JP2002168040A - 扉取付金具 - Google Patents

扉取付金具

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JP2002168040A JP2000367712A JP2000367712A JP2002168040A JP 2002168040 A JP2002168040 A JP 2002168040A JP 2000367712 A JP2000367712 A JP 2000367712A JP 2000367712 A JP2000367712 A JP 2000367712A JP 2002168040 A JP2002168040 A JP 2002168040A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本願発明の課題は、容易に製造することがで
き、その安定性にも優れた扉取付金具を提供することに
ある。 【解決手段】 本願発明に係る扉取付金具は、建物側6
00への固定部100、該固定部100に回動自在に連
結され且つ扉700が固定される回動部200、回動部
200を所定位置に戻す弾性手段300を有し、固定部
又は回動部の一方側200に摺動自在に摺動部材220
を設け、該摺動部材220に、固定部又は回動部の他方
側100に当接する当接部221を設け、弾性手段30
0を、当接部221の当接する被当接部121に向けて
摺動部材220を弾性付勢するよう設け、当接部221
と被当接部121とを、可動部200が所定位置に位置
した際に互いに略面接触するテーパ面から構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉取付金具に関
し、より詳しくは両開き扉の取付金具に適したものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、この種両開き扉取付金具は、例えば
スーパーマーケットの調理場の扉等において用いられて
おり、この両開き扉取付金具は、図5に示す構成からな
るものである。
【0003】この図5に示す取付金具は、建物側600
に固定される固定部100と、該固定部100に回動自
在に連結されるとともに扉700が固定される回動部2
00と、前記回動部200を所定位置(扉閉塞位置)に
戻すための弾性手段300とを有するものである。そし
て、固定部100は、建物600に固定するための固定
用孔部111が形成されたL字状の固定部本体110
と、この固定部本体110から突設された軸部120
と、この軸部120に回転自在に取付けられた回転ロー
ラ125とから構成されている。また、回動部200
は、前記軸部120に摺動自在に取付けられた摺動部材
220と、該摺動部材200を軸方向に移動自在に保持
するとともに前記軸部120が挿入されている回動部本
体210とから構成されている。そして、前記弾性手段
300としてのバネは、前記摺動部材220の一面と、
前記回動部本体210の一面とに当接して、これらを離
間する方向に弾性付勢するものである。また、前記摺動
部材220は、バネ300と当接する面の他面側が前記
固定部100の回転ローラ125と当接しており、この
回転ローラとの当接面221は、扉(回動部200)を
回動した際に前記バネ300を縮小する方向に摺動部材
220が移動するテーパ面として形成されている。
【0004】このため、扉を回動した際に(例えば扉を
手で押す)、前記回転ローラ125がテーパ面上で回転
しつつ摺動部材220が回動部本体210側に弾性部材
300の弾性力に抗して摺動し、また、上記のように扉
を回動した後に、その回動する力をなくすと(例えば扉
から手を離すと)、前記弾性部材300の弾性力によっ
て前記回転ローラ125がテーパ面上を回転しつつ摺動
部材220が所定位置(原点位置)に復帰することによ
り、扉が弾性手段300によって自動的に閉塞するもの
である。
【0005】
【発明の解決しようする課題】しかしながら、上記従来
の両開き扉取付金具にあっては、回転ローラ125の取
付構造等、その構造が複雑であり、そのため、その製造
コストが高いという問題を有している。
【0006】さらに、扉取付時には、まず扉に該取付金
具を固定した後に、固定部本体110を建物側に固定す
るのであるが、その際に、扉を開放した状態(可動部2
00を回動させてバネを圧縮した状態)で固定部100
