JP2002168242A - スラスト軸受異常検出装置及び方法 - Google Patents

スラスト軸受異常検出装置及び方法

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JP2002168242A
JP2002168242A JP2000366461A JP2000366461A JP2002168242A JP 2002168242 A JP2002168242 A JP 2002168242A JP 2000366461 A JP2000366461 A JP 2000366461A JP 2000366461 A JP2000366461 A JP 2000366461A JP 2002168242 A JP2002168242 A JP 2002168242A
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JP
Japan
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bearing
temperature
thrust bearing
abnormality
rotating shaft
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JP2000366461A
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English (en)
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Chikamasa Ikeda
親正 池田
Satoshi Nanba
聡 南波
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/12Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
    • F16C17/24Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety
    • F16C17/243Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety related to temperature and heat, e.g. for preventing overheating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2300/00Application independent of particular apparatuses
    • F16C2300/30Application independent of particular apparatuses related to direction with respect to gravity
    • F16C2300/34Vertical, e.g. bearings for supporting a vertical shaft

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂をライニング材とするスラスト軸受
において発生した軸受異常を速やかに判定できるスラス
ト軸受異常検出装置を提供することである。 【解決手段】 軸受温度監視装置は、各々の温度測定素
子12で検出されたすべての軸受セグメント4の温度の
うちいずれかの温度が所定値を超えたとき、スラスト軸
受の異常と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば立軸回転電
機である水車発電機に用いられるスラスト軸受の異常を
検出するスラスト軸受異常検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スラスト軸受は回転軸の長手方
向の位置を保持し、回転部と静止部とのクリアランスを
所定値に保つものであり、例えば水車発電機のような立
軸回転機に用いられる。
【0003】図7は、水車発電機に用いられる従来のス
ラスト軸受の説明図であり、図7(a)は側面図、図7
(b)はA−A線の矢視図である。回転軸1のスラスト
カラーの下面には回転板2が設けられ、油膜3を介して
回転軸1の周りに放射状に配置された扇型形状の複数の
軸受セグメント4に当接しており、回転板2を摺動可能
に支持している。この軸受セグメント4はセグメント支
持台5により支持されている。
【0004】これら回転板2及び軸受セグメント4は、
油槽内に収納され潤滑油で満たされている。これによ
り、回転軸1の回転に従い、潤滑油は軸受セグメント4
と回転板2の間において油膜3を形成し、軸受セグメン
ト4と回転板2とが直接接触しないように保持してい
る。
【0005】油膜3においては、回転板2の回転によっ
てせん断力が作用するため、油膜3内部での摩擦に起因
する熱が放出されており、この発熱は潤滑油循環装置6
及び潤滑油冷却装置7により軸受外部に放出される。こ
れにより、軸受セグメント4及び潤滑油の温度が過度に
上昇せぬように保持している。
【0006】図7(b)に示すように、軸受セグメント
4は軸受台金8とライニング材9とから構成され、軸受
セグメント4を構成するライニング材9と回転板2との
間で油膜3は楔状となり軸受荷重を保持している。ここ
で、スラスト軸受に異常がない場合には、軸受温度はあ
る一定レベル以下となるように保持されているので、軸
受の異常を検出するためには軸受の温度を測定すればよ
いことになる。
