JP2002166261A - ディスポーザブル医療用具のリサイクルシステム - Google Patents

ディスポーザブル医療用具のリサイクルシステム

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JP2002166261A
JP2002166261A JP2000369352A JP2000369352A JP2002166261A JP 2002166261 A JP2002166261 A JP 2002166261A JP 2000369352 A JP2000369352 A JP 2000369352A JP 2000369352 A JP2000369352 A JP 2000369352A JP 2002166261 A JP2002166261 A JP 2002166261A
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Keijiro Masui
慶次郎 増井
Keiichiro Yoshida
慶一郎 吉田
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INPREST CO Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製機能部品とプラスチック部品等を組合
わせて構成したディスポーザブル医療用具が医療機関で
使用された後に、廃棄処分されないで、再利用されるよ
うにすること。 【解決手段】ディスポーザブル医療用具のリサイクルシ
ステムを、金属製機能部品とプラスチック部品等の組立
工程を経てディスポーザブル医療用具を製造する製造シ
ステム21、医療機関にディスポーザブル医療用具を供
給する供給システム22、使用済ディスポーザブル医療
用具を滅菌処理してメーカーに回収する回収システム2
3、及び、回収した使用済ディスポーザブル医療用具の
分解工程と耐用回数以内の金属製機能部品の選別工程と
検査工程を経て金属製機能部品を再生する部品再生シス
テム24とで構成した。そして、リサイクルシステムの
対象を、その金属製機能部品とプラスチック部品等が分
解可能な構造のディスポーザブル医療用具とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製機能部品とプラ
スチック部品を含むその他の部品(以下、プラスチック
部品等と記述する)を組合わせて構成されたディスポー
ザブル医療用具に関し、特に前記ディスポーザブル医療
用具を製造するメーカーとこれを利用する複数の医療機
関とを含むディスポーザブル医療用具のリサイクルシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスポーザブル医療用具は、診療行為
に使用された後は医療廃棄物として廃棄処分される。1
回使用したディスポーザブル医療用具を他の患者等に使
用すると、感染事故を起こす恐れがあるからである。1
回使用したディスポーザブル医療用具を滅菌すれば再利
用できそうである。医療分野では、消毒薬品や消毒ガス
等を用いた殺菌方法、オートクレーブ等の高圧蒸気を用
いた滅菌方法が一般的である。しかしながら、これらの
滅菌方法で使用後のディスポーザブル医療用具を完全に
滅菌することは極めて困難である。
【0003】特に、金属製機能部品とプラスチック部品
等が溶接や溶着等によって接合されて分解できないよう
に構成された従来のディスポーザブル医療用具について
は、消毒薬品や消毒ガス等を用いた殺菌方法、オートク
レーブ等の高圧蒸気を用いた滅菌方法では使用後のディ
スポーザブル医療用具の完全な滅菌は不可能である。し
かも、これらの滅菌方法が施された場合、プラスチック
部品が変形するので、金属製機能部品とプラスチック部
品等とから構成されたディスポーザブル医療用具は本来
の機能を果たさなくなる。結局のところ、金属製機能部
品とプラスチック部品等とから構成された従来のディス
ポーザブル医療用具は、使用後は医療廃棄物として廃棄
処分されている。その結果、医療廃棄物の量が年々増加
し、社会問題となっている。ところが、これを解決する
効果的な方法が未だに実現していない。
【0004】この従来のディスポーザブル医療用具の生
産から販売、使用、そして廃棄までの流れを図示すれ
ば、図11に示す如く、金属製機能部品とプラスチック
部品等が分解困難な構造のディスポーザブル医療用具を
製造する製造システム31、前記ディスポーザブル医療
用具をメーカーから直接に又は販売会社を経由して医療
機関に販売する供給システム32、及び、使用済ディス
ポーザブル医療用具を医療廃棄物処理業者が医療機関か
ら回収し廃棄処分する廃棄システム33とから構成され
た非リサイクルシステムである。
【0005】換言すれば、図12に示す如く、金属製機
能部品とプラスチック部品等とから構成された従来のデ
ィスポーザブル医療用具は、メーカー25から医療機関
26に販売され、そして、医療機関26で使用された後
は医療廃棄物処理業者27によって回収され、焼却炉で
焼却され、又は埋立処分場に埋め立てられて廃棄処分さ
れていた。従って、従来は図10に示す如く、医療機関
26はディスポーザブル医療用具の購入時に購入代金を
メーカー25に支払い、更に廃棄時には廃棄手数料を医
療廃棄物処理業者27に支払うという二重の費用負担を
