JP2002157027A - 電力変換装置及び半導体装置 - Google Patents

電力変換装置及び半導体装置

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JP2002157027A
JP2002157027A JP2000352604A JP2000352604A JP2002157027A JP 2002157027 A JP2002157027 A JP 2002157027A JP 2000352604 A JP2000352604 A JP 2000352604A JP 2000352604 A JP2000352604 A JP 2000352604A JP 2002157027 A JP2002157027 A JP 2002157027A
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semiconductor
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semiconductor substrate
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Yukihisa Yasuda
幸央 安田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体として回路規模を縮小できる電力変
換装置を得る。 【解決手段】 電力変換装置1は、半導体装置2と半導
体装置3とを個別に備えている。半導体装置2は、IG
BT19等の電力変換素子と、ツェナーダイオード2
0,21と、波形整形回路30と、加熱遮断回路31
と、保護素子14とが、p形シリコン基板を用いた同一
のチップ上に形成された構成を有している。半導体装置
3は、シュミット回路9と、電源回路10と、高電圧検
出回路11と、保護素子13と、論理ゲート16と、p
npトランジスタ17によって構成された出力回路と
が、p形シリコン基板を用いた同一のチップ上に形成さ
れた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力変換素子を
備える電力変換装置の構成、及び該電力変換装置に用い
られる半導体装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の電力変換装置101の
構成を示す回路図である。図13では、従来の電力変換
装置101を、イグニッションコイル105の駆動装置
へ適用した場合の例を示している。イグニッションコイ
ル105は、自動車のエンジンに用いられる点火プラグ
104を制御するものである。電力変換装置101は、
半導体装置102と半導体装置103とを個別に備えて
いる。半導体装置102は、IGBT(絶縁ゲートバイ
ポーラトランジスタ)119等の電力変換素子と、ツェ
ナーダイオード120,121とが、シリコン基板を用
いた同一のチップ上に形成された構成を有している。こ
こで、IGBTの代わりに、パワーMOSFETやバイ
ポーラパワートランジスタ等の素子を採用してもよい。
但し、電力変換素子としていずれの素子を採用するかは
本願発明にとって重要ではなく、既存及び現在研究され
ているいずれの素子を採用してもよい。そこで、以降の
説明では、電力変換素子としてIGBTが採用される場
合を例にとり説明する。
【0003】ツェナーダイオード120,121は、イ
グニッションコイルを駆動するための駆動装置に特有の
素子である。IGBT119は、セルと呼ばれる小さな
素子の集合体として構成されており、これらのセルのエ
ミッタ配線を2系統に分割して、それぞれのエミッタ配
線に接続されるセルの数に意図的に差がつけられてい
る。エミッタに流れる電流の大きさはセル数の比で決ま
るため、電力変換素子に流れる電流に対して一意的な相
関関係を有する微小電流を検出することにより、IGB
T119のコレクタ電流(電力変換素子に流れる主電
流)を間接的に計測することが可能となる。
【0004】半導体装置103は、差電圧比較回路10
9と、電源回路110と、高電圧検出回路111と、保
護素子113,114と、タイマ回路115と、論理ゲ
ート116と、npnトランジスタ117によって構成
された出力回路と、負帰還制御回路118とが、シリコ
ン基板を用いた同一のチップ上に形成された構成を有し
ている。
【0005】差電圧比較回路109は、2つの入力端子
を有しており、第1の入力端子は、抵抗及びコンデンサ
から成る回路を介して、電力変換装置101の端子10
7(図示しない制御装置からの制御入力端子)に接続さ
れている。また、第2の入力端子は、上記回路を介し
て、電力変換装置101の端子108(図示しない上記
制御装置からの基準電位入力用端子)に接続されてい
る。また、差電圧比較回路109は、半導体装置103
に用いられているシリコン基板の電位が変動することに
起因する誤動作を防止するために、ヒステリシス特性を
呈する波形整形機能を有している。差電圧比較回路10
9は、ヒステリシス特性を呈するシュミット回路や、そ
の他の素子によって構成されている。
【0006】タイマ回路115は、IGBT119が長
時間連続して通電された場合に生じる、発熱に起因する
IGBT119の破損を防止するために設けられてい
る。IGBT119が所定時間(数百ミリ秒)以上連続
して通電され、コンパレータの正相入力端子に入力され
るコンデンサの電圧(IGBT119の通電時間に比例
する)が、逆相入力端子に入力される所定の定電圧より
