JP2002167589A - 金属加工油剤 - Google Patents
金属加工油剤Info
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- JP2002167589A JP2002167589A JP2000365668A JP2000365668A JP2002167589A JP 2002167589 A JP2002167589 A JP 2002167589A JP 2000365668 A JP2000365668 A JP 2000365668A JP 2000365668 A JP2000365668 A JP 2000365668A JP 2002167589 A JP2002167589 A JP 2002167589A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属加工において、潤滑性能に優れる金属加
工油、特に水溶性の金属加工油剤を提供する。 【解決手段】 ビニルラクタムとα−オレフィンおよび
/または(メタ)アクリル酸アルキルを必須の構成単位
とする共重合体を金属加工油剤中に含有させる。ビニル
ラクタムとしては特にN−ビニルピロリドンが好まし
い。
工油、特に水溶性の金属加工油剤を提供する。 【解決手段】 ビニルラクタムとα−オレフィンおよび
/または(メタ)アクリル酸アルキルを必須の構成単位
とする共重合体を金属加工油剤中に含有させる。ビニル
ラクタムとしては特にN−ビニルピロリドンが好まし
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削、研削、塑性
加工等の金属加工に用いられる油剤に関する。
加工等の金属加工に用いられる油剤に関する。
【0002】
【従来の技術】金属加工に用いられる油剤は、大別して
水溶性油剤と不水溶性油剤に分類されるが、そのいずれ
にも種々の高分子化合物が用いられることが多く、ポリ
アルキレングリコール類やポリビニルピロリドン等の非
イオン性の高分子もその代表的なものである。しかしな
がら、例えば、切削用、研削用の水溶性金属加工油剤に
水溶性の高いポリエチレングリコールやポリビニルピロ
リドンを用いると金属表面への吸着性が悪いため、特に
近年の金属加工の高速化において潤滑性能、防錆性能の
点でいまだ改善の余地が残されている。それを解決する
方法として、特開2000−160186号では水に対
する溶解度の低いポリプロピレングリコール、ポリブチ
レングリコールを用いる事が開示されている。しかし、
この方法でも、潤滑性と油剤への可溶化の両立のため、
特定範囲の分子量のものに制約されるため、充分な性能
を発現するには至っていない。一方、塑性加工用の水溶
性金属加工用油剤として、特開昭54−5847号には
ビニルピロリドンのホモポリマー、酢酸ビニルやビニル
ステアレートとの共重合体を冷間加工用潤滑剤として使
用できることが開示されている。しかしながら、ポリビ
ニルピロリドンは、潤滑性能においていまだ充分とは言
えず、酢酸ビニル、ビニルステアレートについては実施
例には開示されておらず、その効果は不明である。
水溶性油剤と不水溶性油剤に分類されるが、そのいずれ
にも種々の高分子化合物が用いられることが多く、ポリ
アルキレングリコール類やポリビニルピロリドン等の非
イオン性の高分子もその代表的なものである。しかしな
がら、例えば、切削用、研削用の水溶性金属加工油剤に
水溶性の高いポリエチレングリコールやポリビニルピロ
リドンを用いると金属表面への吸着性が悪いため、特に
近年の金属加工の高速化において潤滑性能、防錆性能の
点でいまだ改善の余地が残されている。それを解決する
方法として、特開2000−160186号では水に対
する溶解度の低いポリプロピレングリコール、ポリブチ
レングリコールを用いる事が開示されている。しかし、
この方法でも、潤滑性と油剤への可溶化の両立のため、
特定範囲の分子量のものに制約されるため、充分な性能
を発現するには至っていない。一方、塑性加工用の水溶
性金属加工用油剤として、特開昭54−5847号には
ビニルピロリドンのホモポリマー、酢酸ビニルやビニル
ステアレートとの共重合体を冷間加工用潤滑剤として使
用できることが開示されている。しかしながら、ポリビ
ニルピロリドンは、潤滑性能においていまだ充分とは言
えず、酢酸ビニル、ビニルステアレートについては実施
例には開示されておらず、その効果は不明である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、金
属加工油剤、特に水溶性金属加工油剤において特に潤滑
性能の向上をはかるための添加剤を提供することを課題
とする。
属加工油剤、特に水溶性金属加工油剤において特に潤滑
性能の向上をはかるための添加剤を提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、ビニルラクタムと
側鎖にアルキル基を有する特定のα、β−不飽和単量体
との共重合体を金属加工油剤に配合することにより、潤
滑性に優れた油剤となることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
を解決すべく鋭意検討を行った結果、ビニルラクタムと
側鎖にアルキル基を有する特定のα、β−不飽和単量体
との共重合体を金属加工油剤に配合することにより、潤
