JP2002169054A - 波長合分波器 - Google Patents

波長合分波器

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JP2002169054A
JP2002169054A JP2000366746A JP2000366746A JP2002169054A JP 2002169054 A JP2002169054 A JP 2002169054A JP 2000366746 A JP2000366746 A JP 2000366746A JP 2000366746 A JP2000366746 A JP 2000366746A JP 2002169054 A JP2002169054 A JP 2002169054A
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wavelength
optical
lens
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JP2000366746A
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Hironori Sasaki
浩紀 佐々木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光量の低減を防止し得る波長合分波器を提供
する。 【解決手段】 異なる波長を有する複数の光を多重化
し、あるいは多重化された多重光を各波長の光に分離す
る波長合分波器10。波長合分波器10は、それぞれが
異なる波長の光を反射するための反射面を有し反射光を
除く光の透過を許す複数の波長選択フィルタであって前
記反射面が相互に間隔をおいて配置される複数の波長選
択フィルタ27〜29と、該各波長選択フィルタの前記
反射面に前記多重光を斜めに案内する第1のレンズ22
および各前記フィルタの前記反射面で反射された各波長
の光を集光させるべく前記第1のレンズと共同してそれ
ぞれが前記多重光の各波長の光を結像させるための複数
の第2のレンズ23〜26とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重通信シス
テムに用いるのに好適な波長合分波器に関し、特に、光
の合波および分波で、光量に、その損失による大きな変
化をもたらすことのない波長合分波器に関する。
【0002】
【従来の技術】波長多重通信システムでは、波長を相互
に異にする光信号を合波することにより多重化しあるい
は合波により多重化された多重信号光をそれぞれの波長
の光信号に分波するために、波長合分波器が用いられて
いる。従来の波長合分波器は、光導波路と、所定の波長
の信号光の透過を許す波長選択フィルタとを備える。こ
の従来の波長合分波器によれば、光導波路に導かれた波
長多重信号光は該光導波路の分岐部により、その分岐数
に応じて分割され、それぞれに分岐された多重信号光か
ら、各波長選択フィルタにより、該フィルタに対応した
波長の信号光が選択的に取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような光導波路を利用した従来の波長合分波器では、
光導波路に案内された前記多重光がその分岐部で分割さ
れるとき、光導波路の分岐部での結合効率の関係から、
各分割光の光量は、各分割光間で分割数に対応して分割
される。そのため、前記各波長選択フィルタから取り出
された各光信号の光量は、著しく低減する。例えば2つ
の波長が多重化された多重光からそれぞれの波長の光信
号を得る場合、その光信号の光量は多重光のそれの半値
になり、4つの波長が多重化された多重光の場合、これ
から得られる各波長の光信号の光量は、多重光のそれの
四半分の値になる。このような光量の低減は、波長合分
波器に接続される光学素子の感度の増大あるいは発光源
の発光量の増大を必要とすることから、望ましくはな
い。
【0004】また、光導波路を利用した前記波長合分波
器では、複数の波長の光がその多重化のために、光導波
路の各分岐部から単一の導波路部分に案内されるとき、
前記した光導波路の結合効率の関係から、前記した分波
におけると同様に、各波長の光の強度は、合波される光
の数、すなわち、多重化を受ける光の数に応じて、低減
される。
