JP2002161833A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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JP2002161833A JP2001158177A JP2001158177A JP2002161833A JP 2002161833 A JP2002161833 A JP 2002161833A JP 2001158177 A JP2001158177 A JP 2001158177A JP 2001158177 A JP2001158177 A JP 2001158177A JP 2002161833 A JP2002161833 A JP 2002161833A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニードル3のリフト量に応じて噴射噴孔数を
段階的に変更する燃料噴射ノズルにおいて、閉弁後の燃
料噴出を防止すること。 【解決手段】 ノズルボディ2は、シート面7に開口す
る第1の噴孔9と、サック室8の内周面に開口する第2
の噴孔10とを有している。ニードル3は、シート部1
1の下流に小径軸部が設けられ、その小径軸部には、遮
断部12とガイド部13とが設けられている。遮断部1
2は、閉弁時にサック室8に嵌合して、自身の外周面に
よって第2の噴孔10を閉じており、一段目のニードル
リフトの後、二段目のニードルリフトでサック室8から
抜け出す。ガイド部13は、二段目のニードルリフト時
に、自身の下流側半分がサック室8に残り、上流側半分
がサック室8から抜け出すことで、カット面13aとサ
ック室8の内周面との間に第2の噴孔10に通じる燃料
通路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関に高圧燃料を噴射する燃料噴射ノズルに
関する。
【0002】
【従来の技術】直接噴射式エンジンにおいて、燃料噴射
ノズルから噴射される燃料噴霧の形状及び噴射量は、エ
ンジンの運転状態及び噴射時期(噴射初期と後期)によ
って最適な状態がある。これを実現する従来技術とし
て、実開昭63−51154号公報がある。これは、図
29に示す様に、ノズルボディ100のシート面110
に開口する第1の噴孔120とサック室130の内周面
に開口する第2の噴孔140とを設け、ニードル150
のリフト量に応じて、噴射噴孔数を二段階に変更するこ
とにより、適切な噴射流量を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、閉弁後においても、サック室130に開口す
る第2の噴孔140が開いているため、サック室130
に溜まっている燃料が第2の噴孔140から噴出するこ
とがある。この場合、エンジンの燃焼室内に噴出された
燃料が未燃焼ガスとなり、排出ガス中のHC(有害物
質)が増加するという問題が生じる。本発明は、上記事
情に基づいて成されたもので、その目的は、ニードルの
リフト量に応じて噴射噴孔数を段階的に変更する燃料噴
射ノズルにおいて、閉弁後の燃料噴出を防止することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)ノズ
ルボディは、ガイド孔の下流側端部に円錐状のシート面
が形成され、更にシート面の下流にサック室が設けら
れ、シート面に開口する第1の噴孔とサック室の内周面
に開口する第2の噴孔とを有している。ニードルは、閉
弁時に第1の噴孔より上流側のシート面に着座するシー
ト部と、このシート部より下流に設けられてサック室に
摺動自在に嵌合する小径軸部とを有している。その小径
軸部は、閉弁時にサック室に嵌合して、自身の外周面に
よって第2の噴孔を塞ぎ、一段目のニードルリフトの
後、二段目のニードルリフトでサック室から抜け出す遮
断部と、この遮断部の下流側に連続して設けられ、外周
面をカットした切欠き面が周方向に複数箇所形成された
ガイド部とが設けられ、そのガイド部は、二段目のニー
ドルリフトで、自身の下流側をサック室に残して上流側
のみサック室から抜け出し、切欠き面とサック室の内周
面との間に第2の噴孔に通じる燃料通路を形成する。
【0005】本発明によれば、閉弁時にニードルの小径
軸部に設けられた遮断部がサック室に嵌合して、その遮
断部の外周面が第2の噴孔を塞いでいるので、サック室
の燃料が第2の噴孔から噴出することを防止できる。二
段目のニードルリフトでは、遮断部がサック室から抜け
出しても、ガイド部の下流側がサック室に残るため、ニ
ードルの傾きを防止でき、閉弁を確実に行うことができ
る。また、二段目のニードルリフトでは、ガイド部に形
成された切欠き面とサック室の内周面との間に燃料通路
が形成されるので、ガイド部の下流側がサック室に残っ
た状態でも、サック室へ燃料が供給され、第2の噴孔か
らも燃料噴射を行うことができる。
【0006】(請求項2の手段)請求項1に記載した燃
料噴射ノズルにおいて、サック室の入口から第2の噴孔
の上端部までの距離をLx とし、ガイド部の長さをLf
とすると、以下の関係が成立する。 Lx >Lf この関係が成り立つと、二段目のニードルリフトでは、
ガイド部の下端が、必ず第2の噴孔の上端部より上方に
位置するため、ガイド部の外周面によって第2の噴孔が
覆われることを防止できる。
【0007】(請求項3の手段)請求項1または2に記
載した燃料噴射ノズルにおいて、二段目のニードルリフ
ト時に、ガイド部の下端から第2の噴孔の上端部までの
距離をHとし、ガイド部の周方向に隣合う切欠き面同士
の間に残っている外周面の幅をWとすると、以下の関係
