JP2016220377A - 電源回路、並びにそれを用いる空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の大型化を伴わずに、電源高調波電流を抑制できると共に、電源復帰後の電圧のオーバーシュートを抑制できる電源回路を提供する。【解決手段】本発明による電源回路は、三相交流電源1に接続される三相全波整流器2と、三相全波整流器の直流出力側に接続される昇圧チョッパ回路(5,6,7,8)と、昇圧チョッパ回路の昇圧動作を制御する制御回路13とを備えるものであって、三相全波整流器の出力電圧を平滑する平滑回路(3,4)を備え、昇圧チョッパ回路は、平滑回路の直流出力に接続され、制御回路は、瞬時停電時において、平滑回路の出力電圧に基づいて昇圧チョッパ回路の昇圧動作を停止する。【選択図】図1

Description

本発明は、三相交流電源に接続し、直流電圧を出力すると共に、瞬時停電復帰時の保護機能を有する整流回路を備える電源回路、並びにそれを用いる空気調和機に関する。
空気調和機などに用いられる電源回路は、交流電源から受電する交流電圧(電力)を直流電圧(電力)に整流して平滑する機能を備える。交流電源として三相交流電源を用いる場合、三相交流電源から直流電圧を得る手段として、三相全波整流した電圧をコンデンサで平滑する方式がある。本方式については、出力される直流電圧は全波整流電圧相当の電圧が得られるものの、力率が低く、電源に高調波電流が多く含まれるので電源系統に悪影響を及ぼすことが指摘されている。
これに対し、電源高調波電流を抑制すると共に、全波整流電圧より高い直流電圧を得る手段として、特許文献1に記載の回路が知られている。この回路は、三相交流電源を入力とする低域通過フィルタと、これに接続した交流リアクトルと、三相全波整流器と、スイッチング素子と、ダイオードと、コンデンサとから構成される。この回路において、交流リアクトルとスイッチング素子とダイオードで昇圧チョッパ回路を構成して直流電圧を昇圧し、スイッチング素子のオン・オフ制御を行うことで、電源電流の高調波電流が抑制されると共に、力率が改善される。また、低域通過フィルタは、交流リアクトルに流れる高周波電流が電源側に流出することを抑制する。
また、瞬時停電復帰時における電源回路の保護手段として、特許文献2に記載の制御方式が知られている。本制御方式においては、昇圧回路の出力電圧を検出して、所定の電圧以下であることを検知したときに昇圧回路のスイッチング動作を停止する。
特許第3509495号公報 特開2003−79050号公報
上記の従来技術によれば、三相電源側と交流リアクトルの間に接続される低域通過フィルタは、三相の各相に接続されるリアクトルと各相間に接続されるコンデンサ、すなわち、3つのリアクトルと3つのコンデンサで構成されるので、コストアップや回路大型化を伴う。また、昇圧動作に利用する交流リアクトルは三相全波整流器の三相電源側に接続されるで、低域通過フィルタ用のリアクトルとは別に3つのリアクトルが必要であり、回路規模がさらに大型化する。
さらに、上記従来技術による保護方式では、昇圧回路の入力部にフィルタ回路が存在する場合に、瞬時停電復帰後に電圧のオーバーシュートによる過電圧が発生するという問題がある。
そこで、本発明は、回路規模の大型化を伴わずに、電源高調波電流を抑制できると共に、電源復帰後の電圧のオーバーシュートを抑制できる電源回路、並びにそれを用いる空気調和機を提供する。
上記課題を達成するため、本発明による電源回路は、三相交流電源に接続される三相全波整流器と、三相全波整流器に接続される昇圧チョッパ回路と、昇圧チョッパ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備えるものであって、三相全波整流器の出力電圧を平滑する平滑回路を備え、昇圧チョッパ回路は、平滑回路に接続され、制御回路は、平滑回路の出力に基づいて昇圧チョッパ回路の昇圧動作を停止する。
また、上記課題を解決するために、本発明による空気調和機は、交流電動機によって圧縮機が駆動される電動圧縮機と、電動圧縮機に電力を供給する電源回路と、を備え、電動圧縮機によって圧縮される冷媒が冷暖房サイクルにおいて循環するものであって、電源回路が、上記本発明による電源回路における昇圧チョッパ回路に接続されるインバータ回路を備え、インバータ回路の出力する電力が電動圧縮機に供給される。
