JP2002158601A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路

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JP2002158601A
JP2002158601A JP2000351894A JP2000351894A JP2002158601A JP 2002158601 A JP2002158601 A JP 2002158601A JP 2000351894 A JP2000351894 A JP 2000351894A JP 2000351894 A JP2000351894 A JP 2000351894A JP 2002158601 A JP2002158601 A JP 2002158601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLL回路の前後に設けた2つ等化回路によ
り2段階等化を行う信号処理回路における第1の等化回
路による等化誤差をミニマイズできるようにする。 【解決手段】 再生信号をデジタル化した再生データが
第1の等化回路10を介して入力されるフェーズロック
ドループ(PLL:Phase Locked Loop) 回路30を備える信
号処理回路100において、上記第1の等化回路10を
トランスバーサルフィルタ13にて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体や光
記録媒体に記録された情報を再生する再生系の信号処理
回路に関し、再生信号をデジタル化した再生データが第
1の等化回路を介して入力されるフェーズロックドルー
プ(PLL:Phase Locked Loop) 回路を備える信号処理回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】DDS(Digital Data Storage)4規格
に準拠したテープストリーマでは、例えば、図65に示
すような回路構成の記録系110と図66に示すような
構成の再生系120により、磁気テープ130を介して
データの記録/再生を行う。
【0003】すなわち、DDS4規格に準拠したテープ
ストリーマの記録系110では、図65に示すように、
記録データが8/10変換部111によりブロック符号
の1種である8/10変換される。そして、8/10変
換された記録データが、記録増幅器112で電流に変換
されてロータリトランス113を介して記録ヘッド11
4に供給され、この記録ヘッド114を介して磁気テー
プ130に記録される。
【0004】また、上記テープストリーマの再生系12
0では、図66に示すように、磁気テープ130から再
生ヘッド121により得られる再生RF信号が再生増幅
器122で増幅されてロータリトランス123を介して
第1の等化回路124に供給される。ここで、DDS4
規格ではチャネル伝達特性としてパーシャルレスポンス
クラス1(PR1)を採用しているので、上記記録系1
10の記録増幅器112から再生系120の第1の等化
回路124の出力までの伝達特性が図67に示すPR1
伝達特性になるべく近づくように、上記第1の等化回路
124の伝達特性が調整される。そして、第1の等化回
路124の出力信号からPLL回路125によってチャ
ネルクロックが抽出され、このチャネルクロックで駆動
されるアナログ・デジタル変換器(ADC:analog-to-digi
tal converter)126により、図68に示すように、上
記第1の等化回路124の出力信号の検出点電圧がサン
プリングされる。
【0005】上記ADC126により得られたサンプリ
ングデータは、第2の等化回路127でより精密に等化
され、等化誤差がミニマイズされてから、ビタビデコー
ダ128で2値信号とされる。上記第2の等化回路12
7は、第1の等化回路124の低精度性を補う役割を担
う。
【0006】すなわち、このテープストリーマの再生系
120では、PLL回路125の前後に設けた第1の等
化回路124と第2の等化回路127により2段階等化
を行っている。
【0007】そして、ビタビデコーダ128により得ら
れた2値信号は、10/8変換部129で10/8変換
され、再生データとして出力される。
【0008】この再生系120における10/8変換部
129による10/8変換は、上記記録系110におけ
る8/10変換部111による8/10変換に対応する
逆変換処理である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DDS4規
格に準拠した上記テープストリーマの再生系120で
は、上記第1の等化回路124にアナログCRフィルタ
が採用され、第2の等化回路127には適応等化回路1
27Aで制御されるデジタルトランスバーサルフィルタ
が採用されている。第1の等化回路124はADC12
6の前段でアナログ信号を扱うのでアナログCRフィル
タが相応しく、また、第2の等化回路127はデジタル
信号を扱うのでデジタルトランスバーサルフィルタが望
ましい。
【0010】アナログCRフィルタ及びデジタルトラン
スバーサルフィルタには、次の表1に示すような長所短
所がある。
【0011】
【表1】
【0012】ここで、PLL回路125の前後に設けた
第1の等化回路124と第2の等化回路127による2
段階等化2段階等化が成立するためには、第1の等化回
路の出力信号のSN比>PLL回路の動作限界SN比な
る前提が満たされる必要がある。すなわち、PLL回路
125が正常に動作しなくなってしまうと第2の等化回
路127が正常に動作しないので、第2の等化回路12
7による等化誤差ミニマイズを期待できなくなるのであ
る。
【0013】上記前提が満たされなくなるケースとして
は、例えば、 1) 第1の等化回路の等化精度が低くてアイパターン
が乱れている場合 2) 再生信号が小さくてアイパターンか乱れている場
合などが挙げられる。
【0014】1)は再生ヘッド121が摩耗あるいは汚
れて再生周波数特性が工場出荷時から変化してしまった
場合に相当する。また、2)はオフトラックで再生信号
が低下してしまった場合に相当する。
【0015】どちらの場合にも、図69及び図70に示
すように、アイパターンで観測すると見分けがつかな
い。
【0016】1)の場合の対処は、第1の等化回路12
4の等化誤差をミニマイズすることにより、PLL回路
の正常動作を確保し、その結果として、第2の等化回路
127の正常動作を確保して、高信頼性化を図るという
戦略が成立する。
【0017】また、2)の場合の対処は本質的にはオフ
トラックを防ぐべきであるが、等化誤差ミニマイズも有
効である。なぜならば、第1の等化回路124の出力信
号のアイパターン乱れはノイズによる乱れと等化誤差に
よる乱れであるから、第1の等化回路124における等
化誤差をミニマイズすることにより、小再生信号でもS
N比劣化を少なくし、PLL回路125の正常動作を確
保し、その結果として、第2の等化回路127の正常動
作を確保して、高信頼性化を図るという戦略が成立す
る。
【0018】しかしながら、第1の等化回路124の等
化誤差をミニマイズするには、アナログCRフィルタで
は精度が低いので限界がある。
【0019】また、デジタルトランスバーサルフィルタ
であればLMS法という収束性の良いアルゴリズムがあ
るが、アナログCRフィルタを自動コントロールする優
れたアルゴリズムがない。
【0020】また、図71に示すように、仮に第1の等
化回路124にデジタルトランスバーサルフィルタ12
4Cを採用したと仮定すると、PLL回路125がアナ
ログ信号入力を前提とするので、DACで再びアナログ
信号に変換する必要がある。この場合はADC124B
とDAC124DとLPF124A,124Eが必要な
のでコストがかかる。
【0021】また、図72に示すように、PLL回路1
25をデジタル入力タイプにする場合は、ADC124
B及びデジタルトランスバーサルフィルタ124C及び
チャネル周波数の10倍以上の高倍率サンプリング周波
数で動作させなければならない。なぜなら、オーバーサ
ンプリングレート別に計算したアイパターンを図73乃
至図77に示してあるように、数倍程度のオーバーサン
プリングではサンプリングデータ系列に検出点電圧を含
まないからである。
【0022】2倍オーバーサンプリング時のPR1チャ
ネル出力アイパターン例を図73に示してある。
【0023】3倍オーバーサンプリング時のPR1チャ
ネル出力アイパターン例を図74に示してある。
【0024】4倍オーバーサンプリング時のPR1チャ
ネル出力アイパターン例を図75に示してある。
【0025】6倍オーバーサンプリング時のPR1チャ
ネル出力アイパターン例を図76に示してある。
【0026】10倍オーバーサンプリング時のPR1チ
ャネル出力アイパターン例を図77に示してある。
【0027】これらはシミュレーションであるから1チ
ャネル周期に必ず検出点電圧を含んでいるが、現実の再
生波形ではその限りではない。10倍オーバーサンプリ
ングぐらいであれば検出点近傍の電圧を含んでいると言
えるが、6倍以下ではサンプリング点がまばら過ぎて、
誤差が大きい。
【0028】したがって、高オーバーサンプリングレー
ト化しなくてはならないが、高倍率クロック回路は実現
が難しく、また、消費電力も増加するという問題点があ
る。
【0029】また、PLL回路125前段にアナログフ
ィルタが必要な現状の技術では、 1)アナログICとデジタルICの2チップ構成 2)アナログ、デジタル混載ICのBICMOSプロセ
スを利用する このような選択肢しかなく、2チップ構成はコストがか
かり、小型化にも不利である。また、アナログICは消
費電力が大きい。また、BICMOSプロセスは高価で
あり、さらに、アナログ、BICMOSプロセスともに
設計期間がCMOSデジタルICより長いという問題点
がある。
【0030】そこで、本発明は、上述の如き従来の各種
問題点を解消することを目的とする。
【0031】すなわち、本発明の目的は、PLL回路の
前後に設けた2つの等化回路により2段階等化を行う信
号処理回路における第1の等化回路による等化誤差をミ
ニマイズできるようにした信号処理回路を提供すること
にある。
【0032】また、本発明の目的は、PLL回路の前後
に設けた2つの等化回路により2段階等化を行う信号処
理回路における第1の等化回路の適応等化を可能にした
信号処理回路を提供することにある。
【0033】さらに、本発明の目的は、アナログ回路を
排除してデジタルトランスバーサルフィルタを採用する
ことにより、製造が容易で消費電力の少ない信号処理回
路を実現することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生信号をデ
ジタル化した再生データが第1の等化回路を介して入力
されるフェーズロックドループ(PLL:Phase Locked Loo
p) 回路を備える信号処理回路であって、上記第1の等
化回路をトランスバーサルフィルタにて構成したことを
特徴とする。
【0035】また、本発明に係る信号処理回路は、再生
信号をサンプリングしてデジタル化するアナログ・デジ
タル変換器(ADC:analog-to-digital converter)と、上
記ADCの出力が供給されるデジタル・フェーズロック
ドループ(PLL:Phase LockedLoop) 回路を備え、上記A
DCの出力をデジタル信号のまま上記デジタル・PLL
回路に入力し、検出点電圧を取り出すことを特徴とす
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明を適用したDDS(Digita
l Data Storage)4規格に準拠したテープストリーマの
再生系の構成を示すブロック図である。
【0038】このテープストリーマの再生系100は、
磁気テープ1から再生ヘッド2により得られる再生RF
信号が再生増幅器3で増幅されてロータリトランス4を
介して供給される第1の等化回路10を備える。
【0039】この第1の等化回路10は、ローパスフィ
ルタ(LPF:low pass filter) 11と、このLPF11を
介して供給される上記再生RF信号をADCクロックで
サンプリングしてデジタル化するアナログ・デジタル変
換器(ADC:analog-to-digital converter)12と、この
ADC12により上記再生RF信号がデジタル化されて
入力されるトランスバーサルフィルタ13とからなる。
【0040】また、このテープストリーマの再生系10
0は、上記第1の等化回路10の出力信号が供給される
補間回路20と、この補間回路20の出力信号が供給さ
れるPLL回路30と、このPLL回路30の出力信号
が供給されるバッファメモリ40と、このバッファメモ
リ40の出力信号が供給されるトランスバーサルフィル
タからなる第2の等化回路50と、第2の等化回路50
の出力信号が供給されるビタビデコーダ60と、このビ
タビデコーダ60の出力信号が供給される10/8変換
部70を備える。
