JP2002155337A - ハイドロフォーム特性に優れた鋼材およびその製造方法 - Google Patents
ハイドロフォーム特性に優れた鋼材およびその製造方法Info
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Abstract
材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、C:0.001〜0.30
%、Si:0.001〜2.0%以下、Mn:0.10
〜2.0%、P≦0.050%、S≦0.015%、A
l:0.01〜0.15%、N≦0.008%、更に、
必要に応じて、Cr,Mo,Ni,Cu,Ti,Nb,
V,B,O,Caの一種又は二種以上を添加する残部が
実質的に鉄および不可避的不純物よりなる鋼スラブを熱
間圧延後、600〜680℃で巻取り、上記、鋼成分組
成におけるSol.N量を0.0010%以下の鋼帯と
し、その後、造管する。
Description
圧をかけて所定の形状にハイドロフォームされて用いら
れる鋼管やその素材となる鋼帯などの鋼材およびそれら
の製造方法に関し、特にサスペンションアームなどの足
廻り部品、シャシー部品、ボディー部品、フレーム構造
部品などの閉断面自動車構造部品用途に用いられるもの
に関する。
動車部品形状に加工する技術は、金属板プレス品を加工
する技術による場合に比べて溶接代が不要なため軽量・
高剛性な部品が得られる特徴がある。鋼管をハイドロフ
ォームにより自動車部品形状に加工する技術として、例
えば特公平5−55209号公報には箱形状の横断面を
有したフレーム部材を形成する技術が開示されている。
ロフォームにより閉断面自動車部品形状に加工する技術
は、断面周長さが素管の周長さと素管のハイドフォロー
ム変形能に制約されるため、これまで長手方向で周長さ
の大きく異なる部分をもつ部品に適用することができ
ず、特公平5−55209号公報による方法でも周長さ
が素管の5%を超える設計を行った場合、割れなどの不
具合が生じる問題があった。
時の問題点を解決するために、ハイドロフォーム素材の
材質面からなされたもので、ハイドロフォーム性に優れ
た鋼管やその素材となる鋼帯などの鋼材およびそれらの
製造方法ならびにこれらの鋼材を用いたハイドロフォー
ム成形方法を提供することを目的とする。
管及びその素材となる鋼帯)のハイドロフォーム加工性
に及ぼす成分組成の影響について化学成分、製造条件の
種々異なる鋼帯及びこの鋼帯を素材に鋼管を製造し、鋭
意検討を行った。
帯を素材として外径22〜254mmの鋼管を製造し、
ハイドロフォーム加工性をバルジ試験により、評価し
た。
式的に示す。試験装置は成形型移動機構、軸圧縮力負荷
機構、液圧発生機構およびそれらを制御するコンピュー
ター9よりなり、自由バルジ試験の場合は素管1に内圧
を油圧ポンプ8、圧力増幅器7、圧力計6よりなる液圧
発生機構により、軸圧縮機3a、3bを経て負荷する。
に素管1を挿入後、内圧を負荷し成形する。軸圧縮機3
a、3bの変位量は変位計4a、4b、成形型2aの変
位量は変位計5により、また内圧は圧力計6によりコン
ピューター9に取り込まれ制御に用いられる。
車技術会学術講演会前刷集98153「自動車用電縫鋼
管のハイドフォローミング変形特性」1998−5 p
149、平成11年度塑性加工春季講演会予稿集p23
7「予成形連続型成形による異形断面材の試作検討」等に
記載されている。
在状態がハイドロフォーム性に影響を与え、特に、鋼中
の全N量から析出物中のN量を引いて求められるSo
l.N量がある特定の範囲にある場合、鋼材のハイドロ
フォーム性が優れていることを見出した。
で、すなわち、本発明は、 1. 質量%で、C:0.001〜0.30%、Si:
0.001〜2.0%以下、Mn:0.10〜2.0
%、P≦0.050%、S≦0.015%、O≦0.0
030%、Al:0.01〜0.15%を含み、N≦
0.008%、且つ、Sol.N≦0.0010%を満
足し、残部が実質的に鉄および不可避的不純物よりなる
ことを特徴とするハイドロフォーム特性に優れた鋼材。
r:0.01〜0.3%、Mo:0.01〜0.3%、
Ni:0.01〜0.3%、Cu:0.01〜0.3
%、Nb:0.002〜0.03%、Ti:0.002
〜0.03%、V:0.002〜0.03%、、B:
0.0002〜0.003%、の一種又は二種以上を添
加することを特徴とする1記載のハイドロフォーム特性
に優れた鋼材。
a:0.0005〜0.004%を添加することを特徴
とする1又は2記載のハイドロフォーム特性に優れた鋼
材。
0%、Si:0.001〜2.0%以下、Mn:0.1
0〜2.0%、P≦0.050%、S≦0.015%、
O≦0.0030%、Al:0.01〜0.15%、N
≦0.008%よりなる鋼スラブを熱間圧延後、600
〜680℃で巻取ることを特徴とするハイドロフォーム
特性に優れた鋼帯の製造方法。
r:0.01〜0.3%、Mo:0.01〜0.3%、
Ni:0.01〜0.3%、Cu:0.01〜0.3
%、Nb:0.002〜0.03%、Ti:0.002
〜0.03%、V:0.002〜0.03%、Ca:
0.0005〜0.004%、B:0.0002〜0.