【0005】従って、本発明の目的は、光量の低減を防
止し、合波および分波で光量に従来のような大きな変化
をもたらすことのない波長合分波器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成〉本発明は、異なる波長を有する複数の光を多重
化し、あるいは多重化された多重光を各波長の光に分離
する波長合分波器であって、それぞれが異なる波長の光
を反射するための反射面を有し反射光を除く光の透過を
許す複数の波長選択フィルタであって前記反射面が相互
に間隔をおいて配置される複数の波長選択フィルタと、
該各波長選択フィルタの前記反射面に前記多重光を斜め
に案内する第1のレンズおよび各前記フィルタの前記反
射面で反射された各波長の光を集光させるべくそれぞれ
が前記第1のレンズと共同して前記多重光から分離され
た各波長の光を結像させるための複数の第2のレンズと
を含むことを特徴とする。
【0007】〈作用〉本発明に係る前記波長合分波器で
は、複数の光が合波されてなる多重光は、各波長選択フ
ィルタで、各波長の光がそれぞれに光量を分割されるこ
となく、反射および透過により分離された後、前記第1
および第2のレンズの組み合わせにより、各波長毎の光
に分波され、それぞれが波長毎の光として取り出され
る。また、各第2のレンズから入射する各波長の光は、
前記フィルタを経て、従って、光導波路の結合効率によ
る損失を受けることなく、第1のレンズに向けられるこ
とから、従来のような結合効率に起因する損失を生じる
ことなく、複数の波長の光が合波により、多重化され
る。
【0008】従って、分波時に、取り出された各波長毎
の光の光量が、従来のように分割される光の数の逆数に
応じて低減されることがないことから、各波長の光をそ
の光量に従来のような大きな低減を招くことなく、取り
出すことが可能となる。また、合波時においても、多重
化された光の光量が、従来のような光導波路での結合損
失により損なわれることはない。
【0009】前記第1のレンズ及び複数の第2のレンズ
は、平行光束を集光させかつ入射光軸および出射光軸が
角度的である軸ずれ型コリメートレンズで構成すること
ができる。前記各軸ずれ型コリメートレンズとして、コ
ンピュータを利用して所望の光学特性を表す光路差関数
を求め、この光路差関数に基づいて形成されるエッチン
グマスクを用いて光学基板にエッチング処理を施すこと
により得られるいわゆるCGH素子を用いることが望ま
しい。
【0010】前記各波長選択フィルタは、従来よく知ら
れた誘電体多層膜で形成することができる。前記波長選
択フィルタ群は、例えば所定の波長以下の光を反射し、
それよりも長波の光の透過を許す、いわゆる低波長帯域
阻止フィルタ特性を示すフィルタの組み合わせで構成す
ることができ、またはそれぞれが異なる所定の波長の光
のみを反射し、他の波長光の透過を許す、いわゆる定波
長帯域阻止フィルタ特性を示すフィルタの組み合わせで
構成することができる。
【0011】また、平板状の光の透過を許す複数の光学
基板であって前記多重光の入出射面および分離された前
記各光の入出射面が一方の面に規定される第1の光学基
板および該光学基板の他方の面に順次積層される複数の
光学基板を備える積層体を用い、前記第1の光学基板の
他方の面と該面に隣接する前記光学基板との間に前記第
1および第2のレンズを配置し、前記第1の光学基板を
除く他の前記光学基板の相互に隣接する面間に前記フィ
ルタを積層方向に順次挿入することができる。
【0012】前記積層体の前記第1の光学基板から最も
離れた位置にある前記光学基板の他の前記光学基板に隣
接しない面に、前記基板に斜めに入射する光の透過を阻
止して該光を反射するためのミラーを設けることがで
き、これにより光の損失量を最小限に押さえることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る波長合分波器の具体
例1を示す。本発明に係る波長合分波器10は、図1に
示されているように、複数の光学基板11〜15を積層
して成る積層体16を備える。図示の例では、前記光学
基板11〜15は、それぞれが例えば1.5mmのほぼ
等しい厚さ寸法tを有する5枚の石英ガラス板11〜1
5からなる。
【0014】図中、最上方に配置される第1の光学基板
11の一方の面11aには、多重光を波長合分波器10
