JP2002159850A - 無極性気体分子の保持媒体および保持方法 - Google Patents

無極性気体分子の保持媒体および保持方法

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JP2002159850A JP2000360962A JP2000360962A JP2002159850A JP 2002159850 A JP2002159850 A JP 2002159850A JP 2000360962 A JP2000360962 A JP 2000360962A JP 2000360962 A JP2000360962 A JP 2000360962A JP 2002159850 A JP2002159850 A JP 2002159850A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位体積あたりの気体保持量が非常に大き
く、大量かつ効率的に疎水性無極性気体を保持できる保
持媒体を提供する。 【解決手段】 疎水性無極性気体分子を会合させる強さ
の疎水性相互作用が生じる内径で、少なくとも内表面に
水酸基が配向した微細孔を持ち、圧縮された疎水性無極
性気体分子がこの微細孔の内部に保持される疎水性無極
性気体分子の保持媒体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素、メタン、エ
タン、希ガスなどの疎水性無極性気体分子の保持方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低級炭化水素、水素、希ガスなど
疎水性無極性気体は、高圧で圧縮して耐圧容器内に充填
し、保持する方法、極低温下で液化して保持する方法等
で保持されていた。しかし、これらの方法では、高圧ま
たは極低温を維持するための耐圧容器や設備等を必要と
するため、例えば、低級炭化水素を燃料とする自動車へ
これらが保持された容器を搭載することや、希ガスを必
要とする小型の実験装置などへ希ガスが保持された容器
を備えることは実用的には問題があった。そこで、近
年、より効率的にこれらの疎水性無極性気体を保持する
ことを目的として、種々の媒体を利用した保持方法が提
案されている。
【0003】例えば、活性炭を媒体として使用し、これ
にメタンガスを吸着させる方法(特開平11−3442
00号公報など)、有機金属錯体分子の微細な空孔にメ
タンガスを充填する方法(特開平9−196296号公
報、特開平9−227571号公報、特開平9−227
572号公報、特開2000−63393号公報、特開
2000−109493号公報、特開2000−117
100号公報など)がある。また、その他に、多孔質材
料の細孔内にメタンと水からなるメタンハイドレートを
形成することにより、メタンを保持する方法(特開平9
−210295号公報、特開平10−299996号公
報、特開平10−324647号公報)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の媒体を使用したいずれの方法においても、媒体の単位
体積または単位重量あたりのガス保持量は不十分であっ
た。さらに、活性炭を利用する方法では活性炭の細孔構
造の制御が難しいという問題があった。また、メタンハ
イドレート単体を利用する方法においては、メタンハイ
ドレートの形成を高圧低温条件下で行う必要があるう
え、メタンを放出した後に再度メタンを保持させる場合
には、その度にメタンハイドレートを形成する必要があ
り、コスト面で不利であった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、単位体積あたりの保持量が非常に大きく、大量かつ
効率的に疎水性無機性気体分子を保持できる保持媒体と
保持方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の無極性気体分子
の保持媒体は、疎水性無極性気体分子を会合させる強さ
の疎水性相互作用が生じる内径で、少なくとも内表面に
水酸基が配向した微細孔を持ち、圧縮された疎水性無極
性気体分子がこの微細孔の内部に保持されることを特徴
とする。本発明の無極性気体分子の保持方法は、疎水性
