JP2002154924A - 油性固形化粧料 - Google Patents

油性固形化粧料

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JP2002154924A
JP2002154924A JP2000355657A JP2000355657A JP2002154924A JP 2002154924 A JP2002154924 A JP 2002154924A JP 2000355657 A JP2000355657 A JP 2000355657A JP 2000355657 A JP2000355657 A JP 2000355657A JP 2002154924 A JP2002154924 A JP 2002154924A
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oily solid
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silicone
integer
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JP2000355657A
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English (en)
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Kazuhiro Tsuhara
一寛 津原
Jiro Nakabayashi
治郎 中林
Masaki Okuyama
雅樹 奥山
Hiroyuki Hagiwara
宏行 萩原
Masateru Kosugi
昌輝 小杉
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用性が良好で、二次付着防止効果及び塗布後
の艶に優れ、その艶の持続性にも優れた油性固形化粧料
を提供する。 【解決手段】成分(a)平均粒子径が20μm以上の光
輝性粉体、(b)下記一般式(1)で表わされる環状シ
リコーンとを含有する油性固形化粧料。更に成分(c)
として揮発性シリコーンを含有する前記油性固形化粧
料。また更に、成分(d)としてシリコーン樹脂を含有
する前記何れかの油性固形化粧料及び、油性固形化粧料
が口紅である前記何れかの油性固形化粧料。 【化1】 (但し式中、Rは、炭素数1〜10のアルキル基又は
フェニル基、Rは、1〜10のフッ素置換アルキル基
を示し、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数であり、
(m+n)は3〜6の整数である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平均粒径が20μ
m以上の光輝性粉体及び特定の環状シリコーンとを含有
する油性固形化粧料、特に口紅組成物に関し、更に詳し
くは、使用性が良好で、二次付着防止効果及び塗布後の
艶に優れ、その艶の持続性にも優れる油性固形化粧料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、油性固形化粧料は、口紅やフ
ァンデーション等に応用され、主にワックス、油剤、粉
体から構成されており、求められる商品品質や感触を具
現化するために、種々の検討がなされている。近年、口
紅等の油性固形化粧料においては、口紅を口唇に塗布し
た後、その口紅がカップや衣服等に付着しない、いわゆ
る、二次付着防止効果が重要な品質として求められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この口紅等の油性固形
化粧料において、二次付着防止効果を具現化する技術と
しては、トリメチルシロキシケイ酸等の皮膜形成性シリ
コーン樹脂を配合する技術や、直鎖状のシリコーン鎖に
フッ素を導入したフッ素変性シリコーン等を配合する技
術等が試みられていた。
【0004】しかしながら、トリメチルシロキシケイ酸
等の皮膜形成性シリコーン樹脂を配合する技術では、シ
リコーン樹脂の溶剤として配合されている揮発性シリコ
ーン等が揮発することにより、塗布直後は良好であった
艶が経時的に低下するという問題を生じる場合があっ
た。また、直鎖状のフッ素変性シリコーンを配合する技
術では、二次付着防止効果が満足できる水準にはなかっ
た。このため、使用性が良好で、二次付着防止効果及び
塗布後の艶に優れ、艶の持続性にも優れる油性固形化粧
料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は、鋭意研究した結果、平均粒径が20μm以上
の光輝性粉体及び特定の環状シリコーンとを含有する油
性固形化粧料が上記課題を解決することを見出し、本発
明を完成させた。
【0006】すなわち本発明は、次の成分(a)及び成
分(b); (a)平均粒子径が20μm以上の光輝性粉体 (b)一般式(1)
【化2】 (但し式中、Rは、炭素数1〜10のアルキル基又は
フェニル基、Rは、1〜10のフッ素置換アルキル基
を示し、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数であり、
(m+n)は3〜6の整数である)で表わされる環状シ
リコーンとを含有する油性固形化粧料を提供するもので
ある。更に、成分(c)として揮発性シリコーンを含有
する前記油性固形化粧料を提供するものである。更に、
成分(d)としてシリコーン樹脂を含有する前記何れか
の油性固形化粧料及び、油性固形化粧料が口紅である前
記何れかの油性固形化粧料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)平均粒子径が20μm以
上の光輝性粉体は、本発明の油性固形化粧料において、
化粧膜に艶を与える成分であり、通常化粧品においてパ
ール、ラメ等として用いられるものであれば、特に限定
されるものではない。具体的には雲母チタン、酸化鉄被
覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタ
ン、合成金雲母、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化鉄・
酸化チタン被覆合成金雲母、ポリエチレンテレフタレー
ト・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレ
フタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、オキシ塩
化ビスマス、アルミニウム粉末、魚燐箔等が挙げられ、
これらを一種又は二種以上用いることができる。更に、
これらの光輝性粉体は必要に応じてフッ素化合物、シリ
コーン系油剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等の一
種又は二種以上を用いて表面処理を施したものを用いる
こともできる。尚、成分(a)に用いられる光輝性粉体
の平均粒子径は20μm以上であり、20μm未満であ
ると、光輝性が劣るため、好ましくない。更に、成分
(a)に用いられる光輝性粉体の平均粒子径は、20μ
m以上、2mm以下が好ましい。この範囲であると、使
用性及び光輝性が良好な油性固形化粧料が得られる。
【0008】本発明の油性固形化粧料における成分
(a)の含有量は、0.1〜30質量%(以下単に「%」
と示す)が好ましく、0.5〜25%が特に好ましい。
含有量がこの範囲であれば、使用性及び化粧膜の艶が良
好なものが得られる。
【0009】本発明に用いられる成分(b)環状シリコ
ーンは、本発明の油性固形化粧料において、二次付着防
止効果及び化粧膜の艶を経時的に持続させる成分であ
り、特開平9−268110号等に例示され、下記一般
式(1)で表わされるフルオロアルキル基を含有する環
状シリコーンである。
【化3】 (但し式中、Rは、炭素数1〜10のアルキル基又は
フェニル基、Rは、1〜10のフッ素置換アルキル基
を示し、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数であり、
(m+n)は3〜6の整数である)
【0010】成分(b)の環状シリコーンは、具体的に
下記一般式(2)〜(9)で表わされる化合物を例示す
ることができ、これらを一種又は二種以上用いることが
できる。また、成分(b)の環状シリコーンは、本発明
の効果をより実感する為に、不揮発性のものが好まし
い。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【0011】本発明の油性固形化粧料における成分
(b)の含有量は、1〜40%が好ましく、5〜30%
が特に好ましい。含有量がこの範囲であれば、二次付着
防止効果及び化粧膜の艶を経時的に持続させる効果が良
好なものが得られる。
【0012】本発明の油性固形化粧料には、上記成分に
加えて、更に成分(c)として、揮発性シリコーンを用
いることにより、化粧膜の艶を低下させずに、二次付着
防止効果をより高めることができる。この成分(c)に
用いられる揮発性シリコーンは、オクタメチルシクロテ
トラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、
粘度が10cps以下のメチルポリシロキサン等が挙げ
られ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0013】本発明の油性固形化粧料における成分
(c)の含有量は、1〜40%が好ましく、5〜30%
が特に好ましい。含有量がこの範囲であれば、使用性の
良好なものが得られる。
【0014】本発明の油性固型化粧料には、上記成分に
加えて、更に成分(d)として、シリコーン樹脂を用い
ることにより、化粧膜の艶を低下させずに、二次付着防
止効果をより高めることができる。この成分(d)に用
いられるシリコーン樹脂は、トリメチルシロキシケイ
酸、高重合メチルポリシロキサン、高重合メチルフェニ
ルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋
型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル
変性シリコーン、メタクリル変性メチルポリシロキサ
ン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変
性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メ
チルポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上用いることができる。
【0015】本発明の油性固形化粧料における成分
(d)の含有量は、0.5〜30%が好ましく、1〜2
0%が特に好ましい。含有量がこの範囲であれば、使用
性及び二次付着防止効果が特に良好なものが得られる。
【0016】本発明の油性固型化粧料には、上記した必
須成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に
応じて、成分(b)以外の油剤、成分(a)以外の粉
体、界面活性剤、紫外線吸収剤、水性成分、水溶性高分
子、タンパク質,ムコ多糖,コラーゲン,エラスチン,
ケラチン等の保湿剤、α−トコフェロール,アスコルビ
ン酸等の酸化防止剤、ビタミン類,消炎剤,生薬等の美
容成分、パラオキシ安息香酸エステル,フェノキシエタ
ノール等の防腐剤、水、香料等を適宜配合することがで
きる。
【0017】本発明の化粧料において、油剤を配合する
ことにより、エモリエント感を付与したり、硬さや塗布
時の感触を調整することができる。ここで用いられる油
剤としては、成分(b)以外の油剤であって、通常化粧
料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、
植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体
油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、
ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アル
コール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘
導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフ
ィン,α−オレフィンオリゴマー,スクワラン,ワセリ
ン等の炭化水素類、オリーブ油,ヒマシ油,ホホバ油,
ミンク油,マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロ
ウ,カルナウバワックス,キャンデリラワックス,ゲイ
ロウ,パラフィンワックス,セレシンワックス,マイク
ロクリスタリンワックス,モクロウ,モンタンワック