本発明によれば、昇圧チョッパ回路に流れる高調波電流が平滑回路から供給されるので、昇圧チョッパ回路に同期して三相交流電源側に流れる高調波電流が抑制される。このため、三相交流電源側にフィルタ回路を設けなくても良いので、回路規模を小型化できる。さらに、平滑回路の出力に基づいて昇圧チョッパ回路の昇圧動作を停止するので、電源復帰時における電圧のオーバーシュートを抑制できる。従って、回路規模を低減しながらも、信頼性の高い電源回路が得られると共に、信頼性の高い空気調和機を得ることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1である電源回路の回路図である。 電源復帰後における第1の平滑コンデンサの電圧の変化を示す。 比較例による保護制御を行った場合の電圧波形を示す。 実施例1による保護制御を行った場合の電圧波形を示す。 実施例2による保護制御を行った場合の電圧波形を示す。 本発明の実施例3である電源回路における、電圧比(Vo1/Vo2)とインダクタンス比(L2/L1)との関係を示す。 実施例5の空気調和機の冷暖房サイクル構成図である。 実施例5の空気調和機の室外機の外観図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1である電源回路の回路図である。
図1に示すように、本実施例1は、三相交流電源1に接続される三相全波整流器である三相整流ダイオード2(三相ダイオードブリッジ回路)と、三相整流ダイオード2の一対の直流側出力端子の一方(高電位側)に接続される第1のリアクトル3と、第1のリアクトル3を介して三相整流ダイオード2の直流側出力に並列に接続される第1の平滑コンデンサ4を備える。第1のリアクトル3と第1の平滑コンデンサ4は平滑回路を構成する。
さらに、本実施例1は、第1のコンデンサ4の高電位側すなわち平滑回路の高電位側出力に接続される第2のリアクトル5と、第2のリアクトル5を介して第1の平滑コンデンサ4すなわち平滑回路の出力に並列に接続される半導体スイッチング素子6と、半導体スイッチング素子6の高電位側主端子にアノードが接続される逆流阻止用ダイオード7と、逆流阻止用ダイオードのカソードと、平滑回路の低電位側出力あるいは三相整流ダイオード2の低電位側直流出力端子との間に接続される第2の平滑コンデンサ8を備える。第2のリアクトル5と、半導体スイッチング素子6と、逆流阻止用ダイオード7と、第2の平滑コンデンサ8とは昇圧チョッパ回路を構成する。本昇圧チョッパ回路は、半導体スイッチング素子6のオン・オフ動作により昇圧動作を行う。なお、図1においては、半導体スイッチング素子6として、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられる。
第2の平滑コンデンサ8の両端に、すなわち昇圧チョッパ回路の出力には、インバータ回路9の直流入力側が接続される。インバータ回路9は、第2の平滑コンデンサ8の両端から直流電力を入力し、この直流電力を交流電力に変換して出力する。インバータ回路9が出力する交流電力によって、電動機10が駆動される。
半導体スイッチング素子6は、制御回路13が作成する昇圧駆動信号15によってオン・オフ制御される。制御回路13は、第2の平滑コンデンサ8の直流電圧を検出する電圧検出器12の信号と昇圧チョッパ回路の電流を検出する電流検出器11の信号をフィードバック信号として半導体スイッチング素子6を昇圧チョッパ動作させるための昇圧駆動信号15を作成する。作成された昇圧駆動信号15は、半導体スイッチング素子6の制御端子(ゲート端子)に与えられる。なお、本実施例1において、電流検出器11は、第1のコンデンサ4の低電位側と半導体スイッチング素子6の低電位側主端子との間に流れる電流を検出する。
また、制御回路13は、インバータ回路9を構成するスイッチング素子を駆動するためのインバータ駆動信号16を作成する。インバータ駆動信号16によってスイッチング素子がオン・オフ制御されることにより、直流電力が交流電力に変換される。