【0041】さらに、このテープストリーマの再生系1
00は、上記第2の等化回路50の等化誤差を自動的に
ミニマイズするタップ係数を与える適応等化回路80
と、この適応等化回路80により与えられる上記第2の
等化回路50のタップ係数を上記第1の等化回路10に
適したタップ係数に変換するタップ係数変換回路90を
備える。
【0042】このテープストリーマの再生系100にお
いて、上記LPF11はアンチエイリアシングフィルタ
として機能するもので、簡単なアナログ回路で構成する
ことができる。
【0043】ADCクロックは、ADC12〜バッファ
メモリ40までのクロックであり、チャネルクロックに
対する倍率は1〜2程度とされる。
【0044】また、上記第1の等化回路10を構成する
トランスバーサルフィルタ13は、アナログCRフィル
タよりも高精度な等化を実現することができる。
【0045】また、補間回路20は、上記第1の等化回
路10の出力信号として供給される低倍率サンプルデー
タを補間して高倍率サンプルデータをPLL回路30に
出力する。
【0046】また、上記PLL回路30は、上記補間回
路20から供給される高倍率サンプルデータについて検
出点電圧を見つけてバッファメモリ40に出力する。
【0047】また、上記バッファメモリ40は、上記A
Dクロックと後段のクロックとの周波数の差を吸収する
バッファとして機能するもので、上記PLL回路30か
ら出されるサンプルデータが上記ADCクロックで書き
込まれて、読み出しクロックで読み出される。
【0048】また、上記第2の等化回路50を構成して
いるトランスバーサルフィルタは、適応等化回路80と
ともに動作し、等化誤差を自動的にミニマイズする。
【0049】また、上記ビタビデコーダ60は、上記第
2の等化回路50から出力されるサンプルデータを1,
0の2値に変換して2値信号を生成する。
【0050】そして、上記10/8変換部70は、上記
ビタビデコーダ60により得られた2値信号を10/8
変換して再生データとして出力する。
【0051】このような構成のテープストリーマの再生
系100では、第1の等化回路10にトランスバーサル
フィルタ13を採用することで、等化自由度が増し、等
化誤差をミニマイズすることができる。
【0052】ここで、テープストリーマの再生系100
では、再生ヘッド2と磁気テープ1が摺動するので、瞬
時的あるいは恒久的に再生ヘッド2が汚れ、再生周波数
応答が変化してしまう場合がある。再生ヘッド2の表面
が汚れて磁気テープ1と再生ヘッド2との間の距離が大
きくなるとスペーシングロスにより短波長再生感度が低
下する。
【0053】このテープストリーマの再生系100で
は、上述のように適応等化することにより、このような
ケースでも動的に等化誤差をミニマイズすることかでき
る。
【0054】なお、第2の等化回路50の伝達特性は第
1の等化回路10の等化しそこない特性という関係にあ
るので、第1の等化回路10に求められる伝達特性は、
第2の等化回路50の伝達特性から算出でき、第1の等
化回路10の伝達特性を第2の等化回路50の伝達特性
に等しくすれば、第1の等化回路10の適応等化を実施
したことになる。デジタルトランスバーサルフィルタの
タップ係数は回路中に存在するし、タップ係数をフーリ
エ変換して伝達特性を求めることも容易である。
【0055】また、このテープストリーマの再生系10
0では、チャネル周期に近いまばらな低倍率サンプルデ
ータを、PLL回路30の前段の補間回路20による信
号処理で補間することで、高倍率サンプリング相当のデ
ータ系列を回路内部で生成する。これによりADC12
の高速化を防ぐことができる。
【0056】上記補間回路20によって検出点近傍のサ
ンプリングデータを含む高倍率サンプリング相当のデー
タ系列を得ているので、PLL回路30では、そのデジ
タルデータ系列をデジタル信号処理して検出点データを
抽出することが可能である。
【0057】上記PLL回路30は、例えば図2に原理
的な構成を示すように、ADCクロックに基づくタイミ
ング回路31Aにより制御される選択回路32Aで構成
される。
【0058】さらに、このテープストリーマの再生系1
00では、第1の等化回路10において、再生RF信号
をいきなりAD変換してしまうので、アナログ回路が不
要になる。アンチエイリアシングLPF11は簡単なア
ナログ回路で実現できる。
【0059】次に、上記テープストリーマの再生系10
0における補間回路20について、具体的に説明する。
【0060】なお、補間アルゴリズムはオーディオのサ
ンプリングレートコンバータで使用されている技術であ
る。
【0061】上記補間回路20として、図3に4倍補間
の例を示す。この補間回路20は、図3に構成を示すよ
うに、ゼロ挿入回路21、ローパスフィルタ(LPF) 2
2、かけ算回路23からなる。この補間回路20では、
ゼロ挿入回路21により、入力信号系列x(n) に3つの
ゼロを挿入した4倍補間信号系列y(m) を得る。
【0062】例えば、図4の(A)に○にて示されるサ
ンプルデータからなる入力信号系列x(n) x(n)={・・・,-1,0,1,1,・・・} に対し、図4の(B)に●にて示すように、3つのゼロ
を挿入した4倍補間信号系列y(m) 、すなわち、 y(m)={・・・,-1,0,0,0,0,1,0,0,0,1,0,0,0,・・・} を得る。
【0063】次段のLPF22では、上記ゼロ挿入回路
21により得られた4倍補間信号系列y(m) を平滑化す
る。
【0064】そして、最終段のかけ算回路23では、3
つのゼロを挿入して平滑化したことによりLPF出力系
列の振幅は元の1/4になっているので、これを×4し
て、図4の(C)に示すように入力信号系列x(n) と同
じ振幅の出力信号系列z(m)を得る。
【0065】このような構成の補間回路20では、以上
の演算により、例えば0≦n≦9の10個のx(n) に対
する0≦m≦39の40個のz(m) を得る。
【0066】なお、上記補間回路20によりR倍補間す
るには、ゼロ挿入回路21でR−1個のゼロを挿入す
る。
【0067】ここで、図5を参照して4倍補間を行う補
間回路20の具体例について説明する。
【0068】この図5に示した補間回路20は、600
MHzの原発振信号を1/4分周器15により1/4に
分周した150MHzのADCクロックにより動作する
上記第1の等化回路10のADC12により再生RF信
号をデジタル化して得られる1サンプル8ビットのサン
プルデータが、入力信号系列x(n) として、トランスバ
ーサルフィルタ13を介して供給されるゼロ3個挿入回
路21を備える。
【0069】なお、上記第1の等化回路10のトランス
バーサルフィルタ13は、8ビットレジスタとして示さ
れている。
【0070】このゼロ3個挿入回路21は、上記600
MHzの原発振信号をカウントする2ビット2進カウン
タ211と、この2ビット2進カウンタ211の2ビッ
トのカウント出力により制御される4入力1出力のデー
タセレクタ212と、このデータセレクタ212の8ビ
ット出力を上記600MHzの原発振信号でラッチして
次段のLPF22に供給する8ビットラッチ回路213
からなる。
【0071】上記LPF22には、トランスバーサルフ
ィルタが用いられている。また、上記かけ算回路23に
は、2ビットシフト回路が用いられる。
【0072】上記ゼロ3個挿入回路21において、上記
データセレクタ212は、セレクタ入力0に入力信号系
列x(n) が供給されるとともに、セレクタ入力1,2,
3にゼロが与えられており、600MHzクロックでセ
レクタ入力0,1,2,3が順に切り替えられることに
より、図6に示すように、600MHzレートでゼロが
3個挿入されたデータ系列y(m) を出力する。
【0073】次に、上記補間回路20により実行される
補間アルゴリズムについて説明する。
【0074】10個の入力信号系列x(n) をフーリエ変
換してX(w) を求めるには次式が用いられる。
【0075】
【数1】
【0076】4倍補間を行う補間回路20では、各x(n)
に3つゼロ挿入するので、4倍補間信号系列y(m) は
次式で示される。
【0077】
【数2】
【0078】4倍補間信号系列y(m)は、次式によりフー
リエ変換される。
【0079】
【数3】
【0080】Σの内部項はm=4nでのみ非ゼロ値x(n)
になるから、y(m) をx(n) 、mを4n,0≦n≦9で
置き換えると、次式のように変形することができる。
【0081】
【数4】
【0082】さらに、整理して次式のように変形するこ
とができる。
【0083】
【数5】
【0084】右辺はX(w) に等しく、かつX(w) は、図
7の(A)に示すように、周期10の周期波形であるか
ら、Y(w) は、図7の(B)に示すように、X(w) が4
回繰り返した周波数スペクトラムである。これらのう
ち、斜線のスペクトラムはゼロ補間によるイメージ成分
であるから、図7の(C)に示すように、ナイキスト周
波数の1/4で急峻に減衰するLPFで左右のスペクト
ラムだけを残し、図7の(D)に示すように、×4倍補
間されたスペクトラムLPF(w) を得る。そして、図7
の(E)に示すように、ゼロ3個挿入の影響で振幅が1
/4になるので×4してZ(w) を得る。
【0085】LPF32に用いられるデジタルトランス
バーサルフィルタは、所望の伝達特性を逆フーリエ変換
して得たインパルス応答をタップ係数とすることができ
る。
【0086】図8は、×4補間フィルタに求められる伝
達特性の例を示している。
【0087】この図8に示す伝達特性では、通過域と減
衰域の境界にgain=0.5のポイントを設けてイン
パルス応答のサイドローブのゼロ収束が速やかになるよ
うに配慮している。これはなるべく短いタップ数で済ま
せるためである。
【0088】図9は、逆フーリエ変換で得たインパルス
応答を、64ポイントで打ち切った結果を示している。
この応答を64タップトランスバーサルフィルタのタッ
プ係数として利用すればLPFを実現することができ
る。
【0089】ここで、上記図6のタイミングチャートに
示したように、入力信号系列x(n)のデータレートは1
50MHz、出力信号系列z(m) のデータレートは60
0MHzである。このように、R倍補間をするとデータ
レートがR倍になってしまう。150MHz動作回路は
簡単に設計できても、600MHzは困難である。
【0090】そこで、クロック周波数を150MHzに
据え置くために、タップを4つおきに間引いた16タッ
プトランスバーサルフィルタを4本用いて、パラレルに
4倍補間データを出力させる。このようにしても同じ結
果が得られる。
【0091】すなわち、図10の(A)は、600MH
zで動作するLPFのある時刻を観測した図である。x
(n) に3つのゼロが補間されたデータ系列が入力される
ので、シフトレジスタは4つ中3つがゼロになっている
はずである。だとすると、図10の(B)に示すよう
に、ゼロが入力される積和回路は不要である。さらに、
クロック周波数を150MHzに下げ、ゼロを出力して
いるシフトレジスタを削除し、ゼロ補間しないx(n) を
入力するようにした図10の(C)の回路でも正しい出
力を得られる。
【0092】このように図10の(C)に示す構成とす
ることにより、トランスバーサルフィルタのタップを4
つ置きに間引いてタップ数を1/4にし、回路を削減
し、クロック周波数も150MHzに据え置くことがで
きる。
【0093】図10では係数k0 ,k4 ,k8 ,k12・
・・の積和回路を残せばよかった。しかしこれ以外に
も、どのタップが非ゼロであるかによって、補間出力信
号の時刻をmとして、 1)図10に示すように、m=4nで係数k0 ,k4 ,
k8 ,k12・・・の積和回路が非ゼロになるパターン 2)図11に示すように、m=4n−1で係数k1 ,k
5 ,k9 ,k13・・・の積和回路が非ゼロになるパター
ン 3)図12に示すように、m=4n−2で係数k2 ,k
6 ,k10,k14・・・の積和回路が非ゼロになるパター
ン 4)図13に示すように、m=4n−3で係数k3 ,k
7 ,k11,k15・・・の積和回路が非ゼロになるパター
ン の4通りのパターンが存在する。
【0094】上記図10の(A)に示した64タップト
ランスバーサルフィルタは、次の積和式で表される。
【0095】
【数6】
【0096】1)m=4nの時 y(m-4b)=x(n-b),bは整数、それ以外はy=0なの
【0097】
【数7】
【0098】右項は、タップ係数をk0 からはじめて4
つおきに間引いた図10の(B),(C)に示す16タ
ップトランスバーサルフィルタにx(n) を入力するのと
等化である。 2)m=4n+1の時 y(m-1-4b)=x(n-b)、それ以外はy=0なので
【0099】
【数8】
【0100】右項は、タップ係数をk1 からはじめて4
つおきに間引いた図11の(B),(C)に示す16タ
ップトランスバーサルフィルタにx(n) を入力するのと
等化である。 3)m=4n+2の時 y(m-2-4b)=x(n-b)、それ以外はy=0なので
【0101】
【数9】
【0102】右項は、タップ係数をk2 からはじめて4
つおきに間引いた図12の(B),(C)に示す16タ
ップトランスバーサルフイルタにx(n) を入力するのと
等化である。 4)m=4n+3の時 y(m-3-4b)=x(n-b)、それ以外はy=0なので
【0103】
【数10】
【0104】右項は、タップ係数をk3 からはじめて4
つおきに間引いた図13の(B),(C)に示す16タ
ップトランスバーサルフイルタにx(n) を入力するのと
等化である。
【0105】従って、元々64タップだったトランスバ
ーサルフィルタを変形して、図14に示すように、 1) k0 からはじめて4タップおきに間引いた16タ
ップトランスバーサルフィルタ(LPF0) 2) k1 からはじめて4タップおきに間引いた16タ
ップトランスバーサルフィルタ(LPF1) 3) k2 からはじめて4タップおきに間引いた16タ
ップトランスバーサルフィルタ(LPF2) 4) k3 からはじめて4タップおきに間引いた16タ
ップトランスバーサルフィルタ(LPF3) で定義される4本の16タップトランスバーサルフィル
タ(LPF0,LPF1,LPF2,LPF3)を用意
し、補間前の150MHzクロックで駆動し、x(n) を
入力すれば、1クロックでパラレルに4倍補間データを
得られる4倍補間回路20Aとすることができる。
【0106】この4倍補間回路20Aでは、m=4n番
目の補間データ系列lpf(4n)をLPF0から出力し、
m=4n+1番目の補間データ系列lpf(4n+1)をLP
F1から出力し、m=4n+2番目の補間データ系列l
pf(4n+2)をLPF2から出力し、m=4n+3番目の
補間データ系列lpf(4n+3)をLPF3から出力する。
【0107】これまで述べた補間LPFの例は4倍補間
であったが、これを一般的に表現すると次のようにな
る。
【0108】
【表2】
【0109】
【表3】
【0110】PR1チャネル伝達特性はチャネル周波数
の1/2でゼロになるので、チャネル出力電力はほぼ全
てナイキスト周波数以下に分布すると考えてよい。した
がって、図1に示したテープストリーマの再生系100
におけるADCサンプリング周波数はチャネルクロック
以上であればエイリアシングのないサンプリングができ
る。
【0111】そこで、以後の説明では、 チャネル周波数=100MHz ADCサンプリング周波数=150MHz として例示する。チャネル周波数の1.5倍程度のAD
Cクロックであれば高速化に伴う回路の負担は少ない。
【0112】上述の如くPLL回路30のLOWノイズ
化のためには、高倍率補間が望ましい。高倍率補間デー
タ系列は検出点近傍のサンプリングデータを含むからで
ある。
【0113】しかし、前述の補間方法を拡張して8倍と
か16倍の補間を実行するとトランスバーサルフィルタ
のタップ数が増加するという困難に直面する。4倍補間
するためのLPFはナイキスト周波数の1/4で急峻に
減衰する特性が必要で、そのために64タップのトラン
スバーサルフィルタを用いた。ところが、16倍補間す
るためのLPFはナイキスト周波数の1/16で急峻に
減衰する特性が必要で、そのようなLPFはインパルス
応答のサイドローブのゼロ収束性が悪く、64タップよ
りも大きなタップ数が必要になる。
【0114】図15にナイキスト周波数の1/4でカッ
トオフするLPFのインパルス応答を、また、図16に
ナイキスト周波数の1/16でカットオフするLPFの
インパルス応答を、それぞれ200ポイントの長さまで
計算した結果を例示してあるように、後者はサイドロー
ブの収束が悪い。
【0115】そこで、トランスバーサルフィルタを用い
て低倍率補間し、その後段で直線補間することで、高倍
率補間を回路規模増加を防ぎつつ実現することが有利で
ある。直線補間回路のによる補間例を図17に示す。
【0116】一般にa,bの2点間を直線補間してQ個
のサンプルデータlin(i) を得るには次式が用いられ
る。
【0117】
【数11】
【0118】z(4n),z(4n+1),z(4n+2),z(4n+3)が4パ
ラレル入力されるとき、それぞれを4倍直線補間して1
6個のサンプルデータlin(i)を得るには、次のようにす
る。
【0119】 lin(16n)= z(4n-1)+{z(4n)−z(4n-1)}÷4 lin(16n+1)= z(4n-1)+{z(4n)−z(4n-1)}÷4×
2 lin(16n+2)= z(4n-1)+{z(4n)−z(4n-1)}÷4×
3 lin(16n+3)= z(4n) lin(16n+4)= z(4n) +{z(4n+1)−z(4n)}÷4 lin(16n+5)= z(4n) +{z(4n+1)−z(4n)}÷4×
2 lin(16n+6)= z(4n) +{z(4n+1)−z(4n)}÷4×
3 lin(16n+7)= z(4n+1) lin(16n+8)= z(4n+1)+{z(4n+2)−z(4n+1)}÷4 lin(16n+9)= z(4n+1)+{z(4n+2)−z(4n+1)}÷4
×2 lin(16n+10)=z(4n+1)+{z(4n+2)−z(4n+1)}÷4
×3 lin(16n+11)=z(4n+2) lin(16n+12)=z(4n+2)+{z(4n+3)−z(4n+2)}÷4 lin(16n+13)=z(4n+2)+{z(4n+3)−z(4n+2)}÷4
×2 lin(16n+14)=z(4n+2)+{z(4n+3)−z(4n+2)}÷4
×3 lin(16n+15)=z(4n+3) ここで、直線補間で用いられるかけ算回路及びわり算回
路は、シフト回路で実現でき、×2は1ビット左シフト
回路、×4は2ビット左シフト回路、÷2は1ビット右
シフト回路、÷4は2ビット右シフト回路で実現できる
ので回路規模が小さくて済む。
【0120】以上、補間回路20としてトランスバーサ
ルフィルタを用いた4倍補間回路20Aと直線補間を用
いた4倍補間回路を説明した。
【0121】図18に示すように、上述の図14に示し
た4本の16タップトランスバーサルフィルタLPF
0,LPF1,LPF2,LPF3を用いた4倍補間回
路20Aと4倍直線補間回路20Bを組み合わせること
により16倍補間回路20Cを実現することができる。
【0122】ここで、計算で求めた補間波形例を以下に
例示する。
【0123】1.5倍オーバーサンプリングされたPR
1チャネル出力例を図19に示し、このPR1チャネル
出力を×16倍補間した波形例を図20に示し、そのア
イパターンを図21に示す。この図21のアイパターン
に示されているように、24ごとに検出点が存在するこ
とがわかる。
【0124】ADCサンプリング周波数を150MHz
とすると、16倍補間信号は2400MHzサンプル信
号に相当し、そのような高周波ADCを入手するのは甚
だしく困難である。またトランスバーサルフィルタの設
計も困難である。消費電力もクロック周波数にほぼ比例
して増加する。
【0125】次に、上記テープストリーマの再生系10
0におけるPLL回路30について、条件を チャネル周波数=100MHz ADCサンプリング周波数=150MHz 補間倍率=16 として具体的に説明する。
【0126】上述の如き構成の16倍補間回路20Cを
用いて、ADCサンプルデータ当たり16倍補間を行う
ことにより、チャネル周波数比15×16=24倍オー
バーサンプリングデータ系列を得ることができる。この
ことは、PLL回路30に入力されるデータ系列のう
ち、概略24データおきに検出点近傍のデータが存在す
ることを意味している。
【0127】上記図21のアイパターンに示されている
ように、検出点が24データおきに存在することがわか
る。よって、PLL回路30に対する入力データ系列を
概略24周期ごとに間引けば検出点データを選択したこ
とになる。ただし、”概略”24データおきとしたの
は、実際の再生信号は、 1)ヘリカルスキャン方式では回転ドラムの回転ムラ 2)ディスクではディスクの回転ムラ 3)リニアテープ記録ではテープ送り速度ムラ による周波数変動を含むので正確に24ではないからで
ある。それに追従するのがPLL回路30の役割であ
る。
【0128】図22は、PLL回路30の具体的な構成
例を示すブロック図である。
【0129】このPLL回路30は、再生RF信号のゼ
ロクロス点を位相情報として動作する。なお、位相情報
の抽出法は他にもある。
【0130】このPLL回路30は、上記16倍補間回
路20Cにより得られた16パラレルデータlin(16
n) 〜lin(16n+15)が入力されるゼロクロス点検出回
路31及び検出部36、上記ゼロクロス点検出回路31
の出力が供給される周期検出部32、間引き補正量計算
部33、間引き周期補正部34及び次検出点絶対番号計
算部35を備える。
【0131】上記ゼロクロス点検出回路31は、16パ
ラレルデータlin(16n) 〜lin(16n+15)のゼロクロ
ス点を探す回路であって、図23に示すように、上記1
6パラレルデータlin(16n) 〜lin(16n+15)が入力
される16個の符号比較器(sign(a×b))311A,31
1B・・・311P、各符号比較器311A,311B
・・・311Pの比較出力が供給されるプライオリティ
エンコーダ312及び全ゼロ判定器313、上記プライ
オリティエンコーダ312からゼロクロス点相対番号が
供給される加算回路314、トラック先頭でリセットさ
れるカウンタ回路315、このカウンタ回路315の出
力を16倍するかけ算回路316などからなる。
【0132】各符号比較器311A,311B・・・3
11Pは、それぞれ入力aと入力bの符号が異なる場合
に1を出力する。
【0133】符号比較器311Aは、ラッチ回路317
によりデータlin(16n+15)を1クロック遅延させたデ
ータlin(16n-1) とデータlin(16n) の符号を比較
する。
【0134】符号比較器311Bは、データlin(16
n) とデータlin(16n+1) の符号を比較する。
【0135】符号比較器311Cは、データlin(16n
+1) とデータlin(16n+2) の符号を比較する。
【0136】以下同様に各符号比較器311D,311
E・・・311Pは、それぞれパラレルデータlin(1
6n+2) 〜lin(16n+15)の符号を比較する。
【0137】プライオリティエンコーダ312は、各符
号比較器311A,311B・・・311Pの比較出力
に基づいて、ゼロクロス点がlin(16n) 〜lin(16n
+15)のどこにあるかを0〜15の数値(ゼロクロス点相
対番号)として出力する。プライオリティエンコーダ3
12は、16パラレルデータ内にゼロクロスが複数存在
した場合、高優先度側すなわち新しい時刻のゼロクロス
点相対番号を出力する。ただし、本例の検出点間隔は概
略24であるから、16個の連続データ系列中に含まれ
るゼロクロス点は0又は1個である。
【0138】また、全ゼロ判定器313は、各符号比較
器311A,311B・・・311Pの比較出力に基づ
いて16パラレルデータlin(16n) 〜lin(16n+15)
内におけるゼロクロスの有無を判定し、その判定結果を
示すゼロクロス有無信号zc_en を出力する。すなわち、
全ゼロ判定器313は、各符号比較器311A,311
B・・・311Pの比較出力が1つでも1であればゼロ
クロスがあることを示すzc_en =1を出力し、各符号比
較器311A,311B・・・311Pの比較出力が全
てゼロだった場合には、ゼロクロスを含まないので、ゼ
ロクロスがないことを示すzc_en =0を出力する。
【0139】このゼロクロス点検出回路31では、トラ
ック先頭でリセットされるカウンタ回路315により1
50MHzのADCクロックをカウントし、そのカウン
ト値をかけ算回路316で16倍することにより、現在
の16パラレルデータの先頭データ絶対番号stt_Noを得
て、この先頭データ絶対番号stt_Noを加算回路314で
上記ゼロクロス点相対番号に加算することにより、ゼロ
クロス点絶対番号zc_Noを算出して出力する。
【0140】また、周期検出部32は、第1及び第2の
レジスタ321,322と、剰余(mod) 回路323から
なる。
【0141】この周期検出部32において、上記第1及
び第2のレジスタ321,322は、上記ゼロクロスポ
イント検出回路31から出力されるゼロクロス点絶対番
号zc_No を入力データとする2段のシフトレジスタを構
成しており、上記ゼロクロスポイント検出回路31から
出力されるゼロクロス有無信号zc_en により制御される
ことによって、新旧ゼロクロス点の絶対番号zc2,zc1を
記憶する。そして、上記剰余(mod) 回路323は、それ
らの差zc2_zc1(zc2>zc1)と間引き周期dとの剰余(mod)
をゼロクロス周期periodとして間引き補正量計算部33
に出力する。ゼロクロス周期periodと間引き周期dの剰
余を計算する理由は、信号のゼロクロス周期は記録パタ
ーンによりd,2d,3d,4d,・・・,(本例では
24,48,72,96・・・)の様々な値になるから
である。
【0142】上記ゼロクロス周期periodと間引き周期d
の過不足関係は次のようになる。
【0143】1)dが小さい時(つまりPLL回路30
の間引き周期が入力信号より短い時) 1≦period<d/2(本例では1≦period<11) 2)dがちょうど良い時 period=0 3)dが大きい時(つまりPLL回路30の間引き周期
が入力信号より長い時) d/2≦period≦d−1(本例では12≦period≦2
3) そこで、間引き補正量計算部33は、次のような間引き
周期補正量△を間引き周期補正部44に出力する。
【0144】1)のケースならdを大きくするべきなの
で△=△dを出力する。
【0145】3)のケースならdを小さくするべきなの
で△=−△dを出力する。
【0146】すなわち、この間引き補正量計算部33
は、上記周期検出部32により検出されたゼロクロス周
期periodと、間引き周期補正部34により与えられる間
引き周期dの1/2の値とを比較演算を行う第1及び第
2の演算器331,332を備え、上記第1の演算器3
31により、 period<d/2 であることを検出すると、間引き周期補正量△として△
dを出力し、また、上記第2の演算器332により、 period≧d/2 であることを検出すると、間引き周期補正量△として−
△dを出力する。
【0147】なお、上記間引き周期補正量△をトラック
先頭で大きくし高速引込みを実現するようにしてもよ
い。
【0148】また、間引き周期補正部34は、上記間引
き補正量計算部33により得られた間引き周期補正量△
に基づいて、 d=d+△ なる演算を行う演算器341からなり、ゼロクロス点検
出毎に間引き周期dを補正する。そして、この間引き周
期補正部34は、ゼロクロス点検出毎に補正した間引き
周期dを上記間引き補正量計算部33と次検出点絶対番
号計算部35に与える。
【0149】次検出点絶対番号計算部35は、選択スイ
ッチ351、加算器352及びレジスタ353からな
り、上記ゼロクロスポイント検出回路31から出力され
るゼロクロス点絶対番号(zc_No) と上記間引き周期補正
部34により与えられる間引き周期dに基づいて、次の
ようにして次検出点絶対番号nextを計算する通常は、次
検出点絶対番号nextをnext=next+dで計算する。ただ
し、現在の16パラレル入力がゼロクロス点を含む場合
(zc_en=1)は位相ロックのために同ゼロクロス点を起
点に次検出絶対番号nextを計算する。
【0150】すなわち、この次検出点絶対番号計算部3
5において、上記選択スイッチ351は、上記ゼロクロ
スポイント検出回路31から出力されるゼロクロス有無
信号zc_en により制御され、zc_en=1 すなわち各符号
比較器311A,311B・・・311Pに入力された
16パラレルデータlin(16n) 〜lin(16n+15)内に
ゼロクロスが含まれていた場合には、上記ゼロクロスポ
イント検出回路31から出力されるゼロクロス点絶対番
号zc_No を選択して加算器352に供給し、また、zc_e
n=0すなわち上記16パラレルデータlin(16n) 〜
lin(16n+15)内にゼロクロスが含まれていない場合に
は、上記レジスタ353から出力される次検出点絶対番
号nextを選択して上記加算器352に供給する。
【0151】また、上記加算器352は、上記選択スイ
ッチ351を介して供給される上記ゼロクロス点絶対番
号zc_No 又は次検出絶対番号nextに上記間引き周期補正
部34により与えられる間引き周期dを加算し、その加
算出力すなわち next=zc_No+d 又は、 next=next+d をレジスタ353に出力する。
【0152】上記レジスタ353は、検出部36から出
力される現在の16パラレル入力が検出点を含んでいた
ことを示す制御信号enにより制御されており、現在の1
6パラレル入力が検出点を含んでいたら、上記加算器3
52による加算出力を取り込んで次検出絶対番号nextと
して出力する。
【0153】この次検出点絶対番号計算部35は、通常
は、次検出点絶対番号nextを next=next+d で計算する。ただし、現在の16パラレル入力がゼロク
ロス点を含む場合(zc_en=1) は位相ロックのために同
ゼロクロス点を起点に次検出絶対番号nextを計算する。
【0154】この次検出点絶対番号計算部35の動作
は、まとめると次のようになる。
【0155】en=1の時(検出点あり) zc_en=0の時 next=next+d zc_en=1の時 next=zc_No+d en=0の時(検出点なし) next=next 更新せず そして、上記検出部36は、上記16パラレルデータl
in(16n) 〜lin(16n+15)が入力される16入力1出
力のデータセレクタ361と、上記次検出点絶対番号計
算部35で計算された次検出点絶対番号nextが入力され
る剰余(mod) 回路362と、上記次検出点絶対番号next
が入力されるとともに上記ゼロクロスポイント検出回路
31から先頭データ絶対番号stt_Noが入力される比較回
路363からなる。
【0156】この検出部36において、上記剰余(mod)
回路362は、上記データセレクタ361に検出点セレ
クト信号としてnext mod 16 を与える。
【0157】そして、上記データセレクタ361は、検
出点セレクト信号として与えられたnext mod 16 により
上記16パラレルデータlin(16n) 〜lin(16n+15)
を選択して検出点データdataとして出力する。
【0158】また、上記比較回路363は、上記次検出
点絶対番号nextと現在の16パラレルデータの先頭デー
タ絶対番号stt_Noを比較し、 next≦stt_No+15 であれば現在の16パラレルデータが検出点データを含
むので制御信号enを出力する。ここでは、ADCサンプ
リング周波数がチャネル周波数の1.5倍であるから、
上記制御信号enは、図24に示すように平均して3クロ
ックに2回出力される。
【0159】次に、上記バッファメモリ40について具
体的に説明する。
【0160】このテープストリーマの再生系100にお
いて、上記PLL回路30から出力される制御信号enは
概略2/3デューティー比を持つので、後段の回路は1
00MHzデータレートの信号を処理するにもかかわら
ず150MHz動作スピードが要求され、しかも1/3
は休止しなければならない。その対処のため、PLL回
路30の後段にバッファメモリ40を設け、PLL動作
クロック150MHzで書き込む。それを後段専用の読
み出しクロックで読み出すことで、後段の動作クロック
を150MHz以下に据え置くようにしている。
【0161】読み出しクロックは、バッファメモリ40
がオーバーフローしないようにする必要がある。
【0162】上記バッファメモリ40がオーバーフロー
しないようにするために、例えば、読み出しクロックを
チャネル周波数よりもやや高い周波数にする。
【0163】チャネル周波数はドラムやディスクの回転
ムラにより変動するが、ヘリカルスキャン装置の変動量
は±5%と見込めば十分である。したがって、読み出し
クロック周波数を110MHzぐらいの固定周波数にや
や高速化しておけばバッファオーバーフローを防止で
き、かつ動作周波数を150MHzから110MHzに
引き下げることができる。読み出しクロック110MH
zの場合は、110/100=10%早読みに相当する
ので、平均して11回中1回はバッファエンプティであ
る。よって、バッファメモリ40にはバッファエンプテ
ィを出力する必要がある。
【0164】上記バッファメモリ40の具体例を図25
に示す。
【0165】この図25に示したバッファメモリ40A
は、16ワードのデュアルポートRAM41とバッファ
エンプティ検出回路42を備える。
【0166】上記デュアルポートRAM41には、上記
PLL回路30から出力される検出点データdata及び制
御信号enが書き込みデータwdata 及び書き込み制御信号
として供給されるとともに、150MHzの書き込みク
ロックをカウントする書き込みアドレスカウンタ43に
より生成される書き込みアドレスが与えられ、また、1
10MHzの読み出しクロックをカウントする読み出し
アドレスカウンタ44により生成される読み出しアドレ
スが与えられるようになっている。
【0167】上記書き込みアドレスカウンタ43は、上
記制御信号enにより制御され、en=1ならインクリメン
トされる。また、上記読み出しアドレスカウンタ44
は、上記バッファエンプティ検出回路42から反転回路
45を介して供給される非バッファエンプティ信号によ
り制御され、非バッファエンプティの時にインクリメン
トされる。
【0168】上記バッファエンプティ検出回路42は、
読み出しアドレスが書き込みアドレスと一致した場合に
バッファエンプティと見なして、バッファエンプティ信
号を出力する。
【0169】このバッファエンプティ検出回路42から
出力されるバッファエンプティ信号は、後段回路による
処理をバッファエンプティの時に止める。
【0170】図25に示したバッファメモリ40では、
オーバーフローしないようにするために、読み出しクロ
ックをチャネル周波数よりもやや高い周波数にするよう
にしたが、図26に示すように、読み出しクロックをV
CO(VCO:voltage contorolled oscillator)で生成し、
かつVCOの発振周波数を、バッファメモリ40がデー
タエンプティにもデータオーバーフローにもならないよ
うに制御するようにしてもよい。
【0171】すなわち、図25に示したバッファメモリ
40Aを構成しているデュアルポートRAM41を図2
7に示すようなリングメモリと考えると、書き込みアド
レスはリングを左回りに移動し、読み出しアドレスは書
き込みアドレスから遅れたアドレスを左回りに移動す
る。バッファメモリ40は再生RF信号の周波数変動を
吸収するためのものであるから、読み出しアドレスが書
き込みアドレスの最遠アドレスであるように読み出しク
ロックの周波数が制御されれば周波数変動への適応力が
高くて望ましい。
【0172】そのために、図26に示すバッファメモリ
40Bでは、書き込みアドレスカウンタ43で生成され
た書き込みアドレスが入力される剰余(mod) 回路421
により、 読み出しアドレスリファレンス=(書き込みアドレス−
8) mod 16なる剰余演算を行って読み出しアド
レスリファレンスを得て、読み出しアドレスカウンタ4
4により生成された読み出しアドレスと上記読み出しア
ドレスリファレンスとのアドレス差をアドレス差検出回
路422により検出する。
【0173】そして、上記アドレス差検出回路422に
より検出されたアドレス差が供給される判定回路423
により、上記アドレス差が0よりも小さい場合、すなわ
ち、上記読み出しアドレスリファレンスよりも読み出し
アドレスが進んでいる場合には、発振周波数を下げるよ
うにVCO428を制御し、また、上記読み出しアドレ
スリファレンスよりも読み出しアドレスが遅れている場
合には、発振周波数を上げるようにVCO428を制御
する。
【0174】VCO428の発振周波数の制御は、上記
VCO428にLPF427を介して制御電圧を与える
コンデンサ426への定電流源424,425による電
荷の充放電で実現している。
【0175】図26に示したバッファメモリ40を用い
た再生系100では、後段回路のクロック周波数が10
0MHzになる。
【0176】さらに、×1倍サンプリング時に対応する
PLL回路30とバッファメモリ40について説明す
る。
【0177】ここで、ADCクロック周波数が100M
Hz、すなわち×1倍サンプリングの場合は工夫が必要
である。ヘリカルスキャン装置では、再生RF信号のチ
ャネルレートは95〜105MHzぐらいの幅をもって
いる。このような信号を100MHzのADCクロック
でサンプリングするということは、ADCレート(10
0MHz)<信号レート(105MHz)となる瞬間も
ありえるので、このような瞬間はナイキストの法則に反
し、エイリアシングノイズが生じてしまう。
【0178】ところが、PR1チャネルの伝達特性はナ
イキスト周波数でゼロなので、ナイキスト周波数近傍の
周波数成分はほんのわずかである。よって、PR1信号
をAD変換する場合のADCクロックは100MHzす
なわち×1倍サンプリングでも少ないエイリアシングノ
イズで済み、実用可能である。
【0179】×1倍サンプリングでは、再生RF信号の
チャンネル周波数>ADCサンプリング周波数になる瞬
間があるから、×16パラレルデータの先頭付近に1検
出点、末尾付近にもう1検出点を含むケースが想定され
る。しかし、上述の図22に示したPLL回路30は、
このような2検出点同時出力機能を持たないので、×1
倍サンプリングで使うことはできない。
【0180】これを解決するためには、図22に示した
PLL回路30を例えば図28に示すような構成に変更
すればよい。
【0181】この図28に示すPLL回路30Aは、図
22に示したPLL回路30における次検出点絶対番号
計算部35に、次々検出点絶対番号next2 も計算して出
力する機能が増設され、さらに、上記検出部36に第2
の検出部37が増設されている。
【0182】このPLL回路30Aの次検出点絶対番号
計算部350は、選択スイッチ354、加算器355及
びレジスタ356が追加されており、上記加算器352
による加算出力を上記レジスタ353を介して次検出点
絶対番号next1 として出力するとともに、上記加算器3
52による加算出力に加算器355で間引き周期dを加
算し、この加算器355による加算出力をレジスタ35
6を介して次々検出点絶対番号next2 として出力する。
【0183】また、上記第2の検出部37は、上記16
パラレルデータlin(16n) 〜lin(16n+15)が入力さ
れる16入力1出力のデータセレクタ371と、上記次
検出点絶対番号計算部350で計算された次々検出点絶
対番号next2 が入力される剰余(mod) 回路372と、上
記次々検出点絶対番号next2 が入力されるとともに上記
ゼロクロスポイント検出回路31から先頭データ絶対番
号stt_Noが入力される比較回路373からなり、複数検
出点存在時に検出点データdata2 と制御信号en2 を出力
する。
【0184】上記次検出点絶対番号計算部350に増設
された選択スイッチ354は、複数検出点存在時に、次
々検出点絶対番号next2 を選択して上記選択スイッチ3
51を介して上記加算器352に供給するように、上記
第2の検出部37で得られる制御信号en2 により制御さ
れる。
【0185】この次検出点絶対番号計算部350では、
次の計算式にしたがった演算により次検出点絶対番号ne
xt1 と次々検出点絶対番号next2 を算出して出力する。
【0186】
【表4】
【0187】また、×1倍サンプリングにおける2検出
点同時出力に対応するために、バッファメモリ40に
は、図29に示すような構成のものが用いられる。
【0188】この図29に示すバッファメモリ40C
は、第1及び第2の切替え回路405,406を介して
書き込みデータと書き込み制御信号が入力される第1及
び第2のメモリバンク407,408を備える2バンク
構成とされる。なお、図29には書き込み側だけが示さ
れている。
【0189】この2バンク構成のバッファメモリ40C
には、上述の図28に示したPLL回路30Aから制御
信号en1,en2、検出点データdata1,data2及び150M
Hzのクロックの5信号が入力される。
【0190】前述のように、検出点個数0,1,2別に
場合分けすると、次のような3つのケースが考えられ
る。
【0191】
【表5】
【0192】このバッファメモリ40Cは、トラック先
頭でリセットされて、ゼロから始まり検出点個数に応じ
て+0,+1,+2されることにより、 data_No=data_No+en1+en2 にてdata個数data_Noをカウントするカウンタ40
1を備える。
【0193】そして、このカウンタ401により得られ
るdata個数data_Noに基づいて剰余(mod) 回路40
2と加算器403で MB_ptr=(data_No mod 2)+1 メモリバンクポインタMB_ptrを求め、このメモリバンク
ポインタMB_ptrにしたがって、第1及び第2の切
替え回路405,406により次のように場合分けを行
って、次のクロックで検出点データdata1,data2を書き
込む第1又は第2のメモリバンク407,408を指定
する。
【0194】
【表6】
【0195】以上の動作の結果、図30の(A),
(B)に示すように、第1のメモリバンク407には偶
数番目検出点データが、また、第2のメモリバンク40
8には奇数番目検出点データが整頓されて書き込まれ
る。第1及び第2のメモリバンク407,408に書き
込む検出点データの偶奇は逆であってもよい。
【0196】上記バッファメモリ40Cの読み出し側
は、読み出しクロックに準じて第1及び第2のメモリバ
ンク407,408を交互に読み出せばよい。詳述は省
略する。
【0197】なお、上記PLL回路30の入力信号をさ
らにPパラレル化し、PLLクロック周波数を1/Pに
下げた場合、P×R×Qパラレル化されたS×R×Q倍
補間データ系列がPLL回路30に入力されることにな
る。同パラレルデータが含む可能性のある最大検出点個
数Dmax は次式で求められる。
【0198】Dmax=Int(P/S)+1 ex. P=1,S=1.5 → Dmax =1 ex. P=1,S=1 → Dmax =2 ex. P=2,S=1.5 → Dmax =3 P×R×Qパラレルデータから検出点に最も近いデータ
を最大検出点個数セレクト(間引き)するという動作の
PLL回路30を実現するためには、Dmax 個のデータ
セレクタと、Dmax 個のデータセレクタを制御するDma
x 個の検出点計算回路と、検出点の個数を報知する回路
を備える必要がある。
【0199】また、Dmax バンクのバッファメモリ40
とするには、PLL回路30が報知する検出点個数をD
(D≦Dmax )とすると、Dバンクのバッファメモリ4
0に書き込むよう制御する必要がある。
【0200】次に、上記第1の等化回路10の適応等化
アルゴリズムについて説明する。
【0201】デジタルトランスバーサルフィルタの適応
等化アルゴリズムはLMSというアルゴリズムがDDS
4で実用化済みであり、第2の等化回路50はこのLM
Sというアルゴリズムにより適応制御される。
【0202】そして、第2の等化回路50の伝達特性
(自動的に求まる)は第1の等化回路10の等化しそこ
ない特性に等しいという関係にある。すなわち、第1の
等化回路10に求められる伝達特性を、第2の等化回路
50の伝達特性から算出できる。第1の等化回路10の
伝達特性を第2の等化回路50の伝達特性に等しくすれ
ば、第1の等化回路10の適応等化を実施したことにな
る。デジタルトランスバーサルフィルタのタップ係数は
回路中に存在するし、タップ係数をフーリエ変換して伝
達特性を求めることも容易である。
【0203】そこで、次のようにして第1の等化回路1
0を適応制御する。
【0204】すなわち、第1の等化回路10のサンプリ
ング周波数がチャネルクロック周波数と略等しい場合に
は、第1の等化回路10の伝達特性を第2の等化回路5
0の伝達特性に等しくする。第1の及び第2の等化回路
10,50にトランスバーサルフィルタを用いて、第1
の等化回路10のタップ係数を第2の等化回路50のタ
ップ係数と等しくする。ただし、タップ数が異なる場合
は、タップ係数変換回路90によりタップ数の寡多に応
じてタップ打ち切りあるいはゼロ追加する。
【0205】また、第1の等化回路10のサンプリング
周波数が第2の等化回路50のサンプリング周波数より
も高い場合には、第2の等化回路50の周波数帯域内の
周波数帯域Aの伝達特性はそのまま第1の等化回路10
の伝達特性にし、第2の等化回路50の周波数帯域外の
周波数帯域Bの伝達特性を0とした伝達特性を第1の等
化回路10に与える。第1の及び第2の等化回路10,
50にトランスバーサルフィルタを用い、第1の等化回
路10のサンプリング周波数をS1、第2の等化回路の
サンプリン周波数をS2とすると、タップ係数変換回路
90により第2の等化回路50のタップ係数をS1/S
2倍補間したタップ係数を計算し、それを第1の等化回
路10のタップ係数にする。ただしタップ数の寡多に応
じてタップ打ち切りあるいはゼロ追加する。
【0206】ここで、以上の説明では、第1の等化回路
10の伝達特性を第2の等化回路50の伝達特性と等し
くするアルゴルズムにより第1の等化回路10の適応制
御を行ったが、次に説明するように、第1の等化回路1
0の伝達特性を逐次更新するアルゴリズムを採用するこ
ともできる。
【0207】まず、”更新”の意味を説明する。適応等
化が組み込まれた装置における第2の等化回路50の伝
達特性は、適応等化回路80によって、ある時間毎に最
適化される。DDSフォーマットの実施例では、第2の
等化回路50の伝達特性はドラム回転毎に最適化され
る。この最適化動作のことを”更新″と呼ぶ。DDSフ
ォーマットでは第2の等化回路50にトランスバーサル
フィルタを採用しているので、タップ係数の更新により
伝達特性更新を実現している。第2の等化回路50のタ
ップ係数をC2_t(k)とすると、更新動作は、 C2_t+1(k)=C2_t(k)+△(k) にて表すことができる。ここで、kはタップ番号で、2
4タップFIRフィルタであれば0〜23の整数であ
る。tはドラム回転番号で、ドラム回転毎にインクリメ
ントされる整数である。△は、タップ係数を修正する補
正値で、収束速度と安定度のトレードオフを考慮して値
決めした小さな数である。
【0208】このように、第2の等化回路50が適応等
化回路50によってドラム回転毎に更新される機能を持
つのであるから、第1の等化回路10もドラム回転毎に
逐次更新されるのが望ましい。
【0209】そこで、図31や図32に示すように、タ
ップ係数変換回路90にタップ係数更新回路91を設け
るようにする。
【0210】すなわち、図31に示すテープストリーマ
の再生系100Aは、タップ係数更新回路91とタップ
係数打ち切り回路92からなるタップ係数変換回路90
Aを備える。この再生系100Aでは、第1の等化回路
10に5タップのトランスバーサルフィルタ13Aが用
いられており、上記タップ係数打ち切り回路92でタッ
プ係数を打ち切ることにより、上記第2の等化回路50
を構成している11タップのトランスバーサルフィルタ
のタップ係数を上記第1の等化回路10における5タッ
プのトランスバーサルフィルタ13Aのタップ係数に変
換する。
【0211】また、図32に示すテープストリーマの再
生系100Bは、タップ係数更新回路91とゼロ追加回
路93からなるタップ係数変換回路90Bを備える。こ
の再生系100Bでは、第1の等化回路10に15タッ
プのトランスバーサルフィルタ13Bが用いられてお
り、上記ゼロ追加回路93でタップ係数にゼロを追加す
ることにより、上記第2の等化回路50を構成している
11タップのトランスバーサルフィルタのタップ係数を
上記第1の等化回路10における15タップのトランス
バーサルフィルタ13Bのタップ係数に変換する。
【0212】上記タップ係数更新回路91は、図33に
示すように、畳み込み積分回路911、タップ係数メモ
リ912及び更新トリガカウンタ913により構成され
ている。
【0213】ヘリカルスキャン方式ではドラム回転とタ
ップ係数の更新周期とを同期させるのが設計上便利なの
で、上記タップ係数更新回路91には、更新トリガ信号
としてドラム回転パルスが与えられる。また、上記タッ
プ係数更新回路91には、図示しないシステムコントロ
ーラから動作開始時の初期化信号を受け取る。
【0214】畳み込み積分回路911は、第1の等化回
路10と第2の等化回路50の現タップ係数を畳み込み
積分し、第1の等化回路10の次タップ係数を算出す
る。
【0215】また、タップ係数メモリ912は、更新信
号がアクティブになったときの畳み込み積分結果をラッ
チする。
【0216】また、更新トリガカウンタ913は、フラ
ット化信号と更新信号を生成し更新動作を制御する。偶
数番目のトリガ信号を第2の等化回路50の適応等化回
路80のフラット化信号として出力する。同様にタップ
係数メモリの更新入力に与える。奇数番目は何も出力し
ない。
【0217】このタップ係数更新回路91は、第2の等
化回路50の伝達特性をフラット化するためのフラット
化信号を上記第2の等化回路50の適応等化回路80に
供給する。上記フラット化信号がアクティブになると、
第2の等化回路50の伝達特性がフラット化される。
【0218】また、初期化信号がアクティブになると、
タップ係数メモリ912がリセットされ、第1の等化回
路10の伝達特性がフラット化される。
【0219】上記タップ係数更新回路91による更新動
作を図34のタイムチャートに示してある。
【0220】また、図35乃至図39には、図33にお
ける第1及び第2の等化回路10,50とタップ係数更
新回路91だけを抜粋し、動作を時系列順に並べて示し
てある。なお、簡単化のため、第1及び第2の等化回路
10,50のタップ係数を24タップに統一し、タップ
係数打ち切り回路92あるいはゼロ追加回路93は省い
て図示されている。
【0221】図35は、回路が動作開始した直後の状態
(t=0)を示している。このt=0の状態は、動作開
始直後なのでシステムコントローラが初期化信号を発す
ると、各部の動作は次のようになる。
【0222】すなわち、タップ係数メモリが初期化さ
れ、第1の等化回路10の伝達特性がフラット化され
る。また、更新トリガカウンタ913がリセットされ、
偶数トリガ信号をフラット化信号として、第2の等化回
路50の伝達特性がフラット化される。
【0223】図36は、t=1の状態を示している。t
=1の状態では、更新トリガカウンタ913のカウント
値は1(奇数)なので、更新信号もフラット化信号も出
力されない。したがって、各部の動作は次のようにな
る。
【0224】すなわち、タップ係数メモリ912は動か
ないので、第1の等化回路10のタップ係数C1_1(k)
は、 C1_1(k)=C1_0(k) すなわちt=0の値を保持する。
【0225】また、t=0の期間の再生波形を演算する
ことによって適応等化回路80は、t=1の第2の等化
回路50のタップ係数を決定する。すなわち、第2の等
