JP2002163587A - 入会促進方法及びそのシステム並びにコンピュータ可読記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般提携クレジットカード等で決済を行う顧
客の中から有望な顧客を選別して自社の会への入会を勧
めることができる入会促進方法を提供する。 【解決手段】 一般提携クレジットカードの場合はカー
ド発行会社コードと会員番号を、デビットカードの場合
は銀行コード、銀行支店コード及び口座番号をそれぞれ
顧客キーに定め、クレジットカード客、デビットカード
客の購入履歴を顧客データ部22で管理する。入力促進条
件部23は入会促進条件と入会促進情報を記憶する。顧客
がクレジットカード等で決済を行った際、レシート出力
条件チェック部15は、その顧客の更新後の購入履歴が入
会促進条件を満足するか否かを調べ、満足する場合、今
回の売上データに加えて入会促進情報を印刷したレシー
トをレシート出力装置５０から出力する。店員はレシー
トに入会促進情報が印刷されている顧客に対して自社カ
ード会員等の所定の会への入会を積極的に勧める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリンスタンド
等の店舗において顧客の中から自社カード会員等の会員
を獲得するのに好適な入会促進方法及びそのシステムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】決済時に顧客に手渡すレシートに、各取
引・顧客毎に異なるプロモーション情報を印刷すること
により、販促活動を行う方法が、特開２０００−７６５
５６号公報で提案されている。類似する技術は特許第２
６４７００８号にも記載されている。しかし、これらの
方法では各顧客毎の購入履歴が管理されていないため、
効果的は販促活動は難しい。

【０００３】そこで、一般的には会員カードに基づく顧
客管理システムが定着しており、自社の会員カードを保
有している顧客に対して、購買分析や販促活動を積極的
に行っている。また、その為の技術も幾つか提案されて
いる。例えば、特開平１１−２１９４８１号公報には、
自社のＩＤカードを持つ顧客の購入履歴を管理し、予め
定めたプロモーション条件に合致する顧客を購入履歴な
どに基づいて選別し、個々の顧客に適した広告や割引等
の情報をチラシなどによって配布することで、販促活動
を行う方法及びシステムが提案されている。類似する他
の技術として、特開平１１−２８２３９３号公報があ
り、ここでは各顧客の購入履歴に応じた広告をＷｅｂ上
で行う方法を提案している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように効果的な販
促活動を行うためには顧客を会員として獲得することが
是非とも必要となる。このため、自社の会員カードを持
たず、一般提携クレジットカードやデビットカードで決
済を行った顧客に対し、顧客の囲い込みを目的に会への
入会を店頭スタッフの無作意な声かけ又は、ＤＭ等で勧
誘している店舗もある。しかし、ヒット率の低さ及び折
角獲得しても再来店されず、結果、労力とカード発行や
入会記念品等の費用の無駄ばかりが発生してしまってい
るのが実状である。他方、顧客側にとっても、通りがか
りにたまたま立ち寄ったに過ぎない店舗で入会を熱心に
勧められるのは煩わしい。

【０００５】そこで本発明の目的は、一般提携クレジッ
トカードやデビットカードで決済を行う顧客の中から有
望な顧客を選別して入会を勧めることができる入会促進
方法及びそのシステムを提供することにある。

【０００６】本発明の別の目的は、一般提携クレジット
カードやデビットカードで決済を行う顧客の中から有望
な顧客を選別して入会を勧めることができると共に効率
的な販売促進活動も行える入会促進方法及びそのシステ
ムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の入会促進
方法は、決済をクレジットカード又はデビットカードで
行う顧客に対して一意な顧客キーを割り当てて購入履歴
を管理しておき、購入履歴が所定の入会促進条件を満た
す顧客に渡すレシートにのみ所定の会への入会促進情報
を印刷する。

【０００８】本発明の第２の入会促進方法は、決済をク
レジットカード又はデビットカードで行う顧客に対して
一意な顧客キーを割り当てて購入履歴を管理しておき、
購入履歴が所定の入会促進条件を満たす顧客に渡すレシ
ートにのみ所定の会への入会促進情報を印刷すると共
に、購入履歴が所定の販売促進条件を満たす顧客に渡す
レシートにのみ販売促進情報を印刷する。

【０００９】ここで、クレジットカードで決済を行う顧
客に対しては、当該クレジットカードの発行会社コード
及び会員番号を顧客キーとして割り当て、デビットカー
ドで決済を行う顧客に対しては、当該デビットカードの
銀行コード、銀行支店コード及び口座番号を顧客キーと
して割り当てる。また、購入履歴中に顧客が来店時に乗
車してきた自動車のナンバープレート番号を含ませ、顧
客キーの異なる購入履歴であっても同じナンバープレー
ト番号を含む複数の購入履歴は同じ顧客の購入履歴とし
て扱うようにしても良い。

【００１０】また本発明の第１の入会促進システムは、
カード入力装置と、売上データ入力装置と、オンライン
装置と、レシート出力装置と、主記憶装置と、これらに
接続されたデータ処理装置とを備え、前記主記憶装置
に、顧客の購入履歴を記憶する顧客データ部と、入会促
進条件と入会促進情報とを記憶した入会促進条件部とを
備え、前記データ処理装置に、売上データ入力装置から
入力された売上データ及びカード入力装置で読み取られ
たデビットカードのストライプ情報よりセンターに対す
る売上要求電文を作成してオンライン装置を通じて送信
し、センターから返却される売上許可電文中の銀行コー
ド、銀行支店コード及び口座番号から顧客キーを生成す
る売上決済処理部と、生成された顧客キーを検索キーに
して顧客データ部から顧客データを検索し、検索された
顧客データを今回の売上データに基づいて更新する顧客
データ検索・更新部と、更新後の顧客データが入会促進
条件部の入会促進条件を満足するか否かを判定し、満足
する場合には売上データと入会促進情報とが印刷された
レシートをレシート出力装置から出力させ、満足しない
場合には入会促進情報が印刷されないレシートをレシー
ト出力装置から出力させるレシート出力条件チェック部
とを備えている。

【００１１】また本発明の第２の入会促進システムは、
第１の入会促進システムにおける売上決済処理部が、売
上データ入力装置から入力された売上データ及びカード
入力装置で読み取られた一般提携クレジットカード及び
デビットカードのストライプ情報よりセンターに対する
売上要求電文を作成してオンライン装置を通じて送信
し、一般提携クレジットカードの場合にはセンターから
返却される売上許可電文中のクレジットカード発行会社
コード及び会員番号から顧客キーを生成し、デビットカ
ードの場合にはセンターから返却される売上許可電文中
の銀行コード、銀行支店コード及び口座番号から顧客キ
ーを生成するように構成される。

【００１２】また本発明の第３の入会促進システムは、
第１の入会促進システムの構成に加えて更に、前記主記
憶装置に、クレジットカード発行会社毎のカードのスト
ライプ情報のフォーマット情報を記憶するクレジットカ
ード情報部を備え、前記データ処理装置に、クレジット
カード情報部のフォーマット情報に基づいてカード入力
装置で読み取られた一般提携クレジットカードのストラ
イプ情報からクレジットカード発行会社コード及び会員
番号を抽出して顧客キーを生成するクレジットカード判
別処理部とを備えている。