さらに、制御回路13は、電圧検出器14によって検出される第1の平滑コンデンサ4の直流電圧Vo1に基づいて、後述するように、瞬時停電時において電源回路を保護するために昇圧駆動信号15を停止する。
本実施例1において、昇圧チョッパ回路を構成する第2のリアクトル5に流れる高調波電流は、第1の平滑コンデンサ4すなわち平滑回路から供給されるので、三相交流電源1側には昇圧チョッパ回路に同期した高周波電流はほとんど流れない。さらに、図1の電源回路では、従来技術で用いられる三相分のリアクトルと三相分のコンデンサからなる低域通過フィルタが、実質的に、第1のリアクトル3および第1の平滑コンデンサ4からなる平滑回路に置き換えられるので、本回路部分の回路規模は従来の1/3程度に低減される。また、昇圧用のリアクトルすなわち第2のリアクトル5が三相全波整流回路(2)の直流出力側に設けられるので、従来技術で用いられる三相分の交流リアクトルが、実質的に一つの直流リアクトルに置き換えられることになり、リアクトルの数を1/3に減らすことが可能である。
次に本実施例1の昇圧チョッパ動作について説明する。
図1において、三相整流ダイオード2の直流側出力端子に接続される第1のリアクトル3と第1の平滑コンデンサ4で構成される平滑回路は、三相全波整流ダイオード2から出力される全波整流電圧を電圧Vo1[V]の直流電圧に変換する。更に、この直流電圧は、第2のリアクトル5とスイッチング素子6と逆流阻止用ダイオード7と第2の平滑コンデンサ8で構成される昇圧チョッパ回路の昇圧動作により電圧Vo2[V](Vo2>Vo1)の直流電圧に変換される。制御回路13は、電圧検出器12によって検出される第2の平滑コンデンサ8の直流電圧と、電流検出器11によって検出される昇圧チョッパ回路の電流を基に、半導体スイッチング素子6の昇圧駆動信号15を作成して、この昇圧駆動信号15により昇圧チョッパ回路の昇圧動作を制御する。例えば、制御回路13は、電圧検出器11によって検出される第2の平滑コンデンサ8の電圧が昇圧チョッパ回路の出力電圧指令値に近づくように、PWM制御回路によって駆動信号を作成する。この時、まず、電圧制御回路によって、第2の平滑コンデンサ8の電圧が出力電圧指令値に近づくように、電流指令が作成され、さらに、電流制御回路によって、電流検出器11によって検出される昇圧チョッパ回路の電流が電流指令に近づくように、PWM制御回路のための変調波(電圧指令)が作成される。そして、PWM制御回路において、変調波(電圧指令)と搬送波を比較して駆動信号が作成される。
以下、瞬時停電時における本実施例1の保護動作について説明するが、その前に、まず停電復帰時における第1の平滑コンデンサ4の電圧の変動について説明する。
図2は、瞬時停電から電源が復帰した後における第1の平滑コンデンサ4の電圧の変化を示す。瞬時停電が発生した後、時刻t=0[ms]で電源が復帰している。この時刻t=0[ms]における第1の平滑コンデンサ4の残電圧Vo1(0)をパラメータとし、図2では、Vo1(0)=0[V],Vo1(0)=100[V],Vo1(0)=200[V]の場合について、三相交流入力電源1が0[V]から三相交流入力電圧200[V]に復帰したときの電圧(Vo1)の時間変化を示す。
第1の平滑コンデンサ4の残電圧Vo1(0)が電源の全波整流電圧200[V]とほぼ等しいVo1(0)=200[V]の場合には、電圧のオーバーシュートは軽微であるが、残電圧が低くなる程、電圧のオーバーシュートが大きくなる。Vo1(0)=0[V]の場合では、全波整流電圧(200V)の約2倍(約400V)にまで、電圧が跳ね上がる。これは、瞬時停電復帰後、第1のリアクトル3と第1の平滑コンデンサ4の共振現象により発生するものであって、瞬時停電から電源が復帰した直後の第1の平滑コンデンサ4の残電圧が高い程、電源復帰後の電圧のオーバーシュートが小さくなる。
上記の知見をもとに、比較例および本実施例1による瞬時停電に対する保護制御について説明する。
図3は、図1の回路において、比較例による保護制御を行った場合の電圧波形を示す。なお、比較例は、前述の従来技術(特許文献2)を適用したものである。
