JP2002168931A - 透磁率測定装置および透磁率測定方法 - Google Patents

透磁率測定装置および透磁率測定方法

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JP2002168931A JP2000362385A JP2000362385A JP2002168931A JP 2002168931 A JP2002168931 A JP 2002168931A JP 2000362385 A JP2000362385 A JP 2000362385A JP 2000362385 A JP2000362385 A JP 2000362385A JP 2002168931 A JP2002168931 A JP 2002168931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象体としての磁性体を加工することな
く、短時間で透磁率を測定でき、しかも小型で低価格に
構成し得る透磁率測定装置を提供する。 【解決手段】 柱状で導電性を有する磁性体11におけ
る長さ方向に沿って断面積がほぼ均一な2点間の直流抵
抗を測定可能な直流抵抗計2と、所定の角周波数の交流
を供給して2点間の交流抵抗を測定可能な交流抵抗計3
と、磁性体11の透磁率を演算する演算部6とを備え、
演算部6は、等価的に、測定した直流抵抗に断面積を乗
算した値で2点間の距離を除算して磁性体11の導電率
を演算すると共に、直流抵抗に断面積を乗算した乗算値
を測定した交流抵抗に断面の外周長を乗算した乗算値で
除算した値の二乗値と、導電率と、角周波数とを互いに
乗算した乗算値で値2を除算して磁性体11の透磁率を
演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱状で導電性を有
する磁性体の透磁率を測定する透磁率測定装置および透
磁率測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柱状磁性体の透磁率を測定する場
合、まず、磁性体を円板状に加工する。次いで、磁界発
生機構を駆動して一定磁界を発生させる。続いて、所定
のターン数で所定断面積を有する閉じたコイルと共に加
工した円板状の磁性体(以下、「試料」ともいう)を一
定磁界内に配置する。次に、この状態において一定磁界
の向きと直交する方向に試料を振動させ、この際に閉じ
たコイルに誘起する起電力を測定する。次いで、測定し
た起電力と閉じたコイルのターン数とに基づいて、試料
を振動させた際に閉じたコイルを通過する磁束の変化量
を求め、求めた磁束の変化量と、一定磁界の強さと、閉
じたコイルの断面積とに基づいて試料の透磁率を算出す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
透磁率測定方法には、以下の問題点がある。すなわち、
従来の透磁率測定方法では、磁性体を予め円板状に加工
する必要があり、加工作業が煩雑であると共に測定に時
間を要するという問題点がある。また、測定装置に、一
定の磁界を発生させる磁界発生機構と、試料を振動させ
る振動機構とを設ける必要があり、測定装置が大型化
し、しかも測定装置が高価格になるという問題点もあ
る。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、測定対象体としての磁性体を加工すること
なく、短時間で透磁率を測定でき、しかも小型で低価格
に構成し得る透磁率測定装置を提供することを主目的と
する。また、磁性体を加工することなく、短時間で透磁
率を測定し得る透磁率測定方法を提供することを主目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の透磁率測定装置は、柱状で導電性を有する
磁性体における長さ方向に沿って断面積がほぼ均一な2
点間の直流抵抗を測定可能な直流抵抗計と、所定の角周
波数の交流を供給して前記2点間の交流抵抗を測定可能
な交流抵抗計と、前記磁性体の透磁率を演算する演算部
とを備え、当該演算部は、等価的に、前記測定した直流
抵抗に前記断面積を乗算した値で前記2点間の距離を除
算して前記磁性体の導電率を演算すると共に、前記直流
抵抗に前記断面積を乗算した乗算値を前記測定した交流
抵抗に前記断面の外周長を乗算した乗算値で除算した値
の二乗値と、前記導電率と、前記角周波数とを互いに乗
算した乗算値で値2を除算して前記磁性体の透磁率を演
算することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の透磁率測定装置は、請求項
1記載の透磁率測定装置において、前記磁性体は円柱状
に形成され、前記演算部は、前記直流抵抗を前記交流抵
抗で除算した値の二乗値と、前記磁性体の直径の二乗値
と、前記導電率と、前記角周波数とを互いに乗算した乗
算値で値32を除算して前記磁性体の透磁率を演算する
ことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の透磁率測定装置は、請求項
1記載の透磁率測定装置において、前記磁性体は四角柱
状に形成され、前記演算部は、前記直流抵抗を前記交流
抵抗で除算した値の二乗値と、前記導電率と、前記角周
波数と、前記磁性体の断面における隣接辺同士の辺長の
積を当該隣接辺同士の辺長の和で除算した値の二乗値と
を互いに乗算した乗算値で値8を除算して前記磁性体の
透磁率を演算することを特徴とする。
【0008】請求項4記載の透磁率測定方法は、柱状で
導電性を有する磁性体における長さ方向に沿って断面積
がほぼ均一な2点間の直流抵抗を測定するステップと、
所定の角周波数の交流を供給して前記2点間の交流抵抗
を測定するステップと、等価的に、前記測定した直流抵
抗に前記断面積を乗算した値で前記2点間の距離を除算
して前記磁性体の導電率を演算するステップと、前記直
流抵抗に前記断面積を乗算した乗算値を前記測定した交
流抵抗に前記断面の外周長を乗算した乗算値で除算した
値の二乗値と、前記導電率と、前記角周波数とを互いに
乗算した乗算値で値2を除算して前記磁性体の透磁率を
演算するステップとを実行することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る透磁率測定装置および透磁率測定方法の好適な
実施の形態について説明する。
【0010】透磁率測定装置1は、柱状で導電性を有す
る磁性体11の透磁率を測定可能に構成され、図1に示
すように、直流抵抗計2、交流抵抗計3、信号切換部
4、表示部5、演算制御部(演算部)6および入力部7
を備えている。この場合、直流抵抗計2は、一対の電流
供給用ケーブル2a,2b、および一対の電圧測定用ケ
ーブル2c,2dを介して信号切換部4に接続されてい
る。また、直流抵抗計2は、電流供給用ケーブル2a,
2bに接続される信号切換部4の電流供給用プローブ4
a,4b間に直流定電流を供給すると共に、電圧測定用
ケーブル2c,2dに接続される信号切換部4の電圧測
定用プローブ4c,4d間に発生する電圧を入力し、電
圧測定用プローブ4c,4dがそれぞれ接触している2
点間の直流抵抗DCRを4端子法に従い測定する。具体
的には、直流抵抗計2は、測定開始信号Saが入力され
た際に、予め設定された一定電流値の直流定電流を電流
供給用ケーブル2a,2b間に供給した状態で電圧測定
用ケーブル2c,2d間の電圧差を測定し、この電圧差
と直流定電流値とに基づいて直流抵抗DCRを算出し、
測定データDDCとして演算制御部6に出力する。
【0011】交流抵抗計3は、一対の電流供給用ケーブ
ル3a,3b、および一対の電圧測定用ケーブル3c,
3dを介して信号切換部4に接続されている。また、交
流抵抗計3は、電流供給用ケーブル3a,3bに接続さ
れる信号切換部4の電流供給用プローブ4a,4b間に
交流定電流を供給すると共に、電圧測定用ケーブル3
c,3dに接続される信号切換部4の電圧測定用プロー
ブ4c,4d間に発生する電圧を入力し、電圧測定用プ
ローブ4c,4dがそれぞれ接触している2点間の交流
抵抗ACRを4端子法に従い測定する。具体的には、交
流抵抗計3は、測定開始信号Sbが入力された際に、予
め設定された一定電流値の交流定電流を電流供給用ケー
ブル3a,3b間に供給した状態で電圧測定用ケーブル
3c,3d間の電圧差を測定し、この電圧差と交流定電
流値とに基づいて交流抵抗ACRを算出し、測定データ
DACとして演算制御部6に出力する。
【0012】信号切換部4は、切換スイッチと、磁性体
11に接続される一対の電流供給用プローブ4a,4b
と、一対の電圧測定用プローブ4c,4dとを備えて構
成されている。この信号切換部4は、演算制御部6によ
って切換信号Scが出力された際に、直流抵抗計2の各
電流供給用ケーブル2a,2bを各電流供給用プローブ
4a,4bにそれぞれ接続すると共に各電圧測定用ケー
ブル2c,2dを各電圧測定用プローブ4c,4dに接
