JP2002162390A - 超音波検査装置および方法 - Google Patents

超音波検査装置および方法

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JP2002162390A JP2000359316A JP2000359316A JP2002162390A JP 2002162390 A JP2002162390 A JP 2002162390A JP 2000359316 A JP2000359316 A JP 2000359316A JP 2000359316 A JP2000359316 A JP 2000359316A JP 2002162390 A JP2002162390 A JP 2002162390A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TOFD法について精度の高い探傷の評価結果を
得ることである。 【解決手段】 一対の探触子および測定装置で同一の被
検査体に対し同一の検査条件で別々に測定された複数の
Dスコープ画像を記憶装置に記憶する。記憶装置に記憶
された複数のDスコープ画像のうち2個のDスコープ画
像を表示装置に表示し、2個のDスコープ画像の相違す
る欠陥縞に対し欠陥評価演算のための指令を入力装置か
ら入力する。演算装置は、1回目の測定で得られたDス
コープ画像については、その欠陥縞のすべてについて欠
陥評価を行って記憶装置に記憶する。また、2回目以降
の測定で得られたDスコープ画像については、入力装置
で指示された欠陥縞の評価演算を行い、その結果を記憶
装置に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の探触子の一
方の探触子から超音波を被検査体内に送信し、内部から
の回折波を他方の探触子で受信して被検査体の内部の欠
陥を検出する超音波検査装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、火力発電所における配管の大径
管溶接部は、その健全性を評価するため超音波検査が行
われている。超音波検査には、JISZ3060による一探触子
斜角探傷法、BS7706やCEN等で規定されるTOFD(Time Of
Flight Diffraction)法がある。
【0003】一探触子斜角探傷法は1個の探触子から超
音波を被検査体内に送信し、その探触子で反射波を受信
して検査するものである。また、TOFD法は、2個一対の
探触子の一方の探触子から超音波を被検査体内に送信
し、内部からの回折波を他方の探触子で受信して被検査
体の内部の欠陥を検出するものである。このTOFD法は、
一探触子斜角探傷法に比較し、比較的単純な形状の欠陥
を定量的に評価することが可能であるので近年注目を集
めている。
【0004】TOFD法を用いて検査を行う際には、図7に
示すような工程で行われる。図7では、複数回の定期検
査を行う場合を示している。まず、1回目(m=1)に
おいては、検査者がBS7706やCEN等で規定される規格を
用いて検査条件A1を設定し(S1)、その検査条件で
測定を行い(S2)、検査結果としてDスコープ画像を
取得する(S3)。そして、得られたDスコープ画像の
欠陥縞のすべてについて欠陥評価を行う(S4)。2回
目(m=2)には検査条件A2で、それ以降のm回目に
は検査条件Amで、それぞれ異なる検査条件で検査が行
われる。
【0005】このように、毎回、検査者がBS7706やCEN
等で規定される規格を用いて個々に検査条件を設定して
測定を行い、検査結果としてDスコープ画像を取得して
いる。そして、欠陥の定量的評価を行う際にも、得られ
たDスコープ画像の欠陥縞のすべてについて、毎回、上
端回折波と下端回折波の位相を利用してDスコープ画像
上の欠陥縞の上下端を推定し、計算により欠陥の位置や
大きさ決定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、TOFD法での測
定を行う際の検査条件は、毎回、検査者毎に設定してい
るので、検査条件の設定には個人差が生じる。この場
合、BS7706やCENのような汎用的な規格を用いた検査条
件としているが、BS7706やCENの規格では、細部の検査
条件が明確に定められていないため、検査条件は検査者
毎に異なる設定となっている。
【0007】特に、被検査体が火力発電所の配管におけ
る大径管溶接部のように曲率を有した肉厚な被検査体で
ある場合には、検査条件の設定は検査者の個人差が生じ
やすい。また、同じ検査者であっても同じ検査条件を設
定するとは限らない。これは、検査期間が4年置きの長
期に亘ることが通常であるからである。
【0008】このように、通常、検査者毎に検査の度に
検査条件が異なっているため、検査結果を評価する際も