【0007】軸受セグメント4のライニング材9には、
従来から錫系合金が用いられている。スラスト軸受の異
常は回転板2と軸受セグメント4との間の油膜3が失わ
れたことにより引き起こされる。
【0008】図8は、軸受セグメント4において油膜3
が無くなった状態の説明図である。いま、油膜喪失し軸
受セグメント4aに油膜喪失部Xが発生したとすると、
軸受セグメント4aのライニング材9に用いられている
錫系合金ライニング材は、瞬時に回転板2との摩擦熱に
より溶解し、ライニング片10を生じる。ライニング片
10は回転板2の回転とともに隣の軸受セグメント4b
と回転板2との間の油膜3に流入し、ライニング片干渉
部Yが発生する。このライニング片干渉部Yにおいて健
全な油膜3を喪失せしめ、当該軸受セグメント4bに損
傷を引き起こす。
【0009】このメカニズムが繰り返されることによ
り、ある軸受セグメント4で発生した軸受異常は、やが
てすべての軸受セグメント4における軸受異常に発展す
る。従って、従来の錫系合金ライニング材を用いたスラ
スト軸受においては、ある軸受セグメント4で発生した
損傷は、速やかに温度の異常上昇を伴う全セグメント損
傷に発展することから、代表する特定の軸受セグメント
4のみの温度を監視することで軸受異常を検出すること
が可能であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂をライニング材9とするセグメント形軸受において
は、ライニング材9に潤滑作用があるため、ある軸受セ
グメント4で発生したライニング材9に起因する潤滑油
中の異物が回転方向の軸受セグメント4と回転軸1との
間の油膜楔に流入しても錫系材料を使用している場合の
ように、連鎖的に軸受セグメント4が損傷することはな
く、すべての軸受セグメント4が致命的な損傷に至るケ
ースは希である。
【0011】よって、1つの軸受セグメント4にて異常
が発生しても、錫系材料使用の軸受セグメントのよう
に、温度は発散的に上昇せず、軸受セグメントの負荷分
担変化分に応じた温度変化が発生するだけである。この
ため、 異常との判断には、専門的な知識と経験を要す
る。
【0012】本発明の目的は、合成樹脂をライニング材
とするスラスト軸受において発生した軸受異常を速やか
に判定できるスラスト軸受異常検出装置を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
スラスト軸受異常検出装置は、潤滑油中で回転する回転
軸の周りに放射状に配置され前記回転軸に取り付けられ
た回転板を摺動可能に支持する複数の軸受セグメントの
前記回転板と摺接する面に合成樹脂系のライニング材を
使用したスラスト軸受の異常を検出するスラスト軸受異
常検出装置において、各々の前記軸受セグメントに設け
られ各々の軸受セグメントの温度をそれぞれ測定する温
度測定素子と、前記温度測定素子で検出された各々の軸
受セグメントの温度のうちいずれかの温度が所定値を超
えたとき前記スラスト軸受の異常と判定する軸受温度監
視装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項1の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置においては、軸受温度監視装置は、各々の温度
測定素子で検出されたすべての軸受セグメントの温度の
うちいずれかの温度が所定値を超えたとき、スラスト軸
受の異常と判定する。
【0015】請求項2の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置は、潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射状
に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動可
能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺接
する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラスト
軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置におい
て、前記回転軸の振動を検出する振動センサと、前記振
動センサで検出された振動を分析し正常時の振動を逸脱
したときは前記スラスト軸受の異常と判定する振動分析
器とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置においては、振動分析器は、振動センサで検出
された回転軸の振動を分析し、その振動が正常時の振動
を逸脱したときは、スラスト軸受の異常と判定する。
【0017】請求項3の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置は、潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射状
に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動可
能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺接
する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラスト
軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置におい
て、複数の前記軸受セグメントのいずれかに設けられそ
の軸受セグメントの温度を測定する温度測定素子と、前