続し、切換信号Scの出力が停止された際には、交流抵
抗計3の各電流供給用ケーブル3a,3bを各電流供給
用プローブ4a,4bに接続すると共に各電圧測定用ケ
ーブル3c,3dを各電圧測定用プローブ4c,4dに
接続する。
【0013】表示部5は、CRTや液晶ディスプレイで
構成され、演算制御部6によって算出された磁性体11
の透磁率などを表示する。また、入力部7は、キーボー
ド等で構成され、予め計測した磁性体11の断面におけ
る外周長Wや断面積Sなどの形状データ、磁性体11に
接触させられている電圧測定用プローブ4c,4d間の
距離L(以下、「2点間の距離L」ともいう)に関する
データ、および交流抵抗計3によって出力される交流定
電流の角周波数ωのデータなどが入力された際に、その
入力されたデータを演算制御部6に出力する。
【0014】演算制御部6は、所定のソフトウェアに従
って作動するCPUと、メモリとを備えて構成されてい
る(いずれも図示せず)。この場合、CPUは、入力部
7を介して入力された各種データをメモリに記憶する。
また、CPUは、測定開始信号Sa,Sbのいずれかを
出力して直流抵抗計2または交流抵抗計3を作動させる
と共に切換信号Scを出力して信号切換部4による切換
えを制御する。また、CPUは、直流抵抗計2によって
測定された直流抵抗DCRと、交流抵抗計3によって測
定された交流抵抗ACRとをメモリに記憶する。さら
に、CPUは、測定された磁性体11の直流抵抗DCR
および交流抵抗ACRと、予めメモリに記憶されている
各種データとに基づいて透磁率μを演算する。
【0015】具体的には、CPUは、等価的に、直流抵
抗DCRに磁性体11の断面積Sを乗算した値で2点間
の距離Lを除算して磁性体11の導電率σを演算する。
また、CPUは、直流抵抗DCRに磁性体11の断面積
Sを乗算した乗算値を交流抵抗ACRに断面の外周長W
を乗算した乗算値で除算した値の二乗値と、演算した導
電率σと、交流抵抗計3から出力される交流定電流の角
周波数ωとを互いに乗算した乗算値で値2を除算するこ
とにより、磁性体11の透磁率μを演算する。
【0016】この演算では、交流定電流を磁性体11に
流した際に表皮効果が生じることを利用して透磁率μを
演算している。すなわち、図2に示すように、交流定電
流を磁性体11に流した場合、交流定電流は、表皮効果
によって磁性体11の中心部分を流れずに、磁性体11
の表面部分(表面から深さDの範囲)のみを流れる。こ
の場合、交流定電流が流れる磁性体11の表面部分の断
面積は、ΔSで表される。一方、直流電流を磁性体11
に流した場合、直流定電流は、磁性体11の断面全体に
亘って流れる。また、抵抗値は、電流が流れる面積に反
比例する。したがって、直流定電流を流して測定した磁
性体11の直流抵抗DCRと、交流定電流を流して測定
した磁性体11の交流抵抗ACRと、磁性体11の断面
積Sと、断面積ΔSとの間には、下記の(1)式が成立
する。DCR:ACR=1/S:1/ΔS・・・・・・
・・・・・・・・(1)式また、一般的に、表皮効果に
よって交流定電流が流れる際に、深さDは、下記(2)
式で表される。 D=√(2/(σ×μ×ω))・・・・・・・・・・・・・・・・(2)式
【0017】さらに、交流定電流の角周波数ωが大きい
場合、(2)式によれば、深さDの値が小さくなる。こ
の場合、図2に示すように、深さD、磁性体11の外周
長W、および断面積ΔSの間に、下記(3)式が成立す
る。 ΔS≒D×W・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)式 したがって、(1)式に(3)式を代入して深さDを求
め、求めた深さDを(2)式に代入することにより、透
磁率μは、下記(4)式で表される。 μ=2/(ω×σ×(DCR×S/(ACR×W)))・・・・(4)式 この場合、磁性体11の導電率σは、下記(5)式で求
められる。 σ=L/(DCR×S)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)式 したがって、上記(5)式に従って導電率σを求め、求
めた導電率σを上記(4)式に代入することにより、磁
性体11の透磁率μが演算される。
【0018】次に、透磁率測定装置1による磁性体11
の透磁率μを測定する測定処理について、図3を用いて
説明する。
【0019】最初に、磁性体11の断面積Sと断面の外
周長Wを測定する。次いで、信号切換部4の電圧測定用
プローブ4c,4dを距離Lだけ離間して磁性体11に