の固定作業が行われるが、このバネ300の弾性力等に
よって固定部本体110の位置を固定することに困難性
を生じたり、正確な位置決めが困難であるという問題を
有している。
【0007】また、上記扉取付金具であれば、一度製造
されるとその弾性手段300の弾性力を変更することが
できず、このため、その扉の重量や扉の設置場所等に応
じてその閉塞のスピード等を調整することができない。
さらに、長期間の使用によりバネの弾性力が落ちた場合
には、分解してスプリングを交換することを要するとい
う問題を有する。
【0008】そこで、本願発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであり、本願発明の第一の課題は、容易に製
造することができ、その安定性にも優れた扉取付金具を
提供することにある。また、第二の課題は、扉の取付作
業の容易化を図ることのできる扉取付金具を提供するこ
とにある。さらに、第三の課題は、扉の設置箇所等に応
じて、扉の閉塞等のスピードや力を調整することのでき
る扉取付金具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る扉取付金
具は、上記第一の課題を解決すべく、建物側に固定され
る固定部と、該固定部に回動自在に連結されるとともに
扉が固定される回動部と、前記回動部を所定位置に戻す
ための弾性手段とを有し、前記固定部又は回動部の一方
側に摺動自在に摺動部材が設けられ、該摺動部材には、
固定部又は回動部の他方側に当接する当接部が設けら
れ、前記弾性手段は、該当接部が当接する被当接部に向
けて摺動部材を弾性付勢するように設けられており、当
接部と被当接部とは、可動部が所定位置に位置した際に
互いに略面接触するテーパ面から構成されていることを
特徴としている。
【0010】かかる構成からなる扉取付金具にあって
は、扉を回動した際(例えば扉を手で押して)に、可動
部が回動すると、当接部と被当接部とが互いにそのテー
パ面上を摺動することにより、摺動部材が弾性手段の弾
性力に抗して摺動する。そして、この状態で扉を回動す
る力をなくすと(例えば扉から手を離すと)、弾性手段
の弾性力によって摺動部材が摺動して、当接部と被当接
部とが互いに略面接触する原点位置に復帰することにな
る。このように当接部及び被当接部とのテーパ面を利用
し、従来のような回転ローラを不要としたことにより、
構造の容易化が図られ、このため、製造コストを低減す
ることができる。また、摺動部材の原点位置において
は、当接部及び被当接部とは互いに略面接触状態にある
ので、安定性に優れるという利点を有する。
【0011】また、本願発明に係る扉取付金具において
は、請求項2記載のように、互いに当接する前記テーパ
面のうち、一方側は、両側から中央にかけて凹んだ凹状
に形成され、他方側は、該凹状部分に嵌り込むように中
央が突出した形状に形成されていることが好ましい。
【0012】このように形成することにより、扉を回動
した際に、テーパ面同士は、軸心を挟んだ二点により当
接するので、摺動部材等の安定性に優れている。
【0013】また、本願発明に係る扉取付金具は、上記
第一の課題を解決すべく請求項3記載のように、建物側
に固定される固定部と、該固定部に回動自在に連結され
るとともに扉が固定される回動部と、前記回動部を所定
位置に戻すための弾性手段とを有し、前記固定部は、可
動部側に向けて突設された取付軸部を有し、前記可動部
は、扉に固定される可動部本体と、この可動部本体に前
記取付軸部の軸方向に摺動自在に設けられた摺動部材と
を有し、該摺動部材は、前記取付軸部の突出面に当接す
る当接部を有するとともに、前記弾性手段によって突出
面側に向けて弾性付勢されており、前記突出面又は/及
び当接面がテーパ面から構成されていることを特徴とし
ている。
【0014】かかる構成からなる扉取付金具にあって
は、扉を回動した際(例えば扉を手で押して)に、可動
部が回動すると、当接部と取付軸部の突出面とがそのテ
ーパ上を摺動しあうことにより、摺動部材が弾性手段の
弾性力に抗して摺動する。そして、この状態で扉を回動
する力をなくすと(例えば扉から手を離すと)、弾性手
段の弾性力によって摺動部材が摺動して、原点位置に復
帰することになる。このようにテーパ面を利用し、従来
のような回転ローラを不要とし、構造の容易化を図って
いるため、製造コストが低減することができる。
【0015】また、本願発明に係る扉取付金具において