【００１３】また本発明の第４の入会促進システムは、
第１、第２または第３の入会促進システムにおいて、主
記憶装置に、販売促進条件と販売促進情報とを記憶する
販売促進条件部を備え、データ処理装置におけるレシー
ト出力条件チェック部は、更新後の顧客データが販売促
進条件部の販売促進条件を満足するか否かを判定し、満
足する場合には販売促進情報が印刷されたレシートをレ
シート出力装置から出力させ、満足しない場合には販売
促進情報が印刷されないレシートをレシート出力装置か
ら出力させるよう構成される。

【００１４】また本発明の第５の入会促進システムは、
第１、第２、第３または第４の入会促進システムにおい
て、顧客データ部の購入履歴中に顧客が来店時に乗車し
てきた自動車のナンバープレート番号を含ませ、顧客キ
ーの異なる購入履歴であっても同じナンバープレート番
号を含む複数の購入履歴は同じ顧客の購入履歴として扱
うように構成される。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。以下の実施の形態
では、ガソリンスタンドにおける会員獲得を例に説明す
るが、本発明は他の業態、例えばディスカウントショッ
プやスーパーマーケット等における会員獲得に対しても
勿論適用可能である。

【００１６】図１を参照すると、本発明の入会促進シス
テムの一実施の形態は、データ処理装置１０と、このデ
ータ処理装置１０に接続された主記憶装置２０、カード
入力装置３０、売上データ入力装置４０、レシート出力
装置５０及びオンライン装置６０とから構成されてい
る。データ処理装置１０と主記憶装置２０はパーソナル
コンピュータ等のコンピュータで構成される。

【００１７】カード入力装置３０は、顧客が使用する一
般提携クレジットカード及びデビットカードの入力装置
であり、クレジットカード用の磁気カードリーダ、デビ
ットカード用のＰＩＮ−ＰＡＤ等で構成される。一般提
携クレジットカードとは、ＤＣカード、ＶＩＳＡカード
等、クレジットカード発行会社が発行し、その提携先の
企業や店舗において利用可能なクレジットカードの意味
である。以下、単にクレジットカードと言う場合、一般
提携クレジットカードを意味する。売上データ入力装置
４０は、店舗の店員が売上データを入力する装置であ
り、ＰＯＳ端末等で構成される。オンライン装置６０
は、ＣＡＦＩＳ等のカードセンターとの通信装置であ
る。

【００１８】レシート出力装置５０は、レシートを印刷
して出力する装置である。本実施の形態では、レシート
上にガソリン代や洗車料金等の売上データに加えて、所
定の入会促進情報を記載する。

【００１９】主記憶装置２０は、クレジットカード情報
部２１と顧客データ部２２と入会促進条件部２３とを備
えている。クレジットカード情報部２１は、カード入力
装置３０で読み取られたクレジットカードのストライプ
情報から、クレジットカード会社コードや会員番号等を
抽出するためのフォーマット情報を事前に記憶してい
る。フォーマット情報は各クレジットカード会社毎に相
違するため、図２に示すように、クレジットカード情報
部２１には各クレジットカード会社毎のフォーマット情
報が記憶されている。各フォーマット情報では、クレジ
ット会社コードや会員番号の開始桁位置や桁数などが設
定される。デビットカードの場合、カード入力装置３０
で読み取られたストライプ情報を店舗側では解析せずに
そのままセンターに送信するため、クレジットカード情
報部２１のようなフォーマット情報は存在しない。

【００２０】顧客データ部２２は、クレジットカード及
びデビットカードを使う顧客毎の購入履歴を蓄積する部
分である。図３に顧客データのフォーマット例を示す。
顧客データ２２０中の顧客キー２２１は、クレジットカ
ード及びデビットカードで料金を支払った顧客を一意に
識別するためのキーである。この顧客キー２２１は、ク
レジットカードの場合は、クレジットカード会社コード
と会員番号を連結したものであり、デビットカードの場
合は、銀行コード、銀行支店コード及び口座番号を連結
したものである。顧客データ２２０中の顧客キー２２１
以外の部分は購入履歴であり、一般購入履歴２２８と特
定購入履歴２２９とに大別される。

【００２１】一般購入履歴２２８は、商品に関係なく顧
客が店舗に来店し、何かしらの商品（洗車などのサービ
スを含む）の購入を行った過去一定期間内での累積購入
回数２２２、累積購入数量２２３及び詳細履歴２２４−
１〜２２４−ｎで構成される。個々の詳細履歴２２４−
１〜２２４−ｎは来店日時と購入数量とを含み、詳細履
歴２２４−１〜２２４−ｎの来店日時の総数が累積購入
回数２２２となり、購入数量の総数が累積購入数量２２
３となる。詳細履歴２２４−１〜２２４−ｎは来店日時
の昇順にソートされており、詳細履歴２２４−ｎが最終
来店日時のものである。

【００２２】特定購入履歴２２９は、特定の商品Ａ（例
えば洗車や灯油など）についての過去一定期間内での累
積購入回数２２５、累積購入数量２２６及び詳細履歴２
２７−１〜２２７−ｍで構成される。個々の詳細履歴２
２７−１〜２２７−ｍは商品Ａを購入した来店日時と購
入数量とを含み、詳細履歴２２７−１〜２２７−ｍの来
店日時の総数が累積購入回数２２５となり、購入数量の
総数が累積購入数量２２６となる。詳細履歴２２７−１
〜２２７−ｍは来店日時の昇順にソートされており、詳
細履歴２２７−ｍが商品Ａを購入した最終来店日時のも
のである。このように特定商品に関する購入履歴を別途
管理しておくのは、ガソリンスタンドにおいては、洗車
会員など特定の商品について入会促進する場合もある
し、油外商品の購買の多い顧客を会員として獲得したい
場合もあるからである。なお、図３の例では、商品Ａに
関する特定購入履歴２２９しか存在しないが、商品Ｂ、
商品Ｃのように複数の特定購入履歴が存在しても良い。

【００２３】入会促進条件部２３は、入会を勧める顧客
等の条件とレシートに印刷する入会促進情報とを含む入
会促進条件データ記憶する。その内容例を図４に示す。
この例の入会促進条件データ２３０は、入会促進顧客条
件２３１と、入会促進時期的条件２３２と、入会促進メ
ッセージ２３３と、入会特典情報２３４とを含んでい
る。入会促進顧客条件２３１と入会促進時期的条件２３
２とで入会促進条件が構成され、入会促進メッセージ２
３３と入会特典情報２３４とで入会促進情報が構成され
る。

【００２４】入会促進顧客条件２３１には、入会を勧め
る顧客の条件が設定される。具体的には、図３の累積購
入回数２２２、累積購入数量２２３、商品Ａの累積購入
回数２２５及び商品Ａの累積購入数量２２６の１つ又は
複数の組み合わせに対する下限値が設定される。

