JP2002154584A - エアフィルタ包装体 - Google Patents

エアフィルタ包装体

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JP2002154584A
JP2002154584A JP2000352487A JP2000352487A JP2002154584A JP 2002154584 A JP2002154584 A JP 2002154584A JP 2000352487 A JP2000352487 A JP 2000352487A JP 2000352487 A JP2000352487 A JP 2000352487A JP 2002154584 A JP2002154584 A JP 2002154584A
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JP
Japan
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air filter
packaging material
packaged
filter package
package
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Application number
JP2000352487A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiya Tachika
文也 田近
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】包装時や輸送時に包装材の破れが生じず、保管
中もエアフィルタの性能低下が起こらないエアフィルタ
と、エアフィルタ梱包体を提供する。 【解決手段】エアフィルタが、突刺強度が少なくとも1
kgで、酸素透過度が1、000cc/m2/24hr
以下である包装材で包装されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアフィルタ包装
体と、そのエアフィルタ包装体を梱包してなる梱包体に
関する。さらに詳しくは、優れた保存安定性を有する、
クリーンルーム等に好適に用いられるエアフィルタ包装
体と、そのエアフィルタ包装体を収納してなる梱包体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアフィルタは様々な形態で包装
されている。
【0003】ビル空調用等のエアフィルタは、直接段ボ
ール製のカートンケースに入れられることが多いが、半
導体、食品、医薬品、バイオテクノロジー等の分野で使
用するクリーンルームで用いられる高性能フィルタ、ガ
ス除去フィルタやケミカルフィルタ等は、使用時まで硫
化水素やアンモニア、硫黄酸化物(SOx)等の不純な
ガス成分に曝さないようにしておく必要がある。そのた
め、製品は、ほとんどの場合、カートンケースに入れら
れる前にポリエチレン製のフィルムシートによって包装
される。
【0004】このポリエチレン製のフィルムシートは、
厚さが50μm程度で袋状をしており、エアフィルタを
この中に入れた後、口の部分は粘着テープを用いて止め
られるか、或いはヒートシールされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
チレンは孔があいたり破れたりしやすいため、上記構成
のように包装されたエアフィルタでは、エアフィルタを
入れる際に製品外枠の角部分などでフィルムシートを破
いてしまったり、エアフィルタを入れた後でも、輸送、
保管時に簡単に孔があいてしまうため、製品に上記の不
純なガス成分が付着してしまう。
【0006】また、破れ等が生じない場合にしても、ポ
リエチレンはガスバリアー性能が不十分であるために、
使用までの間に包装材の内外でガス交換が起こり、エア
フィルタの使用前に製品が不純なガス成分に曝されてし
まう。エアフィルタが不純なガス成分に曝されると、製
品に付着したガス成分がクリーンルーム内で再放出され
てしまう可能性があり、クリーンルーム内で製造されて
いる半導体や医薬品などに悪影響を与えてしまうという
問題点がある。また、ろ材に活性炭を用いた脱臭フィル
タや空気中の微量なケミカル物質を除去するケミカルフ
ィルタでは、硫化水素、アルデヒド類の臭気成分や、ア
ンモニアやSOxなどの除去対象ケミカル物質にろ材が
触れてしまうと、ろ材の吸着能を浪費してしまうことに
なり、フィルタ寿命の低下につながる。
【0007】そこで、本発明は、ガスバリアー性能に優
れ、丈夫で破れにくい包装材を用いることにより、性能
低下の起こりにくいエアフィルタ包装体を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、以下の構成を採用する。
【0009】(1)突刺強度が少なくとも1kgで、酸
素透過度が1,000cc/m2/24hr以下である
包装材で包装してなるエアフィルタ包装体。
【0010】(2)包装材は積層構造を有し、少なくと
も一層がナイロンからなる、前記(1)に記載のエアフ
ィルタ包装体。
【0011】(3)包装材の最内層がポリエチレンから
なる、前記(2)に記載のエアフィルタ包装体。
【0012】(4)ヒートシールにより包装してなる、
前記(1)〜(3)のいずれかに記載のエアフィルタ包
装体。
【0013】(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記
載のエアフィルタ包装体を、カートンケースに収納して
なるエアフィルタ梱包体。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のエアフィルタは、突刺強
度が少なくとも1kgで、酸素透過度(JIS K71
26)が1,000cc/m2/24hr以下である包
装材を使用して、包装してなるエアフィルタ包装体であ
る。
【0015】この突刺強度の測定については、日本マタ
イ株式会社による「突き刺し試験:日本マタイ標準試験
法」により次の手順で行う。
【0016】(1)サンプル固定具として、外径が3イ
ンチの紙管を10cmの長さにカットする(クラフトテ
ープなどの芯で代用しても良い)。
【0017】(2)サンプルを20cm角にカットし、
紙管の上に被せる。
【0018】(3)中央部分に直径3cmの孔をあけた
キャップをサンプルの上から紙管に押し込み、サンプル
を装着する。
【0019】(4)サンプルを装着したサンプル固定具
