JP2002153558A - 酸素濃縮器 - Google Patents

酸素濃縮器

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JP2002153558A
JP2002153558A JP2000351065A JP2000351065A JP2002153558A JP 2002153558 A JP2002153558 A JP 2002153558A JP 2000351065 A JP2000351065 A JP 2000351065A JP 2000351065 A JP2000351065 A JP 2000351065A JP 2002153558 A JP2002153558 A JP 2002153558A
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JP2000351065A
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English (en)
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Hideaki Yagi
秀明 八木
Yasunori Hida
恭典 肥田
Takashi Usami
貴司 宇佐見
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動音の少ない静かな酸素濃縮器を提供する
こと。 【解決手段】 本体59を構成する筐体は、その底部に
配置された直方体状の下部箱体47と、下部箱体47の
上部に配置された上部第1箱体49と、上部第1箱体4
9の隣に配置された上部第2箱体51から構成されてい
る。これらの下部箱体47、上部第1箱体49、及び上
部第2箱体51は、吸音材である木部ベース(木片圧縮
合板)が、アリ溝及び凸部の嵌合構造を利用して組み合
わされており、内部に収容された騒音源となる各機器の
発生する騒音が外部に漏れることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気中から
窒素を吸着して除去することにより、高濃度の酸素を患
者等に供給することができる酸素濃縮器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、高濃度の酸素を患者に供給す
ることができる装置として、医療用酸素濃縮器が在宅酸
素療法などに使用されている。この種の酸素濃縮器とし
ては、例えばコンプレッサによって圧力を高めた空気
を、窒素吸着剤が充填された吸着筒に送り、この吸着筒
にて空気中から窒素を吸着除去して酸素濃縮気体(高濃
度の酸素を含む気体)を製造するものが知られている。
【0003】ところで、上述した酸素濃縮器を使用する
患者は、元々肺機能が健常人と違って弱いため、酸素濃
縮器と一日中一緒に生活を共にしなければならない。し
かし、酸素濃縮器には、コンプレッサ等の作動音を発生
する機器が搭載されているので、その騒音が患者にとっ
て負担となっている。
【0004】例えば、コンプレッサは、レシプロエンジ
ンと同様に、ピストンにより吸気圧縮を行っているが、
これにより、吸入が断続的になり騒音が発生する。ま
た、排気も同様で、コンプレッサで2本の吸着筒を交互
に加圧して窒素の吸着を行うとともに、その窒素を交互
に排気しているが、これも断続的であり騒音が大きい。
その他、コンプレッサ冷却ファンも騒音源となる。特に
就寝中は、酸素濃縮器のこの様な作動音が気になり、睡
眠不足等になって却って病状を悪化させることにもなり
かねない。そのため、できる限り静かな酸素濃縮器が求
められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この対策として、従来
より静かな酸素濃縮器の開発がなされて来たが、必ずし
も十分ではない。例えば、主な騒音の原因になる、吸気
フィルタ、コンプレッサ、切替弁、シロッコファンなど
を、鉄板で作った箱の中に入れるとともに、箱の内側に
ゴム等の振動吸収材及びスポンジ状の吸音材を貼って、
騒音を閉じこめるようにしていた。
【0006】しかしながら、このような対策を施して
も、コンプレッサの作動音、比較的低音の吸気側の吸い
込み音、吸着筒からの定期的な窒素の排気音などを、完
全に封じ込めることはできなかった。本発明は、前記課
題を解決するためになされたものであり、その目的は、
作動音の少ない静かな酸素濃縮器を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明
は、空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体とし、その
酸素濃縮気体を使用者に供給する酸素濃縮器に関するも
のである。本発明では、酸素濃縮器の騒音源の周囲の一
部又は全体を、主として複数の吸音性を有する部材で構
成された箱体で覆い、且つ、複数の部材のうち、一方の
部材にアリ溝を形成するとともに、そのアリ溝に他方の
部材を嵌合させて、どちらかの部材をスライド可能とす
ることにより、箱体を開閉可能としている。
【0008】つまり、主として吸音性を有する部材であ
る吸音材により構成された箱体(全てが吸音材であるこ
とが最適)により、騒音源の周囲を覆うので、騒音が酸
素濃縮器外に漏れることを防止できる。特に、箱体の開
閉部分では、部材同士をアリ溝を利用して嵌め合い構造
としているので、音が漏れ出す隙間がなく、その点から
も騒音を防止する効果が高い。
【0009】また、アリ溝を利用して部材を嵌合させて
いるので、そのアリ溝に嵌め込まれた部材(又はアリ溝
側の部材)をスライドさせることにより、箱体の内部を
開放することができる。よって、箱体内部に機器を設置
する作業や、箱体内部に収容された機器のメンテナンス
を容易に行うことができる。
【0010】(2)請求項2の発明では、箱体は直方体
形状であり、その箱体の左右の部材に、それぞれ向かい
合わせに平行にアリ溝を形成し、左右の部材のアリ溝に
他の部材の左右の端部をそれぞれ嵌合させて、他の部材
をアリ溝に沿ってスライド可能としている。
【0011】本発明は、箱体を例示したものであり、こ
こでは、左右の部材のアリ溝に他の部材の左右の端部が
嵌め込まれる構造であるので、他の部材がスライド可能
となっている。この場合には、左右の部材の側面にアリ
溝を形成することになるので、アリ溝の加工が容易であ
るという利点がある。
【0012】(3)請求項3の発明では、他の部材の左
右の端部に、それぞれ端部に沿って伸びる凸部を設け、
左右の凸部が左右のアリ溝に嵌合している。本発明は、
アリ溝に嵌合する部材の端部の構造を例示している。こ
の場合には、スライドする部材に厚みがある場合でも、
その凸部を利用することにより、小さなアリ溝で済み、
箱体の強度が低下しないという利点がある。
【0013】(4)請求項4の発明では、スライドする
他の部材は、箱体の上面を構成する部材であり、左右の
部材の間にて、水平方向にスライドする。本発明は、ス
ライドする部材の位置を例示したものである。これによ
り、箱体の上方を開放することができる。
【0014】(5)請求項5の発明では、スライドする
他の部材は、箱体の側面を構成する部材であり、左右の
部材の間にて、垂直方向にスライドする。本発明は、ス
ライドする部材の位置を例示したものである。これによ
り、箱体の側方を開放することができる。
【0015】(6)請求項6の発明では、スライドする
他の部材は、箱体の側面を構成する部材であり、上下の
部材の間にて、左右方向にスライドする。本発明は、ス
ライドする部材の位置を例示したものである。これによ
り、箱体の側方を開放することができる。
【0016】(7)請求項7の発明では、箱体により、
騒音源である、吸気フィルタ、コンプレッサ、コンプレ
ッサ冷却ファン、切替弁、及び吸着筒のうち、少なくと
も1種を覆う。本発明は、箱体で覆う騒音源を例示した
ものである。
【0017】(8)請求項8の発明では、箱体の内側
に、金属製の箱体を配置し、その金属製の箱体の内側