滑性に優れた油剤となることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、ビニルラクタムとα
−オレフィンおよび/または(メタ)アクリル酸アルキ
ルを必須の構成単位とする共重合体を含有してなる金属
加工油剤である。
−オレフィンおよび/または(メタ)アクリル酸アルキ
ルを必須の構成単位とする共重合体を含有してなる金属
加工油剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を説明す
る。
る。
【0007】本発明の共重合体を構成するビニルラクタ
ムとしては特に限定されないが、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニル−5−メチル−2−ピロリドン、N−ビ
ニルピペリドン、N−ビニル−6−メチル−2−ピペリ
ドン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ビニル−
7−メチル−ε−カプロラクタム等が挙げられ、これら
の単独あるいは2種以上の混合物であってもよいが、N
−ビニルピロリドン好ましい。
ムとしては特に限定されないが、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニル−5−メチル−2−ピロリドン、N−ビ
ニルピペリドン、N−ビニル−6−メチル−2−ピペリ
ドン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ビニル−
7−メチル−ε−カプロラクタム等が挙げられ、これら
の単独あるいは2種以上の混合物であってもよいが、N
−ビニルピロリドン好ましい。
【0008】一方、α−オレフィンとしては、炭素数4
以上のものであれば特に限定されず、1−ブテン、1−
ペンテン、1―ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、
1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、
1−オクタデセン、1−エイコセン、1−トリアコンテ
ン等が挙げられ、これらの単独あるいは2種以上の混合
であってもよいが、炭素数6以上が好ましく、8以上が
より好ましく、12以上が最も好ましい。
以上のものであれば特に限定されず、1−ブテン、1−
ペンテン、1―ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、
1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、
1−オクタデセン、1−エイコセン、1−トリアコンテ
ン等が挙げられ、これらの単独あるいは2種以上の混合
であってもよいが、炭素数6以上が好ましく、8以上が
より好ましく、12以上が最も好ましい。
【0009】また、(メタ)アクリル酸アルキルとして
は(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)
アクリル酸オクタデシル等が挙げられ、これらの単独あ
るいは2種以上の混合物であってもよく、また、アルキ
ル基としては直鎖であっても、分岐であってもよいが、
アルキル基の炭素数としては4以上が好ましく、6以上
がより好ましく、10以上が最も好ましい。
は(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)
アクリル酸オクタデシル等が挙げられ、これらの単独あ
るいは2種以上の混合物であってもよく、また、アルキ
ル基としては直鎖であっても、分岐であってもよいが、
アルキル基の炭素数としては4以上が好ましく、6以上
がより好ましく、10以上が最も好ましい。
【0010】本発明においては、α−オレフィンと(メ
タ)アクリル酸アルキルいずれを用いてもよいが、α−
オレフィンの方がその共重合体の加水分解に対する安定
性がより高く好ましい。
タ)アクリル酸アルキルいずれを用いてもよいが、α−
オレフィンの方がその共重合体の加水分解に対する安定
性がより高く好ましい。
【0011】本発明の共重合体としては、ビニルラクタ
ムとα−オレフィンおよび/または(メタ)アクリル酸
アルキルからなる共重合体であることが好ましいが、金
属加工油に配合しその機能を損ねない範囲であれば他の
モノマーを共重合させることも可能である。その場合、
他のモノマーの含有量としては、40重量%以下が好ま
しく、20重量%以下がより好ましく、10重量%以下
が最も好ましい。共重合可能なモノマーとしては、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等
のカルボキシル基含有不飽和単量体およびその塩、(メ
タ)アクリル酸−2−スルホン酸エチルエステル、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸等のスルホキシル基
含有不飽和単量体およびその塩、(メタ)アクリルアミ
ドおよびN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド系不飽和単
量体、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸エステ
ル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビ
ニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩基性不飽和単
量体およびその塩または第4級化物、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリル酸
エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニル
エステル類、ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミ
ド、ビニルオキサゾリドン等のビニルアミド類、スチレ
ン等が挙げられる。
ムとα−オレフィンおよび/または(メタ)アクリル酸
アルキルからなる共重合体であることが好ましいが、金
属加工油に配合しその機能を損ねない範囲であれば他の
モノマーを共重合させることも可能である。その場合、
他のモノマーの含有量としては、40重量%以下が好ま
しく、20重量%以下がより好ましく、10重量%以下
が最も好ましい。共重合可能なモノマーとしては、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等
のカルボキシル基含有不飽和単量体およびその塩、(メ
タ)アクリル酸−2−スルホン酸エチルエステル、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸等のスルホキシル基
含有不飽和単量体およびその塩、(メタ)アクリルアミ
ドおよびN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド系不飽和単
量体、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸エステ
ル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビ
ニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩基性不飽和単
量体およびその塩または第4級化物、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリル酸
エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニル
エステル類、ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミ
ド、ビニルオキサゾリドン等のビニルアミド類、スチレ
ン等が挙げられる。
【0012】本発明の共重合体中、ビニルラクタムとα
−オレフィンおよび/または(メタ)アクリル酸アルキ
ルの重量基準の比率としては、20〜95:80〜5が
好ましく、50〜90:50〜10がより好ましい。ビ
ニルラクタムが20重量%未満になると、金属加工油に
配合した際あるいはそれを希釈した際分離したり、たと
え分離しなくとも、金属との密着性が不十分となり潤滑
性が不足する結果となり好ましくない。一方、95重量
%を越えると水溶性が大きくなり、潤滑性が不足し好ま
しくない。
−オレフィンおよび/または(メタ)アクリル酸アルキ
ルの重量基準の比率としては、20〜95:80〜5が
好ましく、50〜90:50〜10がより好ましい。ビ
ニルラクタムが20重量%未満になると、金属加工油に
配合した際あるいはそれを希釈した際分離したり、たと
え分離しなくとも、金属との密着性が不十分となり潤滑
性が不足する結果となり好ましくない。一方、95重量
%を越えると水溶性が大きくなり、潤滑性が不足し好ま
しくない。
【0013】共重合体の分子量は、特に限定はないが、
1、000〜1,000,000が好ましく、2,00
0〜500,000がより好ましくは、5,000〜2
00,000が最も好ましい。分子量が1,000未満
であると潤滑性が劣り、一方、1,000,000を越
えると金属加工油が増粘しすぎ取扱が困難となる。
1、000〜1,000,000が好ましく、2,00
0〜500,000がより好ましくは、5,000〜2
00,000が最も好ましい。分子量が1,000未満
であると潤滑性が劣り、一方、1,000,000を越
えると金属加工油が増粘しすぎ取扱が困難となる。
【0014】本発明の共重合体を得るには、構成単量体
を混合し共重合する方法以外にあらかじめポリビニルラ
クタムを製造しその後に他の構成単量体をグラフトさせ
る方法が可能である。重合反応は、従来公知の重合方
法、例えば、バルク重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重
合、沈殿重合等によって行なうことができるが、溶液重
合または乳化重合が好ましく溶液重合が最も好ましい。
重合開始剤としては従来公知のものが使用でき、具体的
には、例えば、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル
や2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジ
ン)二塩酸塩等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシ
ド、過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム等の過酸化物、アスコルビン酸と
