JP2002160051A - スライディングノズル用詰砂 - Google Patents
スライディングノズル用詰砂Info
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- JP2002160051A JP2002160051A JP2000364029A JP2000364029A JP2002160051A JP 2002160051 A JP2002160051 A JP 2002160051A JP 2000364029 A JP2000364029 A JP 2000364029A JP 2000364029 A JP2000364029 A JP 2000364029A JP 2002160051 A JP2002160051 A JP 2002160051A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融金属及びスラグの浸透を抑え、かつ焼結
することがなく、ほぼ100%の高い自然開孔率を得る
ことができるスライディングノズル用詰砂を提供するこ
と。 【解決手段】 詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカ
ーボン粒子が多価アルコールからなる接着剤を介してコ
ーティングされているものとした。
することがなく、ほぼ100%の高い自然開孔率を得る
ことができるスライディングノズル用詰砂を提供するこ
と。 【解決手段】 詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカ
ーボン粒子が多価アルコールからなる接着剤を介してコ
ーティングされているものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鋼工場におい
て、取鍋に流入される溶融金属やスラグにより詰砂の溶
融、焼結を発生させることがなく、また溶融金属が詰砂
へ浸透することもなく、容易に自然開孔することができ
るスライディングノズル用詰砂に関するものである。
て、取鍋に流入される溶融金属やスラグにより詰砂の溶
融、焼結を発生させることがなく、また溶融金属が詰砂
へ浸透することもなく、容易に自然開孔することができ
るスライディングノズル用詰砂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、スライディングノズルを有す
る取鍋においては、溶融金属を流入後にスライディング
ノズル部が低温のため溶融金属やスラグが冷却固化し、
溶融金属が流出不能(不開孔)になるという現象を生じ
る場合がある。このため、これを防ぐ手段としてスライ
ディングノズル用詰砂を充填することが一般に行われて
いる。このようなスライディングノズル用詰砂として
は、珪砂が多く用いられており、更に前記の不開孔現象
を防ぐために、珪砂の粒度や成分(耐火度)などを調整
して、溶融金属やスラグの浸透あるいは焼結を防ぐ手段
をとってきた。しかし、最近では高品質の製品を製造す
るために更に厳しい操業条件が求められ、この不開孔現
象を完全になくすことが望まれている。
る取鍋においては、溶融金属を流入後にスライディング
ノズル部が低温のため溶融金属やスラグが冷却固化し、
溶融金属が流出不能(不開孔)になるという現象を生じ
る場合がある。このため、これを防ぐ手段としてスライ
ディングノズル用詰砂を充填することが一般に行われて
いる。このようなスライディングノズル用詰砂として
は、珪砂が多く用いられており、更に前記の不開孔現象
を防ぐために、珪砂の粒度や成分(耐火度)などを調整
して、溶融金属やスラグの浸透あるいは焼結を防ぐ手段
をとってきた。しかし、最近では高品質の製品を製造す
るために更に厳しい操業条件が求められ、この不開孔現
象を完全になくすことが望まれている。
【0003】そこで、スライディングノズル用詰砂とし
て、珪砂の粒度や成分の調整に加えて溶融金属及びスラ
グに対する濡れ性を改善したものが提案されている。即
ち、濡れ性を低くして溶融金属及びスラグを弾きやすく
することで、珪砂内に溶融金属やスラグの浸透を防止す
るのである。この濡れ性を改善する方法としては、珪砂
の表面にカーボンをコーティングする方法が提案されて
おり、更にコーティング方法としては、接着剤を使用せ
ずにそのままコーティングする方法と、接着剤を使用し
てコーティングする方法が考えられている。
て、珪砂の粒度や成分の調整に加えて溶融金属及びスラ
グに対する濡れ性を改善したものが提案されている。即
ち、濡れ性を低くして溶融金属及びスラグを弾きやすく
することで、珪砂内に溶融金属やスラグの浸透を防止す
