JP2002164160A - 電力制御装置、電力制御方法、定着装置、記憶媒体およびプログラム - Google Patents

電力制御装置、電力制御方法、定着装置、記憶媒体およびプログラム

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JP2002164160A
JP2002164160A JP2000361288A JP2000361288A JP2002164160A JP 2002164160 A JP2002164160 A JP 2002164160A JP 2000361288 A JP2000361288 A JP 2000361288A JP 2000361288 A JP2000361288 A JP 2000361288A JP 2002164160 A JP2002164160 A JP 2002164160A
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switching
power
zero
pulse
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JP2000361288A
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Masashi Ooyumi
大弓  正志
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱方式を用い、デジタル的にPWM制
御を行って定着器を加熱する際、駆動素子にかかる負荷
を軽減できる電力制御装置を提供する。 【解決手段】 PWM制御で、パルスのオン幅の設定値
を「N」から「P」に変更する場合、セレクト信号CS
1がHレベルで選択され、ライト信号WRの立ち上がり
でデータ=PがDラッチ101にラッチされ、次のゼロ
クロス信号ZCの立ち上がりでDラッチ102にデータ
=Pがラッチされる。そして、次のオフ側のカウンタ1
08のリップルキャリー信号RCの立ち上がりで、
「P」がカウンタ103にロードされ、カウンタ103
がイネーブルされると、カウンタ103は設定値「P」
のカウント動作を実行する。この結果、入力AC電圧が
0V付近のタイミングで設定値の変更が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、画像形成
装置で用紙上に形成された画像を、トナーなどの加熱溶
融体からなる現像剤を用いて現像した後、加熱・定着す
るための発熱源として誘導加熱を用いる際、その電力制
御を行う電力制御装置、電力制御方法、定着装置、記憶
媒体およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置は、
現像剤(トナー)により記録紙上にトナー画像を形成す
る画像形成部、およびトナー画像が形成された記録紙を
定着器に搬送する搬送部を有する。図14は従来の定着
器の構成を示す図である。
【0003】図示しない搬送部により、定着器801の
中に記録紙が図中矢印a方向から搬送されると、定着器
801はトナー像811を記録紙810上に加熱・加圧
して定着する。定着器801には、加圧ローラ803お
よび加熱ローラ802が対向して配置されており、記録
紙810を圧接する加熱ローラ802の内側中心にはハ
ロゲンヒータ804が加熱源として設けられている。加
圧ローラ803および加熱ローラ802は、図示しない
駆動源によってそれぞれ図中矢印b,c方向に回転して
いる。
【0004】そして、加熱ローラ802の表面が所定の
温度に調整されるように、温度検知センサ805によっ
て検出された温度に応じて、ハロゲンヒータ804をオ
ンオフ制御する温度調整方法が制御回路において多く用
いられている。
【0005】図15は従来の制御回路の構成を示す図で
ある。図において、905は温度センサとしてのサーミ
スタである。901はシーケンスコントローラである。
902はソリッドステートリレー(SSR)である。9
03は交流電源である。904は比較器である。906
は基準抵抗である。
【0006】サーミスタ905は、温度が高い程、その
抵抗値が小さくなる。このため、基準抵抗によって分圧
されたサーミスタおよびグランド(GND)間の電圧
(サーミスタ検出電圧)は、温度が高い程、小さくな
る。
【0007】温調目標温度としてサーミスタの検出温度
に設定された基準電圧Vrと、サーミスタ検出電圧とを
比較器904で比較した結果、温調目標温度(基準電圧
Vr)よりサーミスタ検出電圧が大きい間、すなわちサ
ーミスタの検出温度が温調目標温度に達していない間、
SSR902にオン信号が供給される。ここで、SSR
902は、制御信号がHレベルのときにオンとなり、L
レベルのときにオフとなる。
【0008】オン状態のSSR902は、交流電源90
3から供給された交流電流をハロゲンヒータ804に流
し、これにより加熱ローラ802の温度は上昇する。ロ
ーラ表面温度が温調目標温度となり、サーミスタ検出電
圧が基準電圧Vrより小さくなると、比較器904の出
力はSSR902をオフにする。
【0009】このようなオン・オフ制御により、温調目
標温度に加熱ローラ表面温度を保つことが可能である。
尚、シーケンスコントローラ901はA/D変換部を有
し、サーミスタ検出電圧をデジタル化し、ソフトウェア
によってデジタル値と基準値とを比較してオン・オフ制
御することも可能である。
【0010】また、加熱ローラを加熱する手段として、
ローラの近傍に配設された励磁コイルに高周波電流を供