過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチルヒ
ドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の酸化剤と還元
剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開
始剤等を使用することができる。重合反応における重合
開始剤の使用量については特に限定されず、所望の分子
量の共重合体を得るために適宜調整することができる。
なお、重合反応を行なう際には、重合開始剤の他に、適
宜必要に応じて任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤
等を用いることもできる。
を混合し共重合する方法以外にあらかじめポリビニルラ
クタムを製造しその後に他の構成単量体をグラフトさせ
る方法が可能である。重合反応は、従来公知の重合方
法、例えば、バルク重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重
合、沈殿重合等によって行なうことができるが、溶液重
合または乳化重合が好ましく溶液重合が最も好ましい。
重合開始剤としては従来公知のものが使用でき、具体的
には、例えば、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル
や2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジ
ン)二塩酸塩等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシ
ド、過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム等の過酸化物、アスコルビン酸と
過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチルヒ
ドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の酸化剤と還元
剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開
始剤等を使用することができる。重合反応における重合
開始剤の使用量については特に限定されず、所望の分子
量の共重合体を得るために適宜調整することができる。
なお、重合反応を行なう際には、重合開始剤の他に、適
宜必要に応じて任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤
等を用いることもできる。
【0015】本発明の共重合体を得る重合反応に用いる
溶媒としては、特に制限されないが、溶液重合において
は、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール
類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の
アミド類、酢酸エチル、酢酸ブチル、γ―ブチロラクト
ン等のエステル類、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化
水素類、シクロヘキサン等の脂環式飽和炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド等のスルホ
ン酸エステル類等が挙げられる。これらのなかで特に水
およびアルコール類が好ましい。これらの溶媒は、単独
あるいは2種類以上を混合して用いることができる。
溶媒としては、特に制限されないが、溶液重合において
は、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール
類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の
アミド類、酢酸エチル、酢酸ブチル、γ―ブチロラクト
ン等のエステル類、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化
水素類、シクロヘキサン等の脂環式飽和炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド等のスルホ
ン酸エステル類等が挙げられる。これらのなかで特に水
およびアルコール類が好ましい。これらの溶媒は、単独
あるいは2種類以上を混合して用いることができる。
【0016】重合における反応温度は、反応原料等の条
件に応じて適宜設定すればよいが、通常は0〜250
℃、好ましくは20〜150℃で実施する。重合中の反
応系内の圧力は、任意の条件であって良いが、高温反応
には加圧下で行うことが好ましい。
件に応じて適宜設定すればよいが、通常は0〜250
℃、好ましくは20〜150℃で実施する。重合中の反
応系内の圧力は、任意の条件であって良いが、高温反応
には加圧下で行うことが好ましい。
【0017】本発明の金属加工油に配合される共重合体
の量はその使用目的により適宜設定すればよいが、切
削、研削を目的とする場合は0.1〜40重量%、好ま
しくは0.5〜30重量%である。0.1重量%未満で
は潤滑性が乏しいため好ましくなく、40重量%を越え
ると、油剤の水希釈液が不安定になったり、原液粘度が
高くなりすぎるため好ましくない。なお、通常上記用途
に使用する際には水で希釈することが多く、通常5〜1
00倍に希釈して使うことが好ましい。
の量はその使用目的により適宜設定すればよいが、切
削、研削を目的とする場合は0.1〜40重量%、好ま
しくは0.5〜30重量%である。0.1重量%未満で
は潤滑性が乏しいため好ましくなく、40重量%を越え
ると、油剤の水希釈液が不安定になったり、原液粘度が
高くなりすぎるため好ましくない。なお、通常上記用途
に使用する際には水で希釈することが多く、通常5〜1
00倍に希釈して使うことが好ましい。
【0018】一方、冷間圧延加工、熱間圧延加工、プレ
ス加工、鍛造加工、引き抜き加工等の塑性加工に使用す
る場合は、湿式で使用する場合と乾式で使用する場合に
おいてそれぞれ適宜濃度をコントロールすればよいが、
本発明の共重合体の濃度は湿式で使用する際には0.0
1〜10重量%が好ましく、0.01重量%未満では潤
滑性が不十分であり、10重量%を越えるとその効果に
大きな変化はなく経済的でない。乾式で使用する場合に
は、塗布のしやすさや乾燥工程の時間を考慮し、0.1
〜80重量%が好ましく、1〜50重量%がより好まし
い。塗布後の皮膜量としては他の添加物を含めた総固形
分基準で0.5〜30g/m2が好ましく、2〜20g
/m2がより好ましい。また、皮膜中の共重合体成分と
しては20重量%以上が好ましく、40重量%以上がよ
り好ましく、60重量%以上が最も好ましい。皮膜量が
0.5g/m2未満では潤滑性が充分でなく、焼き付き
等の問題が生じる。一方、30g/m2以上ではその効
果にほとんど差がなく経済的でない。塗布方法として
は、浸漬、スプレー、流しかけ等の公知の方法を実施す
ればよい。塗布後の乾燥は常温放置でも構わないが、通
常60〜150℃で5〜60分行うのが好ましい。
ス加工、鍛造加工、引き抜き加工等の塑性加工に使用す
る場合は、湿式で使用する場合と乾式で使用する場合に
おいてそれぞれ適宜濃度をコントロールすればよいが、
本発明の共重合体の濃度は湿式で使用する際には0.0
1〜10重量%が好ましく、0.01重量%未満では潤
滑性が不十分であり、10重量%を越えるとその効果に
大きな変化はなく経済的でない。乾式で使用する場合に
は、塗布のしやすさや乾燥工程の時間を考慮し、0.1
〜80重量%が好ましく、1〜50重量%がより好まし
い。塗布後の皮膜量としては他の添加物を含めた総固形
分基準で0.5〜30g/m2が好ましく、2〜20g
/m2がより好ましい。また、皮膜中の共重合体成分と
しては20重量%以上が好ましく、40重量%以上がよ
り好ましく、60重量%以上が最も好ましい。皮膜量が
0.5g/m2未満では潤滑性が充分でなく、焼き付き
等の問題が生じる。一方、30g/m2以上ではその効
果にほとんど差がなく経済的でない。塗布方法として
は、浸漬、スプレー、流しかけ等の公知の方法を実施す
ればよい。塗布後の乾燥は常温放置でも構わないが、通
常60〜150℃で5〜60分行うのが好ましい。
【0019】上記共重合体以外に金属加工油へは、従来
公知の添加物を配合することができる。具体的には、マ
シン油などの鉱物油、動植物系の油脂、パーム油エステ
ル、こめぬか油、牛脂エステル等の脂肪酸エステル、塩
素化パラフィン、硫化鉱油、ホスフェート類、チオリン
酸塩等の極圧添加剤、グラファイト、二硫化モリブデ
ン、雲母等の潤滑剤、脂肪酸石けん、石油スルホン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ジエ
タノールアミド等の界面活性剤、シリコンエマルション
等の消泡剤、トリエタノールアミン、シクロヘキシルア
ミン、ベンゾトリアゾール、ジアルキルジチオリン酸亜
鉛等の金属防食剤、酸化防止剤、防腐剤、増粘剤等が挙
げられ、各成分については任意に選択して用いることが
できる。
公知の添加物を配合することができる。具体的には、マ
シン油などの鉱物油、動植物系の油脂、パーム油エステ
ル、こめぬか油、牛脂エステル等の脂肪酸エステル、塩
素化パラフィン、硫化鉱油、ホスフェート類、チオリン
酸塩等の極圧添加剤、グラファイト、二硫化モリブデ
ン、雲母等の潤滑剤、脂肪酸石けん、石油スルホン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ジエ
タノールアミド等の界面活性剤、シリコンエマルション
等の消泡剤、トリエタノールアミン、シクロヘキシルア
ミン、ベンゾトリアゾール、ジアルキルジチオリン酸亜
鉛等の金属防食剤、酸化防止剤、防腐剤、増粘剤等が挙
げられ、各成分については任意に選択して用いることが
できる。
【0020】本発明の金属加工油は各種金属の加工に使
用できるが、特に鉄、ステンレス鋼、ニッケルもしくは
ニッケル合金、銅もしくは銅合金、チタンもしくはチタ
ン合金、アルミニウムもしくはアルミニウム合金、ジル
コニウムもしくはジルコニウム合金の加工に好適に用い
られる。 実施例 以下に本発明を具体例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの例によって何ら制限されるものではない。 〔実施例1〜4、比較例1〕表1に示す組成になるよう
に水で希釈し、JIS K2519の手順に従い耐荷重
能を測定し、以下の判定基準に従い潤滑性を評価した。
用できるが、特に鉄、ステンレス鋼、ニッケルもしくは
ニッケル合金、銅もしくは銅合金、チタンもしくはチタ
ン合金、アルミニウムもしくはアルミニウム合金、ジル