無極性気体分子を会合させる強さの疎水性相互作用が生
じる内径で、少なくとも内表面に水酸基が配向した微細
孔を持つ保持媒体を耐圧容器に充填し、疎水性無極性気
体分子をこの耐圧容器に加圧状態で送り込み、保持媒体
の微細孔内部に疎水性無極性気体分子を保持することを
特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の保持媒体は、微細孔を有していて、少なくとも
この微細孔の内表面に水酸基が配向しているものであ
る。保持媒体の形状に制限はなく、微細孔を有する顆
粒、繊維、粒子等の他、中央に長さ方向と略平行な微細
孔を有する管状体などが挙げられる。また、保持媒体の
外表面にも水酸基が配向していてもかまわない。保持媒
体に保持する疎水性無極性気体としては、メタン、エタ
ン、プロパン、ブタンなどの低級炭化水素ガス、ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンなどの希
ガスの他、水素、窒素、酸素、二酸化炭素などが挙げら
れる。
【0008】本発明の保持媒体は、微細孔の内表面に配
向している水酸基の存在下で疎水性無極性気体分子同士
が会合する作用、すなわち疎水性相互作用を発現させる
ことにより、大量の疎水性無極性気体分子を微細孔内に
保持するものである。疎水性相互作用とは、親水性を示
す物質と疎水性を示す物質とが共存する場合における相
互作用であって、ある一定の条件下において観測され
る。一般的に疎水性相互作用は、親水性を示す物質が水
である場合に観測されることが多いが、本発明での疎水
性相互作用には、親水性を示す物質が水以外の物質であ
る場合も含まれる。
【0009】ここで疎水性相互作用について具体例を挙
げて説明する。親水性を示す物質と疎水性を示す物質と
が共存する場合、例えば、親水性物質である水と疎水性
物質であるメタンが共存し、相溶する場合、メタン分子
の周りに複数の水分子が集まって、メタン分子をサッカ
ーボール状にゆるく取り囲むと考えられている。この場
合、水分子はサッカーボール状の秩序だった状態にあ
り、エントロピー的には不利な状態となっている。そし
て、この状態で、メタンの圧力をさらに上げて行き、水
中に溶解するメタン分子の数が一定以上になると、メタ
ン分子同士が会合するとともに、エントロピー的に不利
な状態にある水分子の形状が、よりエネルギー的に安定
な、より小さい表面積の正12面体に近づこうとする。
このように水−メタン系においては、系全体のエネルギ
ーとエントロピーとがバランスをとって安定する妥協点
が、ある一定の圧力以上であって、かつ、ある一定の温
度以下の条件で存在する。そして、この妥協点におい
て、水中に最も多くのメタンが取り込まれ、固体結晶で
あるメタンハイドレートが現れる。このように親水性を
示す物質と疎水性を示す物質とが共存する場合に、ある
特定の条件が整うと、結果として、疎水性物質の分子同
士が、親水性物質の存在下で強く会合するような作用が
生じる。このような作用が疎水性相互作用である。
【0010】本発明においては、上述のような疎水性相
互作用が、保持媒体の水酸基と疎水性無極性気体分子と
の間に作用する。すなわち、保持媒体の微細孔の内表面
に配向している水酸基の存在下において、疎水性無極性
気体分子間に通常の分子間力よりも大きな力が作用し
て、これらが会合する。その結果、疎水性無極性気体分
子だけを単に圧縮した場合よりも大量の疎水性無極性気
体分子を、微細孔の内部に保持することができる。
【0011】このような疎水性相互作用を生じさせて、
微細孔の内部で疎水性無極性気体分子を強く会合させ、
より効率的に疎水性無極性気体分子を保持するために
は、微細孔の内径Dpと、目的とする疎水性無極性気体
分子の分子径Dmとの比Dp/Dmが、1〜5であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは1〜2.5である。D
p/Dmがこのような範囲であると、大きな疎水性相互
作用が生じ、保持媒体の微細孔内で、疎水性無極性気体
分子を多量に保持できる。例えば、保持する疎水性無極
性気体がメタンである場合、メタンの分子径は0.45
nmであるので、保持媒体の微細孔は、その内径が0.
