JP2002168533A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2002168533A
JP2002168533A JP2000362975A JP2000362975A JP2002168533A JP 2002168533 A JP2002168533 A JP 2002168533A JP 2000362975 A JP2000362975 A JP 2000362975A JP 2000362975 A JP2000362975 A JP 2000362975A JP 2002168533 A JP2002168533 A JP 2002168533A
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Isao Tanatsugi
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷媒回路の電気機器の損傷を防止する。 【解決手段】アクティブフィルタ(37)は、整流回路
(36)で整流された脈流電圧が入力する一方、昇圧させ
て脈流電圧と脈流電流とを合わせるようにして電力を調
整する。アクティブフィルタ(37)の出力電力が平滑回
路(38)を経てインバータ回路(39)に入力する。アク
ティブフィルタ制御回路(49)は、アクティブフィルタ
(37)の作動時に、出力電圧を目標電圧まで段階的に昇
圧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に関し、
特に、電圧制御対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置には、冷媒回路の圧
縮機を駆動する誘導電動機をインバータ回路により制御
するものが知られている。具体的に、この種の冷凍装置
では、交流電源から供給される交流電力を整流回路によ
って整流した後、平滑回路で平滑した直流電力をインバ
ータ回路に供給し、インバータ回路において交流電力に
変換すると共に、出力周波数及び出力電圧を制御して誘
導電動機に供給している。
【0003】上記冷凍装置では、平滑回路により平滑し
てインバータ回路に供給するため、脈流電圧が平滑回路
の平滑コンデンサにおける端子間電圧より高いときにの
み、インバータ回路に電流が流れる。その際、整流回路
と平滑回路との間にアクティブフィルタを設けることに
より、力率を向上するようにしている。上記アクティブ
フィルタは、一般的に、チョークコイルとスイッチング
素子とダイオードとを備える昇圧型コンバータによって
構成される。該昇圧型コンバータは、入力電圧を所定電
圧まで昇圧して出力するコンバータであり、スイッチン
グ素子のオン時比率を調整してパルス幅制御を行うこと
により、力率を向上するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記冷凍装置では、ア
クティブフィルタが作動すると、出力電圧が急激に昇圧
し、瞬時的に出力電圧のオーバーシュートが起こる。こ
のオーバーシュートは、アクティブフィルタの作動開始
前後における出力電圧の電圧差が大きくなるに従って大
きくなる。オーバーシュートが大きくなると、出力電圧
が印加される平滑回路、インバータ回路等の冷媒回路の
電気機器の耐圧を越え、該電気機器を損傷させることが
ある。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、アクティブフィルタの出力電圧のオーバーシュ
ートを抑制することにより、電気機器の損傷を防止する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、力率改善回路
(37)の作動時に、出力電圧を目標電圧まで段階的に昇
圧させるようにしたものである。
【0007】具体的に、第1の解決手段は、脈流電圧が
入力し、昇圧させて該脈流電圧と脈流電流とを合わせる
ようにして、冷媒回路(4)の電気機器(48)に供給す
る電力を調整する力率改善回路(37)を備えた冷凍装置
を前提として、上記力率改善回路(37)は、作動時に、
目標電圧まで段階的に昇圧させる。
【0008】また、第2の解決手段は、冷媒が循環する