前回の結果と今回の結果とを直接的に比較することがで
きない。そこで、2回目以降の検査結果の評価も、初回
と同様に上端回折波と下端回折波の位相を利用してDス
コープ画像上の欠陥縞の上下端を推定し、計算により欠
陥の位置や大きさ決定している。
【0009】従って、火力発電所の大径管長手溶接部の
ように被検査体が長く測定データが多い場合は、検査結
果の評価に時間を要する。このため、評価精度の低下の
原因となり易い。
【0010】TOFD法での検査手法や評価手法の精度を向
上させるためには、測定回数を増やして誤差の大きい検
査結果を削除したり、前回の検査結果との誤差の大きい
箇所について再測定を行うような方法が採られている
が、これらの方法では、検査手法や評価手法自体の精度
は向上していない。
【0011】本発明の目的は、TOFD法について精度の高
い評価結果の得られる超音波検査装置および方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
超音波検査装置は、一方の探触子から超音波を被検査体
内に送信し前記被検査体の内部からの回折波を他方の探
触子で受信する一対の探触子と、前記一対の探触子で得
られた測定データに基づいて前記被検査体の内部の欠陥
をDスコープ画像として測定する測定装置と、前記一対
の探触子および前記測定装置で同一の被検査体に対し同
一の検査条件で別々に測定された複数のDスコープ画像
を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶された複数
のDスコープ画像のうち2個のDスコープ画像を表示す
る表示装置と、前記表示装置に表示された2個のDスコ
ープ画像の相違する欠陥縞に対し欠陥評価演算のための
指令を入力する入力装置と、前記記憶装置に記憶された
Dスコープ画像のうち1回目の測定で得られたDスコー
プ画像の欠陥縞のすべてについて欠陥評価を行って前記
記憶装置に記憶すると共に前記入力装置で入力された指
令に基づき欠陥縞の評価演算を行い前記記憶装置に記憶
する演算装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明に係わる超音波検査装置に
おいては、一対の探触子および測定装置で同一の被検査
体に対し同一の検査条件で別々に測定された複数のDス
コープ画像を記憶装置に記憶する。そして、記憶装置に
記憶された複数のDスコープ画像のうち2個のDスコー
プ画像を表示装置に表示し、2個のDスコープ画像の相
違する欠陥縞に対し欠陥評価演算のための指令を入力装
置から入力する。演算装置は、1回目の測定で得られた
Dスコープ画像については、その欠陥縞のすべてについ
て欠陥評価を行って記憶装置に記憶する。また、2回目
以降の測定で得られたDスコープ画像については、入力
装置で指示された欠陥縞の評価演算を行い、その結果を
記憶装置に記憶する。これにより、2回目以降は、表示
装置に表示された測定時期の異なるDスコープ画像を目
視で比較判断して、相違する欠陥縞についてのみ欠陥評
価するので、欠陥評価の時間が短縮され詳細な欠陥評価
が可能となる。
【0014】請求項2の発明に係わる超音波検査方法
は、一対の探触子の一方の探触子から超音波を被検査体
内に送信し、内部からの回折波を他方の探触子で受信し
て前記被検査体の内部の欠陥を検出する超音波検査方法
において、同一の被検査体に対し検査の度に同一の検査
条件を設定し、その検査条件で測定を実施してDスコー
プ画像を取得し、得られたDスコープ画像のうち1回目
の測定で得られたDスコープ画像の欠陥縞のすべてにつ
いて欠陥評価を行って記憶し、2回目以降の欠陥評価に
おいてはそれ以前のDスコープ画像と今回のDスコープ
画像とを比較し、相違する欠陥縞についてのみ欠陥評価
を行い記憶することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明に係わる超音波検査方法で
は、同一の被検査体に対し検査の度に同一の検査条件で
測定を実施してDスコープ画像を取得する。1回目の測
定で得られたDスコープ画像については、その欠陥縞の
すべてについて欠陥評価を行い記憶する。2回目以降の
測定で得られたDスコープ画像については、両者を比較
して欠陥縞の相違部分を見つけ、相違する欠陥縞のみ欠
陥評価を行いその結果を記憶する。これにより、欠陥縞
の位置の移動の有無により欠陥の進展性して、進展性の
ある欠陥のみ位置や大きさの欠陥評価するので、欠陥評
価の時間が短縮され詳細な欠陥評価が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の実施の形態に係わる超音波検査
装置の構成図である。
【0017】探触子1は被検査体に対して超音波を発信
して、その反射波を受信するものであり、TOFD法では、
