JP2002154785A - 免振装置 - Google Patents

免振装置

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JP2002154785A
JP2002154785A JP2000354588A JP2000354588A JP2002154785A JP 2002154785 A JP2002154785 A JP 2002154785A JP 2000354588 A JP2000354588 A JP 2000354588A JP 2000354588 A JP2000354588 A JP 2000354588A JP 2002154785 A JP2002154785 A JP 2002154785A
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JP
Japan
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convex curved
curved surface
crane
main body
traveling device
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Pending
Application number
JP2000354588A
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English (en)
Inventor
Kazunari Nukaga
一成 額賀
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術で必要としていたスライド要素とば
ね要素を必要とせず、経済性に優れたクレーン用の免振
装置を提供する。 【解決手段】 クレーン本体1と該クレーン本体1の下
方に取り付けられて該クレーン本体1をレール3に沿っ
て走行させる走行装置2との間に設けられる免振装置で
あって、クレーン本体1下面に形成した平面部21と、
走行装置2側に形成されて平面部21に回転接触可能に
当接する凸状曲面13とを有し、該凸状曲面13の曲率
半径を、レール3上面から凸状曲面13の頂部までの距
離より大きく設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地震によるクレーン
の脱輪等を防止する免振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7、図8は特開2000−14315
3号公報において一般的な地上走行用の門形クレーンと
して示されたものであり、図7は地上に設けられる一般
的な門形クレーンの正面図、図8は側面図である。地上
に設けられるコンテナクレーンは、図7、図8に示すよ
うに、クレーン本体41が門形に構成され、このクレー
ン本体41には四隅部に走行レール43上を走行する走
行装置42が設けられている。
【0003】このようなクレーン本体41を有する門形
クレーンは走行レール43に乗っているので、地震によ
る水平方向加速度により横方向地震力Rを生じる。クレ
ーンの構造体は地震力Rにより付加的な応力が生じる。
付加的な応力に耐えられるよう強度を増した耐震構造を
とる場合があるが、クレーン重量も増加する。また、地
震力が甚だしい場合には車輪の浮き上がりが生じる。
【0004】そこで、地震振動によるクレーン本体41
への影響を緩和するためにクレーン本体41と走行装置
42との間に免振装置が設けられている。図9は従来の
クレーン用免振装置の概念図である。図9に示すよう
に、従来技術に於いては、走行装置42の上面とクレー
ン本体41との取り付け部分に水平方向のスライド要素
45、復元力を持たせ固有振動数を調節するための水平
方向のばね要素47、減衰特性を調整するためのダンバ
ー要素49を有していた。スライド要素45については
ベアリングを利用し、ばね要素47には鋼製ばねを利用
したものがある。また、走行装置42とクレーン本体4
1の間に積層ゴムを設け、この積層ゴムにスライド要
素、ばね要素、ダンバー要素を持たせたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、復元力
を持たせ固有振動数を調節するために水平方向のばね要
素47を設けると、ばね要素47は大きなものとなり、
不経済であった。また、積層ゴムを使用してもせん断変
形量に応じたゴム厚さが必要となり、大きな取り付けス
ペースが必要になる。また、スライド要素45にローラ
ーベアリング又は平面ベアリングを使用したものに於い
ては、希にくる地震のために常時良好な潤滑状態を保つ
必要があり、メンテナンス費用が必要となり不経済とな
る。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、従来技術で必要としていたスライド
要素とばね要素を必要とせず、経済性に優れたクレーン
用の免振装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る免振装置
は、クレーン本体と該クレーン本体の下方に取り付けら
れて該クレーン本体をレールに沿って走行させる走行装
置との間に設けられる免振装置であって、前記クレーン
本体下面に形成した平面部と、前記走行装置側に形成さ
れて前記平面部に回転接触可能に当接する凸状曲面とを
有し、該凸状曲面の曲率半径を、前記レール上面から前
記凸状曲面の頂部までの距離より大きく設定したもので
ある。
【0008】また、走行装置上面の凸状曲面の頂部に平
面部を形成したものである。
【0009】さらに、凸状曲面と平面部の間の滑りを防
止する滑り防止手段を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の概
念図、図2は図1に示した概念を具体化した本発明の実
施の形態の斜視図、図3は正面図である。なお、以下の
説明において走行レール3に直交する水平方向をX方
向、垂直方向をY方向とする。走行レール3上に走行装
置2が設置され、その上方にクレーン本体1が取り付け
られている。走行装置2は2個の車輪4とクレーン本体
1を支持する支持部11を有している。そして、走行装
置2は走行レール3上面を支点にX方向に揺動可能にな
っている。
【0011】支持部11は、走行装置2のほぼ中央部に
設けられ、その上面には上に凸でかつレール方向に沿う
方向(円筒形をその軸方向をレール方向に配置したとき
に円筒表面が湾曲する方向)に湾曲する凸状曲面13を
有している。凸状曲面13の曲率半径Rはレール上面か
ら凸状曲面頂部までの距離rより大きく設定している
(図1参照)。また、凸状曲面13の前後にインボリュ
ート歯15を設け、クレーン本体1側に設けた後述の滑
り防止用ピン16と共に凸状曲面13の曲率半径中心を
回転中心としたピンラックの一部を構成している。
【0012】クレーン本体1の下面には走行装置2側の
凸状曲面13に当接して支持される平面部21が形成さ
れている。平面部21の前後には滑り防止用ピン16が
設けられ、前述したように走行装置2側のインボリュー