コニウムもしくはジルコニウム合金の加工に好適に用い
られる。 実施例 以下に本発明を具体例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの例によって何ら制限されるものではない。 〔実施例1〜4、比較例1〕表1に示す組成になるよう
に水で希釈し、JIS K2519の手順に従い耐荷重
能を測定し、以下の判定基準に従い潤滑性を評価した。
【0021】潤滑性判定基準 ○:耐荷重能 4.5kg/cm2以上 △:耐荷重能 3.5kg/cm2以上 4.5kg/
cm2未満 ×:耐荷重能 3.5kg/cm2未満
cm2未満 ×:耐荷重能 3.5kg/cm2未満
【0022】
【表1】
【0023】〔実施例5〜7、比較例2〕表2に示す金
属加工油組成液に試験片(S45C材(焼鈍)で、直径
30mmΦで高さ16〜40mmまでの2mmピッチで
作製したもの)を浸漬した後、100℃、30分乾燥
し、後方せん孔試験に供した。試験は、試験片の高さの
低いものから順に加工を行い、加工面に傷が入るまで試
験した。評価は、内側に傷が入らなかった試験片のカッ
プ内高さを良好せん穿孔深さとした。
属加工油組成液に試験片(S45C材(焼鈍)で、直径
30mmΦで高さ16〜40mmまでの2mmピッチで
作製したもの)を浸漬した後、100℃、30分乾燥
し、後方せん孔試験に供した。試験は、試験片の高さの
低いものから順に加工を行い、加工面に傷が入るまで試
験した。評価は、内側に傷が入らなかった試験片のカッ
プ内高さを良好せん穿孔深さとした。
【0024】試験方法 試験機:200tクランクプレス 加工速度:30ストローク/分 金型:SKD11 パンチ:HAP40、ランド径21.21mmΦ
【0025】
【表2】
【0026】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 149/10 C10M 149/10 173/02 173/02 // C10N 40:20 C10N 40:20 Z Fターム(参考) 4H104 CE05A CE05C PA21 QA01 4J100 AA04Q AA07Q AA15Q AA16Q AA19Q AA21Q AL03Q AL04Q AL05Q AQ06P AQ07P AQ08P CA04 CA05 JA15
Claims (2)
- 【請求項1】ビニルラクタムとα−オレフィンおよび/
または(メタ)アクリル酸アルキルとを必須の構成単位
とする共重合体を含有してなる金属加工油剤。 - 【請求項2】ビニルラクタムがN−ビニルピロリドンで
ある請求項1記載の金属加工油剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000365668A JP2002167589A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 金属加工油剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000365668A JP2002167589A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 金属加工油剤 |
Publications (1)
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ID=18836401
Family Applications (1)
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JP2000365668A Pending JP2002167589A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 金属加工油剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002167589A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009013301A (ja) * | 2007-07-05 | 2009-01-22 | Adeka Corp | ダイシング切削水用添加剤及びそれを使用した切削加工方法 |
JP2012035336A (ja) * | 2010-08-03 | 2012-02-23 | Yushiro Chemical Industry Co Ltd | 固定砥粒ワイヤソー用水溶性加工液 |
-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000365668A patent/JP2002167589A/ja active Pending
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JP2009013301A (ja) * | 2007-07-05 | 2009-01-22 | Adeka Corp | ダイシング切削水用添加剤及びそれを使用した切削加工方法 |
JP2012035336A (ja) * | 2010-08-03 | 2012-02-23 | Yushiro Chemical Industry Co Ltd | 固定砥粒ワイヤソー用水溶性加工液 |
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