が成立する。H≧3×W
【0008】二段目のニードルリフトでは、ガイド部の
切欠き面とサック室の内周面との間に形成される燃料通
路を通ってサック室に燃料が流れ込む。従って、ガイド
部の周方向に隣合う切欠き面同士の間に残っている外周
面(以下、ガイド面と呼ぶ)の直下では、上流からの流
れが無いため、流れが剥離し、結果的に第2の噴孔へ流
れ込む流量が低下する。これに対し、上記の関係が成り
立つ様に設計すれば、ガイド面の両側を流れた燃料がガ
イド面の下流で合流して第2の噴孔へ流れ込むことがで
きるので、流量の低下を防止できる。
【0009】(請求項4の手段)請求項1〜3に記載し
た何れかの燃料噴射ノズルにおいて、ガイド部の周方向
に隣合う切欠き面同士の間に残っている外周面をガイド
面と呼び、このガイド面の下流に整流部を設けたことを
特徴とする。ガイド面の下流に整流部を設けることによ
り、ガイド面の両側を流れる燃料がガイド面の下流で合
流し、補って第2の噴孔へ流れ込むことができる。
【0010】(請求項5の手段)請求項1または2に記
載した燃料噴射ノズルにおいて、ガイド部の周方向に隣
合う切欠き面同士の間に残っている外周面をガイド面と
呼び、このガイド面は、自身の幅が下流側へ向かって次
第に小さくなる先細り形状に設けられている。この場
合、ガイド面自体に整流効果を持たせることができるの
で、ガイド面の両側を流れる燃料がガイド面の下流で合
流し、補って第2の噴孔へ流れ込むことができる。
【0011】(請求項6の手段)請求項1〜5に記載し
た何れかの燃料噴射ノズルにおいて、第2の噴孔は、サ
ック室の周方向に複数設けられ、ガイド部の周方向にガ
イド面が複数箇所設けられている時に、1箇所のガイド
面が1個の第2の噴孔と周方向の位置が重なった場合、
残りのガイド面が残りの第2の噴孔とそれぞれ周方向の
位置が異なることを特徴とする。この構成によれば、ノ
ズルボディの内部でニードルが回転しても、ガイド面と
第2の噴孔とが2箇所以上で重なることがないので、ガ
イド面により第2の噴孔へ流れ込む燃料の流れが阻害さ
れることが少なくなり、複数の第2の噴孔への流れを均
一化できる。
【0012】(請求項7の手段)ノズルボディは、ガイ
ド孔の下流側端部に円錐状のシート面が形成され、更に
シート面の下流にサック室が設けられ、シート面に開口
する第1の噴孔とサック室の内周面に開口する第2の噴
孔とを有している。ニードルは、閉弁時に第1の噴孔よ
り上流側のシート面に着座するシート部と、このシート
部より下流に設けられて前記サック室に摺動自在に嵌合
する小径軸部とを有し、この小径軸部は、閉弁時に自身
の外周面によって第2の噴孔を塞ぐ遮断部と、閉弁時か
ら二段目のニードルリフトまでサック室に嵌合してニー
ドルの傾きを防止するガイド部とを有している。
【0013】本発明によれば、小径軸部に設けられた遮
断部が閉弁時に第2の噴孔を塞ぐので、サック室の燃料
が閉弁後に第2の噴孔から噴出することを防止できる。
また、二段目のニードルリフトにおいて、小径軸部に設
けられたガイド部がサック室に嵌合しているので、ニー
ドルの傾きを防止でき、閉弁時のニードルの動作を確実
に行うことができる。
【0014】(請求項8の手段)請求項7に記載した燃
料噴射ノズルにおいて、小径軸部は、遮断部の下流側に
ガイド部を有し、且つ遮断部とガイド部との間に両者よ
り外径の小さい小径部が設けられ、二段目のニードルリ
フト時に遮断部がサック室から抜け出すことにより、小
径部の外周に第2の噴孔に高圧燃料を導く燃料通路を確
保することができる。また、遮断部の下流側にガイド部
を有しているので、二段目のニードルリフト時に遮断部
がサック室から抜け出しても、ガイド部がサック室に残
ることでニードルの傾きを防止できる。
【0015】(請求項9の手段)請求項8に記載した燃
料噴射ノズルにおいて、小径軸部は、閉弁時にガイド部
の下流側に形成されるサック室の容積部と小径部の外周
に形成される容積部とを連通する連通路を有している。
この構成によれば、ニードルが閉弁する時に、ガイド部
の下流側に形成されるサック室の容積部から連通路を通
じて小径部の外周に形成される容積部へ圧力(燃料)を
逃がすことができるので、サック室の圧力上昇を防止で
きる。
【0016】(請求項10の手段)請求項9に記載した
燃料噴射ノズルにおいて、連通路は、ガイド部の外周面
をカットして切欠き面を形成し、その切欠き面とサック
室の内周面との間に生じる隙間によって形成される。
【0017】(請求項11の手段)請求項8に記載した
燃料噴射ノズルにおいて、小径軸部は、閉弁時にガイド
部の下流側に形成されるサック室の容積部と遮断部より
上流側でニードルの外周に形成される容積部とを連通す
る連通路を有し、この連通路が小径軸部の内部を通って
設けられている。この構成によれば、ニードルが閉弁す
る時に、ガイド部の下流側に形成されるサック室の容積
部から連通路を通じてニードルの外周に形成される容積
部へ圧力(燃料)を逃がすことができるので、サック室
の圧力上昇を防止できる。
【0018】(請求項12の手段)請求項7に記載した
燃料噴射ノズルにおいて、小径軸部は、遮断部とガイド
部とを兼用する円柱部を有している。この円柱部は、ニ
ードルの閉弁時に第2の噴孔を閉じる遮断部として機能
し、二段目のニードルリフト時に、サック室に嵌合して
ニードルの傾きを防止するガイド部として機能する。
【0019】(請求項13の手段)請求項12に記載し
た燃料噴射ノズルにおいて、小径軸部は、閉弁時に円柱
部の下流側に形成されるサック室の容積部と円柱部の上
流側に形成される容積部とを連通する連通路を有し、二
段目のニードルリフト時に、連通路を介して円柱部の上
