JP2002170817A - プラズマ処理方法及びその装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及びその装置

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JP2002170817A
JP2002170817A JP2000368133A JP2000368133A JP2002170817A JP 2002170817 A JP2002170817 A JP 2002170817A JP 2000368133 A JP2000368133 A JP 2000368133A JP 2000368133 A JP2000368133 A JP 2000368133A JP 2002170817 A JP2002170817 A JP 2002170817A
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JP
Japan
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plasma
density information
plasma processing
processing
chamber
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Application number
JP2000368133A
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English (en)
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Naoki Toyoda
直樹 豊田
Shohei Nanko
正平 南光
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Nissin Co Ltd
Original Assignee
Nissin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法または装置でもってプラズマ処理
を制御して、プラズマ処理を精度良く行うことを課題と
する。 【解決手段】 チャンバ1とプラズマ生成用電源3と生
成用電力制御部4とを備えるとともに、チャンバ1内に
は測定プローブ5が挿入されており、測定用電源6と測
定プローブ5とは同軸ケーブル7とプローブ制御部8と
を介して接続されている。プラズマ生成用電源3からチ
ャンバ1内にプラズマPMを生成して、そのプラズマP
Mが生成されたチャンバ1内に基板Wを投入する。測定
用電源6から測定用電力を測定プローブ5に供給して、
プラズマPMによる測定用の反射率から測定プローブ5
によって電子密度を測定する。測定された電子密度に基
づいて、生成用電力制御部4を操作することによって、
生成用電力を操作してプラズマ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示器のガラス基板、フォトマスク用のガラス基板、光
ディスク用の基板等(以下、単に基板と称する)に代表
される被処理物へのプラズマ処理を行うプラズマ処理方
法及びその装置に係り、特にプラズマ処理を制御する技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマを応用したプラズマ処理の技術
として、プラズマCVD(化学気相成長)やプラズマエ
ッチング等が知られている。これらのプラズマ処理は、
以下の様な手順で行われている。即ち、プラズマ処理室
であるチャンバ内に、例えば被処理物である基板を投入
するとともに、チャンバ内にガスを充填させてプラズマ
生成用の電源からプラズマ生成用の電力をチャンバ内に
供給することによってプラズマを放電させる。プラズマ
放電によって各種の化学反応を発生させて、その化学反
応によって基板に対してエッチングやCVD等の各種の
処理を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラズマ処理の場合には、次のような問題がある。即
ち、チャンバ内が経時的に変化してプラズマ処理が精度
良く行われないという問題点である。
【0004】通常、これらのプラズマ処理は、例えば基
板の処理が終了する度に次の基板を連続的に投入すると
いうように連続的に行われて、チャンバ内が経時的に変
化する。経時的な変化の要因は、チャンバ内の成分の劣
化や、材料ガスや生成ガス及び化学気相反応によるチャ
ンバ内の汚染が挙げられる。このチャンバ内の経時的な
変化によって、チャンバ内で生成されるプラズマのプラ
ズマ密度情報、例えばプラズマ密度や電子密度やイオン
密度等が変化して、プラズマ処理を行うプロセス条件が
変わってしまう。プロセス条件が変わることで、プロセ
スが不安定になって、プラズマ処理を精度良く行うこと
ができなくなってしまう。その結果、例えばプラズマ処
理によって製造された製品の歩留りが悪くなったり、チ
ャンバ内の多少の経時的な変化にも対応できるように基
板側に設計マージンをもたせる(例えばエッチングにお
いては、経時的な変化によって過度にエッチングされて
下地にまでエッチングされる恐れがあるので、下地の厚
みを厚くする)必要があったり、コストが増大したり、
微細化を図ることができなくなってしまう等ということ
が起こる。
【0005】上記の問題点を解決するために、発光分
析、生成用電力やバイアス電力に関する反射率、チャン
バ内の圧力の変化、プラズマ内及び排気ガスの質量、熱
抵抗分析等といった方法によってプラズマの特性を把握
して、それによってプラズマを制御している。しかし、
これらの方法では、いずれの場合においてもチャンバ外
からモニタリングしているので、プラズマの特性、例え
ばプラズマ密度情報等を正確に測定することができず、
装置自体も高価なものとなってしまう。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、簡易な方法または装置でもってプラズ
マ処理を制御して、プラズマ処理を精度良く行うプラズ
マ処理方法及びその装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、次のような構成をとる。即ち、請求項1
に記載の発明は、プラズマ中の被処理物にプラズマ処理
を行うプラズマ処理方法であって、(a)プラズマの特
性を示すプラズマ密度情報を測定するためのプラズマ密
度情報測定用電源からプラズマ密度情報測定用電力をプ
ラズマに供給する過程と、(b)プラズマ密度情報測定
用プローブを用いて、プラズマ負荷による前記プラズマ
密度情報測定用電力の反射または吸収に基づいてプラズ
マ密度情報を測定する過程と、(c)測定された前記プ
ラズマ密度情報に基づいてプラズマ処理を制御する過程
とを備えていることを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のプラズマ処理方法において、前記(c)の過程
は、測定された前記プラズマ密度情報、及びプラズマ密
度情報とプラズマ処理を行う時間であるプラズマ処理時
間との相関関係に基づいて前記処理時間を導出し、この
導出された処理時間を設定し、この設定された処理時間
が経過するとプラズマ処理を終了することを特徴とす
る。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のプラズマ処理方法において、前記(c)の過程
は、プラズマ処理中において複数回にわたってプラズマ
密度情報を測定し、各回で測定されたプラズマ密度情報
と基準となるプラズマ密度情報との間の誤差を求めて、
この誤差が所定量以上であるときにプラズマ処理を中止
することを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のプラズマ処理方法において、前記(c)の過程
は、プラズマ密度情報を測定することによってプラズマ
処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイ
ントとして終点検出して、前記エンドポイントを検出す
るとプラズマの処理を終了することを特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のプラズマ処理方法において、前記プラズマ処理
は前記被処理物に対してエッチングを行うエッチング処
理であって、エッチング処理の終了に伴うプラズマ密度
情報の変動をエンドポイントとして検出して、前記エン
ドポイントを検出するとエッチング処理を終了すること
を特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
に記載のプラズマ処理方法において、前記プラズマ処理
は、プラズマによる酸化反応によって前記被処理物の表
面の不要物を燃焼させるアッシング処理であって、アッ
シング処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエン
ドポイントとして検出して、前記エンドポイントを検出
するとアッシング処理を終了することを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
に記載のプラズマ処理方法において、前記プラズマ処理
はプラズマ処理を行うチャンバのクリーニングであっ
て、前記チャンバのクリーニングの終了に伴うプラズマ
密度情報の変動をエンドポイントとして検出して、前記
エンドポイントを検出するとチャンバのクリーニングを
終了することを特徴とする。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載のプラズマ処理方法において、前記チャンバは、
プラズマによる気相化学反応によって前記被処理物の表
面に薄膜を形成する化学気相成長法処理を行うためのチ
ャンバであって、前記チャンバのクリーニングは、化学
気相成長法処理において行われることを特徴とする。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
に記載のプラズマ処理方法において、前記(c)の過程
は、複数個のチャンバごとにプラズマ処理をそれぞれ行
い、各チャンバごとにそれぞれ測定されたプラズマ密度
情報と、各チャンバごとのプラズマ処理の処理結果とに
基づいて、チャンバ間の比較を行い、その比較結果に基
づいてプラズマ処理が良好に行えるようにチャンバを制
御することを特徴とする。
【0016】また、請求項10に記載の発明は、プラズ
マ中の被処理物にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置
であって、プラズマの特性を示すプラズマ密度情報を測
定するためにプラズマ密度情報測定用電力をプラズマに
供給するプラズマ密度情報測定用電源と、プラズマ負荷
による前記プラズマ密度情報測定用電力の反射または吸
収に基づいてプラズマ密度情報を測定するプラズマ密度
情報測定用プローブと、測定された前記プラズマ密度情
報に基づいてプラズマ処理を制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0017】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載のプラズマ処理装置において、前記制御手段
は、測定された前記プラズマ密度情報、及びプラズマ密
度情報とプラズマ処理を行う時間である処理時間との相
関関係に基づいて処理時間を導出する処理時間導出手段
と、この導出された処理時間を設定し、この設定された
処理時間が経過するとプラズマ処理を終了する第1の終
了制御手段とであることを特徴とする。
【0018】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10に記載のプラズマ処理装置において、前記制御手段
は、プラズマ密度情報測定用プローブによって測定され
たプラズマ密度情報を記憶するプラズマ密度情報記憶手
段と、プラズマ処理中において複数回にわたって測定さ
れた各回のプラズマ密度情報と基準となるプラズマ密度
情報との間の誤差を導出する誤差導出手段と、前記誤差
が所定量以上であるときにプラズマ処理を中止する中止
判断手段とであることを特徴とする。
【0019】また、請求項13に記載の発明は、請求項
10に記載のプラズマ処理装置において、前記制御手段
は、プラズマ処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変動
をエンドポイントとしてプラズマ密度情報測定用プロー
ブによって検出するエンドポイント検出手段と、前記エ
ンドポイントを検出するとプラズマ処理を終了する第2
の終了制御手段とであることを特徴とする。
【0020】また、請求項14に記載の発明は、請求項
13に記載のプラズマ処理装置において、前記プラズマ
処理は前記被処理物に対してエッチングを行うエッチン
グ処理であって、前記エンドポイント検出手段は、エッ
チング処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエン
ドポイントとしてプラズマ密度情報測定用プローブによ
って検出することを特徴とする。
【0021】また、請求項15に記載の発明は、請求項
13に記載のプラズマ処理装置において、前記プラズマ
処理は、プラズマによる酸化反応によって前記被処理物
の表面の不要物を燃焼させるアッシング処理であって、
前記エンドポイント検出手段は、アッシング処理の終了
に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントとして
プラズマ密度情報測定用プローブによって検出すること
を特徴とする。
【0022】また、請求項16に記載の発明は、請求項
13に記載のプラズマ処理装置において、前記プラズマ
処理はプラズマ処理を行うチャンバのクリーニングであ
って、前記エンドポイント検出手段は、チャンバのクリ
ーニングの終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンド
ポイントとしてプラズマ密度情報測定用プローブによっ
て検出することを特徴とする。
【0023】また、請求項17に記載の発明は、請求項
16に記載のプラズマ処理装置において、前記チャンバ
は、プラズマによる気相化学反応によって前記被処理物
の表面に薄膜を形成する化学気相成長法処理を行うため
のチャンバであって、前記チャンバのクリーニングは、
化学気相成長法処理において行われることを特徴とす
る。
【0024】また、請求項18に記載の発明は、請求項
10に記載のプラズマ処理装置において、プラズマ処理
を行う複数のチャンバを備え、かつ、前記制御手段は、
各チャンバごとにそれぞれ測定されたプラズマ密度情
報、及び各チャンバごとのプラズマ処理の処理結果に基
づいてチャンバ間の比較を行う比較手段と、前記比較手
段による比較結果に基づいてプラズマ処理が良好に行え
るようにチャンバを制御するチャンバ制御手段とである
ことを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1に記載の発明の作用について説明す
る。上記(a),(b)の過程によると、プラズマ密度
情報測定用プローブを介して、プラズマ密度情報測定用
電源からプラズマに供給されたプラズマ密度情報測定用
電力は、プラズマ密度に起因してプラズマ負荷に吸収さ
れるか、反射されて戻ってくる。つまり、プラズマに供
給されたプラズマ密度情報測定用電力によって、プラズ
マ密度情報測定用プローブにプラズマによる表面波が励
起して、それによってプラズマ負荷の吸収または反射が
起こる。そのプラズマ測定用電力の反射または吸収に基
づいて、プラズマ密度情報が測定される。プラズマ密度
情報はプラズマの特性を示すので、上記(c)の過程に
よると、測定されたプラズマ密度情報に基づいてプラズ
マ処理を制御することが可能になる。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、上記
(c)の過程によると、測定されたプラズマ密度情報、
及びプラズマ密度情報とプラズマ処理を行う時間である
プラズマ処理時間との相関関係に基づいて処理時間が導
出される。従って、プラズマ密度情報の変化に応じてプ
ラズマ処理を行うのに最適な処理時間が導出されること
になる。そして、この処理時間を設定して、設定された
処理時間が経過するとプラズマへのプラズマ処理を終了
することによって、プラズマ処理が制御されることにな
る。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、上記
(c)の過程によると、プラズマ処理中において複数回
にわたってプラズマ密度情報を測定する。もし、各回で
測定されたプラズマ密度情報と基準となるプラズマ密度
情報との間の誤差が所定量未満であれば、基準となるプ
ラズマ密度情報に変動がなかったものとして、プラズマ
処理が中止されることなく続行される。もし、この誤差
が所定量以上であれば、基準となるプラズマ密度情報に
変動があったものとして、プラズマ処理が中止される。
【0028】請求項4に記載の発明によれば、プラズマ
処理の終了の際にはプラズマ密度情報が変動する。この
現象を利用すると、プラズマ密度情報の変動前後におい
て、プラズマ密度情報を測定することによって、エンド
ポイント、即ちプラズマ処理の終了の時点が正確に検出
される。このエンドポイントの検出においてプラズマ処
理を終了することによって、プラズマ処理が制御される
ことになる。
【0029】請求項5に記載の発明によれば、プラズマ
処理はエッチング処理であるので、エンドポイントの検
出によってエッチング処理が最適に行われることにな
る。
【0030】請求項6に記載の発明によれば、プラズマ
処理はアッシング処理であるので、アッシング処理の終
了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントとし
てプラズマ密度情報測定用プローブによって検出するこ
とによってアッシング処理が最適に行われることにな
る。
【0031】請求項7に記載の発明によれば、プラズマ
処理はプラズマ処理を行うチャンバのクリーニングであ
るので、エンドポイントの検出によってチャンバのクリ
ーニングが最適に行われることになる。
【0032】請求項8に記載の発明によれば、チャンバ
のクリーニングは化学気相成長法処理において行われる
ので、エンドポイントの検出によって化学気相成長法処
理におけるチャンバのクリーニングが最適に行われるこ
とになる。
【0033】請求項9に記載の発明によれば、上記
(c)の過程によると、複数個のチャンバごとに行われ
たプラズマ処理から、チャンバごとのプラズマ密度情報
がそれぞれ測定されて、チャンバごとの測定結果がそれ
ぞれ求まる。そのチャンバごとのプラズマ密度情報と測
定結果とに基づいて、チャンバ間の比較が行われること
になる。これによって、チャンバの性能比較、例えばチ
ャンバの汚染の具合等の比較が可能になる。その比較結
果に基づいて、プラズマ処理が良好に行えるように性能
が劣っているチャンバを制御することによって、プラズ
マ処理が制御されることになる。
【0034】請求項10に記載の発明によれば、プラズ
マ密度情報測定用電源からプラズマに供給されたプラズ
マ密度情報測定用電力は、プラズマ密度情報測定用プロ
ーブにプラズマによる表面波が励起されることによって
反射または吸収されて戻ってくる。従って、プラズマ負
荷によるプラズマ密度情報測定用電力の反射または吸収
に基づいて、プラズマ密度情報測定用プローブによって
プラズマ密度情報が測定される。プラズマ密度情報の測
定に基づいて、制御手段によってプラズマ処理を制御す
ることが可能になる。
【0035】請求項11に記載の発明によれば、処理時
間導出手段によって、測定されたプラズマ密度情報、及
びプラズマ密度情報とプラズマ処理を行う時間であるプ
ラズマ処理時間との相関関係に基づいて処理時間が導出
されることで、プラズマ密度情報の変化に応じてプラズ
マ処理を行うのに最適な処理時間が導出される。そし
て、第1の終了制御手段によって、この導出された処理
時間を設定して、この設定された処理時間が経過すると
プラズマ処理が終了されることで、プラズマ処理を制御
することが可能になる。
【0036】請求項12に記載の発明によれば、プラズ
マ密度情報記憶手段によってプラズマ処理中において複
数回にわたってプラズマ密度情報測定用プローブで測定
されたプラズマ密度情報が逐次記憶されて、誤差導出手
段によって逐次記憶された各回のプラズマ密度情報と基
準値となるプラズマ密度情報との間の誤差が導出される
ことで、以下の作用を奏する。即ち、もし、導出された
この誤差が所定量未満であれば、中止判断手段によって
基準値となるプラズマ密度情報に変動がなかったものと
判断されて、プラズマ処理が中止されることなく続行さ
れる。もし、この誤差が所定量以上であれば、中止判断
手段によって基準値となるプラズマ密度情報に変動があ
ったものと判断されて、プラズマ処理が中止される。
【0037】請求項13に記載の発明によれば、エンド
ポイント検出手段によってプラズマ処理の終了に伴うプ
ラズマ密度情報の変動がエンドポイントとして検出され
ることで、プラズマ処理の終了の時点が正確に検出され
る。また、第2の終了制御手段によってエンドポイント
を検出するとプラズマ処理が終了されることで、プラズ
マ処理が制御されることになる。
【0038】請求項14に記載の発明によれば、プラズ
マ処理はエッチング処理であるので、エッチング処理の
終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントと
してプラズマ密度情報測定用プローブによって検出する
ことによってエッチング処理が最適に行われることにな
る。
【0039】請求項15に記載の発明によれば、プラズ
マ処理はアッシング処理であるので、アッシング処理の
終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントと
してプラズマ密度情報測定用プローブによって検出する
ことによってアッシング処理が最適に行われることにな
る。
【0040】請求項16に記載の発明によれば、プラズ
マ処理はプラズマ処理を行うチャンバのクリーニングで
あるので、チャンバのクリーニングの終了に伴うプラズ
マ密度情報の変動をエンドポイントとしてプラズマ密度
情報測定用プローブによって検出することによってチャ
ンバのクリーニングが最適に行われることになる。
【0041】請求項17に記載の発明によれば、チャン
バのクリーニングは化学気相成長法処理において行われ
るので、チャンバのクリーニングの終了に伴うプラズマ
密度情報の変動をエンドポイントとしてプラズマ密度情
報測定用プローブによって検出することによって化学気
相成長法処理におけるチャンバのクリーニングが最適に
行われることになる。
【0042】請求項18に記載の発明によれば、複数個
のチャンバごとのプラズマ密度情報と測定結果とに基づ
いて、比較手段からチャンバ間の比較が行われる。これ
によって、チャンバの性能比較が可能になる。その比較
結果に基づいて、チャンバ制御手段からプラズマ処理が
良好に行えるように性能が劣っているチャンバを制御す
ることで、プラズマ処理を制御することが可能になる。
【0043】
【発明の実施の形態】〔第1実施例〕以下、図面を参照
して本発明の第1実施例を説明する。なお、第1実施例
から第3実施例まではエッチング処理を例に採って説明
する。図1は、第1実施例装置の構成を示すブロック図
である。
【0044】第1実施例装置に係るエッチング処理装置
は、図1に示すように、プラズマPMが生成されるチャ
ンバ1を備えており、このチャンバ1内に被処理物であ
る基板Wを投入することによってプラズマによるエッチ
ング処理が行われる。チャンバ1内には2つの電極2
a,2bが互いに対向してそれぞれ配設されており、一
方の電極2aにはプラズマPMを生成するための生成用
電力が供給され、他方の電極2bは接地されている。そ
の接地された電極2b上に、図1に示すように基板Wが
載置される。なお、第1実施例では接地された電極側に
基板を配設したが、プラズマを生成する電力が供給され
る電極側に基板を配設してもよい。
【0045】電極2aとプラズマPMを生成するための
生成用電源3とは、生成用電力制御部4を介して接続さ
れており、この生成用電力制御部4によって生成用電源
3からチャンバ1に供給される生成用電力が操作され
る。この生成用電力制御部4は、本発明における制御手
段に相当する。
【0046】また、チャンバ1内には、上述した基板W
の他に、チャンバ1内のプラズマ密度情報を測定する測
定プローブ5が挿入されており、プラズマ密度情報を測
定するための測定用電源6と、この測定プローブ5と
は、同軸ケーブル7とプローブ制御部8とを介して接続
されている。なお、第1実施例ではプラズマ密度情報と
して電子密度を測定しているが、その他のプラズマ密度
情報として例えばプラズマ密度やイオン密度等がある。
測定プローブ5は、本発明におけるプラズマ密度情報測
定用プローブに相当し、測定用電源6は、本発明におけ
るプラズマ密度情報測定用電源に相当する。
【0047】上述の基板W、電極2a,2b、測定プロ
ーブ5の他に、チャンバ1と、プラズマPMを生成する
ためのガスを供給するガス供給源(タンク)9とは、ガ
ス調整用バルブ10を介して連通接続されている。
【0048】次に、生成用電力制御部4の具体的構成に
ついて説明する。生成用電力制御部4は、エッチングレ
ート変換部11と、エッチング時間変換部12と、エッ
チング時間設定部13と、インピーダンス整合器14と
から構成されている。エッチングレート変換部11は、
測定プローブ5とプローブ制御部8とによって測定され
た電子密度を電子密度に応じたエッチングレートに変換
するように構成されており、エッチング時間変換部12
は、変換されたエッチングレートを電子密度に応じたエ
ッチング時間に変換するように構成されている。また、
エッチング時間設定部13は、エッチング時間を設定す
るように構成されており、インピーダンス整合器14
は、電極2aへの生成用電力の供給を調節したり、設定
されたエッチング時間が経過すると電極2aへの生成用
電力の供給を終了するように構成されている。なお、本
明細書中において用いられるエッチングレートとは単位
時間当たりにエッチングされる膜の厚みのことをいう。
エッチング時間は、本発明における処理時間に相当し、
エッチング時間変換部12は、本発明における処理時間
導出手段に相当し、エッチング時間設定部13とインピ
ーダンス整合器14とは、本発明における第1の終了制
御手段に相当する。
【0049】エッチングレート変換部11とエッチング
時間変換部12とは、CPU(中央演算処理部)等の演
算部の機能を備えており、エッチングレートと電子密度
とが比例関係にあることを利用して、測定された電子密
度を演算部によって系数倍したものがエッチングレート
として変換されるとともに、エッチングすべき膜厚の厚
みをエッチングレートで割った値がエッチング時間とし
て変換される。第1実施例では、エッチングレート変換
部11とエッチング時間変換部12とをCPU(中央演
算処理部)等の演算部で構成したが、図示を省略する記
憶部をも備えるとともに、その記憶部に電子密度とエッ
チングレートとの相関関係を示す検量線等を予め記憶さ
せて、測定された電子密度に応じてその記憶部から随時
読み出しを行ってエッチングレートやエッチング時間等
を導出するように構成してもよい。
【0050】エッチング時間設定部13は、タイマやク
ロックの機能を備えており、電子密度が測定されるのと
ほぼ同時にタイマがリセットされてタイマのカウントを
開始する。設定されたエッチング時間に相当する分だけ
タイマがカウントされると、エッチング時間設定部13
はインピーダンス整合器14に対して、生成用の電力の
供給を終了するようにインピーダンス整合器14内の整
合回路を操作する。なお、第1実施例では、エッチング
時間設定部13はインピーダンス整合器14を操作する
ことによって、プラズマPMへの生成用の電力の供給を
終了させたが、生成用電源3に対して直接的に操作して
電圧の印加等を直接的に終了するようにエッチング時間
設定部13を構成してもよい。
【0051】インピーダンス整合器14は、生成用電源
3の周波数がMHzオーダの周波数の場合、インダクタ
ンスとキャパシタンスとを組み合わせた整合回路が用い
られる。また上述の周波数が1GHz以上の周波数の場
合、EHチューナやスタブチューナが用いられる。
【0052】次に、測定プローブ5について説明する。
測定プローブ5は同軸ケーブル7の先端部を加工成形す
ることによって構成されており、例えば先端部において
同軸ケーブル7の外部絶縁体と外部導体とを除去してか
ら先端部が閉じられている誘電体製のチューブを被せる
ことによって構成されている。上述の場合、外部絶縁体
と外部導体とを除去したことによって同軸ケーブル7の
先端部において中心絶縁体,中心導体のみとなって、中
心導体は、同軸ケーブル7を介して伝送された電力を放
射するアンテナの機能を果たすことになる。
【0053】測定プローブ5をプラズマPM中に挿入さ
せると、測定プローブ5の表面にプラズマによる表面波
が励起される。同軸ケーブル7を介して、測定用電源6
から測定用電力を伝送させると、プラズマによる表面波
によって測定用電力の吸収または反射が起こる。測定用
電力がプラズマPMによって吸収されると吸収されなか
った残りの測定用電力は、測定用電源6側からプラズマ
PM側に伝送した方向とは逆方向に、測定用電源6側に
向かって伝送される。また、測定用電力がプラズマPM
によって反射されると、反射された測定用電力は、同様
に測定用電源6側に向かって伝送される。この測定用電
力は、本発明におけるプラズマ密度情報測定用電力に相
当する。
【0054】続いて、プローブ制御部8の具体的構成に
ついて説明する。プローブ制御部8は、方向性結合器1
5と、減衰器16と、フィルタ17と、プラズマ吸収周
波数導出部18と、電子密度変換部19とから構成され
ている。測定プローブ5には、同軸ケーブル7を介して
測定用電源6側から順に、方向性結合器15、減衰器1
6、及びフィルタ17が接続されている。
【0055】測定用電源6は周波数掃引式であって、あ
る周波数帯域(例えば100kHzから2.5GHzま
で)の周波数で測定用電力を自動掃引しながら出力す
る。測定用電源6から出力された測定用電力は、同軸ケ
ーブル7中を伝送しながら方向性結合器15、減衰器1
6、及びフィルタ17の順に経由して、測定プローブ5
へ伝送される。一方、測定用電力が吸収または反射され
ると、上述したように逆方向に電力の反射分が伝送され
て、方向性結合器15で検出されて、プラズマ吸収周波
数導出部18へ送り込まれる。プラズマ吸収周波数導出
部18には測定用電源6から出力される測定用電力の周
波数も逐次送り込まれる。
【0056】フィルタ17は、プローブ制御部8に混入
してくる電力やノイズを除去する機能を果たす。また、
減衰器16は、測定プローブ5へ送り込む測定用電力の
量を調整する機能を果たす。
【0057】プラズマ吸収周波数導出部18は、測定用
電力の周波数と、測定用電力の検出反射量とに基づい
て、測定用電力の反射率の対周波数変化を求める。そし
て、得られた結果に基づいて、電子密度に起因して測定
用電力の強い吸収が起こるプラズマ吸収周波数を求め
る。なお、プラズマ吸収周波数の具体的な導出について
は、後述するフローチャートで説明する。
【0058】電子密度変換部19は、プラズマ吸収周波
数導出部18によって導出されたプラズマ吸収周波数に
基づいて電子密度に変換するように構成されている。上
述のプラズマ吸収周波数は電子密度と一定の相関関係が
あるので、プラズマ吸収周波数が求まることによって、
電子密度が容易に求められる。
【0059】続いて、上述した構成を有するエッチング
処理装置において、エッチング処理の流れを、図2のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、ステップS1
の時点ではプラズマ生成用の生成用電源3のスイッチは
既にON状態であって、ガス供給源(タンク)9からチ
ャンバ1内にガスが既に供給されて、プラズマPMも既
に生成されているものとする。
【0060】〔ステップS1〕測定用電源6のスイッチ
をONにする。測定用電源6から100kHzから2.
5GHzまでの周波数で測定用電力を自動掃引しながら
出力する。また、自動掃引しながらプラズマ吸収周波数
導出部18に上述の周波数が逐次送り込まれる。出力さ
れた測定用電力は、同軸ケーブル7を介して測定プロー
ブ5に供給される。このステップS1は、本発明におけ
る(a)の過程に相当する。
【0061】〔ステップS2〕供給された測定用電力
は、表面波によって吸収または反射が起こって、供給時
とは逆方向に同軸ケーブル7を介して測定用電力の反射
分だけ測定用電源6側に伝送される。測定用電力の反射
量は、フィルタ17、減衰器16、及び方向性結合器1
5の順に経由して、方向性結合器15で検出される。そ
して、プラズマ吸収周波数導出部18へ送り込まれる。
【0062】プラズマ吸収周波数導出部18では、同じ
周波数において〔測定用電力の検出反射量〕÷〔測定用
電力の全出力量〕なる演算が行われて測定用電力の反射
率が求められる。掃引される周波数と、この測定用電力
の反射率とを対応付けてプロットすることによって、図
3に示すような測定用電力の反射率の対周波数変化が求
められる。図3に示すように、反射率が大きく下がると
ころは、電子密度に起因して測定電力の強い吸収が起こ
る吸収ポイントであって、その吸収ポイントの周波数が
プラズマ吸収周波数ということになる。
【0063】図3中では吸収ポイントPa,Pbの2つ
が現れている。通常、吸収ポイントは複数個現れて、そ
れに伴ってプラズマ吸収周波数も吸収ポイントと同数個
だけ存在する。これらのプラズマ吸収周波数は、いずれ
においても電子密度等のプラズマ密度情報と一定の相関
関係があるが、特に、プラズマ吸収周波数のうち、電子
密度に対して2乗に比例するプラズマ吸収周波数は、プ
ラズマ表面波共鳴周波数と呼ばれている。電子密度等の
プラズマ密度情報を導出する際においてこのプラズマ表
面波共鳴周波数は有用な物理量の1つである。なお、電
子密度等のプラズマ密度情報は局所的に変化するので、
測定プローブ5は基板Wの表面の近傍で測定を行うのが
好ましい。
【0064】〔ステップS3〕プラズマ吸収周波数がプ
ラズマ吸収周波数導出部18によって導出されると、電
子密度変換部19によって電子密度に変換されて、導出
される。このステップS2,S3は、本発明における
(b)の過程に相当する。
【0065】〔ステップS4〕電子密度が求まってか
ら、基板Wをチャンバ1内に投入して、電極2b上に載
置する。載置した時点からエッチング処理が行われる。
従って、エッチング処理が開始されるのとほぼ同時に、
エッチング時間設定部13において、タイマがリセット
されてタイマのカウントを開始する。エッチング処理を
より精密に行うという点において、チャンバ1内への基
板Wの投入と電子密度の測定とはほぼ同時に行われる方
が好ましい。
【0066】〔ステップS5〕一方、測定された電子密
度は、生成用電力制御部4内のエッチングレート変換部
11に送り込まれて、電子密度に基づいてエッチングレ
ートに変換される。上述したように、エッチングレート
と電子密度とは比例関係にあるので、測定された電子密
度を系数倍するだけでエッチングレートが求まる。
【0067】〔ステップS6〕エッチングレートが求ま
ると、エッチング時間変換部12によってエッチング時
間が求まる。例えば、エッチングしたい膜厚の厚みが1
0μmであって、エッチングレートが1μm/minの
とき、エッチング時間は、上記膜厚の厚みの10μmか
ら上記エッチングレートの1μm/minで割った10
minとなって求められる。
【0068】〔ステップS7〕エッチング時間が求まる
と、エッチング時間設定部13に送り込まれる。ステッ
プS4において開始されたタイマがエッチング時間に相
当する分だけカウントされると、即ち、エッチング時間
が経過すると、エッチング時間設定部13はインピーダ
ンス整合器14に対して、生成用電力の供給を終了する
ようにインピーダンス整合器14内の整合回路を操作す
る。この操作によって生成用電源3から供給される生成
用電力は0となって、エッチング処理が終了する。この
ステップS4〜S7は、本発明における(c)の過程に
相当する。
【0069】以上のように、第1実施例では、電子密
度、エッチングレート、エッチング時間の相関関係と、
プラズマ吸収周波数導出部18や電子密度変換部19に
よって求められた電子密度とに基づいて、エッチングレ
ート変換部11からエッチングレートが、エッチング時
間変換部12からエッチング時間が、それぞれ求められ
る。エッチング時間が求まると、エッチング時間設定部
13によってエッチング時間を設定して設定されたエッ
チング時間が経過すると、インピーダンス整合器14内
の整合回路を操作することによって、生成用電力の供給
が終了されて、それによって1枚の基板Wのエッチング
処理が終了する。
【0070】エッチングレートやエッチング時間は電子
密度と相関関係にあるので、電子密度が変化すると、そ
れに応じてエッチングレートやエッチング時間も変化す
る。従って、チャンバ1内が経時的に変化して電子密度
が変化しても、電子密度の変化に応じてエッチングレー
トやエッチング時間を変えることができて、プロセスが
不安定になることもない。特に、エッチング処理におい
て、経時的な変化によって下地にまで過度にエッチング
されるということが防止できるので、下地の厚みを厚く
する等の設計マージンをもたせる必要もなくなり、また
微細化を図ることもできる。その結果、エッチング処理
を最適化して、エッチング処理を精密良く行うことがで
きる。
【0071】また、電子密度はチャンバ1内で測定され
ているので、従来のプラズマの特性を測定する方法と比
較して、プラズマの特性を示すプラズマ密度情報の1つ
である電子密度を正確に測定することができる。
【0072】また、測定プローブ5をチャンバ1内のプ
ラズマPMに挿入するだけなので、従来のプラズマの特
性を測定する方法と比較して、簡易に測定することがで
きる。そして、装置自体も従来の装置にプローブを挿入
するだけの簡易な装置でもって測定することができる。
【0073】また、上述の第1実施例装置では、エッチ
ング時間が経過すると、インピーダンス整合器14内の
整合回路を操作して、生成用電力の供給を終了するよう
に構成されていたが、通常のエッチング処理において
は、半導体基板、液晶表示器のガラス基板、フォトマス
ク用のガラス基板、光ディスク用の基板等の製造用に多
量に量産されるので、1枚の基板を処理しても、次々と
基板が投入されてエッチング処理が行われる。従って、
第1実施例装置は、図4のように変形して構成されてい
てもよい。
【0074】即ち、図4に示すように、基板Wをチャン
バ1から回収、チャンバ1内へ収容する搬送用アーム2
0と搬送用アーム20を水平・上下移動して、搬送用ア
ーム20を支持する支持軸20aに対して軸心回りで回
転移動する移動機構21とを備え、かつ、エッチング時
間設定部13において設定されたエッチング時間に相当
する分だけタイマがカウントされると、エッチング時間
設定部13から移動機構21に制御信号が発信されるよ
うに構成されていてもよい。エッチング時間設定部13
から制御信号が発信されると、移動機構21は搬送用ア
ーム20をチャンバ1内に進入させて、エッチング処理
された基板Wを搬送用アーム20上に載置させる。エッ
チング処理された基板Wが載置されると、移動機構21
は搬送用アーム20をチャンバ1から退出させて、その
基板Wを回収させる。移動機構21は次にエッチング処
理される基板Wを搬送用アーム20上に載置させて、チ
ャンバ1内に進入させる。チャンバ1内に搬送用アーム
20が進入されると、移動機構21はその基板Wをチャ
ンバ1内に収容させて、次のエッチング処理を行わせ
る。エッチング時間設定部13と搬送用アーム20と移
動機構21とは、本発明における第1の終了制御手段に
相当する。
【0075】上述のように構成することによって、生成
用電力の供給を終了することなく連続的にエッチング処
理を行うことができる。また、エッチング処理が終了す
るたびにインピーダンス整合器14を操作しなくてもよ
いので、電子密度を一定にして処理を行うことができ
る。また、図4の第1実施例に関する変形例に係る装置
においても、エッチング時間設定部13からインピーダ
ンス整合器14を操作して電子密度や生成用電力の微調
整を行っているが、微調整の必要がない場合にはエッチ
ング時間設定部13とインピーダンス整合器14とを必
ずしも互いに接続する必要はない。
【0076】〔第2実施例〕次に第2実施例について図
面を参照しながら説明する。図5は第2実施例装置の構
成を示すブロック図である。なお、第1実施例装置と共
通する箇所については同符号を付して、その箇所の図示
及び説明を省略する。
【0077】第2実施例装置は、第1実施例装置と同様
に、2つの電極2a,2bを配設したチャンバ1とプラ
ズマ生成用電源3と生成用電力制御部4とを備えてい
る。チャンバ1内には測定プローブ5が挿入されてお
り、測定用電源6と測定プローブ5とは同軸ケーブル7
とプローブ制御部8とを介して接続されている。生成用
電力制御部4以外の内部構成についても、第1実施例装
置と同様である。
【0078】次に、第2実施例装置に係る生成用電力制
御部4の具体的構成について説明する。生成用電力制御
部4は、電子密度メモリ部22と、誤差導出部23と、
誤差設定部24と、インピーダンス整合器14とから構
成されている。電子密度メモリ部22は、求められた電
子密度を逐次書き込んで、必要に応じて随時に読み出す
RAM等の記憶部で構成されている。誤差導出部23
は、電子密度メモリ部22に逐次記憶された電子密度の
うちある回で測定された電子密度と1回目に測定された
電子密度との間の誤差を導出するようにCPU等の演算
部で構成されている。誤差設定部24は、上記誤差が所
定量未満であればインピーダンス整合器14を操作せず
にエッチング処理を続行して、上記誤差が所定量以上で
あればインピーダンス整合器14を操作して生成用電力
の供給を中止するように構成されている。なお、誤差設
定部24は、オペレータが所定量を任意に設定できるよ
うにも構成されている。なお、1回目に電子密度を測定
するタイミングは条件によって異なるが、基板Wのエッ
チング処理を開始する、即ち基板Wをチャンバ1内に投
入するときが好ましい。電子密度メモリ部22は、本発
明におけるプラズマ密度情報記憶手段に相当し、誤差導
出部23は、本発明における誤差導出手段に相当し、誤
差設定部24とインピーダンス整合器14とは、本発明
における中止判断手段に相当する。
【0079】続いて、上述した構成を有するエッチング
処理装置において、エッチング処理の流れを、図6のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、ステップS1
〜S3の測定用の電力を供給してから電子密度を測定す
るまでは、第1実施例のときと同様なので、その説明を
省略する。また、第1回目に電子密度が測定されるタイ
ミングが、上述のように基板Wのエッチング処理開始時
と、同じであるならば、ステップS1〜S3と下記ステ
ップS4aのエッチング処理の開始とがほぼ同時に行わ
れることになる。
【0080】〔ステップS4a〕基板Wをチャンバ1内
に投入して、電極2b上に載置して、エッチング処理を
開始する。
【0081】〔ステップS5a〕一方、測定された電子
密度は、生成用電力制御部4内の電子密度メモリ部22
に書き込まれて、記憶される。
【0082】〔ステップS6a〕電子密度の2回目以降
の測定を行う。同様に、測定された電子密度は、生成用
電力制御部4内の電子密度メモリ部22に書き込まれ
て、記憶される。
【0083】〔ステップS7a〕ステップS5aで電子
密度メモリ部22に記憶された電子密度、つまり1回目
で測定された電子密度と、ステップS6aで電子密度メ
モリ部22に記憶された電子密度とに基づいて、誤差導
出部23によって両者間の誤差が導出される。
【0084】〔ステップS8a〕誤差導出部23によっ
て上記誤差が求まると、誤差設定部24は、上記誤差が
所定量未満か、あるいは所定量以上かを判断する。もし
所定量未満であれば、エッチング処理を続行しつつステ
ップS6aに戻る。もし所定量以上であれば、ステップ
S9aに跳ぶ。
【0085】〔ステップS9a〕上記誤差が所定量以上
であれば、誤差設定部24は生成用電力の供給を中止す
るようにインピーダンス整合器14内の整合回路を操作
する。この操作によって生成用電源3から供給される生
成用電力は0となって、エッチング処理が中止する。こ
のステップS4a〜S9aは、本発明における(c)の
過程に相当する。
【0086】以上のように、第2実施例では、誤差導出
部23によって上記誤差が求まって、誤差設定部24に
よって、上記誤差が所定量未満であれば、ステップS8
aでの1回目に測定された電子密度において誤差がなか
ったものと判断される。もし、上記誤差が所定量以上で
あれば、ステップS8aでの1回目に測定された電子密
度において変動があったものと判断されて、プラズマP
Mへの生成用電力の供給が中止されて、それに伴ってプ
ラズマ処理が中止される。従って、電子密度に変動があ
った際にはプラズマ処理を中止して、電子密度が経時的
に大きく変化してエッチング処理におけるプロセスが不
安定になるという事態を防止して、エッチング処理を最
適に行うことができる。
【0087】また、第1実施例でも述べたように、通常
の処理においては、量産体制で処理が行われるので、基
板の処理が終了しても次々と基板が連続的に投入されて
エッチング処理が行われる。上述の場合においても、電
子密度の変動に応じて基板へのエッチング処理を中止す
ることができる。なお、エッチング処理が中止されてそ
のエッチング中に処理された無駄な基板を低減させる点
において、2回目以降の電子密度の測定のタイミング
は、次の基板が投入される前の方が好ましい。またこれ
によって、もしエッチング処理が中止する事態が起こっ
ても、基板が投入される前なので、上述したような無駄
な基板を低減させることができる。
【0088】また、上述したような無駄な基板を低減さ
せる点において、より好ましい例として、以下のような
方法がある。即ち、数枚の基板ごとにダミー用の基板を
投入して、ダミー用の基板の投入ごとに電子密度を測定
する。これによって、もしエッチング処理が中止する事
態が起こっても、基板が投入される前なので、上述した
ような無駄な基板を無くすことができるし、ダミー用の
基板の投入時に同期させて電子密度を測定することがで
きる。
【0089】上述した第2実施例においては、1回目に
測定された電子密度を基準値として誤差を求めたが、2
回目以降に測定された電子密度を基準値としてもよい。
また、予め設定された電子密度を基準値として1回目に
おいて測定された電子密度も対象にして誤差を求めても
よい。1回目の測定時に電子密度が瞬時に変化した場合
にプラズマ処理を精度良く行う点において、上述のよう
な設定された電子密度を基準値とする方法の方が、より
好ましい。その他にも、複数回にわたって測定された電
子密度の平均をとしてもよい。
【0090】〔第3実施例〕次に第3実施例について図
面を参照しながら説明する。図7は第3実施例装置の構
成を示すブロック図である。なお、第1,第2実施例装
置と共通する箇所については同符号を付して、その箇所
の図示及び説明を省略する。
【0091】第3実施例装置は、第1,第2実施例装置
と同様に、2つの電極2a,2bを配設したチャンバ1
とプラズマ生成用電源3と生成用電力制御部4とを備え
ている。チャンバ1内には測定プローブ5が挿入されて
おり、測定用電源6と測定プローブ5とは同軸ケーブル
7とプローブ制御部8とを介して接続されている。生成
用電力制御部4以外の内部構成についても、第1,第2
実施例装置と同様である。
【0092】次に、第3実施例装置に係る生成用電力制
御部4の具体的構成について説明する。生成用電力制御
部4は、電子密度メモリ部22と、変動導出部25と、
エンドポイント設定部26と、インピーダンス整合器1
4とから構成されている。変動導出部25は、エッチン
グ中に測定された電子密度とエッチング終了直後に測定
された電子密度との差を導出するようにCPU等の演算
部で構成されている。エンドポイント設定部26は、変
動導出部25によって求められた電子密度の変動が所定
量未満であればインピーダンス整合器14を操作せずに
エッチング処理を続行して、上記変動が所定量以上あれ
ば、エッチング処理が終了したものと判断してインピー
ダンス整合器14を操作して生成用電力の供給を中止す
るように構成されている。なお、変動導出部25は、オ
ペレータが所定量を任意に設定できるようにも構成され
ている。変動導出部25とエンドポイント設定部26と
は、本発明におけるエンドポイント検出手段に相当し、
エンドポイント設定部26とインピーダンス整合器14
とは、本発明における第2の終了制御手段に相当する。
【0093】続いて、上述した構成を有するエッチング
処理装置において、エッチング処理の流れを、図8のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、ステップS1
〜S3の測定用の電力を供給してから電子密度を測定す
るまでは、第1,第2実施例のときと同様なので、その
説明を省略する。
【0094】また、エンドポイントを検出するのみであ
れば、エッチング処理の前に電子密度を必ずしも測定し
なくもよく、エッチング処理の終了の前後で電子密度を
それぞれ測定して、変動を求めればよい。従って、上述
の場合には下記ステップS4bのエッチング処理の開始
の後に、ステップS1〜S3の測定用の電力を供給して
から電子密度を測定してもよい。
【0095】〔ステップS4b〕基板Wをチャンバ1内
に投入して、電極2b上に載置して、エッチング処理を
開始する。
【0096】〔ステップS5b〕一方、測定された電子
密度は、生成用電力制御部4内の電子密度メモリ部22
に書き込まれて、記憶される。
【0097】〔ステップS6b〕電子密度の2回目以降
の測定を行う。同様に、測定された電子密度は、生成用
電力制御部4内の電子密度メモリ部22に書き込まれ
て、記憶される。
【0098】〔ステップS7b〕ステップS5bで電子
密度メモリ部22に記憶された電子密度、つまり1回目
で測定された電子密度と、ステップS6bで電子密度メ
モリ部22に記憶された電子密度とに基づいて、変動導
出部25によって両者間の変動が導出される。
【0099】〔ステップS8b〕変動導出部25によっ
て上記変動が求まると、変動導出部25は、上記変動が
所定量未満か、あるいは所定量以上かを判断する。図9
のグラフを参照して説明すると、エッチング処理が終了
すると電子密度が変動する。図9に示すような現象を利
用すると、電子密度の変動前後において、電子密度を測
定することによって、エンドポイントであるエッチング
処理の終了が検出される。従って、エッチング処理の終
了の前後で電子密度をそれぞれ測定して、その変動が所
定量以上であれば、電子密度が変動したとみなされてエ
ッチング処理を終了するようにインピーダンス整合器1
4を操作する。
【0100】つまり、上記変動が所定量未満であれば、
エッチング処理を続行しつつステップS6bに戻る。も
し所定量以上であれば、エンドポイントが検出されたと
みなされてステップS9bに跳ぶ。
【0101】〔ステップS9b〕上記変動が所定量以上
であれば、即ちエンドポイントが検出されると、エンド
ポイント設定部26は生成用電力の供給を終了するよう
にインピーダンス整合器14内の整合回路を操作する。
この操作によって生成用電源3から供給される生成用電
力は0となって、エッチング処理が終了する。このステ
ップS4b〜S9bは、本発明における(c)の過程に
相当する。
【0102】以上のように、第3実施例では、変動導出
部25によって上記変動が求まって、エンドポイント設
定部26によって、上記変動が所定量未満であれば、ス
テップS8bでの1回目に測定された電子密度において
変動がなかったものと判断される。もし、上記変動が所
定量以上であれば、ステップS8bでの1回目に測定さ
れた電子密度において変動があったものと判断されて、
エッチングのエンドポイントが検出される。エッチング
のエンドポイントが検出されると、プラズマPMへの生
成用電力の供給が終了されて、それに伴ってプラズマ処
理が終了する。従って、エッチング処理の終了を正確に
把握することができて、それによってエッチング処理を
最適化することができる。
【0103】第1実施例の変形例でも述べたように、量
産体制においては1枚の基板を処理しても、次々と基板
が投入されてエッチング処理が行われる。従って、第1
実施例の変形例と同様に、図4に示すような搬送用アー
ム20と移動機構21とを備え、かつ、エンドポイント
設定部26においてエンドポイントが検出されると、移
動機構21に制御信号を発信して、移動機構21に搬送
用アーム20を介してエッチング処理が終了した基板W
を回収して次のエッチング処理を行う基板を収容するよ
うに構成されていてもよい。エンドポイント設定部26
と搬送用アーム20と移動機構21とは、本発明におけ
る第2の終了制御手段に相当する。なお、効果について
は、エンドポイントを検出してからの処置以外では第3
実施例のときと同様で、エンドポイントを検出してから
の処置では第1実施例の変形例のときと同様なので、説
明を省略する。
【0104】また、変動導出部25の替わりに、第2実
施例の誤差導出部23を、エンドポイント設定部26の
替わりに、第2実施例の誤差設定部24を、それぞれ第
3実施例に係る生成用電力制御部4に組み込んで構成し
てもよい。つまり、設定条件等を変更すれば、第2実施
例に係る生成用電力制御部4でも、第3実施例を実施す
ることができる。
【0105】本発明は、上記実施形態に限られることは
なく、下記のように変形実施することができる。
【0106】(1)上述した第1〜第3実施例では、エ
ッチング処理についてのプラズマ処理であったが、例え
ばCVD(化学気相成長)処理や、アッシング処理や、
チャンバのクリーニング処理等、プラズマ中の被処理物
に行うプラズマ処理であれば、特に限定されない。特
に、第3実施例のエンドポイント検出については、上述
したアッシング処理やチャンバのクリーニング処理等を
第3実施例に容易に適用することができる。
【0107】チャンバのクリーニング処理であって、ク
リーニング処理のエンドポイント検出を例にとって説明
すると、チャンバ内にクリーニング用の基板を投入す
る。第3実施例の方法と同様で処理を行うと、チャンバ
内の不純物が基板によって除去されるとともに、エッチ
ング処理と同様にクリーニング処理の終了において、電
子密度等のプラズマ密度情報が変動する。この変動を検
出することによって、クリーニング処理の終了を検出す
ることができる。
【0108】上述のクリーニング処理については、どの
プロセスの処理の後でも行われる。従って、クリーニン
グ処理は、エッチング処理やアッシング処理等に係るク
リーニング処理でもよいが、特にCVD(化学気相成長
法)処理に係るクリーニング処理に本発明を適用する
と、他のプロセスの処理と比べてエンドポイントをより
検出し易くなる。
【0109】(2)第1〜第3実施例ではプラズマを生
成するための生成用電力を操作してプラズマ処理を制御
したが、例えば生成用電力以外にもプラズマを生成する
ガス圧や、ガスの混合比等を操作してプラズマ処理を制
御してもよく、通常のプラズマ制御において用いられる
方法ならば、特に限定されない。
【0110】また、第1実施例では電子密度に応じてエ
ッチング時間等の処理時間を設定して、生成用電力を操
作したが、処理時間を固定にしておいて、インピーダン
ス整合器等を操作することによって生成用電力を調節し
て、処理時間に応じて電子密度を制御してもよい。同様
の手法で、図1中のガス調整用バルブ10によって、ガ
ス圧や、ガスの混合比等を調節して、処理時間に応じて
電子密度を制御してもよい。また、上述したこれらの方
法を適宜互いに組み合わせることもできるし、第2,第
3実施例にも適用することができる。
【0111】(3)上述した第1〜第3実施例では、プ
ラズマ密度情報は電子密度であったが、プラズマ密度や
イオン密度、その他にもプラズマ吸収周波数等もプラズ
マの特性を示すので、これらの物理量を測定すること
で、プラズマ発生に係る物理量(例えば生成用電力や、
ガス圧や、ガスの混合比等)を操作してもよい。例え
ば、図1中のプラズマ吸収周波数導出部18によってプ
ラズマ吸収周波数を求めた後、プラズマ吸収周波数とエ
ッチング時間との相関関係によって生成用電力を操作し
てもよい。また第3実施例に関しては、電子密度の時間
変化に限らず、電子密度の時間1回微分、もしくは時間
2回微分の時間変化を測定してもよい。
【0112】(4)上述した第1〜第3実施例では、1
つの測定プローブから測定されたプラズマ密度情報によ
って1つのチャンバを制御してプラズマ処理を行った
が、図10に示すように、測定用電源6とプローブ制御
部8とは1つで、複数個の測定プローブから測定された
プラズマ密度情報によって複数個のチャンバを制御して
プラズマ処理を行ってもよい。この場合には、プローブ
制御部8にリレー回路を設けて、時分割処理を行うこと
によって、複数個のチャンバに係るプラズマ密度情報を
測定してモニタリングすることができる。
【0113】(5)上述した実施例及び変形例に係るチ
ャンバは、図1等にも示すように、2つの電極2a,2
bを互いに対向させて、両電極2a,2b間にプラズマ
を生成する、いわゆるCCP(Capacity Coupled Plasm
a) 型であったが、図11に示すような、ICP(Induci
vely Coupled Plasma) 型、即ち誘導結合プラズマであ
ってもよい。上記ICP型のチャンバの場合、図11に
示すように、チャンバ27は、図1に示すような電極2
a,2bの替わりに、コイル28と、例えば石英管29
等の石英製の物体とで構成されるアンテナ30を備えて
いる。コイル28と生成用電源3とは接続されており、
生成用電源3からコイル28を介してアンテナ30に電
流を流すことによって、アンテナ30から磁場が発生す
る。このアンテナ30からの磁場によって誘導電場が発
生して、これによる加熱によってプラズマが発生する。
この状態で、チャンバ27に基板Wを投入して、チャン
バ27内のステージ31に基板Wを載置することによっ
て、プラズマ処理が行われる。
【0114】なお、上記ICP型のチャンバ27を、図
12に示すように、上記(4)の変形例に係る装置に組
み合わせてもよい。即ち、CCP型のチャンバ1、IC
P型のチャンバ27のように、種類の違うチャンバをそ
れぞれ制御してプラズマ処理を行ってもよい。また、下
記(6)の変形例に係る装置に組み合わせてもよい。
【0115】(6)即ち、図13に示すように、CCP
型のチャンバ1を具備したCCP型エッチング処理装置
32と、ICP型のチャンバ27を具備したICP型エ
ッチング処理装置33と、エッチング処理制御部34と
を、プローブ制御部8に接続する。このエッチング処理
制御部34は、チャンバ1,27間の性能比較に基づい
てエッチング処理が良好に行えるように性能が劣ってい
る方のチャンバを制御すべく、クリーニング用基板Cを
チャンバ1,27内に投入して、チャンバクリーニング
が行えるように構成されている。
【0116】即ち、エッチング処理制御部34は、電子
密度メモリ部22と、膜厚メモリ部35と、エッチング
時間メモリ部36と、比較部37と、クリーニング用基
板投入部38とから構成されている。膜厚メモリ部35
は、エッチング処理によってエッチングされた膜厚の厚
みの結果を逐次書き込んで、必要に応じて随時に読み出
すRAM等の記憶部で構成されている。同様に、エッチ
ング時間メモリ部36は、エッチング処理によって要し
た処理時間の結果を逐次書き込んで、必要に応じて随時
に読み出すRAM等の記憶部で構成されている。比較部
37は、エッチング処理の結果である膜厚の厚みとエッ
チング時間と、及びそれぞれのチャンバ1,27から測
定された電子密度に基づいて、チャンバの性能比較、例
えばチャンバの汚染の具合等の比較を行うように構成さ
れている。クリーニング用基板投入部38は、比較部3
7によるチャンバ間の比較結果に基づいて、性能が劣っ
ている方のチャンバに対してチャンバクリーニングが行
えるように構成されている。エッチング処理制御部34
は、本発明における制御手段に相当し、膜厚の厚みとエ
ッチング時間とは、本発明におけるプラズマ処理の処理
結果に相当し、比較部37は、本発明における比較手段
に相当し、クリーニング用基板投入部38は、本発明に
おけるチャンバ制御手段に相当する。
【0117】上述の構成を備えた場合には、両チャンバ
1,27で測定された電子密度は、電子密度メモリ部2
2に記憶され、両チャンバ1,27で求まった膜厚の厚
みとエッチング時間とは、それぞれ膜厚メモリ部35と
エッチング時間メモリ部36とに記憶される。各メモリ
部22,35,36に記憶されたデータを比較部37に
送って、比較部37は両チャンバ1,27の性能を比較
する。
【0118】チャンバ1で測定された電子密度が1×1
-10 cm-3で、エッチングされた膜厚の厚みが10μ
mで、エッチング時間が10minであって、チャンバ
27で測定された電子密度が1.5×10-10 cm
-3で、エッチングされた膜厚の厚みが20μmで、エッ
チング時間が20minの場合を例に採って説明する。
この場合、チャンバ1のエッチングレートは、膜厚の厚
みの10μmからエッチング時間の10minで割った
1μm/minとなって求められて、チャンバ27のエ
ッチングレートは、膜厚の厚みの20μmからエッチン
グ時間の20minで割った1μm/minとなって求
められる。
【0119】一方、もし性能が同じであれば、エッチン
グレートと電子密度とは比例関係にある。チャンバ1の
エッチングレートは1μm/minで、電子密度は1×
10 -10 cm-3である。チャンバ27のエッチングレー
トは1μm/minで、電子密度は1.5×10-10
-3である。従って、比較部37によってチャンバ1の
方がチャンバ27と比べて性能がいいことがわかる。比
較部37は、性能の劣っている方のチャンバ27をクリ
ーニングを行うように、クリーニング用基板投入部38
に指示して、指示されたクリーニング用基板投入部38
は、クリーニング用基板Cをチャンバ27内に投入し
て、チャンバクリーニングを行う。
【0120】以上より、比較部37によってチャンバ間
の比較を行って、チャンバの性能比較を容易に行うこと
ができる。そして、その比較結果に基づいて、クリーニ
ング用基板投入部38からエッチング処理が良好に行え
るように性能が劣っているチャンバを制御することによ
って、エッチング処理を最適に行うことができる。
【0121】なお、CCP型のチャンバ1、ICP型の
チャンバ27のように、種類の違うチャンバ間の比較以
外でも、もちろん同種類のチャンバ間の比較によって処
理を制御してもよい。また、3つ以上のチャンバ間の比
較によって処理を制御してもよい。また、図13ではプ
ローブ制御部8とエッチング処理制御部34とを1つに
統一して処理を制御したが、チャンバごとにプローブ制
御部8とエッチング処理制御部34とを個別に備えても
よい。また、比較結果に基づいてチャンバクリーニング
を行って処理を制御したが、プラズマ処理を良好に行う
ような手段であれば、チャンバクリーニング以外でも特
に限定されない。もちろん、エッチング処理以外のプラ
ズマ処理にも適用することができる。
【0122】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
に係るプラズマ処理方法によれば、プラズマに供給され
たプラズマ密度情報測定用電力によって、プラズマ負荷
の吸収または反射が起こるので、プラズマ測定用電力の
反射または吸収に基づいて、プラズマ密度情報を容易に
測定することができる。これによってプラズマ中でプラ
ズマの特性を測定することができるので、従来のプラズ
マの特性を測定する方法と比較して、正確に測定するこ
とができる。以上より、プラズマ密度情報を精度良く測
定することができるので、その結果、プラズマ処理を制
御して、プラズマ処理を精度良く行うことができる。ま
た、プラズマ密度情報測定用プローブをプラズマ中に挿
入するだけなので、従来のプラズマの特性を測定する方
法と比較して、簡易に測定することができるという効果
もある。
【0123】請求項2の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、測定されたプラズマ密度情報、及びプラズマ密
度情報とプラズマ処理を行う時間であるプラズマ処理時
間との相関関係に基づいて処理時間が導出されるので、
プラズマ密度情報の変化に応じてプラズマ処理を最適化
することができる。また、プラズマ中でプラズマの特性
であるプラズマ密度情報を測定しているので、プラズマ
処理をより最適化することができる。
【0124】請求項3の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、各回で測定されたプラズマ密度情報と基準とな
るプラズマ密度情報との間の誤差が所定量以上の場合に
おいて、プラズマ処理が中止されるので、プラズマ密度
情報に変動があった際にもそのプラズマ処理を中止し
て、プラズマ処理を最適に行うことができる。
【0125】請求項4の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、プラズマ密度情報が変動する時点であるエンド
ポイントを検出するとプラズマ処理が終了となるので、
プラズマ処理の終了を正確に把握することができて、プ
ラズマ処理を最適化することができる。
【0126】請求項5の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、プラズマ処理はエッチング処理であるので、エ
ンドポイントの検出によってエッチング処理を最適化す
ることができる。
【0127】請求項6の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、プラズマ処理はアッシング処理であるので、エ
ンドポイントの検出によってアッシング処理を最適化す
ることができる。
【0128】請求項7の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、プラズマ処理はプラズマ処理を行うチャンバの
クリーニングであるので、エンドポイントの検出によっ
てチャンバのクリーニングを最適化することができる。
【0129】請求項8の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、チャンバのクリーニングは化学気相成長法処理
において行われるので、エンドポイントの検出によって
化学気相成長法処理におけるチャンバのクリーニングを
最適化することができる。
【0130】請求項9の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、チャンバごとのプラズマ密度情報と測定結果と
に基づいて、チャンバ間の比較が行われるので、チャン
バの性能比較を容易に行うことができる。そして、その
比較結果に基づいて、プラズマ処理が良好に行えるよう
に性能が劣っているチャンバを制御することによって、
プラズマ処理を最適化することができる。
【0131】請求項10の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ密度情報測定用電源からプラズマに
供給されたプラズマ密度情報測定用電力の反射または吸
収に基づいて、プラズマ密度情報を容易に測定すること
ができる。これによってプラズマ中でプラズマの特性を
測定することができるので、従来のプラズマの特性を測
定する装置と比較して、請求項10の発明に係る装置は
正確に測定することができる。以上より、プラズマ密度
情報を精度良く測定することができるので、その結果、
プラズマ処理を制御して、プラズマ処理を精度良く行う
ことができる。また、プラズマ密度情報測定用プローブ
をプラズマ中に挿入するだけなので、従来のプラズマの
特性を測定する装置と比較して、装置が簡易になるとい
う効果もある。
【0132】請求項11の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、処理時間導出手段によって、測定されたプラ
ズマ密度情報、及びプラズマ密度情報とプラズマ処理を
行う時間であるプラズマ処理時間との相関関係に基づい
て処理時間を導出することができるので、プラズマ密度
情報の変化に応じてプラズマ処理を最適化することがで
きる。その結果、第1の終了制御手段によってプラズマ
処理が終了されることで、プラズマ処理を制御すること
ができて、プラズマ密度情報の変化に応じてプラズマ処
理を最適化することができる。
【0133】請求項12の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ密度情報記憶手段と誤差導出手段と
によって各回のプラズマ密度情報と基準となるプラズマ
密度情報との間に所定量以上の誤差が導出された場合に
おいて、中止判断手段によって基準となるプラズマ密度
情報に変動があったものと判断されて、そのプラズマ処
理を中止して、プラズマ処理を最適に行うことができ
る。
【0134】請求項13の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、エンドポイント検出手段と第2の終了制御手
段とによってプラズマ密度情報が変動する時点であるエ
ンドポイントを検出するとプラズマ処理が終了となるの
で、プラズマ処理の終了を正確に把握することができ
て、プラズマ処理を最適化することができる。
【0135】請求項14の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ処理はエッチング処理であるので、
エッチング処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変動を
エンドポイントとしてプラズマ密度情報測定用プローブ
によって検出することによってエッチング処理を最適化
することができる。
【0136】請求項15の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ処理はアッシング処理であるので、
アッシング処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変動を
エンドポイントとしてプラズマ密度情報測定用プローブ
によって検出することによってアッシング処理を最適化
することができる。
【0137】請求項16の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ処理はプラズマ処理を行うチャンバ
のクリーニングであるので、チャンバのクリーニングの
終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントと
してプラズマ密度情報測定用プローブによって検出する
ことによってチャンバのクリーニングを最適化すること
ができる。
【0138】請求項17の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、チャンバのクリーニングは化学気相成長法処
理において行われるので、チャンバのクリーニングの終
了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントとし
てプラズマ密度情報測定用プローブによって検出するこ
とによって化学気相成長法処理におけるチャンバのクリ
ーニングを最適化することができる。
【0139】請求項18の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、比較手段によってチャンバ間の比較を行っ
て、チャンバの性能比較を容易に行うことができる。そ
して、その比較結果に基づいて、チャンバ制御手段から
プラズマ処理が良好に行えるように性能が劣っているチ
ャンバを制御することによって、プラズマ処理を最適に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1実施例に係るエッチング処理の流れを示す
フローチャート図である。
【図3】プラズマ吸収周波数を求める説明に供するグラ
フである。
【図4】第1実施例装置に関する変形例を示すブロック
図である。
【図5】第2実施例装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第2実施例に係るエッチング処理の流れを示す
フローチャート図である。
【図7】第3実施例装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】第3実施例に係るエッチング処理の流れを示す
フローチャート図である。
【図9】プラズマが生成してからプラズマ処理が終了す
るまでの電子密度の経時的変化を示したグラフである。
【図10】変形例に係る装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】ICP型に係る装置の構成を示すブロック図
である。
【図12】さらなる変形例に係る装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】さらなる変形例に係る装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 … チャンバ 2a,2b … 電極 3 … 生成用電源 4 … 生成用電力制御部 5 … 測定プローブ 6 … 測定用電源 8 … プローブ制御部 11 … エッチングレート変換部 12 … エッチング時間変換部 13 … エッチング時間設定部 14 … インピーダンス整合器 15 … 方向性結合器 18 … プラズマ吸収周波数導出部 19 … 電子密度変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 DA06 KA30 KA39 KA41 5F004 AA01 BA04 BD01 BD04 CB06 CB15 5F045 AA08 BB16 EH14 EH20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ中の被処理物にプラズマ処理を
    行うプラズマ処理方法であって、(a)プラズマの特性
    を示すプラズマ密度情報を測定するためのプラズマ密度
    情報測定用電源からプラズマ密度情報測定用電力をプラ
    ズマに供給する過程と、(b)プラズマ密度情報測定用
    プローブを用いて、プラズマ負荷による前記プラズマ密
    度情報測定用電力の反射または吸収に基づいてプラズマ
    密度情報を測定する過程と、(c)測定された前記プラ
    ズマ密度情報に基づいてプラズマ処理を制御する過程と
    を備えていることを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記(c)の過程は、測定された前記プラズマ密
    度情報、及びプラズマ密度情報とプラズマ処理を行う時
    間であるプラズマ処理時間との相関関係に基づいて前記
    処理時間を導出し、この導出された処理時間を設定し、
    この設定された処理時間が経過するとプラズマ処理を終
    了することを特徴とするプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記(c)の過程は、プラズマ処理中において複
    数回にわたってプラズマ密度情報を測定し、各回で測定
    されたプラズマ密度情報と基準となるプラズマ密度情報
    との間の誤差を求めて、この誤差が所定量以上であると
    きにプラズマ処理を中止することを特徴とするプラズマ
    処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記(c)の過程は、プラズマ密度情報を測定す
    ることによってプラズマ処理の終了に伴うプラズマ密度
    情報の変動をエンドポイントとして終点検出して、前記
    エンドポイントを検出するとプラズマの処理を終了する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記プラズマ処理は前記被処理物に対してエッチ
    ングを行うエッチング処理であって、エッチング処理の
    終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイントと
    して検出して、前記エンドポイントを検出するとエッチ
    ング処理を終了することを特徴とするプラズマ処理方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記プラズマ処理は、プラズマによる酸化反応に
    よって前記被処理物の表面の不要物を燃焼させるアッシ
    ング処理であって、アッシング処理の終了に伴うプラズ
    マ密度情報の変動をエンドポイントとして検出して、前
    記エンドポイントを検出するとアッシング処理を終了す
    ることを特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記プラズマ処理はプラズマ処理を行うチャンバ
    のクリーニングであって、前記チャンバのクリーニング
    の終了に伴うプラズマ密度情報の変動をエンドポイント
    として検出して、前記エンドポイントを検出するとチャ
    ンバのクリーニングを終了することを特徴とするプラズ
    マ処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記チャンバは、プラズマによる気相化学反応に
    よって前記被処理物の表面に薄膜を形成する化学気相成
    長法処理を行うためのチャンバであって、前記チャンバ
    のクリーニングは、化学気相成長法処理において行われ
    ることを特徴とするプラズマ処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記(c)の過程は、複数個のチャンバごとにプ
    ラズマ処理をそれぞれ行い、各チャンバごとにそれぞれ
    測定されたプラズマ密度情報と、各チャンバごとのプラ
    ズマ処理の処理結果とに基づいて、チャンバ間の比較を
    行い、その比較結果に基づいてプラズマ処理が良好に行
    えるようにチャンバを制御することを特徴とするプラズ
    マ処理方法。
  10. 【請求項10】 プラズマ中の被処理物にプラズマ処理
    を行うプラズマ処理装置であって、プラズマの特性を示
    すプラズマ密度情報を測定するためにプラズマ密度情報
    測定用電力をプラズマに供給するプラズマ密度情報測定
    用電源と、プラズマ負荷による前記プラズマ密度情報測
    定用電力の反射または吸収に基づいてプラズマ密度情報
    を測定するプラズマ密度情報測定用プローブと、測定さ
    れた前記プラズマ密度情報に基づいてプラズマ処理を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とするプラズマ処
    理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプラズマ処理装置
    において、前記制御手段は、測定された前記プラズマ密
    度情報、及びプラズマ密度情報とプラズマ処理を行う時
    間である処理時間との相関関係に基づいて処理時間を導
    出する処理時間導出手段と、この導出された処理時間を
    設定し、この設定された処理時間が経過するとプラズマ
    処理を終了する第1の終了制御手段とであることを特徴
    とするプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のプラズマ処理装置
    において、前記制御手段は、プラズマ密度情報測定用プ
    ローブによって測定されたプラズマ密度情報を記憶する
    プラズマ密度情報記憶手段と、プラズマ処理中において
    複数回にわたって測定された各回のプラズマ密度情報と
    基準となるプラズマ密度情報との間の誤差を導出する誤
    差導出手段と、前記誤差が所定量以上であるときにプラ
    ズマ処理を中止する中止判断手段とであることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載のプラズマ処理装置
    において、前記制御手段は、プラズマ処理の終了に伴う
    プラズマ密度情報の変動をエンドポイントとしてプラズ
    マ密度情報測定用プローブによって検出するエンドポイ
    ント検出手段と、前記エンドポイントを検出するとプラ
    ズマ処理を終了する第2の終了制御手段とであることを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のプラズマ処理装置
    において、前記プラズマ処理は前記被処理物に対してエ
    ッチングを行うエッチング処理であって、前記エンドポ
    イント検出手段は、エッチング処理の終了に伴うプラズ
    マ密度情報の変動をエンドポイントとしてプラズマ密度
    情報測定用プローブによって検出することを特徴とする
    プラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のプラズマ処理装置
    において、前記プラズマ処理は、プラズマによる酸化反
    応によって前記被処理物の表面の不要物を燃焼させるア
    ッシング処理であって、前記エンドポイント検出手段
    は、アッシング処理の終了に伴うプラズマ密度情報の変
    動をエンドポイントとしてプラズマ密度情報測定用プロ
    ーブによって検出することを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載のプラズマ処理装置
    において、前記プラズマ処理はプラズマ処理を行うチャ
    ンバのクリーニングであって、前記エンドポイント検出
    手段は、チャンバのクリーニングの終了に伴うプラズマ
    密度情報の変動をエンドポイントとしてプラズマ密度情
    報測定用プローブによって検出することを特徴とするプ
    ラズマ処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のプラズマ処理装置
    において、前記チャンバは、プラズマによる気相化学反
    応によって前記被処理物の表面に薄膜を形成する化学気
    相成長法処理を行うためのチャンバであって、前記チャ
    ンバのクリーニングは、化学気相成長法処理において行
    われることを特徴とするプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項10に記載のプラズマ処理装置
    において、プラズマ処理を行う複数のチャンバを備え、
    かつ、前記制御手段は、各チャンバごとにそれぞれ測定
    されたプラズマ密度情報、及び各チャンバごとのプラズ
    マ処理の処理結果に基づいてチャンバ間の比較を行う比
    較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいてプラ
    ズマ処理が良好に行えるようにチャンバを制御するチャ
    ンバ制御手段とであることを特徴とするプラズマ処理装
    置。
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