は、上記第二の課題を解決すべく、請求項4記載のよう
に、回動部及び固定部には、ピン等を挿入することによ
り、固定部に対して一定角度で可動部を強制的制止する
ための制止孔部が形成されている構成を採用することが
好ましい。
【0016】かかる構成からなる扉取付金具にあって
は、可動部を一定角度まで回動して、その状態において
回動部及び固定部にそれぞれ設けられた制止孔部にピン
等を挿入することにより、その一定角度の状態で可動部
を制止しておくことが可能である。このため、例えば扉
と可動部とを固定せしめた後に、上記のように制止孔部
を利用して一定角度に可動部を制止させておき、この状
態で固定部を建物側に固定することができ、このため取
付作業を容易に行い得るという利点を有する。なお、固
定部に取付軸部が設けられている場合には、固定部側の
制止孔部は、取付軸部に設けることが好ましい。
【0017】また、本願発明に係る扉取付金具において
は、上記第二の課題を解決すべく、請求項5記載のよう
に、固定部には、建物側に固定するための固定用孔部が
形成されており、該固定用孔部は、長孔に形成されてい
る構成を採用することが好ましい。
【0018】かかる構成からなる扉取付金具にあって
は、固定部を建物側に固定するのに例えばネジ等の固定
手段を用いる場合に、固定用孔部に挿入した固定手段を
建物側に仮止めして、その状態で固定用孔部に沿って固
定手段を移動するように扉取付金具を移動させて、扉取
付位置の微調整を行うことが可能となる。
【0019】また、本願発明に係る扉取付金具において
は、上記第三の課題を解決すべく、請求項6記載のよう
に、弾性手段の弾性力を調整する調整手段が設けられて
いる構成を採用することが好ましい。
【0020】かかる構成からなる扉取付金具にあって
は、調整手段によって弾性手段の弾性力を調整すること
により、摺動部材が原点位置に復帰する力を調整するこ
とができる。このため、扉の回動に要する力、復帰する
スピード等を調整することが可能となる。また、仮に長
期間の使用により弾性手段の弾性力が落ちた場合であっ
ても、該調整手段の調整により容易にこれを調整するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明の実施の形態に
係る扉取付金具の概略的断面図である。図2は、同実施
形態における扉取付金具の固定部の概略的斜視図で、
(イ)は扉の上部側の固定部、(ロ)は扉の下部側の固
定部を表す。図3は、同実施形態の扉取付金具を用いて
扉を取付ける状態を説明する概略説明図である。図4
は、他の実施の形態に係る扉取付金具の概略的断面図で
ある。
【0022】本実施形態の扉取付金具は、図1に示すよ
うに、建物600に固定される固定部100と、扉70
0に固定される回動部200とが回動自在に設けられて
なるものである。
【0023】前記固定部100は、ネジ等によって建物
600に固定するための固定用孔部111が穿設された
固定部本体110と、該固定部本体110から突設され
た軸部120(取付軸部)とから構成されている。な
お、前記回動部200は、この軸部120を中心に回動
自在に設けられている。
【0024】前記固定部本体110に穿設された固定用
孔部111は、図2に示すように、固定部本体110の
固定位置を調整できるように長孔に形成されており、扉
700の上部側に取付けられる固定部本体110と、下
部側固定部本体110とでは、その長孔の方向を異なら
しめている。具体的には、一方側の固定用孔部111が
幅方向に、他方側の固定用孔部111が奥行き方向に形
成されている。なお、各固定部本体110には、固定用
孔部111がそれぞれ二つ形成されている。
【0025】また、前記軸部120は、突出面121
(固定部本体110から突出した側の面・被当接部)が
テーパ面として形成されている。具体的には、本実施形
態においては、この突出面が、中央部(軸芯部)から両
側にかけてテーパ面とされており、中央部が突出した形
状に形成されている。なお、該軸部120は、例えばエ
ンプラ等の合成樹脂から構成することが可能であり、特
に突出面121(被当接部)は平滑性を有する部材から
構成することが好ましい。なお、前記固定部本体110
は、ステンレス等の金属から構成することが好ましい。
【0026】また、該軸部120には、後述する角度規
制ピンPが挿入可能な制止孔部123が形成されてい
る。この制止孔部123は、図示例においては正面部位