に、騒音源を収納している。本発明では、吸音材からな
る箱体の内側に更に鉄製の箱体を配置し、その中に騒音
源を収納しているので、騒音を大きく低減することがで
きる。尚、金属製の箱体の内壁に、振動吸収ゴムや吸音
材を内貼りすることにより、一層、運転時の騒音を抑え
ることができる。
【0018】(9)請求項9の発明では、箱体の外側を
覆うように、吸音性を有する部材(吸音材)からなる外
箱体を設けて、箱体の2重構造としている。本発明で
は、吸音材からなる内側の箱体(内箱体)と外箱体の2
重構造であるので、防音能力が極めて高いという効果が
ある。
【0019】(10)請求項10の発明では、吸音性を
有する部材(吸音材)は、木材又は圧縮ボードからな
る。本発明は、吸音材を例示したものであり、ここで、
吸音材として、木材又は圧縮ボードを用いる場合には、
吸音性能が高く、加工が容易で、しかも軽量であるとい
う利点がある。
【0020】ここで、上述した酸素濃縮器としては、吸
着筒に充填した窒素吸着剤により、空気中から窒素を吸
着除去して酸素を濃縮する装置が挙げられる。つまり、
空気中から窒素を吸着除去して酸素を濃縮するタイプの
酸素濃縮器では、コンプッサの作動音、吸気側の騒音、
及び排気側の騒音等が発生するので、上述した防音の構
成を適用することが望ましい。
【0021】尚、このタイプ以外の酸素濃縮器(例えば
酸素選択透過膜を利用した装置)にも、作動音が発生す
る場合には、上述した防音の構成を採用することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の酸素濃縮器の実施
の形態の例(実施例)を、図面を参照して説明する。 (実施例)本実施例では、空気中から窒素吸着剤を用い
て窒素を吸着して除去することにより、酸素を濃縮し、
患者に対して高濃度の酸素を含む酸素濃縮気体を供給す
る医療用酸素濃縮器(以下酸素濃縮器と記す)を例に挙
げる。この酸素濃縮器は、作動音が発生する各種の機器
を内蔵している。
【0023】a)まず、本実施例の酸素濃縮器の機能を
実現するための各構成について説明する。 図1に示す様に、酸素濃縮器1は、その空気の導入路
3に、上流側より、空気取入口5、防塵フィルタ7、吸
気フィルタ9、コンプレッサ11、熱交換器13、一対
の切替弁(三方向切替弁)15、及び窒素吸着剤を充填
した一対の吸着筒17が設けられている。尚、コンプレ
ッサ11及び熱交換器13の近傍には、シロッコファン
19が配置されている。
【0024】また、一対の吸着筒17から窒素を排気す
る排気路21には、断続的な排気音を消すサイレンサ2
3が設けられている。更に、一対の吸着筒17から、酸
素濃縮気体を供給する供給路27の構成として、その上
流側から、吸着筒17内の圧力を調節する二方弁29、
酸素濃縮気体を溜める製品タンク31、酸素の圧力を低
下させるレギュレータ33、細菌等の通過を防止するバ
クテリアフィルタ35、酸素濃縮気体の流量を設定する
流量設定器37、加湿器39、及び酸素出口41が設け
られている。尚、流量設定器37と加湿器39の間には
酸素センサ43が配置されている。
【0025】また、後に詳述するが、本実施例の酸素
濃縮器1には、騒音を防止する構成として、図中の点線
で示すように、下部箱体47、上部第1箱体49、上部
第2箱体51、スチールボックス(金属ケース)53を
備えるとともに、図中の実線で示す様に、それらを覆う
外装ケース55を備えている。
【0026】このうち、下部箱体47は二方弁29の周
囲を覆っており、サイレンサ23を通った排気は、この
下部箱体47を通り排気される。また、上部第1箱体4
9は一対の吸着筒17の周囲を覆い、上部第2箱体51
は金属ケース53の周囲を覆い、金属ケース53は、吸
気フィルタ9、コンプレッサ11、熱交換器13、切替
弁15、シロッコファン19、サイレンサ23等の周囲
を覆っている。
【0027】上述した構成を備えた本実施例の酸素濃縮
器1は、連続ベース流量が毎分2Lの小型の装置であ
る。尚、この酸素濃縮器1は、重量30kg、消費電力