【００２５】例えば、商品に関係なく累積購入回数２２
２が或る回数Ｐ以上の顧客を対象として或る会への入会
を勧めたい場合、入会促進顧客条件２３１には「累積購
入回数≧Ｐ」が設定される。来店数に関係なく何かしら
の商品の購入数量を条件として、「累積購入数量≧Ｑ」
と設定することもでき、両者を加味して、「累積購入回
数≧Ｐ、かつ、累積購入数量≧Ｑ」とすることもでき
る。このような一般購入履歴を入会促進顧客条件２３１
に定めるのは、自社カード会員を獲得する場合などに有
効である。

【００２６】また、商品Ａの累積購入回数２２５が或る
回数Ｒ以上の顧客を対象として或る会への入会を勧めた
い場合、入会促進顧客条件２３１には「商品Ａの累積購
入回数≧Ｒ」が設定される。購入回数に関係なく購入数
量を条件として、「商品Ａの累積購入数量≧Ｓ」と設定
することもでき、両者を加味して、「商品Ａの累積購入
回数≧Ｑ、かつ、累積購入数量≧Ｓ」とすることもでき
る。例えば、商品Ａが洗車サービスとし、募る会員を洗
車会員とすれば、最近良く洗車サービスを利用する顧客
をターゲットとした洗車会員の獲得を支援することがで
きる。

【００２７】入会促進時期的条件２３２には、入会の促
進を行う時期が、何月何日から何月何日までといったｆ
ｒｏｍ〜ｔｏ形式で設定されている。

【００２８】入会促進メッセージ２３３は、レシートに
印刷すべき入会促進メッセージである。具体的には、
「当店では現在、○○会員を募集しています。各種の特
典がございますので、この機会に是非ご加入下さい。」
といったメッセージ情報を記憶している。

【００２９】入会特典情報２３４は、レシートに印刷す
べき入会特典情報である。具体的には、「入会された方
には漏れなく、××を差し上げます。」といったメッセ
ージ情報を記憶している。

【００３０】データ処理装置１０は、クレジットカード
判別処理部１１、売上決済処理部１２、顧客データ検索
部１３、顧客データ更新部１４及びレシート出力条件チ
ェック部１５を含んでいる。

【００３１】クレジットカード判別処理部１１は、クレ
ジットカードの顧客キーを抽出する部分である。クレジ
ットカード判別処理部１１は、カード入力装置３０から
入力されたカードがクレジットカードの場合、クレジッ
トカード情報部２１に記憶されたフォーマット情報に基
づき、カード情報中からクレジットカード会社コード及
び会員番号を顧客キーとして抽出する。抽出した顧客キ
ーは、カード入力装置３０で読み取られたカードのスト
ライプ情報と共に売上決済処理部１２に渡される。入力
されたカード情報がデビットカードの場合、このような
顧客キーの抽出処理は行わず、カード入力装置３０から
伝達された情報だけを売上決済処理部１２に伝達する。

【００３２】売上決済処理部１２は、売上データ入力装
置４０から入力された各売上明細を計算し、合計金額と
カードのストライプ情報とから売上要求電文を作成して
オンライン装置６０を用いてセンターに売上要求を行
い、その結果の売上許可電文を受信する部分である。本
実施の形態では、デビットカードについての顧客キー検
出機能も有している。つまり、センターから受信する売
上許可電文中には、許可の有無に加えてカードのストラ
イプ情報の解析結果も含まれており、デビットカード情
報で売上要求を行った場合、センター側で解析された銀
行コード、銀行支店コード及び口座番号が含まれる。売
上決済処理部１２は、デビットカードで支払いを行った
顧客の顧客キーとして、この売上許可電文によってセン
ターから返却される銀行コード、銀行支店コード及び口
座番号を抽出する。なお、クレジットカード情報で売上
要求を行った場合、売上許可電文中にはクレジットカー
ド会社コード及び会員番号が含まれているが、本実施の
形態ではクレジットカードについての顧客キーはクレジ
ットカード判別処理部１１で既に抽出されているため、
売上決済処理部１２ではクレジットカードについての顧
客キーの抽出は行わない。

【００３３】顧客データ検索部１３は、クレジットカー
ドの場合はクレジットカード判別処理部１１で抽出され
た顧客キーを、またデビットカードの場合は売上決済処
理部１２で抽出された顧客キーをそれぞれ検索キーに使
って顧客データ部２２から当該顧客キーを持つ顧客デー
タを検索する部分である。

【００３４】他方、顧客データ更新部１４は、顧客デー
タ検索部１３の検索結果に基づき、顧客データ部２２を
更新する部分である。顧客データ更新部１４は、顧客デ
ータ検索部１３による検索が失敗した場合、つまり、今
回のクレジットカード又はデビットカードで定まる顧客
キーにかかる購入履歴が顧客データ部２２に一切存在し
なかった場合、図３に示したような顧客データ２２０を
生成して顧客データ部２２に新規に登録する。このと
き、顧客キー２２１にはクレジットカード判別処理部１
１または売上決済処理部１２で抽出された顧客キーが設
定され、累積購入回数２２２には１が、累積購入数量２
２３には今回の売上にかかる購入数量が設定され、詳細
履歴２２４−１だけ生成される。また、商品Ａが購入さ
れていた場合、商品Ａの累積購入回数２２５には１が、
商品Ａの累積購入数量２２６には今回の商品Ａの購入数
量が設定され、詳細履歴２２７−１だけ生成される。

【００３５】また、顧客データ更新部１４は、顧客デー
タ検索部１３による検索が成功した場合、つまり、今回
のクレジットカード又はデビットカードで定まる顧客キ
ーにかかる購入履歴が顧客データ部２２に存在した場
合、今回の売上データに基づいて、検索された顧客デー
タ２２０を更新する。具体的には、既存の詳細履歴２２
４−１〜２２４−ｎのうち現在日時から過去一定期間外
となった詳細履歴があればそれを削除し、今回の売上に
かかる詳細履歴を最後尾に追加して、それらの詳細履歴
に基づいて累積購入回数２２２及び累積購入数量２２３
を更新する。また、詳細履歴２２７−１〜２２７−ｍの
うち現在日時から過去一定期間外となった詳細履歴があ
ればそれを削除し、今回の商品Ａが購入された場合には
今回の商品Ａに関する詳細履歴を最後尾に追加して、そ
れらの詳細履歴に基づいて商品Ａの累積購入回数２２５
及び累積購入数量２２６を更新する。

【００３６】レシート出力条件チェック部１５は、顧客
データ更新部１４による更新後の顧客データ２２０が入
会促進条件部２３に設定された入会促進条件にマッチす
るか否かをチェックする部分である。具体的には、更新
後の顧客データ２２０が図４の入会促進顧客条件２３１
にマッチするか、現在日時が入会促進時期的条件２３２
にマッチするかを調べる。双方ともマッチする場合、レ
シート出力条件チェック部１５は、図４の入会促進メッ
セージ２３３及び入会特典情報２３４を入会促進条件部
２３から読み出し、今回の売上データと共にレシート出
力装置５０に伝達する。他方、入会促進条件にマッチし
なかった場合、今回の売上データだけをレシート出力装
置５０に伝達する。