給し、発生した高周波磁界を加熱ローラ表層に作用させ
ることで、ローラ表面の導電層に渦電流を発生させ、こ
の渦電流によるジュール熱で加熱ローラを加熱する誘導
加熱方式を用いた定着器も知られている。この誘導加熱
方式を用いた定着器では、加熱ローラ自体を加熱するこ
とが可能であり、加熱に用いる電力も可変制御可能であ
るので、非常に早く温調目標温度への加熱が可能であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、ハロゲンヒータをオン・オフして加熱ロー
ラの温度を制御する方式では、加熱ローラを加熱するた
めにハロゲンヒータに投入可能な電力は、装置の最大電
力消費が規定値内に収まる範囲内で設定されている。
【0012】このため、ハロゲンヒータが定着可能温度
よりも十分に低い場合、例えば電源投入直後のウォーム
アップ時、定着に投入可能な電力はハロゲンヒータの消
費電力分しか使用できないので、定着可能な温度まで加
熱する時間が長時間になってしまうという問題があっ
た。
【0013】一方、加熱のための投入電力を可変制御可
能である誘導加熱方式では、従来、可変制御はアナログ
的に行われていた。この場合、制御ゲインの変更等で
は、制御の幅を広くとれないなどの問題があった。これ
は、制御の自由度を大きくした場合、急激な電流変動等
で駆動素子に大きな負荷がかかり、素子破壊が生じるな
どの懸念による。
【0014】また、励磁コイル部の電圧を検知し、この
電圧によりスイッチングオンの起動をかける方法(特開
平6−199064号公報)、スイッチング素子への電
流値に応じてスイッチング素子を制御する方法(特開平
7−343108号公報)などが知られているが、これ
らの方法は、連続的に駆動動作している期間中、各スイ
ッチングのタイミングの制御に関するものであり、上記
問題を解決するものではない。
【0015】そこで、本発明は、誘導加熱方式を用い、
デジタル的にPWM制御を行って定着器を加熱する際、
駆動素子にかかる負荷を軽減できる電力制御装置、電力
制御方法、定着装置、記憶媒体およびプログラムを提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電力制御装置は、入力交流電圧を電源と
し、スイッチングを行って負荷に供給される電力を制御
する電力制御装置において、前記入力交流電圧が略0V
のレベルを交差する区間をゼロクロスとして検出するゼ
ロクロス検出手段と、該検出されたゼロクロスに同期し
て前記電力制御を切り換える電力制御切換手段とを備え
たことを特徴とする。
【0017】また、前記電力制御切換手段は、前記スイ
ッチングを行う駆動素子に供給されるパルスを生成する
パルス生成手段を備え、前記電力のオン時間またはオフ
時間に相当する前記パルスの幅を、前記検出されたゼロ
クロスに同期して変更することを特徴とする。
【0018】さらに、前記電力制御切換手段は、前記検
出されたゼロクロスに同期して前記電力制御のオン・オ
フを切り換えることを特徴とする。
【0019】本発明の電力制御方法は、入力交流電圧を
電源とし、スイッチングを行って負荷に供給される電力
を制御する電力制御方法において、前記入力交流電圧が
略0Vのレベルを交差する区間をゼロクロスとして検出
する工程と、該検出されたゼロクロスに同期して前記電
力制御を切り換える工程とを有することを特徴とする。
【0020】また、前記電力制御を切り換える工程で
は、前記スイッチングを行う駆動素子に供給されるパル
スを生成する際、前記電力のオン時間またはオフ時間に
相当する前記パルスの幅を、前記検出されたゼロクロス
に同期して変更することを特徴とする。
【0021】さらに、前記電力制御を切り換える工程で
は、前記検出されたゼロクロスに同期して前記電力制御
のオン・オフを切り換えることを特徴とする。
【0022】本発明の定着装置は、加熱ローラ、該加熱
ローラ近傍に配置された励磁コイル、および該励磁コイ
ルに高周波電力を供給する高周波電力電源を備え、前記
加熱ローラは記録媒体上に形成された画像としての現像
剤を加熱して定着させる定着装置において、前記高周波
電力電源は、入力交流電圧を電源とし、スイッチングを
行って前記励磁コイルに供給される電力を制御する際、
前記入力交流電圧が略0Vのレベルを交差する区間をゼ
ロクロスとして検出するゼロクロス検出手段と、前記ス
イッチングを行う駆動素子に供給されるパルスを生成す
るパルス生成手段と、前記高周波電力のオン時間または
オフ時間に相当する前記パルスの幅を、前記検出された
ゼロクロスに同期して変更するパルス幅変更手段とを備
えたことを特徴とする。
【0023】本発明の定着装置は、加熱ローラ、該加熱
ローラ近傍に配置された励磁コイル、および該励磁コイ
ルに高周波電力を供給する高周波電力電源を備え、前記
加熱ローラは記録媒体上に形成された画像としての現像
剤を加熱して定着させる定着装置において、前記高周波
電力電源は、入力交流電圧を電源とし、スイッチングを
行って前記励磁コイルに供給される電力を制御する際、
前記入力交流電圧が略0Vのレベルを交差する区間をゼ
ロクロスとして検出するゼロクロス検出手段と、該検出
されたゼロクロスに同期して、前記高周波電力電源によ
る電力制御のオン・オフを切り換えるオンオフ切換手段
とを備えたことを特徴とする。
【0024】また、上記定着装置は前記記録媒体上に画
像を形成する画像形成装置に適用されたことを特徴とす
る。
【0025】また、本発明は、上記電力制御方法を実現
するためのプログラムコードを保持する記憶媒体、およ
