JP2002153352A - 車両用シートのデュアルランバーサポート装置 - Google Patents
車両用シートのデュアルランバーサポート装置Info
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Abstract
の適当なサポート感が得られるデュアルタイプのランバ
ーサポート装置を得る。 【構成】 シートバックフレームの左右の縦方向材間
に往復回動操作自在に、上下二段に支持した駆動ロッド
にそれぞれ、弾性アーム部材の一端部を固定し、この弾
性アーム部材の自由端部と、シートバックフレーム内に
ばね部材を介して弾性的に支持されたコンターマットの
左右の縦枠材とを押出リンクで結合した車両用シートの
デュアルランバーサポート装置。。
Description
デュアルランバーサポート装置に関する。
は、運転者が望むとき、運転者の腰部(lumbar)を後方
から支えるために、シート内に備えられている。このラ
ンバーサポート装置は従来、各種の構造が提案され実用
化されているが、従来品は、クッション材あるいはシー
ト内のコンターマットの内側に剛体を直接進退させる構
造であり、使用感が悪いという問題があった。つまり、
ランバーサポート装置をオンすると、剛体がクッション
材やコンターマットのばね材を介して直接運転者の腰部
を押圧するため、運転者は腰部に線当たりを感じ、腰部
のクッション性が損なわれる。
についての以上の問題意識に基づき、オンした状態で、
クッション性を損なうことなく、腰部の適当なサポート
感が得られる、デュアルタイプのランバーサポート装置
を得ることを目的とする。また、本発明は、正しいラン
バーサポート位置を容易に実現できるランバーサポート
装置を得ることを目的とする。
り細かく対応できるように、シートバック内のランバー
サポートを上下二段に配置するデュアルタイプのランバ
ーサポート装置において、線当たり感をなくしたもの
で、左右の縦方向材を有するシートバックフレーム;こ
のシートバックフレームの左右の縦方向材の内側に位置
する一対の縦枠材を有し、ばね部材を介して該シートバ
ックフレーム内に弾性的に支持されたコンターマット;
シートバックフレームの左右の縦方向材の間に、上下に
互いに略平行にして回動自在に支持された上駆動ロッド
と下駆動ロッド;上下の駆動ロッドにそれぞれ一対が設
けられ、その一端部が駆動ロッドに固定された板ばね材
からなる弾性アーム部材;上下の駆動ロッドに対応させ
て一対が設けられ、コンターマットの左右の縦枠材に結
合されるコンターマットブラケット;上下の駆動ロッド
に一対ずつ備えられた各弾性アーム部材の他端自由端部
とコンターマットブラケットとの間に介在する各一対の
押出リンク;を備え、上下の駆動ロッドの往復回動によ
り、それぞれの駆動ロッドに対応する一対の弾性アーム
部材及び押出リンクを介して、一対のコンターマットブ
ラケットに結合されているコンターマットの左右縦枠材
を前後に弾性的に移動させるようにしたことを特徴とし
ている。
体が直接運転者の腰部を押すのではなく、上下に一対備
えられた弾性アーム部材、押出リンク及びコンターマッ
トブラケットを介してコンターマットの左右の縦枠材を
押すので、線当たり感を与えることなく、腰部のサポー
ト感を与えることができる。上下の弾性アーム部材の回
転角(上下の駆動ロッドの回転角)は、独立して制御で
きるので、運転者の好みにより細かく対応できる。
線と平行な一対の軸(ピン)によって、弾性アーム部材
とコンターマットブラケットに回動自在に枢着すること
ができる。
てのばね性と、押出リンクの保持力とをバランスよく保
持するため、例えば、駆動ロッドの軸線と平行な板厚平
面を有する、該駆動ロッドに一端部が固定された板ばね
部と、この板ばね部の自由端部に該板ばね部と略直交さ
せて一体に形成した一対のリンク支持壁とを設け、この
一対のリンク支持壁の間に、押出リンクを枢着すること
ができる。
は、駆動ロッドの両往復回動端において、該弾性アーム
部材と押出リンクとの間の相対回動を規制して、コンタ
ーマットに加わる押込力を直接弾性アーム部材に伝達す
る回動規制面を形成することが望ましい。なお、シート
バックフレームには、駆動ロッドの電動往復回動機構を
支持することができる。
せる正逆回動機構は、具体的には例えば、各駆動ロッド
の一端部に、該駆動ロッドの軸心を中心として固定した
セクタギヤと、このセクタギヤに噛み合うピニオンと、
このピニオンを正逆に回転駆動するモータ駆動ユニット
とから構成することができる。そして、上駆動ロッド用
のセクタギヤは、下駆動ロッド用のセクタギヤよりも、
ピッチ円を小さく設定することで、ランバーサポートス
トロークを犠牲にすることなく、一般的に上方が薄く下
方が厚いシートバック内に小型に配置することができ
る。
容易に実現するために、シートバックフレームの左右の
縦方向材の一方には、該縦方向材の内側に沿わせて共通
のベースプレートを配置し、この共通ベースプレート
に、それぞれセクタギヤを有する上下の駆動ロッドの一
端部と、上下の駆動ロッドのセクタギヤに噛み合うピニ
オンを有する上モータ駆動ユニット及び下モータ駆動ユ
ニットとを支持し、セクタギヤを固定した上下の駆動ロ
ッドと上下のモータ駆動ユニットとを、各モータ駆動ユ
ニットのピニオンとセクタギヤとの噛合状態を維持した
状態で共通ベースプレート上に支持させ、この共通ベー
スプレートを上記縦方向材に固定することが好ましい。
セクタギヤの回動を阻害しない範囲でフランジを立設す