【００３７】図１における記録媒体７０は、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ、半導体メモリ、磁気ディスク等の機械読み取り可能
な記録媒体であり、入会促進用プログラムを記録してい
る。ここに記録された入会促進用プログラムは、データ
処理装置１０の立ち上げ時などに読み取られ、データ処
理装置１０の動作を制御することにより、データ処理装
置１０上にクレジットカード判別処理部１１、売上決済
処理部１２、顧客データ検索部１３、顧客データ更新部
１４及びレシート出力条件チェック部１５を生成すると
共に、主記憶装置２０にクレジットカード情報部２１、
顧客データ部２２及び入会促進条件部２３を生成する。

【００３８】図５は本実施の形態の処理例を示すフロー
チャートである。以下、図１〜図５を参照して本実施の
形態の動作を説明する。

【００３９】当ガソリンスタンドを訪れた顧客が購入商
品に対する決済をクレジットカードまたはデビットカー
ドで要求した場合、店員は顧客のカードをカード入力装
置３０に通すことでカードのストライプ情報の読み取り
を行う（図５のＳ１０１）。このとき、店員はデビット
カードの場合はＰＩＮ−ＰＡＤ等にて顧客に暗証番号を
入力してもらう。カード入力装置３０で読み取られたカ
ードのストライプ情報及び暗証番号はクレジットカード
判別処理部１１に伝達される。クレジットカード判別処
理部１１は、カード種別がクレジットカードであった場
合（Ｓ１０２でＮＯ）、クレジットカード情報部２１に
記憶された図２の各カード発行会社毎のフォーマット情
報を使って、ストライプ情報からクレジットカード会社
コード及び会員番号を抽出し、顧客キーを生成する（Ｓ
１０３）。そして、この顧客キーを、カード入力装置３
０から伝達されたカードのストライプ情報と共に売上決
済処理部１２に伝達する。デビットカードの場合、クレ
ジットカード判別処理部１１は、カード入力装置３０か
ら伝達されたカードのストライプ情報及び暗証番号等を
売上決済処理部１２に伝達する処理だけを行う。

【００４０】次に、店員が売上データ入力装置４０から
売上データを入力すると（Ｓ１０４）、それが売上決済
処理部１２に伝達される。売上決済処理部１２は、売上
データ入力装置４０から入力された売上データにかかる
合計金額とカードのストライプ情報及びデビットカード
の場合は暗証番号より、センターに対する売上要求電文
を作成し、オンライン装置６０を用いて売上要求を行
い、その結果の売上許可電文を受信する（Ｓ１０５）。
また、デビットカードの場合は、売上許可電文にてセン
ターから返却される銀行コード、銀行支店コード及び口
座番号を抽出し、顧客キーとして設定する（Ｓ１０
６）。クレジットカードの場合は、クレジットカード判
別処理部１１から伝達された顧客キーを設定する。

【００４１】次に顧客データ検索部１３は、売上決済処
理部１２から今回の売上データと顧客キーを受け取り、
顧客キーを検索キーとして顧客データ部２２を検索する
（Ｓ１０７）。また、顧客データ更新部１４はその検索
結果に応じて、検索失敗なら新規の顧客データを生成し
て顧客データ部２２へ登録し、検索成功なら今回の売上
データに基づいて顧客データ部２２の該当する顧客デー
タを更新する（Ｓ１０８）。

【００４２】次にレシート出力条件チェック部１５は、
顧客データ更新部１４による更新後の顧客データ２２０
と入会促進条件部２３に記憶されている図４の入会促進
条件データ２３０中の入会促進顧客条件２３１との比
較、及び現在日時と入会促進時期的条件２３２との比較
により、入会促進条件を満足しているか否かの判定を行
う（Ｓ１０９）。そして、入会促進条件を満足している
場合は（Ｓ１１０でＹＥＳ）、今回の売上データと入会
促進条件部２３に記憶されている入会促進メッセージ２
３３及び入会特典情報２３４とをレシート出力装置５０
に送り、売上データ及び入会促進情報（入会促進メッセ
ージ２３３及び入会特典情報２３４）が印刷されたレシ
ートＲ１１をレシート出力装置５０から出力させる（Ｓ
１１１）。他方、入会促進条件を満足していない場合は
（Ｓ１１０でＮＯ）、今回の売上データだけをレシート
出力装置５０に送って、売上データが印刷されたレシー
トＲ１２をレシート出力装置５０から出力させる（Ｓ１
１２）。

【００４３】店員は、レシート出力装置５０から出力さ
れたレシートＲ１１、Ｒ１２を顧客に手渡すわけである
が、レシート中に入会促進情報が印刷されているか否か
を確認し、若し入会促進情報が印刷されているなら、当
該顧客は所定の入会促進条件を満足する顧客であるた
め、積極的にアプローチして、入会を勧めるセールスを
行う。

【００４４】このように本実施の形態によれば、クレジ
ットカード客、デビットカード客に対して一意な顧客キ
ーを割り当てて購入履歴を管理しておき、購入履歴が所
定の入会促進条件を満たす顧客に渡すレシートにのみ、
入会促進メッセージ及び入会特典情報を印刷する。これ
によって、レシートを顧客に手渡す店員は、どの顧客が
入会促進条件を満足しているか否かをレシートを見るだ
けで判別できるようになり、有望な顧客に対してのみ重
点的にセールス活動を実施することができる。また、レ
シート自体に入会促進メッセージや入会特典情報が印刷
されているため、チラシなど他の媒体を使わずに勧誘で
き、顧客側も入会特典の内容等をレシートを見るだけで
知ることができる。

【００４５】

【発明の他の実施の形態】図６を参照すると、本発明の
入会促進システムの別の実施の形態は、図１の実施の形
態と比較して、データ処理装置１０中のクレジットカー
ド判別処理部１１と主記憶装置２０中のクレジットカー
ド情報部２１が省略されている点と、主記憶装置２０に
販売促進条件部２４が設けられている点とで構成上相違
し、それに伴って売上決済処理部１２Ａとレシート出力
条件チェック部１５Ａの機能の一部が図１の対応する部
分の機能と相違している。

【００４６】本実施の形態では、クレジットカード及び
デビットカードともその顧客キーの抽出は売上決済処理
部１２Ａにおいて実施する。具体的には、オンライン装
置６０にてセンターから受信した売上許可電文中から、
クレジットカードの場合はクレジットカード会社コード
と会員番号を抽出し、デビットカードの場合は銀行コー
ド、銀行支店コード及び口座番号を抽出する。

【００４７】また、販売促進条件部２４には、販促対象
の顧客等の条件とレシートに印刷する販売促進情報とを
含む販売促進条件データ記憶する。その内容例を図７に
示す。この例の販売促進条件データ２４０は、販売促進
顧客条件２４１と、販売促進時期的条件２４２と、販売
促進メッセージ２４３と、販売特典情報２４４とを含ん
でいる。販売促進顧客条件２４１と販売促進時期的条件
２４２とで販売促進条件が構成され、販売促進メッセー
ジ２４３と販売特典情報２４４とで販売促進情報が構成
される。