に案内しあるいは該分波器からの多重光を受ける光学素
子であるシングルモードの光ファイバ17が光学的に接
続されている。また、第1の光学基板11の一方の面1
1aには、多重光から分離される各波長λ1〜λ4を受け
る受光器、あるいは多重化されるべき各波長λ1〜λ4
光源たるレーザダイオードまたはフォトダイオードのよ
うな発光素子から成る光学素子18〜21が、光学的に
接続されている。
【0015】図示の例では、例えば1.28μmの波長
λ1を有する光からなる信号光、1.30μmの波長λ2
の信号光、1.32μmの波長λ3を有する光からなる
信号光、1.34μmの波長λ4を有する光からなる信
号光をそれぞれ取り扱う例えば4つの受光器からなる光
学素子18〜21のそれぞれが、相互に間隔をおいて第
1の光学基板11の一方の面11aに対向させて配置さ
れている。
【0016】第1の光学基板11から図中下方へ向けて
順次第2ないし第5の光学基板12〜15が積層されて
おり、第1の光学基板11と該光学基板に隣り合う第2
の光学基板12との間、すなわち、第1の光学基板11
の他方の面11bと該面に向き合う第2の光学基板12
の一方の面12aとの間には、各波長λ1〜λ4の合波か
らなり光ファイバ17から発散される多重信号光または
該光ファイバへ向けての前記多重信号光を取り扱う第1
の光学レンズ22と、それぞれが前記多重光から分離さ
れた各波長λ1〜λ4の信号光あるいは多重化される各波
長λ1〜λ4の信号光を取り扱う図示の例では4つの第2
の光学レンズ23、24、25および26が配置されて
いる。
【0017】また、第2の光学基板12と第3の光学基
板13との間、第3の光学基板13と第4の光学基板1
4との間、および第4の光学基板14と第5の光学基板
15との間には、λ1〜λ3の信号光をそれぞれ反射する
ための例えばそれぞれが誘電体多層膜からなる波長選択
フィルタ27、28および29が、相互に平行となるよ
うに、各光学基板11〜14の板厚tに対応する間隔を
おいて、順次、配置されている。
【0018】第5の光学基板15の波長選択フィルタ2
9が設けられた一方の面15aと反対側の他方の面15
bには、例えばアルミニゥムのような反射金属膜からな
るミラー30が設けられている。これにより、ミラー3
0は、該ミラーが設けられた第5の光学基板15の板厚
tに対応する間隔をおいて、波長選択フィルタ29に平
行に設けられている。
【0019】第2の光学基板12の他方の面12bと該
面に向き合う第3の光学基板13の一方の面13aとの
間に設けられた第1の波長選択フィルタ27は、波長λ
1およびこれよりも短い波長の光を反射するが、波長λ1
を越える長い波長の光を透過させる、いわゆる低波長帯
域阻止フィルタ特性を有する。
【0020】また、第3の光学基板13の他方の面13
bと該面に向き合う第4の光学基板14の一方の面14
aとの間に設けられた第2の波長選択フィルタ28は、
波長λ2およびこれよりも短い波長の光を反射するが、
波長λ2を越える長い波長の光を透過させる低波長帯域
阻止フィルタ特性を有する。
【0021】また、第4の光学基板14の他方の面14
bと該面に向き合う第5の光学基板15の前記一方の面
15aとの間に設けられた第3の波長選択フィルタ29
は、波長λ3およびこれよりも短い波長の光を反射する
が、波長λ3を越える長い波長の光を透過させる低波長
帯域阻止フィルタ特性を有する。
【0022】第1の光学基板11と第2の光学基板12
との間に設けられた第1の光学レンズ22は、その入射
光側および出射光側における光軸が互いに角度的に形成
された、いわゆる軸ずれ型のレンズである。第1の光学
レンズ22の光ファイバ17との結合側である一方の光
軸、例えば入射側の光軸は、光ファイバ17の結合端部
17aにおける軸線に一致すべく、各光学基板11〜1
5の板厚tの方向に一致する。他方、光ファイバ17と
の結合側と反対側に位置する例えば出射側の光軸は、各
光学基板11〜15の板厚tの方向に関して傾斜する。
また、図示の例では、第1の光学レンズ22は、光ファ
イバ17からの発散光を平行光束に変換するコリメート
機能を有する。
【0023】従って、光ファイバ17から発散される前
記多重光(λ1〜λ4)から成る信号光は、第1の光学レ
ンズ22により実現される軸ずれ型のコリメートレンズ
