JP2002156390A - 電流センサ - Google Patents

電流センサ

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JP2002156390A
JP2002156390A JP2000354114A JP2000354114A JP2002156390A JP 2002156390 A JP2002156390 A JP 2002156390A JP 2000354114 A JP2000354114 A JP 2000354114A JP 2000354114 A JP2000354114 A JP 2000354114A JP 2002156390 A JP2002156390 A JP 2002156390A
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Masahisa Ito
昌久 伊藤
Takuji Asakawa
卓司 浅川
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NA KK
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/20Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices
    • G01R15/205Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices using magneto-resistance devices, e.g. field plates

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線を切断することなく電線に流れる電流を
高精度で検知が可能な電流センサを提供する。 【解決手段】 2本の電線301,311に対してそれ
ぞれ2個の磁気抵抗素子302,303,312,31
3が、それぞれの電線を中心とする同心円の接線方向に
最大感度を向け、互いに逆極性の出力を得るように対向
配置され、かつ、2本の電線を電流方向と直交する方向
に結んだ電線中心線W1に対して電線に対して対向配置
されている2個の磁気抵抗素子の中心を結ぶ素子間中心
線W2が、20°〜45゜の範囲の傾斜角度αを有する
ように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流センサに関
し、特に、主として電線を切らずに設置して、例えば電
気溶接機の電流測定のように数100Aまでの2線の独
立した直流電流(パルスを含む)の瞬時値を測定できる
電流センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気溶接機の電流測定のように数
100Aまでの2線の直流電流(パルスを含む)を、電
流によって生ずる磁界を利用して測定する方法として
は、狭い間隙に磁束密度検知用のホール素子を組込んだ
2個のリング状の磁束通路を設けた構造の電流検出器が
あり、そのリングを貫通するように被測定電線をそれぞ
れ通し、各々の電線に流れる電流から生ずる磁束をリン
グ状の磁束通路によりホール素子に集束させ、磁束密度
を高めて検出するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホール
素子は磁束密度に比例した出力電圧が得られる一般的な
磁気検知素子であるが、磁束密度に対する検知感度はそ
れほど大きくない。
【0004】このため、電流検知にホール素子を用いる
場合には、必要な出力電圧を得るために磁気集束により
磁束密度を高める必要があった。磁気集束効率を高める
ためには、磁束通路の空隙の有無が著しく性能を左右す
る。
【0005】上記の理由により、磁束密度検知用のホー
ル素子以外に空隙を設けない構造が一般的で、電線は回
路を切ってからリング状の閉磁路に入れるしか方法がな
かった。
【0006】この様に、従来の電流センサでは、被測定
電流の流れる電線を切断して電流センサに通さなければ
ならないため、電流測定が面倒であった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、電線を切断することなく電線に流れる電流を高精度
で検知が可能な電流センサを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の電流センサは、電流を測定する2本
の電線を固定する電線固定部を備え、前記電線固定部に
固定された前記2本の電線のそれぞれに対して、一対の
磁気抵抗素子が、それぞれの電線を中心とする同心円の
接線方向に最大感度を向け、互いに逆極性の出力を得る
ように対向配置され、かつ、2本の電線を電流方向と直
交する方向に結んだ電線中心線に対し、前記電線に対し
て対向配置されている2個の磁気抵抗素子の中心を結ぶ
素子間中心線が、20°〜45゜の範囲の傾斜角度を有
するように配置されているという構成を採用している。
【0009】また、請求項2記載の電流センサは、電流
を測定する2本の電線を固定する電線固定部を備え、前
記電線固定部に固定された前記2本の電線のそれぞれに
対して、一対の磁気抵抗素子が、それぞれの電線を中心
とする同心円の接線方向に最大感度を向け、互いに逆極
性の出力を得るように対向配置され、かつ、2本の電線
を電流方向と直交する方向に結んだ電線中心線に対し、