るのである。この濡れ性を改善する方法としては、珪砂
の表面にカーボンをコーティングする方法が提案されて
おり、更にコーティング方法としては、接着剤を使用せ
ずにそのままコーティングする方法と、接着剤を使用し
てコーティングする方法が考えられている。
【0004】しかしながら、接着剤を使用せずにそのま
まコーティングした場合は、カーボンの微粉末が飛散
し、取り扱う際に人体や環境への悪影響を与えてしまう
ので好ましくないという問題点があった。一方、接着剤
を使用した場合は、ベントナイトで接着する方法と熱硬
化性樹脂で接着する方法(例えば、特開平10−581
26号公報参照)があげられる。ところが、ベントナイ
トを用いて接着する場合は、乾燥することにより接着強
度が低下し、作業時にカーボンが剥がれてしまうおそれ
があるとともに成分が変化してしまうおそれがあるとい
う問題点があった。また、熱硬化性樹脂で接着する場合
は、製造工程が複雑になるうえに特別な設備が必要とな
り、大量に安価な詰砂を生産することが難しいという問
題点があった。
まコーティングした場合は、カーボンの微粉末が飛散
し、取り扱う際に人体や環境への悪影響を与えてしまう
ので好ましくないという問題点があった。一方、接着剤
を使用した場合は、ベントナイトで接着する方法と熱硬
化性樹脂で接着する方法(例えば、特開平10−581
26号公報参照)があげられる。ところが、ベントナイ
トを用いて接着する場合は、乾燥することにより接着強
度が低下し、作業時にカーボンが剥がれてしまうおそれ
があるとともに成分が変化してしまうおそれがあるとい
う問題点があった。また、熱硬化性樹脂で接着する場合
は、製造工程が複雑になるうえに特別な設備が必要とな
り、大量に安価な詰砂を生産することが難しいという問
題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、取鍋に流入される溶融金属や
スラグにより詰砂の溶融、焼結を発生させることがな
く、また溶融金属が詰砂へ浸透することもなく、ほぼ1
00%の割合で自然開孔することができ、更には優れた
取り扱い性を発揮できるうえに製造工程もシンプルなも
のとすることができるスライディングノズル用詰砂を提
供することを目的として完成されたものである。
従来の問題点を解決して、取鍋に流入される溶融金属や
スラグにより詰砂の溶融、焼結を発生させることがな
く、また溶融金属が詰砂へ浸透することもなく、ほぼ1
00%の割合で自然開孔することができ、更には優れた
取り扱い性を発揮できるうえに製造工程もシンプルなも
のとすることができるスライディングノズル用詰砂を提
供することを目的として完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のスライディングノズル用詰砂は、
詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカーボン粒子が多
価アルコールからなる接着剤を介してコーティングされ
ていることを特徴とするものである。
めになされた本発明のスライディングノズル用詰砂は、
詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカーボン粒子が多
価アルコールからなる接着剤を介してコーティングされ
ていることを特徴とするものである。
【0007】また、詰砂用珪砂がSiO2を90質量%
以上含むものを請求項2に係る発明とし、濡れ性改善用
のカーボン粒子が200μm以下の粒子を90質量%以
上含むものを請求項3に係る発明とする。
以上含むものを請求項2に係る発明とし、濡れ性改善用
のカーボン粒子が200μm以下の粒子を90質量%以
上含むものを請求項3に係る発明とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態につき説明する。本発明のスライディングノズル用
詰砂は、詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカーボン
粒子が多価アルコールからなる接着剤を介してコーティ
ングされたもので、特に多価アルコールからなる接着剤
を用いることにより、カーボン粒子を詰砂用珪砂の表面
に均一にコーティングすることができるとともに、カー
ボン粒子の飛散を抑えることができ、更には、人体や環
境に悪影響を与えることもなく、また製造工程において
も設備等の大がかりな追加変更が不要で、かつ生産性も
優れたものとすることができるのである。
形態につき説明する。本発明のスライディングノズル用
