JP2002159937A - 液晶パネルガラスの回収方法及び回収装置 - Google Patents

液晶パネルガラスの回収方法及び回収装置

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Shunsaku Kato
俊作 加藤
Shinko Ri
眞昊 李
Yutaka Yoneda
裕 米田
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KAGAWAKEN SANGYO GIJUTSU SHINKO ZAIDAN
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KAGAWAKEN SANGYO GIJUTSU SHINKO ZAIDAN
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶パネルの製造工程で発生した不良品や、市
場で廃棄された液晶表示装置から排出される廃液晶パネ
ルのガラス基板を容易かつ経済的に回収して再利用する
ことができる液晶パネルガラスの回収方法及び回収装置
を提供する。 【解決手段】液晶パネルを液体に浸漬し、加熱、加圧下
にマイクロ波を照射することにより液晶パネルガラスを
剥離することを特徴とする液晶パネルガラスの回収方
法、及び、液体に液晶パネルを浸漬する液晶パネル浸漬
槽及び液晶パネル浸漬槽中の液晶パネルに加熱、加圧下
にマイクロ波を照射するマイクロ波照射装置を有するこ
とを特徴とする液晶パネルガラスの回収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルガラス
の回収方法及び回収装置に関する。さらに詳しくは、本
発明は、液晶パネルの製造工程で発生した不良品や、市
場で廃棄された液晶表示装置から排出される廃液晶パネ
ルのガラス基板を容易かつ経済的に回収して再利用する
ことができる液晶パネルガラスの回収方法及び回収装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは、一対のガラス基板の間に
形成されるセルギャップ内に液晶材料を封入することに
より作製される。一対のガラス基板は、アクリル系、エ
ポキシ系、フェノール系などの熱硬化性樹脂をシール剤
として用いるために、極めて強固に接着されており、ガ
ラス基板を剥離することは容易ではない。そのために、
従来は、液晶パネルの不良品や使用済み品は、そのまま
廃棄せざるを得ず、ガラス基板の再利用を図ることは困
難であると考えられていた。液晶パネルは、省電力、省
資源に貢献し得る表示装置であるために、今後、高度情
報化社会の進展に伴って、急激に生産量が増大するとと
もに、その表示面積も大型化することが予測され、廃液
晶パネルも、数、量ともに急速に増大すると予想され
る。このために、廃液晶パネルからガラス基板を回収す
ることにより、廃棄物の発生量を低減し、資源を有効に
利用しようとする試みがなされている。例えば、液晶を
封入した一対のガラス基板を剥離することにより、ガラ
ス基板の再利用を実現して資源の効率化と製造コストの
低減を図るとともに、液晶の直接投棄を回避して公害流
出を防止し、環境保全に寄与し得る液晶パネルガラスの
剥離方法として、液晶パネルガラス本体を水酸化ナトリ
ウム溶液に浸漬する方法があり、又、超音波振動を与
え、熱を加えることにより、浸漬時間を短縮し得ること
が報告されている。しかし、この方法によれば、水酸化
ナトリウム溶液に液晶パネルを72時間程度浸漬するこ
とが必要であり、加熱しても約24時間の浸漬が必要で
あることから、剥離に要する処理時間を考えると、コス
ト的に新品の液晶パネルガラスと拮抗することは困難で
あることが予想される。このために、廃液晶パネルか
ら、短時間で経済的に液晶パネルガラスを剥離して回収
することができる液晶パネルガラスの回収方法及び回収
装置が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液晶パネル
の製造工程で発生した不良品や、市場で廃棄された液晶
表示装置から排出される廃液晶パネルのガラス基板を容
易かつ経済的に回収して再利用に供することができる液
晶パネルガラスの回収方法及び回収装置を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、液晶パネルを液
体に浸漬し、加熱、加圧下にマイクロ波を照射すること
により、短時間で容易に液晶パネルガラスを剥離するこ
とができ、さらに、液晶パネルを浸漬する液体として、
有機溶媒溶液又はアルカリ金属の水酸化物の水溶液、と
りわけアルカリ金属のアルコキシド又はカルボン酸の亜
鉛塩を添加した有機溶媒溶液を用いることにより、剥離
がいっそう容易になることを見いだし、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)液晶パネルを液体に浸漬し、加熱、加圧下にマイ
クロ波を照射することにより液晶パネルガラスを剥離す
ることを特徴とする液晶パネルガラスの回収方法、
(2)液体が、有機溶媒溶液又はアルカリ金属の水酸化
物の水溶液である第1項記載の液晶パネルガラスの回収
方法、(3)有機溶媒溶液が、可溶性アルカリを含有す
る有機溶媒溶液である第2項記載の液晶パネルガラスの
回収方法、(4)可溶性アルカリが、アルカリ金属のア
ルコキシドである第3項記載の液晶パネルガラスの回収
方法、(5)液体が、炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛
塩を添加した有機溶媒溶液である第1項記載の液晶パネ
ルガラスの回収方法、及び、(6)液体に液晶パネルを
浸漬する液晶パネル浸漬槽及び液晶パネル浸漬槽中の液
晶パネルに加熱、加圧下にマイクロ波を照射するマイク
ロ波照射装置を有することを特徴とする液晶パネルガラ
スの回収装置、を提供するものである。さらに、本発明
の好ましい態様として、(7)加熱温度が、120〜2
50℃である第1〜5項のいずれかに記載の液晶パネル
ガラスの回収方法、及び、(8)加圧圧力が、1〜15
MPaである第1〜5項又は第7項のいずれかに記載の液
晶パネルガラスの回収方法、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の液晶パネルガラスの回収
方法においては、液晶パネルを液体に浸漬し、加熱、加
圧下にマイクロ波を照射することにより液晶パネルガラ
スを剥離する。本発明の液晶パネルガラスの回収装置
は、液体に液晶パネルを浸漬する液晶パネル浸漬槽及び
液晶パネル浸漬槽中の液晶パネルに加熱、加圧下にマイ
クロ波を照射するマイクロ波照射装置を有する。本発明
を適用することができる液晶パネルは、液晶パネルの製
造工程において発生した不良品、廃棄される液晶モジュ
ールから、フレーム、バックライト、光拡散板などを取
り除いた廃液晶パネルなどである。液晶パネルは、一対
のガラス基板がギャップをおいてシール剤により貼り合
わせられ、セルギャップに液晶材料が注入され、注入口
が封じられている。本発明を適用することができる液晶
パネルに特に制限はなく、例えば、捩れネマティック液
晶パネル、超捩れネマティック液晶パネル、薄膜トラン
ジスター液晶パネルなどに適用することができ、また、
白黒液晶パネル、カラー液晶パネルのいずれにも適用す
ることができる。本発明を適用することができる液晶パ
ネルのガラス基板にも特に制限はなく、例えば、ソーダ
系ガラス基板、無アルカリガラス基板のいずれにも適用
することができる。
【0006】本発明において、液晶パネルを浸漬する液
体に特に制限はないが、有機溶媒溶液又はアルカリ金属
の水酸化物の水溶液を好適に用いることができ、特にア
ルカリ金属のアルコキシド等の可溶性アルカリもしくは
炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛塩を添加して用いるこ
とが好ましい。本発明に用いる有機溶媒は、アルカリ金
属のアルコキシド、炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛塩
を溶解する溶媒であれば特に制限はなく、例えば、メタ
ノール、エタノールなどのアルコール類、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールなどのグリコール類、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどのセロソルブ類などを挙げる
ことができる。また、本発明に用いるアルカリ金属の水
酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどを挙げることができる。こ
れらのアルカリ金属の水酸化物は、1種を単独で用いる
ことができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いる
こともできる。これらの中で、水酸化ナトリウムを特に
好適に用いることができる。本発明で有機溶媒に添加す
る可溶性アルカリとしては、アルカリ金属のアルコキシ
ド、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシドなどを
挙げることができる。これらのアルカリ金属のアルコキ
シドは、1種を単独で用いることができ、あるいは、2
種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中
で、ナトリウムメトキシドを特に好適に用いることがで
きる。本発明で有機溶媒に添加する炭素数1〜4のカル
ボン酸の亜鉛塩としては、例えば、ギ酸亜鉛、酢酸亜
鉛、プロピオン酸亜鉛、酪酸亜鉛、アクリル酸亜鉛、シ
ュウ酸亜鉛、マロン酸亜鉛、コハク酸亜鉛、マレイン酸
亜鉛などを挙げることができる。これらの炭素数1〜4
のカルボン酸の亜鉛塩は、1種を単独で用いることがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもで
きる。これらの中で、酢酸亜鉛を特に好適に用いること
ができる。
【0007】本発明に用いる有機溶媒溶液又はアルカリ
金属の水酸化物の水溶液の濃度に特に制限はないが、
0.2〜3モル/Lであることが好ましく、0.5〜2モ
ル/Lであることがより好ましい。有機溶媒溶液又はア
ルカリ金属の水酸化物の水溶液の濃度が0.2モル/L
未満であると、液晶パネルガラスの剥離に長時間を要す
るおそれがある。有機溶媒溶液又はアルカリ金属の水酸
化物の水溶液の濃度は3モル/L以下で十分な剥離性が
得られ、通常は3モル/Lを超える濃度の必要はない。
本発明に用いるアルカリ金属のアルコキシドの添加量に
特に制限はないが、0.02〜0.5モル/Lであること
が好ましく、0.05〜0.3モル/Lであることがより
好ましい。アルカリ金属のアルコキシドの添加量が0.
