JP2002161712A - タービン車室のシール装置 - Google Patents
タービン車室のシール装置Info
- Publication number
- JP2002161712A JP2002161712A JP2000358793A JP2000358793A JP2002161712A JP 2002161712 A JP2002161712 A JP 2002161712A JP 2000358793 A JP2000358793 A JP 2000358793A JP 2000358793 A JP2000358793 A JP 2000358793A JP 2002161712 A JP2002161712 A JP 2002161712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- sealing device
- seal ring
- outer casing
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な手段によりスペースや強度に悪影響を
与えることなく軸方向押付け方式のシールリングを容易
に採用することができるタービン車室のシール装置を提
供する。 【解決手段】 外車室1及び内車室2の軸方向対向壁面
間にばねによる軸方向押付け方式のシールリング3を介
装したタービン車室のシール装置において、前記外車室
1の組立の際に、前記シールリング3をばねの付勢力に
抗して一時的に引っ込め保持する仮止め手段を設け、該
仮止め手段は、シールリング3の背面に植設されてその
先端部が車室壁を貫通して前記対向壁面と反対側の壁面
から突出する複数本のピン7と、該ピン7の前記突出部
にそれぞれ係合して同ピン7の前記ばねの付勢力による
移動を阻止する掛け金8と、該掛け金8を外車室1の外
からそれぞれ遠隔操作して前記ピン7との係合を解除す
る針金9と、を備えた。
与えることなく軸方向押付け方式のシールリングを容易
に採用することができるタービン車室のシール装置を提
供する。 【解決手段】 外車室1及び内車室2の軸方向対向壁面
間にばねによる軸方向押付け方式のシールリング3を介
装したタービン車室のシール装置において、前記外車室
1の組立の際に、前記シールリング3をばねの付勢力に
抗して一時的に引っ込め保持する仮止め手段を設け、該
仮止め手段は、シールリング3の背面に植設されてその
先端部が車室壁を貫通して前記対向壁面と反対側の壁面
から突出する複数本のピン7と、該ピン7の前記突出部
にそれぞれ係合して同ピン7の前記ばねの付勢力による
移動を阻止する掛け金8と、該掛け金8を外車室1の外
からそれぞれ遠隔操作して前記ピン7との係合を解除す
る針金9と、を備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン等の
タービン車室のシール装置に関する。
タービン車室のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービンにおいては、図8
及び図9に示すように、上下に水平に二分割された外車
室100 と内車室101 間の熱伸差や圧力変形による軸方向
や半径方向の相対的な移動を許容しながら両者100 ,10
1 間のガス漏れを防ぐために、円周方向に複数個(図示
例では16個)のセグメント102aに分割されたシールリン
グ102 が多用される。
及び図9に示すように、上下に水平に二分割された外車
室100 と内車室101 間の熱伸差や圧力変形による軸方向
や半径方向の相対的な移動を許容しながら両者100 ,10
1 間のガス漏れを防ぐために、円周方向に複数個(図示
例では16個)のセグメント102aに分割されたシールリン
グ102 が多用される。
【0003】その場合、図示例のように、外車室100 と
内車室101 の軸方向対向壁面間に図示しないばねによる
軸方向押付け方式のシールリング102 を用いてシールを
行う方法と、特開平9-195712号公報に開示されているよ
うに、半径方向対向壁面間にシールリングを介装してシ
ールを行う方法とがある。
内車室101 の軸方向対向壁面間に図示しないばねによる
軸方向押付け方式のシールリング102 を用いてシールを
行う方法と、特開平9-195712号公報に開示されているよ
うに、半径方向対向壁面間にシールリングを介装してシ
ールを行う方法とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した何れのシール
方法を採用するかは、全体の設計上何れが有利かを見て
決定されるが、一般的には、図示例のように、軸方向押
付け方式のシールリング102 を用いてシールを行う方法