詰砂は、詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカーボン
粒子が多価アルコールからなる接着剤を介してコーティ
ングされたもので、特に多価アルコールからなる接着剤
を用いることにより、カーボン粒子を詰砂用珪砂の表面
に均一にコーティングすることができるとともに、カー
ボン粒子の飛散を抑えることができ、更には、人体や環
境に悪影響を与えることもなく、また製造工程において
も設備等の大がかりな追加変更が不要で、かつ生産性も
優れたものとすることができるのである。
【0009】多価アルコールとしては、グリセリンやエ
チレングリコール等を用いることができる。これらの多
価アルコールは、水溶液として用いることで取り扱い性
に優れたものとなる。例えば、グリセリンの場合、50
質量%以上含有した水溶液として用いることができる。
なお、多価アルコールの添加量を減らすには、できるだ
け純度の高いものを使用すればよく、例えばグリセリン
の場合、90質量%含有のものであれば安価でかつ普通
に入手しやすいので好ましい。以上のようなグリセリン
やエチレングリコール等の多価アルコールは、適度な粘
性があるためカーボン粒子を珪砂に接着するのに極めて
都合がよい。また、薬品や化粧品等の種々の用途にも使
用されており、取り扱い性に優れかつ十分な接着強度を
確保することができる。
チレングリコール等を用いることができる。これらの多
価アルコールは、水溶液として用いることで取り扱い性
に優れたものとなる。例えば、グリセリンの場合、50
質量%以上含有した水溶液として用いることができる。
なお、多価アルコールの添加量を減らすには、できるだ
け純度の高いものを使用すればよく、例えばグリセリン
の場合、90質量%含有のものであれば安価でかつ普通
に入手しやすいので好ましい。以上のようなグリセリン
やエチレングリコール等の多価アルコールは、適度な粘
性があるためカーボン粒子を珪砂に接着するのに極めて
都合がよい。また、薬品や化粧品等の種々の用途にも使
用されており、取り扱い性に優れかつ十分な接着強度を
確保することができる。
【0010】詰砂用珪砂としては、SiO2を90質量
%以上含むものを使用するのが好ましい。90質量%未
満であると、十分な耐火性を確保することができず溶融
金属により溶融あるいは燒結を発生させるおそれがある
からである。また、砂の粒度は2.0〜1.0mmのも
のが30〜80質量%、1.0〜0.5mmのものが7
0〜20質量%の範囲で整粒され粒度配合したものを用
いることができ、それぞれの用途に合わせて使用する。
%以上含むものを使用するのが好ましい。90質量%未
満であると、十分な耐火性を確保することができず溶融
金属により溶融あるいは燒結を発生させるおそれがある
からである。また、砂の粒度は2.0〜1.0mmのも
のが30〜80質量%、1.0〜0.5mmのものが7
0〜20質量%の範囲で整粒され粒度配合したものを用
いることができ、それぞれの用途に合わせて使用する。
【0011】濡れ性改善用のカーボン粒子の原料は特に
限定されないが、例えば鱗状黒鉛、土状黒鉛、カーボン
ブラック等があげられる。またカーボン粒子は珪砂の表
面に均一かつ十分にコーティングができるよう微粉末が
好ましく、粒度が200μm以下の粒子を90質量%以
上含むものが好ましい。
限定されないが、例えば鱗状黒鉛、土状黒鉛、カーボン
ブラック等があげられる。またカーボン粒子は珪砂の表
面に均一かつ十分にコーティングができるよう微粉末が
好ましく、粒度が200μm以下の粒子を90質量%以
上含むものが好ましい。
【0012】次に、カーボン粒子と多価アルコールの添
加量について説明する。溶融金属の種類や操業条件によ
って異なるが、カーボン粒子の添加量は0.5〜5質量
%の範囲が望ましい。5質量%より多い場合には、溶融
金属に混入するカーボン量が増加するので好ましくな
く、一方、0.5質量%未満では十分な濡れ性改善がで
きなくなる。また、多価アルコールの添加量は、カーボ
ン粒子を珪砂に固定できる最少量でよく極力少ない添加
量が好ましい。
加量について説明する。溶融金属の種類や操業条件によ
って異なるが、カーボン粒子の添加量は0.5〜5質量
%の範囲が望ましい。5質量%より多い場合には、溶融
金属に混入するカーボン量が増加するので好ましくな
く、一方、0.5質量%未満では十分な濡れ性改善がで
きなくなる。また、多価アルコールの添加量は、カーボ
ン粒子を珪砂に固定できる最少量でよく極力少ない添加
量が好ましい。
【0013】表1にカーボン粒子の添加量に対するグリ
セリンまたはエチレングリコールの必要添加量を示す。
このグリセリンまたはエチレングリコールの必要添加量