機能により、各波長選択フィルタ27、28および29
に関して斜めに入射する平行光束に変換される。
【0024】また、図示の例では、光ファイバ17から
の発散光を平行光束に変換するコリメート機能を有する
コリメートレンズである第1の光学レンズ22は、第1
の光学基板11の厚さ寸法tにほぼ等しい焦点距離f1
を有する。
【0025】従って、軸ずれ型のコリメートレンズ22
は、光ファイバ17から発散される前記多重信号光(λ
1〜λ4)を、各波長選択フィルタ27、28および29
に関して斜めに入射する平行光束に変換する作用をな
す。
【0026】このコリメートレンズ22の案内作用によ
り、光ファイバ17から発散される前記多重信号光(λ
1〜λ4)は、第1の波長選択フィルタ27に、その反射
面に関して斜めに入射される。第1の波長選択フィルタ
27に入射する前記多重信号光(λ1〜λ4)のうち、波
長選択フィルタ27の前記したフィルタ特性により、波
長λ1を有する信号光のみが反射の法則に従って、第1
の光学レンズ22に隣り合ってこれに整列して配置され
た第2の光学レンズ23へ向けて反射され、この反射さ
れる信号光の波長よりも長波長光であるその他の信号光
(λ2〜λ4)は、第1の波長選択フィルタ27を透過
し、第2の波長選択フィルタ28に向けられる。
【0027】第1の波長選択フィルタ27を透過して第
2の波長選択フィルタ28に向けられる信号光(λ2
λ4)が、第2の波長選択フィルタ28に、その反射面
に関して斜めに入射されると、第2の波長選択フィルタ
28の前記したフィルタ特性により、その入射光のう
ち、波長λ2を有する信号光のみが反射の法則に従っ
て、第2の光学レンズ23に隣り合ってこれに整列して
配置された第2の光学レンズ24へ向けて反射され、こ
の反射される信号光の波長よりも長波長であるその他の
信号光(λ3およびλ4)は、第2の波長選択フィルタ2
8を透過し、第3の波長選択フィルタ29に向けられ
る。
【0028】第3の波長選択フィルタ29に向けられる
信号光(λ3およびλ4)が、第3の波長選択フィルタ2
9に、その反射面に関して斜めに入射されると、第3の
波長選択フィルタ29の前記したフィルタ特性により、
その入射光のうち、波長λ3を有する信号光のみが反射
の法則に従って、第2の光学レンズ24に隣り合ってこ
れに整列して配置された第2の光学レンズ25へ向けて
反射され、この反射される信号光の波長よりも長波長で
ある残りの信号光(λ4)は、第3の波長選択フィルタ
29を透過し、ミラー30に向けられる。
【0029】第3の波長選択フィルタ29を透過してミ
ラー30に向けられた信号光(λ4)は、ミラー30の
鏡面反射により、反射の法則に従って第2の光学レンズ
25に隣り合ってこれに整列して配置された第2の光学
レンズ26に向けられる。
【0030】ミラー30に代えて、波長λ4を反射し、
これを越える長波長光を透過する前記したと同様な低波
長帯域阻止フィルタ特性を有する波長選択フィルタを用
いることができる。しかしながら、光量の損失の低減を
確実に抑制する点で、最終段となる波長選択フィルタ
に、前記したとおり、ミラー30を採用することが望ま
しい。
【0031】各フィルタ27〜29およびミラー30か
らの反射光を平行光束として受ける各第2の光学レンズ
23〜26は、この平行光束を対応する各光学素子であ
るそれぞれの受光器18〜21に集光させるべく、第1
の光学レンズ22と面対象的な光学特性を示す軸ずれ型
のコリメートレンズからなる。従って、各第2の光学レ
ンズ23〜26は、それぞれ第1の光学基板11の板厚
寸法tにほぼ等しい焦点距離f2を有する。
【0032】各第2の光学レンズ23〜26は、光ファ
イバ17からの発散光である多重信号光を受ける第1の
光学レンズ22と共同した結像作用により、対応するそ
れぞれの各フィルタ27〜29により抽出されて分離さ
れかつこれらのフィルタまたはミラー30で反射された
各波長の信号光(λ1、λ2、λ3およびλ4)のそれぞれ
を、対応する各受光器18〜21に集光させる。
【0033】原理的には、各波長の相違に応じて、各波
長選択フィルタ27〜29およびミラー30での反射角
および各レンズの軸ずれ角にわずかな差異が生じるが、
これらの差異は、実質的に無視できることから、図示の
通り、各波長選択フィルタ27〜29およびミラー30
への入射光を単一の軸線に沿いかつこれらからの各反射