の方が相対移動量が小さくて採用しやすい。
方法を採用するかは、全体の設計上何れが有利かを見て
決定されるが、一般的には、図示例のように、軸方向押
付け方式のシールリング102 を用いてシールを行う方法
の方が相対移動量が小さくて採用しやすい。
【0005】ところが、軸方向押付け方式のシールリン
グ102 を用いる場合にあっては、外車室100 の組立の際
に、図10に示すように、シールリング102 がばねの付
勢力で出っ張った状態のまま外車室100 を吊り下げるこ
とになるため、例えばシールリング102 が予め外車室10
0 側に組み付けられていると、外車室100 の下降により
シールリング102 の各セグメント102aの角部が内車室10
1 の外周に乗り上げて組立が不完全又は不能になるとい
う虞があった。
グ102 を用いる場合にあっては、外車室100 の組立の際
に、図10に示すように、シールリング102 がばねの付
勢力で出っ張った状態のまま外車室100 を吊り下げるこ
とになるため、例えばシールリング102 が予め外車室10
0 側に組み付けられていると、外車室100 の下降により
シールリング102 の各セグメント102aの角部が内車室10
1 の外周に乗り上げて組立が不完全又は不能になるとい
う虞があった。
【0006】この対策として、各セグメント102aの角部
を丸めたり、内車室101 の当り面の外周に大きな逃げを
設けることが考えられるが、これらはスペース上困難で
あり採用し難い。また、シールリング102 を一時的に引
っ込めておく仕掛けも考えられるが、組立後に仕掛けを
外す作業のための十分なスペースや開口を外車室100等
に設けることは、耐圧を要する外車室100 等にあっては
強度上困難で、その仕掛け設計が非常に面倒である。こ
れらの理由から、従来では、軸方向押付け方式のシール
リング102 の採用が制限されていた。
を丸めたり、内車室101 の当り面の外周に大きな逃げを
設けることが考えられるが、これらはスペース上困難で
あり採用し難い。また、シールリング102 を一時的に引
っ込めておく仕掛けも考えられるが、組立後に仕掛けを
外す作業のための十分なスペースや開口を外車室100等
に設けることは、耐圧を要する外車室100 等にあっては
強度上困難で、その仕掛け設計が非常に面倒である。こ
れらの理由から、従来では、軸方向押付け方式のシール
リング102 の採用が制限されていた。
【0007】本発明は、前述した状況に鑑みてなされた
もので、簡単な手段によりスペースや強度に悪影響を与
えることなく軸方向押付け方式のシールリングを容易に
採用することができるタービン車室のシール装置を提供
することを目的とする。
もので、簡単な手段によりスペースや強度に悪影響を与
えることなく軸方向押付け方式のシールリングを容易に
採用することができるタービン車室のシール装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明に係るタービン車室のシール装置は、外車室
及び内車室の軸方向対向壁面間にばねによる軸方向押付
け方式のシールリングを介装したタービン車室のシール
装置において、前記外車室の組立の際に、前記シールリ
ングをばねの付勢力に抗して一時的に引っ込め保持する
仮止め手段を設けたことを特徴とする。
めの本発明に係るタービン車室のシール装置は、外車室
及び内車室の軸方向対向壁面間にばねによる軸方向押付
け方式のシールリングを介装したタービン車室のシール
装置において、前記外車室の組立の際に、前記シールリ
ングをばねの付勢力に抗して一時的に引っ込め保持する
仮止め手段を設けたことを特徴とする。
【0009】また、前記仮止め手段は、シールリングの
背面に植設されてその先端部が車室壁を貫通して前記対
向壁面と反対側の壁面から突出する複数本のピン部材
と、該ピン部材の前記突出部にそれぞれ係合して同ピン
部材の前記ばねの付勢力による移動を阻止する係合部材
と、該係合部材を外車室の外からそれぞれ遠隔操作して
前記ピン部材との係合を解除する可撓性索条と、を備え
たことを特徴とする。
背面に植設されてその先端部が車室壁を貫通して前記対
向壁面と反対側の壁面から突出する複数本のピン部材
と、該ピン部材の前記突出部にそれぞれ係合して同ピン
部材の前記ばねの付勢力による移動を阻止する係合部材
と、該係合部材を外車室の外からそれぞれ遠隔操作して
前記ピン部材との係合を解除する可撓性索条と、を備え
たことを特徴とする。
【0010】また、前記可撓性索条は、外車室に形成さ
れた一以上の開口に複数本が集束されて挿通されること
を特徴とする。
れた一以上の開口に複数本が集束されて挿通されること
を特徴とする。
【0011】また、前記係合部材は、ピン部材の外周に