接触させる。続いて、磁性体11における電圧測定用プ
ローブ4c,4dの接触位置の外側に電流供給用プロー
ブ4a,4bを接触させる。次いで、入力部7を操作し
て、測定した断面積Sおよび外周長W、一対の測定端子
4c,4d間の距離L、並びに交流抵抗計3によって出
力される交流定電流の角周波数ωを介して演算制御部6
内のメモリに記憶させる。
【0020】次いで、演算制御部6が直流抵抗DCRの
測定を開始する(ステップ21)。この際には、演算制
御部6が切換信号Scを出力することにより、信号切換
部4が、直流抵抗計2の各電流供給用ケーブル2a,2
bを各電流供給用プローブ4a,4bにそれぞれ接続す
ると共に各電圧測定用ケーブル2c,2dを各電圧測定
用プローブ4c,4dにそれぞれ接続する。次に、演算
制御部6が、直流抵抗計2に測定開始信号Saを出力す
る。これにより、直流抵抗計2が、磁性体11の直流抵
抗DCRを測定し、測定した直流抵抗DCRを測定デー
タDDCとして演算制御部6に出力する。次いで、演算制
御部6が、この直流抵抗DCRをメモリに記憶する。
【0021】次に、演算制御部6は、交流抵抗ACRの
測定を開始する(ステップ22)。この際には、演算制
御部6が切換信号Scの出力を停止することにより、信
号切換部4が、交流抵抗計3の各電流供給用ケーブル3
a,3bを各電流供給用プローブ4a,4bにそれぞれ
接続すると共に各電圧測定用ケーブル3c,3dを各電
圧測定用プローブ4c,4dにそれぞれ接続する。次
に、演算制御部6は、交流抵抗計3に測定開始信号bを
出力する。これにより、交流抵抗計3が、磁性体11の
交流抵抗ACRを測定し、測定した交流抵抗ACRを測
定データDACとして演算制御部6に出力する。次いで、
演算制御部6が、この交流抵抗ACRをメモリに記憶す
る。この場合、磁性体11の交流抵抗ACRを先に測定
した後に直流抵抗DCRを測定することもできる。
【0022】次に、演算制御部6は、メモリに記憶され
ている2点間の距離L、断面積S、および直流抵抗DC
Rに基づいて所定の演算処理((5)式の演算処理)を
行うことにより磁性体11の導電率σを演算する(ステ
ップ23)。続いて、演算制御部6は、演算した導電率
σ、角周波数ω、断面積S、外周長W、直流抵抗DC
R、および交流抵抗ACRに基づいて所定の演算処理
((4)式の演算処理)を行うことにより磁性体11の
透磁率μを演算する(ステップ24)。この後、演算制
御部6は、算出した透磁率μを表示部5に表示させる
(ステップ25)。
【0023】このように、この透磁率測定装置1によれ
ば、磁性体11における長さ方向に沿って断面積がほぼ
等しい(一例として断面形状がほぼ等しい)部位を利用
して透磁率μを容易に測定することができる。また、磁
性体11の透磁率μを測定する部位間(信号切換部4の
測定端子4c,4d間の部位間)の断面積がほぼ一定で
ある限り、任意の断面形状の磁性体11であっても透磁
率を測定することができるため、磁性体11を加工して
透磁率測定用の試料を製作する加工作業を不要にするこ
とができる。したがって、磁性体11の透磁率μを短時
間かつ容易に測定することができる。また、磁界発生機
構や振動機構を使用しないため、透磁率測定装置1の小
型・低価格化を図ることもできる。
【0024】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に示した例に限定されない。例えば、図4に示すよう
に、直径Rの円柱状に形成されている磁性体11を測定
対象体として透磁率μを測定することもできる。この場
合、同図における磁性体11に関しては、半径をRとす
れば、 断面積S=(R/2)×π、外周長W=π×R が成立するため、上記(4)式は、 μ=32/(ω×σ×(DCR/ACR)×R) と表される。したがって、演算制御部6が上記の式に従
って演算することで、透磁率μが演算される。
【0025】さらに、図5に示すように、対辺が互いに
平行な四角形の断面(一例として長方形)を有する四角
柱状の磁性体11に関しては、短辺をX、長辺をYとす
れば、 断面積S=X×Y、外周長W=2X+2Y が成立する。したがって、上記(4)式は、 μ=8/(ω×σ×(DCR/ACR)×(X×Y/
(X+Y))) と表される。したがって、演算制御部6が上記の式に従
って演算することで、透磁率μが演算される。
【0026】また、上記演算は、等価的に上記の式に従
えばよく、その順序を変更することができるし、各式を
変形することができるのは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜3に記載の透
磁率測定装置および請求項4記載の透磁率測定方法によ
れば、磁性体を加工して透磁率測定用の試料を製作する
加工作業を不要にすることができるため、磁性体の透磁
率を短時間かつ容易に測定することができる。また、磁
界発生機構や振動機構を使用しないため、透磁率測定装
置の小型・低価格化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る透磁率測定装置1の
構成を示すブロック図である。
【図2】表皮効果を説明するための磁性体11の断面図
である。
【図3】透磁率測定装置1による透磁率測定処理を説明
するためのフローチャートである。
【図4】円柱状の磁性体11において交流電流が流れる
領域を示す磁性体11の断面図である。
【図5】長方形の断面形状を有する四角柱状の磁性体1
1において交流電流が流れる領域を示す磁性体11の断
面図である。
【符号の説明】
1 透磁率測定装置 2 直流抵抗計 2a,2b,3a,3b 電流供給用ケーブル 2c,2d,3c,3d 電圧測定用ケーブル 3 交流抵抗計 4 信号切換部 4a,4b 電流供給用プローブ 4c,4d 電圧測定用プローブ 6 演算制御部 11 磁性体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状で導電性を有する磁性体における長
    さ方向に沿って断面積がほぼ均一な2点間の直流抵抗を
    測定可能な直流抵抗計と、所定の角周波数の交流を供給
    して前記2点間の交流抵抗を測定可能な交流抵抗計と、
    前記磁性体の透磁率を演算する演算部とを備え、当該演
    算部は、等価的に、前記測定した直流抵抗に前記断面積
    を乗算した値で前記2点間の距離を除算して前記磁性体
    の導電率を演算すると共に、前記直流抵抗に前記断面積
    を乗算した乗算値を前記測定した交流抵抗に前記断面の
    外周長を乗算した乗算値で除算した値の二乗値と、前記
    導電率と、前記角周波数とを互いに乗算した乗算値で値
    2を除算して前記磁性体の透磁率を演算することを特徴
    とする透磁率測定装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性体は円柱状に形成され、前記演
    算部は、前記直流抵抗を前記交流抵抗で除算した値の二
    乗値と、前記磁性体の直径の二乗値と、前記導電率と、
    前記角周波数とを互いに乗算した乗算値で値32を除算
    して前記磁性体の透磁率を演算することを特徴とする請
    求項1記載の透磁率測定装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性体は四角柱状に形成され、前記
    演算部は、前記直流抵抗を前記交流抵抗で除算した値の
    二乗値と、前記導電率と、前記角周波数と、前記磁性体
    の断面における隣接辺同士の辺長の積を当該隣接辺同士
    の辺長の和で除算した値の二乗値とを互いに乗算した乗
    算値で値8を除算して前記磁性体の透磁率を演算するこ
    とを特徴とする請求項1記載の透磁率測定装置。
  4. 【請求項4】 柱状で導電性を有する磁性体における長
    さ方向に沿って断面積がほぼ均一な2点間の直流抵抗を
    測定するステップと、所定の角周波数の交流を供給して
    前記2点間の交流抵抗を測定するステップと、等価的
    に、前記測定した直流抵抗に前記断面積を乗算した値で
    前記2点間の距離を除算して前記磁性体の導電率を演算
    するステップと、前記直流抵抗に前記断面積を乗算した
    乗算値を前記測定した交流抵抗に前記断面の外周長を乗
    算した乗算値で除算した値の二乗値と、前記導電率と、
    前記角周波数とを互いに乗算した乗算値で値2を除算し
    て前記磁性体の透磁率を演算するステップとを実行する
    ことを特徴とする透磁率測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101094076B1 (ko) 2009-12-03 2011-12-15 조선대학교산학협력단 투자율 측정 장치

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