び上記プログラムコードを有するプログラムを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の電力制御装置、電力制御
方法、定着装置、記憶媒体およびプログラムの実施の形
態について図面を参照しながら説明する。本実施形態で
は、カラー画像形成装置に適用される場合を示す。
【0027】[第1の実施形態]図1は第1の実施の形
態におけるカラー画像形成装置の構成を示す断面図であ
る。図において、201はイメージスキャナ部であり、
原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分である。
200はプリンタ部であり、イメージスキャナ201に
よって読み取られた原稿画像や、図示しないコンピュー
タ等の外部装置から送られてくる画像データに対応した
画像を用紙にフルカラーでプリント出力する部分であ
る。
【0028】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿圧板であり、原稿台ガラス203上の原稿20
4を押圧する。原稿台ガラス203上の原稿204は、
ハロゲンランプ205の光で照射される。原稿からの反
射光はミラー206、207に導かれ、レンズ208に
より3ラインセンサ(以下、CCDという)210上に
像を結ぶ。レンズ208には遠赤外カットフィルタ23
1が設けられている。
【0029】CCD210は原稿からの光情報を色分解
し、フルカラー情報であるレッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)成分を読み取り、信号処理部20
9に送る。ここで、ハロゲンランプ205およびミラー
206は、速度Vで電気的走査方向(以下、主走査方向
という)に移動し、ミラー207は、速度1/2Vでラ
インセンサの主走査方向に対して、垂直方向(以下、副
走査方向という)に機械的に動くことにより原稿全面を
走査する。
【0030】211は標準白色板であり、R、G、Bセ
ンサ210a〜cで読み取るデータの補正データを生成
するために使用される。この標準白色板は、可視光から
赤外光に対して、ほぼ均一の反射特性を示し、可視では
白色の色を呈している。この標準白色板を用い、R、
G、Bセンサ210a〜c(可視センサ)の出力データ
の補正(シェーディング)を行う。また、230は光セ
ンサであり、フラグ板229と共に画像先端信号VTO
Pを生成する。
【0031】図2は信号処理部209における信号処理
の流れを示す図である。信号処理部209では、電気信
号となった画像信号は、次のように処理される。CCD
210からの信号はA/D&S/H部410でデジタル
データに変換されると、シェーディング補正部411お
よび入力マスキング部412は、デジタルデータに変換
された画像データを補正する。
【0032】変倍動作時、変倍処理部413は変倍処理
を行う。LOG変換部414はRGBのデータをマゼン
タ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のデータに変
換し、圧縮伸長部415は画像データの圧縮、記憶、伸
長を行う。圧縮伸長部415に格納された画像データ
は、後述するプリンタのそれぞれの色に同期して読み出
され、マスキング・UCR部416でマスキング処理さ
れた後、γ補正部417およびエッジ強調部418によ
り、M、C、Y、ブラック(K)の出力画像データに変
換された後、プリンタ部200に送出される。ここで、
イメージスキャナ部201における1回の原稿走査につ
き、M、C、Y、Kのうち1つの成分がプリンタ部20
0に送られ、計4回の原稿走査により1回のプリントア
ウトが完成する。
【0033】つぎに、プリンタ部200の動作を示す。
スキャナ部201や図示しないコンピュータ等の外部装
置から送られてくる画像信号は、画像書き出しタイミン
グ制御回路251に送られる。画像書き出しタイミング
制御回路251は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イ
エロー(Y)、ブラック(K)の画像信号に応じて、半
導体レーザ252を変調・駆動する。
【0034】レーザ光はポリゴンモータ256によって
回転するポリゴンミラー253で反射され、f−θレン
ズ254によってfθ補正され、折り返しミラー216
で反射されて感光ドラム255上を走査する。感光ドラ
ム255では、予め一次帯電器242で一様に帯電が施
されているため、レーザー露光によって感光ドラム25
5上に静電潜像が形成される。
【0035】また、感光ドラム255の周囲には、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の各現像器219、220、221、222が設
けられており、感光ドラム255が4回転する間に4つ
の現像器が交互に感光ドラム255に接し、感光ドラム
255上に形成されたM、C、Y、Kの静電潜像を各ト
ナーで現像する。
【0036】一方、用紙給紙部224、225から給紙
・搬送された用紙9は、感光ドラム側の画像形成に同期
したタイミングで、図示しない吸着高圧発生部に接続さ
れた吸着帯電ブレード245により吸着側に帯電が施さ
れた転写ドラム258に静電・吸着される。
【0037】そして、転写位置246では、図示しない
転写高圧発生部に接続された転写帯電ブレード240に
より感光ドラム255側に押し上げられながらトナーを
転写するように、帯電が施されることで画像が転写され
る。
【0038】この画像形成・転写の動作を4回繰り返し