形成された環状溝部に嵌合する二股状の掛け金であるこ
とを特徴とする。
形成された環状溝部に嵌合する二股状の掛け金であるこ
とを特徴とする。
【0012】また、前記係合部材は、ピン部材に径方向
に貫通して形成された貫通孔に貫入される可撓性索条の
端部部分であることを特徴とする。
に貫通して形成された貫通孔に貫入される可撓性索条の
端部部分であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタービン車室
のシール装置を実施例により図面を用いて詳細に説明す
る。
のシール装置を実施例により図面を用いて詳細に説明す
る。
【0014】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
を示す、シール装置の組立前の断面図、図2は同じくセ
グメントの斜視図、図3は同じくピンと掛け金の斜視
図、図4は同じく針金の集束状態の説明図、図5は同じ
くシール装置の組立後の断面図である。
を示す、シール装置の組立前の断面図、図2は同じくセ
グメントの斜視図、図3は同じくピンと掛け金の斜視
図、図4は同じく針金の集束状態の説明図、図5は同じ
くシール装置の組立後の断面図である。
【0015】図1に示すように、ガスタービンの外車室
1及び内車室2の軸方向対向壁面間に、ばねによる軸方
向押付け方式のシールリング3が介装され、図示例で
は、前記シールリング3が外車室1側に環状溝4を介し
て組み付けられている。
1及び内車室2の軸方向対向壁面間に、ばねによる軸方
向押付け方式のシールリング3が介装され、図示例で
は、前記シールリング3が外車室1側に環状溝4を介し
て組み付けられている。
【0016】前記シールリング3は、図2に示すよう
に、円周方向に複数個のセグメント3aに分割され(図
9参照)、各セグメント3aの背面には複数個(図示例
では4個)のばね5が穴6を介してそれぞれ収装される
と共に、長手方向中央部に1個(複数個でも良い)のピ
ン(仮止め手段を構成する)7が植設(図示例ではねじ
込み)されている。
に、円周方向に複数個のセグメント3aに分割され(図
9参照)、各セグメント3aの背面には複数個(図示例
では4個)のばね5が穴6を介してそれぞれ収装される
と共に、長手方向中央部に1個(複数個でも良い)のピ
ン(仮止め手段を構成する)7が植設(図示例ではねじ
込み)されている。
【0017】前記ピン7は、その先端部が外車室壁を貫
通して前記対向壁面と反対側の壁面から突出すると共
に、その先端部寄りの外周に環状の係合溝7aが形成さ
れる。そして、前記係合溝7aには、図3に示すよう
に、二股状の掛け金(係合部材として仮止め手段を構成
する)8が係合可能になっており、図1に示した係合状
態では、前記シールリング3(各セグメント3a)をば
ね5の付勢力に抗して一時的に引っ込め保持し得るよう
になっている。
通して前記対向壁面と反対側の壁面から突出すると共
に、その先端部寄りの外周に環状の係合溝7aが形成さ
れる。そして、前記係合溝7aには、図3に示すよう
に、二股状の掛け金(係合部材として仮止め手段を構成
する)8が係合可能になっており、図1に示した係合状
態では、前記シールリング3(各セグメント3a)をば
ね5の付勢力に抗して一時的に引っ込め保持し得るよう
になっている。
【0018】前記掛け金8には、当該掛け金8を外車室
1の外からそれぞれ遠隔操作して前記ピン7との係合を
解除する可撓性索条としての針金(仮止め手段を構成す
る)9が連結される。この針金9は、図4に示すよう
に、外車室1に形成された一以上の開口10(図示例で
は、上下に水平に分割された外車室1の上半部に1個形
成される)に、各セグメント3aの複数本(図示例で
は、8本)が集束されて挿通される。
1の外からそれぞれ遠隔操作して前記ピン7との係合を
解除する可撓性索条としての針金(仮止め手段を構成す
る)9が連結される。この針金9は、図4に示すよう
に、外車室1に形成された一以上の開口10(図示例で
は、上下に水平に分割された外車室1の上半部に1個形
成される)に、各セグメント3aの複数本(図示例で
は、8本)が集束されて挿通される。
【0019】このように構成されるため、外車室1の組
立前は、図1に示すように、ピン7が掛け金8によりば
ね5の付勢力に抗して引っ張られた状態で保持されるた
め、このピン7と一体のシールリング3の各セグメント
3aも環状溝4内に引っ込め保持される。
立前は、図1に示すように、ピン7が掛け金8によりば
ね5の付勢力に抗して引っ張られた状態で保持されるた
め、このピン7と一体のシールリング3の各セグメント
3aも環状溝4内に引っ込め保持される。
【0020】これにより、前記組立の際に、外車室1の
上半部を吊り降ろしても、シールリング3の各セグメン
ト3aの出っ張り量は小さく或いはゼロであることか
ら、従来例のようにシールリング3の各セグメント3a
の角部が内車室2の外周に乗り上げるようなことはな
く、円滑に外車室1を組み立てられる。
上半部を吊り降ろしても、シールリング3の各セグメン
ト3aの出っ張り量は小さく或いはゼロであることか
ら、従来例のようにシールリング3の各セグメント3a
の角部が内車室2の外周に乗り上げるようなことはな
く、円滑に外車室1を組み立てられる。
【0021】外車室1の組立後は、図4に示すように、
開口10を通して外車室1の外に延出された各針金9を
適宜の手段で引き抜くと、掛け金8がピン7の係合溝7
aから自動的に外れる。
開口10を通して外車室1の外に延出された各針金9を
適宜の手段で引き抜くと、掛け金8がピン7の係合溝7
aから自動的に外れる。
【0022】これにより、図5に示すように、ピン7及
びこれと一体のシールリング3の各セグメント3aはば
ね5の付勢力で内車室2側に押圧され、各セグメント3
aが環状溝4内から大きく伸び出されてその先端面が内
車室2の当り面に圧接される。
びこれと一体のシールリング3の各セグメント3aはば
ね5の付勢力で内車室2側に押圧され、各セグメント3
aが環状溝4内から大きく伸び出されてその先端面が内
車室2の当り面に圧接される。
【0023】この結果、ばねによる軸方向押付け方式の
シールリング3により、外車室1と内車室2との熱伸差
や圧力変形による軸方向や半径方向の相対的な移動を許
容しながら両者1,2間のガス漏れが良好に防止され
る。
シールリング3により、外車室1と内車室2との熱伸差
や圧力変形による軸方向や半径方向の相対的な移動を許
容しながら両者1,2間のガス漏れが良好に防止され
る。
【0024】そして、本実施例では、針金9及び掛け金
8を引き抜くための前記開口10は少なくとも数個あれ
ば良く、しかも細い針金9及び小形の掛け金8を複数本
通すだけなので小径で良く、外車室1の設計強度上何ら
問題は生じない。
8を引き抜くための前記開口10は少なくとも数個あれ
ば良く、しかも細い針金9及び小形の掛け金8を複数本
通すだけなので小径で良く、外車室1の設計強度上何ら
問題は生じない。
【0025】また、外車室1内では、針金9を介して掛
け金8を引き抜ければ良く、その作業スペースも特に必
要とせず、省スペース化が図れる。また、ピン7,掛け
金8及び針金9等の仮止め手段は構造が簡単で済む。
け金8を引き抜ければ良く、その作業スペースも特に必
要とせず、省スペース化が図れる。また、ピン7,掛け
金8及び針金9等の仮止め手段は構造が簡単で済む。
【0026】また、前記可撓性のある針金8を滑らかに
引き抜くために、外車室1の壁面に適宜ガイドを設ける
と好適である。
引き抜くために、外車室1の壁面に適宜ガイドを設ける
と好適である。
【0027】[第2実施例]図6は本発明の第2実施例
を示すシール装置の組立前の断面図、図2は同じくピン
と針金の斜視図である。
を示すシール装置の組立前の断面図、図2は同じくピン
と針金の斜視図である。
【0028】これは、第1実施例における係合部材とし
ての掛け金8に代えて、ピン7に径方向に貫通して形成
された貫通孔7bに、針金9の端部をそのまま貫入する
ようにした例である。その他の構成は第1実施例と同様
である。
ての掛け金8に代えて、ピン7に径方向に貫通して形成
された貫通孔7bに、針金9の端部をそのまま貫入する
ようにした例である。その他の構成は第1実施例と同様
である。
【0029】これによれば、第1実施例と同様の作用・
効果に加えて、第1実施例の掛け金8が不要となり、部
品点数削減によりコストダウンが図れると共に、開口1
0(図4参照)のより一層の小径化が図れるという利点
が得られる。
効果に加えて、第1実施例の掛け金8が不要となり、部
品点数削減によりコストダウンが図れると共に、開口1
0(図4参照)のより一層の小径化が図れるという利点
が得られる。
【0030】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、シールリングを内車
室側に設けたり、仮止め手段として形状記憶合金,プラ
スチック及び低融点金属等を用いてシールリングを一時
的に引っ込め保持させる等各種変更が可能であることは
いうまでもない。
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、シールリングを内車
室側に設けたり、仮止め手段として形状記憶合金,プラ
スチック及び低融点金属等を用いてシールリングを一時
的に引っ込め保持させる等各種変更が可能であることは
いうまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて詳細に説明した