も高くなった場合に、IGBT119の発熱量が大きく
なったとみなして、npnトランジスタ117の駆動を
停止するための信号を論理ゲート116に入力するもの
である。
【0007】電源回路110は、半導体装置103の内
部に設けられている各種回路を駆動するための電源を供
給する回路である。自動車のバッテリ電圧(バッテリ1
06の電圧)は広範囲(数V〜24V程度)に変動する
ため、タイマ回路115や、差電圧比較回路109が有
する波形整形回路等を安定して動作させるために、バッ
テリ106の電圧によらずに一定の電源電圧を発生する
電源回路110を設けたものである。
【0008】高電圧検出回路111は、バッテリ106
の電圧が異常に高くなった場合に、破損を防止するため
にIGBT119の駆動を強制的に停止させる機能を有
している。バッテリ106の電圧が所定の電圧(約30
V)よりも高くなったことを検知して、npnトランジ
スタ117の駆動を停止するための信号を論理ゲート1
16に入力するものである。
【0009】負帰還制御回路118は、IGBT119
のエミッタ電流の値を検出して、所定の値以上の主電流
が流れないようにIGBT119の動作を制御する機能
を有している。逆相入力端子に入力される電圧(IGB
T119のエミッタに接続された抵抗の電圧であり、エ
ミッタ電流に比例する)が、正相入力端子に入力される
所定の定電圧よりも高くなった場合に、IGBT119
の駆動を停止するための信号をIGBT119のベース
電極に入力するものである。
【0010】保護素子113,114は、回路に印加さ
れる電圧が所定の電圧以上に上昇しないように抑制する
ことにより、回路を保護する機能を有している。
【0011】半導体装置103の制御動作によってIG
BT119が駆動されると、イグニッションコイル10
5の一次巻線側(電力変換装置101側)に電流が流
れ、これにより発生した一次巻線電圧は、イグニッショ
ンコイル105の二次巻線側(点火プラグ104側)
に、巻数比倍されて伝達される。この電圧によって点火
プラグ104のギャップ間に火花が発生し、シリンダ
(図示しない)内の燃料が燃焼されて、エンジンとして
の動力が得られる。
【0012】イグニッションコイル105の一次巻線側
に電流が流れている状態からIGBT119の駆動を停
止して電流を遮断すると、イグニッションコイル105
に蓄えられたエネルギーによって、IGBT119のコ
レクタ電圧を正方向に引き上げる力(逆起電力)が発生
する。このとき、ツェナーダイオード120の逆方向耐
圧を超える電圧が発生すると、ツェナーダイオード12
0が駆動し、その結果IGBT119のゲート電圧が上
昇して、OFF状態にあるIGBT119が駆動され
る。これにより、コレクタ電圧が一定状態に保たれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した従来の電力変換装置によると、半導体装置10
3の内部に差電圧比較回路109、タイマ回路115、
負帰還制御回路118等の多くの回路が形成されてお
り、特に半導体装置103の回路規模が大きくなるとい
う問題があった。
【0014】本発明はかかる問題を解決するために成さ
れたものであり、装置全体として回路規模を縮小できる
電力変換装置、及び該電力変換装置に用いられる半導体
装置を得ることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の電力変換装置は、第1の半導体基板、第1の半
導体基板上に形成された電力変換素子及び、第1の半導
体基板上に形成され、電力変換素子が形成されている部
分の第1の半導体基板の温度を検出して、該温度が所定
の温度以上に達した場合に、電力変換素子の駆動を停止
する遮断回路を有する第1の半導体装置と、第1の半導
体基板とは異なる第2の半導体基板上に形成され、外部
の制御装置から入力される信号に基づいて、電力変換素
子の駆動を制御するための制御信号を生成し、該制御信
号を第1の半導体装置に入力する第2の半導体装置とを
備えるものである。
【0016】また、この発明のうち請求項2に記載の電
力変換装置は、請求項1に記載の電力変換装置であっ
て、第1の半導体装置は、第1の半導体基板上に形成さ
れた、ヒステリシス特性を呈する波形整形回路をさらに
有しており、波形整形回路は、自身の入力端子に入力さ
れる電位を駆動電力として動作することを特徴とするも
のである。
【0017】また、この発明のうち請求項3に記載の電
力変換装置は、請求項1又は2に記載の電力変換装置で
あって、第2の半導体装置は、第2の半導体基板上に形
成された、制御信号を出力する出力回路を有しており、
出力回路は、n形の半導体層内に形成された、pnpト
ランジスタ又はpチャネルMOSFETによって構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0018】また、この発明のうち請求項4に記載の電
力変換装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の電
力変換装置であって、第1の半導体装置と第2の半導体
装置とは、GNDレベルが与えられるGND端子を個別
に有していることを特徴とするものである。
【0019】また、この発明のうち請求項5に記載の電
力変換装置は、請求項4に記載の電力変換装置であっ
て、第1の半導体装置のGNDレベルと、第2の半導体
装置のGNDレベルとの間の電位差を所定値以内に制限
する電圧制限回路をさらに備えることを特徴とするもの
である。