ス,フィッシュトロプスワックス,ポリエチレンワック
ス,エチレンプロピレンコポリマーワックス等のロウ
類、セチルイソオクタネート,ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチル
ドデシル,トリオクタン酸グリセリル,ジイソステアリ
ン酸ポリグリセリル,トリイソステアリン酸ジグリセリ
ル,トリベヘン酸グリセリル,ロジン酸ペンタエリトリ
ットエステル等のエステル類、N−ラウロイル−L−グ
ルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシ
ル),N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・ベヘニル・オクチルドデシル),N−ラウロイル
−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシ
ル)等のアミノ酸系油剤、ステアリン酸,ラウリン酸,
ミリスチン酸,ベヘニン酸,イソステアリン酸,オレイ
ン酸,12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ス
テアリルアルコール,セチルアルコール,ラウリルアル
コール,オレイルアルコール,イソステアリルアルコー
ル,ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合
度ジメチルポリシロキサン,高重合度ジメチルポリシロ
キサン,メチルフェニルポリシロキサン,デカメチルシ
クロペンタシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロ
キサン,ポリエーテル変性ポリシロキサン,ポリオキシ
アルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポ
リシロキサン共重合体,アルコキシ変性ポリシロキサ
ン,架橋型オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、
パーフルオロデカン,パーフルオロオクタン,パーフル
オロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン,酢酸
ラノリン,ラノリン脂肪酸イソプロピル,ラノリンアル
コール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステ
ル,蔗糖脂肪酸エステル,デンプン脂肪酸エステル,1
2−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム,ステアリン
酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これら
を一種又は二種以上用いることができる。本発明の油性
固形化粧料における、これら油剤の配合量は、概ね1〜
90%である。
【0018】本発明の油性固形化粧料において、粉体を
配合することにより、着色効果、紫外線遮断効果、メー
キャップ効果等を付与でき、更に感触を調整することが
できる。ここで用いられる粉体としては、成分(a)以
外の粉体であって、通常化粧用粉体として用いられてい
る粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、
微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構
造等により特に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、
色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。
具体的には、酸化チタン,酸化亜鉛,酸化セリウム,硫
酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄,カーボンブラッ
ク,酸化クロム,水酸化クロム,紺青,群青等の有色無
機顔料、タルク,白雲母,金雲母,紅雲母,黒雲母,合
成雲母,絹雲母(セリサイト),合成セリサイト,カオ
リン,炭化珪素,ベントナイト,スメクタイト,無水ケ
イ酸,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム,酸化アンチモン,珪ソウ土,ケイ酸アルミニ
ウム,メタケイ酸アルミニウムマグネシウム,ケイ酸カ
ルシウム,ケイ酸バリウム,ケイ酸マグネシウム,炭酸
カルシウム,炭酸マグネシウム,ヒドロキシアパタイ
ト,窒化ホウ素等の白色体質粉体、ポリアミド系樹脂,
ポリエチレン系樹脂,ポリアクリル系樹脂,ポリエステ
ル系樹脂,フッ素系樹脂,セルロース系樹脂,ポリスチ
レン系樹脂,スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリ
マー樹脂、ポリプロピレン系樹脂,シリコーン樹脂,ウ
レタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜
鉛,N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉,シ
ルク粉末,セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色20
1号,赤色202号,赤色205号,赤色226号,赤
色228号,橙色203号,橙色204号,青色404
号,黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号,赤色1
04号,赤色106号,橙色205号,黄色4号,黄色
5号,緑色3号,青色1号等のジルコニウム、バリウム
又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、微粒子酸化
チタン被覆雲母チタン,微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタ
ン,硫酸バリウム被覆雲母チタン,酸化チタン含有二酸
化珪素,酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙
げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができ
る。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系