化回路50のk番目のタップ係数C2_1(k)が、 C2_1(k)=C2_0(k)+Δ(k) (0≦k≦23) のように更新される。
【0226】したがって、t=1の期間は、第1の等化
回路10の伝達特性と第2の等化回路50の伝達特性の
積で与えられる 総合伝達特性=第1の等化回路の伝達特性×第2の等化
回路の伝達特性 なる総合伝達特性で等化される。
【0227】もっとも、この時点では第1の等化回路1
0がフラット特性なので、実質的には総合伝達特性は第
2等化回路50の伝達特性である。
【0228】図37は、t=2の状態を示している。t
=2の状態では、更新トリガカウンタ913のカウント
値は2(偶数)なので、更新信号とフラット化信号が出
力される。したがって、各部の動作は次のようになる。
【0229】すなわち、タップ係数メモリ912が更新
されて、第1の等化回路10のタップ係数C1_2(k)は、 C1_2(k)=C1_1(k)*C2_1(k) (ここで*は畳み込み
積分を示す) すなわち、第1及び第2の等化回路10,50の各タッ
プ係数C1_1(k),C2_1(k)の畳み込み積分になる。
【0230】また、フラット化信号が出力されて、 C2_2(k)=0(k≠センタータップ) すなわち、適応等化回路80により第2の等化回路50
がフラット化される。
【0231】この時点では第2の等化回路50がフラッ
ト特性なので、総合伝達特性は第1等化回路10の伝達
特性となる。
【0232】図38は、t=3の状態を示している。t
=3の状態では、更新トリガカウンタ913のカウント
値は3(奇数)なので、更新信号もフラット化信号も出
力されない。したがって、各部の動作は次のようにな
る。
【0233】すなわち、タップ係数メモリ912は動か
ないので、第1の等化回路10のタップ係数C1_3(k)
は、 C1_3(k)=C1_2(k) t=2の値を保持する。
【0234】また、適応等化回路80により第2の等化
回路50のk番目のタップ係数C2_3(k)が C2_3(k)=C2_2(k)+Δ(k)(0≦k≦23) のように更新される。
【0235】したがって、t=3の期間は、第1の等化
回路10の伝達特性と第2の等化回路50の伝達特性の
積で与えられる 総合伝達特性=第1の等化回路の伝達特性×第2の等化
回路の伝達特性 なる総合伝達特性で等化される。
【0236】図39は、t=4の状態を示している。t
=4の状態では、更新トリガカウンタ913のカウント
値は4(偶数)なので、更新信号とフラット化信号が出
力される。したがって、各部の動作は次のようになる。
【0237】すなわち、タップ係数メモリが更新され
て、第1の等化回路10のタップ係数C1_4(k)は、 C1_4(k)=C1_3(k)*C2_3(k)(ここで*は畳み込み積
分を示す) すなわち、第1及び第2の等化回路10,50の各タッ
プ係数C1_3(k)*C2_3(k)の畳み込み積分になる。
【0238】また、フラット化信号が出力されて、 C2_4(k)=0(k≠センタータップ) すなわち、適応等化回路80により第2の等化回路50
がフラット化される。
【0239】この時点では第2の等化回路50がフラッ
ト特性なので、総合伝達特性は第1の等化回路10の伝
達特性となる。
【0240】以上のアルゴリズムをまとめると次のよう
になる。 (起動時初期化動作t=0) 第1の等化回路の伝達特性がフラット化 第2の等化回路の伝達特性がフラット化
【0241】
【表7】
【0242】
【表8】
【0243】上述の図31及び図32におけるタップ係
数変換回路90に使用されるタップ係数更新回路91
は、図40に示すように簡略化することができる。
【0244】すなわち、図40に示すタップ係数更新回
路91Aは、第2の等化回路50の伝達特性をフラット
特性に固定することにより、図33における更新トリガ
カウンタ913を省略し、適応等化回路80が出力する
タップ係数更新情報△i(k)を第1の等化回路10に作
用させるようにしたものである。
【0245】適応等化回路80が出力する△i(k) はk
番目のタップ係数値を大きくするか、小さくするかを指
示する情報であるから、△i(k) を第1の等化回路10
に作用させても、総合伝達特性は正しく更新され、適応
等化が正しく行われる。
【0246】さらに、伝達特性がフラット化されたトラ
ンスバーサルフィルタ、例えば図41に示すように、6
番目のタップ係数k6のみが1で、それ以外のタップ係
数が全てゼロであるフラットな伝達特性の12タップト
ランスバーサルフィルタは、不要なかけ算回路及び加算
回路を除去し、さらにレジスタを除去することにより、
入出力直結とみなせるので、上記図40における第2の
等化回路50は、図42に示すように省略することがで
きる。
【0247】図41及び図42に示すタップ係数更新回
路91Aでは、図43のタイミングチャートに示すよう
な動作を行い、ドラム回転パルスエッジ毎にタップ係数
更新演算回路911Aにより C1_i+1(k)=C1_i(k)+△i(k) なる演算を行って第1の等化回路10のタップ係数C1_
i+1(k)を更新する。
【0248】このような構成のタップ係数更新回路91
Aを採用することにより、上述の図31や図32に示し
た再生系100A,100Bは、図44や図45に示す
再生系100C,100Dのように構成を簡略化するこ
とができる。
【0249】次に、タップ係数の畳み込み積分で総合伝
達特性を実現する例について説明する。
【0250】一般に、総合伝達特性を求めるには、次の
手順で2つの伝達特性の積を求めればよい。
【0251】1.第1の等化回路のタップ係数を離散フ
ーリエ変換して第1の等化回路の伝達特性の周波数応答
(w)を求める。wは角周波数である。
【0252】2.第2の等化回路のタップ係数を離散フ
ーリエ変換して第2の等化回路の伝達特性の周波数応答
(w)を求める。
【0253】3.総合周波数応答H(w)を H(w)=H(w)×H(w) により求める 4.総合周波数応答H(w)を離散逆フーリエ変換して第
1の等化回路の次タップ係数を求める。
【0254】しかし、トランスバーサルフィルタを利用
する本例では、 総合伝達特性を与えるタップ係数=第1及び第2の等化
回路のタップ係数の畳み込み積分 とすることによりフーリエ変換回路を省略することがで
きる。
【0255】ここで、図46の(A)に示すように第1
のインパルス応答特性を有する第1のフィルタと、図4
6の(B)に示すように第2のインパルス応答特性を有
する第1のフィルタを、図46の(C)に示すようにシ
リーズに接続したフィルタでは、第1のフィルタのイン
パルス応答1が次段の第2のフィルタへ入力されると、
出力には、第1のインバルス応答*第2のインパルス応
答(*は畳み込み積分を示す)が出現する。
【0256】すなわち、シリーズ接続されたフィルタの
総合インパルス応答は、個別フィルタのインパルス応答
の畳み込み積分に等しい。
【0257】本例ではフィルタとしてトランスバーサル
フィルタを使用するので、個別フィルタのインパルス応
答はタップ係数に等しい。したがって、第1及び第2の
等化回路10,50のタップ係数を畳み込み積分すれ
ば、総合伝達特性を与えるタップ係数が得られる。
【0258】図47乃至図53に演算例を示す。
【0259】図47は、t=i−1における第1の等化
回路10の伝達特性の周波数応答例を示している。
【0260】図48は、t=i−1における第1の等化
回路10のタップ係数例を示している。C1_i(k)に相当
する。ただし、ここでは図47に示した周波数応答例を
離散逆フーリエ変換してタップ係数を算出した。
【0261】図49は、t=iにおける第2の等化回路
50の伝達特性の周波数応答例を示している。
【0262】図50は、t=iにおける第2の等化回路
50のタップ係数例を示している。C2_i(k)に相当す
る。ただし、ここでは図49に示した周波数応答例を離
散逆フーリエ変換してタップ係数を算出した。
【0263】図51は、タップ係数C1_i(k)とタップ係
数C2_i(k)の畳み込み積分の結果を示している。これを
第1の等化回路10の次タップ係数C1_i+1(k)として利
用すればよい。
【0264】図52は、上記次タップ係数C1_i+1(k)を
離散フーリエ変換して算出した総合伝達特性の周波数応
答を示している。
【0265】図53は、図52に示した総合伝達特性の
周波数応答の正しさを確かめるために、図47に示した
第1の等化回路10の伝達特性の周波数応答と図49に
示した第2の等化回路50の伝達特性の周波数応答のか
け算で算出した総合伝達特性の周波数応答を示してい
る。
【0266】図52に示した周波数応答と図53に示し
た周波数応答は同特性であり、タップ係数の畳み込み積
分で求めた総合伝達特性図52は、周波数応答のかけ算
で求めた総合伝達特性図53と一致している。
【0267】以上、第1の等化回路10のサンプリング
周波数がチャンネルクロック周波数に略等しい場合につ
いて説明したが、上記第1の等化回路10のサンプリン
グ周波数がチャンネルクロック周波数と異なる場合に
は、例えば図54に示すように、タップ係数更新回路9
1とタップ係数補間回路94を備えたタップ係数変換回
路90Eを用いることにより、データレートの違いを解
消することができる。
【0268】この図54に示すテープストリーマの再生
系100Eは、第1の等化回路10のデータレート=1
50MHz、第2の等化回路50のデータレート=10
0MHzのようにデータレートが異なる場合を示してお
り、第2の等化回路50のタップ係数をタップ係数補間
回路94により150/100=1.5倍補間したタッ
プ係数を第1の等化回路10に与えるようになってい
る。
【0269】なお、タップ打ち切り回路92又はゼロ追
加回路93は本質的でないので省略されている。
【0270】なお、図55に示すように、タップ係数更
新回路91とタップ係数補間回路94の順序を入れ換え
た構成としてもよい。
【0271】上記第1の等化回路10のサンプリング周
波数がチャンネルクロック周波数と異なる場合に使用す
るタップ係数変換回路90Eの具体的な構成例を図56
に示す。
【0272】この図56に示すタップ係数変換回路90
Eは、畳み込み積分回路911、タップ係数メモリ91
2、更新トリガカウンタ913、×0.67間引き回路
914及び×1.5補間回路915により構成されてい
る。
【0273】このタップ係数変換回路90Eでは、×
0.67間引き回路914によって第1の等化回路10
の現タップ係数をS2/S1間引きしたタップ係数A
と、第2の等化回路50の現タップ係数Bについて、畳
み込み積分回路911により C=A*B(*は畳み込み積分を示す) なる畳み込み積分を行う。そして、その畳み込み積分結
果Cを×1.5補間回路915でS1/S2倍補間する
ことにより得られるタップ係数Dを第1の等化回路10
の次タップ係数とする。
【0274】上記タップ係数変換回路90Eは、図33
に示したタップ係数更新回路91と同様に、更新トリガ
信号としてドラム回転パルスが更新トリガカウンタに与
えられる。また、上記タップ係数変換回路90Eには、
図示しないシステムコントローラから動作開始時の初期
化信号を受け取る。そして、更新トリガカウンタは、偶
数番目のトリガ信号を更新信号及びフラット化信号とし
て出力する。
【0275】そして、タップ係数メモリは、更新信号で
タップ係数Dをラッチする。
【0276】また、第2の等化回路50の次伝達特性
は、フラット化信号でフラット化される。
【0277】ここで、上記×1.5補間回路915は、
例えば図57に示すように、3倍補間回路915A、1
/2間引き回路915B、×2回路915C及び24タ
ップ打ち切り回路915Dにより構成される。すなわ
ち、この×1.5補間回路915では3倍補間回路91
5Aにより3倍補間してから、1/2間引き回路915
Bによって1/2に間引くことで×1.5補間を行う。
なお、上記3倍補間回路915Aは、2ゼロ挿入回路9
15A1、LPF915A2及び×3回路915A3に
より構成される1.5倍補間するとタップ数が24タッ
プが36タップに増えてしまうので、24タップ打ち切
り回路915Dにより、タップ係数を24タップで打ち
切る。
【0278】上記×1.5補間回路915は、図58に
示すように、16タップ打ち切り回路915Eを入力段
に配置して、予め24タップのタップ係数を16タップ
に打ち切っておいてから3倍補間するように構成しても
よい。
【0279】また、×0.67間引き回路914は、図
59に示すように、×2補間回路914A、1/3間引
き回路914B、×3回路914C及び16タップ係数
を24タップ係数に変換するためのゼロ追加回路914
Eにより構成される。
【0280】上記×0.67間引き回路914は、図6
0に示すように、24タップ係数を36タップ係数に変
換するためのゼロ追加回路914Eを入力段に配置し
て、予め24タップのタップ係数を36タップ係数に変
換しておいてから2倍補間するように構成してもよい。
【0281】また、上記図56に示したタップ係数変換
回路90Eにおける×0.67間引き回路914を省略
して、図61や図62に示すような構成とすることもで
きる。
【0282】この図61に示すタップ係数変換回路90
Eは、×1.5補間回路915をタップ係数メモリ91
2の後段に移動し、×1.5補間回路915からタップ
係数を第1の等化回路10に与えるようにしたもので、
上述の図54に示した再生系100Eに対応している。
【0283】また、図62に示すタップ係数変換回路9
0Eは、第2の等化回路50の現タップ係数を×1.5
補間回路915を介してタップ係数更新回路91に与え
るようにしたもので、上述の図55に示した再生系10
0Eに対応している。この図62に示すタップ係数変換
回路90Eでは、第1の等化回路10の現タップ係数A
と、×1.5補間回路915によって第2の等化回路5
0の現タップ係数をS1/S2補間したタップ係数Bに
ついて、畳み込み積分回路911によりC=A*B(*
は畳み込み積分を示す)なる畳み込み積分を行う。そし
て、その畳み込み積分結果Cを第1の等化回路10の次
タップ係数とする。タップ係数メモリ912は、更新信
号で畳み込み積分結果Cすなわち第1の等化回路10の
次タップ係数をラッチする。第2の等化回路50の次伝
達特性は、フラット化信号でフラットにされる。
【0284】以上、第1及び等化回路10,50にトラ
ンスバーサルフィルタを採用する場合を述べたが、一般
化すると、第1の等化回路10のサンプリング周波数が
チャンネルクロック周波数よりも高い場合には、上記第
1の等化回路10の次伝達特性を、上記第2の等化回路
50の周波数帯域内に当たる帯域aと上記第2の等化回
路50の周波数帯域外に当たる帯域bに分けて、上記第
1の等化回路10の帯域aの次伝達特性を当該第1の等
化回路10の帯域aの現伝達特性×上記第2の等化回路
50の現伝達特性とし、上記第1の等化回路10の帯域
bの次伝達特性を0とし、かつ、上記第2の等化回路5
0の次伝達特性をフラット化することにより、対応する
ことができる。
【0285】また、このように第1の等化回路10のサ
ンプリング周波数がチャンネルクロック周波数と異なる
場合にも、上述の第1の等化回路10のサンプリング周
波数がチャンネルクロック周波数に略等しい場合の図4
4や図45に示した再生系100C、100Dと同様
に、第2の等化回路50を省略して、図63に示すテー
プストリーマの再生系100Fのように構成を簡略化す
ることができる。
【0286】第2の等化回路50を省略して場合のタッ
プ係数変換回路90Fでは、その要部構成を図64に示
してあるように、上述の図42に示したタップ係数更新
回路91Aにより得られる第1の等化回路10の現タッ
プ係数Aを×1.5補間回路915を介して第1の等化
回路10に与える。
【0287】適応等化回路80が出力するタップ係数更
新情報△i(k)を第1の等化回路10のタップ係数に作用
させるために、×1.5補間回路前段から、第1の等化
回路10の現タップ係数Dをfc/S1間引きしたタッ
プ係数Aを取り出している。
【0288】タップ係数更新演算回路91Aは、タップ
係数メモリから出力される現タップ係数C1_i(k)と適応
等化回路80が出力するタップ係数更新情報△i(k)か
ら、次タップ係数C1_i+1(k)を C1_i+1(k)=C1_i(k)+△i(k) なる演算により求めて、第1の等化回路10の現タップ
係数Aを更新する。
【0289】×1.5補間回路915は、タップ係数更
新演算回路91Aにより更新された現タップ係数をS1
/fc補間したタップ係数を算出し、第1の等化回路1
0のタップ係数Dとする。
【0290】
【発明の効果】本発明に係る信号処理回路では、PLL
回路前段の第1の等化回路をトランスバーサルフィルタ
にすることにより、上記PLL回路の動作を安定化する
ことができる。
【0291】すなわち、アナログイコライザは伝達特性
の可変範囲が狭いので等化誤差が残留するが、トランス
バーサルフィルタの可変範囲は広いので等化誤差をミニ
マイズできるので、その結果PLL回路の動作を安定化
することができる。
【0292】また、本発明に係る信号処理回路では、第
1の等化回路を適応等化することにより、上記PLL回
路の動作を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したDDS4規格に準拠したテー
プストリーマの再生系の構成を示すブロック図である。
【図2】上記テープストリーマの再生系におけるPLL
回路の原理的な構成を示すブロック図である。
【図3】上記テープストリーマの再生系における補間回
路の構成を示すブロック図である。
【図4】上記補間回路による4倍補間の動作を模式的に
示す図である。
【図5】4倍補間回路の具体例を示すブロック図であ
る。
【図6】上記4倍補間回路を構成するゼロ3個挿入回路
の動作を示すタイムチャートである。
【図7】上記4倍補間回路による4倍補間処理過程での
各種周波数スペクトラムを示す図である。
【図8】×4補間フィルタに求められる伝達特性の例を
示す図である。
【図9】逆フーリエ変換で得たインパルス応答を64ポ
イントで打ち切った結果を示す図である。
【図10】600MHzで動作するLPFのある時刻m
を観測した場合に、m=4nで係数k1 ,k4 ,k8 ,
k12・・・の積和回路が非ゼロになる状態を示す図であ
る。
【図11】600MHzで動作するLPFのある時刻m
を観測した場合に、m=4n−1で係数k1 ,k5 ,k
9 ,k13・・・の積和回路が非ゼロになる状態を示す図
である。
【図12】600MHzで動作するLPFのある時刻m
を観測した場合に、m=4n−2で係数k2 ,k6 ,k
10,k14・・・の積和回路が非ゼロになる状態を示す図
である。
【図13】600MHzで動作するLPFのある時刻m
を観測した場合に、m=4n−3で係数k3 ,k7 ,k
11,k15・・・の積和回路が非ゼロになる状態を示す図
である。
【図14】1クロックでパラレルに4倍補間データを得
るようにした補間回路の構成を示す図である。
【図15】ナイキスト周波数の1/4でカットオフする
LPFのインパルス応答を示す図である。
【図16】ナイキスト周波数の1/16でカットオフす
るLPFのインパルス応答を示す図である。
【図17】直線補間回路の実現方法を模式的に示す図で
ある。
【図18】4倍補間回路と4倍直線補間回路を組み合わ
せて構成した16倍補間回路を示すブロック図である。
【図19】1.5倍オーバーサンプリングされたPR1
チャネル出力例を示す図である。
【図20】上記PR1チャネル出力を×16倍補間した
波形例を示す図である。
【図21】上記PR1チャネル出力を×16倍補間した
波形例のアイパターンを示す図である。
【図22】上記テープストリーマの再生系におけるPL
L回路の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図23】上記PLL回路におけるゼロクロス点検出回
路の構成を示すブロック図である。
【図24】上記PLL回路の動作を示すタイムチャート
である。
【図25】上記テープストリーマの再生系におけるバッ
ファメモリの具体例を示すブロック図である。
【図26】上記バッファメモリの他の構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】上記バッファメモリを構成しているデュアル
ポートRAMをリングメモリとして模式的に示す図であ
る。
【図28】×1ADCサンプル用のPLL回路の構成を
示すブロック図である。
【図29】×1ADCサンプル用のバッファメモリの構
成を示すブロック図である。
【図30】メモリバンクへの検出点データの格納状態を
模式的に示す図である。
【図31】タップ係数設定回路の構成例を示すブロック
図である。
【図32】タップ係数設定回路の他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図33】上記タップ係数設定回路に使用されるタップ
係数更新回路の構成と示すブロック図である。
【図34】上記タップ係数更新回路の動作を示すタイム
チャートである。
【図35】等化回路の更新動作例(t=0)を模式的に
示す図である。
【図36】等化回路の更新動作例(t=1)を模式的に
示す図である。
【図37】等化回路の更新動作例(t=2)を模式的に
示す図である。
【図38】等化回路の更新動作例(t=3)を模式的に
示す図である。
【図39】等化回路の更新動作例(t=4)を模式的に
示す図である。
【図40】タップ係数更新回路の他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図41】伝達特性がフラット化されたトランスバーサ
ルフィルタの説明に供する図である。
【図42】上記タップ係数更新回路のさらに他の構成例
を示すブロック図である。
【図43】図42に示したタップ係数更新回路の動作を
示すタイミングチャートである。
【図44】本発明を適用したテープストリーマの再生系
の他の構成例を示すブロック図である。
【図45】本発明を適用したテープストリーマの再生系
のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図46】本発明を適用したテープストリーマの再生系
における総合伝達特性のインパルス応答特性の説明に供
する図である。
【図47】t=iにおける第1の等化回路の伝達特性の
周波数応答例を示す図である。
【図48】t=iにおける第1の等化回路のタップ係数
例を示す図である。
【図49】t=iにおける第2の等化回路の伝達特性の
周波数応答例を示す図である。
【図50】t=iにおける第2の等化回路のタップ係数
例を示す図である。
【図51】タップ係数C1_i(k)とタップ係数C2_i(k)の
畳み込み積分の結果を示す図である。
【図52】上記次タップ係数C1_i+1(k)を離散フーリエ
変換して算出した総合伝達特性の周波数応答を示す図で
ある。
【図53】図52に示した総合伝達特性の周波数応答の
正しさを確かめるために、図47に示した第1の等化回
路の伝達特性の周波数応答と図49に示した第2の等化
回路の伝達特性の周波数応答のかけ算で算出した総合伝
達特性の周波数応答を示す図である。
【図54】上記第1の等化回路のサンプリング周波数が
チャンネルクロック周波数と異なる場合におけるタップ
係数変換回路の構成を示すブロック図である。
【図55】上記タップ係数変換回路の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図56】上記第1の等化回路のサンプリング周波数が
チャンネルクロック周波数と異なる場合に使用するタッ
プ係数変換回路の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図57】上記タップ係数変換回路における×1.5補
間回路の構成例を示すブロック図である。
【図58】上記×1.5補間回路の他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図59】上記タップ係数変換回路における×0.67
間引き回路の構成例を示すブロック図である。
【図60】上記タップ係数変換回路における×0.67
間引き回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図61】上記第1の等化回路のサンプリング周波数が
チャンネルクロック周波数と異なる場合に使用するタッ
プ係数変換回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図62】上記第1の等化回路のサンプリング周波数が
チャンネルクロック周波数と異なる場合に使用するタッ
プ係数変換回路のさらに他の構成例を示すブロック図で
ある。
【図63】本発明を適用したテープストリーマの再生系
の他の構成例を示すブロック図である。
【図64】第2の等化回路を省略した場合のタップ係数
設定回路の要部構成を示すブロック図である。
【図65】DDS4規格に準拠した従来のテープストリ
ーマの記録系の構成を示すブロック図である。
【図66】DDS4規格に準拠した従来のテープストリ
ーマの再生系の構成を示すブロック図である。
【図67】DDS4規格で採用されているPR1伝達特
性を示す図である。
【図68】上記テープストリーマの再生系におけるPR
1チャネル出力アイパターンを示す図である。
【図69】再生ヘッドが摩耗あるいは汚れて再生周波数
特性が工場出荷時から変化してしまった場合に相当する
アイパターンを示す図である。
【図70】オフトラックで再生信号が低下してしまった
場合のアイパターンを示す図である。
【図71】第1の等化回路にデジタルトランスバーサル
フィルタを採用したテープストリーマの再生系の構成を
示すブロック図である。
【図72】PLL回路をデジタル入力タイプにしたテー
プストリーマの再生系の構成を示すブロック図である。
【図73】2倍オーバーサンプリング時のPR1チャネ
ル出力アイパターンを示す図である。
【図74】3倍オーバーサンプリング時のPR1チャネ
ル出力アイパターンを示す図である。
【図75】4倍オーバーサンプリング時のPR1チャネ
