JP2002156382A - 微量試料分注装置 - Google Patents
微量試料分注装置Info
- Publication number
- JP2002156382A JP2002156382A JP2000349406A JP2000349406A JP2002156382A JP 2002156382 A JP2002156382 A JP 2002156382A JP 2000349406 A JP2000349406 A JP 2000349406A JP 2000349406 A JP2000349406 A JP 2000349406A JP 2002156382 A JP2002156382 A JP 2002156382A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- dispensing
- dispensing tip
- sample plate
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の自動試料分注装置の機構を変えることな
く安定して精度良く微量試料をサンプルプレートのマト
リクス上の各ポイントに正確にサンプリングできるよう
な微量試料分注装置を提供する。 【解決手段】ディスポーザブルな分注チップ2のサンプ
ルプレート1に対する当接面に吐出口4を設け、分注チ
ップ2をサンプルプレート1に当接した後、この吐出口
4から分注チップに吸入した検体3を吐出できるように
した。
く安定して精度良く微量試料をサンプルプレートのマト
リクス上の各ポイントに正確にサンプリングできるよう
な微量試料分注装置を提供する。 【解決手段】ディスポーザブルな分注チップ2のサンプ
ルプレート1に対する当接面に吐出口4を設け、分注チ
ップ2をサンプルプレート1に当接した後、この吐出口
4から分注チップに吸入した検体3を吐出できるように
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学・臨床・バイ
オなどの分野で用いられる分析装置に分析用試料を導入
するための数μl以下程度の微量試料サンプリング装置
に関わり、特に固相サンプルプレートに多数の液状微量
試料を吐出(分注)する微量試料分注装置に関する。
オなどの分野で用いられる分析装置に分析用試料を導入
するための数μl以下程度の微量試料サンプリング装置
に関わり、特に固相サンプルプレートに多数の液状微量
試料を吐出(分注)する微量試料分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体の性状をもつ試料や、あるいは固体
試料や気体試料を適当な溶媒に溶解して液体試料となし
た試料を分析装置に導入して分析するため、あるいは高
濃度試料を分析装置で分析可能な濃度に希釈調整するた
め手動または自動型の試料分注装置が用いられている。
近年では特に微量試料を用いて高感度に分析する要求が
高く、精度良く試料を特定位置にサンプリングできる自
動型の微量試料分注装置が要求されている。
試料や気体試料を適当な溶媒に溶解して液体試料となし
た試料を分析装置に導入して分析するため、あるいは高
濃度試料を分析装置で分析可能な濃度に希釈調整するた
め手動または自動型の試料分注装置が用いられている。
近年では特に微量試料を用いて高感度に分析する要求が
高く、精度良く試料を特定位置にサンプリングできる自
動型の微量試料分注装置が要求されている。
【0003】例えば一例として、ある試料の分子量や原
子量を測定したり、分子構造の解析や成分分析を行うこ
とを目的として、レーザイオン化飛行時間型質量分析装
置(以下、TOFMSと呼ぶ)が用いられている。TO
FMSでは溶媒に溶解している測定試料(すなわち、検
体)を固相サンプルプレート(以下、サンプルプレート
と呼ぶ)上の特定の位置に0.1〜0.5μl程度分注
し、通常清浄な空気中において溶媒を揮発させて乾燥し
た後、真空条件下で試料にレーザビームを照射すること
により試料をイオン化し、このイオンを分析室に導入し
検出器までの飛行時間を測定することによって質量を分
析する。
子量を測定したり、分子構造の解析や成分分析を行うこ
とを目的として、レーザイオン化飛行時間型質量分析装
置(以下、TOFMSと呼ぶ)が用いられている。TO
FMSでは溶媒に溶解している測定試料(すなわち、検
体)を固相サンプルプレート(以下、サンプルプレート
と呼ぶ)上の特定の位置に0.1〜0.5μl程度分注
し、通常清浄な空気中において溶媒を揮発させて乾燥し
た後、真空条件下で試料にレーザビームを照射すること
により試料をイオン化し、このイオンを分析室に導入し
検出器までの飛行時間を測定することによって質量を分
析する。
【0004】TOFMSに用いられるサンプルプレート
は一般的に平板状で、例えば図3に示すように96検体
用では、およそ巾85mm、長さ120mm、厚み5〜
10mmの金属製のサンプルプレート1に8行12列の
マトリクスを構成する。マトリクスの交点1行1列目を
例えばS1とし2行1列目をS2として順次識別するよ
うにすれば8行1列目はS8、1行2列目はS9、8行
12列目はS96といういふうにマトリクスの各交点が
サンプリングするポイントとして識別される。図示省略
のコンピュータシステムにより任意のポイントを特定し
て測定すべき検体をサンプリングすることができる。
は一般的に平板状で、例えば図3に示すように96検体
用では、およそ巾85mm、長さ120mm、厚み5〜
10mmの金属製のサンプルプレート1に8行12列の
マトリクスを構成する。マトリクスの交点1行1列目を
例えばS1とし2行1列目をS2として順次識別するよ
うにすれば8行1列目はS8、1行2列目はS9、8行
12列目はS96といういふうにマトリクスの各交点が
サンプリングするポイントとして識別される。図示省略
のコンピュータシステムにより任意のポイントを特定し
て測定すべき検体をサンプリングすることができる。
【0005】液体試料をサンプリングすると液体試料の
性状にもよるが、各ポイントの検体は直径1.5〜2m
m程度のスポットに広がる。多数の検体をサンプルプレ
ート1上にサンプリングした後、通常清浄な空気中で乾
燥して固化するが、必ずしも検体がスポット全体で均一
な状態に分布して固化するとは限らないので、一般にT
OFMSによる質量分析では、レーザを照射する位置に
より得られるデータの信頼性が大きく異なる。従って、
レーザ照射する最適位置の判別や照射操作を手動で行な
う場合には、オペレータがCCDカメラなどから得られ
る画像を観察しながら適切な位置を判定してレーザを照
射する。
性状にもよるが、各ポイントの検体は直径1.5〜2m
m程度のスポットに広がる。多数の検体をサンプルプレ
ート1上にサンプリングした後、通常清浄な空気中で乾
燥して固化するが、必ずしも検体がスポット全体で均一
な状態に分布して固化するとは限らないので、一般にT
OFMSによる質量分析では、レーザを照射する位置に
より得られるデータの信頼性が大きく異なる。従って、
レーザ照射する最適位置の判別や照射操作を手動で行な
う場合には、オペレータがCCDカメラなどから得られ
る画像を観察しながら適切な位置を判定してレーザを照
射する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オペレータが手動式の
マイクロピペットを用いて試料収容容器から液体試料を
一定量吸入し、これをサンプルプレート1の特定の位置
に正確に分注する操作は非常に煩雑であり、かつ精度良
くサンプリングするにはかなりの熟練を要する。すなわ
ち、一旦吸入した0.1〜0.5μlの液状の検体がマ
イクロピペットの先端から排出されるとき、その粘性や
表面張力によりスムーズに落下しないので、オペレータ
はサンプルプレート1に対してマイクロピペットを傾け
たり摺り付けたりして手技でサンプルプレート1上に検
体を滴下する操作を行う。また、オペレータは、このよ
うにして作成した試料を分析する際、先述のようにレー
ザ照射する最適なスポット位置を判定する必要がある。
オペレータには熟練が要求されるとともに質量分析全体
の処理能力が向上し難いという問題がある。このため、
検体の大量処理を目的として例えばシリンジポンプ型自
動試料分注装置等を用いた分注操作の自動化が求められ
ている。
マイクロピペットを用いて試料収容容器から液体試料を
一定量吸入し、これをサンプルプレート1の特定の位置
に正確に分注する操作は非常に煩雑であり、かつ精度良
くサンプリングするにはかなりの熟練を要する。すなわ
ち、一旦吸入した0.1〜0.5μlの液状の検体がマ
イクロピペットの先端から排出されるとき、その粘性や
表面張力によりスムーズに落下しないので、オペレータ
はサンプルプレート1に対してマイクロピペットを傾け
たり摺り付けたりして手技でサンプルプレート1上に検
体を滴下する操作を行う。また、オペレータは、このよ
うにして作成した試料を分析する際、先述のようにレー
ザ照射する最適なスポット位置を判定する必要がある。
オペレータには熟練が要求されるとともに質量分析全体
の処理能力が向上し難いという問題がある。このため、
検体の大量処理を目的として例えばシリンジポンプ型自
動試料分注装置等を用いた分注操作の自動化が求められ
ている。
【0007】汎用のシリンジポンプ型自動試料分注装置
を用いてサンプルプレート1へ液体試料を微量分注する
場合、試料間や試薬間のクロスコンタミを避けるために
プラスチック製のディスポーザブルタイプ分注チップ
(以下、分注チップという)2が一般的に使用される
が、従来の分注チップ2を用いて微量分注操作を行う
と、検体が所定量分注されない、或いは所定量以上に検
体が分注されるなどの不具合の発生が頻繁に生じる。こ
の原因は図4(A)に示すように、主として自動分注器
では一般に分注チップ2の先端が平板状のサンプルプレ
ート1に垂直に当接し、その際互いに密接するので分注
チップ2の先端が塞がれてしまい、液体状の検体3が分
注チップ2からスムーズに排出され難くなることにあ
る。シリンジポンプの吐出圧を上げれば所定量以上に分
注されたり、検体3が飛散することもあり正常なサンプ
リングが困難である。
を用いてサンプルプレート1へ液体試料を微量分注する
場合、試料間や試薬間のクロスコンタミを避けるために
プラスチック製のディスポーザブルタイプ分注チップ
(以下、分注チップという)2が一般的に使用される
が、従来の分注チップ2を用いて微量分注操作を行う
と、検体が所定量分注されない、或いは所定量以上に検
体が分注されるなどの不具合の発生が頻繁に生じる。こ
の原因は図4(A)に示すように、主として自動分注器
では一般に分注チップ2の先端が平板状のサンプルプレ
ート1に垂直に当接し、その際互いに密接するので分注
チップ2の先端が塞がれてしまい、液体状の検体3が分
注チップ2からスムーズに排出され難くなることにあ
る。シリンジポンプの吐出圧を上げれば所定量以上に分
注されたり、検体3が飛散することもあり正常なサンプ
リングが困難である。
【0008】液体状の検体3を分注チップ2からスムー
ズに排出するため、分注チップ2の先端を一旦サンプル
プレート1に当接した後分注チップ2を上方に移動し、
両者の間に僅かな空間を形成してその状態で検体3をス
ムーズに排出しようとする試みもなされているが、サン
プルプレート1と分注チップ2先端間の距離の制御が難
しく、図4(B)に示すように仮に距離が離れすぎると
検体3がその表面張力や粘性等の性質により分注チップ
2先端部に回り込み保持されたままとなり、サンプルプ
レート1に落下せずサンプリングできない現象が起こ
る。さらに、分注チップ2の寸法のばらつき等を考慮す
ると、分注チップ2の正確な位置決めを自動的に行うた
めには制御系や制御パラメータが複雑になるなどの問題
がある。
ズに排出するため、分注チップ2の先端を一旦サンプル
プレート1に当接した後分注チップ2を上方に移動し、
両者の間に僅かな空間を形成してその状態で検体3をス
ムーズに排出しようとする試みもなされているが、サン
プルプレート1と分注チップ2先端間の距離の制御が難
しく、図4(B)に示すように仮に距離が離れすぎると
検体3がその表面張力や粘性等の性質により分注チップ
2先端部に回り込み保持されたままとなり、サンプルプ
レート1に落下せずサンプリングできない現象が起こ
る。さらに、分注チップ2の寸法のばらつき等を考慮す
ると、分注チップ2の正確な位置決めを自動的に行うた
めには制御系や制御パラメータが複雑になるなどの問題
がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、液体試料を分注チップに吸入しそれを固相
サンプルプレートに分注する液体試料分注装置におい
て、固相サンプルプレートに対する分注チップの当接面
に微細な吐出口を形設し、固相サンプルプレートに分注
チップの先端を当接した後この微細な吐出口を通して液
体試料を固相サンプルプレートに吐出せしめるようにし
て、従来の自動試料分注装置の機構を変えることなく微
量分注することを可能とした。
するために、液体試料を分注チップに吸入しそれを固相
サンプルプレートに分注する液体試料分注装置におい
て、固相サンプルプレートに対する分注チップの当接面
に微細な吐出口を形設し、固相サンプルプレートに分注
チップの先端を当接した後この微細な吐出口を通して液
体試料を固相サンプルプレートに吐出せしめるようにし
て、従来の自動試料分注装置の機構を変えることなく微
量分注することを可能とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による微量試料分注
装置について、図1〜図3を用いて説明する。図1
(A)は、サンプルプレート1に当接する端面に吐出口
4を形設した分注チップ2の断面を示すもので、吐出口
4により分注チップ2がサンプルプレート1に当接した
際に、サンプルプレート1の面と分注チップ2の端面と
の間に微小な空隙が形成される。図1(B)は、図示省
略の試料収容容器から図示省略の検体3を吸引した後、
サンプルプレート1の特定の位置に分注チップ2を当接
し検体3を吐出口4から吐出せしめた状態を示したもの
である。サンプルプレート1の特定の位置とは、図3に
おけるS1、S2、S5、S8、S9、S33、S96
等サンプルプレート1の8行12列のマトリクスの全交
点であり、図示省略のコンピュータシステムにより正確
に識別される。
装置について、図1〜図3を用いて説明する。図1
(A)は、サンプルプレート1に当接する端面に吐出口
4を形設した分注チップ2の断面を示すもので、吐出口
4により分注チップ2がサンプルプレート1に当接した
際に、サンプルプレート1の面と分注チップ2の端面と
の間に微小な空隙が形成される。図1(B)は、図示省
略の試料収容容器から図示省略の検体3を吸引した後、
サンプルプレート1の特定の位置に分注チップ2を当接
し検体3を吐出口4から吐出せしめた状態を示したもの
である。サンプルプレート1の特定の位置とは、図3に
おけるS1、S2、S5、S8、S9、S33、S96
等サンプルプレート1の8行12列のマトリクスの全交
点であり、図示省略のコンピュータシステムにより正確
に識別される。
【0011】図1により作動を詳しく説明する。図1
(A)のプラスチック製の分注チップ2に設けられた吐
出口4は、厳密な意味では検体3の粘性や分注チップ2
やサンプルプレート1に対する濡れ性等によりその形状
寸法を選択すべきであり、また検体3の吐出圧力や吐出
速度も考慮して決定すべきである。
(A)のプラスチック製の分注チップ2に設けられた吐
出口4は、厳密な意味では検体3の粘性や分注チップ2
やサンプルプレート1に対する濡れ性等によりその形状
寸法を選択すべきであり、また検体3の吐出圧力や吐出
速度も考慮して決定すべきである。
【0012】このような分注チップ2を用いると、シリ
ンジポンプ型自動試料分注装置(図示せず)を作動させ
て検体3を吸入した後、サンプルプレート1のあるポイ
ントに吐出口4を通して検体3を吐出し終わり分注チッ
プ2を上昇移動せしめると、検体3がサンプルプレート
1の特定ポイント(例えばS1)にスムースに吐出され
る。一方、試料収容容器から検体3を吸入するときは分
注チップ2の先端を吐出口4が試料の表面より深く浸漬
するよう制御されるので吐出口4から空気を吸い込むこ
ともなく正確に検体を吸入できる。
ンジポンプ型自動試料分注装置(図示せず)を作動させ
て検体3を吸入した後、サンプルプレート1のあるポイ
ントに吐出口4を通して検体3を吐出し終わり分注チッ
プ2を上昇移動せしめると、検体3がサンプルプレート
1の特定ポイント(例えばS1)にスムースに吐出され
る。一方、試料収容容器から検体3を吸入するときは分
注チップ2の先端を吐出口4が試料の表面より深く浸漬
するよう制御されるので吐出口4から空気を吸い込むこ
ともなく正確に検体を吸入できる。
【0013】一つの検体3がサンプリングされると、シ
リンジポンプ型自動試料分注装置では、クロスコンタミ
防止のため分注チップ2は自動的に交換され、新たな検
体3を他のまたは同一の試料収容容器から吸入し、コン
ピュータで制御されてサンプルプレート1の他のポイン
ト(例えばS5、S33)に正確にサンプリングでき
る。したがって、手動操作によるサンプリングに比較し
均一な形状のスポットを形成するので、レーザ照射すべ
き最適位置もCCDカメラの画像を観察することなく決
定でき、分析の自動化が達成できるので効率の向上につ
ながる。
リンジポンプ型自動試料分注装置では、クロスコンタミ
防止のため分注チップ2は自動的に交換され、新たな検
体3を他のまたは同一の試料収容容器から吸入し、コン
ピュータで制御されてサンプルプレート1の他のポイン
ト(例えばS5、S33)に正確にサンプリングでき
る。したがって、手動操作によるサンプリングに比較し
均一な形状のスポットを形成するので、レーザ照射すべ
き最適位置もCCDカメラの画像を観察することなく決
定でき、分析の自動化が達成できるので効率の向上につ
ながる。
【0014】吐出口4の形状は半楕円形や半円形に限定
されるものではなく、例えば図2(A)に断面を示すよ
うに、分注チップ2のサンプルプレート1に対する当接
面に対し、角度αをもたせて先端を欠成した吐出口とし
てもよい。さらに分注チップ2のサンプルプレート1に
対する当接面全体に細かな鋸歯形状あるいは山形の空隙
を周設してもよい。このように分注チップ2のサンプル
プレート1に対する当接面に微細な空隙を設けることに
より吐出口4を形成できるならば、本発明ではその形状
についてはなんら限定するものではない。
されるものではなく、例えば図2(A)に断面を示すよ
うに、分注チップ2のサンプルプレート1に対する当接
面に対し、角度αをもたせて先端を欠成した吐出口とし
てもよい。さらに分注チップ2のサンプルプレート1に
対する当接面全体に細かな鋸歯形状あるいは山形の空隙
を周設してもよい。このように分注チップ2のサンプル
プレート1に対する当接面に微細な空隙を設けることに
より吐出口4を形成できるならば、本発明ではその形状
についてはなんら限定するものではない。
【0015】上記説明は8行12列のマトリクスについ
て説明したがその他のマトリクスでも同様である。ま
た、位置センサーを設けることによりマトリクスの精度
は必ずしも要求されなくなることは自明であり、マトリ
クスの構成については本発明の主旨ではない。サンプル
プレート1の材質や形状・分注ポジションも上記説明に
限定されるものではない。
て説明したがその他のマトリクスでも同様である。ま
た、位置センサーを設けることによりマトリクスの精度
は必ずしも要求されなくなることは自明であり、マトリ
クスの構成については本発明の主旨ではない。サンプル
プレート1の材質や形状・分注ポジションも上記説明に
限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】本発明の微量試料分注装置においては、
ディスポーザブル分注チップのサンプルプレートに対す
る当接面に吐出口を設け、分注チップをサンプルプレー
トに当接した後、この吐出口から分注チップに吸入した
検体を吐出できるようにした。したがって、従来の自動
試料分注装置の機構を変えることなく安定して精度良く
微量試料をサンプルプレートに分注でき、微量検体をサ
ンプルプレートのマトリクス上の各ポイントに正確にサ
ンプリングできるようになるので、オペレータの熟練が
不要となり分析の自動化が達成でき、また分析の効率が
向上する。
ディスポーザブル分注チップのサンプルプレートに対す
る当接面に吐出口を設け、分注チップをサンプルプレー
トに当接した後、この吐出口から分注チップに吸入した
検体を吐出できるようにした。したがって、従来の自動
試料分注装置の機構を変えることなく安定して精度良く
微量試料をサンプルプレートに分注でき、微量検体をサ
ンプルプレートのマトリクス上の各ポイントに正確にサ
ンプリングできるようになるので、オペレータの熟練が
不要となり分析の自動化が達成でき、また分析の効率が
向上する。
【図1】(A)は吐出口を設けた分注チップの断面図、
(B)は吐出口を通じてサンプルプレートに検体を吐出
した状態を示す。
(B)は吐出口を通じてサンプルプレートに検体を吐出
した状態を示す。
【図2】(A)は吐出口の変形例、(B)は吐出口を通
じてサンプルプレートに検体を吐出した状態を示す。
じてサンプルプレートに検体を吐出した状態を示す。
【図3】固相サンプルプレートのマトリクス上の各ポイ
ントに分注チップでサンプリングする概念図を示す。
ントに分注チップでサンプリングする概念図を示す。
【図4】(A)は従来の分注チップではサンプルプレー
トに検体を吐出し難い様子を示し、(B)は分注チップ
とサンプルプレートの間に空隙があるとき、検体がその
表面張力により分注チップに保持され、サンプルプレー
トに滴下しない様子を示す概念図である。
トに検体を吐出し難い様子を示し、(B)は分注チップ
とサンプルプレートの間に空隙があるとき、検体がその
表面張力により分注チップに保持され、サンプルプレー
トに滴下しない様子を示す概念図である。
1…サンプルプレート 2…分注チップ 3…検体 4…吐出口 α…角度
Claims (1)
- 【請求項1】分注器の分注チップに液体試料を吸入する
手段と、前記分注チップの先端を固相サンプルプレート
に当接する手段と、吸入した前記液体試料を前記固相サ
ンプルプレート上に吐出せしめる手段とを備えた試料分
注装置において、前記固相サンプルプレートに対する前
記分注チップの当接面に微細な吐出口を形設し、前記固
相サンプルプレートに前記分注チップを当接した後この
微細な吐出口を通して前記液体試料を前記固相サンプル
プレートに吐出せしめるようにしたことを特徴とする微
量試料分注装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000349406A JP2002156382A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 微量試料分注装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000349406A JP2002156382A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 微量試料分注装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002156382A true JP2002156382A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18822821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000349406A Pending JP2002156382A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 微量試料分注装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002156382A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004325398A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 連続吸入用ニードル及び連続吸入装置 |
US7117723B2 (en) | 2003-09-24 | 2006-10-10 | Shimadzu Corporation | Fractionating apparatus |
US7169299B2 (en) | 2003-07-08 | 2007-01-30 | Shimadzu Corporation | Fractionating apparatus for liquid chromatography |
JP2011149853A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Toppan Printing Co Ltd | 分注方法及び分注装置 |
JP2017537328A (ja) * | 2014-12-10 | 2017-12-14 | モレキュラー デバイシーズ, エルエルシー | マイクロプレート注入器システムのための液体およびプレートセンサ |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000349406A patent/JP2002156382A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004325398A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 連続吸入用ニードル及び連続吸入装置 |
US7169299B2 (en) | 2003-07-08 | 2007-01-30 | Shimadzu Corporation | Fractionating apparatus for liquid chromatography |
US7117723B2 (en) | 2003-09-24 | 2006-10-10 | Shimadzu Corporation | Fractionating apparatus |
JP2011149853A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Toppan Printing Co Ltd | 分注方法及び分注装置 |
JP2017537328A (ja) * | 2014-12-10 | 2017-12-14 | モレキュラー デバイシーズ, エルエルシー | マイクロプレート注入器システムのための液体およびプレートセンサ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11011365B2 (en) | Mass spectrometry system and working method and application thereof, and sampling device used therein | |
JP5714513B2 (ja) | 試料を形成して被分析面から吸引する方法及びそのためのシステム | |
CA2434305C (en) | Sample deposition method and system | |
US9153425B2 (en) | Device for high spatial resolution chemical analysis of a sample and method of high spatial resolution chemical analysis | |
JP7443254B2 (ja) | 微小液滴の体積測定 | |
JP2004522954A (ja) | 微小流体チップからの自動化エレクトロスプレー用のロボット・オートサンプラ | |
US20140166875A1 (en) | Systems and methods for high throughput solvent assisted ionization inlet for mass spectrometry | |
JP4645408B2 (ja) | ガスクロマトグラフ用試料注入装置 | |
JP6344618B2 (ja) | 試料を緩衝液に分注するシステム | |
JPWO2006025367A1 (ja) | 試料前処理装置とそれに用いるプローブ | |
JP2002156382A (ja) | 微量試料分注装置 | |
JP2004333343A (ja) | 膜上固相化物の抽出方法及び装置 | |
US20230207297A1 (en) | Overflow sensor for open port sampling probe | |
US10937641B2 (en) | MALDI mass spectrometry method | |
JP4976209B2 (ja) | 検体識別分注装置及び検体識別分注方法 | |
WO2023199273A1 (en) | High-throughput analysis using ion mobility and mass spectroscopy | |
JP7293219B2 (ja) | 複数検体イオン源 | |
US11255757B2 (en) | Apparatus and method for analysing a solid specimen material | |
EP2955742B1 (en) | Off-axis channel in electrospray ionization for removal of particulate matter | |
US20240168046A1 (en) | Systems and methods for humidity and/or temperature control in a sample analysis system | |
JP2004264223A (ja) | 膜上固相化物の抽出方法及び装置 | |
US20230197428A1 (en) | High flowrate flushing for open port sampling probe | |
US12036568B2 (en) | Volumetric measurement of micro droplets | |
WO2023248135A1 (en) | Open port interface having hydrophobic or hydrophilic properties | |
WO2023012762A1 (en) | Standard addition workflow for quantitative analysis |