記潤滑油温度及び前記回転軸に加わる荷重に基づいて予
想軸受温度を算出する温度演算器と、前記温度測定素子
で検出された軸受セグメントの温度と前記温度演算器で
算出された予想軸受温度との差が予め定められた値を超
えたとき前記スラスト軸受の異常と判定する温度比較器
とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項3の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置においては、温度演算器は、潤滑油温度及び回
転軸に加わる荷重に基づいて予想軸受温度を算出する。
そして、温度比較器は、特定の軸受セグメントに設けら
れた温度測定素子で検出された代表の軸受セグメントの
温度のうちいずれかの温度が温度演算器で算出された予
想軸受温度を超えたとき前記スラスト軸受の異常と判定
する。
【0019】請求項4の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置は、潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射状
に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動可
能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺接
する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラスト
軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置におい
て、前記回転軸に対して等配列に配置され前記回転板と
前記軸受セグメント支持台との間のギャップを測定する
複数のギャップセンサと、各々の前記ギャップセンサで
測定されたギャップ測定値間の偏差が所定値を超えたと
き前記スラスト軸受の異常と判定するギャップ比較器と
を備えたことを特徴とする。
【0020】請求項4の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置においては、ギャップ比較器は、各々のギャッ
プセンサで測定された回転板と軸受セグメント支持台と
の間のギャップ測定値間の偏差が所定値を超えたとき、
スラスト軸受の異常と判定する。
【0021】請求項5の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置は、潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射状
に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動可
能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺接
する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラスト
軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置におい
て、前記潤滑油を循環して前記潤滑油中の不純物を濾過
する潤滑油濾過装置と、前記潤滑油濾過装置の入口出口
の前後差圧が所定値を超えたとき前記スラスト軸受の異
常と判定する差圧検出装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0022】請求項5の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置においては、差圧検出装置は、潤滑油を循環し
て潤滑油中の不純物を濾過する潤滑油濾過装置の入口出
口の前後差圧が所定値を超えたとき、スラスト軸受の異
常と判定する。
【0023】請求項6の発明に係わるスラスト軸受異常
検出方法は、潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射状
に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動可
能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺接
する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラスト
軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出方法におい
て、複数の前記軸受セグメントのいずれかに設けられた
温度測定子によってその軸受セグメントにおける温度を
測定し、前記潤滑油温度及び前記回転軸に加わる加重を
温度演算器に入力して予想軸受温度を算出し、前記温度
測定素子で検出された軸受セグメントの温度と前記温度
演算器で算出された予想軸受温度とを温度比較器に入力
して比較演算を行い、前記温度測定素子で検出された軸
受セグメントの温度と前記温度演算器で算出された予想
軸受温度との差が予め定められた値を超えたことをもっ
て前記スラスト軸受の異常を判定することを特徴とす
る。
【0024】請求項6の発明に係わるスラスト軸受異常
検出方法においては、複数の軸受セグメントのいずれか
に設けられた温度測定子によってその軸受セグメントに
おける温度を測定し、潤滑油温度及び回転軸に加わる加
重を温度演算器に入力して予想軸受温度を算出する。そ
して、温度測定素子で検出された軸受セグメントの温度
と温度演算器で算出された予想軸受温度とを比較し、そ
の差が予め定められた値を超えたことをもってスラスト
軸受の異常を判定する。
