JP2002161442A - 多重撚糸機の糸張力制御装置 - Google Patents

多重撚糸機の糸張力制御装置

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JP2002161442A
JP2002161442A JP2000360040A JP2000360040A JP2002161442A JP 2002161442 A JP2002161442 A JP 2002161442A JP 2000360040 A JP2000360040 A JP 2000360040A JP 2000360040 A JP2000360040 A JP 2000360040A JP 2002161442 A JP2002161442 A JP 2002161442A
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tension
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Shinichi Matsumoto
真一 松本
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糸が給糸パッケージから解舒される位置、パッ
ケージ径の変動に関わらず、巻き取られる直前の糸張力
を一定に保持し、且つ所望の糸張力値を設定することが
できる多重撚糸機の糸張力制御装置を提供すること。 【解決手段】フィードローラ4を回転させるモータM2
の速度を変化させることにより、巻取ドラム(巻取パッ
ケージP2)(図2参照)の回転による張力を増大、減
少させ、糸張力値の変動を吸収する。更に、張力設定部
23を設け、該設定部23にて糸張力目標値を設定でき
るようにし、現在のフィードローラ4下流側の糸Yの張
力値が上記張力目標値となるようにフィードローラ4
(モータM2)を制御することにより、所望の糸張力値
にて糸Yを巻取パッケージP2に巻き取ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸が給糸パッケー
ジから解舒される位置及び巻き径の変化に関わらず、巻
き取られる直前の糸張力を一定に保持し、且つ所定の糸
張力値を設定することができる多重撚糸機の糸張力制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の撚糸ユニットを並設して構
成された二重撚糸機が知られている。各撚糸ユニットに
おいては、給糸パッケージと同軸上にある回転体として
のスピンドルの回転で、糸が給糸パッケージの周囲をバ
ルーンすることにより撚糸加工が行われる。又、スピン
ドルと共に回転する回転ディスクには円筒状の巻付け部
が設けられ、該巻付け部に対する糸の巻付き角が変化す
ることで、給糸パッケージの解舒位置の上下の変化や、
解舒の進行に伴うパッケージ径の変化等により生じる糸
の張力変動を吸収するようになっている。
【0003】上記二重撚糸機の他に、導糸孔を形成した
上方ディスク及び導糸孔を形成した下方ディスクを同心
状で互いに逆方向に回転させることにより撚糸加工を行
う四重撚糸機が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】二重撚糸機において、
上述した理由により糸張力の変動が生じた場合、巻付け
部への巻付け回数の変化が生じることにより上記変動が
吸収され、巻取られる直前の糸の張力を略一定にするこ
とができるが、巻取り直前の糸張力値を所望の値に設定
ししかも該設定値を保持することは困難であった。
【0005】一方、四重撚糸機においては、二重撚糸機
の巻付け部にあたる張力吸収部材が設けられておらず、
給糸パッケージ上の解舒位置、巻き径の変化等による張
力変動が生じるという問題点があり、この糸の張力変動
が巻き取られる直前の糸の張力に影響を及ぼし、巻取形
状や解舒性に難点のある巻取パッケージが完成するとい
う問題点があった。又、上記二重撚糸機と同様に、巻取
り直前の糸張力値を所望の値に設定ししかも該設定値を
保持することが困難であった。
【0006】故に、上記多重撚糸機において、複数の撚
糸ユニットを並設して構成している場合、各ユニット間
同士における巻取り張力値にばらつきが生じ、ユニット
毎によって生成されるパッケージの巻取形状、解舒性に
ばらつきが生じるという問題点があった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、糸が給糸パッケージから解舒される位置、パッケー
ジ径の変動に関わらず、巻き取られる直前の糸張力を一
