JP2002156559A - 光ファイバ整列部材およびその加工方法 - Google Patents

光ファイバ整列部材およびその加工方法

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JP2002156559A JP2000353564A JP2000353564A JP2002156559A JP 2002156559 A JP2002156559 A JP 2002156559A JP 2000353564 A JP2000353564 A JP 2000353564A JP 2000353564 A JP2000353564 A JP 2000353564A JP 2002156559 A JP2002156559 A JP 2002156559A
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amorphous alloy
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Yoshihiro Kobayashi
善宏 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】要求される寸法精度、表面品質を満足する製品
を生産性よく低コストで製造することができ、しかも、
強度、靱性、耐食性に優れ、摩耗、変形、欠け等が発生
し難く長期間の使用に耐えることができる光ファイバ整
列部材およびその加工方法の提供。 【解決手段】基板の表面に光ファイバ20を保持するた
めの凹部として複数の平行溝13が形成された光ファイ
バ整列部材10において、少なくともガラス遷移領域を
有する非晶質合金から作製することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、光通信等に使用さ
れる、光コネクタや光モジュール等に用いられる光ファ
イバや光半導体素子等の光学素子を保持するための光フ
ァイバ整列部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバ整列部材として、
複数の溝を備えた基板が用いられている。例えば、図4
(a)(b)に示す光ファイバ整列部材10は、光ファ
イバ保持用のV溝13を形成した板状体であって、上記
V溝13中に光ファイバ20の被覆を剥がした素線21
を並べて保持し、これを蓋体15で覆って、両者の隙間
に接合部材16を充填して固定すれば、各素線21は3
点で確実に支持され、複数の光ファイバ20を高精度に
整列して保持することができる。また、上記光ファイバ
保持用のV溝13の両端部に位置決め用のガイドピンを
挿入するためのV溝14を備えておくこともできる(特
開昭62−215208号公報等参照)。
【0003】そして、この光ファイバ整列部材10の端
面10a同士を当接させて光コネクタとしたり、あるい
は光ファイバ整列部材10の端面10aに光導波路を接
続したり、受発光素子を接続して光モジュールとしたり
することができる。
【0004】上記光ファイバ整列部材10及び蓋体15
の材質としては、各種セラミックスやガラスが用いられ
ており、上記光ファイバ整列部材10上に精密加工を施
すことによって、高精度に位置決めされたV溝13を形
成してある。しかし、光ファイバ整列部材10に精密加
工を施して溝13を形成する工程は非常に手間がかかる
ため、できるだけ簡単な工程でV溝13を高精度に加工
することが求められている。
【0005】これに対し、近年、シリコン基板を用い
て、エッチングによりV溝を形成することが行われてい
る。これは、図5(a)に示すように、所定の結晶方位
となるように作製した単結晶シリコンの板状体からなる
光ファイバ整列部材10に、熱酸化膜を形成してマスキ
ング31とし、V溝13を形成する部分の熱酸化膜を除
去するためにレジスト32をパターニングした後、バッ
ファフッ酸を用いて熱酸化膜をエッチングして開口部3
3を形成する。
【0006】さらに水酸化カリウム等を用いて異方性エ
ッチングを施すことにより、マスキング31のない部分
のみがエッチングされ、しかもシリコンの結晶面にそっ
てV字状にエッチングされ、V溝13が形成されること
になる。したがって、エッチング条件を管理することに
より、所定の深さのV溝13を高精度に形成することが
できる。
【0007】また、このシリコン製の光ファイバ整列部
材10には、図5(b)に示すように、直接受発光素子