に設けられており、この制止孔部123は、軸部120
に貫通して設けられている。
【0027】さらに、前記回動部200は、ネジ等によ
って扉700に固定するための固定用孔部211が穿設
された回動部本体210と、回動部本体210内に摺動
自在に保持されている摺動部材220とを備えてなる。
この摺動部材220は、回動部本体210と相対的に回
動せずに軸方向に摺動するように設けられ、具体的に
は、例えば一方側に溝等のスライド部分を軸方向に設
け、他方側にこれに嵌り込む突出部を設ける、或いは、
摺動部材220の側面を平面とし、この平面と常時略当
接するように設けられた面を回動部本体210に設けて
いる。
【0028】前記摺動部材220は、前記固定部100
の軸部120の突出面121に当接するように設けられ
ており、この突出面121と当接する摺動部材220の
当接面221は、前記突出面121と嵌り合うようなテ
ーパ面として形成されている。具体的には、その中央部
が凹み、両側にかけて立ちあがった略V字状の形状に形
成されている。ここで、前記突出面121と当接面22
1とは、扉700が閉塞された位置(摺動部材220の
原点位置)において互いに嵌り合うように設けられてい
る。なお、摺動部材220は、例えばエンプラ等の合成
樹脂から構成することが可能であり、特に当接面221
は平滑性を有する部材から構成することが好ましい。な
お、前記回動部本体210は、ステンレス等の金属から
構成することが好ましい。
【0029】また、該摺動部材220は、弾性手段たる
バネ300(スプリングバネ)によって、前記軸部12
0側に向けて付勢されている。具体的には、当接面22
1と反対側の摺動部材220の他面と、回動部本体21
0に設けられたバネ受座216との間にバネ300が介
在されており、このバネ300の弾性力によって摺動部
材220の当接面221と前記軸部120の突出面12
1とが嵌り合うように設けられている。
【0030】また、前記回動部本体210は、前記バネ
受座216が形成された受座部材215を有し、該受座
部材215は、軸方向に移動可能に設けられており、受
座部材215の位置に応じてバネ300の弾性力を調整
可能に設けられている。具体的には、回動部本体210
は、外部から回転操作可能なネジ部材217(操作部)
と、該ネジ部材217が螺着入されネジ部材217の回
転により出退する出退部材218とを有し、この出退部
材218と前記受座部材215とが当接しており、その
当接部分がテーパ面として形成されており、出退部材2
18の出退により受座部材215の軸方向の位置が変更
されるように設けられている。なお、前記ネジ部材21
7は、回動部本体210の建物扉枠側(図1の右側・扉
静止位置における壁枠側)から回転操作可能に設けられ
ている。また、該出退部材218及び受座部材215
は、例えばエンプラ等の合成樹脂から構成することが可
能であり、特に両者の当接部分(テーパ面)は平滑性を
有する部材から構成することが好ましい。なお、ネジ部
材217は、ステンレス等の金属から構成することが好
ましい。
【0031】また、回動部本体210には、角度規制ピ
ンPが挿通可能な制止孔部213が穿設されており、回
動部200を原点位置から所望角度(例えば90°)回
動させた際に、該制止孔部213に角度規制ピンPを挿
通すると、該ピンPが前記固定部100の軸部120に
設けた制止孔部123に挿入できるように設けられてい
る。つまり、固定部100に対して一定角度で回動部2
00を強制的制止することができるように設けられてい
る。なお、この回動部200の制止孔部213は、回動
部本体210の建物扉枠側(図1の右側・壁側)に形成
されている。
【0032】次に、本願発明の実施の形態の扉取付金具
を用いた両開き扉の取付方法について説明する。
【0033】まず、扉700の上下隅部にそれぞれ本実
施形態の扉取付金具を固定する。具体的には、回動部2
00の固定用孔部211をネジ等の固定手段400を挿
入して、この固定手段400によって扉700を固定す
ることとなる。
【0034】このようにして扉700に扉取付金具を取
付けた後に、扉取付金具の固定部100を建物側600
に固定することになる。なお、この建物側600に固定
する際に、その固定部100が取付けられる部位を、図
3に示すように、凹部610(切欠部)として形成して
おくことが好ましく、例えば図示例のように上部のみに
凹部610を形成することが好ましい。特に、本実施形
態の扉取付金具にあっては、固定部100を回動部20
0側に弾性手段300の弾性力に抗して押し込むことに
より、固定部100と回動部200との相対距離を変更
できるようも設けられているので、上記のように建物側
600に固定部100の取付部位を凹部として形成して
も、固定部100と回動部200との相対距離を弾性手
段300の弾性力に抗して近接せしめて、この凹部61
0に固定部100を嵌め込むことが可能である。
【0035】また、この建物側600の固定に際して
は、予め固定部100に対して所定角度に回動部200
(扉)を回動させて、回動部200及び固定部100に
形成された制止孔部123,213に角度規制ピンPを
挿入することが好ましい。これにより、容易に固定部1
00を固定手段500によって固定することができる。
また、上記回動部200の制止孔部213は、扉700
の建物扉枠側に設けられているので、扉700の閉塞状
態において露呈することがなく、その美観においても優
れている。
【0036】また、この建物側600の固定に際して
は、ネジ等の固定手段500を用いる場合に、固定用孔
部111に挿入した固定手段500を建物側600に仮
止めして、その状態で固定用孔部111に沿って固定手
段500を移動するように扉取付金具(扉700)を移
動させて、扉取付位置の微調整を行うことができる。こ
のため、的確な位置に扉700を容易に取付けることが
可能となる。
【0037】上記のように本実施形態の取付金具によっ
て取付けられた扉700は、双方向に開閉でき、また開
放された後に手を離す等、その扉700に作用する力を
除去すると、弾性手段300の弾性力によって自動的に
閉塞されることになる。具体的には、回動部200が回
動すると、当接部221と取付軸部120の突出面12
1(被当接部)とがそのテーパ上を摺動しあうことによ
り、摺動部材220が弾性手段300の弾性力に抗して
摺動して(図1において下方側に移動して)、一方、こ
の状態で扉700を回動する力をなくすと、弾性手段3
00の弾性力によって摺動部材220が摺動して(図1
において上方側に移動して)、原点位置に復帰すること
により、扉700が自動的に閉塞されることになる。
【0038】また、扉700の重量や扉700の設置場
所等に応じて、調整手段(ネジ部材217等)により弾
性手段300の弾性力を調整して、扉700の閉塞する
スピード等を調整することが可能である。具体的には、
扉700の建物扉枠側から操作部たるネジ部材217を
回転操作することにより、これに螺合された出退部材2
18が出退し、この出退部材218の出退により受座部
材215の軸方向の位置が変更され、これにより、受座
部材215と摺動部材220との相対的な距離を変更す
ることができるので、弾性手段たるバネ300の弾性力
を変更することかできる。なお、この調整手段による弾
性手段300の弾性力の調整を扉取付時に行う、つま
り、固定部100の固定の前は弾性手段300の弾性力
を弱くして、この状態で前述のように凹部610に固定
部100を嵌め込んで、固定部100の取付後に弾性手
段300を所望の弾性力に調整手段によって調整するこ
とも可能となる。また、このネジ部材217は、扉70
0の建物扉枠側に設けられているので、扉700の閉塞
状態において露呈することがなく、その美観においても
優れている。
【0039】なお、上記弾性手段300の弾性力の調整
に際しては、上述のように回動部200及び固定部10
0の制止孔部に角度規制ピンPを挿入して、扉700を
所定角度に規制しておくことにより、上記調整作業を容
易に行い得る。
【0040】本実施形態の扉取付金具は、上記構成によ
って既述の各種利点を有するとともに、従来のような回
転ローラが不要で、その構造が簡単であり、製造コスト
の低減が図られるという利点も有する。
【0041】なお、本実施形態は上述のように構成した
ため、上記利点を奏するものであったが、本願発明はこ
れに限定されるものでなく、本願請求項記載の範囲内に
おいて適宜設計変更可能である。
【0042】すなわち、上記実施形態においては、互い
に当接する当接面221及び突出面121(被当接面)
のうち、一方側221を両側から中央にかけて凹んだ凹
状に形成し、他方側121を該凹状部分に嵌り込むよう
に中央が突出した形状に形成しているが、例えば、図4
に示すように、当接面221及び突出面121を、一方
(図示では右)から他方(左)にかけて傾斜したテーパ
面(下方に傾斜したテーパ面)から構成することも可能
である。
【0043】
【発明の効果】上述のように、本願発明に係る扉取付金
具にあっては、弾性手段及びテーパ面を利用して扉の原
点位置への復帰を行い、従来のような回転ローラを不要
とし、構造の容易化を図っているため、製造コストの低
減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る扉取付金具の一部
断面を含む概略的正面図である。
【図2】同実施形態の扉取付金具の固定部の概略的斜視
図で、(イ)は扉の上部側の固定部、(ロ)は扉の下部
側の固定部を表す。
【図3】同実施形態の扉取付金具を用いて扉を取付ける
状態を説明する概略説明図である。
【図4】本願発明の他の実施の形態に係る扉取付金具の
一部断面を含む概略的正面図である。
【図5】従来の扉取付金具の説明図で、(イ)は側面
図、(ロ)は一部断面を含む概略的正面図である。
【符号の説明】
100 固定部 110 固定部本体 111 固定用孔部 120 軸部(取付軸部) 121 突出面(被当接部) 123 制止孔部 200 回動部 210 回動部本体 211 固定用孔部 213 制止孔部 215 受座部材 216 バネ受座 217 ネジ部材 218 出退部材 220 摺動部材 221 当接面 300 弾性手段(バネ) 400,500 固定手段(ネジ) 600 建物 610 凹部(切欠部) 700 扉 P 角度規制ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物側に固定される固定部と、該固定部
    に回動自在に連結されるとともに扉が固定される回動部
    と、前記回動部を所定位置に戻すための弾性手段とを有
    し、前記固定部又は回動部の一方側に摺動自在に摺動部
    材が設けられ、該摺動部材には、固定部又は回動部の他
    方側に当接する当接部が設けられ、前記弾性手段は、該
    当接部が当接する被当接部に向けて摺動部材を弾性付勢
    するように設けられており、当接部と被当接部とは、可
    動部が所定位置に位置した際に互いに略面接触するテー
    パ面から構成されていることを特徴とする扉取付金具。
  2. 【請求項2】 互いに当接する前記テーパ面のうち、一
    方側は、両側から中央にかけて凹んだ凹状に形成され、
    他方側は、該凹状部分に嵌り込むように中央が突出した
    形状に形成されている請求項1記載の扉取付金具。
  3. 【請求項3】 建物側に固定される固定部と、該固定部
    に回動自在に連結されるとともに扉が固定される回動部
    と、前記回動部を所定位置に戻すための弾性手段とを有
    し、前記固定部は、可動部側に向けて突設された取付軸
    部を有し、前記可動部は、扉に固定される可動部本体
    と、この可動部本体に前記取付軸部の軸方向に摺動自在
    に設けられた摺動部材とを有し、該摺動部材は、前記取
    付軸部の突出面に当接する当接部を有するとともに、前
    記弾性手段によって突出面側に向けて弾性付勢されてお
    り、前記突出面又は/及び当接面がテーパ面から構成さ
    れていることを特徴とする扉取付金具。
  4. 【請求項4】 前記回動部及び固定部には、ピン等を挿
    入することにより、固定部に対して一定角度で可動部を
    強制的制止するための制止孔部が形成されている請求項
    1乃至3の何れかに記載の扉取付金具。
  5. 【請求項5】 前記固定部には、建物側に固定するため
    の固定用孔部が形成されており、該固定用孔部は、長孔
    に形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の扉取
    付金具。
  6. 【請求項6】 前記弾性手段の弾性力を調整する調整手
    段が設けられている請求項1乃至5の何れかに記載の扉
    取付金具。
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JP2008248483A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Comany Inc 折戸装置の調整窓

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