【００４８】販売促進顧客条件２４１には、販売促進を
積極的に行う顧客の条件が設定される。具体的には、入
会促進条件部２３における入会促進顧客条件２３１と同
様に、図３の累積購入回数２２２、累積購入数量２２
３、商品Ａの累積購入回数２２５及び商品Ａの累積購入
数量２２６の１つ又は複数の組み合わせに対する下限値
が設定される。販売促進時期的条件２４２には、販売の
促進を行う時期が、何月何日から何月何日までといった
ｆｒｏｍ〜ｔｏ形式で設定されている。販売促進メッセ
ージ２４３は、レシートに印刷すべき販売促進メッセー
ジである。具体的には、「当店では現在、□□商品のキ
ャンペーンを実施しています。この機会に是非ご購入下
さい。」といったメッセージ情報を記憶している。販売
特典情報２４４は、レシートに印刷すべき販売特典情報
である。具体的には、□□商品の割引クーポンの情報な
どを記憶している。

【００４９】レシート出力条件チェック部１５Ａは、入
会促進条件の判定処理に加えて、販売促進条件の判定処
理を実施し、販売促進条件を満たす顧客のレシートには
販売促進情報を印刷する。

【００５０】記録媒体８０は、ＣＤ−ＲＯＭ、半導体メ
モリ、磁気ディスク等の機械読み取り可能な記録媒体で
あり、入会促進・販売促進用プログラムを記録してい
る。ここに記録された入会促進・販売促進用プログラム
は、データ処理装置１０の立ち上げ時などに読み取ら
れ、データ処理装置１０の動作を制御することにより、
データ処理装置１０上に売上決済処理部１２Ａ、顧客デ
ータ検索部１３、顧客データ更新部１４及びレシート出
力条件チェック部１５Ａを生成すると共に、主記憶装置
２０に顧客データ部２２、入会促進条件部２３及び販売
促進条件部２４を生成する。

【００５１】図８は本実施の形態の処理例を示すフロー
チャートである。以下、各図を参照して本実施の形態の
動作を説明する。

【００５２】当ガソリンスタンドを訪れた顧客が購入商
品に対する決済をクレジットカードまたはデビットカー
ドで要求した場合、店員は顧客のカードをカード入力装
置３０に通すことでカードのストライプ情報の読み取り
を行う（図８のＳ２０１）。このとき、店員はデビット
カードの場合はＰＩＮ−ＰＡＤ等にて顧客に暗証番号を
入力してもらう。カード入力装置３０で読み取られたカ
ードのストライプ情報及び暗証番号は、売上決済処理部
１２Ａに伝達される。他方、店員が売上データ入力装置
４０から売上データを入力すると（Ｓ２０２）、それが
売上決済処理部１２Ａに伝達される。

【００５３】売上決済処理部１２Ａは、売上データ入力
装置４０から入力された売上データにかかる合計金額と
カード入力装置３０から伝達されたカードのストライプ
情報及びデビットカードの場合は暗証番号より、センタ
ーに対する売上要求電文を作成し、オンライン装置６０
を用いて売上要求を行い、その結果の売上許可電文を受
信する（Ｓ２０３）。そして、デビットカードの場合
は、売上許可電文にてセンターから返却される銀行コー
ド、銀行支店コード及び口座番号を抽出して顧客キーと
して設定し、クレジットカードの場合は、売上許可電文
にてセンターから返却されるクレジットカード会社コー
ド及び会員番号を抽出して顧客キーとして設定する（Ｓ
２０４）。

【００５４】次に顧客データ検索部１３は、売上決済処
理部１２から今回の売上データと顧客キーを受け取り、
顧客キーを検索キーとして顧客データ部２２を検索し
（Ｓ２０５）、顧客データ更新部１４はその検索結果に
応じて、検索失敗なら新規の顧客データを生成して顧客
データ部２２へ登録し、検索成功なら今回の売上データ
に基づいて顧客データ部２２の該当する顧客データを更
新する（Ｓ２０６）。

【００５５】次にレシート出力条件チェック部１５Ａ
は、顧客データ更新部１４による更新後の顧客データ２
２０と入会促進条件部２３に記憶されている図４の入会
促進条件データ２３０中の入会促進顧客条件２３１との
比較、及び現在日時と入会促進時期的条件２３２との比
較により、入会促進条件を満足しているか否かの判定を
行う（Ｓ２０７）。また、顧客データ更新部１４による
更新後の顧客データ２２０と販売促進条件部２４に記憶
されている図７の販売促進条件データ２４０中の販売促
進顧客条件２４１との比較、及び現在日時と販売促進時
期的条件２４２との比較により、販売促進条件を満足し
ているか否かの判定を行う（Ｓ２０８）。

【００５６】そして、入会促進条件および販売促進条件
の双方を満足している場合は（Ｓ２０９、Ｓ２１０でＹ
ＥＳ）、今回の売上データと入会促進条件部２３に記憶
されている入会促進メッセージ２３３及び入会特典情報
２３４と販売促進条件部２４に記憶されている販売促進
メッセージ２４３及び販売特典情報２４４とをレシート
出力装置５０に送り、売上データ及び入会促進情報（入
会促進メッセージ２３３及び入会特典情報２３４）並び
に販売促進情報（販売促進メッセージ２４３及び販売特
典情報２４４）が印刷されたレシートＲ２１をレシート
出力装置５０から出力させる（Ｓ２１２）。ここで、販
売特典情報２４４としては、割引クーポンなどである。

【００５７】また、入会促進条件を満足し、販売促進条
件を満足していない場合は（Ｓ２０９でＹＥＳ、Ｓ２１
０でＮＯ）、今回の売上データと入会促進条件部２３に
記憶されている入会促進メッセージ２３３及び入会特典
情報２３４とをレシート出力装置５０に送り、売上デー
タ及び入会促進情報（入会促進メッセージ２３３及び入
会特典情報２３４）が印刷されたレシートＲ２２をレシ
ート出力装置５０から出力させる（Ｓ２１３）。

【００５８】また、入会促進条件は満足していないが、
販売促進条件を満足している場合は（Ｓ２０９でＮＯ、
Ｓ２１１でＹＥＳ）、今回の売上データと販売促進条件
部２４に記憶されている販売促進メッセージ２４３及び
販売特典情報２４４とをレシート出力装置５０に送り、
売上データ及び販売促進情報（販売促進メッセージ２４
３及び販売特典情報２４４）が印刷されたレシートＲ２
３をレシート出力装置５０から出力させる（Ｓ２１
４）。

【００５９】また、入会促進条件および販売促進条件の
双方とも満足していない場合は（Ｓ２０９、Ｓ２１１で
ＮＯ）、今回の売上データだけをレシート出力装置５０
に送って、売上データが印刷されたレシートＲ２４をレ
シート出力装置５０から出力させる（Ｓ２１５）。