22を搭載して、V溝13に光ファイバ20を保持して
光モジュールを構成することもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示すシ
リコン製の光ファイバ整列部材10では、エッチングを
行うためにV溝13の加工に時間がかかるという問題が
あった。また、エッチングでV溝13を形成するため、
深さの異なる複数のV溝13を同時に形成することがで
きなかった。
【0009】例えば図4に示すように、光ファイバ保持
用のV溝13とガイドピン挿入用のV溝14の二種類を
同時に形成することができなかった。さらに、シリコン
をエッチングする際には結晶面に沿ってエッチングが進
むため、V字状にしか加工できず、角溝や丸溝を形成す
ることができなかった。
【0010】また、シリコン製の光ファイバ整列部材1
0は強度が低いために、光ファイバ20を接合部剤16
と蓋体15を用いて固定後のヒートサイクル試験におい
て、シリコン製の光ファイバ整列部材10が破断すると
いう問題があり、補強板が必要であるという課題もあっ
た。
【0011】一方、セラミックス製やガラス製の光ファ
イバ整列部材10では、強度は高いものの、前述したよ
うにV溝13の加工に手間がかかるという問題があっ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
基板の表面に複数の平行溝が形成された光ファイバ整列
部材10において、少なくともガラス遷移領域を有する
非晶質合金からなることを特徴とする。
【0013】また、温度幅30K以上のガラス遷移領域
を有する非晶質合金からなることを特徴とする。
【0014】更に、下記一般式で示され、少なくとも体
積率50%以上の非晶質相を含む非晶質合金からなるこ
とを特徴とする。
【0015】一般式:XabAlc 但し、XはZr及びHfから選ばれる1種又は2種の元
素。MはMn、Fe、Co、Ni及びCuよりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の元素。a、b、cは原子%
で、25≦a≦85、5≦b≦70、0<c≦35、a
+b+c=100。
【0016】しかも、溶解用容器で非晶質合金を生じ得
る合金材料を溶解し、製品成形用キャビティを持つ強制
冷却鋳型内に溶融した合金溶湯を注入し、上記強制冷却
鋳型内で合金溶湯を急冷凝固して非晶質化させることを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図によっ
て説明する。
【0018】図1および図2に示す光ファイバ整列部材
10は、光学素子である光ファイバ20を保持するため
の凹部として、複数のV溝13を備えた板状体である。
【0019】そして、このV溝13に光ファイバ20の
被覆を剥がした素線21を配置し、素線21の端面と光
ファイバ整列部材10の端面10aが同一面となるよう
にして、蓋体15で覆い、両者の隙間に接着剤、はん
だ、またはガラス等からなる接合部材(不図示)を充填
することによって、複数の光ファイバ20を整列して高
精度に位置決めし、保持することができる。
【0020】そして、この光ファイバ整列部材10の端
面10a同士を当接させて光コネクタとしたり、あるい
は光ファイバ整列部材10の端面10aに光導波路を接
続したり、受発光素子を接続して光モジュールとしたり
することができる。
【0021】本発明の光ファイバ整列部材10はガラス
遷移領域を有する非晶質合金から作製する。ガラス転移
領域を有する非晶質合金は、セラミックスに比べて硬度
が低いと共に弾性が高く、引張強度や曲げ強度が高く、
耐久性、耐衝撃性、表面平滑性等に優れているため、光
ファイバ整列部材10の材質として最適である。
【0022】また、ガラス転移領域を有する非晶質合金
は、高精度の鋳造性及び加工性を有し、金型鋳造法や金
型成形法によって金型のキャビティ形状を忠実に再現し
た表面の平滑な光ファイバ整列部材10を製造できる。
【0023】前記したように、従来のセラミック製の光
ファイバ整列部材10の場合、一次成形後焼結すること
によって収縮を生ずるため、焼結後、必ず所定の寸法と
なるようにV溝13の加工を行う必要があるが、ガラス
転移領域を有する非晶質合金製の光ファイバ整列部材1
0の場合、焼結工程が不要であり、焼結によって製品に
収縮を生ずるということがないため、その後の寸法調整
又は表面粗さ調整の工程を省略でき、あるいは大巾に短
縮できる。従って、所定の形状、寸法精度、表面品質を
満足した光ファイバ整列部材10を単一プロセスで量産
性良く製造できる。
【0024】ここで非晶質金属を加熱していき、ガラス
遷移温度(Tg)を越えると材料に粘性が生じ、この温
度を境に熱膨張係数等の材料物性がかわってしまい、更
に加熱を続けると結晶化温度(Tx)となり、非晶質金
属が結晶化してしまうことになる。この結晶化温度(T
x)とガラス遷移温度(Tg)との間がガラス遷移領域
(過冷却液体領域)であり、ΔTx=Tx−Tgをガラ
ス遷移領域の温度幅とする。
【0025】一般的な非晶質合金はガラス遷移領域まで
加熱すると長時間の保持によって結晶化が始まるが、本
発明ではガラス遷移領域の温度幅(ΔTx)が広い合金
を用いることにより、非晶質相が安定であり、ΔTx内
の温度を適当に選べば2時間程度までは結晶が発生せ
ず、通常の成形加工においては結晶化を懸念する必要は
ない。
【0026】本発明の非晶質合金はXabAlcなる一
般式で示され、少なくとも体積率50%以上の非晶質相
を含む非晶質合金からなる。ここで、XはZr及びHf
から選ばれる1種又は2種の元素であり、MはMn、F
e、Co、Ni及びCuよりなる群から選ばれる少なく
とも1種の元素であり、a、b、cは原子%で25≦a
≦85、5≦b≦70、0<c≦35、a+b+c=1
00で示される。
【0027】なお、Mの一部をTi、C、B、Ge、B
iなどの元素で置き換えすることもできる。
【0028】ここで、少なくとも体積率50%以上の非
晶質相を含むとしているのは、50%未満であれば本発
明のガラス遷移領域の効果がなくなってしまうからであ
る。
【0029】上記非晶質合金であるZr−M−Al系及
びHf−M−Al系非晶質合金は、高強度、高耐食性で
あると共に、ガラス遷移領域の温度幅ΔTx=Tx−T
gが30K以上であり、特にZr−M−Al系非晶質合
金はΔTxが60K以上と極めて広く、この温度領域で
は粘性流動により数10MPa以下の低応力でも非常に
良好な加工性を示す。
【0030】本発明に利用されるこのZr−M−Al系
及びHf−M−Al系非晶質合金は、合金組成、測定法
によっても異なるが、非常に大きなΔTxの範囲を持っ
ている。
【0031】具体的には、例えばZr60Co2.5Ni7.5
Cu15Al15合金(Tg:652K、Tx:768K)
のΔTxは116Kと極めて広い。耐酸化性も極めて良
く、空気中でTgまでの高温に熱してもほとんど酸化さ
れない。又、硬度は室温からTg付近までビッカース硬
度でHv460、引張強度は1600MPa、曲げ強度
は3000MPaに達する。熱膨張率αは室温からTg
付近まで1×10-5/Kと小さく、ヤング率は91GP
a、圧縮時の弾性限界は4〜5%を超える。さらに靭性
も高く、シャルピー衝撃値で6〜7J/cm2 を示す。
このように非常に高強度の特性を示しながら、ガラス遷
移領域まで加熱されると、流動応力は10MPa程度ま
で低下する。
【0032】また、本発明で用いる非晶質合金は、溶湯
からの凝固においても特性を如何なく発揮する。一般的
な非晶質合金の製造には急速な冷却が必要とされるが、
本発明で用いる非晶質合金は冷却速度10K/s程度の
冷却で溶湯から容易に非晶質単相からなるバルク材を得
ることができ、その凝固表面はやはり極めて平滑であ
り、金型表面のミクロンオーダーの研磨傷でさえも忠実
に再現する転写性を持っている。
【0033】従って、上記非晶質合金で光ファイバ整列
部材10を形成すれば、金型表面が光ファイバ整列部材
10の要求特性を満たす表面品質を持っておれば、成形
材においても金型の表面特性をそのまま再現し、従来の
金型鋳造法、金型成形法においても寸法調整、表面粗さ
調整の工程を省略又は短縮することができる。
【0034】上記非晶質合金を光ファイバ整列部材10
に適用することによって、以下の様な効果を得ることが
できる。
【0035】第1に高精度の製品を量産化できることが
挙げられる。従来、セラミック材料の射出、脱脂、焼結
を経て製造される成形材は、光ファイバ整列部材10と
しての寸法精度、表面品質を満足できないため、予め加
工代を考慮した寸法の成形材として製造し、後でダイヤ
モンド砥石を用いたV溝13の加工によって仕上げられ
るのが普通である。
【0036】本発明においては、適切に準備された金型
を用いれば、鋳造によっても、粘性流動加工(ガラス成
形加工)によっても、仕上げ研磨の必要がない又は補足
的で簡易な仕上げ加工で量産でき、特に光ファイバ整列
部材10のV溝13の表面仕上げの効果が大きい。従っ
て、製造工程を大幅に短縮することができる。
【0037】第2は光ファイバ整列部材10の強度及び
靭性などの機械的性質である。光ファイバ整列部材10
はその着脱が頻繁に繰り返される多心コネクタに使用さ
れる場合があるが、その場合へたり、摩耗、欠けがあっ
てはならない。前述した硬度、強度、靭性は十分にそれ
に耐え得る値である。以上の特性を有する非晶質合金
は、光ファイバ整列部材10に限らず、光コネクタの他
の構成部品、マイクロマシン等の精密部品などにも有利
に適用できる。
【0038】次に、本発明の光ファイバ整列部材10の
加工方法について図3を用いて説明する。
【0039】本発明の光ファイバ整列部材10の製造に
際しては、まず、溶解用容器50が強制冷却鋳型40の
下方に離間した状態において、原料収容部52内の溶湯
移動具54上の空間内に前記したような非晶質合金を生
じ得る組成の合金原料Aを装填する。合金原料Aとして
は棒状、ペレット状、粉末状等の任意の形態のものを使
用できる。
【0040】次いで、誘導コイル56を励磁して合金原
料Aを急速に加熱する。合金原料Aが溶解したかどうか
を溶湯温度を検出して確認した後、誘導コイル56を消
磁し、溶解用容器50をその上端部が下型46の凹部4
8に嵌挿されるまで上昇させ、次いで油圧シリンダを作
動させて溶湯移動具54を急速に上昇させ、溶湯を強制
冷却鋳型40の注湯口47から射出する。
【0041】射出された溶湯は湯道43を経て各製品成
形用キャビティ42a,42b内に注入、加圧され、急
速に凝固される。キャビティ42a、42bには高精度
なV溝13が形成されており、キャビティ42a、42
bの表面が光ファイバ整列部材10の要求特性を満たす
表面品質を持っておれば、成形材である光ファイバ整列
部材10においても金型の表面特性をそのまま再現する
ことができる。
【0042】ここで、射出温度、射出速度等を適宜設定
することにより、103K/s以上の冷却速度が得られ
る。また、上型41と下型46からなる強制冷却鋳型4
0の材質は耐摩耗性、耐熱性の点から超硬合金を用いる
ことが望ましい。
【0043】その後、溶解用容器50を下降させ、上型
41と下型46を分離して鋳造品を取り出す。この鋳造
品の光ファイバ整列部材10から湯道部分を切断・分離
し、その切断面を研磨することにより、鋳型のキャビテ
ィ面を忠実に再現した平滑な表面を有する図1に示すよ
うな光ファイバ整列部材10が得られる。
【0044】以上に述べた方法によれば、鋳造圧力が約
100MPaまで、射出速度が数m/sまで可能であ
り、以下のような利点が得られる。 (1)溶湯の金型への充填が数ms以内で完了し、急冷
作用が大きい。 (2)溶湯の金型との高密着性による冷却速度の増大と
ともに、精密成形が可能である。 (3)鋳造品の凝固収縮時における引け巣などの欠陥を
低減できる。 (4)複雑な形状の成形品の作製が可能になる。 (5)高粘度の溶湯の鋳込みが可能になる。
【0045】以上の例ではV溝13を形成したものを示
したが、本発明の光ファイバ整列部材10ではV溝13
以外の凹部を形成することもでき、この凹部に各種光学
素子を保持することができる。
【0046】なお、凹部に保持する光学素子としては光
ファイバ20に限らず、さまざまなものを用いることが
できる。例えば、受発光素子を成す光半導体素子や、レ
ンズ、フィルタ、ミラー、光アイソレータ、あるいは光
ファイバ20を保持したフェルールを上記凹部に保持さ
せることもできる。
【0047】例えば、V溝13に金属膜等を形成して、
光信号を反射させるミラーとすることができる。あるい
は光ファイバ20を保持したフェルールを一端が突出す
るように溝13に保持し、この突出部に他部材を接続す
ることもできる。
【0048】
【実施例】ここで、以下に示す方法で実験を行った。
【0049】本発明の非晶質合金製の光ファイバ整列部
材10と比較例として従来のシリコン基板をエッチング
によりV溝形成した光ファイバ整列部材10および従来
のほう珪酸ガラス製の機械研削加工によりV溝形成した
光ファイバ整列部材10を試作した。
【0050】形状は共に図1に示す形状とし、2×4×
6mmの平板状の基板にピッチ125±0.5μm、深
さ8±0.5μm、V溝角度90±1°のV溝を4列作
成した。
【0051】本発明の光ファイバ整列部材10は図3に
示す装置を用い、射出温度1273K、射出速度1m/
s、鋳造圧力1MPa、充填時間100msの条件で、
内径2.5mm、外径3.1mm、凸部曲率半径0.3
mmのZr65Ni10Cu15Al10の組成を有する非晶質
合金からなる光ファイバ整列部材10を作製した。得ら
れた光ファイバ整列部材10は金型キャビティ面を忠実
に再現した表面平滑性に優れた製品であり、ヤング率8
0GPa、曲げ強度2970MPa、ビッカース硬度H
v400、熱膨張率α=0.95×10-5/Kの特性を
有していた。
【0052】本発明及び従来の両サンプルに光ファイバ
20を整列させて蓋体15と接合部材16を用いて固定
した後、ヒートサイクル試験器に投入し光ファイバ整列
部材10の形状の変化の確認を行った。
【0053】ヒートサイクル試験条件は−40〜+85
°で1サイクル1時間で500サイクルとした。
【0054】その結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】従来のシリコン製光ファイバ整列部材10
は100個中43個の形状変形および破壊が生じ、また
従来のガラス製光ファイバ整列部材10は100個中2
7個の形状変形および破壊が生じた。これに対し本発明
の光ファイバ整列部材10は100個中1個の異常も発
生しなかった。
【0057】
【発明の効果】このように本発明によれば、基板の表面
に複数の平行溝が形成された光ファイバ整列部材におい
て、少なくともガラス遷移領域を有する非晶質合金から
なすことにより、光ファイバ整列部材10に要求される
寸法精度、表面品質を満足する製品を生産性よく低コス
トで製造することができ、強度、靭性、耐食性に優れ、
摩耗、変形、欠け等が発生し難く長期間の使用に耐える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ整列部材を示す斜視図であ
る。
【図2】図1中のX−X線断面図である。
【図3】本発明の加工装置の概略部分断面図である。
【図4】(a)は従来の光学素子保持部材を示す斜視
図、(b)は(a)中のZ−Z線拡大断面図である。
【図5】(a)、(b)は従来のシリコンを用いた光学
素子保持部材を示す図である。
【符号の説明】
10:光ファイバ整列部材 10a:端面 11:基板 12:隔壁 13:V溝 14:V溝 15:蓋体 16:接合部材 20:光ファイバ 21:素線 22:受発光素子 30:成形型 40:強制冷却鋳型 41:上型 42a,42b:キャビティ 43:湯道 46:下型 47:注湯口 50:溶解用容器 52:原料収容部 53:原料収容孔 54:溶湯移動具 A:合金原料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面に複数の平行溝が形成された光
    ファイバ整列部材において、少なくともガラス遷移領域
    を有する非晶質合金からなることを特徴とする光ファイ
    バ整列部材。
  2. 【請求項2】温度幅30K以上のガラス遷移領域を有す
    る非晶質合金からなることを特徴とする請求項1記載の
    光ファイバ整列部材。
  3. 【請求項3】下記一般式で示され、少なくとも体積率5
    0%以上の非晶質相を含む非晶質合金からなることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ整列部材。 一般式:XabAlc 但し、XはZr及びHfから選ばれる1種又は2種の元
    素 MはMn、Fe、Co、Ni及びCuよりなる群から選
    ばれる少なくとも1種の元素。a、b、cは原子%で、
    25≦a≦85、5≦b≦70、0<c≦35、a+b
    +c=100
  4. 【請求項4】溶解用容器で非晶質合金を生じ得る合金材
    料を溶解し、製品成形用キャビティを持つ強制冷却鋳型
    内に溶融した合金溶湯を注入し、上記強制冷却鋳型内で
    合金溶湯を急冷凝固して非晶質化させることを特徴とす
    る光ファイバ整列部材の加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215610A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Tohoku Univ 高延性金属ガラス合金
JP2010240245A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Olympus Corp 内視鏡先端部及び内視鏡先端部の製造方法

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