45〜2.5nm程度であることが好ましく、より好ま
しくは0.45〜1.2nm程度である。その他の無極
性気体分子の分子径は、例えば、エタンが0.55n
m、プロパンが0.63nm、ヘリウムが0.23n
m、水素が0.27nm、キセノンが0.46nmであ
り、これらの気体分子と微細孔の内径Dpとの間にも同
様の関係を適用できる。
【0012】このような保持媒体としては、例えば、微
細孔の内表面に水酸基、または、水酸基を含む構造を持
つ基を表面化学処理により導入した表面処理活性炭や、
イモゴライト、アロフェンなどが挙げられる。イモゴラ
イトは、アルミニウムケイ酸塩の一種であって、中央に
長さ方向と略平行な、内径0.6 〜2.0nmの微細
孔を有する長さ数十〜数万nm程度の管状体で、図1に
示すように微細孔の内表面には水酸基が配向している。
また、この比表面積は100〜400m2 /g程度であ
る。その構造は、二酸化ケイ素の構造単位がギブサイト
板状構造の一方の側に結合した構造であり、SiO4
位の酸素原子は、3つがギブサイト構造と共有されてい
て、1つが水酸基として残されている。そのために、ギ
ブサイト構造に歪みが生じて管状になっている。そし
て、管の内壁には、通常、10〜14の−Si−OH単
位があるとされている。
【0013】イモゴライトを合成する方法としては特に
制限はなく、例えば次のようにして製造できる。まず、
オルトケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸エチル等のモノ
ケイ酸塩を100mmol/l程度の濃度の水溶液と
し、この水溶液にケイ素/アルミニウム比が0.5〜
0.75となるように塩化アルミニウムをその水溶液と
して添加する。ついで、この水溶液に水酸化ナトリウム
等のアルカリを添加して中和し、前駆体が形成された
後、遠心分離、濾過、膜分離などにより、溶液中の共存
イオンを取り除き、その後回収した前駆体を酸性水溶液
に分散させる。そして、この水溶液を95〜100℃で
48〜72時間加熱熟成し、イモゴライトを生成させ
る。その後、この溶液から、固形分であるイモゴライト
を遠心分離、濾過等により分離、回収することにより、
イモゴライトを得ることができる。このようにして合成
されたイモゴライトは、内径が0.6〜1.2nm程
度、外径が1.7〜3.3nm程度であり、長さが数十
〜数万nm程度の微細な中空繊維である
【0014】合成されたイモゴライトや、天然に産出さ
れたイモゴライトは、そのままで、または、表面処理に
よってイモゴライトの内径を調整したり、内壁表面の濡
れ性を制御したりした後、疎水性無極性気体分子の保持
媒体として使用することができる。表面処理の方法とし
ては、例えば処理剤としてクロロトリメチルシランなど
を使用して表面を部分的にシリル化することにより、保
持する無極性気体分子の分子径に最適な水酸基分布と内
径とを発現させることができる。また、他には、クロロ
トリエチルシラン、クロロトリフェニルシラン、クロロ
トリ−n−プロピルシランなどを処理剤として使用して
もよい。
【0015】アロフェンは、アルミニウムケイ酸塩の一
種であって、内径が1.5〜3.0nmであって内表面
に水酸基が配向した微細孔を中央に有し、一方の端部が
閉じた長さ3.5〜5.0nm程度の管状体である。イ
モゴライトやアロフェンは、天然に産出されたもので
も、合成されたものでもよい。その他には、内径1.3
〜3.2nmの微細孔を有するFSM(ハニカム状メソ
ポーラスシリカ)、内径1.5〜4.0nmの微細孔を
有するMCM(集合中空管状メソポーラスシリカ)など
を例示できる。
【0016】このような保持媒体を使用して、疎水性無
極性気体分子を保持するためには、まず保持媒体を耐圧
容器に充填する。ついで、図2に示したような装置を使
用して、疎水性無極性気体分子をこの耐圧容器に加圧状
態で送り込み、保持媒体の微細孔内部に疎水性無極性気
体分子を保持させる。図2において、符号1はその内部
に保持媒体が充填された耐圧容器である。この耐圧容器
1には、接続部8を介して配管2が接続されていて、こ
の配管2を通じて耐圧容器1内を減圧したり、疎水性無
極性気体を耐圧容器1内に導入したりできるようになっ
ている。図2において、符号5は疎水性無極性気体が充
填されたボンベなどの気体供給源であり、符号6は真空
ポンプなどの真空装置である。また、この装置にはフィ
ルタ7a、7bが備えられていて、疎水性無極性気体や
配管2中の不純物が耐圧容器1内に混入しないようにな
っている。そして、気体供給源5と耐圧容器1との間の
配管2には、圧力計4が備えられたガスレザーバ3が接
続されていて、気体供給源5から導入された疎水性無極
性気体をガスレザーバ3内に貯められるようになってい
る。
【0017】この装置を用いて耐圧容器1に疎水性無極
性気体を保持する場合には、まず、バルブ13を閉じ、
バルブ14、15を開いた状態として、真空装置6を作
動させ、耐圧容器1内を10-3Pa程度まで減圧する。
この間、耐圧容器1をその周囲から加熱して、耐圧容器
1内の保持媒体を125℃程度まで昇温し、保持媒体に
吸着している水分や、気体などを除去する。このように
して3〜4時間程度、保持媒体の脱気と、系内の減圧と
を行う。そして、バルブ14、15を閉じ、バルブ1
1、12を開け、気体供給源5から疎水性無極性気体を
導入し、バルブ13の上流側にこの気体を所定の圧力で
導入する。その後、バルブ11を閉じ、バルブ13、1
5を開けて、圧力計4の数値がほぼ一定となるまでその
状態を維持し、疎水性無極性気体を耐圧容器1内に導入
して保持媒体に保持させる。こうして疎水性無極性気体
を保持媒体に保持させた後、バルブ15を閉じ、接続部
8の接続を解除することによって、耐圧容器1を配管2
から取り外すことができる。
【0018】耐圧容器1内の保持媒体に保持された疎水
性無極性気体を使用する場合には、バルブ15を解放す
ればよい。保持媒体に貯蔵されたこの気体の約95%
は、圧力差によって、耐圧容器1外に容易に放出され
る。残りの気体は、保持媒体を60℃程度まで加熱する
ことによって容易に脱離する。また、疎水性無極性気体
を取り出した保持媒体を、保持媒体として繰り返し使用
することができる。
【0019】このようにして保持媒体に疎水性無極性気
体を保持することができるが、保持媒体の微細孔内でよ
り強い疎水性相互作用を発現させ、大量の疎水性無極性
気体分子を保持させるためには、耐圧容器1に疎水性無
極性気体分子を40℃以下の温度、好ましくは25℃以
下の温度で、4.0MPa以上の圧力で送り込むことが
好ましい。疎水性無極性気体分子を送り込む温度は40
℃を超えてもかまわないが、より高い圧力が必要となる
ため、エネルギー的に不利である。また、4.0MPa
未満の圧力では、保持媒体の微細孔の内部での疎水性相
互作用が不十分となる場合がある。疎水性無極性気体分
子を40℃以下の温度で、4.0MPa以上の圧力で送
り込むことにより、低エネルギーで、高密度に疎水性無
極性気体分子を微細孔内に保持させることができ、非常
に好ましい。
【0020】例えば、保持媒体としてイモゴライトを使
用し、イモゴライトが充填された耐圧容器1にメタン送
り込む場合には、メタンを21℃、4MPaで導入する
と、1cm3 のイモゴライトあたり0.09〜0.11
gものメタンを保持でき、21℃、5MPaでは0.1
2〜0.13g、21℃、6MPaでは0.15〜0.
16gのメタンを保持でき、非常に高密度に保持可能で
ある。
【0021】また、イモゴライトなどの保持媒体は、顆
粒状、繊維状、粒子状などの圧縮成型されて、使用され
てもよい。このように圧縮成型すると、保持媒体を脱気
する際や無極性気体分子を加圧状態で送り込む際の保持
媒体の飛散を抑制できる。さらに、成型時には適当なバ
インダーを数%程度混ぜてもよい。
【0022】このように、疎水性無極性気体分子を会合
させる強さの疎水性相互作用が生じる内径で、少なくと
も内表面に水酸基が配向した微細孔を持つ保持媒体を使
用することによって、微細孔内において疎水性無極性気
体分子が会合し、非常に大量の疎水性無極性気体分子を
保持することができる。このような疎水性相互作用を利
用した疎水性無極性気体分子の保持は、例えば、疎水性
物質である活性炭の細孔に疎水性の気体を吸着させるよ
うな、疎水性物質間の親和性を利用した従来の気体保持
法とは作用が異なり、保持媒体の微細孔の内表面に配向
している水酸基の存在下において、疎水性無極性気体分
子間に通常の分子間力よりも大きな力を作用させ、これ
らを会合させ、保持することによる。よって、従来には
ない非常に高い密度で疎水性無極性気体分子を微細孔の
内部に保持できる。このように本発明の保持媒体を使用
すると、保持媒体に一定量の疎水性無極性気体を保持さ
せる際に使用する保持媒体量が少なく、周辺装置の構成
も簡単になり、コストを低減できる。また、保持媒体を
収める容器に必要とされる機械的強度も小さくなるた
め、これらの軽量化が図れるとともに、これらを設計す
る際の自由度も大きくなる。
【0023】本発明の保持媒体を使用すると、メタン、
エタンなどの炭化水素、天然ガス、水素などを燃料とす
る移動体の燃料を保持することができる。例えば、無極
性気体を燃料とする自動車にイモゴライトを充填したタ
ンクを搭載し、このタンクに燃料である無極性気体を保
持させることができる。自動車には、乗用車、貨物車、
自動二輪車、原動機付き自転車などが含まれる。さら
に、このようなタンクを無極性気体を燃料とする船舶に
も搭載できる。また、無極性気体を貯蔵したり運搬する
ために、この保持媒体を充填したタンクを、船舶タンカ
ー、タンクローリ自動車、鉄道貨車、コンテナーなどと
して使用することもできる。そして、タンクの大きさを
統一し、規格化されたタンクユニットとし、このユニッ
トを複数台用意することにより、船舶タンカー、タンク
ローリ自動車などへの搭載と、タンクユニットへの気体
の充填も効率化することができる。さらに、保持媒体が
イモゴライトのような管状体である場合、この管状体に
は特定の分子径の無極性気体分子のみが保持される。よ
って、このような性質を利用することにより、混合気体
を分離する分離媒体としても使用でき、例えば、圧力ス
イングによるガス分離法への適用もできる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。 [実施例]図2の装置において、耐圧容器1として内容
積2.3cm3 のステンレス製の容器を使用し、この中
に0.7cm3 のイモゴライトを充填し、装置に接続し
た。そして、バルブ13を閉じ、バルブ14、15を開
いた状態として、真空装置6を作動させ、耐圧容器1内
を10-3Pa程度まで減圧した。この間、耐圧容器1を
その周囲からヒータで加熱してイモゴライトを125℃
まで昇温し、イモゴライトの脱気を行った。この状態を
3時間維持した後、バルブ14、15を閉じ、バルブ1
1、12を開け、気体供給源5からメタンガスを導入
し、バルブ13の上流側にメタンガスを1MPaの圧力
で導入した。その後、バルブ11を閉じ、バルブ13、
15を開けて、圧力計4の数値がほぼ一定となるまでそ
の状態を維持し、メタンガスを耐圧容器1内に導入して
イモゴライトに保持させた。その後、バルブ15を閉
じ、接続部8の接続をはずし、配管2から耐圧容器1を
取り外した。そして、この耐圧容器1の重量を測定し、
メタンガスを導入する前の耐圧容器1の重量との差を算
出して、メタンガス貯蔵量を求めた。この時のメタンガ
スの導入圧力と、イモゴライト1cm3 あたりのメタン
ガス貯蔵量の関係を図3にプロットした。さらに、以上
の操作をメタンガスの導入圧力を変化させて同様に行
い、それぞれメタンガスの導入圧力と、イモゴライト1
cm3 あたりのメタンガス保持量の関係を図3にプロッ
トした。なお、図3のグラフ中には、媒体を用いずにメ
タンガスを貯蔵容器1に充填した場合の25℃における
メタンガス量(圧縮メタン)を比較として実線で示し、
さらに、この2倍量、3倍量についても実線で示した。
また、以上の操作は常温(21℃)で行った。
【0025】実施例において、イモゴライトとしては、
以下のようにして得られた合成品を使用した。オルトケ
イ酸ナトリウムの100mmol/l濃度の水溶液12
5mlに、ケイ素/アルミニウム比が0.67となるよ
うに、塩化アルミニウムの150mmol/l濃度の水
溶液を125ml添加した。この水溶液に1N水酸化ナ
トリウムをpHが6.0となるまで添加し、生成した前
駆体を遠心分離により脱塩処理し、溶液中の共存イオン
を取り除いた。遠心分離により回収された前駆体の4分
の1を純水に分散させた後、1N塩酸をpHが4.5前
後となるまで添加した。この前駆体を分散させた溶液を
2時間程度マグネティックスターラーにより攪拌した
後、100℃、48時間加熱熟成し、イモゴライトを生
成させた。その後、この溶液を0.025μm孔径のミ
リポアフィルターにより濾過し、40℃24時間の条件
で乾燥して、イモゴライトを得た。このようにして合成
したイモゴライトは、内径が0.6〜1.0nm程度、
外径が2.0〜2.8nm程度であり、長さが数十〜数
万nm程度の微細な中空繊維であった。また、窒素によ
るBET比表面積は280m2/gであった。
【0026】[比較例1〜2]イモゴライトの代わり
に、比較例1では活性炭A(商品名Maxsorb、関
西熱化学(株)製、表面積2800m2/g)を、比較
例2では活性炭B(商品名白鷺GX、武田薬品工業
(株)製、表面積1400m2/g)を使用して、実施
例1と同様にして、メタンガスの導入圧力と、イモゴラ
イト1cm3 あたりのメタンガス保持量の関係を図3に
プロットした。
【0027】図3のグラフから明らかなように、内表面
に水酸基が配向した微細孔を有するイモゴライトを保持
媒体として使用して、疎水性無極性気体分子であるメタ
ンとの間に疎水性相互作用を発現させ、メタン分子を微
細孔内で会合させることによって、疎水性物質間におけ
る親和性を利用した活性炭によるメタンの保持に比べ
て、単位体積あたりのメタン保持量が非常に大きいこと
がわかった。イモゴライトを使用した場合、メタンガス
導入圧力がおよそ2.5〜4.0MPaの間に一旦メタ
ンガス保持量が横這いとなり、その後、さらに圧力を上
げていくことによって、メタンガス保持量は再び増加し
ていく。このような特徴的な挙動は、保持媒体として内
表面に水酸基が配向した微細孔を有するものを使用した
場合にのみ現れる。すなわち、圧力が比較的低いうち
は、保持媒体間の隙間に無極性気体分子が保持され、隙
間が気体分子で飽和状態になると保持量が横這いとな
る。その後、さらに導入圧力を上げていくと、保持媒体
の微細孔内に無極性気体分子が入り込み、疎水性相互作
用が発現し、その結果、さらに大量の無極性気体分子が
保持可能となる。このような挙動は、保持媒体として活
性炭を利用した場合に見られる、メタン導入圧力の増大
にともなってメタンガス保持量が徐々に飽和していく挙
動とは明らかに異なる。また、単純に表面積を比較した
場合、イモゴライトの表面積は活性炭AおよびBに比べ
て非常に小さい。このことからも、本発明の保持媒体に
おける無極性気体分子の保持が単なる吸着によるもので
なく、微細孔内における疎水性相互作用が、無極性気体
分子の高密度な保持を可能にしていることがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保持媒体
は、疎水性無極性気体分子を会合させる強さの疎水性相
互作用が生じる内径で、少なくとも内表面に水酸基が配
向した微細孔を持ち、圧縮された疎水性無極性気体分子
がこの微細孔の内部に保持可能になっているので、無極
性疎水性気体分子を高密度に保持させることができる。
よって、一定量の気体を保持させるために必要とする保
持媒体量が少なくてすむとともに、装置構成が簡単にな
り、コストを低減できる。また、保持媒体を収める容器
に必要とされる機械的強度も小さくなるため、これらの
軽量化が図れるとともに、これらを設計する際の自由度
も大きくなる。また、このような保持媒体を使用する
と、繰り返し保持媒体を使用できるため、低コストであ
るとともに気体の保持、放出が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の保持媒体の一形態であるイモゴライ
トの分子構造を示す図である。
【図2】 保持媒体に疎水性無極性気体分子を保持させ
る装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】 本発明の実施例におけるメタンガスの導入圧
力と、保持媒体1cm3 あたりのメタンガス保持量の関
係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡村 信治 愛知県名古屋市北区平手町1−1 工業技 術院名古屋工業技術研究所内 (72)発明者 鈴木 正哉 愛知県名古屋市北区平手町1−1 工業技 術院名古屋工業技術研究所内 (72)発明者 大橋 文彦 愛知県名古屋市北区平手町1−1 工業技 術院名古屋工業技術研究所内 Fターム(参考) 4G066 AA30B AD20B BA23 CA38 CA39 CA51 DA01 EA20 4G073 BA57 BA63 BA81 BD21 CE01 FB02 FB11 FC05 GA11 GA12 GA13 UA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性無極性気体分子を会合させる強さ
    の疎水性相互作用が生じる内径で、少なくとも内表面に
    水酸基が配向した微細孔を持ち、圧縮された疎水性無極
    性気体分子がこの微細孔の内部に保持されることを特徴
    とする疎水性無極性気体分子の保持媒体。
  2. 【請求項2】 疎水性無極性気体分子を会合させる強さ
    の疎水性相互作用が生じる内径で、少なくとも内表面に
    水酸基が配向した微細孔を持つ保持媒体を耐圧容器に充
    填し、疎水性無極性気体分子をこの耐圧容器に加圧状態
    で送り込み、保持媒体の微細孔内部に疎水性無極性気体
    分子を保持することを特徴とする疎水性無極性気体分子
    の保持方法。
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