流側から第2の噴孔へ高圧燃料を導くことを特徴とす
る。
【0020】この構成によれば、二段目のニードルリフ
ト時に円柱部(ガイド部)がサック室に残っていても、
この円柱部の上流側から連通路を通じて第2の噴孔へ高
圧燃料を導くことができる。また、ニードルが閉弁する
時に、円柱部の下流側に形成されるサック室の容積部か
ら連通路を通じて円柱部の上流側に形成される容積部へ
圧力(燃料)を逃がすことができるので、サック室の圧
力上昇を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の燃料噴射ノズルを
図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1(a)はノズル先端部の断面図、
(b)はA−A断面図である。本実施例の燃料噴射ノズ
ル1は、図2に示す様に、ノズルボディ2とニードル3
から構成され、開弁圧(第1開弁圧と第2開弁圧)を設
定するノズルホルダ(図示しない)に組付けられてい
る。
【0022】ノズルボディ2は、ニードル3を摺動自在
に嵌挿するガイド孔4、このガイド孔4の途中に設けら
れた燃料溜室5、この燃料溜室5に通じる燃料供給路
6、ガイド孔4の下流側端部に設けられた円錐状のシー
ト面7、このシート面7の下流端から連続して形成され
たサック室8(図1参照)、及び高圧燃料を噴射するた
めの噴孔9、10等が形成されている。噴孔は、シート
面7に開口する第1の噴孔9と、サック室8の内周面に
開口する第2の噴孔10とから成り、それぞれ複数個ず
つ周方向に等間隔に設けられている。
【0023】ニードル3は、自身の上部(摺動部3a)
がガイド孔4に数μmのクリアランスで挿通され、燃料
噴射時にガイド孔4を二段階にリフトする。ニードル3
の下端部には、図1(a)に示す様に、閉弁時に第1の
噴孔9より上流側のシート面7に着座するシート部11
と、このシート部11より下流に設けられてサック室8
に摺動自在に嵌合する小径軸部(下述する)とが設けら
れている。この小径軸部には、以下に説明する遮断部1
2とガイド部13とが設けられている。
【0024】遮断部12は、円柱形を有し、閉弁時に自
身の外周面によって第2の噴孔10を塞いでおり、一段
目のニードルリフトで第2の噴孔10を開いた後、二段
目のニードルリフト(図4参照)でサック室8から抜け
出す。ガイド部13は、遮断部12の下流側に連続して
設けられ、図1(b)に示す様に、外周面を部分的に残
してカットしたカット面13a(切欠き面)が周方向に
3箇所形成され、軸方向から見て略三角形状に設けられ
ている。以下、周方向に隣合うカット面13a同士の間
に残された外周面をガイド面13bと呼ぶ。また、ガイ
ド部13の下流側には、3箇所のカット面13aで構成
される三角形に略内接する大きさの先端軸部14が設け
られている。
【0025】このガイド部13は、遮断部12がサック
室8から抜け出す二段目のニードルリフト時に、自身の
下流側半分がサック室8に残り、上流側半分がサック室
8から抜け出すことで、カット面13aとサック室8の
内周面との間に第2の噴孔10に通じる燃料通路15を
形成することができる(図4参照)。但し、二段目のニ
ードルリフト時に、サック室8に残ったガイド面13b
が第2の噴孔10を塞ぐことがない様に、下記の寸法関
係が成立する様に設計されている。 Lx >Lf Lx :サック室8の入口(シート面7とサック室8との
交点B)から第2の噴孔10の上端部Cまでの距離、L
f :ガイド部13の長さ
【0026】次に、燃料噴射ノズル1の作動及び効果を
説明する。図示しない燃料噴射ポンプより圧送された高
圧燃料が燃料供給路6を介してニードル3のガイド孔4
に供給され、その燃料圧力が第1開弁圧より大きくなる
と、ニードル3が押し上げられて、一段目のリフト位置
までリフトする。この一段目のニードルリフトにより、
ニードル3のシート部11がノズルボディ2のシート面
7から離座すると、図3に矢印で示す様に、ガイド孔4
からシート面7に流れ込んだ高圧燃料がシート面7に開
口する第1の噴孔9から噴射される。
【0027】この時、遮断部12がサック室8内に残
り、サック室8の内周面と遮断部12の外周面との間で
燃料がシールされるため、第2の噴孔10から燃料が噴
射されることはない。この一段目のニードルリフトで
は、噴孔面積が全体(第1の噴孔9と第2の噴孔10と
の合計)に対して小さくなるため、小噴孔径により高圧
で噴射することができる。その結果、噴霧の微粒化を促
進でき、空気との混合が良好に行われるため、燃焼が改
善される。
【0028】更に、ガイド孔4の燃料圧力が上昇して第
2開弁圧より大きくなると、ニードル3が更に押し上げ
られて、二段目のリフト位置までリフトする。この二段
目のニードルリフトでは、図4に示す様に、ニードル3
の遮断部12がサック室8から抜け出し、ガイド部13
に形成されたカット面13aの上端Dが、シート面7と
サック室8との交点Bよりも上方へ移動する。これによ
り、カット面13aとサック室8の内周面との間に燃料
通路15が形成されるため、この燃料通路15を通って
サック室8に燃料が供給され、第2の噴孔10からも燃
料が噴射される。
【0029】この時、遮断部12がサック室8から抜け
出しても、ガイド部13の下流側半分がサック室8に残
るため、3箇所のガイド面13bがサック室8の内周面
に支持されてニードル3の傾きが防止される。この二段
目のニードルリフトでは、噴孔面積が大きくなり、適切
な噴射率を実現できる。その後、燃料噴射ポンプの燃料
圧送が終わりに近づくと、ガイド孔4内の燃料圧力が低
下するため、それまでリフトしていたニードル3が下方
へ付勢され、シート部11がシート面7に着座して燃料
噴射が終了する。
【0030】(第1実施例の効果)本実施例の燃料噴射
ノズル1は、閉弁時にニードル3の小径軸部がサック室
8に嵌合して、遮断部12の外周面によって第2の噴孔
10の開口部が塞がれている。その結果、サック室8に
溜まっている燃料が第2の噴孔10から噴出されること
を防止できるので、未燃焼ガスによる排出ガス中のHC
(有害物質)を低減できる。
【0031】また、二段目のニードルリフトでは、遮断
部12がサック室8から抜け出しても、ガイド部13の
下流側半分がサック室8に残り、3箇所のガイド面13
bがサック室8の内周面に支持されるため、ニードル3
の傾きを防止できる。その結果、閉弁時のニードルの動
作を確実に行うことができる。更に、ガイド部13は、
上述の寸法関係(Lx >Lf )が成立することにより、
二段目のニードルリフト時に、ガイド面13bの下端E
が第2の噴孔10の上端部より上方に位置している(図
4参照)。これにより、仮にガイド面13bが第2の噴
孔10と周方向の位置が重なっても、ガイド面13bが
第2の噴孔10を覆うことはなく、第2の噴孔10から
確実に燃料噴射を行うことができる。
【0032】(第2実施例)本実施例は、第2の噴孔1
0の数に応じてガイド面13bの数を規定する一例であ
る。ニードル3は、ノズルボディ2の内部で回転規制さ
れていないため、使用中に回転位置が変化する。この
時、ガイド部13のガイド面13bが第2の噴孔10の
直上に位置する(つまり、ガイド面13bと第2の噴孔
10の周方向位置が重なる)と、ガイド面13bによっ
て燃料の流れが阻害され、第2の噴孔10へ流れ込む燃
料流量が低下する可能性がある。
【0033】ここで、第2の噴孔10の総数をN、直上
にガイド面13bが位置する第2の噴孔10の数をnと
し、nをパラメータとして、n=0の時の流量に対する
流量比を測定すると、図5に示す様に、nが増える(n
/Nが大きくなる)程、流量低下が大きくなることが分
かる。この測定結果では、許容される流量(噴射量)の
バラツキから考えると、n/N≦0.2が望ましいと言
える。この条件を満足するためには、2箇所以上のガイ
ド面13bが同時に第2の噴孔10の直上に位置しない
様に、第2の噴孔10とガイド面13bの数を規定する
必要がある。言い換えると、1箇所のガイド面13bが
1個の第2の噴孔10の直上に位置する時に、残りのガ
イド面13bが残りの第2の噴孔10とそれぞれ周方向
の位置が異なる様な関係が望ましい。
【0034】以下に、上記関係を満足する幾つかの例を
示す。 a)第2の噴孔10の数が5個の場合(図6〜図8参
照)。 ガイド面13bが3箇所の場合(図6参照)と4箇所の
場合(図7参照)は、何れか1箇所のガイド面13bが
第2の噴孔10と周方向の位置が重なっても、残りのガ
イド面13bは、第2の噴孔10と重ならないため、ガ
イド面13bにより燃料の流れを阻害する影響は小さい
と言える。ガイド面13bが5箇所の場合(図8参照)
は、何れか1箇所のガイド面13bが第2の噴孔10と
周方向の位置が重なると、必然的に残り4箇所のガイド
面13bも第2の噴孔10と重なってしまうため、ガイ
ド面13bにより燃料の流れを阻害する影響が大きくな
り、好ましい実施例とは言えない。
【0035】b)第2の噴孔10の数が6個の場合(図
9〜図11参照)。 ガイド面13bが3箇所の場合(図9参照)は、何れか
1箇所のガイド面13bが第2の噴孔10と周方向の位
置が重なると、必然的に残り2箇所のガイド面13bも
第2の噴孔10と重なってしまうため、ガイド面13b
により燃料の流れを阻害する影響が大きくなり、好まし
い実施例とは言えない。ガイド面13bが4箇所の場合
(図10参照)は、何れか1箇所のガイド面13bが第
2の噴孔10と周方向の位置が重なると、180度反対
側のガイド面13bも第2の噴孔10と重なってしまう
ため、ガイド面13bにより燃料の流れを阻害する影響
が大きくなり、好ましい実施例とは言えない。ガイド面
13bが5箇所の場合(図11参照)は、何れか1箇所
のガイド面13bが第2の噴孔10と周方向の位置が重
なっても、残りのガイド面13bは、第2の噴孔10と
重ならないため、ガイド面13bにより燃料の流れを阻
害する影響は小さいと言える。
【0036】c)第2の噴孔10の数が7個の場合(図
12〜図14参照)。 ガイド面13bが3箇所の場合(図12参照)、4箇所
の場合(図13参照)、及び5箇所の場合(図14参
照)は、何れか1箇所のガイド面13bが第2の噴孔1
0と周方向の位置が重なっても、残りのガイド面13b
は、第2の噴孔10と重ならないため、ガイド面13b
により燃料の流れを阻害する影響は小さいと言える。
【0037】d)第2の噴孔10の数が8個の場合(図
15〜図17参照)。 ガイド面13bが3箇所の場合(図15参照)と5箇所
の場合(図17参照)は、何れか1箇所のガイド面13
bが第2の噴孔10と周方向の位置が重なっても、残り
のガイド面13bは、第2の噴孔10と重ならないた
め、ガイド面13bにより燃料の流れを阻害する影響は
小さいと言える。ガイド面13bが4箇所の場合(図1
6参照)は、何れか1箇所のガイド面13bが第2の噴
孔10と周方向の位置が重なると、必然的に残り3箇所
のガイド面13bも第2の噴孔10と重なってしまうた
め、ガイド面13bにより燃料の流れを阻害する影響が
大きくなり、好ましい実施例とは言えない。
【0038】(第3実施例)本実施例は、ガイド面13
bの幅とガイド面13bから第2の噴孔10までの距離
との関係を規定した一例である。ガイド面13bの直下
では、上流からの燃料の流れがないため、流れが剥離