本比較例では、昇圧チョッパ回路の出力電圧の低下を検出したとき、すなわち、図1に示す第2の平滑コンデンサ8の電圧Vo2を第2の電圧検出器12によって検出し、検出電圧が所定の電圧以下になったときに、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子6のスイッチングを停止する。このとき、入力電源の全波整流電圧Vsが0[V]になる瞬時停電発生後において昇圧チョッパ回路は動作を継続しているので、第1の平滑コンデンサ4の電圧Vo1は低下するが、昇圧チョッパ回路の出力電圧Vo2は一定の電圧を維持する。やがて昇圧チョッパ回路の出力電圧Vo2が低下して所定の電圧以下になると、昇圧チョッパ回路のスイッチング動作を停止する。その結果、瞬時停電が終了して電源が復帰したときには、第1の平滑コンデンサ4の残電圧Vo1は、ほぼ0[V]であり、その後、図2に示したように、過大な電圧のオーバーシュートが発生する。このため、電源回路が故障する恐れがある。
これに対し、図4は、本実施例1による保護制御を行った場合の電圧波形を示す。
本実施例1では、第1の平滑コンデンサ4の直流電圧(Vo1)を検出する電圧検出器14を設け、瞬時停電が発生した場合に、電圧検出器14よって検出される第1の平滑コンデンサ4の電圧Vo1が所定の電圧以下になったことを検出したら、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子6の昇圧チョッパ動作を制御する昇圧駆動信号15を停止し、同時にインバータ回路9を駆動するインバータ(INV)駆動信号16を停止する。
図4に示すように、本実施例1では、瞬時停電が発生した場合に、電圧検出器14の検出電圧Vo1が所定の電圧以下になったときに、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子6のスイッチング動作を制御する昇圧駆動信号15を停止するようにしたので、瞬時停電復帰時の第1の平滑コンデンサ4の残電圧Vo1は所定の残電圧(>0)を確保できる。また、同時に、負荷となるインバータ回路9を駆動するインバータ駆動信号16を停止するようにしたので、瞬時停電復帰時の第2の平滑コンデンサの残電圧Vo2も低下せずに、瞬時停電直前の電圧が維持される。これにより、瞬時停電が終了して電源が復帰したときには、第1の平滑コンデンサ4の残電圧Vo1を高めることができる。このため、図2に示したように、電圧のオーバーシュートが抑制される。
上述のように、実施例1によれば、瞬時停電から電源が復帰する場合に、電圧のオーバーシュートが抑制されるので、電源回路の故障が防止され、信頼性が向上する。
なお、上記実施例1おいては、平滑回路の出力である出力電圧に基づいて、昇圧チョッパ回路の昇圧動作を停止したが、出力電圧に代えて平滑回路の出力である出力電流に基づいて昇圧チョッパ回路の昇圧動作を停止してもよい。この場合、出力電圧の大きさと出力電流の大きさの関係を予め求めておけば、図1における電流検出器11によって検出される平滑回路の出力電流によって、上記実施例1と同様に昇圧動作を停止させて、電圧のオーバーシュートを抑制することができる。
また、上記実施例1では昇圧チョッパ回路を含む直流電源回路の負荷がインバータ回路であるが、これに限らず、直流電力を消費する他の回路や機器を負荷としても良い。
次に、本発明の実施例2の電源回路による保護制御について説明する。
図5は、本実施例2による保護制御を行った場合の電圧波形を示す。なお、回路構成は図1と同様であり、制御回路13における保護制御の方式が実施例1とは異なる。従って、以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
図2に示すように、電圧検出器14によって検出される第1の平滑コンデンサ4の電圧Vo1が所定の電圧以下になったときに、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子6の昇圧チョッパ動作を制御する昇圧駆動信号15を停止するが、インバータ回路9の動作は継続する。すなわち、昇圧駆動信号15を停止後、電圧検出回器12によって検出される第2の平滑コンデンサ8の電圧Vo2が所定の電圧以下になったときに、インバータ回路9を駆動するインバータ(INV)駆動信号16を停止する。