ル出力アイパターンを示す図である。
【図76】6倍オーバーサンプリング時のPR1チャネ
ル出力アイパターンを示す図である。
【図77】10倍オーバーサンプリング時のPR1チャ
ネル出力アイパターンを示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ、2 再生ヘッド、3 再生増幅器、4
ロータリトランス、10 第1の等化回路、11 L
PF、12 ADC、13,13A,13B トランス
バーサルフィルタ、20,20A,20B,20C 補
間回路、21 ゼロ挿入回路、22 LPF、23 か
け算回路、30 PLL回路、31 ゼロクロス点検出
回路、32 周期検出部、33 間引き補正量計算部、
34 間引き周期補正部、35 次検出点絶対番号計算
部、36,37検出部、40,41A,41B,41C
バッファメモリ、41 デュアルポートRAM、42
バッファエンプティ検出回路、43 書き込みアドレ
スカウンタ、44 読み出しアドレスカウンタ、50
第2の等化回路、60 ビタビデコーダ、70 10/
8変換回路、80 適応等化回路、90,90A,90
B,90E,90F タップ係数変換回路、91,91
A タップ係数更新回路、92 打ち切り回路、93
ゼロ追加回路、94 タップ係数補間回路、100,1
00A,100B,100C,100D,100E,1
00F 再生系、401 カウンタ、402 剰余(mo
d) 回路、403 加算器、405,406切替え回
路、407,408 メモリバンク、421 剰余(mo
d) 回路、422アドレス差検出回路、423 判定回
路、428 VCO、911 畳み込み積分回路、91
1A タップ係数更新演算回路、912 タップ係数メ
モリ、913 更新トリガカウンタ、914 ×0.6
7間引き回路、915 ×1.5補間回路

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生信号をデジタル化した再生データが
    第1の等化回路を介して入力されるフェーズロックドル
    ープ(PLL:Phase Locked Loop) 回路を備える信号処理回
    路であって、 上記第1の等化回路をトランスバーサルフィルタにて構
    成したことを特徴とする信号処理回路。
  2. 【請求項2】 上記第1の等化回路を適応等化すること
    を特徴とする請求項1記載の信号処理回路。
  3. 【請求項3】 上記PLL回路の後段に配置した第2の
    等化回路を備え、 上記第1の等化回路のサンプリング周波数がチャネルク
    ロック周波数に略等しくされ、上記第1の等化回路の次
    伝達特性が当該第1の等化回路の現伝達特性×上記第2
    の等化回路の現伝達特性に等しくされ、かつ、上記第2
    の等化回路の次伝達特性をフラット化されることを特徴
    とする請求項1記載の信号処理回路。
  4. 【請求項4】 上記第1の等化回路と上記第2の等化回
    路にトランスバーサルフィルタを用い、上記第1の等化
    回路の次タップ係数を上記第1の等化回路の現タップ係
    数と第2の等化回路の現タップ係数の畳み込み積分の結
    果とすることで等伝達特性を得ることを特徴とする請求
    項3記載の信号処理回路。
  5. 【請求項5】 上記PLL回路の後段に配置した適応等
    化回路を備え、 上記適応等化回路が出力するタップ係数更新情報をk番
    目の次タップ係数=k番目の現タップ係数+k番目のタ
    ップ係数更新情報として上記第1の等化回路のタップ係
    数に作用させ、上記第1の等化回路を適応等化すること
    を特徴とする請求項2記載の信号処理回路。
  6. 【請求項6】 上記PLL回路の後段に配置した第2の
    等化回路を備え、 上記第1の等化回路のサンプリング周波数>チャネルク
    ロック周波数とされ、上記第1の等化回路の次伝達特性
    が、上記第2の等化回路の周波数帯域内に当たる帯域a
    と上記第2の等化回路の周波数帯域外に当たる帯域bに
    分けて、上記第1の等化回路の帯域aの次伝達特性が当
    該第1の等化回路の帯域aの現伝達特性×上記第2の等
    化回路の現伝達特性とされ、上記第1の等化回路の帯域
    bの次伝達特性=0とされ、かつ、上記第2の等化回路
    の次伝達特性がフラット化されることを特徴とする請求
    項1記載の信号処理回路。
  7. 【請求項7】 上記第1の等化回路と上記第2の等化回
    路にトランスバーサルフィルタを用い、 上記第1の等化回路のサンプリング周波数=S1、チャ
    ネルクロック周波数=fcとして、 上記第1の等化回路の現タップ係数をfc/S1間引き
    したタップ係数Aと上記第2の等化回路の現タップ係数
    Bの畳み込み積分を行い C=A*B(*は畳み込み積分を示す) なる畳み込み積分結果Cを得て、 この畳み込み積分結果CをS1/fc倍補間してタップ
    係数Dを求め、 このタップ係数Dを上記第1の等化回路の次タップ係数
    とすることを特徴とする請求項6記載の信号処理回路。
  8. 【請求項8】 上記第1の等化回路と上記第2の等化回
    路にトランスバーサルフィルタを用い、 上記第1の等化回路のサンプリング周波数=S1、チャ
    ネルクロック周波数=fcとして、 上記第1の等化回路の現タップ係数Aと上記第2の等化
    回路の現タップ係数をS1/fc倍補間したタップ係数
    Bの畳み込み積分を行い C=A*B(*は畳み込み積分を示す) なる畳み込み積分結果Cを得て、 この畳み込み積分結果Cを上記第1の等化回路の次タッ
    プ係数とすることを特徴とする請求項6記載の信号処理
    回路。
  9. 【請求項9】 上記PLL回路の後段に配置した適応等
    化回路を備え、 チャネルクロック周波数fcと上記第1の等化回路のサ
    ンプリング周波数S1との関係をfc<S1とし、 上記第1の等化回路の現タップ係数をfc/S1間引き
    したタップ係数Aを求め、 タップ係数Aのk番目の次タップ係数=タップ係数Aの
    k番目の現タップ係数+k番目のタップ係数更新情報 にて上記タップ係数Aの次タップ係数を計算し、 上記タップ係数Aの次タップ係数をS1/fc補間した
    タップ係数Bを上記第1の等化回路の次タップ係数とし
    て上記第1の等化回路を適応等化することを特徴とする
    請求項2記載の信号処理回路。
  10. 【請求項10】 再生信号をサンプリングしてデジタル
    化するアナログ・デジタル変換器(ADC:analog-to-digi
    tal converter)と、 上記ADCの出力が供給されるデジタル・フェーズロッ
    クドループ(PLL:PhaseLocked Loop) 回路を備え、 上記ADCの出力をデジタル信号のまま上記デジタル・
    PLL回路に入力し、検出点電圧を取り出すことを特徴
    とする信号処理回路。
  11. 【請求項11】 上記ADCと上記デジタル・PLL回
    路との間に配置されたデジタルトランスバーサルフィル
    タからなる第1の等化回路を備えることを特徴とする請
    求項10記載の信号処理回路。
  12. 【請求項12】 上記第1の等化回路と上記デジタル・
    PLL回路との間に配置され、チャネルクロック周期に
    近いまばらなサンプリングデータを補間する補間回路を
    備えることを特徴とする請求項11記載の信号処理回
    路。
  13. 【請求項13】 上記ADCのサンプリング周波数は、
    チャネルクロック周波数と略等しいことを特徴とする請
    求項12記載の信号処理回路。
  14. 【請求項14】 上記補間回路は、補間用トランスバー
    サルフィルタとR倍補間回路とを備え、 上記補間用トランスバーサルフィルタのタップをRおき
    に間引くこと特徴とする請求項12記載の信号処理回
    路。
  15. 【請求項15】 上記R倍補間回路は、R個のトランス
    バーサルフィルタを用いて、パラレル化されていること
    を特徴とする請求項14記載の信号処理回路。
  16. 【請求項16】 上記補間回路は、トランスバーサルフ
    ィルタによる低倍率補間回路と、この低倍率補間回路の
    後段に配置されたQ倍直線補間回路とからなることを請
    求項12記載の信号処理回路。
  17. 【請求項17】 上記Q倍直線補間回路をQ個の線補間
    回路を用いて、パラレル化されていることを特徴とする
    請求項16記載の信号処理回路。
  18. 【請求項18】 上記PLL回路は、R×Qパラレル化
    されたS×R×Q倍補間データ系列が上記補間回路から
    入力され、S>1の場合に、同パラレルデータから、検
    出点に最も近いデータを0又は1つセレクトするデータ
    セレクタと、上記データセレクタを制御する1つの検出
    点計算回路と、検出点の個数(0,1)を報知する回路
    を備えることを特徴とする請求項12記載の信号処理回
    路。
  19. 【請求項19】 上記PLL回路は、R×Qパラレル化
    されたS×R×Q倍補間データ系列が上記補間回路から
    入力され、S≦1の場合に、同パラレルデータから、検
    出点に最も近いデータを0又は1つ又は2つセレクトす
    るための2つのデータセレクタと、データセレクタを制
    御する2つの検出点計算回路と、検出点の個数(0,
    1,2)を報知する回路を備えることを特徴とする請求
    項12記載の信号処理回路。
  20. 【請求項20】 上記PLL回路は、P×R×Qパラレ
    ル化されたS×R×Q倍補間データ系列が上記補間回路
    から入力され、同パラレルデータから検出点に最も近い
    データを最大検出点個数セレクトするためのDmax 個の
    データセレクタと、Dmax 個のデータセレクタを制御す
    るDmax 個の検出点計算回路と、検出点の個数を報知す
    る回路を備えるを備えることを特徴とする請求項12記
    載の信号処理回路。
  21. 【請求項21】上記PLL回路は、間引き間隔をd、間
    引き周期補正量△dとして、 d=d±△d で更新され、周波数偏差を吸収する間引き周期補正手段
    を備え、 上記間引き周期補正手段に与えられる間引き周期補正量
    △dの値が応答速度に応じて切り換えられることを特徴
    とする請求項11記載の信号処理回路。
  22. 【請求項22】 上記PLL回路の出力が書き込まれ、
    その内容が別の読み出しクロックで読み出されるバッフ
    ァメモリが上記PLL回路の後段に配置されていること
    を特徴とする請求項11記載の信号処理回路。
  23. 【請求項23】 上記バッファメモリは、2バンク構成
    とされ、S≦1にしたとき、上記PLL回路から出力さ
    れる奇数番目検出点データと偶数番目検出点データが上
    記2バンク構成のバッファメモリに振り分けて書き込ま
    れることを特徴とする請求項22記載の信号処理回路。
  24. 【請求項24】 上記バッファメモリは、P×R×Qパ
    ラレル化されたS×R×Q倍補間データ系列が入力され
    る上記PLL回路から同時出力される最大検出点個数D
    max Dmax=Int(P/S)+1 をバンク数とするDmaxバンク構成とされ、 上記PLL回路が報知する検出点個数をD(D≦Dma
    x)として、上記PLL回路から出力される検出点デー
    タが上記Dバンクのバッファメモリに書き込まれること
    を特徴とする請求項22記載の信号処理回路。
  25. 【請求項25】 上記バッファメモリの読み出しクロッ
    クは、チャネルクロック周波数よりも高いことを特徴と
    する請求項22記載の信号処理回路。
  26. 【請求項26】 上記バッファメモリは、データエンプ
    ティ時にデータエンプティ信号を出力するバッファエン
    プティ検出回路を備え、上記データエンプティ信号で後
    段回路の動作を停止させることを特徴とする請求項25
    記載の信号処理回路。
  27. 【請求項27】 上記読み出しクロックを生成する電圧
    制御型発振器(VCO:voltage contorolled oscillator)を
    備えることを特徴とする請求項22記載の信号処理回
    路。
  28. 【請求項28】 上記バッファメモリがデータエンプテ
    ィにもデータオーバーフローにもならないように上記V
    COの発振周波数を制御することを特徴とする請求項2
    7記載の信号処理回路。
  29. 【請求項29】 上記バッファメモリの読み出しアドレ
    スが、 (書き込みアドレス−読み出しアドレス)>最大化 になるように上記VCOを帰還制御することを特徴とす
    る請求項28記載の信号処理回路。
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