た後、転写ドラム258から分離された用紙9は定着器
226でトナー像を用紙9に加熱・定着し、プリント出
力される。ここで、クリーナ241は、転写しきれなか
った残留トナーや、感光ドラムに形成されたものの転写
を行わない各種制御用の特定パッチのトナーを感光ドラ
ム255からクリーニングする。
【0039】図3は定着器226の構成を示す図であ
る。図において、701は加熱ローラである。702は
励磁コイルである。706はサーミスタである。707
はA/Dコンバータである。708はCPUである。7
10は励磁コイルに高周波電力を供給する誘導加熱電源
である。715は基準抵抗である。716はパルス生成
部である。721は交流電源である。722はゼロクロ
ス検出部である。
【0040】CPU708、A/Dコンバータ707お
よびパルス生成部716はバスを介して接続され、同じ
バス上に接続されたROM(図示せず)に格納されたプ
ログラムにしたがって、シーケンス制御を行う。励磁コ
イル702は、高周波電流の供給を受け、高周波磁界を
発生させる誘導加熱コイルである。
【0041】図4は用紙9に転写されたトナー像の加熱
・定着を行う定着器226の構成を概略的に示す断面図
である。励磁コイル702は高周波磁界を発生し、図4
に示すように配置されたIコア703と磁気的に結合す
る磁気回路を構成する。
【0042】加熱ローラ701は鉄製の中空のパイプ状
のローラであり、その表面には、表面離型性を高めるた
めに、樹脂コーティングまたは金属メッキなどの表面処
理503が施されている。加熱ローラ701の内部に
は、前述したように、励磁コイル702およびIコア7
03からなる磁気回路を設けられており、励磁コイル7
02により発生させた磁界を有効に加熱ローラ701の
表面に作用させる。
【0043】励磁コイル702およびIコア703は、
ローラの長手方向に延びており、Iコア703を取り巻
くように励磁コイル702が配置されている。ここで、
コイルの巻き線を示す○中に“・”が付されている線、
“×”が付されている線はそれぞれ同じ向きに電流が流
れる。Iコア703は高い透磁率を有するフェライトな
どの材質でできている。
【0044】502は加圧ローラである。図示しない駆
動源により図中矢印d方向に回転する加圧ローラ502
および加熱ローラ701の間を、トナー像811が形成
された記録紙9が通過することで、記録紙9上にトナー
像が定着する。
【0045】上記構成を有する定着器226の動作を示
す。交流電源721から誘導加熱電源710に交流電力
が供給されている。シーケンス制御を司るCPU708
からパルス生成部716を通じて誘導加熱電源710に
ON信号およびPWM信号が送られると、励磁コイル7
02に接続された誘導加熱電源710の出力端子にはP
WM信号に応じた高周波交流電力が発生することにな
る。
【0046】図5は誘導加熱電源710の構成を示す回
路図である。図において、301〜304はダイオード
である。305はノイズフィルタ用リアクトルである。
306はノイズフィルタ用コンデンサである。307は
電力スイッチング用MOS−FETである。308はダ
イオードである。309はコンデンサである。
【0047】311はANDゲートである。721は誘
導加熱電源710の入力に接続されるAC電源である。
702は誘導加熱電源710の出力に接続される励磁コ
イルである。
【0048】716は誘導加熱電源710を制御するよ
うに接続されたパルス生成部である。AC電源721か
ら供給された交流電流は、ダイオード301〜304に
より整流された脈流となり、ノイズフィルタを構成する
ノイズフィルタ用リアクトル305、ノイズフィルタ用
コンデンサ306を通過し、整流された波形となる。
【0049】ここで、ノイズフィルタを構成するリアク
トル305、コンデンサ306は、MOS−FET30
7のスイッチング周波数に対して十分な減衰量を確保
し、かつ電源周波数に対して減衰することなく通過する
ような定数を有する。
【0050】パルス生成部716から所定パルス幅のP
WM信号とON信号が誘導加熱電源710に送出され
る。ON信号がHレベルである場合、PWM信号はMO
S−FET307のゲート・ソース間に印加され、MO
S―FET307はPWM信号のHレベル区間で導通状
態となり、整流された入力電流がドレイン電流となり、
励磁コイル702を通電することになる。
【0051】PWM信号のLレベル区間でMOS−FE
T307がオープン状態となると、MOS−FET30
7がONしていた時に流れていた電流を励磁コイル70
2が蓄えていることで逆起電力が発生する。この逆起電
力は、励磁コイル702と並列に接続されている共振用
コンデンサ309に充電される。この流れ込んできたコ
イル蓄積電流により、共振用コンデンサ309の両端電
圧が上昇し、励磁コイル702の蓄積エネルギーが無く
なった時点で最大交流電圧が発生する。
【0052】また、励磁コイル702から流れ出た電流
は電圧が上昇するのに反比例して減衰し、コイル電流が
流れなくなる瞬間を通り過ぎた後、今度は逆に共振用コ
ンデンサ309に蓄積された電荷が励磁コイル702に
向けて電流として流れ出す。そして、共振用コンデンサ
309に蓄積された電荷が励磁コイル702に戻される
と同時に、共振用コンデンサ309の電圧が低下してい
き、MOS−FET307のドレイン電圧がソース電圧
よりも低下すると、フライホイールダイオード308が
オンして順電流が流れる。その後、再びMOS−FET
307がオンして励磁コイル702に電流が流れること
で、励磁コイル702にはPWM信号に応じた周波数の