【００６０】店員は、レシート出力装置５０から出力さ
れたレシートＲ２１、Ｒ２２、Ｒ２３、Ｒ２４を顧客に
手渡すわけであるが、レシート中に入会促進情報が印刷
されているか否かを確認し、若し入会促進情報が印刷さ
れているなら、当該顧客は所定の入会促進条件を満足す
る顧客であるため、積極的にアプローチして、入会を勧
めるセールスを行う。また、レシート中に販売促進情報
が印刷されているか否かを確認し、若し販売促進情報が
印刷されているなら、当該顧客は所定の販売促進条件を
満足する顧客であるため、積極的に商品販売に関するセ
ールスを行う。

【００６１】このように本実施の形態によれば、クレジ
ットカード客、デビットカード客に対して一意な顧客キ
ーを割り当てて購入履歴を管理しておき、購入履歴が所
定の入会促進条件を満たす顧客に渡すレシートにのみ、
入会促進メッセージ及び入会特典情報を印刷し、また購
入履歴が所定の販売促進条件を満たす顧客に渡すレシー
トにのみ、販売促進メッセージ及び販売特典情報を印刷
する。これによって、レシートを顧客に手渡す店員は、
どの顧客が入会促進条件を満足しているか否かをレシー
トを見るだけで判別できるようになり、有望な顧客に対
してのみ重点的に入会にかかるセールス活動を実施する
ことができる。また、レシート自体に入会促進メッセー
ジや入会特典情報が印刷されているため、チラシなど他
の媒体を使わずに勧誘でき、顧客側も入会特典の内容等
をレシートを見るだけで知ることができる。更に、どの
顧客が販売促進条件を満足しているか否かをレシートを
見るだけで判別できるため、店員は有望な顧客に対して
のみ重点的に販売セールス活動を実施することができ
る。また、レシート自体に販売促進メッセージや販売特
典情報が印刷されているため、チラシなど他の媒体を使
わずにセールスでき、顧客側も販売特典の内容等をレシ
ートを見るだけで知ることができる。

【００６２】

【発明の他の実施の形態】図１及び図６の実施の形態で
は、クレジットカード及びデビットカードから抽出した
顧客キーによって顧客を一意に識別して購入履歴を管理
しているため、何種類かのクレジットカード及びデビッ
トカードをその時々によって使い分けている顧客の場
合、あたかも別人が複数存在するように顧客データ部２
２で別々に管理される。従って、入会促進条件を満足し
ているか否かの判定を、今回使用されたクレジットカー
ドまたはデビットカードから抽出した顧客データに基づ
いて判断すると、実際はもっと良く当該店舗を利用して
いる顧客を見逃す可能性がある。そこで、本実施の形態
では、購入履歴中に顧客が来店時に乗車してきた自動車
のナンバープレート番号を含ませ、顧客キーの異なる購
入履歴であっても同じナンバープレート番号を含む複数
の購入履歴は、入会促進条件の判定に際しては同じ顧客
の購入履歴として扱う。

【００６３】本実施の形態の全体構成は図１の実施の形
態とほぼ同じであり、顧客データ部２２の内容およびレ
シート出力条件チェック部１５の機能などが一部相違す
る。図９に本実施の形態における顧客データ２２０Ａの
一例を示す。図３の顧客データ２２０に加えて、自動車
のナンバープレート番号を記録するエントリ２２Ａが追
加されている。顧客の自動車のナンバープレート番号の
入力は、例えば売上データ入力装置４０のキーボードを
使って店員が入力する。入力されたナンバープレート番
号は、顧客データ更新部１４に渡され、顧客データ更新
部１４は顧客データ検索部１３で検索された顧客データ
中のエントリ２２Ａに同じナンバープレート番号が登録
されていなければ、今回のナンバープレート番号をエン
トリ２２Ａに登録する。

【００６４】図１０にレシート出力条件チェック部１５
の前処理の一例を示す。レシート出力条件チェック部１
５は、顧客データ更新部１４によって更新された顧客デ
ータ２２０Ａを顧客データ部２２から抽出し（Ｓ３０
１）、その顧客データ２２０Ａのエントリ２２Ａに登録
されたナンバープレート番号と同じナンバープレート番
号を持つ他の顧客データを顧客データ部２２から検索す
る（Ｓ３０２）。同じナンバープレート番号を持つ他の
顧客データが１つも存在しなければ（Ｓ３０３でＹＥ
Ｓ）、ステップＳ３０１で抽出した顧客データ２２０Ａ
を使って入会促進条件の判定を行う。これは図１の実施
の形態と同じ動作である。

【００６５】他方、同じナンバープレート番号を持つ他
の顧客データが１つ以上存在した場合、ステップＳ３０
１で抽出した顧客データ２２０Ａと検索された全ての顧
客データとを内部的に統合する（Ｓ３０４）。具体的に
は、累積購入回数２２２同士、累積購入数量２１３同
士、商品Ａの累積購入回数２２５同士、商品Ａの累積購
入数量２２６同士をそれぞれ加算する。そして、統合後
の顧客データに基づいて入会促進条件の判定を行う。

【００６６】以上は図１の実施の形態に適用したが、図
６の実施の形態に対しても同様に適用することができ
る。また、統合された顧客データに基づいて販売促進条
件の判定を実施するようにしても良い。

【００６７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
般提携クレジットカードやデビットカードで決済を行う
顧客の中から有望な顧客を選別して効率良く入会を勧め
ることが可能となり、ヒット率が高くしかも省力化、ロ
ーコスト化された会員獲得活動が可能となる。その理由
は、クレジットカード客、デビットカード客に対して一
意な顧客キーを割り当てて購入履歴を管理しており、購
入履歴が所定の入会促進条件を満たす顧客に渡すレシー
トにのみ、入会促進情報を印刷するため、レシートを顧
客に手渡す店員は、どの顧客が入会促進条件を満足して
いるか否かをレシートを見るだけで判別できるようにな
り、有望な顧客に対してのみ重点的にセールス活動を実
施することができるからである。また、レシート自体に
入会促進メッセージや入会特典情報が印刷されているた
め、チラシなど他の媒体を使わずに勧誘でき、顧客側も
入会特典の内容等をレシートを見るだけで知ることがで
きるためである。

【００６８】また、一般提携クレジットカードやデビッ
トカードで決済を行う顧客の中から有望な顧客を選別し
て効率的な販売促進活動をも行うことが可能となる。そ
の理由は、クレジットカード客、デビットカード客に対
して一意な顧客キーを割り当てて購入履歴を管理してお
り、購入履歴が所定の販売促進条件を満たす顧客に渡す
レシートにのみ、販売促進情報を印刷するため、レシー
トを顧客に手渡す店員は、どの顧客が販売促進条件を満
足しているか否かをレシートを見るだけで判別できるよ
うになり、有望な顧客に対してのみ重点的に販売セール
ス活動を実施することができるからである。また、レシ
ート自体に販売促進メッセージや販売特典情報が印刷さ
れているため、チラシなど他の媒体を使わずにセールス
でき、顧客側も販売特典の内容等をレシートを見るだけ
で知ることができるためである。

【００６９】何種類かのクレジットカード及びデビット
カードをその時々によって使い分けている顧客を見逃さ
ずに入会促進や販売促進が行える。その理由は、購入履
歴中に顧客が来店時に乗車してきた自動車のナンバープ
レート番号を含ませ、顧客キーの異なる購入履歴であっ
ても同じナンバープレート番号を含む複数の購入履歴
は、入会促進条件、販売促進条件の判定に際しては同じ
顧客の購入履歴として扱うためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の入会促進システムの一実施の形態のブ
ロック図である。