し、結果的に第2の噴孔10へ流れ込む流量が低下して
しまう。これに対し、ガイド面13bから第2の噴孔1
0までの距離が大きくなると、第2の噴孔10の流量低
下に与えるガイド面13bの影響が小さくなる。従っ
て、図18に示す様に、ガイド面13bから第2の噴孔
10までの距離Hが大きくなる程、第2の噴孔10への
流量低下も抑えられることが分かる。
【0039】そこで、図19に示す様に、ガイド面13
bの幅をW、ガイド面13bの下端Eと第2の噴孔10
の上端部Cとの距離をHとした時に、図18の結果に基
づいて下記の条件を満足する様に設計する。 H≧3×W これにより、第2の噴孔10の上部にガイド面13bが
位置する場合でも、ガイド面13bの両側からの流れが
ガイド面13bの下流で合流し、補って第2の噴孔10
へ流れ込むため、流量の低下を抑制できる。
【0040】(第4実施例)本実施例は、ガイド面13
bの下流に整流部を設けた一例である。第3実施例に記
載した様に、ガイド面13bの直下では、流れが剥離す
るため、第2の噴孔10へ流れ込む流量が低下してしま
う。そこで、図20に示す様に、ガイド面13bの下流
に先細り形状の整流部16を設けると、ガイド面13b
の両側からの流れがガイド面13bの下流で合流し易く
なる。その結果、第2の噴孔10の上部にガイド面13
bが位置する場合でも、流量の低下を抑制できる。な
お、この実施例は、第3実施例に記載した条件(H≧3
×W)を付加しても良い。
【0041】(第5実施例)本実施例は、ガイド面13
bに整流効果を持たせた一例である。本実施例のガイド
面13bは、図21に示す様に、下流側へ向かって次第
に幅が小さくなる先細り形状を有している。この場合、
ガイド面13bに整流効果を持たせることができるの
で、ガイド面13bの直下で流れが剥離することが少な
くなる。その結果、ガイド面13bの両側からの流れが
そのままガイド面13bの下流で合流し、補って第2の
噴孔10へ流れ込むので、第2の噴孔10の上部にガイ
ド面13bが位置する場合でも、流量の低下を抑制でき
る。
【0042】(第6実施例)図22はノズル先端部の断
面図である。第1実施例では、ガイド部13の下側に先
端軸部14(図1参照)を設けることで、閉弁時にサッ
ク室8に溜まる燃料を少なくしているが、本発明の燃料
噴射ノズルは、閉弁時に第2の噴孔10が遮断部12に
よって塞がれ、サック室8に溜まった燃料が第2の噴孔
10から噴出することがないので、図22に示す様に、
先端軸部14を取り除いても良い。この形状でも、第1
実施例と同等の効果を得ることができる。また、以上の
実施例では、燃料自身の圧力によりニードルがリフトす
る形態の燃料噴射ノズルに本発明を適用したが、ソレノ
イド、圧電素子などを用いて、二ードルを直接的あるい
は間接的に駆動する燃料噴射弁に適用することもでき
る。
【0043】(第7実施例)図23はノズル先端部の断
面図である。本実施例の燃料噴射ノズルは、ニードル3
の下端部に設けられる小径軸部の形状が第1実施例と異
なり、遮断部12とガイド部13との間に両者より外径
を小さくした小径部17が設けられ、且つ閉弁時にサッ
ク室8の燃料を第1の噴孔9から噴出させるための連通
路18が設けられている。また、遮断部12の上流側に
は括れ部19が形成されている。
【0044】遮断部12は、第1実施例と同様に円柱形
を有し、閉弁時に自身の外周面によって第2の噴孔10
を塞いでおり、一段目のニードルリフトで第2の噴孔1
0を開いた後、二段目のニードルリフトでサック室8か
ら抜け出す。ガイド部13は、第1実施例と異なり、遮
断部12と同一外径を有する円柱形(カット面を有して
いない)に設けられている。小径部17は、二段目のニ
ードルリフトで遮断部12がサック室8から抜け出すこ
とにより、小径部17の外周に第2の噴孔10に高圧燃
料を導く燃料通路を形成する。
【0045】連通路18は、図23に示す様に、遮断部
12の上流側に設けられる括れ部19を径方向に貫通す
る横孔と、小径軸部の径方向中央部を図示上下方向に延
びて上端が横孔に連通し、下端が小径軸部の下端面に開
口する縦孔とで構成される。括れ部19は、シート部1
1の下流側に形成される円錐面20の下流端と遮断部1
2との間に形成され、閉弁時(図23に示す状態)に、
円錐面20とシート面7との隙間を介して第1の噴孔9
と連通している。
【0046】上記の構成によれば、閉弁時に第2の噴孔
10の開口部が遮断部12の外周面によって塞がれるの
で、サック室8に溜まっている燃料が第2の噴孔10か
ら噴出されることを防止でき、未燃焼ガスによる排出ガ
ス中のHC(有害物質)を低減できる。一段目のニード
ルリフトでは、ニードル3のシート部11がシート面7
から離れることで、シート面7に開口する第1の噴孔9
より高圧燃料が噴射される。二段目のニードルリフトで
は、遮断部12がサック室8から抜け出すことで、高圧
燃料がシート面7上から小径部17の外周に流れ込み、
そのまま第2の噴孔10より噴射される。
【0047】また、二段目のニードルリフトでは、遮断
部12がサック室8から抜け出しても、ガイド部13が
サック室8に残って嵌合しているので、ニードル3の傾
きを防止できる。更に、ガイド部13の下流側に形成さ
れるサック室8の容積部8aと括れ部19の外周に形成
される容積部8bとが連通路18を介して連通している
ので、ニードル3の閉弁時にサック室8の燃料(圧力)
を括れ部19の外周に形成される容積部8bへ逃がすこ
とができ、サック室8の圧力上昇を抑制できる。
【0048】(第8実施例)図24はノズル先端部の断
面図である。本実施例の燃料噴射ノズルは、第7実施例
と同様に、ニードル3の小径軸部に遮断部12とガイド
部13、及び小径部17が設けられ、且つガイド部13
にカット面13aが形成されている。ここでは、第7実
施例と異なるガイド部13の構成について説明する。ガ
イド部13は、第1実施例と同様に、外周面を部分的に
残してカットしたカット面13a(切欠き面)が周方向
に複数箇所形成され、そのカット面13a同士の間に残
された外周面がサック室8の内周面に摺接している。
【0049】また、カット面13aとサック室8の内周
面との間に形成される隙間は、ニードル3の閉弁時にガ
イド部13の下流側に形成されるサック室8の容積部8
aと小径部17の外周に形成される容積部8cとを連通
する連通路(図示しない)を形成している。この構成に
よれば、閉弁時は遮断部12の外周面が第2の噴孔10
の開口面を塞いでいるので、サック室8に溜まっている
燃料が第2の噴孔10から噴出されることを防止でき、
未燃焼ガスによる排出ガス中のHC(有害物質)を低減
できる。
【0050】一段目のニードルリフトでは、ニードル3
のシート部11がシート面7から離れることで、シート
面7に開口する第1の噴孔9より高圧燃料が噴射され
る。二段目のニードルリフトでは、遮断部12がサック
室8から抜け出すことで、高圧燃料がシート面7上から
小径部17の外周に流れ込み、そのまま第2の噴孔10
より噴射される。
【0051】また、二段目のニードルリフトでは、遮断
部12がサック室8から抜け出しても、ガイド部13が
サック室8に残って嵌合しているので、ニードル3の傾
きを防止できる。更に、ガイド部13の下流側に形成さ
れるサック室8の容積部8aと小径部17の外周に形成
される容積部8cとが連通路を介して連通しているの
で、ニードル3の閉弁時にサック室8の燃料(圧力)を
小径部17の外周に形成される容積部8cへ逃がすこと
ができ、サック室8の圧力上昇を抑制できる。
【0052】(第9実施例)図25はノズル先端部の断
面図である。本実施例の燃料噴射ノズルは、ニードル3
の小径軸部に遮断部とガイド部とを兼用する円柱部21
を設けた場合の一例である。円柱部21は、閉弁時に遮
断部として第2の噴孔10の開口面を塞ぎ、二段目のニ
ードルリフトでは、ガイド部としてサック室8に残るこ
とで、ニードル3の傾きを防止することができる。
【0053】また、小径軸部には、円柱部21の上流側
に外周面を部分的に残してカットしたカット面13aが
周方向に複数箇所形成され、そのカット面13aの上流
側には、閉弁時にサック室8に嵌合する第2円柱部22
が設けられている。更に、小径軸部の内部には、一端が
小径軸部の下端面に開口し、他端がカット面13aに開
口する連通路23が設けられている。この構成によれ
ば、閉弁時は円柱部21の外周面が第2の噴孔10の開
口面を塞いでいるので、サック室8に溜まっている燃料
が第2の噴孔10から噴出されることを防止でき、未燃
焼ガスによる排出ガス中のHC(有害物質)を低減でき
る。
【0054】一段目のニードルリフトでは、ニードル3
のシート部11がシート面7から離れることで、シート
面7に開口する第1の噴孔9より高圧燃料が噴射され
る。この時点では、第2円柱部22がサック室8に嵌合
しているので、サック室8に高圧燃料が流れ込むことは
ない。二段目のニードルリフトでは、第2円柱部22が
サック室8から抜け出て、カット面13aの上端がサッ
ク室8の入口(シート面7とサック室8との交点B)よ
り上方へ移動する。これにより、カット面13aとサッ
ク室8の内周面との間に隙間が生じ、この隙間へ流れ込
んだ高圧燃料が連通路23を通って円柱部21より下流
側のサック室8(容積部8a)に供給され、第2の噴孔
10より噴射される。
【0055】また、二段目のニードルリフトでは、ガイ
ド部としての円柱部21がサック室8に残って嵌合して
いるので、ニードル3の傾きを防止できる。更に、円柱
部21の下流側に形成されるサック室8の容積部8aと
カット面13aの外側に形成される容積部8dとが連通
路23を介して連通しているので、ニードル3の閉弁時
にサック室8の燃料(圧力)をカット面13aの外側に
形成される容積部8dへ逃がすことができ、サック室8
の圧力上昇を抑制できる。
【0056】更に、本実施例の構成によれば、円柱部2
1が遮断部とガイド部とを兼用しているので、第2の噴
孔10をサック室8の下流側(図25の下方)に設ける
ことができ、第1の噴孔9と第2の噴孔10との噴孔間
距離を大きく設定することが可能である。また、閉弁時
に円柱部21の外周面が第2の噴孔10の開口面を塞い
でいるが、その円柱部21より上流側に設けられる第2
円柱部22がサック室8の入口に嵌合しているので、サ
ック室8の入口角部が摩耗した場合でも、サック室8へ
燃料が流入することを防止できる。その結果、閉弁時に
第2の噴孔10から燃料がリークすることを防止でき
る。
【0057】(第10実施例)図26はノズル先端部の
断面図である。本実施例の燃料噴射ノズルは、第9実施
例で説明した円柱部21と第2円柱部22との間に、両
者より外径を小さくした小径部17を設け、且つ閉弁時
にサック室8の燃料を小径部17の外周に形成される容
積部8dに導くための連通路23を設けた一例である。
すなわち、第9実施例に記載したカット面13aの代わ
りに小径部17を設けたもので、第9実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0058】(第11実施例)図27は第1の噴孔9と
第2の噴孔10の展開図である。上述の各実施例におい
て、噴霧の分散を促進するためには、第1の噴孔9と第
2の噴孔10とが軸線方向に並ばない様に設けることが
望ましい。例えば図27に示す様に、周方向に隣合う第
1の噴孔9同士のほぼ中間位置に第2の噴孔10が配置
される様に、両噴孔9、10の周方向位置をずらすこと
が良い。これにより、図28に示す様に、第1の噴孔9
から噴射される噴霧と第2の噴孔10から噴射される噴
霧とを分散できるので、より良好な燃焼が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はノズル先端部の断面図、(b)はA−
A断面図である。
【図2】燃料噴射ノズルの全体断面図である。
【図3】一段目リフトの状態を示すノズル先端部の断面
図である。
【図4】二段目リフトの状態を示すノズル先端部の断面
図である。
【図5】直上にガイド面が位置する噴孔数に対する流量
変化を示すグラフである。
【図6】第2の噴孔(5個)とガイド面(3箇所)との
位置関係を示す展開図である。
【図7】第2の噴孔(5個)とガイド面(4箇所)との
位置関係を示す展開図である。
【図8】第2の噴孔(5個)とガイド面(5箇所)との
位置関係を示す展開図である。
【図9】第2の噴孔(6個)とガイド面(3箇所)との
位置関係を示す展開図である。
【図10】第2の噴孔(6個)とガイド面(4箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図11】第2の噴孔(6個)とガイド面(5箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図12】第2の噴孔(7個)とガイド面(3箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図13】第2の噴孔(7個)とガイド面(4箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図14】第2の噴孔(7個)とガイド面(5箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図15】第2の噴孔(8個)とガイド面(3箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図16】第2の噴孔(8個)とガイド面(4箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図17】第2の噴孔(8個)とガイド面(5箇所)と
の位置関係を示す展開図である。
【図18】ガイド面から第2の噴孔までの距離による流
量変化を示すグラフである。
【図19】ガイド面の幅とガイド面から第2の噴孔まで
の距離との関係を説明する展開図である。
【図20】ガイド面の下流に整流部を設けた実施例を示
す図面である。
【図21】ガイド面に整流効果を持たせた実施例を示す
図面である。
【図22】ノズル先端部の断面図である(第6実施
例)。
【図23】ノズル先端部の断面図である(第7実施
例)。
【図24】ノズル先端部の断面図である(第8実施
例)。
【図25】ノズル先端部の断面図である(第9実施
例)。
【図26】ノズル先端部の断面図である(第10実施
例)。
【図27】第1の噴孔と第2の噴孔の展開図である(第
11実施例)。
【図28】噴霧分配図である(第11実施例)。
【図29】ノズル先端部の断面図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 燃料噴射ノズル 2 ノズルボディ 3 ニードル 4 ガイド孔 7 シート面 8 サック室 8a サック室の容積部 8b 括れ部の外周に形成される容積部(ニードルの外
周に形成される容積部) 8c 小径部の外周に形成される容積部 8d カット面の外側に形成される容積部(円柱部の上
流側に形成される容積部) 9 第1の噴孔 10 第2の噴孔 11 シート部 12 遮断部 13 ガイド部 13a カット面(切欠き面) 13b ガイド面(切欠き面同士の間に残っている外周
面) 15 燃料通路 16 整流部 17 小径部 18 連通路(第7実施例) 21 円柱部 23 連通路(第9実施例)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のガイド孔を有するノズルボディと、 前記ガイド孔に摺動自在に嵌挿され、燃料噴射時に前記
    ガイド孔を二段階にリフトするニードルとを備えた燃料
    噴射ノズルであって、 前記ノズルボディは、前記ガイド孔の下流側端部に円錐
    状のシート面が形成され、更にシート面の下流にサック
    室が設けられ、前記シート面に開口する第1の噴孔と前
    記サック室の内周面に開口する第2の噴孔とを有し、 前記ニードルは、閉弁時に前記第1の噴孔より上流側の
    前記シート面に着座するシート部と、このシート部より
    下流に設けられて前記サック室に摺動自在に嵌合する小
    径軸部とを有し、 この小径軸部は、閉弁時に前記サック室に嵌合して、自
    身の外周面によって前記第2の噴孔を塞ぎ、一段目のニ
    ードルリフトの後、二段目のニードルリフトで前記サッ
    ク室から抜け出す遮断部と、 この遮断部の下流側に連続して設けられ、外周面をカッ
    トした切欠き面が周方向に複数箇所形成されたガイド部
    とが設けられ、そのガイド部は、二段目のニードルリフ
    トで、自身の下流側を前記サック室に残して上流側のみ
    前記サック室から抜け出し、前記切欠き面と前記サック
    室の内周面との間に前記第2の噴孔に通じる燃料通路を
    形成することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した燃料噴射ノズルにおい