交流電流が流れ続けることになる。
【0053】このようにして発生した誘導加熱電源71
0からの所定周波数の交流電力が励磁コイル702に供
給されることで、励磁コイル702には交流磁界51が
発生する。図6は励磁コイル702に発生した交流磁界
51を示す図である。
【0054】励磁コイル702に供給される交流電力と
しては、周波数が小さいほど大きな電力が励磁コイル7
02に投入され、通常200Wから数kW程度である。
交流電力により発生した交流磁界51は、対向する加熱
ローラ701の表面に渦電流52を発生させる。この渦
電流52が加熱ローラ表面を流れることで加熱ローラ7
01の固有抵抗成分によるジュール熱が加熱ローラ表面
に発生し、加熱ローラ表面が自己発熱することになる。
このとき、高透磁率を有するIコア703に磁界が集中
するので、加熱ローラ701のIコア703と向かい合
った加熱ローラ表面部分に多くの渦電流による発熱が引
き起こされる。そして、励磁コイル702に投入された
電力が大きい程、発生する交流磁界およびジュール熱が
大きくなる。
【0055】このようにして得られた加熱ローラ表面の
発熱によりその温度が高くなり、加熱ローラ表面に配置
されたサーミスタ706の抵抗値は小さくなる。このと
き、サーミスタ706は加熱ローラ701の長手方向の
ほぼ中央付近に配置されている。基準抵抗715によっ
て分圧されたサーミスタ706およびGND間の電圧
(サーミスタ検出電圧)は、温度が高い程、小さくな
る。このサーミスタ検出電圧は、A/Dコンバータ70
7によってデジタル化され、CPU708に入力され
る。CPU708は、ソフトウェアにしたがって、サー
ミスタ検出電圧と温度基準値とを比較し、誘導加熱電源
710に対するPWM信号のオン/オフのパルス幅を決
定する設定値をパルス生成部716に出力する。
【0056】パルス生成部716は、CPU708から
の設定値にしたがって、CLK信号を計数することで、
任意のオン幅、オフ幅を有するPWM信号を発生する。
図7はパルス生成部716の構成を示す回路図である。
図において、101、102、106、107、11
4、115はDラッチである。103、108はダウン
カウンタである。104、109、112、113はA
NDゲートである。105、110はORゲートであ
る。111はSRラッチである。
【0057】図8はパルス生成部716の各部における
信号の変化を示すタイミングチャートである。ここで、
CS1〜3はレジスタのセレクト信号である。Data
はデータバス信号である。WRはライト信号である。Z
Cはゼロクロス信号である。CLKはCLK信号であ
る。セレクト信号CS1〜3、データバス信号Dat
a、ライト信号WR、CLK信号CLKは、図3に示す
CPUおよびパルス生成部間のバスに含まれるものであ
る。
【0058】ゼロクロス信号ZCは50〜60Hzの倍
周期の100〜120Hzの遅い信号であるのに対し
て、その他の信号は数十MHz程度の速い信号である。
セレクト信号CS1がHレベルで選択され、ライト信号
WRの立ち上がりでデータ=NがDラッチ101にラッ
チされる。そして、次のゼロクロス信号ZCの立ち上が
りでDラッチ102にデータ=Nがラッチされる。
【0059】駆動電源のONを意味するセレクト信号C
S3がHレベルで選択され、ライト信号WRの立ち上が
りでデータ=1がDラッチ114にラッチされるととも
に、カウンタ103にデータ=Nがロードされる。
【0060】SRラッチ111のQ出力に接続されたカ
ウンタ103のイネーブルENがHレベルであると、カ
ウンタ103はCLKにしたがって、ダウンカウント動
作を行う。カウンタ103のカウント値=0となった時
点で、リップルキャリー信号RC=Hレベルを出力す
る。この出力により、SRラッチ111はリセットさ
れ、Q=Lレベル、Q*=Hレベルに状態が変化すると
ともに、一方のカウンタ108にカウンタ値=Mをロー
ドする。
【0061】ここで、Dラッチ106、107の動作
は、Dラッチ101、102と同様であるので、その説
明を省略する。カウンタ値=Mがロードされ、イネーブ
ルされたカウンタ108はCLKにしたがってダウンカ
ウント動作を行い、カウント値=0となった時点でリッ
プルキャリー信号RC=Hレベルに出力する。この出力
により、SRラッチ111はセットされ、Q=Hレベ
ル、Q*=Lレベルに状態が変化するとともに、一方の
カウンタ103にカウンタ値=Nのロードを行う。この
繰り返しにより、ON幅=Nカウント、OFF幅=Mカ
ウントのPWMパルスがSRラッチ111の出力として
生成される。
【0062】駆動電源のONを意味するセレクタ信号C
S3がHレベルで選択され、ライト信号WRの立ち上が
りでデータ=1がDラッチ114にラッチされ、次のゼ
ロクロス信号ZCの立ち上がりでデータ=1がDラッチ
115にラッチされる。これにより、ゼロクロス信号に
同期したON信号が生成される。この結果、入力AC電
圧が0V付近のタイミングでOFF→ONへの変更が行
われることになる。尚、OFF時の動作も同様である。
【0063】また、パルス幅のカウント値の変更に関し
ても、Dラッチ102、107でゼロクロス信号ZCと
同期をとる。こうして、十分に速いカウント動作に比
べ、十分に遅いゼロクロス信号ZCに同期してカウント
値が変更される。つまり、駆動電源のON、OFFの変
更と同様、入力AC電圧が0V付近のタイミングでカウ
ント値の変更も行われることになる。
【0064】図8では、オン幅の設定値を「N」から
「P」に変更する場合を示している。セレクト信号CS