02モル/L未満であると、特に液晶パネルガラスのシ
ール剤がアクリル系樹脂である場合に、シール剤がガラ
スに付着して残るおそれがある。アルカリ金属のアルコ
キシドの添加量は0.5モル/L以下で十分な剥離性が
得られ、通常は0.5モル/Lを超える濃度の必要はな
い。本発明に用いる炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛塩
の添加量に特に制限はないが、0.1〜2モル/Lであ
ることが好ましく、0.3〜1モル/Lであることがよ
り好ましい。炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛塩の添加
量が0.1モル/L未満であると、特に液晶パネルガラ
スのシール剤がアクリル系樹脂である場合、シール剤が
ガラスに付着したままとなるおそれがある。炭素数1〜
4のカルボン酸の亜鉛塩の添加量は2モル/L以下で十
分な剥離性が得られ、通常は2モル/Lを超える濃度の
必要はない。
【0008】本発明において、液体に浸漬した液晶パネ
ルの加熱温度に特に制限はないが、120〜250℃で
あることが好ましく、150〜220℃であることがよ
り好ましい。加熱温度が120℃未満であると、短時間
の処理では液晶パネルガラスの剥離ができないおそれが
ある。加熱温度は250℃以下で十分な剥離性が得ら
れ、通常は250℃を超える加熱の必要はない。本発明
において、液体に浸漬した液晶パネルを加圧する圧力に
特に制限はないが、1〜15MPaであることが好まし
く、2〜10MPaであることがより好ましい。圧力が1M
Pa未満であると、液晶パネルガラスの剥離に長時間を要
するおそれがある。圧力は15MPa以下で十分な剥離性
が得られ、通常は15MPaを超える圧力で加圧する必要
はない。本発明において、液体に浸漬した液晶パネルに
照射するマイクロ波の周波数に特に制限はないが、情報
伝達以外の工業的用途に使用するISM周波数帯として
指定されている2.45GHz、5.8GHz及び24.125G
Hzを好適に用いることができ、2.45GHzを特に好適に
用いることができる。液体に浸漬した液晶パネルに照射
するマイクロ波の出力に特に制限はないが、0.2〜3k
Wであることが好ましく、0.5〜2kWであることがより
好ましい。マイクロ波の出力が0.2kW未満であると、
液晶パネルガラスの剥離に長時間を要するおそれがあ
る。マイクロ波の出力は3kW以下で十分な剥離性が得ら
れ、通常は3kWを超える出力の必要はない。本発明によ
れば、液体に浸漬した液晶パネルにマイクロ波を照射す
ることにより、マイクロ波吸収性材料が局所的に加熱さ
れ、分解が促進される。加熱された液体を介した直接加
熱と、マイクロ波照射による間接加熱が相乗的に作用し
て、シール剤の分解が促進されるので、シール剤の接着
力が急速に低下し、短時間で液晶パネルガラスを剥離す
ることができる。また、エチレングリコールやメタノー
ルなどの有機溶媒又はアルカリ金属の水酸化物の水溶液
は、マイクロ波吸収が大きいために、マイクロ波加熱に
よる処理時間を著しく短縮し、処理温度を下げることが
可能となる。さらに有機溶媒溶液にアルカリ金属のアル
コキシド、あるいは炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛塩
を添加すると、特にシール剤がアクリル系の樹脂の場
合、反応を促進する効果が得られる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 液体として水酸化ナトリウム水溶液を用いて、液晶パネ
ルガラスの剥離試験を行った。使用した液晶パネルは、
寸法30mm×20mm、厚さ0.7mmのガラス基板2枚
が、ギャップ5μmでエポキシ系シール剤により貼り合
わせられ、液晶が注入された液晶パネルである。液晶パ
ネルを1モル/L水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、マ
イクロ波高温高圧反応装置[マイルストーン社製、Ul
tra Clave]に入れ、温度200℃、圧力8MPa
で、出力1kW、周波数2.45GHzのマイクロ波を30分
間照射した。液晶パネルを取り出すと、2枚のガラス基
板は剥離していた。ガラス基板を純水で洗浄すると、シ
ール剤はガラス基板から完全に脱落し、シール剤の付着
の痕跡は認められなかった。 実施例2 液体としてナトリウムメトキシドを添加したエチレング
リコールを用いて、液晶パネルガラスの剥離試験を行っ
た。使用した液晶パネルは、寸法30mm×20mm、厚さ
0.7mmの2枚のガラス板がアクリル系樹脂で接着され
てなるガラス基板2枚が、ギャップ5μmでエポキシ系
樹脂をシール剤として貼り合わされ、液晶が封入された