を電子はかり(台秤)の上に載せ、目盛りをリセットす
る。
【0020】(5)ボールペンを、サンプルを装着した
サンプル固定具の中心のサンプルに向かってゆっくりと
(50mm/min)、垂直に下ろしていき、突き刺
す。
【0021】(6)ボールペンの先が、サンプルを貫通
した時の電子はかりの表示を読む。
【0022】本発明のエアフィルタの包装体に用いられ
る包装材は、単一材料の包装材、あるいは、例えばポリ
エチレンとナイロンの積層フィルムといった多層構造の
包装材であり、突刺強度が少なくとも1kgのものを用
いる。突刺強度が2kg以上であると、エアフィルタの
包装時や輸送、保管時に包装材に破れが一層生じにくく
なり好ましい。
【0023】本発明においては、包装材の酸素透過度は
1,000cc/m2/24hr以下のものを用いる。
酸素透過度が200cc/m2/24hr以下である
と、長期間エアフィルタ保管時の製品劣化を防止するこ
とができるため好ましい。
【0024】また、40℃、90%R.H.の雰囲気下
における透湿度が15g/m2/24hr以下である
と、エアフィルタの劣化を防止することができるため、
好ましい。
【0025】包装材の形態は、フィルムシート状である
ことが取扱い上好ましいが、さらに好ましくは、袋状で
ある方が製品を包装しやすくて良い。
【0026】また、包装材は多層構造を有し、少なくと
も一層がナイロンであると、突刺強度が少なくとも1k
gで、酸素透過度が1,000cc/m2/24hr以
下の特性が得られやすく、エアフィルタの製品劣化を防
止することができるため好ましい。
【0027】さらに、最内層が、ポリエチレンからなる
包装材であると、製品の包装時に容易にヒートシールで
密封することができ、包装材の内外のガスバリアー性が
良くなるので好ましい。この場合、外側のフィルムシー
ト状包装材の内側にポリエチレンのフィルムシートをラ
ミネートしたものが取り扱いやすくて良い。
【0028】また、上記した方法で包装された製品を、
カートンケースに収納した梱包体とすることで、輸送時
に包装材に傷がつくことを防止でき、エアフィルタの性
能保持ができるので好ましい。
【0029】
【実施例および比較例】以下に本発明の実施例を説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例)突刺強度が1.4kg、酸素透過度が90c
c/m2/24hrである、厚さ40μmのナイロン製
フィルムシートの表裏面に、20μm厚さのポリエチレ
ン製フィルムシートをそれぞれラミネートしたものを包
装材として準備した。このフィルムシートで390mm
×500mmの袋を作製して、外枠がアルミ型材である
ケミカルフィルタ(アンモニア除去用、300mm角、
70mm厚さ)を包装し、袋の口をオートシーラー(富
士インパルス製 FA−600−5)でヒートシールし
たものを50個作製した。袋が破れてしまったり、孔の
あいてしまったものは皆無であった。
【0030】また、包装したケミカルフィルタ10個を
アンモニア濃度3,000ppbの風洞の中に2週間放
置した(風洞試験)。その後、フィルタを包装材から取
り出して、面風速0.5m/s、入り口濃度100pp
bの条件下でアンモニア除去性能を評価した。アンモニ
アの除去効率が80%に低下するまでの時間をフィルタ
の寿命として評価したところ、10個全てが風洞試験を
していないフィルタ寿命の約99%以上の性能を保って
いた。 (比較例)突刺強度が0.4kg、酸素透過度が3,6
00cc/m2/24hrである、厚さ50μmのポリ
エチレン製フィルムシートを包装材として準備した。こ
のフィルムシートで390mm×500mmの袋を作製
し、実施例1と同じケミカルフィルタを50個包装して
みたところ、フィルタ外枠の角が擦れた部分で袋が破れ
てしまったり、孔があいてしまったものが16個あっ
た。
【0031】また、包装したケミカルフィルタのうち、
袋に破れや孔あきが生じなかったもの10個を実施例と
同様の評価をしてみたところ、寿命性能の平均値が風洞
試験をしていないフィルタ寿命の約95%であった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、突刺強度が少なくとも
1kgで、酸素透過度が1,000cc/m2/24h
r以下である包装材を用いているので、包装時や輸送時
に包装材に破れが生じず、また、保管中も包装材の内外
でのガス交換がなく、製品の性能低下が起こらないエア
フィルタ包装体を提供することができる。また、エアフ
ィルタ包装体をカートンケースに収納した梱包体とする
ことで、輸送時に包装材に傷がつくことを防止でき、エ
アフィルタの性能保持ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突刺強度が少なくとも1kgで、酸素透過
    度が1,000cc/m 2/24hr以下である包装材
    で包装してなるエアフィルタ包装体。
  2. 【請求項2】包装材は多層構造を有し、少なくとも一層
    がナイロンからなる、請求項1に記載のエアフィルタ包
    装体。
  3. 【請求項3】包装材の最内層がポリエチレンからなる、
    請求項2に記載のエアフィルタ包装体。
  4. 【請求項4】ヒートシールにより包装してなる、請求項
    1〜3のいずれかに記載のエアフィルタ包装体。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のエアフィ
    ルタ包装体を、カートンケースに収納してなるエアフィ
    ルタ梱包体。
JP2000352487A 2000-11-20 2000-11-20 エアフィルタ包装体 Pending JP2002154584A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202205A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Nippon Muki Co Ltd エアフィルタ梱包体およびエアフィルタの梱包方法
JP2014084136A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Nitto Denko Corp フィルタ濾材用梱包資材及びフィルタ濾材の梱包方法

Cited By (2)

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