【0025】請求項7の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置は、潤滑油中で回転する水車回転軸の周りに放
射状に配置され前記水車回転軸に取り付けられた回転板
を摺動可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転
板と摺接する面に合成樹脂系のライニング材を使用した
スラスト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装
置において、複数の前記軸受セグメントのいずれかに設
けられその軸受セグメントの温度を測定する温度測定素
子と、前記潤滑油温度及び前記水車回転軸に接続された
水車の落差及びガイドベーン開度に基づいて予想軸受温
度を算出する温度演算器と、前記温度測定素子で検出さ
れた軸受セグメントの温度と前記温度演算器で算出され
た予想軸受温度との差が予め定められた値を超えたとき
前記スラスト軸受の異常と判定する温度比較器とを備え
たことを特徴とする。
【0026】請求項7の発明に係わるスラスト軸受異常
検出装置においては、複数の軸受セグメントのいずれか
に設けられた温度測定子によってその軸受セグメントに
おける温度を測定し、潤滑油温度及び水車回転軸に接続
された水車の落差及びガイドベーン開度を温度演算器に
入力して予想軸受温度を算出する。そして、温度測定素
子で検出された軸受セグメントの温度と温度演算器で算
出された予想軸受温度とを温度比較器に入力して比較演
算を行い、温度測定素子で検出された軸受セグメントの
温度と温度演算器で算出された予想軸受温度との差が予
め定められた値を超えたことをもってスラスト軸受の異
常を判定する。
【0027】請求項8の発明に係わるスラスト軸受異常
検出方法は、潤滑油中で回転する水車回転軸の周りに放
射状に配置され前記水車回転軸に取り付けられた回転板
を摺動可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転
板と摺接する面に合成樹脂系のライニング材を使用した
スラスト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出方
法において、複数の前記軸受セグメントのいずれかに設
けられた温度測定子によってその軸受セグメントにおけ
る温度を測定し、前記潤滑油温度及び前記水車回転軸に
接続された水車の落差及びガイドベーン開度を温度演算
器に入力して予想軸受温度を算出し、前記温度測定素子
で検出された軸受セグメントの温度と前記温度演算器で
算出された予想軸受温度とを温度比較器に入力して比較
演算を行い、前記温度測定素子で検出された軸受セグメ
ントの温度と前記温度演算器で算出された予想軸受温度
との差が予め定められた値を超えたことをもって前記ス
ラスト軸受の異常を判定することを特徴とする。
【0028】請求項8の発明に係わるスラスト軸受異常
検出方法においては、複数の軸受セグメントのいずれか
に設けられた温度測定素子によりその軸受セグメントの
温度を測定し、潤滑油温度及び水車回転軸に接続された
水車の落差及びガイドベーン開度に基づいて予想軸受温
度を算出する。そして、温度測定素子で検出された軸受
セグメントの温度と温度演算器で算出された予想軸受温
度との差が予め定められた値を超えたときスラスト軸受
の異常と判定する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるスラス
ト軸受異常検出装置の構成図である。
【0030】回転軸1のスラストカラーの下面には回転
板2が設けられており、回転軸1の周りには放射状に扇
型形状の複数の軸受セグメント4がセグメント支持台5
により支持されて配置されている。そして、これら回転
板3及び軸受セグメント4は潤滑油が満たされた油槽1
1内に収納される。従って、回転板2と軸受セグメント
4との間には回転板2が回転した際に油膜3が形成さ
れ、回転板2はこの油膜3を介して軸受セグメント4に
より摺動可能に支持される。また、複数の軸受セグメン
ト4の回転板2と摺接する面は、合成樹脂系のライニン
グ材が使用されている。
【0031】ここで、複数の軸受セグメント4のすべて
には温度測定素子12が取り付けられており、それぞれ
各々の軸受セグメント4の温度を検出する。油膜3が喪
失して軸受セグメント4が破損すると、その軸受セグメ
ント4の温度が上昇するので、その温度上昇を各々の温
度測定素子12で検出する。
【0032】各々の温度測定素子12で検出された軸受
セグメント4の温度は、各々の温度変換器13を介して
測定温度ta〜tzとして軸受温度監視装置14に入力
される。軸受温度監視装置14は入力された温度ta〜
tzのいずれかが所定値を超過したことを条件に軸受異
常を検出する。
【0033】この第1の実施の形態によれば、各々の軸
受セグメント4に温度測定素子12を設け、個別に軸受
セグメント4の異常を検出するので、合成樹脂系のライ
ニング材を使用した軸受セグメント4であっても適正に
軸受の異常を検出できる。また、軸受の異常が検出され
た場合には、破損した軸受セグメント4を直ちに特定す
ることが可能であるため、軸受異常の原因分析などにも
役立てることができ保守管理上有益である。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わるスラスト
軸受異常検出装置の構成図である。この第2の実施の形
態は、回転軸1の振動を測定することにより軸受異常を
検出するようにしたものであり、回転軸1の振動を検出
する振動センサ15と、振動センサ15で検出された振