ものを用いた。エチレングリコール25mLにナトリウム
メトキシドの28重量%メタノール溶液0.5gを添加
し、液晶パネルを浸漬して、実施例1で用いたマイクロ
波高温高圧反応装置に入れ、温度180℃、圧力3MPa
で、出力1kW、周波数2.45GHzのマイクロ波を30分
間照射した。液晶パネルを取り出すと、2枚のガラス基
板は剥離し、さらに、1枚のガラス基板を構成する2枚
のガラス板も剥離し、合計4枚のガラス板が剥離してい
た。ガラス板を純水で洗浄すると、エポキシ系、アクリ
ル系いずれのシール剤もガラス板から完全に脱落し、シ
ール剤の付着の痕跡は認められなかった。 実施例3 エチレングリコールにナトリウムメトキシドを添加しな
かった他は実施例2と同様の試験を行った。取り出した
液晶パネルは実施例2の場合と同様に2枚のガラス基板
に剥離し、1枚のガラス基板はさらに2枚のガラス板に
剥離し、合計4枚のガラス板に剥離していた。これら4
枚のガラス板を純水で洗浄すると、エポキシ系樹脂はガ
ラス板から完全に脱落したものの、アクリル系樹脂の一
部はガラス板から完全に脱落せず、一部がガラス板上に
付着していた。 実施例4 液体として酢酸亜鉛を添加したエチレングリコールを用
いて、液晶パネルガラスの剥離試験を行った。実施例2
と同じ液晶パネルを、0.5モル/L酢酸亜鉛のエチレ
ングリコール溶液に浸漬し、温度200℃、圧力8MPa
で、出力1kW、周波数2.45GHzのマイクロ波を30分
間照射した。液晶パネルを取り出すと、2枚のガラス基
板は剥離し、さらに、1枚のガラス基板を構成する2枚
のガラス板も剥離し、合計4枚のガラス板が剥離してい
た。ガラス板を純水で洗浄すると、エポキシ系、アクリ
ル系いずれのシール剤もガラス板から完全に脱落し、シ
ール剤の付着の痕跡は認められなかった。 比較例1 マイクロ波を照射することなく、液晶パネルの剥離試験
を行った。実施例1と同じ液晶パネルを1モル/L水酸
化ナトリウム水溶液に浸漬し、実施例1と同じマイクロ
波高温高圧反応装置に入れ、マイクロ波を照射すること
なく、温度200℃、圧力8MPaで、3時間の処理を行
った。液晶パネルを取り出すと、2枚のガラス基板は剥
離していなかった。 比較例2 常温、常圧で、液晶パネルの剥離試験を行った。実施例
1と同じ液晶パネルを1モル/L水酸化ナトリウム水溶
液に浸漬し、実施例1と同じマイクロ波高温高圧反応装
置に入れ、温度25℃、圧力0.1MPaで、周波数2.4
5GHzのマイクロ波を8時間照射した。液晶パネルを取
り出すと、2枚のガラス基板は剥離していなかった。
【0010】
【発明の効果】本発明の液晶パネルガラスの回収方法及
び回収装置によれば、液晶パネルのガラス基板を短時間
で容易に剥離して液晶パネルガラスを回収し、再利用す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 眞昊 香川県高松市林町2217番地43 財団法人香 川県産業技術振興財団附属研究所 高温高 圧流体技術研究所内 (72)発明者 米田 裕 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H090 JB02 JC08 JC20 4D004 AA22 CA23 CA34 CA41 CA43 CA50 CB04 CB33 CC04 CC12 CC15 DA02 DA06 DA07 4G059 AA08 AB05 AC30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶パネルを液体に浸漬し、加熱、加圧下
    にマイクロ波を照射することにより液晶パネルガラスを
    剥離することを特徴とする液晶パネルガラスの回収方
    法。
  2. 【請求項2】液体が、有機溶媒溶液又はアルカリ金属の
    水酸化物の水溶液である請求項1記載の液晶パネルガラ
    スの回収方法。
  3. 【請求項3】有機溶媒溶液が、可溶性アルカリを含有す
    る有機溶媒溶液である請求項2記載の液晶パネルガラス
    の回収方法。
  4. 【請求項4】可溶性アルカリが、アルカリ金属のアルコ
    キシドである請求項3記載の液晶パネルガラスの回収方
    法。
  5. 【請求項5】液体が、炭素数1〜4のカルボン酸の亜鉛
    塩を添加した有機溶媒溶液である請求項1記載の液晶パ
    ネルガラスの回収方法。
  6. 【請求項6】液体に液晶パネルを浸漬する液晶パネル浸
    漬槽及び液晶パネル浸漬槽中の液晶パネルに加熱、加圧
    下にマイクロ波を照射するマイクロ波照射装置を有する
    ことを特徴とする液晶パネルガラスの回収装置。
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