170W、運転音は30dB以下である。 b)次に、本実施例の要部である酸素濃縮器1の筐体構
造について説明する。
【0028】図2の斜視図及び図3の分解斜視図に示
す様に、本実施例の酸素濃縮器1は、前面側のフロント
カバー57と、上述した各構成を搭載する本体59と、
本体59の外側を覆う外装ケース55とから構成されて
いる。尚、図3に示す本体59では、その筐体構造のみ
を示している。
【0029】このうち、前記フロントカバー57は、主
としてABS樹脂からなるカバーであり、このフロント
カバー57には、空気取入口5、加湿器39、操作パネ
ル63等が設けられ、操作パネル63には、流量設定器
37を操作する流量設定つまみ65、各種の表示ランプ
67、酸素出口41等が設けられている。
【0030】前記本体59は、下面側に車輪69が取り
付けられ、上述した各種の機器が搭載されるものであ
り、その筐体部分は木材圧縮合板からなる吸音材が組み
合わされて構成されている。前記外装ケース55は、前
記本体59の両側方、上方、及び後方を覆う箱体であ
り、木材圧縮合板からなる吸音材から構成され、その外
表面には、化粧用の塗装が施されている。尚、外装ケー
ス55は、樹脂成形し内外に吸音材を貼り付けたもので
もよい。
【0031】次に、前記本体59の構成について説明
する。前記図3に示す様に、本体59を構成する筐体
は、その底部に配置された直方体状の下部箱体47と、
下部箱体47の上部に配置された縦長の直方体状の上部
第1箱体49と、上部第1箱体49の隣に配置された縦
長の直方体形状の上部第2箱体51から構成されてい
る。
【0032】これらの下部箱体47、上部第1箱体4
9、及び上部第2箱体51は、吸音材である平板の木部
ベース(木片圧縮合板)が組み合わされて構成されてお
り、内部に収容された騒音源となる各機器の発生する騒
音が外部に漏れることを防止する。
【0033】以下、各構成について説明する。 i)図4(a)、(b)に酸素濃縮器1の右側面を示す様
に、前記下部箱体47は、前後左右上下の6枚の板材か
ら構成され、その内部に、二方向弁29が収容されてお
り、図4(a)の手前の面板71が、同図の左右方向に
スライド可能である。
【0034】つまり、図5に(面板71と上板73の嵌
合部分を)拡大して示す様に、下部箱体47を構成する
上下二枚の板材には、それぞれ向かい合うように、断面
が凸状で前記スライド方向に伸びるアリ溝73aが形成
されている(下方の板材の嵌合部分も同様であるので以
下図示略)。
【0035】一方、前記面板71の上下両端には、前記
アリ溝73aに嵌合する断面が同形状の凸部71aが前
記スライド方向に形成されており、この凸部71aがア
リ溝73aに嵌合することにより、面板71がスライド
可能とされている。従って、この面板71を図4(a)
の右方向にスライドさせることにより、図4(b)に示
す様に、下部箱体47の内部を開放することができる。
【0036】また、上述した構成の下部箱体47は、サ
イレンサ23からの排気の音を下げる吸音箱(マフラ
ー)の役目も果たすものであり、下部箱体47の下部に
設けられた排気口48を介して後方に排気されるように
なっている。 ii)前記上部第1箱体49は、前後左右上下の6枚の板
材から構成され、その内部に、一対の吸着筒17が収容
されており、図4(a)の上方の天板75が同図の前後
方向(手前方向)にスライド可能であるとともに、面板
77が同図の上下方向にスライド可能である。尚、下方
の板材は、下部箱体47の上方の板材と共通である。
【0037】つまり、図6に(面板75と天板77と右
側板79の嵌合部分を)拡大して示す様に、上部第1箱
体49を構成する左右二枚の板材には、それぞれ向かい
合うように、前後方向(同図のAB方向)に伸びるアリ
溝79aが形成されている(左方の板材の嵌合部分も同
様であるので以下図示略)。
【0038】そして、前記天板75の左右の両端部75
aがアリ溝79aに嵌合することにより、天板75が前
後方向にスライド可能とされている。尚、天板75の左