2個一対の探触子1a、1bが設けられる。一方の探触
子1aから超音波を被検査体内に送信し、他方補探触子
1bにより内部からの回折波を受信し測定装置2に入力
する。測定装置2は、一対の探触子1a、1bで得られ
た測定データに基づいて被検査体の内部の欠陥をDスコ
ープ画像として測定し記憶装置3に保存する。
【0018】記憶装置3は、1回目の測定のDスコープ
画像から順次測定される度のDスコープ画像を記憶す
る。また、演算装置4で欠陥評価された評価結果につい
ても1回目から順次記憶する。
【0019】演算装置4は、測定装置2により測定され
記憶装置3に記憶されたDスコープ画像のうち、1回目
の測定で得られたDスコープ画像については、欠陥縞の
すべてについて欠陥評価を行う。そして、その評価結果
を記憶装置3に記憶する。
【0020】また、演算装置4は検査員の要求により記
憶装置3に記憶した測定データや評価結果データを表示
装置5に表示する。検査員は表示装置5に表示されたデ
ータを見ながら、入力装置6を介して演算装置4と対話
できるようになっている。
【0021】本発明の実施の形態では、同一の被検査体
に対し検査の度に同一の検査条件を設定し、その検査条
件で測定を実施してDスコープ画像を取得するようにし
ている。そして、1回目の測定で得られたDスコープ画
像については、欠陥縞のすべてについて欠陥評価を行う
が、2回目以降の欠陥評価については、それ以前に取得
したDスコープ画像と今回取得したDスコープ画像とを
比較し、相違する欠陥縞についてのみ欠陥評価を行う。
【0022】すなわち、演算装置4は、入力装置6を介
して検査員により指定された2個のDスコープ画像を記
憶装置3から取り出して表示装置5に表示する。いま、
2回目の測定が終了し、検査員により例えば1回目のD
スコープ画像と2回目のDスコープ画像との表示要求が
あったとする。演算装置4は、1回目のDスコープ画像
と2回目のDスコープ画像とを表示装置5に表示する。
【0023】この状態で、検査員は両者の相違部分を見
つけ、欠陥縞の位置の移動の有無により欠陥の進展性を
把握する。そして、進展性のある欠陥と判断したときに
は、入力装置6を介して演算装置4に対し、欠陥評価の
演算指令を出力する。これにより、演算装置4は検査員
により指定された欠陥縞について欠陥の評価を行いその
欠陥の位置や大きさの評価をする。その評価結果は2回
目の評価結果として記憶装置3に記憶する。この場合、
1回目と変化のなかった欠陥縞については前回と同じ評
価結果とする。
【0024】図2は、被検査体7に対し同一の検査条件
を設定して、一対の探触子1a、1bで測定を行う場合
の説明図である。図2(a)は斜視図、図2(b)は左
側面図である。図2では、被検査体7は大径管であり、
その長手溶接部8の探傷を測定する場合を示している。
【0025】図2に示すように、大径管7の長手溶接部
8を挟んで一対の探触子1a、1bを配置し、一方の探
触子1aから超音波を発信し、他方の探触子1bでその
回析波を受信する。一対の探触子1a、1bは長手溶接
部8からの距離が一定に保たれたまま矢印方向に移動さ
せられ、大径管7の一方端から他方端までの長手溶接部
8の肉厚方向の断面部分8aの探傷が行われる。
【0026】図3は、図2(b)の一対の探触子1a、
1bが配置された部分の拡大図である。一対の探触子1
a、1bは長手溶接部8を挟んで対称の位置に配置さ
れ、一方の探触子1aから所定の入射角範囲で超音波を
長手溶接部8の断面部分8aに向けて発信し、他方の探
触子1bによりその回析波を受信する。
【0027】ここで、一対の探触子1a、1bの入射角
範囲によりその探傷範囲が決まる。入射角の近傍では精
度良く測定ができるが、入射角から離れると精度良い測
定ができない。図3に示すとおり、大径管7の肉厚が大
きい場合には、1度の測定では、長手溶接部8の断面部
分8aの全範囲を精度良く測定できないので、一対の探
触子1a、1bを間隔Xを保って測定した後に、間隔Y
を保って再度測定する。これにより、長手溶接部8の断
面部分8aの全範囲を精度良く測定でき、回析波の濃淡
が出ないようにする。
【0028】以上のことから、検査条件としては、毎回
の測定時に、一対の探触子1a、1bは同一特性のもの
を使用する。すなわち、超音波の入射範囲が同一であ
り、超音波の強さも同一とする。また、一対の探触子1
a、1bの被検査体7への配置位置X、Yも同一とし、
大径管7の一方端から他方端に移動させる速度も同一と
する。
【0029】次に、図4は、表示装置5に表示されるD
スコープ画像の一例の平面図であり、図4(a)は1回
目の測定で得られたDスコープ画像の平面図、図4
(b)は2回目以降の測定で得られたDスコープ画像の
平面図である。
【0030】図4(a)は、大径管7の長手溶接部8に
おける断面部分8aの一部Dスコープ画像であり、1回