1がHレベルで選択され、ライト信号WRの立ち上がり
でデータ=PがDラッチ101にラッチされる。そし
て、次のゼロクロス信号ZCの立ち上がりでDラッチ1
02にデータ=Pがラッチされる。そして、次のオフ側
のカウンタ108のリップルキャリー信号RCの立ち上
がりで、「P」がカウンタ103にロードされ、カウン
タ103がイネーブルされると、カウンタ103は設定
値「P」のカウント動作を実行する。このとき、PWM
信号の変化はゼロクロス信号よりも十分に速いので、入
力AC電圧がゼロクロスしている間にカウント値の変更
が行われることになる。
【0065】このPWM信号およびON信号が誘導加熱
電源710に送られると、励磁コイル702に接続され
た誘導加熱電源710の出力端子には、PWM信号に応
じた周波数に換算された20kHz〜100kHz程度
の高周波交流電力が発生する。このような動作により、
加熱ローラ表面の温度を所定の温度に保つことが可能と
なる。
【0066】図9はゼロクロス検出部722の構成を示
す回路図である。図において、721はAC電源であ
る。1101〜1104はダイオードである。1105
〜1107は抵抗である。1108、1109はダイオ
ードである。1110はコンデンサである。1111は
ツェナーダイオードである。1112は抵抗である。1
113はトランジスタである。1114はフォトカプラ
である。1115は抵抗である。
【0067】図10はゼロクロス検出部722の各部の
信号の変化を示すタイミングチャートである。ダイオー
ド1101〜1104によって構成されるブリッジ回路
により、AC電圧Vz1は正極性の電圧Vz2に整流さ
れる。そして、抵抗1105〜1107により分圧され
た電圧がツェナーダイオード1111のツェナー電圧以
上のとき、トランジスタ1113のベースにツェナー電
圧が印加され、分圧された電圧がツェナーダイオード1
111のツェナー電圧以下のとき、トランジスタ111
3のベースには分圧された電圧Vz3が印加される。
【0068】ここで、ツェナー電圧および分圧抵抗を適
正に選ぶことで、AC入力電圧が0V近傍のときだけ、
トランジスタ1113がオフされ、それ以外のときはト
ランジスタ1113はオンすることになる。これによ
り、AC入力電圧が0V近傍のときだけ、フォトカプラ
1114のLEDがオフになることで、フォトカプラ1
114のフォトトランジスタはオフとなり、ゼロクロス
(ZeroCross)信号はHレベルとなる。これ以
外のとき、トランジスタ1113はオンとなり、フォト
カプラ1114のLEDはオンし、フォトトランジスタ
もオンすることで、ゼロクロス信号はLレベルの電圧V
z4となる。
【0069】以上示した構成により制御パルス信号およ
びオン信号を生成することで、任意のオン幅、オフ幅を
有するPWMパルスで誘導加熱電源710を駆動するこ
とが可能となり、制御性の向上が図れるとともに、入力
ACのゼロクロスのタイミングで、制御オンおよび制御
パルス幅の変更を行うことで、駆動素子への過大な突入
電流などを回避することができる。
【0070】[第2の実施形態]前述したように、ゼロ
クロス同期の動作は10ms程度の比較的遅い周期で行
われるので、ソフトウェアによる割り込み動作で行うこ
とも可能である。
【0071】図11は第2の実施形態における定着器2
26の構成を示す図である。前記第1の実施形態と同一
の構成要素については同一の符号を用いることでその説
明を省略する。第2の実施形態では、パルス生成部17
16にゼロクロス信号ZCが入力されず、CPU708
の割り込み入力端子にゼロクロス信号ZCが入力され
る。それ以外の構成は図3と同様である。
【0072】図12はパルス生成部1716の構成を示
す回路図である。前記第1の実施形態のパルス生成部7
16と比べ、第2の実施形態のパルス生成部1716
は、ゼロクロス信号ZCと同期して動作するDラッチ1
02、107、115が除去された以外、図7と同様の
構成を有する。これにより、パルス生成部1716はA
C入力とは非同期にPWM動作を行うことになる。
【0073】図13はゼロクロス同期によるパルス幅変
更および電源オンオフ処理手順を示すフローチャートで
ある。この処理プログラムはCPU708内のROM
(図示せず)に格納されており、CPU708によって
実行される。同図(A)はパルス幅設定処理手順を示
す。同図(B)は割込処理を示す。この割り込み処理
は、ゼロクロス信号ZCの立ち上がりを検出した時点で
実行される。
【0074】まず、同図(A)のパルス幅設定処理にお
いて、サーミスタ電圧をアナログデジタル変換(A/
D)した値から加熱ローラ701の温度Tを算出する
(ステップS1)。検出された温度Tと温調目標温度T
cとの比較を行う(ステップS2)。温度Tが温調目標
温度Tc以上である場合、ステータスS=0に設定し
(ステップS3)、ステップS1の処理に戻る。
【0075】一方、温度Tが温調目標温度Tcより低い
場合、ステータスS=1に設定し(ステップS4)、パ
ルスのオン幅Pon、オフ幅Poffを、温調目標温度
Tcと検出温度Tの差分の関数としてそれぞれ求め(ス
テップS5)、ステップS1の処理に戻る。
【0076】上記処理の過程で、ゼロクロス信号ZCの
立ち上がりの割り込みは、約10msの周期で発生す
る。割り込み処理では、まずステータスSを検知し、ス
テータスS=1であるか否かを判別する(ステップS1
1)。S=1の場合、ステップS5で算出されているオ
ン幅Pon、オフ幅Poffの設定値を、パルス生成部
1716にデータ(Data)として書き込み(ステッ
プS12)、電源ONの設定をデータ(Data)とし
て書き込み(ステップS13)、割り込み処理を終了す
る。一方、ステップS11でS=0の場合、電源OFF
の設定を書き込み(ステップS14)、処理を終了す
る。
【0077】このような処理を行うことで、ゼロクロス
のタイミングで、PWMのオン幅、オフ幅の設定および
オン・オフ制御をソフトウェアで実行可能となる。尚、
上記実施形態では、オン幅、オフ幅を関数によって算出
したが、テーブルを用いて導出してもよい。
【0078】以上が本発明の実施の形態の説明である
が、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の
形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのよ
うなものであっても適用可能である。
【0079】例えば、上記実施形態では、図13(B)
に示す割り込み処理によって、入力ACゼロクロスに同
期したオン幅Pon、オフ幅Poffの設定値の書き込
み処理および制御オン/オフの書き込み処理を行ってい
たが、割り込み処理の代わりに、図13(A)の処理ル
ーチンの中でサブルーチンとして、図13(B)に示す
処理を実行するようにしてもよい。この場合、例えば、
ステップS5の処理の後、入力ACゼロクロスの有無を
判別し、入力ACゼロクロスが検出された場合、ステッ
プS11以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0080】また、本発明は、前述した実施形態の機能
を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した
記録媒体を用いて、装置にプログラムを供給することに
よって達成される場合にも適用できることはいうまでも
ない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム
コード自体が本発明の新規な機能を実現することにな
り、プログラムおよびそのプログラムを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0081】上記実施形態では、図13のフローチャー
トに示すプログラムコードは記憶媒体であるROMに格
納されている。プログラムコードを供給する記憶媒体と
しては、ROMに限らず、例えばフロッピーディスク、
ハードディスク、CD−ROM、不揮発性のメモリカー
ドなどを用いることができる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、電力制御性を向上でき
る。また、パルス幅変更の際、スイッチング素子への過
大な突入電流を防止できる。さらに、高周波電源オンの
際、スイッチング素子への過大な突入電流を防止する。
【0083】これにより、誘導加熱方式を用い、デジタ
ル的にPWM制御を行って定着器を加熱する際、駆動素
子にかかる負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるカラー画像形成装置
の構成を示す断面図である。
【図2】信号処理部209における信号処理の流れを示
す図である。
【図3】定着器226の構成を示す図である。
【図4】用紙9に転写されたトナー像の加熱・定着を行
う定着器226の構成を概略的に示す断面図である。
【図5】誘導加熱電源710の構成を示す回路図であ
る。
【図6】励磁コイル702に発生した交流磁界51を示
す図である。
【図7】パルス生成部716の構成を示す回路図であ
る。
【図8】パルス生成部716の各部における信号の変化
を示すタイミングチャートである。
【図9】ゼロクロス検出部722の構成を示す回路図で
ある。
【図10】ゼロクロス検出部722の各部の信号の変化
を示すタイミングチャートである。
【図11】第2の実施形態における定着器226の構成
を示す図である。
【図12】パルス生成部1716の構成を示す回路図で
ある。
【図13】ゼロクロス同期によるパルス幅変更および電
源オンオフ処理手順を示すフローチャートである。
【図14】従来の定着器の構成を示す図である。
【図15】従来の制御回路の構成を示す図である。
【符号の説明】 102、107、115 Dラッチ 103、108 カウンタ 307 MOS−FET 701 加熱ローラ 702 励磁コイル 706 サーミスタ 708 CPU 710 誘導加熱電源 716 パルス生成部 722 ゼロクロス検出部 ZC ゼロクロス信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/00 310 H05B 3/00 310K 6/06 363 6/06 363 Fターム(参考) 2H033 BA25 BB17 BE06 CA30 CA46 CA48 3K058 AA23 BA18 CA07 CB04 GA06 3K059 AA08 AB19 AC03 AC26 AD07 AD13 BD07 CD03 5H007 BB04 CA02 CB07 DB01 DB12 DC04 EA02 5H420 BB12 BB14 CC02 CC04 EA12 EA20 EA26 EB02 EB04 EB05 EB09 EB13 EB26 EB38 EB40 FF11 FF14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力交流電圧を電源とし、スイッチング
    を行って負荷に供給される電力を制御する電力制御装置
    において、 前記入力交流電圧が略0Vのレベルを交差する区間をゼ