化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラ
ーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エス
テル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以
上を用いて表面処理を施してあっても良い。本発明の油
性固形化粧料における、これら粉体の配合量は、粉体の
配合目的等により異なるが、概ね0.1〜50%であ
る。
【0019】本発明の油性固形化粧料において、乳化
剤、分散剤、湿潤剤等の目的で、界面活性剤を配合する
ことができる。ここで用いられる界面活性剤としては、
通常化粧料に用いられている界面活性剤であれば、何れ
でも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げら
れる。具体的には、非イオン界面活性剤としては、例え
ば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリ
コール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びその
アルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂
肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソ
ルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール
付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキ
レングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪
酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコ
ール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリ
コーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、こ
れらを一種又は二種以上を用いることができる。アニオ
ン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリ
ン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼ
ン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン
化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N
−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−ア
シル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リン
ゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上を用いることができる。カチオン
界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリ
アミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル
四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げ
られ、これらを一種又は二種以上を用いることができ
る。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタイ
ンタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸
型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全
とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル
−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウム
ベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボ
ン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキ
レンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,
N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタ
イン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カル
ボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることがで
きる。尚、本発明の油性固形化粧料における、界面活性
剤の配合量は、界面活性剤の配合目的により異なるが、
概ね0.01〜15%である。
【0020】本発明の油性固形化粧料において、紫外線
遮断、色素等の褪色防止等の目的で、紫外線吸収剤を配
合することができる。ここで用いられる紫外線吸収剤と
しては、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナト
リウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキ
シベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’
−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウ
ム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げら
れ、PABA系としては、パラアミノ安息香酸、パラア
ミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、
パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミ
ノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプ
ロピル安息香酸エチル等が挙げられ、ケイ皮酸として
は、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−
メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、
サリチル酸系としてはサリチル酸−2−エチルヘキシ
ル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が
挙げられ、その他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル
−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン
等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いること
ができる。
【0021】本発明の油性固形化粧料において、湿潤
剤、保湿剤等の目的で、水性成分を配合することができ
る。ここで用いられる水性成分としては、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール
類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグ
リセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメ
リス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物
抽出物類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用
いることができる。
【0022】本発明の油性固形化粧料において、皮膜形
成剤、保湿剤等の目的で、水溶性高分子を配合すること
ができる。ここで用いられる水溶性高分子としては、グ
アーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン
酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナ
ン等の天然系高分子類、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半
合成系高分子類、カルボキシビニルポリマー、アルキル
付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム
等の合成系高分子類等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上を用いることができる。
【0023】本発明の油性固形化粧料は、例えば、成分
(b)に、必要に応じてワックス等の油剤を添加、混合
し、成分(a)及び必要に応じてその他の粉体、その他
成分を添加、混合し、直接容器に充填するか、又は金型
に充填した後、該金型を外すこと等により得られるもの
であり、実質的に水は含まないものである。
【0024】本発明の油性固型化粧料における固形形態
としては、スティック状、皿状等が挙げられ、ファンデ
ーション、口紅、アイシャドウ、チークカラー等に用い
ることができるが、この中でも、口紅において二次付着
防止等の本発明の効果が顕著に現れる。
【0025】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0026】実施例1〜8及び比較例1〜4:スティッ
ク状口紅 表1及び表2に示す組成のスティック状口紅を下記製法
により調製し、「使用性」、「塗布直後の艶」、「二次
付着防止効果」、「化粧膜の艶の持続性」の各項目につ
いて以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表
1及び表2に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】(製造方法) A:成分1〜8を110℃にて均一に溶解する。 B:Aに成分9〜19を加えて、三本ローラーにて均一
に分散添加し、ホモミキサーにて均一に混合分散する。 C:Bを脱泡し、容器に充填してスティック状口紅を得
た。
【0030】(使用性の評価方法)化粧歴10年以上の
女性40人に、上記実施例及び比較例のスティック状口
紅を使用してもらい、塗布した際の「使用性」、「塗布
直後の艶」、「二次付着防止効果」、「化粧膜の艶の持
続性」の各項目について、良好であると感じた人数よ
り、以下の基準で判定した。 [判定] [良好と感じた人数] ◎ : 31〜40人 ○ : 21〜30人 △ : 11〜20人 × : 0〜10人
【0031】表1及び表2の結果から明らかな如く、本
発明の実施例1〜8のスティック状口紅は、比較例1〜
3の比較例スティック状口紅に比べ、使用性、二次付着
防止効果、塗布直後の艶、化粧膜の艶の持続性の全ての
項目に優れたものであった。これに対して成分(b)を
含有していない比較例1では、二次付着防止効果及び使
用性の点で、成分(a)を含有していない比較例2で
は、塗布直後の艶の点で、成分(a)及び成分(b)を
含有しない比較例3では、二次付着防止効果、塗布直後
の艶、使用性の点で、更には、成分(b)の変わりに直
鎖状のフッ素変性シリコーンを含有した比較例4では、
二次付着防止効果及び塗布直後の艶において、それぞれ
満足いくものが得られなかった。
【0032】 実施例9:コンパクト状ファンデーション (成分) (質量%) 1.キャンデリラワックス 5 2.マイクロクリスタリンワックス 10 3.成分(b)の環状シリコーン(注5) 2 4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 10 5.揮発性シリコーン 15 6.シリコーン樹脂(注1) 3 7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ (コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル) 2 8.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセライド 残量 9.微粒子酸化チタン 1 10.微粒子酸化亜鉛 1 11.酸化チタン 8 12.硫酸バリウム 2 13.セリサイト 15 14.ベンガラ 1 15.黄色酸化鉄 2 16.黒色酸化鉄 0.5 17.酸化鉄雲母チタン(平均粒子径25μm) 3 18.アロエエキス 0.1 19.香料 適量 注5:前記一般式(2)でで表される環状シリコーン