昇圧チョッパ回路のスイッチング素子6の昇圧チョッパ動作を制御する昇圧駆動信号15を停止した後も、インバータ回路9は動作を継続しているので、第2の平滑コンデンサ8が放電を継続することにより、昇圧チョッパ回路の出力電圧すなわち第2の平滑コンデンサ8の電圧Vo2の電圧は、瞬時停電直前よりも低下する。本実施例2では、昇圧駆動信号が停止された後、電圧検出器12によって検出される第2の平滑コンデンサ8の電圧Vo2が所定の電圧以下になったとき、制御回路13がインバータ(INV)駆動信号16を停止して、インバータ回路9の電力変換動作を停止する。これにより、本実施例2では、瞬時停電期間におけるインバータ回路9の停止時間を短縮することできる。
なお、本実施例1においても、第1の平滑コンデンサ4の電圧Vo1が所定の電圧以下になったときに、スイッチング素子6の昇圧チョッパ動作を停止するので、電源復帰時における第1の平滑コンデンサ4の残電圧Vo1を高めることができる。このため、電圧のオーバーシュートが抑制される。
本発明の実施例3として、図1の回路構成にて、第1のリアクトル3のインダクタンスL1が第2のリアクトル5のインダクタンスL2以上に設定される電源回路について説明する。なお、瞬停時における保護制御の方式については、実施例1,2のいずれでもよい。
まず、図1の回路構成において、インダクタンスL1の第1のリアクトル3と静電容量C1の第1の平滑コンデンサ4で構成される平滑回路は、低周波通過LCフィルタ回路を構成する。また、インダクタンスL2の第2のリアクトル5と静電容量C2の第2の平滑コンデンサ8も低周波通過LCフィルタ回路を構成する。従って、図1の回路構成は、2段の低周波通過LCフィルタ回路を含んでいる。このような2段の低周波通過LCフィルタを有する整流回路では、三相交流電源を投入したとき、あるいは三相交流電源が瞬時電源から復帰するときなどに、LCフィルタ回路の出力電圧が入力電圧より大きくなり、整流回路の出力電圧にオーバーシュートが発生する。しかも、1段目と2段目のLCフィルタ回路の特性の違い(回路定数L,Cの違い)により出力電圧のオーバーシュート量が変化する。そこで、Lを変えた場合のオーバーシュート量の変化について、本発明者の検討結果を説明する。
図6は、本発明の実施例3である電源回路における、電圧比(Vo1/Vo2)、すなわち第1の平滑コンデンサ4の電圧Vo1と第2の平滑コンデンサ8の電圧Vo2の比と、インダクタンス比(L2/L1)、すなわち第1のリアクトル3のインダクタンスL1と第2のリアクトル5のインダクタンスL2の比との関係を示す。ここで、電圧比(Vo1/Vo2)は、1段目のLCフィルタ回路の出力電圧すなわち第1の平滑コンデンサ4の電圧Vo1の最大値Vo1(peak)と、2段目のLCフィルタ回路の出力電圧すなわち第2の平滑コンデンサ8の電圧Vo2の最大値Vo2(peak)との比(Vo2(peak)/Vo1(peak))である。また、図6では、L1をパラメータとして、L1=0.5[mH],L1=0.7[mH],L1=1[mH],L1=2[mH],L1=5[mH]の各場合について、L2をL1の0.1〜10倍に変化させる時の(Vo1/Vo2)と(L2/L1)の関係を示す。
図6が示すように、L2/L1≦1であれば、Vo2/Vo1≦1.15である。すなわち本実施例3のようにL1≧L2であれば、電圧Vo2のオーバーシュートが実効的に抑制できる。また、好ましくは、0.1≦L2/L1≦0.7であれば、ほぼVo1/Vo2=1となり、より確実に電圧Vo2のオーバーシュートを抑制できる。
本発明の実施例4として、図1の回路構成にて、第1の平滑コンデンサ4の静電容量C1が第2の平滑コンデンサ8の静電容量C2以上に設定される電源回路について説明する。
本実施例4では、昇圧チョッパ回路動作により第2の平滑コンデンサ8の出力電圧は第1の平滑コンデンサ4の電圧より高くなる分、相対的に第2の平滑コンデンサ8の電流の負荷電流のリップル電流値は低くなることを考慮して、C2をC1以下とする。これにより、第2の平滑コンデンサのサイズが低減できるので、電源回路を小型化できる。また、C1≧C2であるため、比較的短い時間の瞬時停電が発生した場合に、インバータ駆動信号を停止せずにインバータ回路9の駆動を継続してモータ10の運転を維持することが可能になる。