003%、の一種又は二種以上を添加することを特徴と
する4記載のハイドロフォーム特性に優れた鋼帯の製造
方法。
a:0.0005〜0.004%を添加することを特徴
とする4又は5記載のハイドロフォーム特性に優れた鋼
帯の製造方法。
により得られた鋼帯を造管することを特徴とするハイド
ロフォーム特性に優れた鋼管の製造方法。
いることを特徴とするハイドロフォーム成形方法。
定理由について説明する。
の強度(TS≧270MPa)が得られず、0.30%
を超えると、ハイドロフォーム加工性が劣化するため、
0.001〜0.30%(0.001%以上、0.30
%以下)とする。
の強度(TS≧270MPa)が得られず、2.0%を
超えると、ハイドロフォーム加工性が劣化するため、
0.001〜2.0%(0.001%以上、2.0%以
下)とする。
強度(TS≧270MPa)が得られず、2.0%を超
えると、ハイドロフォーム加工性が劣化するため、0.
10〜2.0%(0.10%以上、2.0%以下)とす
る。
050%以下とする。
015%以下とする。
るため、0.0030%以下とする。
工性を向上させるため添加する。0.01%未満ではそ
の効果が認められず、0.15%を超えるとその効果が
飽和するため、0.01〜0.15%とする。
08%以下とする。
の規定は本発明では重要であり、Nを0.008%以下
とし、且つ、Sol.Nを0.0010%以下とする。
ドロフォーム加工性に及ぼすSol.Nの影響を示すも
ので、Sol.Nが0.0010%以下の場合、軸圧縮
なしの条件で、25%以上、軸圧縮ありの条件で45%
以上の優れた周長増加率が得られる。
ていない変形状態でのハイドロフォーム加工性を示すも
ので、破断限界周長増加率により、変形部長さ2D
(D:管外径)、軸圧縮なし及びありの2条件で評価し
た。
応力/円周方向応力)=W/(2πr2p)=−0.5
となる条件とした。ここで、W:軸圧縮力、r:肉厚中
心半径、p:内圧とする。
ォーム加工性に及ぼすSol.Nの影響を示すもので、
Sol.Nが0.0010%以下の場合、軸圧縮なしの
条件で、14%以上、軸圧縮ありの条件で18%以上の
優れた周長増加率が得られる。
ーム加工性を示すもので、縦横比2:1の矩形断面形状
をもつ型内部での型バルジ試験を行い、軸圧縮なし及び
ありの2条件における破断限界周長増加率により評価し
た。ここで軸圧縮力は座屈しない最大値とした。尚、い
ずれの試験においても供試鋼管は表1中の鋼Aのスラブ
を熱間圧延で板厚2.0mmの熱延鋼板とし、酸洗後外
径70φの鋼管としたもので、巻取温度の調整により、
鋼中Sol.N量を種々変化させたものを用いた。
N量を差し引いたもので、析出物中のN量は、10%A
A系電解抽出残渣に、JIS G 1228−1994
記載のアンモニア蒸留分離ビス(1−フェニル−3−メ
チル−5−ピラゾロン)吸光光度法を適用し求めた。N
を含有する析出物として、AlN,BN,TiN等があ
る。これらの析出物により、Sol.N量が0となる場
合もある。
u,Ti,Nb,V,B,Caなどの元素を添加するこ
とは差し支えなく、ハイドロフォーム加工性を損なうも
のではない。これらの元素を添加する場合は質量%で、
Cr:0.01〜0.3%、Mo:0.01〜0.3
%、Ni:0.01〜0.3%、Cu:0.01〜0.
3%、Nb:0.002〜0.03%、Ti:0.00
2〜0.03%、V:0.002〜0.03%、Ca:
0.0005〜0.004%、B:0.0002〜0.
003%の一種又は二種以上を添加する。
u,Nb,Ti,V、及びBは、固溶強化、析出強化、
変態強化、分散強化により鋼材の強度を向上させ、Ca
は、硫化物の形態制御により、ハイドロフォーム性を向
上させる。このような効果を得る場合、上述した範囲を
好適範囲とする。
せ、ハイドロフォーム加工性に影響を与えるため、60
0〜680℃とする。尚、巻取り後の熱延コイルは、s
ol.N量低減のために保熱カバー等を用いて徐冷する
ことが望ましい。
ドロフォーム加工性に及ぼす巻取温度の影響を示すもの
で、供試鋼管の鋼帯の巻取温度が本発明範囲内にある場
合、軸圧縮なしの条件で、25%以上、軸圧縮ありの条
件で45%以上の優れた周長増加率が得られる。
ォーム加工性に及ぼす巻取温度の影響を示すもので、巻
取温度が本発明範囲内の場合、軸圧縮なしの条件で、1
4%以上、軸圧縮ありの条件で18%以上の優れた周長
増加率が得られる。
mmの板厚とし、巻取温度を種々変化させ、酸洗後外径
70φとしたものを用いた。
l.N等の侵入型固溶元素が析出物となるため、優れた
ハイドロフォーム加工性が得られるものと考えられる。
ラブを、仕上温度840℃で熱間圧延後、650℃で巻
取し、酸洗後、板厚2.0mmの熱延鋼帯とした。
し、No.12〜19の鋼L〜Sは、何れかの元素が発
明の範囲外で比較例となっている。
し、幅絞り率4%で外径70mmの溶接鋼管とした。
[板厚])}/π([外径]−[板厚])×(100
%)
性を液圧自由バルジ試験、液圧型バルジ試験により評価
し、表2に結果を示す。
通)は本発明の実施例であり、これらのうち、TS<5
00MPaとなるものでは、液圧自由バルジ試験におけ
る周長増加率が軸圧縮なしで25%以上、軸圧縮有りで
45%以上となり、液圧型バルジ試験では軸圧縮なしで
14%以上、軸圧縮有りで18%以上の優れたハイドロ
フォーム加工性が得られている。
も、液圧自由バルジ試験における周長増加率が軸圧縮な
しで23%以上、軸圧縮有りで42%以上となり、液圧
型バルジ試験では軸圧縮なしで12%以上、軸圧縮有り
で15%以上の優れたハイドロフォーム加工性が得られ
ている。
が本発明範囲外で、実施例No.16はSol.N、O
が本発明範囲外で、実施例No.17〜19はC,S
i,Mnの何れかが本発明範囲外であり、いずれも比較
例で、本発明例と比べるとハイドロフォーム加工性に劣
っている。
り温度、熱延コイル以降の工程を変化させた鋼管(70
φ×2.0t)のハイドロフォーム特性を示す。
酸洗後、造管したもので、No.20,21は熱延巻取
温度、Sol.N量が本発明の規定を満足し、優れたハ
イドロフォーム加工性が得られている。
度、Sol.N量が本発明範囲外であり、ハイドロフォ
ーム加工性に劣っている。
ものであり、実施例No.24は、熱延コイルを酸洗、
冷圧後900℃焼鈍し70φ×2.0tに造管したもの
である。実施例No.25は、熱延コイルを酸洗、冷圧
後900℃焼鈍し、溶融亜鉛メッキ鋼板とした後、70
φ×2.0tに造管したものである。
量は変化するが、表より明らかなように優れたハイドロ
フォーム加工性が得られている。
l.N量が0.0010%以下であれば、鋼帯の巻取り
後の履歴において、Sol.N量が変化しても優れたハ
イドロフォーム加工性が得られる。
れた鋼材は、曲げ、プレス、ハイドロフォーム、スウェ
ージ等による予備成形後にハイドロフォームされてもよ
く、さらに高い張り出し量を得るために管表面に潤滑油
を塗布、あるいは潤滑皮膜を形成させても良い。鋼帯か
ら管を成形する際のシーム接合方法は電縫溶接、レーザ
溶接、TIG溶接、鍛接などが可能で、特に限定しな
い。
帯およびこれらを素材とする鋼管で有ればよく特に限定
しない。又、造管途中、前後において熱処理、熱加工な
どを加えることも制限しない。
等の閉断面自動車構造部品をハイドロフォームにより、
割れ、部分的な肉厚減少等の欠陥を生ずることなく加工
することが可能で、産業上、極めて有用である。
及ぼすSol.Nの影響を示す図。
ぼすSol.Nの影響を示す図。
及ぼす巻取温度の影響を示す図。
ぼす巻取温度の影響を示す図。
Claims (8)
- 【請求項1】 質量%で、C:0.001〜0.30
%、Si:0.001〜2.0%以下、Mn:0.10
〜2.0%、P≦0.050%、S≦0.015%、O
≦0.0030%、Al:0.01〜0.15%を含
み、N≦0.008%、且つ、Sol.N≦0.001
0%を満足し、残部が実質的に鉄および不可避的不純物
よりなることを特徴とするハイドロフォーム特性に優れ
た鋼材。 - 【請求項2】 更に、鋼組成として質量%で、Cr:
0.01〜0.3%、Mo:0.01〜0.3%、N
i:0.01〜0.3%、Cu:0.01〜0.3%、
Nb:0.002〜0.03%、Ti:0.002〜
0.03%、V:0.002〜0.03%、B:0.0
002〜0.003%、の一種又は二種以上を添加する
ことを特徴とする請求項1記載のハイドロフォーム特性
に優れた鋼材。 - 【請求項3】 更に、鋼組成として質量%で、Ca:
0.0005〜0.004%を添加することを特徴とす
る請求項1又は2記載のハイドロフォーム特性に優れた
鋼材。 - 【請求項4】 質量%で、C:0.001〜0.30
%、Si:0.001〜2.0%以下、Mn:0.10
〜2.0%、P≦0.050%、S≦0.015%、O
≦0.0030%、Al:0.01〜0.15%、N≦
0.008%よりなる鋼スラブを熱間圧延後、600〜
680℃で巻取ることを特徴とするハイドロフォーム特
性に優れた鋼帯の製造方法。 - 【請求項5】 更に、鋼組成として質量%で、Cr:
0.01〜0.3%、Mo:0.01〜0.3%、N
i:0.01〜0.3%、Cu:0.01〜0.3%、
Nb:0.002〜0.03%、Ti:0.002〜
0.03%、V:0.002〜0.03%、Ca:0.
0005〜0.004%、B:0.0002〜0.00
3%、の一種又は二種以上を添加することを特徴とする
請求項4記載のハイドロフォーム特性に優れた鋼帯の製
造方法。 - 【請求項6】 更に、鋼組成として質量%で、Ca:
0.0005〜0.004%を添加することを特徴とす
る請求項4又は5記載のハイドロフォーム特性に優れた
鋼帯の製造方法。 - 【請求項7】 請求項4乃至6の何れかに記載の製造方
法により得られた鋼帯を造管することを特徴とするハイ
ドロフォーム特性に優れた鋼管の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至3の何れかに記載の鋼材を
用いることを特徴とするハイドロフォーム成形方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2000348184A JP3804438B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | ハイドロフォーム特性に優れた鋼材、鋼帯・鋼管の製造方法及びハイドロフォーム成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2000348184A JP3804438B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | ハイドロフォーム特性に優れた鋼材、鋼帯・鋼管の製造方法及びハイドロフォーム成形方法 |
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| JP3804438B2 JP3804438B2 (ja) | 2006-08-02 |
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| JP2000348184A Expired - Fee Related JP3804438B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | ハイドロフォーム特性に優れた鋼材、鋼帯・鋼管の製造方法及びハイドロフォーム成形方法 |
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|---|---|---|---|---|
| EP1640468A4 (en) * | 2003-05-28 | 2006-09-13 | Sumitomo Metal Ind | OIL SOURCE STEEL TUBE FOR UNDERGROUND PLACEMENT AND EXPANSION |
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| KR101185280B1 (ko) * | 2010-10-27 | 2012-09-21 | 현대제철 주식회사 | 고강도 및 고성형성을 갖는 하이드로포밍용 열연강판 및 그 제조 방법 |
| KR101185218B1 (ko) * | 2010-10-27 | 2012-09-21 | 현대제철 주식회사 | 성형성이 우수한 하이드로포밍용 고강도 열연강판 및 그 제조 방법 |
-
2000
- 2000-11-15 JP JP2000348184A patent/JP3804438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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