右の端部75aに長手方向に沿って延びる凸部を設け、
この凸部が(凸部に合わせた形状の)アリ溝に嵌合する
ようにしてもよい。ここで、天板75の手前側の先端は
左右の板材より手前に張り出していてもよい。
【0039】また、上部第1箱体49を構成する左右二
枚の板材には、前記面板77の位置に対応して、それぞ
れ向かい合うように、同図の上下方向(CD方向)に伸
びる同様な形状のアリ溝79bが形成されている。そし
て、前記面板77の左右の両端部77aがアリ溝79b
に嵌合することにより、面板77が上下方向にスライド
可能とされている。尚、面板77の左右の端部77aに
長手方向に沿って延びる凸部を設け、この凸部が(凸部
に合わせた形状の)アリ溝に嵌合するようにしてもよ
い。
【0040】従って、図6(a)に示す様に、天板75
を手前方向に引いて取り出してから、図6(b)に示す
様に、面板77を上方にスライドさせることにより、図
6(c)に示す様に、上部第1箱内49の内部を開放す
ることができる。尚、図4に示す様に、下部箱体47の
上方で且つ上部第1箱体49の前方(同図の左側)に
は、上述した製品タンク31、レギュレータ33、バク
テリアフィルタ35、流量設定器37などが配置されて
いる。
【0041】iii)また、図7(a)、(b)に酸素濃縮
器1の左側面を示す様に、前記上部第2箱体51は、前
後右上下の6枚の板材から構成され、その内部に、金属
ケース(スチールボックス)53が収容されており、同
図の手前の面板81が、同図の左右方向にスライド可能
である。
【0042】尚、下方の板材は、下部箱体の上方の板材
と共通であり、後方の板材84は、上部第1箱体49の
板材と共通であるが、コンプレッサ11につながる吸気
フィルタ9がある吸気部分は、穴が開けられているか、
もしくは、利用者(患者)から離れた側なので、後方の
板材84を省略してもよい。
【0043】つまり、図8に(面板81と天板83と前
方の板材85の嵌合部分を)拡大・分解して示す様に、
上部第2箱体51を構成する上下二枚の板材には、それ
ぞれ向かい合うように、前記スライド方向に伸びるアリ
溝83aが形成され(下方の板材の嵌合部分も同様であ
るので図示略)、前方の板材85には、上下方向に延び
るアリ溝85aが形成されている。
【0044】一方、前記面板81の上下両端には、前記
アリ溝83aに嵌合する線状の凸部81aが形成されて
おり、この凸部81aがアリ溝83aに嵌合することに
より、面板81がスライド可能とされている。また、面
板81の前方端にも、前記アリ溝85aに嵌合する線状
の凸部81bが形成されており、この凸部81bがアリ
溝85aに嵌合することにより、隙間無く組み合わされ
る。
【0045】尚、ここでは、凸部81a、81bだけで
なく、面板81の端部自体も天板83及び前方の板材8
5に嵌合する様に、アリ溝81a、81bの断面形状は
階段状になっている。従って、図7に示す様に、面板8
1を後方(左方向)に引いて取り出することにより、上
部第1箱51内の内部を開放することができる。
【0046】また、前記金属ケース53は、前後右上下
の6枚の鉄板から構成され、前記吸気フィルタ9、コン
プレッサ11、熱交換器13、切替弁15、シロッコフ
ァン16、サイレンサ21等が収容されている。この金
属ケース53の内壁には、図示しない振動吸収ゴム及び
吸音材が内貼りされており、これにより、運転時の騒音
を押さえている。
【0047】尚、金属ケース53の後方には、吸気用の
穴が設けられているので、上部第2箱体51の後方に
は、金属ケース53の吸気用穴の位置に合わせた穴を持
つ板材を設けるか、又は板材を配置しないでもよい。 d)この様に、本実施例の酸素濃縮器1は、騒音源を金
属ケース53及び吸音材からなる箱体に収容している。
即ち、下部箱体47にて二方向弁29の周囲を覆い、上
部第1箱体49にて吸着筒17の周囲を覆い、金属ケー
ス53及び上部第2箱体51にて、吸気フィルタ9、コ
ンプレッサ11、切替弁15、シロッコファン16等の
騒音源を覆っている。これにより、騒音源が外部に漏れ