なお、インバータ回路9以外の負荷に対しても、本実施例4により、瞬時停電時に負荷の駆動を継続できる。
次に、本発明の実施例5である空気調和機について説明する。
本実施例5の空気調和機は、圧縮機が三相交流電動機によって駆動される電動圧縮機、およびこの電動圧縮機に三相交流電圧(電力)を供給する電源回路として、図1に示す実施例1の電源回路を備えている。なお、圧縮機を駆動する三相交流電動機は、図1における電動機10に相当する。従って、図1のインバータ回路9の出力する交流電力が電動圧縮機に供給される。
以下、本実施例5の空気調和機について、図7および図8を用いて、さらに説明する。
図7は本実施例5の空気調和機の冷暖房サイクル構成図である。空気調和機は、室内熱交換器51、室外熱交換器52、圧縮機53、膨張弁54、四方弁55、室内送風ファン56および室外送風ファン57を備えている。圧縮機53と室外熱交換器52と室外送風ファン(プロペラファン)57と膨張弁54は室外機(図8参照)に配置され、室内熱交換器51と室内送風ファン56は室内機(図示せず)に配置されている。
冷房運転時、圧縮機53より吐出された高温且つ高圧の冷媒は、四方弁55を介して室外熱交換器52に流入する。室外熱交換器52に流入した冷媒は、室外送風ファン57によって送られる室外の空気と熱交換することで、凝縮されて液冷媒となる。液冷媒は、膨張弁54を通過することで低温低圧の二相冷媒になり、室内熱交換器51に流入する。室内熱交換器51に流入した低温低圧の二相冷媒は、室内送風ファン56によって送られる室内の空気と熱交換する。このとき、室内熱交換器51に送られた室内の空気は、室内熱交換器51に流入した低温低圧の二相冷媒によって冷却され、吹出口(図示せず)から室内に吐出される。吹出口(図示せず)から室内に吐出される空気は、吸込口(図示せず)における空気の温度よりも低いため、室内の温度を下げることができる。室内熱交換器51で熱交換された冷媒は四方弁55を介して再び圧縮機53に戻る。
暖房運転時、圧縮機53より吐出された高温且つ高圧の冷媒は、四方弁55を介して室内熱交換器51に流入する。そして、四方弁55、室外熱交換器52を通過して、四方弁55を介して圧縮機53に戻る。
図8は本実施例5の空気調和機の室外機の外観図である。室外機内の空間は、仕切り板70を挟んで、圧縮機53が設置される圧縮機室Aと、室外送風ファン57が設置される送風機室Bに分割されている。圧縮機53を駆動する電源装置などの電装品79は、電装箱内に収納された状態で、圧縮機53と上蓋80の間であって、圧縮機室Aと送風機室Bとに跨る位置に設置されている。また、電装品79は、仕切り板70の上方に位置し、仕切り板70によって支持されている。
室外の空気は、室外送風ファン57によって、室外機の背面側から吸い込まれ、室外熱交換器52を通過した後、室外機の前面側(前面パネル81)から吹き出される。
圧縮機53すなわち電動圧縮機が備える三相交流電動機に、実施例1(図1)の電源回路によって可変電圧、可変周波数の三相交流電圧(電力)が供給され、三相交流電動機が回転すると、三相交流電動機によって圧縮機53が駆動される。これにより、空気調和機は、上述したように冷房および暖房動作を行う。
本実施例5の空気調和機によれば、瞬時停電から電源が復帰する場合に、圧縮機を駆動する電源回路における電圧のオーバーシュートが抑制されるので、空気調和機の故障が防止され、信頼性が向上する。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子6として、図示したIGBT限らず、MOSFETや接合型バイポーラトランジスタなどを適用しても良い。
1…三相交流電源
2…三相整流ダイオード
3…第1のリアクトル
4…第1の平滑コンデンサ
5…第2のリアクトル
6…スイッチング素子
7…逆流阻止用ダイオード
8…第2の平滑コンデンサ
9…インバータ回路
10…モータ
11…電流検出器
12…電圧検出器
13…制御回路
14…電圧検出器
15…昇圧駆動信号
16…インバータ駆動信号。
51…室内熱交換器