定に保持し、且つ所望の糸張力値を設定することができ
る多重撚糸機の糸張力制御装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、給糸パッケージから解舒さ
れる糸に対し、回転体を1回転させる毎に複数回の撚り
を付与する多重撚糸機において、モータ駆動によって回
転するフィードローラの下流側に糸張力検出装置を備え
ると共に、該張力検出装置の検出値に基いて上記モータ
の回転速度を制御する制御手段を設けたことを特徴とす
ることを特徴としている。この発明では、糸張力検出装
置による糸張力値の変動の検出に基いて、フィードロー
ラを回転せしめるモータの回転速度を変化させることに
より、巻取り直前の領域である、巻取パッケージ−フィ
ードローラ間の糸張力を調整できる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記制御手段は、
所定の目標張力値を設定する張力設定部及び、該設定さ
れた張力値と上記張力検出装置にて検出された値との差
に基いてモータの回転速度指令値を演算する回転速度指
令値演算部を備えた回転制御部を設けたことを特徴とし
ている。この発明では、張力設定部にて所望の張力値を
設定し、回転速度指令値演算部に上記差異の程度に応じ
た回転速度指令値の演算方式を予め設定しておくこと
で、張力値の差に基いて上記演算部が回転速度指令値を
算出し、モータの回転速度制御を行う。
【0010】請求項3記載の発明は、上記モータの現在
の回転速度を検出する回転速度検出装置を設けると共
に、該検出装置により検出された検出速度と上記回転速
度指令値とを比較し、該比較結果に基づいて回転速度を
補正する回転速度制御部を設けたことを特徴としてい
る。この発明では、上記回転速度指令値に基いた回転速
度となるように、現在のモータの回転速度と指令値とを
比較して補正することによりモータ回転のフィードバッ
ク制御がなされる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何
ら本実施の形態に限定されるものではない。
【0012】図1は、フィードローラ4及び、該フィー
ドローラ4回転駆動用のモータ回転速度制御手段20を
示す図である。図2は、本発明実施形態に係る二重撚糸
機の撚糸ユニットUを示す側面図である。図3は、本発
明実施形態に係る四重撚糸機の給糸ユニット30を断面
して示す正面図である。
【0013】二重撚糸機は、図2に示すような撚糸ユニ
ットUが複数並設されていることにより構成されるが、
各撚糸ユニットUは糸Yの走行する上流側から順に、給
糸パッケージP1を装着する給糸ユニット1、バルーン
ガイド2、ガイドローラ3a、3b、フィードローラ
4、糸道規制ガイド10、トラバースガイド5、巻取パ
ッケージP2を形成する巻取り部Wを備えている。
【0014】給糸ユニット1において、M1はスピンド
ル11に直接的に取り付けられたスピンドル駆動用のモ
ータであり、スピンドル11が各ユニット(錘)毎に設
けられている。12はスピンドル11に固着された回転
ディスクであり、スピンドル11と共に回転するように
なっている。13はフライヤーであり、給糸パッケージ
P1から解舒される糸Yの適正な解舒張力を維持するた
めに糸Yに連れ回りするようになっている。尚、上記バ
ルーンガイド2はスピンドル11の延長線上に設けられ
ている。
【0015】上記構成により、スピンドル11、回転デ
ィスク12が回転すると、給糸パッケージP1の周囲に
て糸Yがバルーンされながら撚糸加工がなされる。詳し
くは、給糸パッケージP1から解舒された糸Yは、フラ
イヤー13を経てスピンドル11と同軸上の中心軸内に
挿入された後、回転ディスク12内を半径方向に通過し
て外方に飛び出す。そして、回転ディスク12とバルー
ンガイド2との間で給糸パッケージP1の側方を通過す
るようにバルーンニングがなされる。上記過程におい
て、糸Yが解舒されてから回転ディスク12に至る迄に
一回目の撚りが施され、回転ディスク12からバルーン
ガイド2に至る迄に2回目の撚りが施されるようになっ
ている。即ち、回転ディスク12の回転によって糸Yに
2回の撚りが付与されるようになっている。
【0016】上記撚糸加工が施された糸Yは、ガイドロ
ーラ3a、3bにより糸道規制がなされた後、フィード
ローラ回転駆動用モータM2により回転するフィードロ
ーラ4によって、該フィードローラ4の外周面を滑りな
がら下流側に送り込まれるようになっている。更に、糸
Yは糸道規制ガイド10を経てフィードローラ下流側の
トラバースガイド5によりトラバースされて巻取部Wの
巻取パッケージP2に巻き取られる。ここで、糸道規制
ガイド10は綾振り支点として作用し、糸Yが糸道規制
ガイド10に糸道規制されるため、糸Yのトラバースは
糸道規制ガイド10より下流側でなされるようになって
いる。又、前記モータM2は各ユニット毎に設けられた
ものであり、フィードローラ4は単錘駆動型となってい
る。
【0017】巻取部Wは、巻取ドラム6、巻取パッケー
ジP2、該巻取パッケージP2を回転自在に支持するク
レードル7を備えており、糸Yは、巻取ドラム6に接触
する巻取パッケージP2に対して、軸線方向にトラバー
スされつつ巻き取られる。
【0018】又、上記フィードローラ4と糸道規制ガイ
ド10との間にはテンションセンサ8が設けられてお
り、糸Yの巻取り直前の糸張力を検出するようになって
いる。尚、テンションセンサ8が糸道規制ガイド10の
上流側に設けられているのは、フィードローラ4と糸道
規制ガイド10との間における糸道が安定しており、正
確な糸張力値の検出が可能であるからである。
【0019】上記テンションセンサ8により検出された
検出信号は図1に示すモータ回転速度制御手段20に入
力される。回転速度制御手段20は、A/D変換装置2
1、モータ回転速度指令部22、張力設定部23、回転
速度制御部24、モータ駆動回路25、通信制御部26
からなる。ここで、該通信制御部26を介した通信シス
テムを用いることにより、複数並設された各撚糸ユニッ
トUのうち任意の撚糸ユニットU(又は全ての撚糸ユニ
ットUに対して一括)の張力設定部23に、全撚糸ユニ
ットUの制御を統括する上位制御装置(図示せず)から
所望の設定(目標)値を設定できるようになっている。
又、上記テンションセンサ8は、例えばひずみゲージを
用いており、糸Yにより付与される圧力で発生するひず
みに比例する抵抗値を電圧値に変換し、これを検出信号
として出力している。該検出信号即ち電圧値はアナログ
値であるため、A/D変換装置21はテンションセンサ
8から得られたアナログ値を、回転速度指令部22内で
処理可能なディジタルデータに変換するようになってい
る。
【0020】更に、回転速度指令部22は、回転速度指
令値演算部22aを備えている。
【0021】上記テンションセンサ8によって検出され
た検出信号は、A/D変換装置21を経た後、回転速度
指令値演算部22aに送られるようになっている。上記
張力設定値23は、撚糸加工中における走行糸Yの張力
目標値を予めオペレータによって設定するものであり、
モータ回転速度制御手段20は上記目標値に基いてフィ
ードローラ4の回転速度を制御する。
【0022】ここで、モータ回転速度制御手段20によ
るフィードローラ4の回転速度制御及び、それに伴う糸
張力の変動吸収について説明する。
【0023】先ず、テンションセンサ8によって検出さ
れ、A/D変換された現在の糸Yの検出信号と上記張力
値設定部23によって設定された張力目標値とを回転速
度指令値演算部22aが比較演算するようになってい
る。例えば、テンションセンサ8により検出された現在
の糸Yの張力値(以降は単に現在の張力値と称する)と
上記目標値とが異なっており、且つ現在の張力値が目標
値を上回っている場合、回転速度指令値演算部22aに
よって上記目標値と現在の張力値との偏差を算出する。
ここで、速度指令信号の演算方式が回転速度指令値演算
部22a内に予め設定されているため、それに基いて前
記偏差に応じた速度指令信号が算出される。
【0024】この回転速度指令信号が回転速度制御部2
4を介してモータ駆動回路25に入力されると、該駆動
回路25は上記速度指令信号に基いてモータM2の回転
速度を増大させる。
【0025】上記モータM2の加速制御に伴って、フィ
ードローラ4の回転速度が増大する。これによりフィー
ドローラ4の下流側、即ち図2に示す巻取部Wの巻取パ
ッケージP2に巻き取られる直前の糸Yの糸張力値を減
少させることができるため、現在の張力値を、設定され
た張力目標値に近付けることができる。
【0026】逆に、図1において、テンションセンサ8
により検出された現在の糸Yの張力値と上記目標値とが
異なっており、且つ現在の張力値が目標値を下回ってい
る場合、回転速度指令値演算部22aによって上記目標
値と現在の張力値との差を算出する。ここで、該速度指
令信号の演算方式が回転速度指令値演算部22a内に予
め設定されているため、それに基いて前記偏差に応じた
速度指令信号が算出される。
【0027】この回転速度指令信号が回転速度制御部2
4を介してモータ駆動回路25に入力されると、該駆動
回路25は上記速度指令信号に基いてモータM2の回転
速度を減少させる。
【0028】上記モータM2の減速制御に伴って、フィ
ードローラ4の回転速度が減少する。これによりフィー
ドローラ4の下流側、即ち図2に示す巻取部Wの巻取パ
ッケージP2に巻き取られる直前の糸Yに対する、巻取
ドラム6(巻取パッケージP2)の回転による張力が増
大することとなる。糸Yはフィードローラ4外周を滑り
ながら走行しているため、この張力の増大によって切断
されることはなく、現在の張力値を設定された張力目標
値に近付けることができる。
【0029】更に、図1、図2で示すように、モータM
近傍には、該モータM2の回転角に応じたパルス等を出
力する回転角検出器9が設けられており、該検出器9の
検出信号に基いて算出されるモータM2の現在の回転速
度と上記速度指令信号における回転速度指令値とを比較
し、前記2つの偏差をに応じて回転速度制御部24が制
御信号をモータ駆動回路25に出力し、モータM2の回
転速度を補正するフィードバック制御がなされる。
【0030】このように、フィードローラ4を回転させ
るモータM2の速度を変化させることにより、巻取ドラ
ム6(巻取パッケージP2)(図2参照)の回転による
張力を増大、減少させたりして糸張力値の変動を吸収す
ることができる。更に、糸張力目標値を設定して、現在
のフィードローラ4下流側の糸Yの張力値が上記張力目
標値となるようにフィードローラ4(モータM2)の回
転速度を制御することにより、所望の糸張力値にて糸Y
を巻取パッケージP2に巻き取ることができる。
【0031】尚、図1の撚糸ユニットUにて糸Yに付与
される撚り数は、スピンドル11(回転ディスク12)
の回転速度と、走行する糸Yの速度によって決定され
る。そこで、糸Yの張力変動を吸収すべくフィードロー
ラ4を回転制御する代わりに巻取ドラム6の回転速度を
制御すると、糸Yの走行速度が変化してしまうため、上
記撚り数が変化してしまう可能性があるが、フィードロ
ーラ4の回転速度制御を行うことにより、パッケージP
2に巻き取られる糸Yの撚り数を変化させることなく
(巻取ドラム6の回転速度制御を行って糸Yの走行速度
を変化させることなく)張力変動を吸収できる。
【0032】上記実施形態における給糸ユニット1は二
重撚糸機を構成するものであるが、この給糸ユニット1
に代えて図3に示すような給糸ユニット30を有する四
重撚糸機に上記モータ回転速度制御手段20を用いても
同様の効果を奏する。又、糸ガイド52より下流側の各
装置については、構成、作用が二重撚糸機のユニットU
におけるものと略同様のものを用いればよい。
【0033】ここで、図3を参照して、四重撚糸機の給
糸ユニット30を説明する。
【0034】四重撚糸機とは、図3の上方ディスク34
及び下方ディスク35を同心上で互いに逆方向に1回転
させる毎に4回の撚糸加工を行うものである。
【0035】四重撚糸機の給糸ユニット30は、給糸パ
ッケージP3の軸芯を中心に回転する内側案内具31に
上下に延びる内側糸道を形成すると共に、パッケージP
3の軸芯を中心に回転する外側案内具32に上下に延び
る外側糸道を形成している。更に、給糸ユニット30
は、給糸パッケージP3の中心で該給糸パッケージP3
を支持する支持具33と、上記中心を回転中心とする上
方ディスク34及び下方ディスク35と、該上方ディス
ク34に取り付けた永久磁石36と引き合う永久磁石3
7を取り付けた上方ディスク駆動プーリ38と、下方デ
ィスク35にスピンドル39を介して接合した下方ディ
スク駆動プーリ40とを備えている。
【0036】パッケージ支持具33は、上方ディスク3
4に軸受41を介して嵌着してある。パッケージ支持具
33は、永久磁石42を取り付けており、固定フード4
3に固定された永久磁石44と引き合って静止するよう
になっている。給糸パッケージP3の中心には、該パッ
ケージP3から解舒した糸Yを案内する回転自在なフラ
イヤー45、ガイド46を備えている。
【0037】上記上方ディスク34は、下方ディスク3
5に、軸受47を介して嵌着してある。上方ディスク3
4は、内側案内具31と接合している。下方ディスク3
5は、外側案内具32と接合している。
【0038】上記プーリ38、40には駆動用ベルト4
8、49を張架してある。該駆動用ベルト48、49
は、プーリ38、40を互いに反対方向へ同じ回転速度
で回転させるようにしてある。
【0039】給糸パッケージP3から解舒された糸Y
は、フライヤー45、ガイド46、内側案内具31によ
り形成された糸道、上方ディスク34内の導通路50、
下方ディスク35の導通路51を経た後、外側案内具3
2の内周を通って、給糸パケージP3上方の糸ガイド5
2を通過するようになっている。
【0040】糸Yを上記の糸道で走行させつつ、駆動ベ
ルト48、49による駆動を開始すると、永久磁石3
6、37は互いに引き合った状態であるため、上方ディ
スク34は駆動ベルト48(プーリ38)と同じ方向に
回転する。このようにして、内側案内具31を備えた上
方ディスク34、外側案内具32を備えた下方ディスク
35とを互いに逆方向へ回転させることにより、上記上
方ディスク34及び下方ディスク35を相反する方向へ
それぞれ1回転させる毎に糸Yに4回の撚りを加えるよ
うになっている。この他に、例えば回転体を1回転させ
る毎に糸Yに3回の撚りを加える三重撚糸機に上記モー
タ回転速度制御手段20を用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。
【0042】請求項1記載の発明によれば、給糸パッケ
ージから解舒される糸に対し、回転体を1回転させる毎
に複数回の撚りを付与する多重撚糸機において、モータ
駆動によって回転するフィードローラの下流側に糸張力
検出装置を備えると共に、該張力検出装置の検出値に基
いて上記モータの回転速度を制御する制御手段を設けた
ことにより、巻取り直前の領域である、巻取パッケージ
−フィードローラ間の糸張力の張力変動を抑制して略一
定の糸張力で巻取ることができるため、所定の形状で巻
取られ、且つ解舒性の優れたパッケージを形成すること
ができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、上記制御手
段は、所定の目標張力値を設定する張力設定部及び、該
設定された張力値と上記張力検出装置にて検出された値
との差に応じてモータの回転速度指令値を演算する回転
速度指令値演算部を備えたことにより、上記設定した目
標値となるように糸条の張力を制御することができる。
従って、各錘の目標値を統一すれば、完成したパッケー
ジの形状、解舒性が各錘毎でばらつくのを防止できる。
又、給糸パッケージに用いられる糸条の品種に応じて張
力値を設定することができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、上記モータ
の現在の回転速度を検出する回転速度検出装置を設ける
と共に、該検出装置により検出された検出速度と上記回
転速度指令値とを比較し、該比較結果に基づいて回転速
度を補正する回転速度制御部を設けたことにより、モー
タのフィードバック制御を行うことで、常に現在のモー
タの回転速度が上記指令値となるように制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィードローラ及び、該フィードローラ回転駆
動用のモータ回転速度制御手段を示す図である。
【図2】本発明実施形態に係る二重撚糸機の撚糸ユニッ
トを示す側面図である。
【図3】本発明実施形態に係る四重撚糸機の給糸ユニッ
トを断面して示す正面図である。
【符号の説明】
4 フィードローラ 8 テンションセンサ 11 スピンドル 20 モータ回転速度制御手段 22a 回転速度指令値演算部 23 張力設定部 24 回転速度制御部 34 上方ディスク 35 下方ディスク M2 モータ P1、P3 給糸パッケージ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給糸パッケージから解舒される糸に対し、
    回転体を1回転させる毎に複数回の撚りを付与する多重
    撚糸機において、モータ駆動によって回転するフィード
    ローラの下流側に糸張力検出装置を備えると共に、該張
    力検出装置の検出値に基いて上記モータの回転速度を制
    御する制御手段を設けたことを特徴とする多重撚糸機の
    糸張力制御装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、所定の目標張力値を設定
    する張力設定部及び、該設定された張力値と上記張力検
    出装置にて検出された値との差に応じてモータの回転速
    度指令値を演算する回転速度指令値演算部を備えた請求
    項1記載の多重撚糸機の糸張力制御装置。
  3. 【請求項3】上記モータの現在の回転速度を検出する回
    転速度検出装置を設けると共に、該検出装置により検出
    された検出速度と上記回転速度指令値とを比較し、該比
    較結果に基づいて回転速度を補正する回転速度制御部を
    設けた請求項2記載の多重撚糸機の糸張力制御装置。
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