【図２】クレジットカード情報部の内容例を示す図であ
る。

【図３】顧客データのフォーマット例を示す図である。

【図４】入会促進条件部の内容例を示す図である。

【図５】本発明の入会促進システムの一実施の形態の処
理例を示すフローチャートである。

【図６】本発明の入会促進システムの別の実施の形態の
ブロック図である。

【図７】販売促進条件部の内容例を示す図である。

【図８】本発明の入会促進システムの別の実施の形態の
処理例を示すフローチャートである。

【図９】顧客データの別のフォーマット例を示す図であ
る。

【図１０】本発明の入会促進システムの更に別の実施の
形態におけるレシート出力条件チェック部の前処理の一
例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０…データ処理装置 １１…クレジットカード判別処理部 １２、１２Ａ…売上決済処理部 １３…顧客データ検索部 １４…顧客データ更新部 １５、１５Ａ…レシート出力条件チェック部 ２０…主記憶装置 ２１…クレジットカード情報部 ２２…顧客データ部 ２３…入会促進条件部 ２４…販売促進条件部 ３０…カード入力装置 ４０…売上データ入力装置 ５０…レシート出力装置 ６０…オンライン装置 ７０、８０…記録媒体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 19/00 ３００ Ｇ０６Ｆ 19/00 ３００Ｊ Ｇ０７Ｇ 1/06 Ｇ０７Ｇ 1/06 Ｄ 1/12 ３５１ 1/12 ３５１Ｂ