光が相互に平行であると考えることができる。
【0034】また、第1の光学基板11と第2の光学基
板12との間で相互に整列して配置される各レンズ22
〜26として、それぞれが同一の軸ずれ角を有する屈折
型光学レンズを用いることができる。しかしながら、波
長合分波器16のコンパクト化を図る上で、各レンズ2
2〜26を例えば250μmの直径を有する微細な光学
レンズで構成するとき、回折型光学レンズであるCGH
素子で構成することが望ましい。
【0035】CGH素子は、従来よく知られているよう
に、コンピュータを利用して求められた光路差関数から
微細な半導体製造技術に利用されるフォトリソエッチン
グ技術を利用して形成される。従って、所望の光学特性
を示す前記したような微細な光学レンズを比較的容易に
かつ正確に形成することができることから、前記したと
おり、各レンズ22〜26をCGH素子で構成すること
が望ましい。
【0036】前記波長合分波器10では、前記したよう
に、光ファイバ17からの発散光である多重信号光は、
第1の光学レンズ22の光学作用により、各波長選択フ
ィルタ27〜29に案内され、それぞれの波長選択フィ
ルタ27〜29の抽出作用により、波長毎に分離され、
それぞれの波長毎に分離された光信号すなわち分波され
た各光信号が、第1の光学レンズ22と共同する各第2
の光学レンズ23〜26の光学作用により、対応する各
受光器18〜21に案内される。
【0037】従って、前記波長合分波器10によれば、
光ファイバ17からの多重信号光は、従来のような光導
波路を利用して分割されることがないことから、光導波
路の結合係数による光量の低減を招くことなく、分波さ
れ、分波によって得られた各波長毎の信号光が対応する
各受光器18〜21に入力される。
【0038】前記した光学素子18〜21として、前記
した受光器に代えて、レーザダイオードあるいはフォト
ダイオードのような発光素子からなる光源を用いること
により、該各光源からの波長の異なる信号光を合波によ
り、多重化することができる。
【0039】すなわち、各光源18〜21からの波長の
異なる信号光(λ1、λ2、λ3およびλ4)は、対応する
各光学レンズ22〜26を経て対応する各波長選択フィ
ルタ27〜29またはミラー30の反射面に案内され、
該各反射面での反射作用により、第1の光学レンズ22
に向けられることから、各波長の信号光は相互に合波さ
れ、この合波により多重化された多重信号光が、各光学
レンズ22〜26との共同による第1の光学レンズ22
の結像作用により、光ファイバ17に案内される。
【0040】本発明に係る前記波長合分波器10によれ
ば、前記したように、各レンズ22〜26および波長選
択フィルタ27〜29の組み合わせにより、光導波路を
用いることなく、多重信号光を分波しあるいは各波長の
信号光を合波することができることから、光導波路の結
合係数による光量の損失を招くことなく、従って、光信
号の光量に大きな変動を生じることなく合波および分波
が可能となる。
【0041】前記した波長選択フィルタは、低波長帯域
阻止フィルタ特性を有するフィルタに代えて、それぞれ
が所定の波長の光信号の透過を阻止する定波長帯域阻止
フィルタ特性を有するフィルタを用いることができる。
図1の配置例に従えば、第1の波長選択フィルタ27と
して、多重光(λ1〜λ4)のうち、最も短波長の信号光
(λ1)のみを反射しその他の波長領域の信号光を透過
する定波長帯域阻止フィルタ特性を有する波長選択フィ
ルタが用いられる。また、第2および第3の各波長選択
フィルタ28および29として、信号光(λ1)よりも
順次長波長側の信号光である信号光(λ2)および信号
光(λ3)のみをそれぞれ反射する定波長帯域阻止フィ
ルタ特性を有する波長選択フィルタが用いられる。
【0042】ところで、このような定波長帯域阻止フィ
ルタ特性を有する波長選択フィルタを適用するとき、第
1〜第3の波長選択フィルタ27〜29の配置順は、積
層体16の前記各光学基板11〜15の図中下方への積
層順に沿わせる必要はなく、第1〜第3の波長選択フィ
ルタ27〜29の配列順は、必要に応じて適宜を所望の
順とすることができることから、この配列順を考慮する
ことにより、分波により得られる各波長の光信号を所望
の配列順で取り出すことができ、また合波により多重化
させる各波長の信号光の配列を所望の配列順で入力する
ことができる。
【0043】また、前記したところでは、各光学基板1
1〜15に相互に等厚な厚さ寸法tを有する光学基板を
用いたが、必要に応じて、相互に異なる厚さ寸法の光学
基板11〜15を用いることができる。
【0044】〈具体例2〉図2は、本発明に係る前記波
長合分波器10の他の具体例を示す。図2に示す例で
は、第1の光学レンズ22の焦点距離f1は、各第2の
光学レンズ23〜26の焦点距離f2のほぼ2倍の値を
示す。そのため、光ファイバ17は、第1の光学基板1
1の板厚にほぼ等しい板厚を有する該基板と同様な補助
光学基板11′を介して、第1の光学基板11に接続さ
れている。
【0045】このような補助光学基板11′は、光ファ
イバ17の端面におけるスポット径と、各光学素子18
〜21の受光面あるいは発光面におけるスポット径が異
なるときに、該両スポット半径の比に応じて第1の光学
レンズ22および各第2の光学レンズ23〜26による
結像倍率(f2/f1)を一致させるべく各第2の光学レ
ンズ23〜26の焦点距離f2と異なる焦点距離f2の第
1の光学レンズ22を用いるために、使用される。
【0046】例えば各光学素子18〜21に3μmのス
ポット半径を有する半導体レーザが用いられ、光ファイ
バ17に6μmのスポット半径を有するシングルモード
光ファイバが用いられたとき、両スポット半径の差に応
じたマッチングを取るために、第1の光学レンズ22と
各第2の光学レンズ23〜26との焦点距離比(f2
1)が2倍すなわち結像倍率が2倍となるように、各
第1の光学レンズおよび各第2の光学レンズの各焦点距
離が設定され、これにより、光ファイバ17の端面にお
けるスポット径と、各光学素子18〜21の発光面にお
けるスポット径との相違による結合損失の低減を図るこ
とができる。
【0047】本発明に係る前記波長合分波器10は、第
1の光学レンズ22および各第2の光学レンズ23〜2
6、各波長選択フィルタ27〜29またはミラー30を
予め各光学基板のための光学基板ウエハに集合的に造り
込み、これらのウエハを積層して一体化した後、各波長
合分波器10に分離して形成することができる。
【0048】図3は、図1に示した前記波長合分波器1
0についての前記した製造方法の一工程を概略的に示
す。図3に示す例では、第1の光学基板11のための第
1の基板ウエハ11Aの下面には、多数の波長合分波器
10の領域毎に、第1の光学レンズ22および各第2の
光学レンズ23〜26が予め造り込まれている。
【0049】また、第2の光学基板12のための第2の
基板ウエハ12A、第3の光学基板13のための第3の
基板ウエハ13Aおよび第4の光学基板14のための第
4の基板ウエハ14Aの各下面には、第1の波長選択フ
ィルタ27のための誘電体多層膜27A、第2の波長選
択フィルタ28のための誘電体多層膜28Aおよび第3
の波長選択フィルタ29のための誘電体多層膜29Aが
それぞれ形成されている。さらに、第5の光学基板15
のための第5の基板ウエハ15Aの下面には、ミラー3
0のための鏡面層30Aが形成されている。
【0050】これら、第1〜第5の基板ウエハ11A〜
15Aは、適宜接着手段を介在させて、相互に積層さ
れ、一体化された後、それぞれの波長合分波器10の領
域毎に、例えばダイシングにより分離することができ、
これにより本発明に係る前記波長合分波器10を効率的
に製造することができる。
【0051】前記したところでは、第1および複数の第
2のレンズのそれぞれにコリメートレンズを用いた例を
示したが、必要に応じて、第1および複数の第2のレン
ズのそれぞれに、入射光側および出射光側のそれぞれに
焦点を有する結像レンズを用いることができる。また、
前記したところでは、単一平面上に第1および複数の第
2の各レンズを並列的に配置したが、これに代えて、必
要に応じて、第1および複数の第2の各レンズをそれぞ
れの光軸方向に段階的にずれを以て配置することができ
る。さらに、前記したところでは、1.3μm波長帯域
の光信号に使用される波長合分波器について説明した
が、本発明に係る波長合分波器は、1.5μm波長帯域
の他、所望の波長帯域の光信号に適用することができ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、前記したように、相互
に間隔をおいて配置される複数の波長選択フィルタと、
前記第1および複数の第2のレンズの組み合わせとによ
り、光導波路を用いることなく、合波および分波が可能
になることから、光導波路の結合損失による光量の低減
を招くことなく、多重光から個々の波長の光を取り出す
ことができ、また個々の波長の光を多重化することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波長合分波器の具体例1を概略的
に示す断面図である。
【図2】本発明に係る波長合分波器の具体例2を概略的
に示す断面図である。
【図3】本発明に係る波長合分波器の製造方法を概略的
に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 波長合分波器 11〜15 光学基板 22 第1のレンズ 23〜26 第2のレンズ 27〜29 波長選択フィルタ 30 ミラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる波長を有する複数の光を多重化
    し、あるいは多重化された多重光を各波長の光に分離す
    る波長合分波器であって、 それぞれが異なる波長の光を反射するための反射面を有
    し反射光を除く光の透過を許す複数の波長選択フィルタ
    であって前記反射面が相互に間隔をおいて配置される複
    数の波長選択フィルタと、該各波長選択フィルタの前記
    反射面に前記多重光を斜めに案内する第1のレンズおよ
    び各前記フィルタの前記反射面で反射された各波長の光
    を集光させるべくそれぞれが前記第1のレンズと共同し
    て前記多重光から分離された各波長の光を結像させるた
    めの複数の第2のレンズとを含む波長合分波器。
  2. 【請求項2】 前記第1のレンズ及び複数の第2のレン
    ズは、平行光束を集光させかつ入射光軸および出射光軸
    が角度的である軸ずれ型コリメートレンズである請求項
    1記載の波長合分波器。
  3. 【請求項3】 前記各軸ずれ型コリメートレンズは、C
    GH素子である請求項2記載の波長合分波器。
  4. 【請求項4】 前記波長選択フィルタは、誘電体多層膜
    から成る請求項1記載の波長合分波器。
  5. 【請求項5】 さらに、平板状の光の透過を許す複数の
    光学基板であって前記多重光の入出射面および分離され
    た前記各光の入出射面が一方の面に規定される第1の光
    学基板および該光学基板の他方の面に順次積層される複
    数の光学基板を備える積層体を含み、前記第1の光学基
    板の他方の面と該面に隣接する前記光学基板との間に前
    記レンズが配置され、前記第1の光学基板を除く他の前
    記光学基板の相互に隣接する面間に前記フィルタが積層
    方向に順次挿入されている請求項1記載の波長合分波
    器。
  6. 【請求項6】 前記積層体の前記第1の光学基板から最
    も離れた位置にある前記光学基板の他の前記光学基板に
    隣接しない面には、前記基板に斜めに入射する光の透過
    を阻止して該光を反射するためのミラーが設けられてい
    る請求項4記載の波長合分波器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005025017A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 合分波器
JP2008096490A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Hitachi Cable Ltd 光受信アセンブリ
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US11750316B2 (en) 2020-07-28 2023-09-05 Alliance Fiber Optic Products, Inc. Wavelength division multiplexing with parallel arrayed signal paths for increased channel density

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