目の測定で得られたDスコープ画像を示している。図4
(a)の左側は大径管7の表面部(外径表面部)であ
り、右側は底面部(内径表面部)である。大径管7の表
面部および底面部では大径管7の材質と大気との相違か
ら、その部分の表面波および底面波が受信され縞として
表れる。また、大径管7の内部では、欠陥部位で回析波
の発生があり、図4(a)では3個の欠陥縞H1、H
2、H3がある場合が示されている。
【0031】図4(b)は、同一の大径管7の長手溶接
部8における断面部分8aの一部Dスコープ画像であ
り、2回目以降の測定で得られたDスコープ画像であ
る。検査員は、図4(a)の1回目の測定で得られたD
スコープ画像との比較を行う。
【0032】Dスコープ画像上の動かない欠陥縞H1は
進展性のない欠陥として推定できる。また、欠陥縞H2
のようにDスコープ画像上の一つの縞が深い方向(底面
部方向)に動いていれば、それは進展した欠陥の下端で
あり、欠陥縞H3のように浅い方向(表面部方向)に動
いていれば、それは進展した欠陥の上端であると推定で
きる。そこで、その欠陥縞H2、H3で示される欠陥は
進展性のある欠陥であると判断として、入力装置6より
欠陥評価演算の指示を入力する。これにより、演算装置
4は別途計算により欠陥の位置や大きさの評価をし、そ
の評価結果を記憶装置3に記憶する。
【0033】この場合、図5に示すように、進展性の欠
陥縞のAスコープ画像を表示装置5に表示して、評価演
算に必要なデータを入力装置6から演算装置4に入力す
ることになる。例えば、表面波の位置や底面波の位置を
入力して大径管7の肉厚範囲データを入力し、上端回析
波および下端回析波の位置を入力して欠陥縞の範囲デー
タを入力する。
【0034】このように、この実施の形態では、同一の
被検査体に対し検査の度に同一の検査条件を設定し、そ
の検査条件で測定を実施してDスコープ画像を取得し、
1回目の測定で得られたDスコープ画像については、欠
陥縞のすべてについて欠陥評価を行う。そして、2回目
以降の欠陥評価については、それ以前に取得したDスコ
ープ画像と今回取得したDスコープ画像とを比較し、相
違する欠陥縞についてのみ欠陥評価を行う。従って、欠
陥部位の評価についての演算が省略できる。
【0035】以上の説明では、1回目の測定で得られた
Dスコープ画像と、2回目以降の測定で得られたDスコ
ープ画像とを比較する場合に、表示装置5に2個のDス
コープ画像を並べて表示し比較するようにしたが、重ね
合わせて比較するようにしても良い。また、表示装置5
の画面上の表示ではなくプリンタ等の出力装置によりプ
リントアウトされたDスコープ画像を重ね合わせ、透か
して比較するようにしても良い。
【0036】また、1回目の測定で得られたDスコープ
画像と2回目以降の測定で得られたDスコープ画像とを
比較するようにしているが、欠陥縞の評価結果が得られ
た後においては、2回目以降に得られたDスコープ画像
と今回新たに得られたDスコープ画像とを比較するよう
にしても良い。
【0037】次に、図6は、本発明の実施の形態に係わ
る超音波検出方法の工程を示すフローチャートである。
まず、1回目の検査にあたり(S11)、準備段階とし
て検査条件Bの設定を行う(S12)。この検査条件B
は前述したように毎回同一の検査条件である。次に、1
回目の測定を行い(S13)、Dスコープ画像を取得す
る(S14)。そのDスコープ画像に基づいて、計算に
より欠陥縞のすべてについて欠陥の評価を行い、欠陥の
位置や大きさについて評価し評価結果を記憶する(S1
5)。
【0038】2回目以降の検査にあたっては(S1
6)、1回目と同一の検査条件Bを設定し(S17)、
超音波の測定を行い(S18)、Dスコープ画像を取得
する(S19)。その後に、前回のDスコープ画像と今
回のDスコープ画像との比較を行い(S20)、両者の
相違部分を見つけ(S21)、欠陥縞の位置の移動の有
無により欠陥の進展性を把握し(S22)、進展性のあ
る欠陥のみ計算により位置や大きさの評価し記憶する
(S23)。そして、次回の検査にあたってはステップ
S16に戻り、同一のステップS17〜S23の工程を
行う。
【0039】以上述べたように、本発明の実施の形態に
よれば、毎回同一の検査条件で測定を実施して検査結果
(Dスコープ画像)を取得するので、検査結果の精度を
向上させることができる。すなわち、検査条件として、
被検査体7の深さ区分により適切な入射範囲の探触子を
選択する。また、探傷範囲が大きい場合には、探触子1
a、1bの間隔として2以上の間隔を設定するので、被
検査体7の形状(肉厚や曲率)により、被検査体7の肉
厚方向に回折波の濃淡が出ないようにできる。これによ
り、毎回同一の検査条件で測定を実施することができ、
検査結果の精度を向上させることができる。
【0040】さらに、同一の被検査体7での2回目以降
の検査結果の評価においては、例えば、前回と今回との
Dスコープ画像を「重ね合わせ」や「透かす」ことにより、
両者の相違部分を見つけ、欠陥縞の位置の移動の有無に
より欠陥の進展性を把握し、進展性のある欠陥のみ位置
や大きさの評価をするので、評価時間を短縮できる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、被
検査体の形状により、被検査体の肉厚方向に回折波の濃
淡が出ないような最適な検査条件を設定し、毎回、同一
の検査条件で測定を実施して検査結果(Dスコープ画
像)を取得するので、検査結果の精度を向上させること
ができる。
【0042】また、同一の被検査体での2回目以降の検
査結果の評価は、毎回同一条件で取得したDスコープ画
像を利用し、前回のDスコープ画像と今回のDスコープ
画像との相違部分を対象にして、計算により欠陥の位置
や大きさを決定するので、評価時間を短縮させることで
き、評価精度も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる超音波検査装置の
構成図。
【図2】本発明の実施の形態における一対の探触子の被
検査体への配置位置の説明図であり、図2(a)は斜視
図、図2(b)は左側面図。
【図3】図2(b)の一対の探触子が配置された部分の
拡大図。
【図4】本発明の実施の形態における表示装置に表示さ
れるDスコープ画像の一例の平面図であり、図4(a)
は1回目の測定で得られたDスコープ画像の平面図、図
4(b)は2回目以降の測定で得られたDスコープ画像
の平面図。
【図5】本発明の実施の形態における表示装置に表示さ
れるAスコープ画像の一例の平面図。
【図6】本発明の実施の形態に係わる超音波検出方法の
工程を示すフローチャート。
【図7】従来のTOFD法による超音波検査方法の工程を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1…探触子、2…測定装置、3…記憶装置、4…演算装
置、5…表示装置、6…入力装置、7…被検査体、8…
長手溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 英男 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4−1 東 京電力株式会社エネルギー・環境研究所内 Fターム(参考) 2G047 AA07 AB01 AB07 BB02 BC07 BC10 DA00 GB03 GG19 GH06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の探触子から超音波を被検査体内に
    送信し前記被検査体の内部からの回折波を他方の探触子
    で受信する一対の探触子と、前記一対の探触子で得られ
    た測定データに基づいて前記被検査体の内部の欠陥をD
    スコープ画像として測定する測定装置と、前記一対の探
    触子および前記測定装置で同一の被検査体に対し同一の
    検査条件で別々に測定された複数のDスコープ画像を記
    憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶された複数のD
    スコープ画像のうち2個のDスコープ画像を表示する表
    示装置と、前記表示装置に表示された2個のDスコープ
    画像の相違する欠陥縞に対し欠陥評価演算のための指令
    を入力する入力装置と、前記記憶装置に記憶されたDス
    コープ画像のうち1回目の測定で得られたDスコープ画
    像の欠陥縞のすべてについて欠陥評価を行って前記記憶
    装置に記憶すると共に前記入力装置で入力された指令に
    基づき欠陥縞の評価演算を行い前記記憶装置に記憶する
    演算装置とを備えたことを特徴とする超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 一対の探触子の一方の探触子から超音波
    を被検査体内に送信し、内部からの回折波を他方の探触
    子で受信して前記被検査体の内部の欠陥を検出する超音
    波検査方法において、同一の被検査体に対し検査の度に
    同一の検査条件を設定し、その検査条件で測定を実施し
    てDスコープ画像を取得し、得られたDスコープ画像の
    うち1回目の測定で得られたDスコープ画像の欠陥縞の
    すべてについて欠陥評価を行って記憶し、2回目以降の
    欠陥評価においてはそれ以前のDスコープ画像と今回の
    Dスコープ画像とを比較し、相違する欠陥縞についての
    み欠陥評価を行い記憶することを特徴とする超音波検査
    方法。
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