ることを効果的に抑制できる。
【0048】しかも、本実施例では、下部箱体47、上
部第1箱体49、及び上部第2箱体51の外側を覆って
更に外装ケース55が配置され、それにより、吸音材か
らなる2重構造が実現されているので、この点からも騒
音の防止効果が高い。その上、各箱体は、スライドする
板材71、75、77、81に関しては、アリ溝73
a、79a、79b、83a、85bを利用した嵌め合
い構造により、一体に組み付けられているので、音の漏
れる隙間が殆ど無く、その点からも防音の効果が高いと
いう特徴がある。
【0049】また、メンテナンスを行う場合には、スラ
イドする板材71、75、77、81をずらせば、各箱
体の内部を簡単に開放できるので、極めてメンテナンス
性に優れている。尚、本発明は前記実施例になんら限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0050】(1)例えばスライドする構成に関して
は、周知の形状の各種のアリ溝及びそれに嵌合する凸部
の形状を採用できる。例えば、上部第1箱体の面板及び
天板をスライドさせる構成(嵌合部分)に関しては、前
記実施例に示した様に、板材の端部に特に凸部を設けず
に、板材の端部自体が、断面が単純な矩形形状のアリ溝
にはめ込む構成とする以外に、例えば、板材の端部に凸
部を設けるとともに、相手の板材にその凸部に対応した
断面形状のアリ溝を設けて、前記凸部がアリ溝に嵌合す
る構成としてもよい。
【0051】また、一方の板材の端部に凸部を設けると
ともに、相手側の他方の板材に前記板材の凸部を含む端
部が嵌合可能な階段状のアリ溝を設け、一方の板材の凸
部を含む端部が、他方の板材のアリ溝に嵌合するような
構成も採用できる。 (2)前記実施例では、スライドする板材に凸部を設
け、その板材を挟む両板材にアリ溝を設けたが、その逆
に、スライドする板材にアリ溝を設け、その板材を挟む
両板材に凸部を設けてもよい。
【0052】或いは、スライドする板材の一方の端部に
凸部を設けるとともに、他方の端部にアリ溝を設け、そ
れに対応する様に、スライドする板材を挟むそれぞれの
板材に、それぞれアリ溝と凸部を設けてもよい。 (3)また、6面に板材を備えた箱体を構成している
が、防音の効果により、4〜5面の箱体としてもよい。
【0053】(4)更に、前記実施例以外に、騒音源の
周囲の一部又は全体を、主として複数の吸音性を有数す
る部材で構成された箱体で覆う場合の構成として、図9
に例示する様に、箱体を構成するある部材(例えば板
材)91の一端側にアリ溝93を形成するとともに、同
じ部材91の他端側の部分(例えば端部又は凸部)95
を他の部材97のアリ溝99に嵌合させる構成を採用で
きる。
【0054】この場合には、例えば4枚の部材(板材)
を同様な(アリ溝及び他のアリ溝に嵌合する端部の)構
成とすることにより、隣合う部材同士を嵌合させて組み
合わせて箱体を形成することができる。尚、この場合
は、箱体を構成する部材及びアリ溝は、図9の紙面方向
に延びているので、箱体は、同図の紙面方向に開閉可能
である。この構成よっても、高い吸音性を確保できる。
【0055】
【発明の効果】本発明では、吸音性を有する板材をアリ
溝を利用して組み合わせて箱体を形成し、その箱体の内
部に騒音源を収容する構成としたので、騒音を低減する
効果に極めて優れている。
【0056】また、アリ溝に嵌合した板材をスライドさ
せれば、容易に箱体の内部を開放できるので、メンテナ
ンス性に優れているという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の酸素濃縮器の基本構成を示す説明図
である。
【図2】 実施例の酸素濃縮器の斜視図である。
【図3】 実施例の酸素濃縮器の筐体部分の分解斜視図
である。
【図4】 実施例の酸素濃縮器の右側を示し、(a)は
外装カバーを外した状態を示す右側面図、(b)は箱内
内部を開放した状態を示す右側面図である。
【図5】 実施例の下部箱体のスライド部分を拡大して
示す説明図である。
【図6】 実施例の下部箱体のスライド部分を拡大して
示す説明図である。
【図7】 実施例の酸素濃縮器の左側を示し、(a)は
外装カバーを外した状態を示す左側面図、(b)は箱内
内部を開放した状態を示す左側面図である。
【図8】 実施例の上部第2箱体のスライド部分を拡大
して示す説明図である。
【図9】 他の実施例の箱体を示す説明図である。
【符号の説明】
1…酸素濃縮器 47…下部箱
体 49…上部第1箱体 51…上部第
2箱体 53…金属ケース(スチールボックス) 55…外装ケ
ース 57…フロントカバー 59…本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇佐見 貴司 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 4D012 CA05 CB16 CD07 CH01 CH03 CK05 CK10 4G042 BA15 BB02 BC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体
    とし、該酸素濃縮気体を使用者に供給する酸素濃縮器で
    あって、 前記酸素濃縮器の騒音源の周囲の一部又は全体を、主と
    して複数の吸音性を有数する部材で構成された箱体で覆
    い、 且つ、前記複数の部材のうち、一方の部材にアリ溝を形
    成するとともに該アリ溝に他方の部材を嵌合させて、ど
    ちらかの部材をスライド可能とすることにより、前記箱
    体を開閉可能としたことを特徴とする酸素濃縮器。
  2. 【請求項2】 前記箱体は直方体形状であり、該箱体の
    左右の部材に、それぞれ向かい合わせに平行にアリ溝を
    形成し、該左右の部材のアリ溝に他の部材の左右の端部
    をそれぞれ嵌合させて、該他の部材を前記アリ溝に沿っ
    てスライド可能としたことを特徴とする前記請求項1に
    記載の酸素濃縮器。
  3. 【請求項3】 前記他の部材の左右の端部に、それぞれ
    端部に沿って伸びる凸部を設け、該左右の凸部が前記左
    右のアリ溝に嵌合することを特徴とする前記請求項2に
    記載の酸素濃縮器。
  4. 【請求項4】 前記スライドする他の部材は、前記箱体
    の上面を構成する部材であり、左右の部材の間にて、水
    平方向にスライドすることを特徴とする前記請求項2又
    は3に記載の酸素濃縮器。
  5. 【請求項5】 前記スライドする他の部材は、前記箱体
    の側面を構成する部材であり、左右の部材の間にて、垂
    直方向にスライドすることを特徴とする前記請求項2又
    は3に記載の酸素濃縮器。
  6. 【請求項6】 前記スライドする他の部材は、前記箱体
    の側面を構成する部材であり、上下の部材の間にて、左
    右方向にスライドすることを特徴とする前記請求項2又
    は3に記載の酸素濃縮器。
  7. 【請求項7】 前記箱体により、前記騒音源である、吸
    気フィルタ、コンプレッサ、コンプレッサ冷却ファン、
    切替弁、及び吸着筒のうち、少なくとも1種を覆うこと
    を特徴とすることを特徴とする前記請求項1〜6のいず
    れかに記載の酸素濃縮器。
  8. 【請求項8】 前記箱体の内側に、金属製の箱体を配置
    し、その金属製の箱体の内側に、前記騒音源を収納した
    ことを特徴とすることを特徴とする前記請求項1〜7の
    いずれかに記載の酸素濃縮器。
  9. 【請求項9】 前記箱体の外側を覆うように、吸音性を
    有する部材からなる外箱体を設けて、箱体の2重構造と
    したことを特徴とする前記請求項1〜8のいずれかに記
    載の酸素濃縮器。
  10. 【請求項10】 前記吸音性を有する部材は、木材又は
    圧縮ボードからなることを特徴とする前記請求項1〜9
    のいずれかに記載の酸素濃縮器。
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