    て、 前記サック室の入口から前記第2の噴孔の上端部までの
    距離をLx とし、前記ガイド部の長さをLf とすると、 Lx >Lf 上記の関係が成立することを特徴とする燃料噴射ノズ
    ル。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載した燃料噴射ノズ
    ルにおいて、 前記二段目のニードルリフト時に、前記ガイド部の下端
    から前記第2の噴孔の上端部までの距離をHとし、前記
    ガイド部の周方向に隣合う前記切欠き面同士の間に残っ
    ている外周面の幅をWとすると、 H≧3×W 上記の関係が成立することを特徴とする燃料噴射ノズ
    ル。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載した何れかの燃料噴射
    ノズルにおいて、 前記ガイド部の周方向に隣合う前記切欠き面同士の間に
    残っている外周面をガイド面と呼び、このガイド面の下
    流に整流部を設けたことを特徴とする燃料噴射ノズル。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載した燃料噴射ノズ
    ルにおいて、 前記ガイド部の周方向に隣合う前記切欠き面同士の間に
    残っている外周面をガイド面と呼び、このガイド面は、
    自身の幅が下流側へ向かって次第に小さくなる先細り形
    状に設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  6. 【請求項6】請求項1〜5に記載した何れかの燃料噴射
    ノズルにおいて、 前記第2の噴孔は、前記サック室の周方向に複数設けら
    れ、 前記ガイド部の周方向に隣合う前記切欠き面同士の間に
    残っている外周面をガイド面と呼び、このガイド面が前
    記ガイド部の周方向に複数箇所設けられている時に、1
    箇所の前記ガイド面が1個の前記第2の噴孔と周方向の
    位置が重なった場合、残りの前記ガイド面が残りの前記
    第2の噴孔とそれぞれ周方向の位置が異なることを特徴
    とする燃料噴射ノズル。
  7. 【請求項7】筒状のガイド孔を有するノズルボディと、 前記ガイド孔に摺動自在に嵌挿され、燃料噴射時に前記
    ガイド孔を二段階にリフトするニードルとを備えた燃料
    噴射ノズルであって、 前記ノズルボディは、前記ガイド孔の下流側端部に円錐
    状のシート面が形成され、更にシート面の下流にサック
    室が設けられ、前記シート面に開口する第1の噴孔と前
    記サック室の内周面に開口する第2の噴孔とを有し、 前記ニードルは、閉弁時に前記第1の噴孔より上流側の
    前記シート面に着座するシート部と、このシート部より
    下流に設けられて前記サック室に摺動自在に嵌合する小
    径軸部とを有し、 この小径軸部は、閉弁時に自身の外周面によって前記第
    2の噴孔を塞ぐ遮断部と、閉弁時から二段目のニードル
    リフトまで前記サック室に嵌合して前記ニードルの傾き
    を防止するガイド部とを有していることを特徴とする燃
    料噴射ノズル。
  8. 【請求項8】請求項7に記載した燃料噴射ノズルにおい
    て、 前記小径軸部は、前記遮断部の下流側に前記ガイド部を
    有し、且つ前記遮断部と前記ガイド部との間に両者より
    外径の小さい小径部が設けられ、二段目のニードルリフ
    ト時に前記遮断部が前記サック室から抜け出すことによ
    り、前記小径部の外周に前記第2の噴孔に高圧燃料を導
    く燃料通路を確保することを特徴とする燃料噴射ノズ
    ル。
  9. 【請求項9】請求項8に記載した燃料噴射ノズルにおい
    て、 前記小径軸部は、閉弁時に前記ガイド部の下流側に形成
    される前記サック室の容積部と前記小径部の外周に形成
    される容積部とを連通する連通路を有していることを特
    徴とする燃料噴射ノズル。
  10. 【請求項10】請求項9に記載した燃料噴射ノズルにお
    いて、 前記連通路は、前記ガイド部の外周面をカットして切欠
    き面を形成し、その切欠き面と前記サック室の内周面と
    の間に生じる隙間によって形成されることを特徴とする
    燃料噴射ノズル。
  11. 【請求項11】請求項8に記載した燃料噴射ノズルにお
    いて、 前記小径軸部は、閉弁時に前記ガイド部の下流側に形成
    される前記サック室の容積部と前記遮断部より上流側で
    前記ニードルの外周に形成される容積部とを連通する連
    通路を有し、この連通路が前記小径軸部の内部を通って
    設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  12. 【請求項12】請求項7に記載した燃料噴射ノズルにお
    いて、 前記小径軸部は、前記遮断部と前記ガイド部とを兼用す
    る円柱部を有していることを特徴とする燃料噴射ノズ
    ル。
  13. 【請求項13】請求項12に記載した燃料噴射ノズルに
    おいて、 前記小径軸部は、閉弁時に前記円柱部の下流側に形成さ
    れる前記サック室の容積部と前記円柱部の上流側に形成
    される容積部とを連通する連通路を有し、二段目のニー
    ドルリフト時に、前記連通路を介して前記円柱部の上流
    側から前記第2の噴孔へ高圧燃料を導くことを特徴とす
    る燃料噴射ノズル。
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