強いられているという問題がある。
【0006】医療廃棄物として廃棄処分するにしても、
使用後のディスポーザブル医療用具には有害な病原菌等
を含む血液、体液、生体片が付着している可能性がある
ため、回収作業や廃棄作業に携わる人達の安全性の確保
と不法投棄の防止等に関して様々な問題がある。そし
て、これらの問題を解決するために、従来からいくつも
の提案がなされている。
【0007】例えば、特開平7−95982号公報に開
示されているディスポーザブル医療用具は、体腔内粘膜
と直接触れない部分の少なくとも一部の部材を、親水性
を有するポリマーを含む材料で構成することによって、
ディスポーザブル医療用具を再使用できないようにした
ものである。
【0008】特開平8−57442号公報には、プラス
チック材料の発火点よりも低く且つプラスチック材料の
融点よりも高い温度で加熱できる特殊な回収容器に使用
後のディスポーザブル医療用具を入れて、高温による滅
菌、及びプラスチック材料の溶解によるプラスチック材
料と非プラスチック材料の分別を行うようにした医療廃
棄物の処理方法が開示されている。この処理方法によれ
ば、使用後のディスポーザブル医療用具の滅菌、及びプ
ラスチック材料と非プラスチック材料(ゴムや金属材
料)の分別回収ができる。従って、回収作業や廃棄作業
に携わる人達の安全性の確保と、素材としての再利用が
可能である。
【0009】更に、特開平9−99019号公報には、
アミノ基を有する生化学物質の付着する医療廃棄物とし
てのプラスチック製ディスポーザブル医療用具と、オキ
シラン環を有するエポキシ化合物を混合することによっ
て、前記アミノ基によるエポキシ化合物のオキシラン環
の開環反応を生じさせ、最終処理物として医療廃棄物と
エポキシ硬化樹脂との固結物を生成させる医療廃棄物の
処理方法が開示されている。この処理方法によれば、使
用後のディスポーザブル医療用具の滅菌、及びプラスチ
ック材料の回収ができる。従って、回収作業や廃棄作業
に携わる人達の安全性の確保と、素材としての再利用が
可能である。
【0010】ところで、ディスポーザブル医療用具の中
には、価格が数万円もする内視鏡手術用器具の如き高価
なものがある。このような高価なディスポーザブル医療
用具は、金属製機能部品とプラスチック部品等を組合わ
せて構成されたディスポーザブル医療用具であり、その
部品コストの大部分を金属製機能部品が占めている。
【0011】上述した従来の医療用具の廃棄処理方法で
は、ディスポーザブル医療用具の高価な金属製機能部品
も単なる金属材料にしか再利用することが出来ないの
で、医療業界にとって極めて不経済であるという問題が
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する第1の課題は、金属製機能部品とプラスチック部品
等を組合わせて構成されたディスポーザブル医療用具が
医療機関で使用された後に、そのまま廃棄処分されない
で、再生工程を踏み再利用されるようにすることであ
る。
【0013】本発明が解決しようとする第2の課題は、
金属製機能部品とプラスチック部品等を組合わせて構成
されたディスポーザブル医療用具が医療機関で使用され
た後に、再生工程を踏み前記金属製機能部品を再生品と
して再利用することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本願
の第1発明のディスポーザブル医療用具のリサイクルシ
ステムを、金属製機能部品とプラスチック部品等の組立
工程を経てディスポーザブル医療用具を製造する製造シ
ステム、医療機関にディスポーザブル医療用具を供給す
る供給システム、使用済ディスポーザブル医療用具を滅
菌処理してメーカーに回収する回収システム、及び、回
収した使用済ディスポーザブル医療用具の分解工程と耐
用回数以内の金属製機能部品の選別工程と検査工程を経
て金属製機能部品を再生する部品再生システムとで構成
した。
【0015】上記課題を解決する本願の第2発明のディ
スポーザブル医療用具のリサイクルシステムを、金属製
機能部品とプラスチック部品等の組立工程を経てディス
ポーザブル医療用具を製造する製造システム、医療機関
にディスポーザブル医療用具を供給する供給システム、
使用済ディスポーザブル医療用具を分解し金属製機能部
品のみを滅菌処理してメーカーに回収する回収システ
ム、及び、回収した金属製機能部品から耐用回数以内の
ものを選別する選別工程と検査工程を経て金属製機能部
品を再生する部品再生システムとで構成した。
【0016】本発明に係るディスポーザブル医療用具の
リサイクルシステムにおいて、リサイクルの対象は、金
属製機能部品とプラスチック部品等が分解可能な構造で
あるディスポーザブル医療用具である。より具体的に
は、前記ディスポーザブル医療用具は、その金属製機能
部品とプラスチック部品等とが分解可能な構造であるデ
ィスポーザブル内視鏡手術用器具である。
【0017】そして、上記のディスポーザブル医療用具
の製造システムは、金属製機能部品とプラスチック部品
等の組立工程を経てディスポーザブル医療用具を製造す
る製造システムとした。この製造システムにおいて、新
品の金属製機能部品に加えて、部品再生システムから供
給された再生品の金属製機能部品も用いられる。
【0018】また、上記のディスポーザブル医療用具の
供給システムは、メーカーからユーザーである医療機関