動を分析し正常時の振動を逸脱したときはスラスト軸受
の異常と判定する振動分析器16とを備えている。
【0035】回転軸1のスラストカラーの下面には回転
板2が設けられており、回転軸1の周りには放射状に扇
型形状の複数の軸受セグメント4がセグメント支持台5
により支持されて配置されている。そして、これら回転
板3及び軸受セグメント4は潤滑油が満たされた油槽1
1内に収納される。従って、回転板2と軸受セグメント
4との間には回転板2が回転した際に油膜3が形成さ
れ、回転板2はこの油膜3を介して軸受セグメント4に
より摺動可能に支持される。また、複数の軸受セグメン
ト4の回転板2と摺接する面は、合成樹脂系のライニン
グ材が使用されている。
【0036】振動センサ15は回転軸1のスラストスカ
ラー近傍に設けられ、回転軸1の振動を検出する。振動
センサ15で検出された振動は、振動分析器16に入力
され、正常時の振動を逸脱したか否かが判定され、清浄
な振動を逸脱したときはスラスト軸受の異常と判定す
る。
【0037】いま、ある軸受セグメント4と回転板2と
の間にある油膜3が損なわれたとすると、その軸受セグ
メント4のライニング材9が異常磨耗する。これにより
セグメント表面の形状が損なわれ、油膜3を介して当該
軸受セグメント4に伝達されていた荷重に変化が生じ
る。
【0038】従って、回転軸1を中心に等配列に配置さ
れている複数の軸受セグメント4間の荷重バランスが損
なわれ、回転軸1の振れが過大になる。この軸振異常を
振動センサ15及び振動分析器16により検出し軸受異
常を検出する。
【0039】この第2の実施の形態によれば、振動セン
サにより回転軸の振動異常により軸受異常を検出するの
で、合成樹脂系のライニング材を使用した軸受セグメン
ト4であっても適正に軸受の異常を検出できる。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態に係わるスラスト
軸受異常検出装置の構成図である。この第3の実施の形
態は、油槽11の潤滑油温度とスラスト軸受に加わって
いる荷重とから予想軸受温度を求め、複数の軸受セグメ
ント4のうちの代表する軸受セグメント4の温度がその
予想軸受温度を逸脱したときスラスト軸受の異常と判定
するようにしたものである。
【0041】回転軸1のスラストカラーの下面には回転
板2が設けられており、回転軸1の周りには放射状に扇
型形状の複数の軸受セグメント4がセグメント支持台5
により支持されて配置されている。そして、これら回転
板3及び軸受セグメント4は潤滑油が満たされた油槽1
1内に収納される。従って、回転板2と軸受セグメント
4との間には回転板2が回転した際に油膜3が形成さ
れ、回転板2はこの油膜3を介して軸受セグメント4に
より摺動可能に支持される。また、複数の軸受セグメン
ト4の回転板2と摺接する面は、合成樹脂系のライニン
グ材が使用されている。
【0042】軸受支持構造物17には歪みゲージ18が
取り付けられ、この歪みゲージ18の検出信号は、荷重
変換器19を介して軸受全体に加わる荷重wとして温度
演算器20に入力される。一方、温度演算器20には、
油槽11の潤滑油温度を検出する潤滑油温度測定素子2
1で検出された潤滑油温度が温度変換器13bを介して
潤滑油温度Toとして入力される。
【0043】スラスト軸受全体に加わっている荷重w
は、すべて軸受支持構造物17によって支持されており
スラスト軸受の温度は軸受に加わる荷重によって変化す
る。このことから、温度演算器20では、この潤滑油温
度及び回転軸に加わる荷重wに基づいて予想軸受温度T
eを算出する。この予想軸受温度Teは温度比較器22
に入力される。
【0044】また、複数の軸受セグメント4のうちの代
表する軸受セグメント4には、温度測定素子12が設け
られており、温度変換器13aを介して軸受セグメント
温度Taとして温度比較器22に入力されている。
【0045】温度比較器22は、温度測定素子12で検
出された軸受セグメント4の温度Taと温度演算器20
で算出された予想軸受温度Teとを比較し、軸受セグメ
ント温度Taが予想軸受温度Teを超えたときスラスト
軸受の異常と判定する。
【0046】いま、温度測定素子12が挿入されていな
い、ある軸受セグメント4に異常が発生し油膜が失われ
たとすると、軸受セグメント4と回転板2とが接触して
高熱を発生し、ライニング材9の異常磨耗に至る。この
ときに発生する高熱の潤滑油は他の軸受セグメント4と
回転板2との間に存在する油膜3に流入し、軸受セグメ
ント4の温度を上昇せしめる。
【0047】また、温度測定素子12が挿入されている
軸受セグメント4に異常が発生し油膜が失われたとする
と、軸受セグメント4と回転板2が接触してライニング
材9を異常摩耗させ、高熱を発生し、軸受セグメント4
の温度も著しく上昇する。
【0048】一方、軸受支持構造物17に取り付けられ
た歪みゲージ18は、荷重変換器19を介して軸受全体
に加わる荷重wを温度演算器20に入力する。また、潤
滑油温度測定素子21は温度変換器13bを介して温度
演算器20に潤滑油温度Toを入力する。温度演算器2
0は軸受全体に加わる荷重w及び潤滑油温度Toから予
想される軸受温度Teを算出し温度比較器22に入力す
る。
【0049】温度測定素子12は温度変換器13aを介
して軸受セグメント4の温度Taを温度比較器22に入
力する。温度比較器22においては、予想される温度T
eと測定された温度Taとの偏差が所定値を超えたこと
を条件に軸受が異常になったことを検出する。
【0050】以上の説明では、回転軸にかかる荷重wを
歪みゲージ18で検出するようにしたが、水車発電機に
おいては水車のガイドベーン開度及び落差によって軸受
荷重が決まることから、図4に示すように、あらかじめ
落差Hとガイドベーン開度GVとを、軸受全体に加わる
べき荷重wの関係をインプットしてある軸受荷重算出器
23に入力し、荷重wを求めることで予想軸受温度Te
を算出し軸受セグメント温度Taとの偏差を温度比較器
22で検出するようにしてもよい。
【0051】この第3の実施の形態によれば、代表する
軸受セグメント4の温度と、軸受に加わっている荷重か
ら演算によって求めた軸受セグメント4の予想軸受温度
との差を検出することにより軸受異常を検出するので、
合成樹脂系のライニング材を使用した軸受セグメント4
であっても重rたいの錫系合金を用いたスラスト軸受と
同様に軸受セグメント4の温度監視は代表する特定の軸
受セグメント4のみで良く、合成樹脂系のライニング材
を使用した軸受セグメント4であっても適正に軸受の異
常を検出することができる。
【0052】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第4の実施の形態に係わるスラスト
軸受異常検出装置の構成図である。この第4の実施の形
態は、回転板2と軸受セグメント支持台5との間のギャ
ップを測定することにより軸受異常を検出するようにし
たものである。
【0053】回転軸1のスラストカラーの下面には回転
板2が設けられており、回転軸1の周りには放射状に扇
型形状の複数の軸受セグメント4がセグメント支持台5
により支持されて配置されている。そして、これら回転
板3及び軸受セグメント4は潤滑油が満たされた油槽1
1内に収納される。従って、回転板2と軸受セグメント
4との間には回転板2が回転した際に油膜3が形成さ
れ、回転板2はこの油膜3を介して軸受セグメント4に
より摺動可能に支持される。また、複数の軸受セグメン
ト4の回転板2と摺接する面は、合成樹脂系のライニン
グ材が使用されている。
【0054】回転軸1に対して等配列に複数個のギャッ
プセンサ24が配置され、各々のギャップセンサ24は
回転板2と軸受セグメント支持台5との間のギャップを
測定する。各々のギャップセンサ5で測定されたギャッ
プ測定値は、それぞれギャップ変換器25を介して、ギ
ャップ比較器26に入力される。ギャップ比較器26
は、各々のギャップセンサ5で測定されたギャップ測定
値間の偏差を求め、その偏差が所定値を超えたときスラ
スト軸受の異常と判定する。
【0055】すなわち、ギャップセンサ24はセグメン
ト支持台5に取り付けられ、回転軸2に対して等配列に
配置されており、ギャップ変換器25を介して各ギャッ
プ測定値Tia〜Tizをギャップ比較器26に入力する。
【0056】いま、ある軸受セグメント4と回転板2と
の間にある油膜3が損なわれたとすると、その軸受セグ
メント4のライニング材9が異常磨耗することにより軸
受セグメント4の表面の形状が損なわれる。これによ
り、回転軸2に対して等配列に配置されている軸受セグ
メント4間における荷重分担にアンバランスが生じ、回
転板2が傾くことにより各ギャップ測定値Tia〜Tiz間の
偏差が大きくなる。この偏差が所定値を超えたことをギ
ャップ比較器26で検出し、軸受異常を検出する。
【0057】第4の実施の形態によれば、回転板2と軸
受セグメント支持台5の間のギャップを測定することに
より軸受異常を検出するので、合成樹脂系のライニング
材を使用した軸受セグメント4であっても適正に軸受の
異常を検出できる。
【0058】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第5の実施の形態に係わるスラスト
軸受異常検出装置の構成図である。この第5の実施の形
態は、潤滑油の循環配管に設けた潤滑油濾過装置の差圧
を検出することにより軸受異常を検出するようにしたも
のである。
【0059】回転軸1のスラストカラーの下面には回転
板2が設けられており、回転軸1の周りには放射状に扇
型形状の複数の軸受セグメント4がセグメント支持台5
により支持されて配置されている。そして、これら回転
板3及び軸受セグメント4は潤滑油が満たされた油槽1
1内に収納される。従って、回転板2と軸受セグメント
4との間には回転板2が回転した際に油膜3が形成さ
れ、回転板2はこの油膜3を介して軸受セグメント4に
より摺動可能に支持される。また、複数の軸受セグメン
ト4の回転板2と摺接する面は、合成樹脂系のライニン
グ材が使用されている。
【0060】油槽11の潤滑油は、潤滑油循環装置6に
より潤滑油濾過装置27に導かれ潤滑油中の不純物が除
去される。潤滑油濾過装置27で不純物が除去された潤
滑油は潤滑油冷却装置7で冷却され油槽11に戻され
る。
【0061】潤滑油濾過装置27は不純物を濾過するス
トレーナエレメント28を有しており、濾過した不純物
の量に対応して潤滑油濾過装置27の入口出口の前後差
圧が変化する。そこで、差圧検出装置29は、潤滑油濾
過装置27の入口出口の前後差圧が所定値を超えたとき
スラスト軸受の異常と判定する。これは、軸受セグメン
ト4のライニング材9の摩耗のより発生するライニング
片が増加したときは、軸受の異常と判断できるからであ
る。
【0062】いま、ある軸受セグメント4と回転板2と
の間にある油膜3が損なわれたとすると、軸受セグメン
ト4のライニング材9が異常磨耗することによりライニ
ング片が発生する。潤滑油は潤滑油循環装置6により軸
受外に引き出され、潤滑油濾過装置27を介して潤滑油
冷却装置7にて冷却された後に油槽11の軸受へ戻され
る。この際に発生したライニング片は潤滑油濾過装置2
7のストレーナエレメント28にて濾し取られる。従っ
て、ストレーナエレメント28の前後に発生する差圧が
所定値を超えたことを差圧検出装置29で検出し、軸受
の異常を検出する。この場合、ストレーナエレメント2
8に目視用の窓を設けた場合には、ストレーナエレメン
ト28を目視点検することでも検出可能である。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、合
成樹脂をライニング材とする軸受においても、発生した
軸受異常を速やかに検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるスラスト軸
受異常検出装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わるスラスト軸
受異常検出装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わるスラスト軸
受異常検出装置の構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係わるスラスト軸
受異常検出装置の他の一例を示す構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係わるスラスト軸
受異常検出装置の構成図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係わるスラスト軸
受異常検出装置の構成図。
【図7】合成樹脂をライニング材に用いた従来のスラス
ト軸受の構造図。
【図8】錫系合金をライニング材を用いた従来のスラス
ト軸受の損傷のメカニズムの説明図。
【符号の説明】
1…回転軸、2…回転板、3…油膜、4…軸受セグメン
ト、5…セグメント支持台、6…潤滑油循環装置、7…
潤滑油冷却装置、8…軸受台金、9…ライニング材、1
0…ライニング片、11…油槽、12…温度測定素子、
13…温度変換器、14…軸受温度監視装置、15…振
動センサ、16…振動分析器、17…軸受支持構造物、
18…歪みゲージ、19…荷重変換器、20…温度演算
器、21…潤滑油温度測定素子、22…温度比較器、2
3…軸受荷重算出器、24…ギャプセンサ、25…ギャ
ップ変換器、26…ギャップ比較器、27…潤滑油濾過
装置、28…ストレーナエレメント、29…差圧検出装

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射
    状に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動
    可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺
    接する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラス
    ト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置にお
    いて、各々の前記軸受セグメントに設けられ各々の軸受
    セグメントの温度をそれぞれ測定する温度測定素子と、
    前記温度測定素子で検出された各々の軸受セグメントの
    温度のうちいずれかの温度が所定値を超えたとき前記ス
    ラスト軸受の異常と判定する軸受温度監視装置とを備え
    たことを特徴とするスラスト軸受異常検出装置。
  2. 【請求項2】 潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射
    状に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動
    可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺
    接する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラス
    ト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置にお
    いて、前記回転軸の振動を検出する振動センサと、前記
    振動センサで検出された振動を分析し正常時の振動を逸
    脱したときは前記スラスト軸受の異常と判定する振動分
    析器とを備えたことを特徴とするスラスト軸受異常検出
    装置。
  3. 【請求項3】 潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射
    状に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動
    可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺
    接する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラス
    ト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置にお
    いて、複数の前記軸受セグメントのいずれかに設けられ
    その軸受セグメントの温度を測定する温度測定素子と、
    前記潤滑油温度及び前記回転軸に加わる荷重に基づいて
    予想軸受温度を算出する温度演算器と、前記温度測定素
    子で検出された軸受セグメントの温度と前記温度演算器
    で算出された予想軸受温度との差が予め定められた値を
    超えたとき前記スラスト軸受の異常と判定する温度比較
    器とを備えたことを特徴とするスラスト軸受異常検出装
    置。
  4. 【請求項4】 潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射
    状に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動
    可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺
    接する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラス
    ト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置にお
    いて、前記回転軸に対して等配列に配置され前記回転板
    と前記軸受セグメント支持台との間のギャップを測定す
    る複数のギャップセンサと、各々の前記ギャップセンサ
    で測定されたギャップ測定値間の偏差が所定値を超えた
    とき前記スラスト軸受の異常と判定するギャップ比較器
    とを備えたことを特徴とするスラスト軸受異常検出装
    置。
  5. 【請求項5】 潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射
    状に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動
    可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺
    接する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラス
    ト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出装置にお
    いて、前記潤滑油を循環して前記潤滑油中の不純物を濾
    過する潤滑油濾過装置と、前記潤滑油濾過装置の入口出
    口の前後差圧が所定値を超えたとき前記スラスト軸受の
    異常と判定する差圧検出装置とを備えたことを特徴とす
    るスラスト軸受異常検出装置。
  6. 【請求項6】 潤滑油中で回転する回転軸の周りに放射
    状に配置され前記回転軸に取り付けられた回転板を摺動
    可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回転板と摺
    接する面に合成樹脂系のライニング材を使用したスラス
    ト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出方法にお
    いて、複数の前記軸受セグメントのいずれかに設けられ
    た温度測定子によってその軸受セグメントにおける温度
    を測定し、前記潤滑油温度及び前記回転軸に加わる加重
    を温度演算器に入力して予想軸受温度を算出し、前記温
    度測定素子で検出された軸受セグメントの温度と前記温
    度演算器で算出された予想軸受温度とを温度比較器に入
    力して比較演算を行い、前記温度測定素子で検出された
    軸受セグメントの温度と前記温度演算器で算出された予
    想軸受温度との差が予め定められた値を超えたことをも
    って前記スラスト軸受の異常を判定することを特徴とす
    るスラスト軸受異常検出方法。
  7. 【請求項7】 潤滑油中で回転する水車回転軸の周りに
    放射状に配置され前記水車回転軸に取り付けられた回転
    板を摺動可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回
    転板と摺接する面に合成樹脂系のライニング材を使用し
    たスラスト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出
    装置において、複数の前記軸受セグメントのいずれかに
    設けられその軸受セグメントの温度を測定する温度測定
    素子と、前記潤滑油温度及び前記水車回転軸に接続され
    た水車の落差及びガイドベーン開度に基づいて予想軸受
    温度を算出する温度演算器と、前記温度測定素子で検出
    された軸受セグメントの温度と前記温度演算器で算出さ
    れた予想軸受温度との差が予め定められた値を超えたと
    き前記スラスト軸受の異常と判定する温度比較器とを備
    えたことを特徴とするスラスト軸受異常検出装置。
  8. 【請求項8】 潤滑油中で回転する水車回転軸の周りに
    放射状に配置され前記水車回転軸に取り付けられた回転
    板を摺動可能に支持する複数の軸受セグメントの前記回
    転板と摺接する面に合成樹脂系のライニング材を使用し
    たスラスト軸受の異常を検出するスラスト軸受異常検出
    方法において、複数の前記軸受セグメントのいずれかに
    設けられた温度測定子によってその軸受セグメントにお
    ける温度を測定し、前記潤滑油温度及び前記水車回転軸
    に接続された水車の落差及びガイドベーン開度を温度演
    算器に入力して予想軸受温度を算出し、前記温度測定素
    子で検出された軸受セグメントの温度と前記温度演算器
    で算出された予想軸受温度とを温度比較器に入力して比
    較演算を行い、前記温度測定素子で検出された軸受セグ
    メントの温度と前記温度演算器で算出された予想軸受温
    度との差が予め定められた値を超えたことをもって前記
    スラスト軸受の異常を判定することを特徴とするスラス
    ト軸受異常検出方法。
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