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 決済をクレジットカード又はデビットカ
   ードで行う顧客に対して一意な顧客キーを割り当てて購
   入履歴を管理しておき、購入履歴が所定の入会促進条件
   を満たす顧客に渡すレシートにのみ所定の会への入会促
   進情報を印刷するようにした入会促進方法。
2. 【請求項２】 決済をクレジットカード又はデビットカ
   ードで行う顧客に対して一意な顧客キーを割り当てて購
   入履歴を管理しておき、購入履歴が所定の入会促進条件
   を満たす顧客に渡すレシートにのみ所定の会への入会促
   進情報を印刷すると共に、購入履歴が所定の販売促進条
   件を満たす顧客に渡すレシートにのみ販売促進情報を印
   刷するようにした入会促進方法。
3. 【請求項３】 クレジットカードで決済を行う顧客に対
   しては、当該クレジットカードの発行会社コード及び会
   員番号を顧客キーとして割り当てる請求項１または２記
   載の入会促進方法。
4. 【請求項４】 デビットカードで決済を行う顧客に対し
   ては、当該デビットカードの銀行コード、銀行支店コー
   ド及び口座番号を顧客キーとして割り当てる請求項１ま
   たは２記載の入会促進方法。
5. 【請求項５】 購入履歴中に顧客が来店時に乗車してき
   た自動車のナンバープレート番号を含ませ、顧客キーの
   異なる購入履歴であっても同じナンバープレート番号を
   含む複数の購入履歴は同じ顧客の購入履歴として扱う請
   求項１、２、３または４記載の入会促進方法。
6. 【請求項６】 カード入力装置と、売上データ入力装置
   と、オンライン装置と、レシート出力装置と、主記憶装
   置と、これらに接続されたデータ処理装置とを備え、 前記主記憶装置に、顧客の購入履歴を記憶する顧客デー
   タ部と、入会促進条件と入会促進情報とを記憶した入会
   促進条件部とを備え、 前記データ処理装置に、売上データ入力装置から入力さ
   れた売上データ及びカード入力装置で読み取られたデビ
   ットカードのストライプ情報よりセンターに対する売上
   要求電文を作成してオンライン装置を通じて送信し、セ
   ンターから返却される売上許可電文中の銀行コード、銀
   行支店コード及び口座番号から顧客キーを生成する売上
   決済処理部と、生成された顧客キーを検索キーにして顧
   客データ部から顧客データを検索し、検索された顧客デ
   ータを今回の売上データに基づいて更新する顧客データ
   検索・更新部と、更新後の顧客データが入会促進条件部
   の入会促進条件を満足するか否かを判定し、満足する場
   合には売上データと入会促進情報とが印刷されたレシー
   トをレシート出力装置から出力させ、満足しない場合に
   は入会促進情報が印刷されないレシートをレシート出力
   装置から出力させるレシート出力条件チェック部とを備
   えた入会促進システム。
7. 【請求項７】 カード入力装置と、売上データ入力装置
   と、オンライン装置と、レシート出力装置と、主記憶装
   置と、これらに接続されたデータ処理装置とを備え、 前記主記憶装置に、顧客の購入履歴を記憶する顧客デー
   タ部と、入会促進条件と入会促進情報とを記憶した入会
   促進条件部とを備え、 前記データ処理装置に、売上データ入力装置から入力さ
   れた売上データ及びカード入力装置で読み取られた一般
   提携クレジットカード及びデビットカードのストライプ
   情報よりセンターに対する売上要求電文を作成してオン
   ライン装置を通じて送信し、一般提携クレジットカード
   の場合にはセンターから返却される売上許可電文中のク
   レジットカード発行会社コード及び会員番号から顧客キ
   ーを生成し、デビットカードの場合にはセンターから返
   却される売上許可電文中の銀行コード、銀行支店コード
   及び口座番号から顧客キーを生成する売上決済処理部
   と、生成された顧客キーを検索キーにして顧客データ部
   から顧客データを検索し、検索された顧客データを今回
   の売上データに基づいて更新する顧客データ検索・更新
   部と、更新後の顧客データが入会促進条件部の入会促進
   条件を満足するか否かを判定し、満足する場合には売上
   データと入会促進情報とが印刷されたレシートをレシー
   ト出力装置から出力させ、満足しない場合には入会促進
   情報が印刷されないレシートをレシート出力装置から出
   力させるレシート出力条件チェック部とを備えた入会促
   進システム。
8. 【請求項８】 カード入力装置と、売上データ入力装置
   と、オンライン装置と、レシート出力装置と、主記憶装
   置と、これらに接続されたデータ処理装置とを備え、 前記主記憶装置に、クレジットカード発行会社毎のカー
   ドのストライプ情報のフォーマット情報を記憶するクレ
   ジットカード情報部と、顧客の購入履歴を記憶する顧客
   データ部と、入会促進条件と入会促進情報とを記憶した
   入会促進条件部とを備え、 前記データ処理装置に、クレジットカード情報部のフォ
   ーマット情報に基づいてカード入力装置で読み取られた
   一般提携クレジットカードのストライプ情報からクレジ
   ットカード発行会社コード及び会員番号を抽出して顧客
   キーを生成するクレジットカード判別処理部と、売上デ
   ータ入力装置から入力された売上データ及びカード入力
   装置で読み取られた一般提携クレジットカード及びデビ
   ットカードのストライプ情報よりセンターに対する売上
   要求電文を作成してオンライン装置を通じて送信し、デ
   ビットカードの場合にはセンターから返却される売上許
   可電文中の銀行コード、銀行支店コード及び口座番号か
   ら顧客キーを生成する売上決済処理部と、クレジットカ
   ード判別処理部及び売上決済処理部で生成された顧客キ
   ーを検索キーにして顧客データ部から顧客データを検索
   し、検索された顧客データを今回の売上データに基づい
   て更新する顧客データ検索・更新部と、更新後の顧客デ
   ータが入会促進条件部の入会促進条件を満足するか否か
   を判定し、満足する場合には売上データと入会促進情報
   とが印刷されたレシートをレシート出力装置から出力さ
   せ、満足しない場合には入会促進情報が印刷されないレ
   シートをレシート出力装置から出力させるレシート出力
   条件チェック部とを備えた入会促進システム。
9. 【請求項９】 主記憶装置に、販売促進条件と販売促進
   情報とを記憶する販売促進条件部を備え、 データ処理装置におけるレシート出力条件チェック部
   は、更新後の顧客データが販売促進条件部の販売促進条
   件を満足するか否かを判定し、満足する場合には販売促
   進情報が印刷されたレシートをレシート出力装置から出
   力させ、満足しない場合には販売促進情報が印刷されな
   いレシートをレシート出力装置から出力させる請求項
   ６、７または８記載の入会促進システム。
10. 【請求項１０】 顧客データ部の購入履歴中に顧客が来
    店時に乗車してきた自動車のナンバープレート番号を含
    ませ、顧客キーの異なる購入履歴であっても同じナンバ
    ープレート番号を含む複数の購入履歴は同じ顧客の購入
    履歴として扱う請求項６、７、８または９記載の入会促
    進システム。
11. 【請求項１１】 主記憶装置とデータ処理装置とで構成
    され、カード入力装置、売上データ入力装置、オンライ
    ン装置及びレシート出力装置に接続されたコンピュータ
    を、 顧客の購入履歴を記憶する顧客データ部、 入会促進条件と入会促進情報とを記憶した入会促進条件
    部、 売上データ入力装置から入力された売上データ及びカー
    ド入力装置で読み取られたデビットカードのストライプ
    情報よりセンターに対する売上要求電文を作成してオン
    ライン装置を通じて送信し、センターから返却される売
    上許可電文中の銀行コード、銀行支店コード及び口座番
    号から顧客キーを生成する売上決済処理部、 生成された顧客キーを検索キーにして顧客データ部から
    顧客データを検索し、検索された顧客データを今回の売
    上データに基づいて更新する顧客データ検索・更新部、 更新後の顧客データが入会促進条件部の入会促進条件を
    満足するか否かを判定し、満足する場合には売上データ
    と入会促進情報とが印刷されたレシートをレシート出力
    装置から出力させ、満足しない場合には入会促進情報が
    印刷されないレシートをレシート出力装置から出力させ
    るレシート出力条件チェック部、 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ可
    読記録媒体。
12. 【請求項１２】 主記憶装置とデータ処理装置とで構成
    され、カード入力装置、売上データ入力装置、オンライ
    ン装置及びレシート出力装置に接続されたコンピュータ
    を、 顧客の購入履歴を記憶する顧客データ部、 入会促進条件と入会促進情報とを記憶した入会促進条件
    部、 売上データ入力装置から入力された売上データ及びカー
    ド入力装置で読み取られた一般提携クレジットカード及
    びデビットカードのストライプ情報よりセンターに対す
    る売上要求電文を作成してオンライン装置を通じて送信
    し、一般提携クレジットカードの場合にはセンターから
    返却される売上許可電文中のクレジットカード発行会社
    コード及び会員番号から顧客キーを生成し、デビットカ
    ードの場合にはセンターから返却される売上許可電文中
    の銀行コード、銀行支店コード及び口座番号から顧客キ
    ーを生成する売上決済処理部、 生成された顧客キーを検索キーにして顧客データ部から
    顧客データを検索し、検索された顧客データを今回の売
    上データに基づいて更新する顧客データ検索・更新部、 更新後の顧客データが入会促進条件部の入会促進条件を
    満足するか否かを判定し、満足する場合には売上データ
    と入会促進情報とが印刷されたレシートをレシート出力
    装置から出力させ、満足しない場合には入会促進情報が
    印刷されないレシートをレシート出力装置から出力させ
    るレシート出力条件チェック部、 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ可
    読記録媒体。
13. 【請求項１３】 主記憶装置とデータ処理装置とで構成
    され、カード入力装置、売上データ入力装置、オンライ
    ン装置及びレシート出力装置に接続されたコンピュータ
    を、 クレジットカード発行会社毎のカードのストライプ情報
    のフォーマット情報を記憶するクレジットカード情報
    部、 顧客の購入履歴を記憶する顧客データ部、 入会促進条件と入会促進情報とを記憶した入会促進条件
    部、 クレジットカード情報部のフォーマット情報に基づいて
    カード入力装置で読み取られた一般提携クレジットカー
    ドのストライプ情報からクレジットカード発行会社コー
    ド及び会員番号を抽出して顧客キーを生成するクレジッ
    トカード判別処理部、 売上データ入力装置から入力された売上データ及びカー
    ド入力装置で読み取られた一般提携クレジットカード及
    びデビットカードのストライプ情報よりセンターに対す
    る売上要求電文を作成してオンライン装置を通じて送信
    し、デビットカードの場合にはセンターから返却される
    売上許可電文中の銀行コード、銀行支店コード及び口座
    番号から顧客キーを生成する売上決済処理部、 クレジットカード判別処理部及び売上決済処理部で生成
    された顧客キーを検索キーにして顧客データ部から顧客
    データを検索し、検索された顧客データを今回の売上デ
    ータに基づいて更新する顧客データ検索・更新部、 更新後の顧客データが入会促進条件部の入会促進条件を
    満足するか否かを判定し、満足する場合には売上データ
    と入会促進情報とが印刷されたレシートをレシート出力
    装置から出力させ、満足しない場合には入会促進情報が
    印刷されないレシートをレシート出力装置から出力させ
    るレシート出力条件チェック部、 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ可
    読記録媒体。
14. 【請求項１４】 コンピュータを、更に、販売促進条件
    と販売促進情報とを記憶する販売促進条件部として機能
    させ、且つ、レシート出力条件チェック部は、更新後の
    顧客データが販売促進条件部の販売促進条件を満足する
    か否かを判定し、満足する場合には販売促進情報が印刷
    されたレシートをレシート出力装置から出力させ、満足
    しない場合には販売促進情報が印刷されないレシートを
    レシート出力装置から出力させる請求項１１、１２また
    は１３記載のコンピュータ可読記録媒体。
15. 【請求項１５】 顧客データ部の購入履歴中に顧客が来
    店時に乗車してきた自動車のナンバープレート番号を含
    ませ、顧客キーの異なる購入履歴であっても同じナンバ
    ープレート番号を含む複数の購入履歴は同じ顧客の購入
    履歴として扱う請求項１１、１２、１３または１４記載
    のコンピュータ可読記録媒体。