冷媒回路(4)と、該冷媒回路(4)を駆動させるための
電気機器(48)を有する電気系統(30)とを備え、該電
気系統(30)には、入力する脈流電圧を昇圧させて該脈
流電圧と脈流電流とを合わせるようにして上記電気機器
(48)に供給する電力を調整する力率改善回路(37)が
設けられている冷凍装置を前提として、上記力率改善回
路(37)の作動時に、目標電圧まで段階的に昇圧させる
電圧制御手段(49)が設けられている。
【0009】また、第3の解決手段は、上記第2の解決
手段において、力率改善回路(37)は、整流回路(36)
で整流された脈流電圧が入力する一方、出力電力が平滑
回路(38)を経てインバータ回路(39)に入力するよう
に構成され、電圧制御手段(49)は、インバータ回路
(39)の入力電圧に基づいて供給電力を調整するように
構成されている。
【0010】すなわち、上記第1及び第2の解決手段で
は、力率改善回路(37)は、脈流電圧が入力され、作動
時に、出力電圧を目標電圧まで段階的に昇圧させ、脈流
電圧と脈流電流とを合わせるようにして出力する。冷媒
回路(4)の電気機器(48)には、力率改善回路(37)
の出力電圧が印加される。
【0011】また、上記第3の解決手段では、上記第2
の解決手段において、インバータ回路(39)の入力電圧
に基づいて、電力制御手段(49)が力率改善回路(37)
の供給電力を調整する。
【0012】
【発明の効果】従って、上記解決手段によれば、力率改
善回路(37)が作動する時に、出力電圧を段階的に昇圧
させるようにしたために、1回の昇圧時の電圧差が小さ
くなり、出力電圧のオーバーシュートを抑制することが
できる。この結果、冷媒回路(4)の電気機器(48)を
損傷することがなく、信頼性を向上させることができ
る。
【0013】また、上記第3の解決手段によれば、イン
バータ回路(39)の入力電圧に基づいて、力率改善回路
(37)の供給電力を調整するようにしたために、インバ
ータ回路(39)に流れる電流量が変化することによっ
て、平滑回路(38)に蓄えられる電荷量が変動するのを
解消することができ、平滑回路(38)に常に一定の電圧
が印加され、安定した運転を継続することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0015】本発明の実施形態1は、図1及び図2に示
すように、室外ユニット(1)と室内ユニット(2)とが
連絡配管(3a,3b)で接続されたいわゆるセパレートタ
イプの空気調和装置(10)である。
【0016】まず、図1を参照しながら、本実施形態の
空気調和装置(10)の冷媒系統について説明する。
【0017】室外ユニット(1)は、圧縮機(11)と四
路切換弁(12)と室外熱交換器(13)とアキュームレー
タ(14)と膨張回路(15)等を主要な構成要素として熱
源側ユニットを構成している。また、室内ユニット
(2)は、室内熱交換器(21)を備え、利用側ユニット
を構成している。
【0018】そして、圧縮機(11)と四路切換弁(12)
と室外熱交換器(13)と膨張回路(15)と室内熱交換器
(21)とアキュームレータ(14)とが冷媒配管(3)に
よって接続され、蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路
(4)が形成されている。室外熱交換器(13)と室内熱
交換器(21)との間が、膨張回路(15)等を含む液配管
(4L)と、圧縮機(11)等を含むガス配管(4G)とによ
り接続されている。
【0019】上記圧縮機(11)は、図2に示すインバー
タ回路(39)の出力周波数を変更することにより運転容
量が変更されるスクロールタイプの圧縮機に構成される
一方、該圧縮機(11)を駆動する誘導電動機(11a)を
備えている。この圧縮機(11)の吐出側には、圧縮機
(11)から四路切換弁(12)に向かう方向への冷媒の流
れのみを許容する逆止弁(CV)が接続されている。
【0020】上記四路切換弁(12)は、切り換えによ
り、冷媒回路(4)内での冷媒の循環方向を反転させる
ように構成されている。
【0021】上記室外熱交換器(13)は、熱源側熱交換
器を構成し、室外空気と冷媒とを熱交換させるように構
成されており、その近傍には、室外ファン(13a)が設
置されている。
【0022】上記室内熱交換器(21)は、利用側熱交換
器を構成し、室内空気と冷媒とを熱交換させるように構
成されており、その近傍には、室内ファン(21a)が設
置されている。
【0023】上記膨張回路(15)は、冷媒を減圧するよ
うに構成されている。この膨張回路(15)は、ブリッジ
回路で構成された方向制御回路(16)と、この方向制御
回路(16)に接続された一方向通路(17)とを備えてい
る。方向制御回路(16)は、暖房運転時には、室内熱交
換器(21)からの液冷媒を一方向通路(17)に案内し、
冷房運転時には、室外熱交換器(13)からの液冷媒を一
方向通路(17)に案内するように構成されている。
【0024】上記一方向通路(17)には、冷媒を貯溜し
ながら液冷媒を流出させるレシーバ(18)と、その下流
側に位置する開度調整自在な電子膨張弁(EV)とが配置
されている。電子膨張弁(EV)が膨張機構を構成してい
る。
【0025】上記方向制御回路(16)は、2本の流入路
(16a)と2本の流出路(16b)とがブリッジ状に接続さ
れて構成されている。各流入路(16a)及び各流出路(1
6b)には、それぞれ逆止弁(CV)が設けられている。
【0026】上記レシーバ(18)の上部には、ガス抜き
通路(19)の一端が接続され、このガス抜き通路(19)
の他端は、吸入側のガス配管(4G)における四路切換弁
(12)とアキュムレータ(14)との間に接続されてい
る。このガス抜き通路(19)は、電磁弁(SV)が設置さ
れており、レシーバ(18)内のガス冷媒を抜くことがで
きるように構成されている。
【0027】上記ガス抜き通路(19)におけるレシーバ
(18)と電磁弁(SV)との間に分岐通路(19a)の一端
が接続している。この分岐通路(19a)の他端は、圧縮
機(11)の吐出側のガス配管(4G)における逆止弁(C
V)と四路切換弁(12)との間に接続されている。この
分岐通路(19a)は、レシーバ(18)から吐出側のガス
配管(4G)への冷媒の流れを許容する逆止弁(CV)が設
置されている。
【0028】上記圧縮機(11)の吐出側には、高圧保護
圧力スイッチ(HPS)が設けられている。室外熱交換器
(13)付近には、室外空気温度を検出して室外温度信号
を出力する室外温度センサ(To)が設置されている。室
内熱交換器(21)付近には、室内空気温度を検出して室
内温度信号を出力する室内温度センサ(Tr)が設置され
ている。
【0029】続いて、図2を参照しながら、上記空気調
和装置(10)の電気系統(30)について説明する。
【0030】上記電気系統(30)は、単相の交流電源
(31)を上記誘導電動機(11a)に接続させる主回路(3
2)とコントローラ(50)とにより構成されている。上
記主回路(32)は、交流電源(31)とノイズフィルタ
(33)とキャリア成分フィルタ(34)と遮断回路(35)
と整流回路(36)とアクティブフィルタ(37)と平滑回
路(38)とインバータ回路(39)と誘導電動機(11a)
とが、順に第1電源線(40a)及び第2電源線(40b)に
より接続されて構成されている。上記コントローラ(5
0)は、電圧監視部(51)と目標値切換部(52)とを備
えている。
【0031】上記交流電源(31)は、例えば、180v
の単相交流の電力を供給するように構成されている。
【0032】上記ノイズフィルタ(33)は、コイルとコ
ンデンサとを備えたモジュールであって、周波数が数MH
zのノイズを除去するように構成されている。
【0033】上記キャリア成分フィルタ(34)は、コイ
ルとコンデンサとを備えたモジュールであって、例え
ば、アクティブフィルタ(37)に備えられるスイッチン
グ素子(46)がオン又はオフすることにより発生する数
10KHzのノイズを除去するように構成されている。
【0034】上記整流回路(36)は、遮断回路(35)を
介してキャリア成分フィルタ(34)に接続されている。
上記整流回路(36)は、ダイオードモジュールであっ
て、交流電源(31)から供給される交流電流を整流する
ように構成されている。上記遮断回路(35)は、第1電
源線(40a)及び第2電源線(40b)にそれぞれ主接点
(41)が設けられている。
【0035】上記アクティブフィルタ(37)は、力率改
善回路を構成し、第1電源線(40a)に設けられるチョ
ークコイル(44)と、第1電源線(40a)におけるチョ
ークコイル(44)の後段側に設けられるダイオード(4
5)と、第1電源線(40a)と第2電源線(40b)とを接
続するスイッチング素子(46)とを備えている。該スイ
ッチング素子(46)は、一端が第1電源線(40a)にお
けるチョークコイル(44)とダイオード(45)との間に
接続され、他端がアクティブフィルタ(37)内で第2電
源線(40b)に接続されている。
【0036】上記平滑回路(38)は、アクティブフィル
タ(37)とインバータ回路(39)との間において、第1
電源線(40a)と第2電源線(40b)とに接続されてい
る。上記平滑回路(38)は、冷媒回路(4)の電気機器
(48)であり、整流された電流を平滑するように構成さ
れ、平滑コンデンサ(47)を備えている。
【0037】上記アクティブフィルタ(37)は、スイッ
チング素子(46)をオンオフさせながら、チョークコイ
ル(44)に蓄えられた電力を平滑回路(38)に供給し、
供給電力の力率を改善すると共に、高調波成分を抑制す
るように構成されている。上記アクティブフィルタ(3
7)は、平滑回路(38)及びインバータ回路(39)に入
力電圧より高圧の出力電圧を印加するように構成されて
いる。
【0038】上記アクティブフィルタ(37)は、該アク
ティブフィルタ(37)を制御するアクティブフィルタ制
御回路(49)が接続されている。アクティブフィルタ制
御回路(49)は、平滑回路(38)の端子間電圧Vdcが入
力されている。アクティブフィルタ制御回路(49)は、
アクティブフィルタ(37)のスイッチング素子(46)と
接続されている。
【0039】上記インバータ回路(39)は、冷媒回路
(4)の電気機器(48)であり、パワートランジスタを
備えたトランジスタ・ブリッジ回路より成り、平滑され
た直流を三相の交流に変換するトランジスタモジュール
であって、誘導電動機(11a)に三相交流の制御電力を
供給するように構成されている。
【0040】一方、上記平滑回路(38)の端子間電圧Vd
c、即ち、インバータ回路(39)の入力電圧が上記コン
トローラ(50)の電圧監視部(51)により検出されてい
る。
【0041】上記電圧監視部(51)は、平滑回路(38)
の端子間電圧Vdcを検出する一方、コントローラ(50)
の目標値切換部(52)に電圧信号を出力するように構成
されている。該目標値切換部(52)は、上記アクティブ
フィルタ制御回路(49)と接続され、該アクティブフィ
ルタ制御回路(49)に切換信号を出力するように構成さ
れている。
【0042】上記アクティブフィルタ制御回路(49)
は、電力制御手段を構成し、アクティブフィルタ(37)
の出力電圧が入力されると共に、出力電圧の目標電圧が
設定され、出力電圧が該目標電圧になるように上記スイ
ッチング素子(46)のオン時間及びオフ時間等を調整す
ることにより、アクティブフィルタ(37)の供給電力を
調整するように構成されている。
【0043】つまり、空調負荷が大きくなり、誘導電動
機(11a)の回転数が大きくなると、平滑回路(38)に
蓄えられることなく、インバータ回路(39)に流れる電
流が増大するために、インバータ回路(39)の入力電圧
が低下する。一方、低負荷時には、インバータ回路(3
9)に流れる電流が減少し、平滑回路(38)に蓄えられ
る電荷が増大するために、インバータ回路(39)の入力
電圧が高くなる。このように、インバータ回路(39)の
入力電圧がインバータ回路(39)に流れる電流の大きさ
の影響を受けて変動する。従って、上記アクティブフィ
ルタ制御回路(49)は、インバータ回路(39)の入力電
圧に基づいて、スイッチング素子(46)のオン時間及び
オフ時間等を調整し、出力電圧が目標電圧になるように
アクティブフィルタ(37)の供給電力を調整するように
構成されている。
【0044】上記アクティブフィルタ制御回路(49)
は、アクティブフィルタ(37)のスイッチング素子(4
6)のオン時間及びオフ時間の時間比率を調整すること
により、パルス幅制御を行い、インバータ回路(39)へ
の入力電流の波形及び位相を入力電圧の波形及び位相に
一致させるように構成されている。
【0045】上記目標値切換部(52)は、アクティブフ
ィルタ(37)の停止時のように、電圧監視部(51)が検
出した平滑回路(38)の端子間電圧Vdcが第1の所定電
圧より低下すると、目標電圧Vtを該目標電圧Vtより低圧
の初期電圧V1に切り換える切換信号を出力する一方、端
子間電圧Vdcが第2の所定電圧になると、初期電圧V1を
元の目標電圧Vtに切り換える切換信号を出力するように
構成されている。
【0046】つまり、上記目標値切換部(52)は、アク
ティブフィルタ(37)の停止時のように、平滑回路(3
8)の端子間電圧Vdcが第1の所定電圧、例えば、280
vより低下すると、アクティブフィルタ制御回路(49)
の目標電圧Vtを初期電圧V1に切り換えると共に、切換信
号である初期切換信号を出力するように構成されてい
る。また、上記目標値切換部(52)は、端子間電圧Vdc
が第2の所定電圧、例えば、300vに達すると、初期
電圧V1から元の目標電圧Vtに切り換えると共に、切換信
号である最終切換信号を出力するように構成されてい
る。上記第1の所定電圧は、空調負荷の変動により変動
する端子間電圧Vdcの最低電圧より低圧に設定されてい
る。従って、アクティブフィルタ(37)の作動中は、端
子間電圧Vdcが第1の所定電圧まで低下することがな
い。
【0047】例えば、図3に示すように、目標電圧Vtが
320vに設定されている。180vの交流電源(30)
を使用する場合において、アクティブフィルタ(37)が
停止しているときは、出力電圧が入力電圧の254vと
同電圧V0になり、端子間電圧Vdcが第1の所定電圧より
低下するために、上記目標値切換部(52)は、目標電圧
Vtを初期電圧V1、例えば、300vに切り換えるように
構成されている。そして、アクティブフィルタ(37)が
作動し、端子間電圧Vdcが第2の所定電圧、例えば、3
00vに達すると、上記目標値切換部(52)は、初期電
圧V1を元の目標電圧Vtに切り換えるように構成されてい
る。尚、上記第2の所定電圧は、必ずしも初期電圧V1に
一致させる必要はない。
【0048】また、上記目標値切換部(52)は、瞬時停
電等により、アクティブフィルタ(37)が停止し、端子
間電圧Vdcが瞬時的に低下した場合にも、同様に作動す
るように構成されている。つまり、例えば、図4に示す
ように、アクティブフィルタ(37)が作動している場合
において、瞬時停電が発生してアクティブフィルタ(3
7)が停止し、端子間電圧Vdcが第1の所定電圧より低下
すると、上記目標値切換部(52)は、目標電圧Vtを初期
電圧V1に切り換える一方、復電してアクティブフィルタ
(37)が作動し、端子間電圧Vdcが第2の所定電圧に達
すると、初期電圧V1を元の目標電圧Vtに切り換えるよう
に構成されている。
【0049】上記アクティブフィルタ制御回路(49)
は、初期切換信号が入力されると、出力電圧が初期電圧
V1になるようにスイッチング素子(46)を制御するよう
に構成されている。また、上記アクティブフィルタ制御
回路(49)は、最終切換信号が入力されると、出力電圧
が目標電圧Vtになるようにスイッチング素子(46)を制
御するように構成さている。つまり、上記アクティブフ
ィルタ制御回路(49)は、アクティブフィルタ(37)の
作動時に、2段階で出力電圧を目標電圧Vtまで昇圧させ
るように構成されている。
【0050】上記アクティブフィルタ制御回路(49)
は、誘導電動機(11a)が停止すると、アクティブフィ
ルタ(37)を停止させるように構成されている。
【0051】−制御動作− 上記空気調和装置(10)の制御動作について説明する。
まず、アクティブフィルタ(37)が作動しているときの
制御動作について説明する。
【0052】交流電源(31)が電圧180vの交流電力
を供給している。交流電力は、ノイズフィルタ(33)に
おいて数MHzのノイズが除去され、キャリア成分フィル
タ(34)において数10KHzのノイズが除去されて、整流
回路(36)に供給される。ノイズが除去された交流電力
は、整流回路(36)において整流され、電圧が254v
となってアクティブフィルタ(37)に供給される。アク
ティブフィルタ(37)では、アクティブフィルタ制御回
路(49)がスイッチング素子(46)のオン時間及びオフ
時間等を調整するので、力率が向上されると共に、高調
波成分が抑制されている。アクティブフィルタ(37)
は、入力電圧より高圧の目標電圧Vtである320vを出
力する。アクティブフィルタ(37)の出力電圧が、平滑
回路(38)に印加されると共に、インバータ回路(39)
に印加される。
【0053】その後、空調負荷が増大し、誘導電動機
(11a)の回転数が増大すると、誘導電動機(11a)への
電力の供給が不足すると共に、平滑回路(38)の蓄電量
が減少し、インバータ回路(39)の入力電圧が低下する
ので、アクティブフィルタ制御回路(49)は、スイッチ
ング素子(46)のオン時間を長くする等して、アクティ
ブフィルタ(37)の供給電力を増加させることにより、
平滑回路(38)に電荷を蓄えさせ、出力電圧を320v
に維持する。また、空調負荷が低下し、誘導電動機(11
a)の回転数が低減すると、誘導電動機(11a)への電力
の供給が過剰になると共に、平滑回路(38)の蓄電量が
増大し、インバータ回路(39)の入力電圧がが上昇する
ので、スイッチング素子(46)のオン時間を短くする等
して、アクティブフィルタ(37)の供給電力を低減させ
ることにより、出力電圧を320vに維持する。
【0054】続いて、アクティブフィルタ(37)が作動
を開始するときの制御動作について説明する。
【0055】遮断回路(35)を接続すると、整流回路
(36)で整流された脈流電圧がアクティブフィルタ(3
7)に入力される。アクティブフィルタ(37)は、遮断
回路(35)が接続した直後は、入力電圧をそのまま出力
し、平滑回路(38)の端子間電圧Vdcが254vとな
る。電圧監視部(51)が検出した端子間電圧Vdcが第1
の所定電圧より低下しており、目標値切換部(52)が、
アクティブフィルタ制御回路(49)に初期切換信号を出
力し、目標電圧Vtを初期電圧V1の300vに切り換え
る。
【0056】そして、出力電圧が300vになるよう
に、アクティブフィルタ制御回路(49)がスイッチング
素子(46)のオン時間等を調整しながら、アクティブフ
ィルタ(37)を作動する。つまり、アクティブフィルタ
(37)は、254vの電圧が入力され、スイッチング素
子(46)が数10KHz程度の周期でオンオフを繰り返すこ
とにより、チョークコイル(44)に電力が蓄えられ、3
00vまで昇圧した電圧を出力する。従って、アクティ
ブフィルタ(37)が作動する際に、出力電圧が300v
に調整されるために、オーバーシュートによって、平滑
コンデンサ(47)の耐圧を越えるような電圧が平滑回路
(38)に印加されることがなく、また、インバータ回路
(39)を損傷させるような電圧がインバータ回路(39)
に印加されることがない。
【0057】そして、平滑回路(38)に電荷が蓄えられ
て、端子間電圧Vdcが300vに達すると、電圧監視部
(51)から電圧信号を受けた目標値切換部(52)が、最
終切換信号を出力し、初期電圧V1を元の目標電圧Vtに切
り換える。アクティブフィルタ制御回路(49)は、出力
電圧が目標電圧Vtになるようにスイッチング素子(46)
のオン時間等を調整する。従って、オーバーシュートが
抑制されて出力電圧が昇圧し、アクティブフィルタ(3
7)が、目標電圧Vtを出力する。
【0058】また、瞬時停電等により、アクティブフィ
ルタ(37)が瞬時的に停止し、端子間電圧Vdcが瞬時的
に低下した場合にも、同様の制御動作を行う。つまり、
瞬時停電が発生して、アクティブフィルタ(37)が瞬時
的に停止すると、端子間電圧Vdcが第1の所定電圧より
低い254vまで低下するので、目標電圧Vtを初期電圧
V1の300vに切り換える。そして、復電後に、アクテ
ィブフィルタ(37)が作動する際に、初期電圧V1の30
0vを出力する。端子間電圧Vdcが300vに達する
と、初期電圧V1を元の目標電圧Vtに切り換え、アクティ
ブフィルタ(37)が目標電圧Vtである320vを出力す
る。
【0059】−実施形態の効果− 本実施形態によれば、アクティブフィルタ(37)が作動
する時に、出力電圧を段階的に昇圧させるようにしたた
めに、1回の昇圧時の電圧差が小さくなり、出力電圧の
オーバーシュートを抑制することができる。この結果、
冷媒回路(4)の電気機器(48)を損傷することがな
く、信頼性を向上させることができる。
【0060】また、インバータ回路(39)の入力電圧に
基づいて、アクティブフィルタ(37)の供給電力を調整
するようにしたために、インバータ回路(39)に流れる
電流量が変化することによって、平滑回路(38)に蓄え
られる電荷量が変動するのを解消することができ、平滑
回路(38)に常に一定の電圧が印加され、安定した運転
を継続することができる。
【0061】<発明のその他の実施の形態>本発明は、
上記実施形態について、主回路(32)における平滑回路
(38)とインバータ回路(39)との間に直流モータによ
り構成される室外ファンモータを接続する構成にしても
よい。
【0062】また、上記実施形態について、アクティブ
フィルタ制御回路(49)は、初期電圧V1を出力し、目標
電圧Vtを出力するという2段階で出力電圧を昇圧させる
構成に限られず、アクティブフィルタ(37)の作動時
に、出力電圧を3段階以上で段階的に昇圧させる構成に
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る空気調和装置の冷媒系統図であ
る。
【図2】実施形態に係る空気調和装置の制御系統図であ
る。
【図3】実施形態に係る空気調和装置のアクティブフィ
ルタの出力電圧の変化を示す特性図である。
【図4】実施形態に係る空気調和装置のアクティブフィ
ルタの瞬停時における出力電圧の変化を示す特性図であ
る。
【図5】(a)は、従来の空気調和装置において、20
0vの交流電源を使用した場合におけるアクティブフィ
ルタの出力電圧の変化を示す特性図である。(b)は、
従来の空気調和装置において、180vの交流電源を使
用した場合におけるアクティブフィルタの出力電圧の変
化を示す特性図である。
【図6】従来の空気調和装置のアクティブフィルタの瞬
停時における出力電圧の変化を示す特性図である。
【符号の説明】
(4) 冷媒回路 (30) 電気系統 (36) 整流回路 (37) アクティブフィルタ (38) 平滑回路 (39) インバータ回路 (48) 電気機器 (49) アクティブフィルタ制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈流電圧が入力し、昇圧させて該脈流電
    圧と脈流電流とを合わせるようにして、冷媒回路(4)
    の電気機器(48)に供給する電力を調整する力率改善回
    路(37)を備えた冷凍装置であって、 上記力率改善回路(37)は、作動時に、目標電圧まで段
    階的に昇圧させることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒が循環する冷媒回路(4)と、 該冷媒回路(4)を駆動させるための電気機器(48)を
    有する電気系統(30)とを備え、 該電気系統(30)には、入力する脈流電圧を昇圧させて
    該脈流電圧と脈流電流とを合わせるようにして上記電気
    機器(48)に供給する電力を調整する力率改善回路(3
    7)が設けられている冷凍装置であって、 上記力率改善回路(37)の作動時に、目標電圧まで段階
    的に昇圧させる電圧制御手段(49)が設けられているこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 力率改善回路(37)は、整流回路(36)で整流された脈
    流電圧が入力する一方、出力電力が平滑回路(38)を経
    てインバータ回路(39)に入力するように構成され、 電圧制御手段(49)は、インバータ回路(39)の入力電
    圧に基づいて供給電力を調整するように構成されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007095345A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱装置
CN103051168A (zh) * 2012-12-28 2013-04-17 常州龙驰新能源汽车技术有限公司 一种车载低压dcdc转换器启动时的充电保护方法

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