前記電線に対して対向配置されている2個の磁気抵抗素
子の中心を結ぶ素子間中心線が、前記2本の電線の中心
間距離及び電流を測定する被測定電線に対して対向配置
されている一対の磁気抵抗素子の中心間距離に対応し
て、前記被測定電線に隣接する電線の磁界に対して、前
記一対の磁気抵抗素子のそれぞれの最大感度方向の磁界
がほぼ等しくなる傾斜角度を有するように配置されてい
るという構成を採用している。
【0010】また、請求項3記載の電流センサは、請求
項1又は2記載の電流センサにおいて、前記磁気抵抗素
子が、基板面に互いに直交する強磁性薄膜抵抗パターン
が設けられ、これらの抵抗パターンのいずれにも45゜
の角度に磁界が作用するようにバイアス磁石が固定され
た構造を有するという構成を採用している。
【0011】即ち、本発明の電流センサは、電流が流れ
る電線の周囲に発生する環状の磁界を検出する磁気検出
素子として磁気抵抗素子(MR素子という場合もある)
を採用している。磁気抵抗素子は、弱磁界感度が高く、
適切な処理をすれば特有の欠点であるヒステリシスも殆
ど問題ないレベルに抑えることができるため、ホール素
子の場合に必要とするリング状の磁気集束手段を省略で
き、電線を切断しなくてもよい。
【0012】また、2本の電線を正確な位置に固定し、
これらの電線に対して2個の磁気抵抗素子を、それぞれ
の電線を中心とする同心円の接線方向に最大感度を向
け、互いに逆極性の出力を得るように対向配置させてい
る。そのため、2個の磁気抵抗素子の出力の差を取るこ
とにより、磁気抵抗素子に対する外乱磁界の影響を著し
く小さくし、且つ感度を2倍にできる。
【0013】更に、2本の電線を電流方向と直交する方
向に結んだ電線中心線に対して前記電線に対して対向配
置されている2個の磁気抵抗素子の中心を結ぶ素子間中
心線が、20°〜45゜の範囲の傾斜角度を有するよう
に配置されていることにより、2本の電線の中心間距離
及び前記電線に対して対向配置されている2個の磁気抵
抗素子の中心間距離に対応させて、25°〜45゜の範
囲の傾斜角度から適切な傾斜角度を選択することによっ
て、隣接する電線の電流から受ける外乱磁界をキャンセ
ルし、2本の電線のそれぞれの電流を正確に検知するこ
とができる。
【0014】また、磁気抵抗素子として、基板面に互い
に直交する強磁性薄膜抵抗パターンが設けられ、これら
の抵抗パターンのいずれにも45゜の角度に磁界が作用
するように、バイアス磁石が固定された構造を有するも
のは、弱磁界領域での磁束密度に対する磁気抵抗変化が
ほぼリニアであり、測定精度が優れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電流センサの実施
の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、本発明の電流センサの概要を示す
正面図である。この電流センサ1は、センサ本体300
に、被測定電流を流す2本の第1電線301と第2電線
311を固定し、センサ本体300に電流測定用の4個
の第1磁気抵抗素子302、第2磁気抵抗素子303、
第3磁気抵抗素子312、第4磁気抵抗素子313が組
み込まれている構造を有する。
【0017】センサ本体300は、正面の形状が矩形の
上面の両端部を切り欠いて傾斜面を設けた形状を有し、
それぞれの傾斜面に、電線固定部として、この傾斜面と
垂直方向に意図した最大径の電線が装着可能なU字状の
第1U字状溝3011と第2U字状溝3012が設けら
れている。これらの溝3011、3012に装着された
第1電線301と第2電線311が動かないように、図
示しないホルダーが傾斜面に装着され、これらの電線3
01、311を正確な位置に固定できるようになってい
る。
【0018】第1U字状溝3011内に固定された第1
電線301には、一対の第1磁気抵抗素子302、第2
磁気抵抗素子303が配置され、第2U字状溝3012
内に固定された第2電線311には、一対の第3磁気抵
抗素子312、第4磁気抵抗素子313が配置されてい
る。
【0019】これらの磁気抵抗素子は、同一の構造を有
し、図示しないが、例えばガラス基板面にパーマロイ等
で構成される互いに直交する強磁性薄膜抵抗パターンが
設けられ、更に、これらの抵抗パターンのいずれにも4
5゜の角度に磁界が作用するように、抵抗パターンが形
成されている面、又は裏面に、バイアス磁石が固定され
た構造を有する。バイアス磁石を用いるのは、S/N比
を改善し、精度良く磁界を検知するためである。直交す
る磁気抵抗パターンの何れにも略45°の角度にバイア
ス磁界を磁石で与えることにより、図2に示すように、
弱磁界領域での磁束密度に対する磁気抵抗変化をほぼリ
ニアに得ることができる。図3は、図2における磁束密
度が±2mTの範囲を示す拡大図であり、良好な直線性
が得られることが認められる。なお、上記のように強磁
性薄膜抵抗パターンに対して45°の角度で磁界を付与
できる限り、極性(着磁方向)は限定されるものではな
い。
【0020】一例として定格電流範囲を0〜100Aと
し、300Aまで検知できる電流センサとすると、図2
より300Aにおける直線性を−5%に設定すると、電
流による磁束密度は±4mTに抑える必要がある。
【0021】ここで、0.1mTはほぼ79.6A/m
に相当するから4mT≒3184A/mとなり、アンペ
アの法則[H=I/(2πr)]より、r=I/(2π
H)=300A/(2π×3184A/m)≒0.01
5mとなるから、磁気抵抗素子の電線からの距離は0.
015mとする。
【0022】因みに、I=100A時の磁界の強さは、
H=100A/(2π×0.015m)≒1061A/
mであり、磁束密度B=1061A/m/79.6A/
m×0.1mT≒1.33mTとなり、充分直線領域に
あるため、電流センサとして使用可能である。
【0023】一対の第1磁気抵抗素子302と第2磁気
抵抗素子303は、第1電線301を中心とする同心円
の接線方向に最大感度を向け、互いに逆極性の出力を得
るように対向配置されている。一対の第3磁気抵抗素子
312と第4磁気抵抗素子313は、第2電線311に
対して同様に配置されている。以下では、主として第1
磁気抵抗素子302、第2磁気抵抗素子303及び第1
電線301について説明を行うが、第3磁気抵抗素子3
12、第4磁気抵抗素子313及び第2電線311はこ
れに対して対称的に配置されているので、全く同様に適
用できる。
【0024】第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗素
子303の具体的な配置としては、第1電線301を中
心としてほぼ等距離で対向して配置されている。即ち、
第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗素子303の中
心を結んだ線上の中点に第1電線301の中心が存在す
るように配置する。第1磁気抵抗素子302と第2磁気
抵抗素子303の向きは、電流により電線の周囲に発生
する環状の磁界を最も効率よく磁気抵抗素子出力として
出せるように、強磁性薄膜抵抗パターン面に沿う方向
で、且つバイアス磁界と直交する方向を、電流により生
ずる最大磁界方向となるようにする。但し、一対の磁気
抵抗素子の相互の向きは、かかる条件を満たす限り、例
えば、強磁性薄膜抵抗パターン面同士が対向するように
配置されていてもよいし、強磁性薄膜抵抗パターン面が
同じ方向に向くように配置されていてもよい。第1磁気
抵抗素子302と第2磁気抵抗素子303は、これらが
第1電線301を中心としてほぼ等距離でかつ平行に対
向配置されているため、第1電線301の周囲に発生す
る磁界に対して大きさが同じで、磁界が逆向きに作用
し、極性が逆の電圧を出力する。
【0025】それぞれの磁気抵抗素子には、図示しない
磁気抵抗素子の出力信号を増幅する検出回路がそれぞれ
接続され、磁界に比例した電圧が得られる。そして、第
1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗素子303の検出
回路の出力電圧の差動出力をとることにより、感度を2
倍にできる。また、第1磁気抵抗素子302と第2磁気
抵抗素子303に任意の方向から平行で一様な大きさの
外部磁界が作用した場合、検出回路の出力電圧は同じ大
きさで同じ極性であるため、検出回路の出力電圧の差に
は表れない。そのため、外部磁界の影響をほぼキャンセ
ルすることができる。
【0026】しかしながら、適切な対策を講じないと近
傍にある大電流が流れる電線からの磁界が大きな誤差要
因となる。例えば第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵
抗素子303にとっては、第2電線311がこれに相当
する。
【0027】以下に被測定電流を流す電線に隣接して配
置される電線からの磁界の影響を磁気抵抗素子がキャン
セルする方法について説明する。
【0028】まず、図1における磁気抵抗素子と電線の
配置を説明する記号について説明する。
【0029】L:電線間距離で、測定対象の第1電線3
01と隣接する第2電線311の中心間距離 g:磁気抵抗素子間距離で、第1磁気抵抗素子302と
第2磁気抵抗素子303の中心間距離 1/2g:電線と磁気抵抗間距離で、第1電線301と
第1磁気抵抗素子302との中心間距離及び第1電線3
01と第2磁気抵抗素子303との中心間距離 W1:第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗素子30
3の中心間を結ぶ線 W2:第1電線301と第2電線311を電流方向と直
交する方向に結んだ線 α:傾斜角度で、線W1と線W2とのなす角度
【0030】図4は、図1の第1電線301、第1磁気
抵抗素子302、第2磁気抵抗素子303、第2電線3
11を抜き出した図面で、第1磁気抵抗素子302と第
2磁気抵抗素子303が隣接する第2電線311に流れ
る電流の影響をどのように受けるかを解析するものであ
る。
【0031】第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗素
子303は、測定対象の第1電線301に流れる電流に
よる磁界を最も効率よく検知するために、第1電線30
1を中心とした同心円の接線方向に、第1磁気抵抗素子
302と第2磁気抵抗素子303の差動出力が最大とな
る方向で配置される。
【0032】図1で説明した記号以外の図4における記
号を下記に示す。
【0033】H1:隣接する第2電線311の電流Iに
より第1磁気抵抗素子302の中心位置に生ずる磁界 H1′:H1に対する第1磁気抵抗素子302の最大感
度方向成分磁界 θ1:H1とH1′との角度 r1:第1磁気抵抗素子302と隣接する第2電線31
1の中心間距離 φ1:W2を基準線としたとき、隣接する第2電線31
1の中心から第1磁気抵抗素子302の中心を見込む角
度 x:1/2gのcosα y:1/2gのsinα H2:隣接する第2電線311の電流Iにより第2磁気
抵抗素子303の中心位置に生ずる磁界 H2′:H2に対する第2磁気抵抗素子303の最大感
度方向成分磁界 θ2:H2とH2′との角度 r2:第2磁気抵抗素子303と隣接する第2電線31
1の中心間距離 φ2:W2を基準線とした時、隣接する第2電線311
の中心から第2磁気抵抗素子303の中心を見込む角度
【0034】第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗素
子303の差動出力が隣接する第2電線311に流れる
電流による磁界の影響を受けなくするためには、|H
1′|=|H2′|で、しかも同位相であることが条件
となる。
【0035】例えば、α=90°では|H1′|=|H
2′|となるが位相は180°ずれているため、隣接電
流による磁界に対する第1磁気抵抗素子302と第2磁
気抵抗素子303の差動出力はゼロにならず、この影響
を受けることになる。
【0036】従って、隣接電流による磁界の影響をゼロ
とみなすには、同位相で|H1′|=|H2′|となる
傾斜角度αの値を磁気抵抗素子間距離gと電線間距離L
について求める必要がある。
【0037】表1は磁気抵抗素子間距離gをg=0.0
3m、電線間距離LをL=0.05m、電流を100A
に選定した時のαを90°から5°毎に0°まで変化さ
せた場合にH1′とH2′の数値を算出したものであ
る。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、40°〜45°の間にH1′と
H2′が等しくなる傾斜角度αが存在する事を示してい
る。
【0040】図5は表1のH1′とH2′をαとの関係
で示したものであり、この例ではα≒42.5°でH
1′とH2′が等しくなることが判る。
【0041】図6は、この様にして磁気抵抗素子間距離
gを0.02m〜0.04mまで0.005m毎の
“L”対“H1′=H2′となるα”の値をプロットし
たグラフである。
【0042】図6によれば、電線間距離Lが0.02m
〜0.1mの範囲、磁気抵抗素子間距離gが0.02〜
0.04mの範囲のとき、傾斜角度αを20°〜45゜
の範囲から選択することによって、隣接電線による磁界
の影響をキャンセルすることができる。電線間距離Lを
10cm以上とすることができれば、隣接電線による磁
界の影響はほぼなくなる。
【0043】図6の使い方としてはセンサの大きさを決
定する際に、電線間距離Lと磁気抵抗素子間距離gを設
計上どうすべきかと言う指針を与えるもので、特に電線
間距離Lを小さくできる限界を知るのに都合が良い。
【0044】磁気抵抗素子間距離gは小さい方が取付け
位置の誤差に対して有利であるが、これは測定する電流
の大きさによって決められる。
【0045】図6の曲線上にない磁気抵抗素子間距離g
や電線間距離Lを選定した場合は、図6の斜線部分の範
囲においては近傍の曲線から判断して傾斜角度αを決定
できる。
【0046】図6のグラフから隣接する電線による磁界
の影響をキャンセルできる磁気抵抗素子間距離g、電線
間距離L、傾斜角度αを選定した場合、これらの値その
ものが最も良いが、好ましくは±20%の範囲、更に好
ましくは±10%の範囲が許容される。
【0047】
【発明の効果】本発明の電流センサによれば、既存の電
線を切断することなく、2線の電線のそれぞれの電流を
高精度で検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電流センサの構造を示す正面図であ
る。
【図2】バイアス磁石付磁気抵抗素子の磁束密度に対す
る出力電圧を示すグラフである。
【図3】図2のグラフの±2mTの範囲の磁束密度の範
囲の出力電圧を示すグラフである。
【図4】電線と磁気抵抗素子の配置を説明する模式図で
ある。
【図5】磁気抵抗素子の中心間を結んだ線と、電線を電
流方向と直交する方向に結んだ線とのなす角度を変化さ
せたときのそれぞれの磁気抵抗素子の最大感度方向の磁
界の変化を示すグラフである。
【図6】電線間距離に対して、傾斜角度を変化させたと
きの一対の磁気抵抗素子のそれぞれの最大感度方向の磁
界が等しくなる点を磁気抵抗素子間距離に対応させてプ
ロットしたグラフである。
【符号の説明】
1 電流センサ 301 第1電線 302 第1磁気抵抗素子 303 第2磁気抵抗素子 3011 第1U字状溝(電線固定部) 311 第2電線 312 第3磁気抵抗素子 313 第4磁気抵抗素子 3012 第2U字状溝(電線固定部) L 電線間距離 g 磁気抵抗素子間距離 W1 第1磁気抵抗素子302と第2磁気抵抗
素子303の中心間を結んだ線 W2 第1電線301と第2電線311を電流
方向と直交する方向に結んだ線 α 傾斜角度で、線W1と線W2とのなす角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流を測定する2本の電線を固定する電
    線固定部を備え、前記電線固定部に固定された前記2本
    の電線のそれぞれに対して、一対の磁気抵抗素子が、そ
    れぞれの電線を中心とする同心円の接線方向に最大感度
    を向け、互いに逆極性の出力を得るように対向配置さ
    れ、かつ、2本の電線を電流方向と直交する方向に結ん
    だ電線中心線に対し、前記電線に対して対向配置されて
    いる2個の磁気抵抗素子の中心を結ぶ素子間中心線が、
    20°〜45゜の範囲の傾斜角度を有するように配置さ
    れていることを特徴とする電流センサ。
  2. 【請求項2】 電流を測定する2本の電線を固定する電
    線固定部を備え、前記電線固定部に固定された前記2本
    の電線のそれぞれに対して、一対の磁気抵抗素子が、そ
    れぞれの電線を中心とする同心円の接線方向に最大感度
    を向け、互いに逆極性の出力を得るように対向配置さ
    れ、かつ、2本の電線を電流方向と直交する方向に結ん
    だ電線中心線に対し、前記電線に対して対向配置されて
    いる2個の磁気抵抗素子の中心を結ぶ素子間中心線が、
    前記2本の電線の中心間距離及び電流を測定する被測定
    電線に対して対向配置されている一対の磁気抵抗素子の
    中心間距離に対応して、前記被測定電線に隣接する電線
    の磁界に対して、前記一対の磁気抵抗素子のそれぞれの
    最大感度方向の磁界がほぼ等しくなる傾斜角度を有する
    ように配置されていることを特徴とする電流センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電流センサにおい
    て、 前記磁気抵抗素子が、基板面に互いに直交する強磁性薄
    膜抵抗パターンが設けられ、これらの抵抗パターンのい
    ずれにも45゜の角度に磁界が作用するようにバイアス
    磁石が固定された構造を有することを特徴とする電流セ
    ンサ。
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