にディスポーザブル医療用具を販売又は貸与して供給す
るシステムである。ディスポーザブル医療用具は、製品
番号が付され且つ使用済か否かを識別する識別手段を備
えた個別ケースに収納されて、医療機関に供給される。
ディスポーザブル医療用具の供給は、メーカーから医療
機関に直接に行う場合だけでなく、販売会社又はリース
会社を介して行うことも当然に含まれる。
【0019】上記の耐用回数は、ディスポーザブル医療
用具の模擬使用、分解、検査、及び組立のサイクルを繰
り返すことによって実験的に求められたものである。
【0020】上記の回収システムにおける滅菌処理は、
代表的には放射線滅菌処理である。
【0021】上記の部品再生システムにおいては、回収
された使用済ディスポーザブル医療用具に含まれている
金属製機能部品の使用履歴データに基づいて、耐用回数
以内の金属製機能部品か否かの選別が行われる。
【0022】上記の供給システムにおける医療機関への
ディスポーザブル医療用具の供給、及び前記回収システ
ムにおける使用済ディスポーザブル医療用具又は金属製
機能部品の医療機関からの回収は、識別番号が付された
専用収納具によって行われる。この専用収納具は、専用
ケース又は専用袋であって、ケミカルインジケータが貼
付されている。
【0023】本発明に係るディスポーザブル医療用具の
リサイクルシステムにおいて、ディスポーザブル医療用
具の製品番号、ディスポーザブル医療用具を構成する部
品の部品番号、再生品の対象となる金属製機能部品の使
用履歴データ、専用収納具に付された識別番号等のデー
タは、メーカー内に設けられているデータ管理システム
により管理されている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係るディスポーザブル医
療用具のリサイクルシステムは、金属製機能部品とプラ
スチック部品等を組合わせて構成された内視鏡手術用器
具に関する下記の3つの事実を基礎として発明されたも
のである。従って、発明の実施の形態の説明に先立っ
て、これらの3つの事実を説明する。
【0025】(分解可能な構造のディスポーザブル内視
鏡手術用器具)第1の事実は、本願の出願人の一人が、
金属製機能部品とプラスチック部品等を組合わせて構成
されたディスポーザブル内視鏡手術用器具であって、金
属製機能部品とプラスチック部品等が容易に分解可能な
構造のディスポーザブル内視鏡手術用器具を発明し、特
願平2000−193207として出願していることで
ある。
【0026】即ち、前記ディスポーザブル内視鏡手術用
器具は鉗子であって、その一実施例はハンドル部2を分
解した状態の斜視図である図6に示す通りである。
【0027】図6において、ハンドル部2は、指掛けリ
ング2Aの大半を含む右側部分2Bと、残りの左側部分
2Cとを左右から合わせて構成されている。これらの2
つの部分2B、2Cは、それぞれの内側の2箇所の対向
位置に形成されているダボ穴10、11に、ダボピン1
2、13の両側の小径部分を圧入して一体に組み立てら
れるようになっている。これらのダボ穴10、11と、
ダボピン12、13は、連結部を構成している。
【0028】これらのダボピン12、13の両側付近の
小径の部分の外周面には、細かいセレーションが形成さ
れてダボ穴10、11の内周面と摩擦係合する構造にな
っており、ハンドル部2を構成している2つの部分2
B、2Cどうしを、通常の使用状態では分離しないよう
に強固に結合している。
【0029】操作レバー6は、ハンドル部2の右側部分
2Bの内側に突出している軸14の回りに回動自在に支
持されており、また、軸部3の内部を摺動自在に貫通し
ているフィンガ開閉ロッド15の後端の連結ピボット1
6に回動自在に連結されている。
【0030】フィンガ開閉ロッド15の前端部は、一対
のフィンガ4とリンク結合されていて、操作レバー6の
回動が一対のフィンガ4の開閉運動に変換されるように
構成されている。
【0031】また、フィンガ開閉ロッド15の後端付近
は、導電板17を介して端子9に電気的に連結されてお
り、端子9から一対のフィンガ4へのフィンガ開閉ロッ
ド15を通じて通電されるようになっている。
【0032】一方、操作レバー6には鋸歯状のラチェッ
ト歯Tが形成されていて、このラチェット歯Tが、ラチ
ェット18に形成されている爪tと噛み合うことで、フ
ィンガ4の開く向きの操作レバー6の回動がロックされ
る構造となっている。
【0033】ラチェット18は、軸14と同様にハンド
ル部2の右側部分2Bの内側に突出している軸19に回
動自在に支持されていて、ラチェットバネ20によっ
て、常時爪tがラチェット歯Tに噛み合うように付勢さ
れている。
【0034】また、前記ラチェット18は、ラチェット
解放スイッチ7を前方へスライドさせることによって、
ラチェット歯Tに対して爪tが離間した状態に保持さ
れ、この状態でフィンガ4を開くことが可能となってい
る。
【0035】ハンドル部2内に端子9やラチェットバネ
20、導電板17、フィンガ開閉ロッド15等の金属材
料で製作された金属製部品を含んでおり、これらの部品
の中の一部、即ち金属製機能部品は使用済みの鉗子1を
分解して、ハンドル2から分別される。
【0036】使用済みの鉗子1のハンドル部2を分解す
る場合は、ダボピン12、13で結合されている右側部
分2Bと左側部分2Cを強制的に分離する。この作業を
容易にするために、本実施例の鉗子1においてはハンド