【0033】(製造方法) A:成分1〜8を100℃にて均一溶解する。 B:Aに成分9〜19を加え均一に分散する。 C:Bを脱泡後、金皿に流し込み、冷却固化してコンパ
クト状ファンデーションを得た。 実施例9のコンパクト状ファンデーションは、使用性、
二次付着防止効果、塗布直後の艶、化粧膜の艶の持続性
の全ての項目に優れたものであった。
【0034】 実施例10:コンパクト状アイシャドウ (成分) (質量%) 1.マイクロクリスタリンワックス 5 2.セレシンワックス 10 3.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 4 4.ワセリン 5 5.シリコーン樹脂(注1) 2.5 6.揮発性シリコーン 5 7.成分(b)の環状シリコーン(注6) 5 8.スクワラン 残量 9.ジカプリン酸プロピレングリコール 15 10.球状ナイロン粉末 5 11.シリコーン処理酸化チタン被覆 合成金雲母(平均粒子径30μm) 15 12.シリコーン処理タルク 10 13.赤色202号 0.5 14.青色404号 1 15.シリコーン処理酸化チタン 2 16.カルボキシビニルポリマー 2 17.コラーゲン水溶液 0.2 18.香料 適量 注6:前記化学式(4)で表される環状シリコーン
【0035】(製造方法) A:成分1〜9を100℃にて均一溶解する。 B:Aに成分10〜18を加え、均一に混合分散する。 C:Bを脱泡後、金皿に流し込み、冷却固化してコンパ
クト状アイシャドウを得た。 実施例10のコンパクト状アイシャドウは、使用性、二
次付着防止効果、塗布直後の艶、化粧膜の艶の持続性の
全ての項目に優れたものであった。
【0036】 実施例11:コンパクト状頬紅 (成分) (質量%) 1.カルナウバワックス 10 2.ポリエチレンポリプロピレンコポリマー 10 3.ロジン酸ペンタエリスリット 7 4.トリイソオクタン酸グリセリル 10 5.シリコーン樹脂(注1) 5 6.ジイソステアリン酸ポリグリセリル 10 7.揮発性シリコーン 2.5 8.成分(b)の環状シリコーン(注7) 1 9.成分(b)の環状シリコーン(注8) 2 10.流動パラフィン 残量 11.球状ポリスチレン粉末 4 12.合成金雲母(平均粒子径30μm) 0.5 13.セリサイト 15 14.タルク 10 15.有機変性粘度鉱物 0.5 16.赤色226号 1 17.黄色4号アルミニウムレーキ 2 18.黒色酸化鉄 0.2 19.アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05 20.ローズマリーエキス 0.1 21.香料 適量 注7:前記化学式(7)の環状シリコーン 注8:前記化学式(9)の環状シリコーン
【0037】(製造方法) A:成分1〜10を100℃にて均一溶解する。 B:Aに成分11〜21を加え均一に混合分散する。 C:Bを脱泡後、金皿に流し込み、冷却固化してコンパ
クト状頬紅を得た。 実施例11のコンパクト状頬紅は、使用性、二次付着防
止効果、塗布直後の艶、化粧膜の艶の持続性の全ての項
目に優れたものであった。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の油性固形
化粧料は、使用性が良好で、二次付着防止効果及び塗布
後の艶に優れ、その艶の持続性にも優れたものであっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/032 A61K 7/032 (72)発明者 萩原 宏行 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 (72)発明者 小杉 昌輝 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB212 AB232 AB242 AB352 AB432 AB442 AC012 AC022 AC342 AC422 AC792 AC852 AD022 AD072 AD092 AD151 AD152 AD171 AD172 AD432 AD492 AD532 AD662 BB26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び成分(b); (a)平均粒子径が20μm以上の光輝性粉体 (b)一般式(1) 【化1】 (但し式中、Rは、炭素数1〜10のアルキル基又は
    フェニル基、Rは、1〜10のフッ素置換アルキル基
    を示し、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数であり、
    (m+n)は3〜6の整数である)で表わされる環状シ
    リコーンとを含有することを特徴とする油性固形化粧
    料。
  2. 【請求項2】 成分(a)を0.1〜30重量%、成分
    (b)を1〜40重量%含有することを特徴とする請求
    項1記載の油性固形化粧料。
  3. 【請求項3】 更に、成分(c)として揮発性シリコー
    ンを含有することを特徴とする請求項1又は2記載の油
    性固形化粧料。
  4. 【請求項4】 更に、成分(d)としてシリコーン樹脂
    を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の油性固形化粧料。
  5. 【請求項5】 油性固形化粧料が口紅であることを特徴
    とする請求項1〜4の何れかに記載の油性固形化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173947A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Pola Chem Ind Inc オイルゲル化粧料
JP2017031091A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 花王株式会社 口唇化粧料

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JP2010173947A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Pola Chem Ind Inc オイルゲル化粧料
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