ように、本発明の請求項1に係る発明は、外車室及び内
車室の軸方向対向壁面間にばねによる軸方向押付け方式
のシールリングを介装したタービン車室のシール装置に
おいて、前記外車室の組立の際に、前記シールリングを
ばねの付勢力に抗して一時的に引っ込め保持する仮止め
手段を設けたことを特徴とするので、簡単な手段により
スペースや強度に悪影響を与えることなく軸方向押付け
方式のシールリングを容易に採用することができる。
ように、本発明の請求項1に係る発明は、外車室及び内
車室の軸方向対向壁面間にばねによる軸方向押付け方式
のシールリングを介装したタービン車室のシール装置に
おいて、前記外車室の組立の際に、前記シールリングを
ばねの付勢力に抗して一時的に引っ込め保持する仮止め
手段を設けたことを特徴とするので、簡単な手段により
スペースや強度に悪影響を与えることなく軸方向押付け
方式のシールリングを容易に採用することができる。
【0032】本発明の請求項2に係る発明は、前記仮止
め手段は、シールリングの背面に植設されてその先端部
が車室壁を貫通して前記対向壁面と反対側の壁面から突
出する複数本のピン部材と、該ピン部材の前記突出部に
それぞれ係合して同ピン部材の前記ばねの付勢力による
移動を阻止する係合部材と、該係合部材を外車室の外か
らそれぞれ遠隔操作して前記ピン部材との係合を解除す
る可撓性索条と、を備えたことを特徴とするので、請求
項1に係る発明の作用・効果に加えて、仮止め手段の構
造がより一層簡単で済むという利点がある。
め手段は、シールリングの背面に植設されてその先端部
が車室壁を貫通して前記対向壁面と反対側の壁面から突
出する複数本のピン部材と、該ピン部材の前記突出部に
それぞれ係合して同ピン部材の前記ばねの付勢力による
移動を阻止する係合部材と、該係合部材を外車室の外か
らそれぞれ遠隔操作して前記ピン部材との係合を解除す
る可撓性索条と、を備えたことを特徴とするので、請求
項1に係る発明の作用・効果に加えて、仮止め手段の構
造がより一層簡単で済むという利点がある。
【0033】本発明の請求項3に係る発明は、前記可撓
性索条は、外車室に形成された一以上の開口に複数本が
集束されて挿通されることを特徴とするので、請求項1
に係る発明の作用・効果に加えて、開口の数が可及的に
少なくて済み、外車室の設計強度上有利であるという利
点がある。
性索条は、外車室に形成された一以上の開口に複数本が
集束されて挿通されることを特徴とするので、請求項1
に係る発明の作用・効果に加えて、開口の数が可及的に
少なくて済み、外車室の設計強度上有利であるという利
点がある。
【0034】本発明の請求項4に係る発明は、前記係合
部材は、ピン部材の外周に形成された環状溝部に嵌合す
る二股状の掛け金であることを特徴とするので、請求項
1に係る発明の作用・効果に加えて、係合部材の構造簡
素化が図れるという利点がある。
部材は、ピン部材の外周に形成された環状溝部に嵌合す
る二股状の掛け金であることを特徴とするので、請求項
1に係る発明の作用・効果に加えて、係合部材の構造簡
素化が図れるという利点がある。
【0035】本発明の請求項5に係る発明は、前記係合
部材は、ピン部材に径方向に貫通して形成された貫通孔
に貫入される可撓性索条の端部部分であることを特徴と
するので、請求項1に係る発明の作用・効果に加えて、
係合部材の構造簡素化がより一層図れると共にコストダ
ウンが図れるという利点がある。
部材は、ピン部材に径方向に貫通して形成された貫通孔
に貫入される可撓性索条の端部部分であることを特徴と
するので、請求項1に係る発明の作用・効果に加えて、
係合部材の構造簡素化がより一層図れると共にコストダ
ウンが図れるという利点がある。
【図1】本発明の第1実施例を示す、シール装置の組立
前の断面図である。
前の断面図である。
【図2】同じくセグメントの斜視図である。
【図3】同じくピンと掛け金の斜視図である。
【図4】同じく針金の集束状態の説明図である。
【図5】同じくシール装置の組立後の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すシール装置の組立前
の断面図である。
の断面図である。
【図7】同じくピンと針金の斜視図である。
【図8】ガスタービンの二重車室の要部断面図である。
【図9】シールリングの説明図である。
【図10】従来の不具合を示す説明図である。
1 外車室 2 内車室 3 シールリング 3a セグメント 4 環状溝 5 ばね 6 穴6 7 ピン 7a 係合溝 7b 貫通孔 8 掛け金 9 針金 10 開口
Claims (5)
- 【請求項1】 外車室及び内車室の軸方向対向壁面間に
ばねによる軸方向押付け方式のシールリングを介装した
タービン車室のシール装置において、前記外車室の組立
の際に、前記シールリングをばねの付勢力に抗して一時
的に引っ込め保持する仮止め手段を設けたことを特徴と
するタービン車室のシール装置。 - 【請求項2】 前記仮止め手段は、シールリングの背面
に植設されてその先端部が車室壁を貫通して前記対向壁
面と反対側の壁面から突出する複数本のピン部材と、該
ピン部材の前記突出部にそれぞれ係合して同ピン部材の
前記ばねの付勢力による移動を阻止する係合部材と、該
係合部材を外車室の外からそれぞれ遠隔操作して前記ピ
ン部材との係合を解除する可撓性索条と、を備えたこと
を特徴とする請求項1記載のタービン車室のシール装
置。 - 【請求項3】 前記可撓性索条は、外車室に形成された
一以上の開口に複数本が集束されて挿通されることを特
徴とする請求項2記載のタービン車室のシール装置。 - 【請求項4】 前記係合部材は、ピン部材の外周に形成
された環状溝部に嵌合する二股状の掛け金であることを
特徴とする請求項2記載のタービン車室のシール装置。 - 【請求項5】 前記係合部材は、ピン部材に径方向に貫
通して形成された貫通孔に貫入される可撓性索条の端部
部分であることを特徴とする請求項2記載のタービン車
室のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358793A JP2002161712A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | タービン車室のシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358793A JP2002161712A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | タービン車室のシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002161712A true JP2002161712A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18830635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358793A Withdrawn JP2002161712A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | タービン車室のシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002161712A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013105299A1 (ja) | 2012-01-12 | 2013-07-18 | 三菱重工業株式会社 | 回転機械のシール構造及びこれを備えたガスタービン |
US9765638B2 (en) | 2012-01-12 | 2017-09-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Assembling method of seal structure of rotary machine |
US10174676B2 (en) | 2014-06-09 | 2019-01-08 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Rotary machine, method of assembling rotary machine, and method of performing maintenance of rotary machine |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000358793A patent/JP2002161712A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013105299A1 (ja) | 2012-01-12 | 2013-07-18 | 三菱重工業株式会社 | 回転機械のシール構造及びこれを備えたガスタービン |
JP2013142366A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 回転機械のシール構造及びこれを備えたガスタービン |
CN103946488A (zh) * | 2012-01-12 | 2014-07-23 | 三菱重工业株式会社 | 旋转机械的密封结构及具备该密封结构的燃气轮机 |
