JP2002158904A

JP2002158904A - 収納式監視カメラ

Info

Publication number: JP2002158904A
Application number: JP2000355878A
Authority: JP
Inventors: Sumio Kato; 純雄加藤; Seiji Kishikawa; 誠司岸川; Eiji Niikura; 栄二新倉
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2000-11-22
Filing date: 2000-11-22
Publication date: 2002-05-31

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の監視カメラは、常時所定位置に設置さ
れているので使用しない時でも設置場所の美観を損ねる
という問題があった。【解決手段】例えば天井１近傍に設置した監視カメラ
２を使用しない場合は、駆動モータ６ｂを駆動させ、ア
ーム１２ａ、１２ｂを互いに外方向に旋回させて監視カ
メラ２を天井１内部へ収納する。更に駆動モータ６ａを
駆動させ、シャッター５ａ、５ｂを閉じ合わせて監視カ
メラ２を隠蔽させる。これにより、使用しない場合には
監視カメラ２を隠蔽することで、設置場所の美観を保持
できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は監視カメラに係わ
り、特に撮像しない場合は壁等に設けられた穴部に収納
される収納式監視カメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】図６は、実開平６−５２２８１号公報に
示された従来の監視カメラの構成図である。図におい
て、３１は店舗等の室内の天井に直接又は間接に固着さ
れる取付板、３２は内部に小型のテレビカメラ３３を配
設した有底筒状のケーシングであり、該ケーシング３２
は、前記取付板３１に垂直軸線周りに回転可能に垂下突
設されている。

【０００３】有底筒状のケーシング３２は、全体として
不透明体として形成されているが、テレビカメラ３３の
対物レンズ３４と対面するケーシング３２の周壁の一部
分には、所要の大きさの透光窓３５が設けられており、
テレビカメラ３３は、この透光窓３５を通して外景を撮
影することができるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の監視カメラは、
以上のように構成されていたので、テレビカメラ３３自
体は目立たないがケーシング３２が目立ち、監視カメラ
を使用しない時でも設置場所の美観を損ねるという課題
があった。

【０００５】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので監視カメラを使用しない場合には、
装置本体を壁等に収納して隠蔽することで設置場所の美
観を損ねない、監視カメラを提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る収納式監
視カメラは、壁面の穴部を挟んで対向して設けられた一
対のステイと、上記一対のステイの各々に回動自在に支
持されるともに、互いに交差する一対のアームと、上記
一対のアームの各々の交差部分に設けたスライド穴と、
上記スライド穴に跨って挿入されてカメラ部を支持する
支持軸部とを備え、上記一対のアームを互いに外方向に
旋回させてカメラ部を穴部に収納するものである。

【０００７】また、次の発明に係る収納式監視カメラ
は、カメラ部を穴部に収納した場合に、該穴部を塞ぐシ
ャッター部を設けたものである。

【０００８】更に、次の発明に係る収納式監視カメラ
は、天井に収納してシャッターを閉じた場合に、カメラ
部への電力の供給を低減する電源供給部を設けたもので
ある。

【０００９】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１は、この発明
の実施の形態１に示す収納式監視カメラの構成図であ
り、図において、１は略中央に穴部（後述する図４に示
す穴部１ａに相当）を設けた天井、２は真下から少なく
とも９０°以上回動可能なチルト駆動機構と、前記チル
ト駆動時における軌跡面と垂直な平面内で３６０°回転
可能なパン機構を設けた監視カメラ、３は監視カメラ２
に内蔵しているカメラ部、４は監視カメラ２の意匠であ
り半球状で透明のクリアドームである。尚、カメラ部３
は監視カメラ２内部に設けられたチルト、パン駆動機構
によって、天井１に対して水平および垂直面内の２方向
に自在に回転することができる。

【００１０】また、５ａ及び５ｂは天井１の上面に取り
付けられたシャッター、１４ａはシャッター５ａに設け
たラック、１４ｂはシャッター５ｂに設けたラック、６
ａはシャッター１４ａ、１４ｂを開閉する駆動モータ、
６ｂは監視カメラ２を昇降する駆動モータ、７ａ及び７
ｂは各々駆動モータ６ａ、６ｂに設けたプーリ、８は駆
動モータ６ａからの駆動力を伝達するベルト、９は駆動
モータ６ａからベルト８を介して伝達された駆動力によ
って回転するプーリである。