の確認方法について説明すると、所定量のカーボン粒子
とグリセリンまたはエチレングリコールを添加して珪砂
と混合し、珪砂表面にカーボン粒子をコーティングした
詰砂を作る。次に、この詰砂1kgを1mの高さから落
下させ、横より風を送り、落下させる間にカーボン粒子
が飛散しないかを目視で確認する。また、落下後の詰砂
の重量を測定し、カーボン粒子の飛散量を確認すること
で必要添加量を決めることができる。以上の確認方法に
より、種々の粒度について確認した結果は表1のとおり
であった。また、珪砂の粒度2.0〜1.0mmが30
〜80質量%、1.0〜0.5mmが70〜20質量%
の範囲の粒度配合では同じ結果が得られた。
セリンまたはエチレングリコールの必要添加量を示す。
このグリセリンまたはエチレングリコールの必要添加量
の確認方法について説明すると、所定量のカーボン粒子
とグリセリンまたはエチレングリコールを添加して珪砂
と混合し、珪砂表面にカーボン粒子をコーティングした
詰砂を作る。次に、この詰砂1kgを1mの高さから落
下させ、横より風を送り、落下させる間にカーボン粒子
が飛散しないかを目視で確認する。また、落下後の詰砂
の重量を測定し、カーボン粒子の飛散量を確認すること
で必要添加量を決めることができる。以上の確認方法に
より、種々の粒度について確認した結果は表1のとおり
であった。また、珪砂の粒度2.0〜1.0mmが30
〜80質量%、1.0〜0.5mmが70〜20質量%
の範囲の粒度配合では同じ結果が得られた。
【0014】
【表1】
【0015】参考として、粒度2.0〜1.0mmが8
0質量%、1.0〜0.5mmが20質量%の珪砂を使
用し、カーボン5質量%とした場合のグリセリン添加量
とカーボン粒子の飛散量の関係を図1に示す。
0質量%、1.0〜0.5mmが20質量%の珪砂を使
用し、カーボン5質量%とした場合のグリセリン添加量
とカーボン粒子の飛散量の関係を図1に示す。
【0016】次に、本発明の詰砂を製造する方法につき
説明する。先ず、珪砂をミキサー(コンクリートミキサ
ー、コーンブレンダー等のミキシングできる機械)に入
れて撹拌し、粒度分布を均等にする。次に、適量の多価
アルコールを入れ、珪砂表面全体に多価アルコールが付
着するよう十分に撹拌する。最後に適量のカーボンを入
れ、均一にカーボンがコーティングされるまで撹拌す
る。このようにして、本発明のスライディングノズル用
詰砂を容易かつ安価に生産することができる。
説明する。先ず、珪砂をミキサー(コンクリートミキサ
ー、コーンブレンダー等のミキシングできる機械)に入
れて撹拌し、粒度分布を均等にする。次に、適量の多価
アルコールを入れ、珪砂表面全体に多価アルコールが付
着するよう十分に撹拌する。最後に適量のカーボンを入
れ、均一にカーボンがコーティングされるまで撹拌す
る。このようにして、本発明のスライディングノズル用
詰砂を容易かつ安価に生産することができる。
【0017】
【実施例】質量%で、SiO2:95.9%、Al2O:
2.5%、R2O:1.2%からなる珪砂(粒度は、
2.0〜1.0mmのものが40〜50質量%、1.0
〜0.5mmのものが60〜50質量%)に対し、表2
に示したとおりの添加量のカーボン粒子とグリセリン、
あるいはエチレングリコールを加えて詰砂を成形した。
この詰砂を250t取鍋の底に設けてあるスライディン
グノズル部に充填させ、各100チャージにおける自然
開孔率を測定した。実施条件は、全チャージ、連続鋳造
に適したものであり、溶融金属の温度1550℃〜16
50℃、取鍋での保持時間は平均2時間である。その結
果、実施例1〜6では自然開孔率が100%となり、高
い自然開孔率であることが確認できた。一方、比較例1
として、カーボン粒子及び多価アルコールを添加しない
詰砂の場合、また比較例2として、カーボンを6.0質
量%、グリセリンを0.4質量%添加した詰砂の場合、
また比較例3として、カーボンを6.0質量%、エチレ
ングリコールを0.4質量%添加した詰砂の場合に、実
施例と同様の自然開孔率の測定をしたところ、自然開孔
率は比較例1では97%、比較例2、3では99%で、
比較例1、2、3ともに不開孔が発生した。
2.5%、R2O:1.2%からなる珪砂(粒度は、
2.0〜1.0mmのものが40〜50質量%、1.0
〜0.5mmのものが60〜50質量%)に対し、表2
に示したとおりの添加量のカーボン粒子とグリセリン、
あるいはエチレングリコールを加えて詰砂を成形した。
この詰砂を250t取鍋の底に設けてあるスライディン
グノズル部に充填させ、各100チャージにおける自然
開孔率を測定した。実施条件は、全チャージ、連続鋳造