    ロクロスとして検出するゼロクロス検出手段と、 該検出されたゼロクロスに同期して前記電力制御を切り
    換える電力制御切換手段とを備えたことを特徴とする電
    力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電力制御切換手段は、前記スイッチ
    ングを行う駆動素子に供給されるパルスを生成するパル
    ス生成手段を備え、前記電力のオン時間またはオフ時間
    に相当する前記パルスの幅を、前記検出されたゼロクロ
    スに同期して変更することを特徴とする請求項1記載の
    電力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電力制御切換手段は、前記検出され
    たゼロクロスに同期して前記電力制御のオン・オフを切
    り換えることを特徴とする請求項1または2記載の電力
    制御装置。
  4. 【請求項4】 入力交流電圧を電源とし、スイッチング
    を行って負荷に供給される電力を制御する電力制御方法
    において、 前記入力交流電圧が略0Vのレベルを交差する区間をゼ
    ロクロスとして検出する工程と、 該検出されたゼロクロスに同期して前記電力制御を切り
    換える工程とを有することを特徴とする電力制御方法。
  5. 【請求項5】 前記電力制御を切り換える工程では、前
    記スイッチングを行う駆動素子に供給されるパルスを生
    成する際、前記電力のオン時間またはオフ時間に相当す
    る前記パルスの幅を、前記検出されたゼロクロスに同期
    して変更することを特徴とする請求項4記載の電力制御
    方法。
  6. 【請求項6】 前記電力制御を切り換える工程では、前
    記検出されたゼロクロスに同期して前記電力制御のオン
    ・オフを切り換えることを特徴とする請求項4または5
    記載の電力制御方法。
  7. 【請求項7】 加熱ローラ、該加熱ローラ近傍に配置さ
    れた励磁コイル、および該励磁コイルに高周波電力を供
    給する高周波電力電源を備え、前記加熱ローラは記録媒
    体上に形成された画像としての現像剤を加熱して定着さ
    せる定着装置において、 前記高周波電力電源は、入力交流電圧を電源とし、スイ
    ッチングを行って前記励磁コイルに供給される電力を制
    御する際、前記入力交流電圧が略0Vのレベルを交差す
    る区間をゼロクロスとして検出するゼロクロス検出手段
    と、 前記スイッチングを行う駆動素子に供給されるパルスを
    生成するパルス生成手段と、 前記高周波電力のオン時間またはオフ時間に相当する前
    記パルスの幅を、前記検出されたゼロクロスに同期して
    変更するパルス幅変更手段とを備えたことを特徴とする
    定着装置。
  8. 【請求項8】 加熱ローラ、該加熱ローラ近傍に配置さ
    れた励磁コイル、および該励磁コイルに高周波電力を供
    給する高周波電力電源を備え、前記加熱ローラは記録媒
    体上に形成された画像としての現像剤を加熱して定着さ
    せる定着装置において、 前記高周波電力電源は、入力交流電圧を電源とし、スイ
    ッチングを行って前記励磁コイルに供給される電力を制
    御する際、前記入力交流電圧が略0Vのレベルを交差す
    る区間をゼロクロスとして検出するゼロクロス検出手段
    と、 該検出されたゼロクロスに同期して、前記高周波電力電
    源による電力制御のオン・オフを切り換えるオンオフ切
    換手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体上に画像を形成する画像形
    成装置に適用されたことを特徴とする請求項7または8
    記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至6のいずれかに記載の電
    力制御方法を実現するためのプログラムコードを保持す
    る記憶媒体。
  11. 【請求項11】 請求項4乃至6のいずれかに記載の電
    力制御方法を実現するためのプログラムコードを有する
    プログラム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004105442A1 (ja) * 2003-05-22 2004-12-02 Harison Toshiba Lighting Corp. 誘導加熱ローラ装置、これを用いた定着装置および画像形成装置
JP2005176485A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Fuji Xerox Co Ltd 誘導加熱用電源装置
JP2010008857A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Kyocera Mita Corp 定着装置,画像形成装置
JP2011197447A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置、それを用いた画像形成装置、定着装置の制御方法、及び定着装置の制御プログラム
JP2012063421A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 誘導加熱装置、誘導加熱定着装置、及び画像形成装置

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