52…室外熱交換器
53…圧縮機
54…膨張弁
55…四方弁
56…室内送風ファン
57…室外送風ファン
70…仕切り板
79…電装品
80…上蓋
81…前面パネル

Claims (10)

  1. 三相交流電源に接続される三相全波整流器と、
    前記三相全波整流器の直流出力側に接続される昇圧チョッパ回路と、
    前記昇圧チョッパ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、
    を備える電源回路において、
    前記三相全波整流器の出力電圧を平滑する平滑回路を備え、
    前記昇圧チョッパ回路は、前記平滑回路に接続され、
    前記制御回路は、前記平滑回路の出力に基づいて前記昇圧チョッパ回路の前記昇圧動作を停止することを特徴とする電源回路。
  2. 請求項1に記載される電源回路において、
    前記平滑回路は、前記三相全波整流器に接続される第1のリアクトルと、前記第1のリアクトルを介して前記三相全波整流器に接続される第1のコンデンサを有し、
    前記平滑回路の前記出力が前記第1のコンデンサの電圧であることを特徴とする電源回路。
  3. 請求項2に記載される電源回路において、
    前記第1のコンデンサの電圧を検出する電圧検出器を備え、
    前記制御回路は、前記電圧検出器の検出電圧に基づいて前記チョッパ回路の前記昇圧動作を停止することを特徴とする電源回路。
  4. 請求項2に記載される電源回路において、
    前記第1のリアクトルのインダクタンスの値は、前記昇圧チョッパ回路が備える昇圧用の第2のリアクトルのインダクタンスの値以上であることを特徴とする電源回路。
  5. 請求項2に記載される電源回路において、
    前記昇圧チョッパ回路が備える昇圧用の第2のコンデンサの静電容量の値は、前記第1のコンデンサの静電容量の値以下であることを特徴とする電源回路。
  6. 請求項1に記載の電源回路において、
    前記昇圧チョッパ回路に接続されるインバータ回路を備えることを特徴とする電源回路。
  7. 請求項6に記載の電源回路において、
    前記制御回路は、前記平滑回路の出力に基づいて前記インバータ回路の動作を停止することを特徴とする電源回路。
  8. 請求項6に記載の電源回路において、
    前記制御回路は、前記チョッパ回路の昇圧動作を停止した後、前記昇圧チョッパ回路の出力電圧に基づいて前記インバータ回路の動作を停止することを特徴とする電源回路。
  9. 請求項8に記載の電源回路において、
    前記昇圧チョッパ回路の出力電圧は、前記昇圧チョッパ回路が備える昇圧用の第2の平滑コンデンサの電圧であることを特徴とする電源回路。
  10. 交流電動機によって圧縮機が駆動される電動圧縮機と、
    電動圧縮機に電力を供給する電源回路と、
    を備え、
    前記電動圧縮機によって圧縮される冷媒が冷暖房サイクルにおいて循環する空気調和機において、
    前記電源回路が、
    三相交流電源に接続される三相全波整流器と、
    前記三相全波整流器に接続される昇圧チョッパ回路と、
    前記昇圧チョッパ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、
    を備える電源回路において、
    前記三相全波整流器の出力電圧を平滑する平滑回路を備え、
    前記昇圧チョッパ回路は、前記平滑回路に接続され、
    前記制御回路は、前記平滑回路の出力に基づいて前記チョッパ回路の前記昇圧動作を停止し、
    さらに、前記昇圧チョッパ回路に接続されるインバータ回路を備え、
    前記インバータ回路の出力する電力が前記電動圧縮機に供給される
    ことを特徴とする空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023219186A1 (ko) * 2022-05-12 2023-11-16 엘지전자 주식회사 전원 공급 장치, 그 동작 방법 및 디스플레이 장치

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