に適したものであり、溶融金属の温度1550℃〜16
50℃、取鍋での保持時間は平均2時間である。その結
果、実施例1〜6では自然開孔率が100%となり、高
い自然開孔率であることが確認できた。一方、比較例1
として、カーボン粒子及び多価アルコールを添加しない
詰砂の場合、また比較例2として、カーボンを6.0質
量%、グリセリンを0.4質量%添加した詰砂の場合、
また比較例3として、カーボンを6.0質量%、エチレ
ングリコールを0.4質量%添加した詰砂の場合に、実
施例と同様の自然開孔率の測定をしたところ、自然開孔
率は比較例1では97%、比較例2、3では99%で、
比較例1、2、3ともに不開孔が発生した。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、取鍋に流入される溶融金属やスラグにより詰砂の溶
融、焼結を発生させることがなく、また溶融金属が詰砂
へ浸透することもなく、ほぼ100%の割合で自然開孔
することができ、更には優れた取り扱い性を発揮できる
うえに製造工程もシンプルなものとすることができるも
のである。よって本発明は従来の問題点を一掃したスラ
イディングノズル用詰砂として、産業の発展に寄与する
ところは極めて大である。
は、取鍋に流入される溶融金属やスラグにより詰砂の溶
融、焼結を発生させることがなく、また溶融金属が詰砂
へ浸透することもなく、ほぼ100%の割合で自然開孔
することができ、更には優れた取り扱い性を発揮できる
うえに製造工程もシンプルなものとすることができるも
のである。よって本発明は従来の問題点を一掃したスラ
イディングノズル用詰砂として、産業の発展に寄与する
ところは極めて大である。
【図1】グリセリンの添加量とカーボン飛散量の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 信人 愛知県瀬戸市見付町57番地 瀬戸窯業原料 株式会社内 (72)発明者 中野 一徳 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 三浦 明雄 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 Fターム(参考) 4E014 FA01
Claims (3)
- 【請求項1】 詰砂用珪砂の表面に、濡れ性改善用のカ
ーボン粒子が多価アルコールからなる接着剤を介してコ
ーティングされていることを特徴とするスライディング
ノズル用詰砂。 - 【請求項2】 詰砂用珪砂は、SiO2を90質量%以
上含むものである請求項1に記載のスライディングノズ
ル用詰砂。 - 【請求項3】 濡れ性改善用のカーボン粒子は、200
μm以下の粒子を90質量%以上含むものである請求項
1または2に記載のスライディングノズル用詰砂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000364029A JP2002160051A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | スライディングノズル用詰砂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000364029A JP2002160051A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | スライディングノズル用詰砂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002160051A true JP2002160051A (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=18835043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000364029A Withdrawn JP2002160051A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | スライディングノズル用詰砂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002160051A (ja) |
-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000364029A patent/JP2002160051A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |