものとして取り込んだ誤り検出結果に
基づいて誤り発生頻度を算出する(ステップST4)。
【0047】続いて制御部13は、今回受信されたデー
タフレームに誤りが発生しているか否かを上記有効なも
のとして取り込んだ誤り検出結果に基づいて確認する
(ステップST5)。そしてここで誤りが発生している
と判断できる場合にのみ制御部13は、例えば相手端末
に対して再送を要求するなどの誤り発生時処理を行う
(ステップST6)。
【0048】このように本実施形態によれば、ユーザデ
ータ領域に挿入されるユーザデータのデータ量が規定デ
ータ量以下であるデータフレームには、送信側にて第2
誤り検出符号が付加される。そしてこのように第2誤り
検出符号が付加されたデータフレームを受信した場合に
は、この第2誤り検出符号に基づいて当該データフレー
ムの先頭からユーザデータの終端までの範囲についての
誤り検出を行った結果に基づいて誤り発生の有無が監視
される。
【0049】従って、このように第2誤り検出符号が付
加されたデータフレームにおいては、第2誤り検出符号
よりも後ろで生じるデータ誤りは無視される。この結
果、データフィル領域や第1誤り検出符号領域での誤り
発生に基づく無駄な再送が行われることが未然に回避さ
れることとなり、データ伝送効率が向上する。
【0050】しかも本実施形態では、第2誤り検出符号
はユーザデータ領域に挿入するので、第2誤り検出符号
に対応してない端末からすれば第2誤り検出符号はユー
ザデータの一部であって、PIAFSの規定を満たすフ
レーム構造をなしているので、第2誤り検出符号に対応
してない既成の端末でも問題なく受信することが可能で
ある。
【0051】なお、第2誤り検出符号に対応してない既
成の端末の上位レイヤにおいて第2誤り検出符号をユー
ザデータとして扱ってしまうと、エラー等の不具合が生
じてしまうおそれがある。しかし、一般に制御情報に含
まれたデータレングス情報で示されたデータ量のデータ
をユーザデータとして抽出するようにしているので、第
2誤り検出符号を含まない実際のユーザデータのデータ
量を示すデータレングス情報を制御情報に含ませておく
ことで上述の不具合は回避できる。
【0052】ところで、本実施形態において無駄な再送
を未然に回避することができるのは、挿入されるユーザ
データが少量であるデータフレームのみである。すなわ
ち、伝送するべきユーザデータが連続して存在し、各デ
ータフレームに多量のユーザデータが挿入される状況で
は、再送を行うことが必要となる誤りの発生確率を低減
することはできない。
【0053】そこで本実施形態では、従来と同様にユー
ザデータ領域のデータ容量を超えない範囲内でユーザデ
ータの切り出し・挿入を行う通常分割モードの他に小分
割モードをデータ分割モードとして用意してあり、これ
らのモードを以下のように適宜使い分けるようにしてい
る。
【0054】さて、制御部13はデータ通信の実行中に
おいては所定のタイミング毎に図4に示すようなデータ
分割モード設定処理を実行する。
【0055】このデータ分割モード設定処理において制
御部13はまず、この時点での誤り発生頻度が予め定め
られた規定頻度以上となっているか否かを確認する(ス
テップST11)。
【0056】そして誤り発生頻度が規定頻度未満となっ
ているならば制御部13は、データ分割モードとして通
常分割モードを設定する(ステップST12)。これに
対して誤り発生頻度が規定頻度以上となっているならば
制御部13は、データ分割モードとして小分割モードを
設定する(ステップST13)。なお、ステップST1
2またはステップST13では、制御部13は設定した
データ分割モードをデータ通信処理部8に対して指定す
る。
【0057】データ通信処理部8は、小分割モードが設
定されているときには、制御部13から与えられるユー
ザデータから1つのデータフレームに挿入するべく切り
出すユーザデータの量を所定の制限データ量以下に制限
する。なお制限データ量は任意に設定可能であるが、規
定データ量よりも小さく設定する。
【0058】従って、小分割モードが設定されていると
きには、各データフレームに挿入されるユーザデータは
常に規定データ量以下とされるのであり、各データフレ
ームに必ず第2誤り検出符号が付加されることになる。
そしてこの小分割モードは誤りが発生し易い状況下にお
いて設定されるものであるので、このように誤りが発生
し易い状況下ではユーザデータが少量ずつ確実に伝送さ
れることになり、効率良くユーザデータの伝送が行え
る。
【0059】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、本発明のデー
タ通信端末装置をPHS端末装置に適用し、PIAFS
によるデータ通信を行う場合を例示しているが、固定長
のデータフレームを用いるものであれば、PHSおよび
PIAFSに限らずに様々なシステムに本発明の適用が
可能である。
【0060】また上記実施形態では、PHSが双方向の
伝送路を介してデータ通信を行うものであって、送信に
関する誤り発生頻度と受信に関する誤り発生頻度とがほ
ぼ同一となることから受信に関する誤り発生頻度を判定
し、それに基づいてデータ分割モードの設定を行うよう
にしているが、例えば通信相手や通信網などから時装置
が送信したデータに関する誤り発生頻度の通知を受ける
などして、それに基づいてデータ分割モードの設定を行
うようにしても良い。
【0061】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明は、送信側のデータ通信端末装置
からは、ユーザデータ領域に挿入するユーザデータ量が
所定量以下であるデータフレームについては、そのデー
タフレームの先頭からユーザデータ後端までのデータを
対象とする第2誤り検出符号を付加して送信することと
し、また受信側のデータ通信端末装置では、第2誤り検
出符号がユーザデータ領域に付加されているデータフレ
ームについては、そのデータフレームの先頭からユーザ
データ後端までのデータを対象として第2誤り検出符号
に基づく誤り検出を行って、これにより誤りが検出され
なければ当該データフレームは誤り無しと判定するよう
にしたので、ユーザデータ領域に挿入するユーザデータ
量が所定量以下であるデータフレームについては、第2
誤り検出符号よりも後にデータ誤りが発生しても、受信
側ではそのデータ誤りは無視され、第2誤り検出符号以
前に誤りが発生していなければ誤り無しとされ、この結
果、データフィル領域にのみデータエラーが生じたデー
タフレームをエラーフレームとしてしまう確率を低減し
て効率的なデータ通信を行うことが可能なデータ通信端
末装置となる。
【0063】さらに本発明は、データ誤りの発生が頻発
し、再送を行う確率が高くなることが予測されるような
状況になった場合に、各データフレームに挿入するユー
ザデータ量を所定量以下に制限することで、前記第2誤
り符号が全てのデータフレームに付加されることとな
り、ユーザデータが少量ずつ確実に伝送されるようにな
り、より効率的なデータ通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデータ通信端末装置
を適用して構成されたPHS端末装置の要部構成を示す
機能ブロック図。
【図2】データ通信処理部8が生成するデータフレーム
の構成の一例を模式的に示す図。
【図3】図1中の制御部13による誤り監視処理での処
理手順を示すフローチャート。
【図4】図1中の制御部13によるデータ分割モード設
定処理での処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…無線部 3…モデム部 5…通話部 6…スピーカ 7…マイクロホン 8…データ通信処理部 13…制御部 13a…発生頻度判定手段 13b…分割モード設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザデータを分割して挿入するユーザ
    データ領域およびデータフレーム全体を対象とする第1
    誤り検出符号とが設定された一定長のデータフレームに
    よりユーザデータの送信を行うデータ通信端末装置にお
    いて、 前記ユーザデータ領域に挿入するユーザデータ量が所定
    量以下であるデータフレームに対し、そのデータフレー
    ムの先頭からユーザデータ後端までのデータを対象とす
    る第2誤り検出符号を作成して、前記ユーザデータ領域
    に付加する第2誤り検出符号生成手段を備えたことを特
    徴とするデータ通信端末装置。
  2. 【請求項2】 前記データフレームの伝送路での誤り発
    生頻度を判定する誤り発生頻度判定手段と、 この判定手段により判定された誤り発生頻度が所定頻度
    を上回る場合に、1つのデータフレームに挿入するユー
    ザデータ量を前記所定量以下とするよう前記ユーザデー
    タの分割を行うユーザデータ分割手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項1に記載のデータ通信端末装置。
  3. 【請求項3】 ユーザデータを分割して挿入するユーザ
    データ領域およびデータフレーム全体を対象とする第1
    誤り検出符号とが設定された一定長のデータフレームに
    より送られてくるユーザデータの受信を行うデータ通信
    端末装置において、 前記第1誤り検出符号とは異なる第2誤り検出符号が前
    記ユーザデータ領域に付加されているデータフレームに
    ついては、そのデータフレームの先頭からユーザデータ
    後端までのデータを対象として前記第2誤り検出符号に
    基づく誤り検出を行い、誤りが検出されなければ当該デ
    ータフレームは誤り無しと判定する誤り検出手段とを具
    備したことを特徴とするデータ通信端末。
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