【００１１】また、プーリ９はシャッター５ａ及び５ｂ
に設けられたラック１４ａ、１４ｂと噛み合っており、
プーリ９が回転することでシャッター５ａ、５ｂが開閉
する。また、１０はプーリ９を保持するホルダである。
また、１２ａ及び１２ｂは監視カメラ２を釣り下げるア
ーム、１３ａ及び１３ｂは各々アーム１２ａ、１２ｂを
支持するステイであって天井１に固定されている。ま
た、アーム１２ａとステイ１３ａ及びアーム１２ｂとス
テイ１３ａとは各々結合部にて回転可能となっている。

【００１２】また、１１はアーム１２ｂとステイ１３ｂ
との結合部Ａに取り付けられた扇形プーリであって、プ
ーリ７ｂの回転に合わせてアーム１２ｂとステイ１３ｂ
との結合部Ａを中心に回転する。また、アーム１２ｂと
扇形プーリ１１は一体構造となっており、このときアー
ム１２ｂも扇形プーリ１１に従って結合部Ａを中心に回
転する。また、１５ａ及び１５ｂは各々アーム１２ａ、
１２ｂの交差部分に設けたスライド穴、１６はスライド
穴１５ａ及び１５ｂに挿入され監視カメラ２を支持する
支持軸である。

【００１３】また、図２は図１に示す監視カメラ２が天
井１より突出している状態を示す説明図、図３は図１に
示す監視カメラ２が天井１に収納されている状態を示す
説明図である。次に動作について説明する。監視カメラ
２が図２に示すような天井１より突出している状態か
ら、図３に示すような天井１に収納されている状態へ移
行させるためには、図示していないコントロール装置か
ら駆動モータ６ｂに信号を出力して左に回転させる。こ
れにより、プーリ７ｂと噛み合っている扇形プーリ１１
が、アーム１２ｂとステイ１３ｂとの結合部Ａを中心に
Ｂ方向へ回転する。

【００１４】このとき、アーム１２ｂは扇形プーリ１１
と一体構造となっているので、アーム１２ｂも結合部Ａ
を中心にＢ方向に回転する。また、監視カメラ２はアー
ム１２ａ、１２ｂに釣り下げられた構造になっているの
で、アーム１２ｂがＢ方向に回転することで、支持軸１
６はＤ方向に移動しようとし、アーム１２ａは支持軸１
６によりＣ方向に回転する。これにより、支持軸１６に
支持された監視カメラ２がＤ方向に移動する。また、支
持軸１６は、Ｄ方向に移動する間にスライド穴１５ａ、
１５ｂの中をスライドする。

【００１５】これにより、監視カメラ２はＤ方向に上昇
し、図３のように天井１内に収納された時点で駆動モー
タ６ｂの回転が停止する。次に、シャッター５ａ、５ｂ
の動作を説明する。図４は図１に示すシャッター５ａ、
５ｂの動作説明図であり、図において１ａは穴部であ
る。図３に示すように、監視カメラ２が天井１内に収納
された後に、シャッター５ａ、５ｂを閉じ合わせるため
には、図示していないコントロール装置から駆動モータ
６ａに信号を出力して右に回転させる。これにより、プ
ーリ７ａの回転はベルト８を介してプーリ９に伝達さ
れ、プーリ９はＥ方向に回転する。

【００１６】これにより、プーリ９と噛み合っているラ
ック１４ａ、１４ｂとの摩擦で、シャッター５ａがＧ方
向、シャッター５ｂがＦ方向に移動する。これにより、
シャッター５ａ、５ｂが互いに閉じ合い、天井１に設け
た穴部１ａを塞ぐことになる。

【００１７】このように構成された収納式監視カメラに
おいては、監視カメラ２を天井１方向へ移動させて収納
するため、監視カメラ２は天井１内に隠蔽されて外部か
らは見えなくなる。また、シャッター５ａ、５ｂが天井
１の穴部１ａを塞ぐので収納部分が目立ちにくくなる。
これにより、収納式監視カメラはユーザーの使用目的に
合わせて監視カメラ２を天井１内に収納して隠蔽できる
とともに、収納後の天井１の美観を損なうことをなくす
ことができる。

【００１８】尚、天井１が複数の天井板（図示せず）の
組み合わせで構成されている場合は、所定の天井板の裏
側に監視カメラを収納できるようにし、該所定の天井板
をシャッターのように動作させれば、閉じ合わせた所定
の天井板と他の天井板とは見分けがつきにくく、より目
立たなくさせることができる。また、この実施の形態１
では監視カメラ２を天井１に収納する形態を示している
が、例えば側方の壁、床等に収納する場合でも本形態が
利用できることは言うまでもない。

【００１９】実施の形態２．図５は、この発明の実施の
形態２で示す収納式監視カメラの機能ブロック図であ
る。尚、図５に示す機能ブロック図は図１に示す収納式
監視カメラに対応するものとし、図１と同一符号は同一
又は同等の機能を示し説明を省略する。図において１７
はカメラ収納制御端子、１８は電源供給部、１９は制御
部、２０はスイッチ、２１は機構制御部、２２はカメラ
信号処理部である。また、機構制御部２１は実施の形態
１内で説明した図示してないコントロール装置に相当す
る。

【００２０】次に、動作を説明する。カメラ収納制御端
子１７にカメラ収納の命令が与えられると制御部１９は
機構制御部２１に監視カメラ２を天井１に収納しシャッ
ター５ａ、５ｂを閉じ合わせる命令を与える。これによ
り、機構制御部２１は実施の形態１で説明したように駆
動モータ６ｂに信号を出力して左に回転させることで監
視カメラ２を天井１内に収納する。また、機構制御部２
１は監視カメラ２が天井１内に収納されたことを認識す
ると、駆動モータ６ａに信号を出力して右に回転させる
ことでシャッター５ａ、５ｂを閉じ合わせる。

【００２１】また、機構制御部２１は上記動作が終了す
ると制御部１９に通知する。これにより、制御部１９は
スイッチ２０をＯＰＥＮとし、機構制御部２１及びカメ
ラ信号処理部２２に電源供給部１８からの電源供給を停
止させる。これにより、機構制御部２１及びカメラ信号
処理部２２への電力の供給が停止するため、省電力化が
可能になるとともに、監視カメラ２収納時に監視カメラ
２本体及び駆動モータ６ａ、６ｂの発熱が減少し、電解
コンデンサ（図示せず）等の熱により劣化する部品の寿
命が伸び、長寿命な収納式監視カメラを得られることが
できる。

【００２２】

【発明の効果】この発明によれば、収納式監視カメラ
は、一対のアームを互いに外方向に旋回させてカメラ部
を穴部に収納するので、外部よりカメラ部を隠蔽できる
効果がある。

【００２３】また、次の発明によれば、収納式監視カメ
ラは、カメラ部を穴部に収納した場合に、該穴部を塞ぐ
シャッター部を設けたので、収納部分が目立ちにくくな
る効果がある。

【００２４】更に、次の発明によれば、収納式監視カメ
ラは、天井に収納してシャッターを閉じた場合に、カメ
ラ部への電力の供給を低減する電源供給部を設けたの
で、収納時のカメラ部の発熱が減少することで、部品の
寿命を延ばせる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１に示す収納式監視カ
メラの構成図である。

【図２】図１に示す監視カメラが天井より突出してい
る状態を示す説明図である。

【図３】図１に示す監視カメラ２が天井１に収納され
ている状態を示す説明図である。

【図４】図１に示すシャッターの動作説明図である。

【図５】この発明の実施の形態２で示す収納式監視カ
メラの機能ブロック図である。

【図６】従来の監視カメラの構成図である。

【符号の説明】

１天井２監視カメラ３カメラ部５ａ、５ｂシャッター６ａ、６ｂ駆動モータ７ａ、７ｂプーリ８ベルト９プーリ１０ホルダ１１扇形プーリ１２ａ、１２ｂアーム１３ａ、１３ｂステイ１４ａ、１４ｂラック１５ａ、１５ｂスライド穴１６支持軸１７カメラ収納制御端子１８電源供給部１９制御部２０スイッチ２１機構制御部２２カメラ信号処理部３１取付板３２ケーシング３３テレビカメラ３４対物レンズ３５透光窓

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者新倉栄二東京都千代田区丸の内二丁目２番３号三菱電機株式会社内Ｆターム(参考） 5C022 AA01 AB62 AB65 AB67 AC27 AC52 AC74 5C054 AA05 CA04 CC03 CE05 CE16 CF06 CF07 HA19

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】壁面の穴部を挟んで対向して設けられた
一対のステイと、上記一対のステイの各々に回動自在に支持されるとも
に、互いに交差する一対のアームと、上記一対のアームの各々の交差部分に設けたスライド穴
と、上記スライド穴に跨って挿入されてカメラ部を支持する
支持軸部とを備え、上記一対のアームを互いに外方向に旋回させてカメラ部
を穴部に収納することを特徴とする収納式監視カメラ。
【請求項２】カメラ部を穴部に収納した場合に、該穴
部を塞ぐシャッター部を設けたことを特徴とする請求項
第１項に記載の収納式監視カメラ。
【請求項３】天井に収納してシャッターを閉じた場合
に、カメラ部への電力の供給を低減する電源供給部を設
けたことを特徴とする請求項第２項に記載の収納式監視
カメラ。