ト歯15と共にピンラックの一部を構成し、これによっ
て凸状曲面13と平面部21の間の滑りを防止してい
る。
【0013】クレーン本体1と走行装置2間にはダンパ
ーシリンダ23が取り付けられ、走行装置2とクレーン
本体1を補助的に連結し、ダンバー特性を調節すること
により振動特性を調整すると同時に、地震時以外はダン
バーをロックして走行装置2の揺動を防止するように構
成されている。
【0014】次に、以上のように構成された本実施の形
態の動作を説明する。地震が発生すると、走行装置2は
走行レール3上面を支点として凸状曲面13でクレーン
本体1と回転接触しながらX方向に揺動する。走行装置
2がX方向に揺動すると、走行装置上面の凸状曲面13
の曲率半径Rが走行レール3上面から凸状曲面13頂部
までの距離より大きいことから、クレーン本体1はY方
向上側に押し上げられる。
【0015】図4に水平方向振幅xとクレーン本体1の
上方向移動量y、走行レール3上面位置から走行装置2
の凸状曲面13頂部までの距離r、凸状曲面13の曲率
半径Rの関係を示す。なお、図中、揺動前の状態を破線
で示し、移動後の状態を実線で示している。図4に示さ
れるように、走行装置2が振幅xで揺動すると、上部構
造物はyだけ上方へ移動する。クレーン本体1のx方向
振動の運動エネルギーはY方向の重心移動によるポテン
シャルエネルギーに変換される。ポテンシャルエネルギ
ーは、x=0で最低となるため、x=0の方向に戻ろう
とする復元力が生じる。この作用が、各走行装置2とク
レーン本体1との接触部分で生じることにより、門形ク
レーンに作用する地震力を安定的に吸収することができ
る。
【0016】なお、走行レール3上面位置から走行装置
2の凸状曲面13頂部までの距離rと凸状曲面13の曲
率半径Rの関係を適宜設定することによりX方向振動の
特性を決定することができる。
【0017】以上のように本実施の形態によれば、振動
エネルギーをポテンシャルエネルギーとして貯えるよう
にしたので、従来例で必要としたばね要素が不要とな
る。しかも、rとRの関係を適宜設定することによりX
方向振動の特性を決定することができるので、ばね要素
や積層ゴムを利用する場合のように広いスペースを要し
ない。さらに、スライド要素としてローラーベアリング
又は平面ベアリングを利用した場合のように常時良好な
潤滑状態を保つ必要もなく、メンテナンス費用もほとん
ど不要となる。
【0018】実施の形態2.本実施の形態2において
は、凸状曲面13の曲率半径Rを、中心角度により変化
させることにより振動の特性を変化させるようにしたも
のである。その一例として、本実施の形態では図5に示
すように凸状曲面13の頂部に平面部13aを形成して
いる。この場合の振幅xとクレーンのポテンシャルエネ
ルギの関係を図6に示す。図6において、実線が本実施
の形態2を示し、破線は実施の形態1の場合を示してい
る。
【0019】図6に示すように、本実施の形態2によれ
ば、ある程度の外力つまり地震力が加わってから初めて
振動する特性をもたせることができる。通常のクレーン
強度で十分な地震加速度の場合には免振揺動を始めない
ように設計することができるので、実施の形態1に示し
たダンパーシリンダ23からダンパーロック機構を省略
できる。また、常時活荷重を受ける箇所を平面にしたこ
とにより、接触応力を低減できる利点もある。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明においては、クレー
ン本体と該クレーン本体の下方に取り付けられて該クレ
ーン本体をレールに沿って走行させる走行装置との間に
設けられる免振装置であって、クレーン本体下面に形成
した平面部と、前記走行装置側に形成されて前記平面部
に回転接触可能に当接する凸状曲面とを有し、該凸状曲
面の曲率半径を、前記レール上面から前記凸状曲面の頂
部までの距離より大きく設定したことにより、ばね要素
を必要とせず、また平面的にスライドする機構が無いの
でスライド要素の潤滑装置を必要としない免振装置を構
成でき、設置スペースがコンパクトとなり、メンテナン
スも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概念図である。
【図2】 本発明の一実施の形態の説明図である。
【図3】 本発明の一実施の形態の説明図である。
【図4】 本発明の作用の説明図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態の説明図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態のx方向変位とクレ
ーンポテンシャルエネルギの関係の説明図である。
【図7】 一般的な地上走行用の門形クレーンの正面図
である。
【図8】 一般的な地上走行用の門形クレーンの側面図
である。
【図9】 従来の免振装置の概念図である。
【符号の説明】
1 クレーン本体 2 走行装置 3 走行レール 4 車輪 11 支持部 13 凸状曲面 13a 平面部 21 平面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン本体と該クレーン本体の下方に
    取り付けられて該クレーン本体をレールに沿って走行さ
    せる走行装置との間に設けられる免振装置であって、 前記クレーン本体下面に形成した平面部と、前記走行装
    置側に形成されて前記平面部に回転接触可能に当接する
    凸状曲面とを有し、該凸状曲面の曲率半径を、前記レー
    ル上面から前記凸状曲面の頂部までの距離より大きく設
    定したことを特徴とする免振装置。
  2. 【請求項2】 走行装置上面の凸状曲面の頂部に平面部
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の免振装置。
  3. 【請求項3】 凸状曲面と平面部の間の滑りを防止する
    滑り防止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の免振装置。
JP2000354588A 2000-11-21 2000-11-21 免振装置 Pending JP2002154785A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006151565A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Jfe Engineering Kk クレーン、その改造方法及びクレーンの免震方法
JP2012071948A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 岸壁クレーン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006151565A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Jfe Engineering Kk クレーン、その改造方法及びクレーンの免震方法
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