ル部2を構成している右側部分2Bと左側部分2Cの接
合面外周の前側と後側に、それぞれマイナスドライバー
等の工具を差込可能な溝部が形成されている。
【0037】これらの溝部は、ハンドル部2の両側の部
分2B、2C接合面外周部の同一箇所に対向してそれぞ
れ半分の幅ずつ形成されており、これらの部分2B、2
Cが一つにあわせられたときに、マイナスドライバー等
の刃先が差し込可能な幅の溝になるように形成されてい
る。
【0038】この実施例においては、ハンドル部2の2
つの部分2B、2Cどおしの接合を、ハンドル部2の指
掛け部2A上部付近と、ハンドル部2の後方上端付近の
2箇所に配置されたダボピン12、13によって行って
いるため、2箇所の溝部21、22は、ハンドル部2の
外周のこれらのダボピン12、13に接近した位置に設
けてある。
【0039】ハンドル部2を分解する際は、先ずこれら
の溝部のうち、片方の溝部にマイナスドライバー等の工
具を差し込んでこじり、2つの部分2B、2Cの接合面
間に僅かに隙間が生じたら、こんどは他方の溝部に工具
を差し換えて同様にこじり、2つの部分2B、2Cの間
の隙間が大体均一に増加するように作業することで、こ
れらのダボピン12、13はそれぞれのダボ穴10、1
1から抜けだし、ハンドル部2は容易に2つの部分2
B、2Cに分解することができる。
【0040】要するに、図6に示すディスポーザブル医
療用具は、ハンドル部が互いに複数の部分から構成さ
れ、これらの部分が連結部で連結されて一体に組み立て
られているディスポーザブル内視鏡手術用器具におい
て、ハンドル部の連結部で互いに連結されている部分の
接合面の外周の少なくとも一部に、これらの接合面どう
しを押し広げて連結部を強制的に分離するための工具を
差込可能な溝部を形成したことを特徴とするディスポー
ザブル内視鏡手術用器具である。
【0041】(金属製機能部品の耐用回数の確認)第2の
事実は、上記特願平2000−193207に係るディ
スポーザブル内視鏡手術用器具を製作し、科学的実験に
より、その金属製機能部品は数回の使用に耐えられるこ
と、即ち耐用回数は数回であることを、本願の発明者が
確認したことである。
【0042】上記ディスポーザブル内視鏡手術用器具
は、ハンドル、先端部分、シャフト、ロッド、リンク部
品、ダイヤル、レバー、電極棒、ラチェット、ラチェッ
ト部品、及び絶縁カバーの複数の部品を組み立てて構成
されたものである。金属製部品は、先端部分、シャフ
ト、ロッド、リンク部品、及び電極棒であるが、再生品
の対象となる金属製機能部品は、先端部分と電極棒であ
る。
【0043】この第2の事実、即ち、内視鏡手術用器具
の金属製機能部品は、完全な滅菌がなされれば、数回の
使用に耐えられるという事実は、図4及び図5に示すフ
ローチャートによる実験方法で確認された。
【0044】図4は、第一段階での実験方法であって、
この段階でそれぞれの再利用部品が凡そ何回使用するこ
とができるのかを判断した。即ち、市販されている肉な
どを利用して製品を模擬的に使用し(201)、血液に
真似た染料を用いて製品を汚染させた(202)。次
に、粗洗浄工程を行い(203)、製品を分解した(2
04)。続いて分解した部品を選別し(205)、再利
用部品となる金属製機能部品を超音波洗浄機を用いて洗
浄し(206)、乾燥させ(207)、再利用部品とな
る金属製機能部品の検査を行った(208)。
【0045】再利用部品となる金属製機能部品の検査内
容は、損耗の確認のための実体顕微鏡を用いての形状検
査と電子ノギスを用いての寸法検査、及び洗浄度判定キ
ットを用いての清浄検査である。前記洗浄度判定キット
は、例えば蛋白質量に応じた色の変化で、その汚れを判
定する市販のキットである。
【0046】これらの各試験に合格した再利用部品とな
る金属製機能部品のみを未使用部品と共に組み立てて製
品を完成させ(209)、製品の動作試験(210)を
経て、再度製品を模擬的に使用する工程(201)に戻
った。製品の動作試験には、把持力試験や、耐久試験な
ども行った。なお、再利用部品となる金属製機能部品以
外の部品と、検査に合格しなかった金属製機能部品は、
素材として再利用される(211)か、又は廃棄され
た。
【0047】上述のステップ201から210までのサ
イクルを繰り返し行ない、各検査に何回の使用にまで合
格するかを、それぞれの異なった条件の下で実験を行な
った。前記異なった条件とは、男性、女性、硬い肉片、
軟らかい肉片などを指し、それぞれの平均値を出し、耐
用回数が数回であることを認識した。当然の事ではある
が、上記各検査および試験結果は、未使用部品のみを用
いて組み立てた製品による各検査および試験結果を参考
にした。
【0048】耐用回数を確認するために、図5に示す第
二段階の実験を行った。第二段階では、使用する製品に
病院へ供給する最終製品と同じ条件で、つまり滅菌をし
た状態の製品を用いた。この製品をやはり、第一段階と
同様に市販されている肉などを用いて模擬的に使用した
(301)。使用後、血液を製品に付着させ(30
2)、放射線滅菌をかけた(303)。滅菌処理された
製品の粗洗浄(304)と乾燥(305)を行った後
に、製品を分解した(306)。続いて分解した部品を
選別し(307)、再利用部品となる金属製機能部品を
超音波洗浄機を用いて洗浄し(308)、乾燥させ(3
09)、再利用部品となる金属製機能部品の検査を行っ
た(310)。
【0049】第二段階の検査は、前述した第一段階での
検査項目に加え、放射線滅菌をした再利用部品となる金
属製機能部品の材質状況の検査である。前記材質検査
は、引張り圧縮試験機および硬さ試験機を用い、放射線
滅菌前と滅菌後の試験値の比較を行った。この比較実験
は、循環回数一回の場合、二回の場合など、滅菌をした
回数毎にそれぞれデータとして算出した。
【0050】このように、第一段階及び第二段階での科
学的実験によって、再生品の対象となる金属製機能部品
の耐用回数は数回であることを確認した。
【0051】(再生品としての金属製機能部品のコス
ト)第3の事実は、上記ディスポーザブル内視鏡手術用
器具の金属製機能部品の耐用回数を5回とし、使用済デ
ィスポーザブル内視鏡手術用器具の回収コストと部品再
生コストを考慮して再生品としての金属製機能部品のコ
ストを算出した結果、再生品は新品の概ね60〜70%
であることを、本願の発明者が確認したことである。前
記回収コスト又は部品再生コストには放射線滅菌処理コ
ストが含まれ、また、部品再生コストには分解コスト、
洗浄並びに乾燥コスト、及び検査コストが含まれる。な
お、前記検査コストは新品の受入検査コストと同額とし
た。再生品として利用できるか否かの検査は、部品業者
から新品の部品を受け入れるときの検査と殆ど変わらな
い程の厳しいものであるからである。
【0052】(第1発明)以上の3つの事実に基づいて
なされた本願の第1発明に係るディスポーザブル医療用
具のリサイクルシステムは、図1に示す如く、金属製機
能部品とプラスチック部品等が分解可能な構造のディス
ポーザブル医療用具を製造する製造システム21、前記
ディスポーザブル医療用具を販売又は貸与して医療機関
へ供給する供給システム22、使用済ディスポーザブル
医療用具を滅菌処理してメーカーに回収する回収システ
ム23、及び、回収したディスポーザブル医療用具を分
解し、耐用回数以内の金属製機能部品を選別し、検査し
て再生する部品再生システム24が順に繋がってサーク
ルを構成したものである。
【0053】(第2発明)また、以上の3つの事実に基
づいてなされた本願の第2発明に係るディスポーザブル
医療用具のリサイクルシステムは、図2に示す如く、金
属製機能部品とプラスチック部品等が分解可能な構造の
ディスポーザブル医療用具を製造する製造システム2
1、前記ディスポーザブル医療用具を販売又は貸与して
医療機関へ供給する供給システム22、使用済ディスポ
ーザブル医療用具を分解して金属製機能部品のみを滅菌
処理してメーカーに回収する回収システム23、及び、
回収した金属製機能部品から耐用回数以内のものを選別
し、検査して再生する部品再生システム24が順に繋が
ってサークルを構成したものである。
【0054】上記第1発明及び第2発明における金属製機
能部品の耐用回数は、ディスポーザブル医療用具の模擬
使用、分解、検査、及び組立のサイクルを繰り返すこと
によって実験的に求められるものである。耐用回数決定
の具体的な方法は、本発明の基礎となった上記第2の事
実として説明した金属製機能部品の耐用回数の確認方法
と実質的に同じである。
【0055】ところで、図1の本願の第1発明のディス
ポーザブル医療用具のリサイクルシステムを流通にかか
わるメーカーと医療機関等によって構成すれば、例えば
図7に示す如き閉ループが形成される。即ち、ディスポ
ーザブル医療用具を製造するメーカー25、メーカー2
5から供給されたディスポーザブル医療用具を使用する
医療機関26、使用済ディスポーザブル医療用具を医療
機関26から回収する回収業者28、及び回収業者28
が回収した使用済ディスポーザブル医療用具に滅菌処理
を施した後にこれを前記メーカーに納入する滅菌業者2
9とで閉ループが形成される。
【0056】また、図2の本願の第2発明のディスポー
ザブル医療用具のリサイクルシステムを流通にかかわる
メーカーと医療機関等によって構成すれば、例えば図8
に示す如き閉ループが形成される。即ち、ディスポーザ
ブル医療用具を製造するメーカー25、メーカー25か
ら供給されたディスポーザブル医療用具を使用する医療
機関26、使用済ディスポーザブル医療用具を分解し金
属製機能部品を医療機関26から回収する回収業者2
8、及び回収業者28が回収した金属製機能部品に滅菌
処理を施した後にこれを前記メーカーに納入する滅菌業
者29とで閉ループが形成される。使用済ディスポーザ
ブル医療用具を分解し金属製機能部品を分別する作業
は、医療機関又は回収業者によって行われる。尚、使用
済ディスポーザブル医療用具を分解し、金属製機能部品
を回収した後に残ったプラスチック部品等は医療廃棄物
処理業者27によって廃棄処分される。
【0057】本発明によれば、メーカー25と医療機関
26との間では、例えば図9に示す如く、以下の5つの
アクションが順になされる。第1のアクションは医療機
関26がメーカー25にディスポーザブル医療用具を発
注すること、第2のアクションはメーカー25が医療機
関26にディスポーザブル医療用具を納入すること、第
3のアクションはメーカー25が医療機関26に使用済
ディスポーザブル医療用具が医療機関26からメーカー
25に回収されること、第4のアクションはメーカー2
5が医療機関26にディスポーザブル医療用具の代金を
請求すること、及び第5のアクションは医療機関26が
メーカー25にディスポーザブル医療用具の代金を支払
うことの5つである。前記代金は、販売の場合に購入代
金であり、貸与の場合には利用代金である。
【0058】メーカー25と医療機関26と医療廃棄物
処理業者27との従来の関係を示す図10と比較すれば
明らかな如く、本発明に係るディスポーザブル医療用具
のリサイクルシステムにおいては、医療機関26の費用
負担が軽減されていることが明らかである。
【0059】
【実施例】次に、図1の本願の第1発明に係るディスポ
ーザブル医療用具のリサイクルシステムを具体的な一実
施例を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0060】図3において、ディスポーザブル医療用具
の組立ステップ103では、新品プラスチック部品等の
ストック(101)からの新品プラスチック部品等と、
新品金属製機能部品のストック(102)又は再生金属
製機能部品のストック(115)からの金属製機能部品
が組み立てれる。新品プラスチック部品等と、新品金属
製機能部品は、図示しないが、部品メーカーから受け入
れた後、受入検査をパスして保管されているものであ
る。
【0061】組立てられたディスポーザブル医療用具
は、出荷前の検査を受ける(104)。出荷前の検査を
パスしたディスポーザブル医療用具は、滅菌パック、例
えばブリスターパックに収納され、更に専用収納具へ収
納並びに梱包される。この専用収納具は、例えば、専用
ケース又は専用袋である。ブリスターパックには製品番
号が付されたラベルが貼付され、専用収納具には識別番
号が付されたラベルが貼付される。その後、梱包された
状態で、ディスポーザブル医療用具には放射線による滅
菌処理が施される。放射線滅菌処理が施された後、専用
収納具にはケミカルインジケーターが貼付され、出荷さ
れ、メーカーから直接に又は販売会社を経て医療機関に
納品される(105)。この段階では、ケミカルインジ
ケーターは放射前の黄色を呈している。
【0062】病院では、ディスポーザブル医療用具が専
用収納具から取出され、包装を外され、医師により医療
行為に使用される(106)。医療行為への使用が終わ
ったディスポーザブル医療用具は、ブリスターパックに
戻され、専用収納具に収納される。
【0063】使用済ディスポーザブル医療用具は、回収
業者により専用収納具を使って医療機関から回収され
(107)、滅菌処理業者によって放射線滅菌処理を施
される(108)。放射線滅菌処理を施されると、専用
収納具に貼付されているたケミカルインジケーターが赤
色に変色する。放射線滅菌処理を施されたディスポーザ
ブル医療用具は、滅菌処理業者によってメーカーに納入
される。
【0064】メーカーでは、データ管理システムで管理
されている使用履歴データを参照し、回収されたディス
ポーザブル医療用具に使われている金属製機能部品が耐
用回数以内の使用がなされたものか否かを調べる(10
9)。前記耐用回数は、ディスポーザブル医療用具の模
擬使用、分解、検査、及び組立のサイクルを繰り返すこ
とによって実験的に求められたものである。耐用回数の
チェックをこの段階で行うことにより、分解すべきディ
スポーザブル医療用具を早期に選別でき、従って分解し
ないで産業廃棄物として廃棄すべきものを早期に選別で
きる。
【0065】耐用回数以内の金属製機能部品が使われて
いるディスポーザブル医療用具は分解され(110)、
金属製機能部品とプラスチック部品等に分別される(1
11)。本発明のリサイクルシステムの対象であるディ
スポーザブル医療用具は、その金属製機能部品とプラス
チック部品等が分解可能な構造を有するものであるた
め、分解が容易で、分解工程における時間や労力は極め
て少ない。
【0066】分解されて選別された再利用部品となる金
属製機能部品は超音波洗浄等による洗浄工程(112)
と乾燥工程(113)を経て、血液や体液などの付着物
が除去される。次に、洗浄工程(112)と乾燥工程
(113)を経た金属製機能部品は、部品として利用で
きるか否かを検査される(114)。このステップでの
検査は、実体顕微鏡を用いての形状検査と電子ノギスを
用いての寸法検査、及び洗浄度判定キットを用いての清
浄検査である。前記洗浄度判定キットは、例えば蛋白質
量に応じた色の変化で、その汚れを判定する市販のキッ
トである。
【0067】ステップ114の検査をパスした金属製機
能部品は、再生品としてストックされる(115)。
【0068】ステップ104とステップ114で検査を
パスしなかったもの、ステップ111で金属製機能部品
として選別されなかったものは、プラスチックとその他
に分別され、夫々素材として再利用されるか、又は廃棄
される(118)。
【0069】以上、本発明に係るディスポーザブル医療
用具のリサイクルシステムの実施の形態について詳細に
説明した。ここで、本発明に係るディスポーザブル医療
用具のリサイクルシステムが成立するための4つの要
点、即ち、低い部品再生コスト、高い品質保証、安全な
回収、及び高い回収率について、改めて以下に説明す
る。
【0070】(低い部品再生コスト)本発明に係るディ
スポーザブル医療用具のリサイクルシステムは、その金
属製機能部品とプラスチック部品等が分解可能な構造を
有するディスポーザブル医療用具をリサイクルの対象と
するものである。従って、回収されたディスポーザブル
医療用具を分解する時間と手間が極めて少ない。しか
も、分解作業で再生品の対象となる金属製部品が損傷を
受けたり、変形することが非常に少なく、従って歩留ま
りの高い回収ができる。このため、部品再生コストの多
寡を決定する分解コストが非常に低く押さえることがで
き、低い部品再生コストを確保することができた。
【0071】(高い品質保証)本発明に係るディスポー
ザブル医療用具の高い品質保証は、金属製機能部品の耐
用回数が科学的な実験方法で決定された信頼性の高い値
であること、及び新品の部品の受入検査と同等以上の厳
しい検査を部品再生システムにおいて実施していること
によって、確保されている。また、金属製機能部品の使
用履歴管理を含むデータ管理システムにより、製造シス
テムも部品再生システムも適切に管理されていること
も、高い品質保証をサポートしている。上記の耐用回数
を決定する科学的な実験方法は、本発明の基礎とした第
2の事実で説明した2段階の科学的実験方法と基本的に
は同じである。金属製機能部品とプラスチック部品等が
分解可能な構造を有するディスポーザブル医療用具の新
製品又は改良製品において、再利用の対象となる新たな
金属製部品が出現する度に、上記の2段階の科学的実験
方法により、耐用回数が決定される。
【0072】(安全な回収)使用済ディスポーザブル医
療用具は、ブリスターバックに戻され、更に専用収納具
に収納されて回収業者により回収される。そして、メー
カーに納入される前に、放射線滅菌処理が施される。放
射線滅菌処理済か否かは、専用収納具に貼付されたケミ
カルインジケータにより、確実に判定できる。従って、
本発明においては、使用済ディスポーザブル医療用具の
安全な回収が確保されている。
【0073】(高い回収率)本発明に係るディスポーザ
ブル医療用具のリサイクルシステムはリサイクルシステ
ムであるから、リサイクルの対象となる金属製機能部品
が医療機関からメーカーに全量回収されることが望まし
い。本発明によれば、医療廃棄物処理業者に廃棄手数料
を支払う必要がなくなるから、医療機関がメーカーの回
収作業に積極的に協力することは明らかである。従っ
て、本発明においては、リサイクルの対象となる金属製
機能部品のメーカーへの回収率は必然的に高くなる。ま
た、ディスポーザブル医療用具を、貸与の形態で医療機
関に供給すれば、使用済であっても当該ディスポーザブ
ル医療用具はメーカー側の管理下にあるから、更に高い
回収率が確保される。
【0074】
【発明の効果】本発明により、金属製機能部品とプラス
チック部品等が分解可能な構造のディスポーザブル医療
用具のリサイクルシステムが提供された。本発明によれ
ば、金属製機能部品が数回にわたって再生品として利用
されるから、部品購入コストが低減された。本発明のリ
サイクルシステムでは新たに回収コストと滅菌コスト及
び分解コストが発生するが、これらのコストは合算して
も、部品購入コストの低減額を上回ることはないので、
メーカーにおける製造コストが低減できた。
【0075】また、金属製機能部品とプラスチック部品
等が分解可能な構造のディスポーザブル医療用具が医療
廃棄物処理業者によって回収されることは原則としてな
くなるから、医療廃棄物の量が削減されると共に、医療
機関の廃棄費用が削減された。従って、金属製機能部品
とプラスチック部品等が分解可能な構造のディスポーザ
ブル医療用具のリサイクルシステムにおけるトータルコ
ストは従来の非リサイクルシステムにおけるトータルコ
ストに比較しても小さくなり、資源の再利用が効率的に
行われるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディスポーザブル医療用具
のリサイクルシステムのブロック構成図である。
【図2】本発明の他の実施例のディスポーザブル医療用
具のリサイクルシステムのブロック構成図である。
【図3】本発明に係るディスポーザブル医療用具のリサ
イクルシステムのフローチャートである。
【図4】金属製機能部品の耐用回数判定方法の第一段階
の実験のフローチャートである。
【図5】金属製機能部品の耐用回数判定方法の第二段階
の実験のフローチャートである。
【図6】金属製機能部品とプラスチック部品等が分解可
能なディスポーザブル医療用具の一実施例のハンドル部
を分解した状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例のディスポーザブル医療用具
のリサイクルシステムにおけるメーカーと医療機関の位
置付を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例のディスポーザブル医療用
具のリサイクルシステムにおけるメーカーと医療機関の
位置付を示す図である。
【図9】本発明に係るディスポーザブル医療用具のリサ
イクルシステムにおけるメーカーと医療機関との関係を
示す図である。
【図10】従来の非リサイクルシステムにおけるディス
ポーザブル医療用具のメーカーと医療機関との関係を示
す図である。
【図11】従来の製造から使用、廃棄までのディスポー
ザブル医療用具の非リサイクルシステムを示す図であ
る。
【図12】従来のディスポーザブル医療用具の非リサイ
クルシステムにおけるメーカーと医療機関の位置付を示
す図である。
【符号の説明】
1 鉗子 2 ハンドル部 2A ハンドル部2の指掛けリング 2B ハンドル部2の右側部分 2C ハンドル部2の左側部分 3 軸部 4 フィンガ 6 操作レバー 7 ラチェット解放スイッチ 9 端子 10、11 ダボ穴 12、13 ダボピン 14、19 軸 15 フィンガ開閉ロッド 16 連結ピボット 17 導電板 18 ラチェット 20 ラチェットバネ 21 製造システム 22 供給システム 23 回収システム 24 部品再生システム 25 メーカー 26 医療機関 27 医療廃棄物処理業者 28 回収業者 29 滅菌業者 31 製造システム 32 供給システム 33 廃棄システム T ラチェット歯 t 爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 慶一郎 茨城県つくば市春日3−12−10 Fターム(参考) 4C058 AA12 AA14 BB06 CC05 KK03 4C341 LL12 LL22 4D004 AA48 CA02 CA43 CA46 DA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製機能部品とプラスチック部品等の
    組立工程を経てディスポーザブル医療用具を製造する製
    造システム、医療機関にディスポーザブル医療用具を供
    給する供給システム、使用済ディスポーザブル医療用具
    を滅菌処理してメーカーに回収する回収システム、及
    び、回収した使用済ディスポーザブル医療用具の分解工
    程と耐用回数以内の金属製機能部品の選別工程と検査工
    程を経て金属製機能部品を再生する部品再生システムと
    から構成されたディスポーザブル医療用具のリサイクル
    システムであって、前記ディスポーザブル医療用具は金
    属製機能部品とプラスチック部品等が分解可能な構造で
    あることを特徴とするディスポーザブル医療用具のリサ
    イクルシステム。
  2. 【請求項2】 金属製機能部品とプラスチック部品等の
    組立工程を経てディスポーザブル医療用具を製造する製
    造システム、医療機関にディスポーザブル医療用具を供
    給する供給システム、使用済ディスポーザブル医療用具
    を分解し金属製機能部品のみを滅菌処理してメーカーに
    回収する回収システム、及び、回収した金属製機能部品
    から耐用回数以内のものを選別する選別工程と検査工程
    を経て金属製機能部品を再生する部品再生システムとか
    ら構成されたディスポーザブル医療用具のリサイクルシ
    ステムであって、前記ディスポーザブル医療用具は金属
    製機能部品とプラスチック部品等が分解可能な構造であ
    ることを特徴とするディスポーザブル医療用具のリサイ
    クルシステム。
  3. 【請求項3】 前記供給システムは、医療機関へのディ
    スポーザブル医療用具の貸与システムであることを特徴
    とする請求項1又は2のディスポーザブル医療用具のリ
    サイクルシステム。
  4. 【請求項4】 前記耐用回数は、ディスポーザブル医療
    用具の模擬使用、分解、検査、及び組立のサイクルを繰
    り返すことによって実験的に求められるものであること
    を特徴とする請求項1又は2のディスポーザブル医療用
    具のリサイクルシステム。
  5. 【請求項5】 前記回収システムにおける滅菌処理は、
    放射線滅菌処理であることを特徴とする請求項1又は2
    のディスポーザブル医療用具のリサイクルシステム。
  6. 【請求項6】 前記部品再生システムにおいては、回収
    された使用済ディスポーザブル医療用具に含まれている
    金属製機能部品の使用履歴データに基づいて、耐用回数
    以内の金属製機能部品か否かの選別が行われることを特
    徴とする請求項1又は2のディスポーザブル医療用具の
    リサイクルシステム。
  7. 【請求項7】 前記供給システムにおける医療機関への
    ディスポーザブル医療用具の供給、及び前記回収システ
    ムにおける使用済ディスポーザブル医療用具又は金属製
    機能部品の医療機関からの回収は、識別番号が付された
    専用収納具によって行われることを特徴とする請求項1
    又は2のディスポーザブル医療用具のリサイクルシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記専用収納具には、ケミカルインジケ
    ータが取り付けられていることを特徴とする請求項7の
    ディスポーザブル医療用具のリサイクルシステム。
  9. 【請求項9】 ディスポーザブル医療用具の製品番号、
    ディスポーザブル医療用具を構成する部品の部品番号、
    再生品の対象となる金属製機能部品の使用履歴データ、
    専用収納具に付された識別番号等のデータは、メーカー
    内に設けられているデータ管理システムにより管理され
    ていることを特徴とする請求項1又は2のディスポーザ
    ブル医療用具のリサイクルシステム。
  10. 【請求項10】 前記ディスポーザブル医療用具はその
    金属製機能部品とプラスチック部品等とが分解可能な構
    造であるディスポーザブル内視鏡手術用器具であること
    を特徴とする請求項1又は2のディスポーザブル医療用
    具のリサイクルシステム。
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