【0020】また、この発明のうち請求項6に記載の電
力変換装置は、請求項5に記載の電力変換装置であっ
て、電圧制限回路は、第2の半導体基板上に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0021】また、この発明のうち請求項7に記載の電
力変換装置は、第1の半導体基板上に形成された電力変
換素子を有する第1の半導体装置と、第1の半導体基板
とは異なる第2の半導体基板上に形成され、外部の制御
装置から入力される信号に基づいて、電力変換素子の駆
動を制御するための制御信号を生成し、該制御信号を第
1の半導体装置に入力する第2の半導体装置とを備え、
第1の半導体装置と第2の半導体装置とは、GNDレベ
ルが与えられるGND端子を個別に有していることを特
徴とするものである。
【0022】また、この発明のうち請求項8に記載の電
力変換装置は、請求項7に記載の電力変換装置であっ
て、第1の半導体装置のGNDレベルと、第2の半導体
装置のGNDレベルとの間の電位差を所定値以内に制限
する電圧制限回路をさらに備えることを特徴とするもの
である。
【0023】また、この発明のうち請求項9に記載の電
力変換装置は、請求項8に記載の電力変換装置であっ
て、電圧制限回路は、第2の半導体基板上に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0024】また、この発明のうち請求項10に記載の
半導体装置は、半導体基板と、半導体基板上に形成され
た電力変換素子と、半導体基板上に形成され、電力変換
素子が形成されている部分の半導体基板の温度を検出し
て、該温度が所定の温度以上に達した場合に、電力変換
素子の駆動を停止する遮断回路とを備えるものである。
【0025】また、この発明のうち請求項11に記載の
半導体装置は、請求項10に記載の半導体装置であっ
て、半導体装置は、半導体基板上に形成された、ヒステ
リシス特性を呈する波形整形回路をさらに備え、波形整
形回路は、自身の入力端子に入力される電位を駆動電力
として動作することを特徴とするものである。
【0026】また、この発明のうち請求項12に記載の
半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板
上に形成された、第1導電型とは異なる第2導電型の半
導体層と、半導体層内に形成された第1導電型の第1の
不純物導入領域を一方電極とし、半導体層内に形成され
た第2導電型の第2の不純物導入領域を他方電極とする
第1のツェナーダイオードと、半導体層内に形成された
第1導電型の第3の不純物導入領域を一方電極とし、半
導体層内に形成され、第1のツェナーダイオードの他方
電極に接続された、第2導電型の第4の不純物導入領域
を他方電極とする第2のツェナーダイオードと、半導体
層の主面上に形成され、半導体層の電位を第1のツェナ
ーダイオードの逆方向電圧以上の電位に固定するための
配線とを備えるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す回路図で
ある。図1では、本実施の形態1に係る電力変換装置1
を、イグニッションコイル5の駆動装置へ適用した場合
の例を示している。イグニッションコイル5は、自動車
のエンジンに用いられる点火プラグ4を制御するもので
ある。電力変換装置1は、半導体装置2と半導体装置3
とを個別に備えている。半導体装置2は、IGBT19
等の電力変換素子と、ツェナーダイオード20,21
と、波形整形回路30と、加熱遮断回路31と、保護素
子14とが、p形シリコン基板を用いた同一のチップ上
に形成された構成を有している。また、半導体装置2
は、GNDレベルが与えられるGND端子66を有して
いる。
【0028】ツェナーダイオード20,21は、イグニ
ッションコイルを駆動するための駆動装置に特有の素子
である。IGBT19は、セルと呼ばれる小さな素子の
集合体として構成されており、これらのセルのエミッタ
配線を2系統に分割して、それぞれのエミッタ配線に接
続されるセルの数に意図的に差がつけられている。エミ
ッタに流れる電流の大きさはセル数の比で決まるため、
電力変換素子に流れる電流に対して一意的な相関関係を
有する微小電流を検出することにより、IGBT19の
コレクタ電流(電力変換素子に流れる主電流)を間接的
に計測することが可能となる。
【0029】加熱遮断回路31は、IGBT19が形成
されている部分のp形シリコン基板の温度を検出して、
その部分の温度が所定の温度以上に達した場合に、波形
整形回路30から出力された信号をIGBT19に伝達
しないように制限する(即ちIGBT19の駆動を停止
する)機能を有している。IGBT19が形成されてい
る部分のp形シリコン基板の温度を、IGBT19の近
傍に形成された、ダイオードやトランジスタ等の熱電変
換素子によって検出し、上記温度−電圧変換素子からの
電圧と所定の定電圧とを比較器によって比較する。そし
て、上記温度−電圧変換素子からの電圧が上記所定の定
電圧よりも高くなった場合に、IGBT19の駆動を停
止するものである。
【0030】負帰還制御回路18は、IGBT19のエ
ミッタ電流の値を検出して、所定の値以上の主電流が流
れないようにIGBT19の動作を制御する機能を有し
ている。逆相入力端子に入力される電圧(IGBT19
のエミッタに接続された抵抗の電圧であり、エミッタ電
流に比例する)が、正相入力端子に入力される所定の定
電圧よりも高くなった場合に、IGBT19の駆動を停
止するための信号をIGBT19のベース電極に入力す
るものである。
【0031】保護素子14は、回路に印加される電圧が
所定の電圧以上に上昇しないように抑制することによ
り、回路を保護する機能を有している。
【0032】波形整形回路30は、半導体装置2に用い
られているp形シリコン基板の電位が、IGBT19に
流れる主電流に起因して見かけ上上昇し、IGBT19
のしきい値が見かけ上低下することに伴う誤動作を抑制
するために設けられている。図2は、波形整形回路30
の第1の構成を示す回路図である。図2に示す波形整形
回路30は、半導体装置2の端子63から電位VINが入
力される第1の入力端子と、電源36から所定の定電圧
が入力される第2の入力端子と、加熱遮断回路31に電
位VOUTを出力する出力端子とを有するシュミット回路
35によって構成されている。図2に示したシュミット
回路35は、外部から供給される電源V +によって駆動
する。
【0033】図3は、図2に示したシュミット回路35
の入出力特性を示すグラフである。図3に示すように、
シュミット回路35はヒステリシス特性を呈する回路で
ある。出力端子の電位VOUTがVLの状態で第1の入力端
子に電圧値V2以上の電圧が入力されると、出力端子の
電位VOUTはVH(>VL)となる。一方、出力端子の電
位VOUTがVHの状態では、第1の入力端子に電圧値V1
(<V2)以下の電圧が入力されない限り、出力端子の
電位VOUTはVLとはならない。これにより、V2−V1
で表されるヒステリシス電圧の分だけ、IGBT19の
しきい値が見かけ上低下することに起因する上記誤動作
が抑制される。
【0034】図4は、波形整形回路30の第2の構成を
示す回路図である。図4に示す波形整形回路30は、図
2に示したシュミット回路35と同様に、端子63から
電位VINが入力される第1の入力端子と、電源36から
所定の定電圧が入力される第2の入力端子と、加熱遮断
回路31に電位VOUTを出力する出力端子とを有するシ
ュミット回路35によって構成されている。図2に示し
たシュミット回路35とは異なり、図4に示すシュミッ
ト回路35は、外部から供給される電源V+ではなく、
第1の入力端子に入力される電位VINを駆動電力として
動作する。
【0035】図5は、図4に示したシュミット回路35
の入出力特性を示すグラフである。図5に示すように、
図4に示したシュミット回路35は、自身の電源電圧の
高低をヒステリシス特性を持って波形整形する。具体的
には、所定の値(電圧上昇過程ではV2、電圧降下過程
ではV1)未満の入力に対しては、与えられたその入力
信号を遮断し(ハイインピーダンス)、上記所定の値以
上の入力に対しては、与えられたその入力信号をそのま
ま伝達する。図4に示したシュミット回路35による
と、駆動電力を供給するための電源端子を設ける必要が
ないため、図2に示したシュミット回路35と比較する
と、回路構成の簡略化を図ることができる。
【0036】図1を参照して、半導体装置3は、電力変
換装置1の端子7に接続されている外部の制御装置(図
示しない)から端子60に入力される信号に基づいて、
IGBT19を制御するための制御信号を生成し、該制
御信号を端子62を介して半導体装置2の端子63に入
力するものである。半導体装置3は、シュミット回路9
と、電源回路10と、高電圧検出回路11と、保護素子
13と、論理ゲート16と、pnpトランジスタ17に
よって構成された出力回路とが、p形シリコン基板を用
いた同一のチップ上に形成された構成を有している。ま
た、半導体装置3は、GNDレベルが与えられるGND
端子61を有している。
【0037】pnpトランジスタ17のエミッタ電極は
ノードND1に、ベース電極は論理ゲート16の出力端
子に、コレクタ電極は半導体装置3の端子62に、それ
ぞれ接続されている。但し、pnpトランジスタ17か
ら成る出力回路の代わりに、pチャネルMOSFETに
よって出力回路を構成してもよい。図6は、出力回路の
他の構成例を示す回路図である。pチャネルMOSFE
T37のソース電極はノードND1に、ゲート電極は論
理ゲート16の出力端子に、ドレイン電極は半導体装置
3の端子62に、それぞれ接続されている。
【0038】再び図1を参照して、シュミット回路9
は、半導体装置3に用いられているp形シリコン基板の
電位が変動することに起因する誤動作を防止するために
設けられており、ヒステリシス特性を呈する波形整形機
能を有している。シュミット回路9は、正相及び逆相の
2つの入力端子を有しており、正相入力端子は、半導体
装置3の端子60及び抵抗から成る所定の回路を介し
て、電力変換装置1の端子7(図示しない制御装置から
の制御入力端子)に接続されている。また、逆相入力端
子には、電源から所定の基準電位が入力されている。
【0039】電源回路10は、半導体装置3の内部に設
けられている各種回路を駆動するための電源を供給する
回路であり、図13に示した従来の電力変換装置101
における電源回路110に相当する。また、高電圧検出
回路11は、外部バッテリの電圧が異常に高くなった場
合に、破損を防止するためにIGBT19の駆動を強制
的に停止させる機能を有するものであり、図13に示し
た従来の電力変換装置101における高電圧検出回路1
11に相当する。
【0040】保護素子13は、回路に印加される電圧が
所定の電圧以上に上昇しないように抑制することによ
り、回路を保護する機能を有しており、図13に示した
従来の電力変換装置101における保護素子113に相
当する。
【0041】IGBT19が駆動されると、イグニッシ
ョンコイル5の一次巻線側(電力変換装置装置1側)に
電流が流れ、これにより発生した一次巻線電圧は、イグ
ニッションコイル5の二次巻線側(点火プラグ4側)
に、巻数比倍されて伝達される。この電圧によって点火
プラグ4のギャップ間に火花が発生し、シリンダ(図示
しない)内の燃料が燃焼されて、エンジンとしての動力
が得られる。
【0042】イグニッションコイル5の一次巻線側に電
流が流れている状態からIGBT19の駆動を停止して
電流を遮断すると、イグニッションコイル5に蓄えられ
たエネルギーによって、IGBT19のコレクタ電圧を
正方向に引き上げる力(逆起電力)が発生する。このと
き、ツェナーダイオード20の逆方向耐圧を超える電圧
が発生すると、ツェナーダイオード20が駆動し、その
結果IGBT19のベース電圧が上昇して、OFF状態
にあるIGBT19が駆動される。これにより、コレク
タ電圧が一定状態に保たれる。
【0043】このように本実施の形態1に係る電力変換
装置1によると、図13に示した従来の半導体装置10
3からタイマ回路115を省略するとともに、タイマ回
路115よりも簡易な構成の加熱遮断回路31を、IG
BT19が形成されている半導体装置2内に形成した。
従って、電力変換装置1全体として構成の簡略化を図る
ことができる。また、加熱遮断回路31は、IGBT1
9からの発熱量を直接的に検出して、その検出結果に基
づいてIGBT19の駆動を停止する。従って、IGB
T119の連続通電時間に応じてIGBT119の駆動
を停止する従来のタイマ回路115と比較すると、発熱
に起因するIGBT19の故障を、より効果的に防止す
ることができる。
【0044】また、図1に示したように、半導体装置3
のGNDレベルを与えるGND端子61の電位は、図示
しない制御装置から基準電位が入力される電力変換装置
1の端子8の電位に等しい。従って、従来の半導体装置
103における差電圧比較回路109の代わりに、正相
入力端子に入力される電圧を、逆相入力端子に入力され
る定電圧と単純に比較するだけのシュミット回路9(差
電圧比較回路109よりも簡易な構成である)を用いる
ことができる。その結果、従来の電力変換装置101と
比較すると、電力変換装置全体として構成の簡略化を図
ることができる。しかも、シュミット回路9は端子60
の電位のみを検出すれば足りるため、回路を構成する際
の素子の制約も少なくなり、所望の電気的特性を得るこ
とが容易になる。
【0045】また、従来の半導体装置103におけるn
pnトランジスタ117の代わりに、半導体装置3の出
力回路にpnpトランジスタ17又はpチャネルMOS
FET37を採用したことにより、以下の効果を得るこ
とができる。
【0046】図7は、図1に示したpnpトランジスタ
17の構造を示す断面図である。p形のシリコン基板8
0の上面上に、n-形のエピタキシャル層82が形成さ
れている。エピタキシャル層82の上面内には、p形の
エミッタ領域87が選択的に形成されており、エミッタ
領域87を取り囲んで、p形のコレクタ領域85が形成
されている。また、エピタキシャル層82の上面内には
n形のベース領域86が選択的に形成されており、エミ
ッタ領域87、コレクタ領域85、及びベース領域86
を取り囲んで、p形の拡散層83が形成されている。ま
た、エミッタ領域87、コレクタ領域85、及びベース
領域86の下方において、エピタキシャル層82の底面
内及びシリコン基板80の上面内には、n+形の埋込み
拡散層84が形成されている。また、エピタキシャル層
82の上面上にはシリコン酸化膜88が選択的に形成さ
れており、シリコン基板80の裏面には、金属層81が
形成されている。
【0047】pnpトランジスタ17がOFF状態にあ
る場合において、コレクタ領域85の電位よりもシリコ
ン基板80及びエピタキシャル層82の電位の方が過渡
的に高くなった場合であっても、pnpトランジスタ1
7の誤動作を抑制することができる。即ち、p形のコレ
クタ領域85とn-形のエピタキシャル層82とによっ
て形成されるpn接合は逆バイアスとなるため、pn接
合の逆方向耐圧を超えない範囲内では、pnpトランジ
スタ17がON状態となることはない。
【0048】実施の形態2.図8は、本発明の実施の形
態2に係る電力変換装置の構成を示す回路図である。図
8に示すように、本実施の形態2に係る電力変換装置
は、図1に示した上記実施の形態1に係る電力変換装置
を基礎として、半導体装置3内に電圧制限回路40をさ
らに形成したものである。電圧制限回路40の一端は端
子61に接続されており、他端は、半導体装置3の端子
69を介して、半導体装置2の端子66に接続されてい
る。本実施の形態2に係る電力変換装置のその他の構成
は、上記実施の形態1に係る電力変換装置の構成と同様
である。
【0049】電圧制限回路40は、半導体装置3のGN
Dレベルを与える端子61と、半導体装置2のGNDレ
ベルを与える端子66との間に所定値以上の電位差が生
じた場合に、端子61と端子66との間を導通して、上
記電位差を抑制する機能を有している。
【0050】図9,10は、電圧制限回路40の具体的
な構成をそれぞれ示す回路図である。図9に示した電圧
制限回路40は、複数のダイオード41を直列接続した
第1のダイオード列と、同様に複数のダイオード41を
直列接続した第2のダイオード列とを、互いに逆方向に
並列接続して構成されている。但し、上記各ダイオード
列は、それぞれ1個のダイオード41によって構成して
もよい。また、図10に示した電圧制限回路40は、2
個のツェナーダイオード43,44を逆方向に直列接続
して構成されている。但し、上記各ツェナーダイオード
43,44は、それぞれ複数のツェナーダイオードを直
列接続して構成してもよい。
【0051】図11は、図10に示した電圧制限回路4
0の具体的な構造を示す上面図であり、図12は、図1
1に示したラインX1−X1に沿った位置に関する断面
構造を示す断面図である。図11,12を参照して、p
形のシリコン基板47上には、n-形のエピタキシャル
成長層48が形成されている。エピタキシャル成長層4
8内には、いずれも不純物の導入によって、p形の分離
拡散領域49、p形のベース拡散領域50、及びn+
のエミッタ拡散領域51が、それぞれ選択的に形成され
ている。分離拡散領域49は、エピタキシャル成長層4
8の上面からシリコン基板47の上面に達して形成され
ている。ベース拡散領域50は、エピタキシャル成長層
48の上面から、シリコン基板47の上面に達しない深
さに形成されている。また、ベース拡散領域50は、分
離拡散領域49が形成されていない部分のエピタキシャ
ル成長層48の上部を含むように、かつ、分離拡散領域
49と部分的に重なるように形成されている。エミッタ
拡散領域51は、ベース拡散領域50に取り囲まれるよ
うに、エピタキシャル成長層48の上面から、ベース拡
散領域50よりも浅く形成されている。エミッタ拡散領
域51の一部は、ベース拡散領域50と分離拡散領域4
9とが重なる領域内に存在している。
【0052】エピタキシャル成長層48の上面上には、
素子分離絶縁膜54が形成されている。アノードA1,
A2に対応する金属配線55a,56aは、それぞれ分
離拡散領域49に接続されており、カソードK1,K2
に対応する金属配線55k,56kは、それぞれエミッ
タ拡散領域51に接続されている。金属配線55aは端
子61に接続されており、金属配線56aは端子69に
接続されている。また、金属配線55k,56kは、互
いに接続されている。
【0053】ツェナーダイオード43,44の順方向電
圧をVf(V)、逆方向電圧をVz(V)としたとき
に、シリコン基板47の基板電位をゼロ(V)として端
子69に(Vz+Vf)(V)を超える電圧、あるいは
−(Vz+Vf)(V)未満の電圧が印加されると電流
が流れ、一方、−(Vz+Vf)(V)以上(Vz+V
f)(V)以下の範囲内の電圧が印加されるとハイイン
ピーダンスとなる。
【0054】また、エピタキシャル成長層48内には、
素子間の絶縁性を確保するために、n+形の埋め込み拡
散領域52,53が選択的に形成されている。埋め込み
拡散領域52,53は、ツェナーダイオード44の分離
拡散領域49を取り囲んで形成されている。
【0055】また、エピタキシャル成長層48の上面上
には、電極46に接続された金属配線57が形成されて
いる。エピタキシャル成長層48の電位は、電極46か
ら金属配線57を介して与えられる電位によって、Vz
(V)以上の電位(ツェナーダイオード44の逆方向電
圧以上の電位)に固定されている。
【0056】図12を参照すると、シリコン基板47を
エミッタ、金属配線57が形成されている部分のエピタ
キシャル成長層48をベース、ツェナーダイオード43
の分離拡散領域49をコレクタとする寄生pnpトラン
ジスタが存在することが分かる。電極46から金属配線
57を介してエピタキシャル成長層48の電位をVz
(V)以上の電位に固定することによって、この寄生p
npトランジスタが駆動することに伴う、シリコン基板
47からツェナーダイオード43の分離拡散領域49へ
の電流の流入を防止することができる。
【0057】このように本実施の形態2に係る電力変換
装置によると、半導体装置3のGNDレベルを与える端
子61と、半導体装置2のGNDレベルを与える端子6
6との間には、両端子間に所定値以上の電位差が生じた
場合にその電位差を抑制するための電圧制限回路40が
設けられている。従って、端子61と端子66との間に
異常に大きな電位差が生じることに起因して発生する誤
動作を抑制でき、より誤動作の少ない電力変換装置を得
ることができる。
【0058】また、電圧制限回路40は半導体装置3内
に形成されているため、電圧制限回路40を半導体装置
3とは独立の部品として形成する場合と比較すると、部
品点数を削減することができる。
【0059】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、遮断回路は、電力変換素子からの発熱を直接的に
検出して、その検出結果に基づいて電力変換素子の駆動
を停止する。従って、電力変換素子の連続通電時間に応
じて電力変換素子の駆動を停止するタイマ回路を用いた
タイプの電力変換装置と比較すると、発熱に起因する電
力変換素子の故障を、より効果的に防止することができ
る。
【0060】しかも、遮断回路はタイマ回路よりも簡易
に構成できるため、電力変換装置全体として構成の簡略
化を図ることもできる。
【0061】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、外部から駆動電力を供給するための電源端子
を波形整形回路に設ける必要がないため、外部から供給
される電源によって駆動するタイプの波形整形回路と比
較すると、回路構成の簡略化を図ることができる。
【0062】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、pnpトランジスタ又はpチャネルMOSF
ETがOFF状態にある場合において、第2の半導体基
板の電位が過渡的に高電位になったとしても、pnpト
ランジスタ又はpチャネルMOSFETが誤って動作す
ることを抑制することができる。
【0063】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、正相入力端子に入力される電圧と逆相入力端
子に入力される定電圧とを単純に比較するだけのシュミ
ット回路を第2の半導体基板上に形成することにより、
電力変換素子の主電流に起因して第2の半導体基板の電
位が変動することに伴う誤動作を抑制することができ
る。
【0064】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、第1の半導体装置のGNDレベルと、第2の
半導体装置のGNDレベルとの間に異常に大きな電位差
が生じることに起因して発生する誤動作を抑制でき、よ
り誤動作の少ない電力変換装置を得ることができる。
【0065】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、電圧制限回路を第2の半導体装置とは独立の
部品として形成する場合と比較すると、部品点数を削減
することができる。
【0066】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、正相入力端子に入力される電圧と逆相入力端
子に入力される定電圧とを単純に比較するだけのシュミ
ット回路を第2の半導体基板上に形成することにより、
電力変換素子の主電流に起因して第2の半導体基板の電
位が変動することに伴う誤動作を抑制することができ
る。
【0067】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、第1の半導体装置のGNDレベルと、第2の
半導体装置のGNDレベルとの間に異常に大きな電位差
が生じることに起因して発生する誤動作を抑制でき、よ
り誤動作の少ない電力変換装置を得ることができる。
【0068】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、電圧制限回路を第2の半導体装置とは独立の
部品として形成する場合と比較すると、部品点数を削減
することができる。
【0069】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、遮断回路は、電力変換素子からの発熱を直
接的に検出して、その検出結果に基づいて電力変換素子
の駆動を停止する。従って、発熱に起因する電力変換素
子の故障を、より効果的に防止することができる。
【0070】また、この発明のうち請求項11に係るも
のによれば、外部から駆動電力を供給するための電源端
子を波形整形回路に設ける必要がないため、外部から供
給される電源によって駆動するタイプの波形整形回路と
比較すると、回路構成の簡略化を図ることができる。
【0071】また、この発明のうち請求項12に係るも
のによれば、配線によって半導体層の電位を第1のツェ
ナーダイオードの逆方向電圧以上の電位に固定すること
により、半導体基板をエミッタ、半導体層をベース、第
3の不純物導入領域をコレクタとする寄生トランジスタ
が駆動することを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の
構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示した波形整形回路の第1の構成を示
す回路図である。
【図3】 図2に示したシュミット回路の入出力特性を
示すグラフである。
【図4】 図1に示した波形整形回路の第2の構成を示
す回路図である。
【図5】 図4に示したシュミット回路の入出力特性を
示すグラフである。
【図6】 出力回路の他の構成例を示す回路図である。
【図7】 図1に示したpnpトランジスタの構造を示
す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の
構成を示す回路図である。
【図9】 電圧制限回路の具体的な構成を示す回路図で
ある。
【図10】 電圧制限回路の具体的な他の構成を示す回
路図である。
【図11】 図10に示した電圧制限回路の具体的な構
造を示す上面図である。
【図12】 図11に示したラインX1−X1に沿った
位置に関する断面構造を示す断面図である。
【図13】 従来の電力変換装置の構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 電力変換装置、2,3 半導体装置、9,35 シ
ュミット回路、17pnpトランジスタ、18 負帰還
制御回路、19 IGBT、30 波形整形回路、3
1、37 pチャネルMOSFET、40 電圧制限回
路、61,66GND端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/08 H03K 17/08 Z 17/14 17/14 17/56 17/56 Z Fターム(参考) 5G053 AA14 BA06 CA01 DA01 EA09 EC03 FA05 5H410 CC02 DD02 DD06 EA10 EB01 EB37 FF05 FF14 FF21 FF23 LL02 LL06 LL09 LL19 5H740 BA11 BB07 BB10 BC01 BC02 JA01 MM08 5J055 AX15 AX32 AX44 AX64 BX16 CX13 CX28 DX06 DX09 DX55 EY01 EY13 EY17 EY21 EZ10 EZ11 EZ25 FX06 FX38 GX01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体基板、 前記第1の半導体基板上に形成された電力変換素子及
    び、前記第1の半導体基板上に形成され、前記電力変換
    素子が形成されている部分の前記第1の半導体基板の温
    度を検出して、該温度が所定の温度以上に達した場合
    に、前記電力変換素子の駆動を停止する遮断回路を有す
    る第1の半導体装置と、 前記第1の半導体基板とは異なる第2の半導体基板上に
    形成され、外部の制御装置から入力される信号に基づい
    て、前記電力変換素子の駆動を制御するための制御信号
    を生成し、該制御信号を前記第1の半導体装置に入力す
    る第2の半導体装置とを備える電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体装置は、前記第1の半
    導体基板上に形成された、ヒステリシス特性を呈する波
    形整形回路をさらに有しており、 前記波形整形回路は、自身の入力端子に入力される電位
    を駆動電力として動作することを特徴とする、請求項1
    に記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の半導体装置は、前記第2の半
    導体基板上に形成された、前記制御信号を出力する出力
    回路を有しており、 前記出力回路は、n形の半導体層内に形成された、pn
    pトランジスタ又はpチャネルMOSFETによって構
    成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載
    の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体装置と前記第2の半導
    体装置とは、GNDレベルが与えられるGND端子を個
    別に有していることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れか一つに記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の半導体装置の前記GNDレベ
    ルと、前記第2の半導体装置の前記GNDレベルとの間
    の電位差を所定値以内に制限する電圧制限回路をさらに
    備える、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧制限回路は、前記第2の半導体
    基板上に形成されていることを特徴とする、請求項5に
    記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 第1の半導体基板上に形成された電力変
    換素子を有する第1の半導体装置と、 前記第1の半導体基板とは異なる第2の半導体基板上に
    形成され、外部の制御装置から入力される信号に基づい
    て、前記電力変換素子の駆動を制御するための制御信号
    を生成し、該制御信号を前記第1の半導体装置に入力す
    る第2の半導体装置とを備え、 前記第1の半導体装置と前記第2の半導体装置とは、G
    NDレベルが与えられるGND端子を個別に有している
    ことを特徴とする電力変換装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の半導体装置の前記GNDレベ
    ルと、前記第2の半導体装置の前記GNDレベルとの間
    の電位差を所定値以内に制限する電圧制限回路をさらに
    備える、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 前記電圧制限回路は、前記第2の半導体
    基板上に形成されていることを特徴とする、請求項8に
    記載の電力変換装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された電力変換素子と、 前記半導体基板上に形成され、前記電力変換素子が形成
    されている部分の前記半導体基板の温度を検出して、該
    温度が所定の温度以上に達した場合に、前記電力変換素
    子の駆動を停止する遮断回路とを備える半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体装置は、前記半導体基板上
    に形成された、ヒステリシス特性を呈する波形整形回路
    をさらに備え、 前記波形整形回路は、自身の入力端子に入力される電位
    を駆動電力として動作することを特徴とする、請求項1
    0に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された、前記第1導電型とは異
    なる第2導電型の半導体層と、 前記半導体層内に形成された前記第1導電型の第1の不
    純物導入領域を一方電極とし、前記半導体層内に形成さ
    れた前記第2導電型の第2の不純物導入領域を他方電極
    とする第1のツェナーダイオードと、 前記半導体層内に形成された前記第1導電型の第3の不
    純物導入領域を一方電極とし、前記半導体層内に形成さ
    れ、前記第1のツェナーダイオードの前記他方電極に接
    続された、前記第2導電型の第4の不純物導入領域を他
    方電極とする第2のツェナーダイオードと、 前記半導体層の前記主面上に形成され、前記半導体層の
    電位を固定するための配線とを備える半導体装置。
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