EP2803825A1 (en) * | 2012-01-12 | 2014-11-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Seal structure for rotary machine, and gas turbine with same |
EP2803825A4 (en) * | 2012-01-12 | 2015-01-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | SEAL STRUCTURE FOR A TURNING MACHINE AND GAS TURBINE THEREOF |
KR101531473B1 (ko) * | 2012-01-12 | 2015-06-24 | 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 | 회전 기계의 시일 구조 및 이를 구비한 가스 터빈 |
US9377109B2 (en) | 2012-01-12 | 2016-06-28 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Seal structure of rotary machine and gas turbine equipped with same |
US9765638B2 (en) | 2012-01-12 | 2017-09-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Assembling method of seal structure of rotary machine |
US10174676B2 (en) | 2014-06-09 | 2019-01-08 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Rotary machine, method of assembling rotary machine, and method of performing maintenance of rotary machine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR920000663B1 (ko) | 파이프 연결용 커넥터 | |
US6517373B2 (en) | Circular connector | |
JP4462671B2 (ja) | 管継手 | |
JP2006316944A (ja) | クイックコネクタ | |
JP2007522626A (ja) | 気密型電気コネクタ部品 | |
US7211724B2 (en) | Noise filter having case and core assembled therein | |
JP2007149381A (ja) | ゴム栓および防水コネクタ | |
JP2002161712A (ja) | タービン車室のシール装置 | |
JPS62814U (ja) | ||
JP3859718B2 (ja) | 特にスリップ制御式の車両ブレーキ装置のためのハイドロリックユニットおよび該ハイドロリックユニットを製造する方法 | |
JP2006322575A (ja) | 配管継手 | |
JP3146400B2 (ja) | ドラムブレーキにおけるケーブルの連結方法 | |
KR100648988B1 (ko) | 블라인드설치용 실링플러그 | |
US20140353968A1 (en) | Positioning mechanism and expansion assembly thereof | |
JPH05137227A (ja) | 密封スリーブ | |
JPH0674382A (ja) | 配管継手 | |
WO2014010234A1 (ja) | コネクタ | |
JP2000145754A (ja) | 玉継手 | |
JP2023074260A (ja) | パイロット式電磁弁 | |
RU2691901C1 (ru) | Камера сгорания и способ сборки камеры сгорания | |
JP2000098183A (ja) | 光コネクタ | |
JP2000081183A (ja) | 細径配管接続構造 | |
JP2754140B2 (ja) | バルブのシートリング構造 | |
JP2014526016A (ja) | 差込み接続装置 | |
JP2010115028A (ja) | グロメット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |