JP2002170105A - 移動物体撮影方法および装置、ならびに移動物体認識方法および装置 - Google Patents

移動物体撮影方法および装置、ならびに移動物体認識方法および装置

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JP2002170105A
JP2002170105A JP2001252177A JP2001252177A JP2002170105A JP 2002170105 A JP2002170105 A JP 2002170105A JP 2001252177 A JP2001252177 A JP 2001252177A JP 2001252177 A JP2001252177 A JP 2001252177A JP 2002170105 A JP2002170105 A JP 2002170105A
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line image
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line
moving
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裕子 ▲高▼橋
Hiroko Takahashi
Koichi Tanaka
弘一 田中
Shuichi Ohara
秀一 大原
Akio Shio
昭夫 塩
Sakuichi Otsuka
作一 大塚
Hiroyuki Arai
啓之 新井
Masaharu Yoshida
雅治 吉田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物をすべて見通すことができる瞬間が存
在しない場合や、物体が回転対照性を持ちかつ物体が回
転する場合でも、その物体を認識できる移動物体認識方
法及び装置を提供する。 【解決手段】 特定の経路を移動する予め想定される物
体の参照画像を辞書1−4として用意しおく。移動経路
をまたぐように設置されたラインセンサカメラから移動
中物体の時系列ライン画像1−1を得る。同時に、時系
列ライン画像の位置情報1−2を上記時系列ライン画像
と同期して得る。まず、位置毎類似度計算処理1−5に
て、上記時系列ライン画像1−1の各位置情報1−2毎
に辞書1−4と照合し、類似度を計算する。次に、全照
合処理1−6にて、各位置毎に得られた類似度全体と照
合した辞書1−4全体の整合性により。当該物体と当該
辞書が類似するか否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速に移動、回
転、加速する物体が予め登録した物体に類似するか否か
を正確に判定するための物体の撮影方法と装置、ならび
に認識方法と装置を提供するものである。また、硬貨な
どの物体を受け入れ、これを判別する方法や装置におい
て、通路移動中にその物体の移動を阻害することなく、
物体の画像を撮影して判別するための撮影方法と装置、
ならびに認識方法と装置に関する。さらに、硬貨などの
物体の移動中に両面を同時に撮影し、矛盾がないか否か
の判別を可能にするための撮影方法と装置、ならびに認
識方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動物体認識方法は、大きく2つ
に分かれる。その第1は、必要に応じてストロボを発光
するなどしてシャッタを切り、その物体の速度や加速度
に依存しない画像を2次元CCDカメラを用いて得る方
法である。この方法は、移動する物体がカメラから離れ
ている場合に有効であり、例えばナンバープレート認識
で広く実用化されている。しかし、これはある瞬間に対
象物体がすべて見通せる場合に限り利用可能である。
【0003】その第2は、ラインセンサカメラを用いて
連続的に画像を得る方法である。この方法は、工場の生
産ライン、スキャナで一般的利用される方法である。こ
れらの方法は、物体とラインセンサとの相対速度が完全
に推定できることを想定している。例えば、工場ではラ
インセンサは固定で物体がベルトコンベアに乗って等速
に平行移動する。コピー機やファックスでは、原稿が固
定でスキャナが等速平行移動する。ハンドスキャナの場
合、スキャナの両端で速度が測られてスキャナ面全体の
各時間、各点の速度が計算される。平行移動する物体を
固定したラインセンサカメラから、移動する物体の速度
と共に撮影する方法も、最終的に相対速度を得ていると
いう意味で同等である。これらの方法は、いずれも時系
列で得られた画像を2次元の一般的な画像に復元し、一
般的な2次元画像の処理を行うというステップをふんで
いる。
【0004】硬貨などを識別する場合を考えると、従
来、多くの場合、ベルトコンベア上などのコントロール
された状況で画像を得ている。硬貨などの片側のみを撮
影する方法は、すでに非常に多くの手法が提案されてい
るが、硬貨などの両面を同時に撮影する装置も存在す
る。しかし、この両面を撮影する装置としては、特殊な
装置に乗せてその両面を撮影する方法のみが知られてい
るに過ぎない。ラインセンサカメラを用いて硬貨などの
移動物体を撮影する機構は、上記第2の方法で述べたよ
うに既に知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、物体が
ある瞬間に見通せない場合、かつ物体に接触できない場
合、かつ物体が円または球のように回転対照性を持ち回
転する場合には、上記の第1、第2の手法を利用するこ
とはできない。すなわち、相対速度を得るには、物体の
形または物体の表面の速度を計測することが必要であ
る。しかし、物体が円または球の場合、形から物体の相
対速度を得ることはできない。また、物体に接触できな
い場合、その移動速度を各場所毎に求めることは困難で
ある。
【0006】硬貨などを識別する場合、ベルトコンベア
などによるコントロールが不能な状態では、硬貨などの
物体位置を何らかのセンサにより得、上記第1の方法に
より、ストロボを発光するなどして、ある瞬間のカメラ
画像を得ることが必要であり、硬貨など物体をある瞬間
に見通すことができるカメラレンズ前の空間が必要とな
る。また、硬貨などの両面を同時に撮影する場合では、
特殊な装置に乗せて撮影しなければならないという問題
がある。さらに、ラインセンサカメラを用いる上記第2
の方法では、硬貨などの物体が回転せずに等速で平行移
動する場合に限られるという問題がある。
【0007】本発明は、移動する物体を、画像を用いて
非接触な手段で撮影し認識する方法および装置を提供す
る。特に、対象物をすべて見通すことができる瞬間や空
間が存在しない場合、かつ物体が回転対照性を持ち、か
つ物体が回転する場合においても、その物体を認識する
ことができる移動物体の撮影方法と装置、ならびに認識
方法と装置を提供することを課題とする。また、硬貨な
どが移動する最中にその移動を阻害することなく、その
硬貨などが回転している場合にも、その硬貨などの両面
画像を同時に得、2つの面に矛盾がないかを含めて判定
するための撮影方法と装置、ならびに認識方法と装置を
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、特定の経路を移動する物体を撮影する
移動物体撮影方法において、前記経路をまたぐように設
置されたラインセンサカメラから移動中の物体のライン
画像を得るライン画像取得ステップと、前記ライン画像
の位置情報として、位置センサにより移動中物体の位置
を得る位置情報取得ステップとを、有することを特徴と
する移動物体撮影方法を用いる。
【0009】あるいは、特定の経路を移動するメダル状
の物体を撮影する移動物体撮影方法において、前記経路
をまたぐように設置されたラインセンサカメラから移動
中の物体のライン画像を得るライン画像取得ステップ
と、前記ライン画像の変化する領域を抽出することによ
り移動中物体の位置を得る位置情報取得ステップとを、
有することを特徴とする移動物体撮影方法を用いる。
【0010】あるいは、上記の移動物体撮影方法であっ
て、前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセン
サカメラを2台以上設置して同期させて撮影し、物体の
ライン画像を得ることを特徴とする移動物体撮影方法を
用いる。
【0011】あるいは、上記の移動物体撮影方法であっ
て、前記ライン画像取得ステップにおいて、向かい合う
箇所にラインセンサカメラを設置することを特徴とする
移動物体撮影方法を用いる。
【0012】あるいは、特定の経路を移動する物体を撮
影する移動物体撮影装置において、前記経路をまたぐよ
うに設置されたラインセンサカメラから移動中の物体の
ライン画像を得るライン画像取得手段と、前記ライン画
像の位置情報として、位置センサにより移動中物体の位
置を得る位置情報取得手段とを、有することを特徴とす
る移動物体撮影装置を用いる。
【0013】あるいは、特定の経路を移動するメダル状
の物体を撮影する移動物体撮影装置において、前記経路
をまたぐように設置されたラインセンサカメラから移動
中の物体のライン画像を得るライン画像取得手段と、前
記ライン画像の変化する領域を抽出することにより移動
中物体の位置を得る位置情報取得手段とを、有すること
を特徴とする移動物体撮影装置を用いる。
【0014】あるいは、上記の移動物体撮影装置であっ
て、前記ライン画像取得手段において、ラインセンサカ
メラを2台以上設置して同期させて撮影し、物体のライ
ン画像を得ることを特徴とする移動物体撮影装置を用い
る。
【0015】あるいは、上記の移動物体撮影装置であっ
て、前記ライン画像取得手段において、向かい合う箇所
にラインセンサカメラを設置することを特徴とする移動
物体撮影装置を用いる。
【0016】あるいは、特定の経路を移動する物体を認
識する移動物体認識方法において、当該物体が前記経路
を移動する場合に各位置で得られるライン画像または当
該ライン画像を必要に応じて加工した結果の集合を辞書
として蓄積手段に蓄積する辞書蓄積ステップと、前記経
路をまたぐように設置されたラインセンサカメラから移
動中の物体のライン画像を得るライン画像取得ステップ
と、前記ライン画像の位置情報として、位置センサによ
り移動中物体の位置を得る位置情報取得ステップと、前
記ライン画像毎に、前記蓄積手段から読み出した当該ラ
イン画像の位置情報に相当する辞書との照合を行い、位
置毎に得られたライン画像と辞書の類似度を計算する位
置毎類似度計算ステップと、前記各位置毎に得られた類
似度全体と参照した辞書全体の整合性から前記物体と辞
書が類似するか否かを判定する全照合ステップとを、有
することを特徴とする移動物体認識方法を用いる。
【0017】あるいは、特定の経路を移動するメダル状
の物体を認識する移動物体認識方法において、当該物体
が前記経路を移動する場合に各位置で得られるライン画
像または当該ライン画像を必要に応じて加工した結果の
集合を辞書として蓄積手段に蓄積する辞書蓄積ステップ
と、前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカ
メラから移動中の物体のライン画像を得るライン画像取
得ステップと、前記ライン画像の変化する領域を抽出す
ることにより移動中物体の位置を得る位置情報取得ステ
ップと、前記ライン画像毎に、前記蓄積手段から読み出
した当該ライン画像の位置情報に相当する辞書との照合
を行い、位置毎に得られたライン画像と辞書の類似度を
計算する位置毎類似度計算ステップと、前記各位置毎に
得られた類似度全体と参照した辞書全体の整合性から前
記物体と辞書が類似するか否かを判定する全照合ステッ
プとを、有することを特徴とする移動物体認識方法を用
いる。
【0018】あるいは、上記の移動物体認識方法であっ
て、辞書蓄積ステップは、認識対象となる物体を様々な
回転角度で平行移動させて得られた時系列画像とその位
置情報を回転角度と共に辞書として蓄積するステップで
あることを特徴とする移動物体認識方法を用いる。
【0019】あるいは、上記の移動物体認識方法であっ
て、物体の大きさを検知し、検知した物体の大きさによ
り前記位置毎類似度計算ステップで参照する辞書を特定
するステップを更に有することを特徴とする移動物体認
識方法を用いる。
【0020】あるいは、上記の移動物体認識方法であっ
て、前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセン
サカメラを物体が移動する方向に対し直角な方向に設置
し、移動中の物体のライン画像を得ることを特徴とする
移動物体認識方法を用いる。
【0021】あるいは、上記の移動物体認識方法であっ
て、前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセン
サカメラを2台以上設置して同期させて撮影し、物体の
ライン画像を得ることを特徴とする移動物体認識方法を
用いる。
【0022】あるいは、上記の移動物体認識方法であっ
て、前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセン
サカメラの撮影位置に対し、当該ラインセンサカメラの
ライン方向とは直交しない向きから照明することを特徴
とする移動物体認識方法を用いる。
【0023】あるいは、上記の移動物体認識方法であっ
て、前記ライン画像取得ステップにおいて、向かい合う
箇所にラインセンサカメラを設置することを特徴とする
移動物体認識方法を用いる。
【0024】あるいは、特定の経路を移動する物体を認
識する移動物体認識装置において、当該物体が前記経路
を移動する場合に各位置で得られるライン画像または当
該ライン画像を必要に応じて加工した結果の集合を辞書
として蓄積する辞書蓄積手段と、前記経路をまたぐよう
に設置されたラインセンサカメラから移動中の物体のラ
イン画像を得るライン画像取得手段と、前記ライン画像
の位置情報として、位置センサにより移動中物体の位置
を得る位置情報取得手段と、前記ライン画像毎に、前記
辞書蓄積手段から読み出した当該ライン画像の位置情報
に相当する辞書との照合を行い、位置毎に得られたライ
ン画像と辞書の類似度を計算する位置毎類似度計算手段
と、前記各位置毎に得られた類似度全体と参照した辞書
全体の整合性から前記物体と辞書が類似するか否かを判
定する全照合手段とを、有することを特徴とする移動物
体認識装置を用いる。
【0025】あるいは、特定の経路を移動するメダル状
の物体を認識する移動物体認識装置において、当該物体
が前記経路を移動する場合に各位置で得られるライン画
像または当該ライン画像を必要に応じて加工した結果の
集合を辞書として蓄積する辞書蓄積手段と、前記経路を
またぐように設置されたラインセンサカメラから移動中
の物体のライン画像を得るライン画像取得手段と、前記
ライン画像の変化する領域を抽出することにより移動中
物体の位置を得る位置情報取得手段と、前記ライン画像
毎に、前記辞書蓄積手段から読み出した当該ライン画像
の位置情報に相当する辞書との照合を行い、位置毎に得
られたライン画像と辞書の類似度を計算する位置毎類似
度計算手段と、前記各位置毎に得られた類似度全体と参
照した辞書全体の整合性から前記物体と辞書が類似する
か否かを判定する全照合手段とを、有することを特徴と
する移動物体認識装置を用いる。
【0026】あるいは、上記の移動物体認識装置であっ
て、前記ライン画像取得手段において、ラインセンサカ
メラを2台以上設置して同期させて撮影し、物体のライ
ン画像を得ることを特徴とする移動物体認識装置を用い
る。
【0027】あるいは、上記の移動物体認識装置であっ
て、前記ライン画像取得手段において、向かい合う箇所
にラインセンサカメラを設置することを特徴とする移動
物体認識装置を用いる。
【0028】本発明では、ラインセンサカメラと位置セ
ンサによる構成、あるいはラインセンサカメラと得られ
た画像の処理で位置を求める構成により、対象物体を1
度に見通せる瞬間や空間が存在しない場合であっても、
回転しながら移動する物体を撮影し、撮影した画像と辞
書との照合によって、移動物体を認識することを可能と
する。また、ラインセンサを用いることで、カメラヘッ
ドを小型化できるようにする。
【0029】また、硬貨などが通路内を移動する際のよ
うに、速度や回転自由度がある場合でも、移動中の硬貨
などの運動を制御したり妨げたりすることなく、両面を
同時に撮影して、両面の表面パターンを識別可能とす
る。また、エリアセンサカメラのようなレンズ前の空間
を必要としない、小さな装置を実現する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施形態例による移動
物体認識方法の手順と構成とを説明する図である。図1
において、1−1は時系列ライン画像、1−2は位置情
報、1−3は同期処理(手段)、1−4は辞書、1−5
は位置毎類似度計算処理(手段)、1−6は全照合処理
(手段)、1−7は照合結果である。
【0032】図2は、図1に記載された時系列ライン画
像1−1、位置情報1−2および辞書1−4を得るため
の装置例を上面(a)と側面(b)から示した図であ
る。図2中、2−1は移動物体通路、2−2は物体移動
方向、2−3はラインセンサカメラ、2−4は位置セン
サ、2−5は時刻1の移動物体、2−6は時刻2の移動
物体、2−7は時刻3の移動物体、2−8はカバーであ
る。
【0033】図2において、移動物体2−5,6,7は
移動物体通路2−1を物体移動方向2−2に移動する。
ラインセンサカメラ2−3は物体移動通路2−1をまた
ぐように設置される。位置センサ2−4は、ラインセン
サカメラ2−3で移動物体が撮影されている間の物体の
位置を検知するためのものである。
【0034】ラインセンサカメラ2−3は、常にライン
画像を得ている。図2では、ラインセンサカメラ2−3
は物体が移動する方向2−2に対し直角に設置された例
を示している。
【0035】カバー2−8は、ラインセンサカメラ2−
3および位置センサ2−4に係わる部分以外は、移動物
体通路をカバーしている。
【0036】移動物体が移動物体通路2−1を左から右
に移動すると、移動物体が位置センサ2−4によって検
知され、移動物体の位置が得られる。
【0037】移動物体がラインセンサカメラ2−3の視
野に入り、右に抜けるまでの間、位置センサ2−4の出
力結果とラインセンサカメラ2−3からの画像は同期処
理されてメモリ等から成る時系列画像蓄積手段に蓄積さ
れる。
【0038】以上の装置で得られた画像がライン画像1
−1、移動物体の位置が位置情報1−2である。ライン
画像1−1と位置情報1−2は、同時に得られるので同
期して蓄えられる。
【0039】辞書1−4は、想定される移動物体につい
て複数のライン画像またはこれを必要に応じて加工した
結果の集合を予め用意して辞書蓄積手段(メモリ等)に
蓄積しておいたものである。各ライン画像はすべて3種
類の情報とリンクしている。第1は物体番号である。物
体番号は予め想定した物体の数が存在する。第2は位置
情報である。物体がどの位置にあった場合に、当該ライ
ン画像が得られるかを示す。第3は回転情報である。物
体がどの回転角度でラインセンサを通過したかを示す値
である。従って辞書は、(n,p,α)の3つのインデ
ックスで記述されるライン画像またはこれを必要に応じ
て加工した結果の集合である。ここで、nは物体番号、
pは位置番号、αは角度情報である。辞書は物体nを角
度αを持って回転させずにラインセンサカメラを通過さ
せた時に、時系列ライン画像を各位置毎に切り取ったと
考えれば良い。
【0040】位置毎類似度計算処理1−5は、各ライン
画像毎に、対応する位置情報に相当する位置情報で得ら
れる辞書との照合(パターンマッチング等)を行い、位
置毎に得られたライン画像と辞書(パターン)の類似度
を計算する処理である。すなわち、あるライン画像の撮
影位置がp0であった場合、辞書全体の中で照合される
ライン画像は、(n,p0,α)で示される。もし移動
物体が予め登録した辞書内にあれば、位置をp0で固定
しても辞書と類似度は高くなる。逆に辞書内に存在しな
い場合はそれらの辞書との類似度は低くなる。ライン画
像を辞書内のパターンとの照合方法の一例としては、両
画像の差分をとり、その差分の絶対値の総和から類似度
を求めたり、両画像の差分の2乗の総和や平均から類似
度を求めたり、両画像の相関値を計算して類似度を求め
たりするなど、さまざまな統計的手法で類似度を計算す
ることができる。
【0041】全照合処理1−6は、ある1物体から得ら
れたライン画像の系列について、位置毎類似度計算処理
結果1−4の全体での整合性(参照した辞書との整合
性)を調べる処理である。最も単純な例では、回転がな
い場合、得られたライン画像の列の各位置pでは、ある
固定されたn0およびα0で示される辞書(n0,p,
α0)との類似度が所定値より高くなる。このような場
合には、当該移動物体は当該辞書に類似していると判断
(判定)する。回転角度が一定であれば、辞書(n0,
p,α0+kp)との類似度が所定値より高くなる。こ
こでkは回転角度に相当する。このような場合にも、当
該移動物体は当該辞書に類似していると判断(判定)す
る。さらに一般的には、あるライン画像は位置pで撮影
され、辞書(n0,p,α0)との類似度が高い場合、
同じ系列のライン画像の近くの位置p’では、α0と比
較的近い最低1つのα1の辞書(n0,p’,α1)と
の類似度が所定値より高いことが期待される。このよう
な場合にも、当該移動物体は当該辞書に類似していると
判断(判定)する。つまり、ある系列のライン画像の全
ライン画像の類似度が位置毎類似度計算処理1−4で所
定値より高い類似度が得られても、辞書が同じnでなか
ったり、近い角度を示さない場合は、全照合処理1−6
の結果では当該移動物体と当該辞書とは類似しないと判
断する。このように、移動物体の位置毎の類似度全体と
照合した辞書全体の整合性から移動物体と特定の辞書と
が類似するか否かを判断(判定)する。
【0042】以上の方法を、更に詳しく説明する。
【0043】図3は、速度が異なる物体が平行に移動し
た場合と、回転もかかった上で移動した場合の画像パタ
ーン例を示したものである。図3において、3−1は、
元の物体の形である。完全な円形である。3−2は、回
転なく速い速度で移動した場合の画像例であり、横軸が
時間、縦軸が同じ時間で得られるラインである。3−3
は、回転なく3−2より遅い速度で移動した場合の画像
例、3−4は、回転を伴い、物体としては3−2と同じ
速度で移動した場合の画像例、3−5は、回転を伴い、
物体としては3−3と同じ速度で移動した場合の画像例
である。
【0044】このうち3−2および3−3は、元の物体
3−1がそのままの角度で平行移動した場合である。3
−4および3−5の例では、元の物体3−1が通過した
がその中央部が通過した時に3−1のような角度を示し
たことがわかる。
【0045】図4は、2種類の位置を例にして、辞書を
作成する時に得られるパターンが何処から得られるかを
示す。図4において、4−1は、位置が物体周辺に近い
場合の撮影箇所を示す図である。4−2は、4−1の撮
影箇所で得られる可能性のある物体パターンの配置の位
置を示す。4−3,4−4は、位置がより物体中心に近
い場合の撮影箇所および物体パターンの配置の位置を示
す。
【0046】ある物体n0および位置pが決まると、辞
書(n0,p,α0)は回転自由度のみを持つ。従っ
て、位置が4−1であれば、4−2で示したパターン
(すなわち辞書)との照合を行えば良い。これは、図3
の3−4,3−5が見かけ上3−2、3−3などとは大
きく異なっているが、ある時間におけるパターンは、元
の物体の対応する位置のある回転に対応する。
【0047】図5および図6は、図2の装置と同等また
は追加機能を実現するための装置例を示した図である。
【0048】図5は、物体の大きさを得る手段を付加し
た実施形態例を上面(a)と側面(b)から示した図で
ある。図5中、5−1は移動物体通路、5−2は物体移
動方向、5−3はラインセンサカメラ、5−4は位置セ
ンサ、5−5は時刻1の移動物体、5−6は時刻2の移
動物体、5−7は時刻3の移動物体、5−8はカバー、
5−9は大きさセンサである。
【0049】図5の大きさセンサ5−9では、ライン状
をしており、種々の大きさの物体を検知できる。また、
大きさセンサが数箇所の点を検出する構成である場合
(例えば2点)には、ある一定以上の幅を持つ場合を検
知できる。また図5では、位置センサ5−4はラインセ
ンサカメラ5−3と同じ面に設置されている。このよう
に移動物体の大きさが検知できると、例えば複数の異な
る大きさの辞書の中から移動物体のライン画像と照合す
る辞書を特定することが可能となり、処理量が削減でき
る。
【0050】図6は、ラインセンサを移動方向に対し斜
めに設置した実施形態例を上面(a)と側面(b)から
示した図である。図6中、6−1は移動物体通路、6−
2は物体移動方向、6−3はラインセンサカメラ、6−
4は位置センサ、6−5は時刻1の移動物体、6−6は
時刻2の移動物体、6−7は時刻3の移動物体、6−8
はカバーである。
【0051】図6のように移動方向とラインセンサカメ
ラが直交しないような場合、辞書として登録(蓄積)す
るライン画像はこれまでに述べた例とは異なる内容とな
るが、作成方法、特徴などの原理はほぼ同じである。あ
る位置に物体がある時の辞書が、直交する時より長くな
り、対応する回転角度が複雑に変化する可能性がある。
しかし照合内容は変わらない。
【0052】なお、照明は、ラインセンサで撮影される
領域を照らすものとする。
【0053】図7は、ラインセンサヘの照明方法の例を
上面(a)と側面(b)から示した図である。図7にお
いて、7−1は移動物体通路、7−2は移動物体移動方
向、7−3はラインセンサカメラ、7−4はカバー、7
−5は照明、7−6は照明方向である。
【0054】7−1から7−4は、図1の同名の物と同
じ場合を示している。7−5は、ラインセンサ7−3で
撮影する位置を照明する照明である。7−6は照明の方
向を示す。この図において照明は、被撮影部分をライン
センサカメラ7−3の線の向きとは直交しない方向から
照らしている。このような照明は、物体の凹凸を1ライ
ンの中でも明らかに強調する。このような照明は、1ラ
イン毎に行う照合の方式でも凹凸を用いることを可能と
する。このため、より正確な照合方式を実現できる。
【0055】なお、ここでの照明は、LED照明のよう
な小型の物を想定したが、より大型のものであっても構
わない。
【0056】また、ラインセンサカメラを2台以上組み
合わせて同期して得られる画像は、以上のすべての議論
が同様に成り立つ上、より情報量を増やした照合を可能
にする。これにより、より正確な結果が得られる。
【0057】図8は図2の装置に付加機能を実現するた
めの装置例を示す図であって、その特徴は、2台のライ
ンセンサカメラをペアにして向かい合うように移動物体
通路に設置する配置例を示す。
【0058】図8は、図1に記載された時系列ライン画
像1−1、位置情報1−2および辞書1−4を得るため
の装置例を上面(a)と側面(b)から示した図であ
る。図8中、8−1は移動物体通路、8−2は物体移動
方向、8−3,8−4はペアにして移動物体通路8−1
の上下に向かい合わせて設置した2台のラインセンサカ
メラA,B、8−5は位置センサ、8−6は時刻1の移
動物体、8−7は時刻2の移動物体、8−8は時刻3の
移動物体、8−9はカバーである。
【0059】図8の装置例では、2台のラインセンサカ
メラ8−3,8−4が向かい合う形で、通過する物体8
−6,7,8を上下両面から撮影を行い、物体の両面の
同期した画像を同時に得る。これにより、片面独立に判
定するだけでなく、表と裏の向きにずれなどの矛盾がな
いかも含めて判定することが可能となり、硬貨などの判
別をより正確に行うことができる。なお、4台以上のカ
メラを設置する場合には、2組以上をペアにして向かい
合うように設置しても良い。
【0060】図9は、位置情報をライン画像を利用して
得る方法を示すための図であり、得られる画像の模式図
である。上下方向が時間、左右方向が位置を示す。
【0061】図9(a)の9−1は、メダル状の物体が
等速でラインセンサで画像を撮影している部分を通過し
た場合、図9(b)の9−2は、同じ物体が等加速度で
速度を変化させながら通過した場合の模式図である。
【0062】等速運動する場合、メダル状の形状の物体
は楕円になる。等速運動しない場合、例えば等加速度運
動である場合は、9−2のように卵型のようにひずむ。
【0063】メダル状の物体が通過する場合、この外郭
形状は物体の回転に依存しない。従って、この外郭形状
を抽出できれば物体の位置を特定できる。別の表現をす
れば、ラインセンサカメラに映っている物体の大きさ
(長さ)とその時大きさが拡大中か縮小中かがわかれ
ば、物体の位置を特定できる。
【0064】図10は、図9の結果を処理し、メダル状
の物体の外郭形状を示したものである。
【0065】外郭形状の描出には、物体が存在しない場
合は通路部分が見えており、ライン画像であるので物体
が存在しない場合は見え方にほとんど変動がなく、縦の
線状のパターンが発生することを利用する。縦方向t
(時間方向)の変動を調べるエッジ検出を行なえば、物
体が通過する間以外はエッジがないと判定できる。エッ
ジ検出には、例えば隣り合う時間での画素の差の二乗和
を計算する方法がある。ある1点で物体が到着すると、
画素値に変化が発生するのでエッジ計算でこの部分を抽
出可能である。逆に、物体が去る時もエッジが発生す
る。従って、エッジは例えば9−1では楕円内のみに発
生し、その他では発生しない。このようなエッジ群の外
接形状を求めることで、所望の情報が得られる。
【0066】図11は、ある時刻t=t0(時間方向t
の位置をyとするとy=0)に想定の図10のメダル状
の物体が、横方向xにおいて幅dで撮影されていたこと
を示す図である。この例では、幅は増大中である場合を
想定している。
【0067】メダル状の物体の半径がrであったとす
る。見えている幅がdであるので、メダル状物体の中心
位置yは、ラインセンサ位置からy方向に±√(r2
(d/2)2)であることが簡単な計算より求められ
る。この場合のメダル状物体の位置は2箇所考えられる
が、幅が増大中であれば図11に示したように一意に定
まる。
【0068】こうしてエッジがどんな形で発生したかを
捕らえることで、正確に各時間毎に物体の位置を把握す
ることができる。このように、ラインセンサカメラのラ
イン画像から物体位置を求める場合には、図2,5,
6,8および以下で説明する図12において、位置セン
サが不要となり、装置の小型化やコストの低減に一層、
寄与できる。
【0069】図9では、画像が1枚だけの場合を示した
が、実際には複数得られる場合も存在する。この場合で
あっても1枚のみを処理したり、それぞれを処理して平
均をとるなどして誤差を減らすことが可能である。
【0070】図12は、図2,6,8の装置と同等の機
能を実現するための装置例を示す図であって、複数のカ
メラを設置した場合の配置例を示す。ここで示した例
は、ラインセンサを3台設置した例である。しかし、両
面または片面、物体の移動方向に垂直か傾いているか、
片側に何台設置するかは自由である。
【0071】図12は、図1に記載された時系列ライン
画像1−1、位置情報1−2および辞書1−4を得るた
めの装置例を上面(a)と側面(b)から示した図であ
る。図12中、12−1は移動物体通路、12−2は物
体移動方向、12−3,12−4はペアにして移動物体
通路12−1の上下に配置した2台のラインセンサカメ
ラA,B、12−5は位置センサ、12−6は時刻1の
移動物体、12−7は時刻2の移動物体、12−8は時
刻3の移動物体、12−9はカバー、12−10は移動
物体通路12−1に対して斜めに設置したもう1台のラ
インセンサカメラCである。
【0072】本実施形態例では、時系列ライン画像と辞
書パターンの照合方法は、前記したように最も単純には
差分総和、2乗平均、相関値計算などがあると述べた
が、本発明では、その他の様々な統計的手法が利用可能
である。例えば、凹凸をより強調するため、局所的な明
るさ変動を強調する方式(LDM法:特開平11−32
8311号)を一次元化したものが考えられる。
【0073】なお、図1で示した処理手順(ステップ)
をコンピュータに実行させることができることは言うま
でもなく、コンピュータにその処理手順を実行させるた
めのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な
記憶媒体、例えば、FD(フロッピーディスク:登録商
標)や、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、
リムーバブルディスクなどに記録し、提供したり、配布
したるすることが可能である。また、該プログラムはイ
ンターネットや電子メールなど、ネットワークを通し
て、提供したり、配布したりすることも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、対象物体を1度に見通せる瞬間や空間が存在しない
場合であっても、回転しながら移動する物体をラインセ
ンサカメラを用いて認識することが可能になる。また、
ラインセンサを用いることで、カメラヘッドを小型化で
きる。
【0075】また、本発明によれば、硬貨などのメダル
状の物体が移動する時、その移動中にその両面の映像を
得ることができるとともに、物体の両面の同期した画像
を同時に得ることができるため、片面独立に判定するだ
けでなく、表面の表と裏の向きにずれなどの矛盾がない
かも含めて判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例による構成とともに移動
物体認識方法の手順を説明する図である。
【図2】(a),(b)は、図1の時系列ライン画像、
位置情報および辞書を得るための装置例を示した図であ
る。
【図3】(a),(b),(c),(d),(e)は、
速度が異なる物体が平行に移動した場合と、回転もかか
った上で移動した場合の画像パターン例を示した図であ
る。
【図4】(a),(b),(c),(d)は、2種類の
位置を例にして、辞書を作成する時に得られるパターン
が何処から得られるかを示す図である。
【図5】(a),(b)は、図2の装置と同等または追
加機能を実現するための装置例を示したものであって、
物体の大きさを得る手段を付加した装置例を示す図であ
る。
【図6】(a),(b)は、図2の装置と同等または追
加機能を実現するための装置例を示したものであって、
ラインセンサを移動方向に対し斜めに設置した例を示す
図である。
【図7】(a),(b)は、ラインセンサカメラヘの照
明方法例を示す図である。
【図8】(a),(b)は、図2の装置に追加機能を実
現するための装置例を示したものであって、2台のライ
ンセンサを移動物体通路の上下に向かい合わせて設置し
た例を示す図である。
【図9】(a),(b)は、位置センサを用いずに、ラ
イン画像から移動する物体位置を求める例を説明する図
(その1)である。
【図10】ライン画像から移動する物体位置を求める例
を説明する図(その2)である。
【図11】ライン画像から移動する物体位置を求める例
を説明する図(その3)である。
【図12】(a),(b)は、図2,6,8の装置と同
等の機能を実現するための装置例を示したものであっ
て、3台のラインセンサを設置した例を示す図である。
【符号の説明】
1−1…時系列ライン画像 1−2…位置情報 1−3…辞書 1−4…位置毎類似度計算処理 1−5…全照合処理 1−6…照合結果 2−1…移動物体通路 2−2…物体移動方向 2−3…ラインセンサカメラ 2−4…位置センサ 2−5…時刻1の移動物体 2−6…時刻2の移動物体 2−7…時刻3の移動物体 2−8…カバー 3−1…元の物体の形の例 3−2…回転なく速い速度で移動した場合の画像例 3−3…回転なく3−2より遅い速度で移動した場合の
画像例 3−4…回転を伴い3−2と同じ速度で移動した場合の
画像例 3−5…回転を伴い3−3と同じ速度で移動した場合の
画像例 4−1…位置が物体周辺に近い場合の撮影箇所 4−2…4−1の撮影箇所で得られる可能性のある物体
パターンの配置の位置 4−3…位置がより物体中心に近い場合の撮影箇所 4−4…4−2の捌影箇所で得られる可能性のある物体
パターンの配置の位置 5−1…移動物体通路 5−2…物体移動方向 5−3…ラインセンサカメラ 5−4…位置センサ 5−5…時刻1の移動物体 5−6…時刻2の移動物体 5−7…時刻3の移動物体 5−8…カバー 5−9…大きさセンサ 6−1…移動物体通路 6−2…物体移動方向 6−3…ラインセンサカメラ 6−4…位置センサ 6−5…時刻1の移動物体 6−6…時刻2の移動物体 6−7…時刻3の移動物体 6−8…カバー 7−1…移動物体通路 7−2…移動物体移動方向 7−3…ラインセンサカメラ 7−4…カバー 7−5…照明 7−6…照明方向 8−1…移動物体通路 8−2…物体移動方向 8−3…ラインセンサカメラA 8−4…ラインセンサカメラB 8−5…位置センサ 8−6…時刻1の移動物体 8−7…時刻2の移動物体 8−8…時刻3の移動物体 8−9…カバー 12−1…移動物体通路 12−2…物体移動方向 12−3…ラインセンサカメラA 12−4…ラインセンサカメラB 12−5…位置センサ 12−6…時刻1の移動物体 12−7…時刻2の移動物体 12−8…時刻3の移動物体 12−9…カバー 12−10…ラインセンサカメラC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 7/20 G07D 7/20 (72)発明者 大原 秀一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 塩 昭夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 大塚 作一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 新井 啓之 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 吉田 雅治 神奈川県横浜市中区不老町2丁目9番1号 エヌ・ティ・ティアイティ株式会社内 Fターム(参考) 3E002 AA04 BD01 CA02 CA06 3E041 AA10 BA01 BA11 BB03 BC06 CB10 EA03 5B047 BA01 BB02 CA14 CB11 5L096 CA16 FA34 HA09 JA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の経路を移動する物体を撮影する移
    動物体撮影方法において、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得ス
    テップと、 前記ライン画像の位置情報として、位置センサにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得ステップとを、 有することを特徴とする移動物体撮影方法。
  2. 【請求項2】 特定の経路を移動するメダル状の物体を
    撮影する移動物体撮影方法において、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得ス
    テップと、 前記ライン画像の変化する領域を抽出することにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得ステップとを、 有することを特徴とする移動物体撮影方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の移動物体
    撮影方法であって、 前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセンサカ
    メラを2台以上設置して同期させて撮影し、物体のライ
    ン画像を得ることを特徴とする移動物体撮影方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    記載の移動物体撮影方法であって、 前記ライン画像取得ステップにおいて、向かい合う箇所
    にラインセンサカメラを設置することを特徴とする移動
    物体撮影方法。
  5. 【請求項5】 特定の経路を移動する物体を撮影する移
    動物体撮影装置において、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得手
    段と、 前記ライン画像の位置情報として、位置センサにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得手段とを、 有することを特徴とする移動物体撮影装置。
  6. 【請求項6】 特定の経路を移動するメダル状の物体を
    撮影する移動物体撮影装置において、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得手
    段と、 前記ライン画像の変化する領域を抽出することにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得手段とを、 有することを特徴とする移動物体撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の移動物体
    撮影装置であって、 前記ライン画像取得手段において、ラインセンサカメラ
    を2台以上設置して同期させて撮影し、物体のライン画
    像を得ることを特徴とする移動物体撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれか1項
    記載の移動物体撮影装置であって、 前記ライン画像取得手段において、向かい合う箇所にラ
    インセンサカメラを設置することを特徴とする移動物体
    撮影装置。
  9. 【請求項9】 特定の経路を移動する物体を認識する移
    動物体認識方法において、 当該物体が前記経路を移動する場合に各位置で得られる
    ライン画像または当該ライン画像を必要に応じて加工し
    た結果の集合を辞書として蓄積手段に蓄積する辞書蓄積
    ステップと、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得ス
    テップと、 前記ライン画像の位置情報として、位置センサにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得ステップと、 前記ライン画像毎に、前記蓄積手段から読み出した当該
    ライン画像の位置情報に相当する辞書との照合を行い、
    位置毎に得られたライン画像と辞書の類似度を計算する
    位置毎類似度計算ステップと、 前記各位置毎に得られた類似度全体と参照した辞書全体
    の整合性から前記物体と辞書が類似するか否かを判定す
    る全照合ステップとを、 有することを特徴とする移動物体認識方法。
  10. 【請求項10】 特定の経路を移動するメダル状の物体
    を認識する移動物体認識方法において、 当該物体が前記経路を移動する場合に各位置で得られる
    ライン画像または当該ライン画像を必要に応じて加工し
    た結果の集合を辞書として蓄積手段に蓄積する辞書蓄積
    ステップと、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得ス
    テップと、 前記ライン画像の変化する領域を抽出することにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得ステップと、 前記ライン画像毎に、前記蓄積手段から読み出した当該
    ライン画像の位置情報に相当する辞書との照合を行い、
    位置毎に得られたライン画像と辞書の類似度を計算する
    位置毎類似度計算ステップと、 前記各位置毎に得られた類似度全体と参照した辞書全体
    の整合性から前記物体と辞書が類似するか否かを判定す
    る全照合ステップとを、 有することを特徴とする移動物体認識方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10記載の移動
    物体認識方法であって、 辞書蓄積ステップは、認識対象となる物体を様々な回転
    角度で平行移動させて得られた時系列画像とその位置情
    報を回転角度と共に辞書として蓄積するステップである
    ことを特徴とする移動物体認識方法。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれか
    1項記載の移動物体認識方法であって、 物体の大きさを検知し、検知した物体の大きさにより前
    記位置毎類似度計算ステップで参照する辞書を特定する
    ステップを更に有することを特徴とする移動物体認識方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項記載の移動物体認識方法であって、 前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセンサカ
    メラを物体が移動する方向に対し直角な方向に設置し、
    移動中の物体のライン画像を得ることを特徴とする移動
    物体認識方法。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし請求項13のいずれか
    1項記載の移動物体認識方法であって、 前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセンサカ
    メラを2台以上設置して同期させて撮影し、物体のライ
    ン画像を得ることを特徴とする移動物体認識方法。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし請求項14のいずれか
    1項記載の移動物体認識方法であって、 前記ライン画像取得ステップにおいて、ラインセンサカ
    メラの撮影位置に対し、当該ラインセンサカメラのライ
    ン方向とは直交しない向きから照明することを特徴とす
    る移動物体認識方法。
  16. 【請求項16】 請求項9ないし請求項15のいずれか
    1項記載の移動物体認識方法であって、 前記ライン画像取得ステップにおいて、向かい合う箇所
    にラインセンサカメラを設置することを特徴とする移動
    物体認識方法。
  17. 【請求項17】 特定の経路を移動する物体を認識する
    移動物体認識装置において、 当該物体が前記経路を移動する場合に各位置で得られる
    ライン画像または当該ライン画像を必要に応じて加工し
    た結果の集合を辞書として蓄積する辞書蓄積手段と、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得手
    段と、 前記ライン画像の位置情報として、位置センサにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得手段と、 前記ライン画像毎に、前記辞書蓄積手段から読み出した
    当該ライン画像の位置情報に相当する辞書との照合を行
    い、位置毎に得られたライン画像と辞書の類似度を計算
    する位置毎類似度計算手段と、 前記各位置毎に得られた類似度全体と参照した辞書全体
    の整合性から前記物体と辞書が類似するか否かを判定す
    る全照合手段とを、 有することを特徴とする移動物体認識装置。
  18. 【請求項18】 特定の経路を移動するメダル状の物体
    を認識する移動物体認識装置において、 当該物体が前記経路を移動する場合に各位置で得られる
    ライン画像または当該ライン画像を必要に応じて加工し
    た結果の集合を辞書として蓄積する辞書蓄積手段と、 前記経路をまたぐように設置されたラインセンサカメラ
    から移動中の物体のライン画像を得るライン画像取得手
    段と、 前記ライン画像の変化する領域を抽出することにより移
    動中物体の位置を得る位置情報取得手段と、 前記ライン画像毎に、前記辞書蓄積手段から読み出した
    当該ライン画像の位置情報に相当する辞書との照合を行
    い、位置毎に得られたライン画像と辞書の類似度を計算
    する位置毎類似度計算手段と、 前記各位置毎に得られた類似度全体と参照した辞書全体
    の整合性から前記物体と辞書が類似するか否かを判定す
    る全照合手段とを、 有することを特徴とする移動物体認識装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18記載の移
    動物体認識装置であって、 前記ライン画像取得手段において、ラインセンサカメラ
    を2台以上設置して同期させて撮影し、物体のライン画
    像を得ることを特徴とする移動物体認識装置。
  20. 【請求項20】 請求項17ないし請求項19のいずれ
    か1項記載の移動物体認識装置であって、 前記ライン画像取得手段において、向かい合う箇所にラ
    インセンサカメラを設置することを特徴とする移動物体
    認識装置。
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