ることが望ましい。
レーム10は、その左右に縦方向材11L、11Rを有
し、この縦方向材11L、11Rの上端部を横方向材1
2が接続している。このシートバックフレーム10内に
位置するコンターマット20は全体として平板状をなし
ていて、左右の縦枠材21と、この左右の縦枠材21を
接続する下部枠材22とを有する外側枠体23を有し、
左右の縦枠材21の間を、複数の横ばね材料24が接続
している。このコンターマット20の左右の縦枠材21
と、シートバックフレーム10の左右の縦方向材11と
はそれぞれ、引張コイルばね25を介して接続されてい
る。引張コイルばね25は、可撓性のワイヤに代替可能
である。以上はコンターマットを有する車両前席シート
のクッション材を除いた通常の内部構造である。
材11L、11Rには、上下に一対の上駆動ロッド30
Uと下駆動ロッド30Lがその軸線を中心に往復回動自
在に支持されている。以下、符号(数字)に付した
『U』は上方の部材を、『L』は下方の部材を意味する
ものとする。この上下の駆動ロッド30U、30Lに
は、その左右に、コンターマット20の左右の縦枠材2
1に対応させて、一対の弾性アーム部材40U、40L
の一端部が固定されている。この上下の弾性アーム部材
40U、40Lは、若干の形状(長さ、幅、板厚等)の
違いを除き、基本的に同一構造であるので、同一符号で
説明すると、図2、図6、図7に明らかなように、上下
の駆動ロッド30U、30Lの径に対応する半円筒状部
41と、この半円筒状部41に連続する、上下の駆動ロ
ッド30U、30Lの軸線と平行な板厚平面を有する板
ばね部42と、この板ばね部42の先端部(半円筒状部
41の反対側)に、板ばね部42と略直交させて一体に
形成した一対のリンク支持壁(起立壁)43と有してお
り、各リンク支持壁43に、押出リンク枢着穴44が穿
設されている。一対のリンク支持壁43の間には、板ば
ね部42の延長平面である回転規制壁45が位置し、断
面コ字状をしている。半円筒状部41は、該半円筒状部
41と上下の駆動ロッド30U、30Lに跨らせて挿通
した固定ピン46によって上下の駆動ロッド30U、3
0Lに固定されている。弾性アーム部材40U、40L
のリンク支持壁43側の端部は、一対のリンク支持壁4
3に向けて幅が狭くなっており、かつリンク支持壁43
が形成されていることから、板ばね部42に比して変形
が生じにくい。
21には、引張コイルばね25を利用して上駆動ロッド
30U、下駆動ロッド30L用にそれぞれ一対のコンタ
ーマットブラケット(以下コンターマットBKT)50
U、50Lが固定(支持)されている。このコンターマ
ットBKT50U、50Lも、弾性アーム部材40U、
40Lと同様に、若干の形状(長さ、幅、板厚等)の違
いを除き、基本的に同一構造であるので、同一符号で説
明すると、弾性アーム部材40U、40Lのリンク支持
壁43と平行をなす枢着板部51と、この枢着板部51
から、コンターマット20の縦枠材21を上下(表裏)
から交互に挟むように突出形成した係止片52、53と
を有しており、係止片53からは、縦枠材21の側面に
係合する横ずれ防止片54が曲折形成されている。ま
た、このコンターマットBKT50U、50Lの枢着板
部51には、押出リンク枢着穴56が穿設されており、
この押出リンク枢着穴56の前方に、枢着板部51と直
交する回転規制壁57が曲折形成されている。コンター
マットBKT50U、50Lの高さ位置は、シートに座
った運転者の腰部位置に対応している。
LとコンターマットBKT50U、50Lとの間には、
上下の駆動ロッド30U、30L(弾性アーム部材40
U、40L)の動きをコンターマットBKT50U、5
0L(コンターマット20の縦枠材21)に伝達する押
出リンク60U、60Lが介在している。この押出リン
ク60U、60Lは、形状が若干異なるが機能は同等で
あって、弾性アーム部材40U、40Lのリンク支持壁
43の押出リンク枢着穴44に対応する枢着穴61と、
コンターマットBKT50U、50Lの枢着板部51の
押出リンク枢着穴56に対応する枢着穴62とを有して
いて、それぞれ枢着ピン63、64によってこれらに枢
着されている。枢着ピン63、64は上下の駆動ロッド
30U、30Lと平行である。
駆動ロッド30U、30Lを図6に示すランバーサポー
トオフ位置に回動させたとき、弾性アーム部材40U、
40Lの回転規制壁45とコンターマットBKT50
U、50Lの回転規制壁57にそれぞれ面接触する規制
面65、66を有していて、上下の駆動ロッド30U、
30Lのオフ位置では、コンターマットBKT50U、
50Lの回転規制壁57から弾性アーム部材40U、4
0Lの回転規制壁45までが、剛体であるかのように接
続される。また、押出リンク60U、60Lには、上下
の駆動ロッド30U、30Lを図7に示すランバーサポ
ートオン位置に回動させたとき、弾性アーム部材40
U、40Lの先端規制面48に当接する回転規制面67
が形成されている。この先端規制面48と回転規制面6
7は、上下の駆動ロッド30U、30Lがオン位置にあ
るときにコンターマット20(シートバック)に押込力
が作用したとき、押出リンク60U、60Lが枢着ピン
63を中心に図6において反時計方向に回動するのを防
ぎ、コンターマット20に加わる押込力を直接弾性アー
ム部材40U、40Lに伝達するように作用する。
動駆動機構は、次のように構成されている。左方の縦方
向材11Lには、図1、図2に示すように、上下の駆動
ロッド30U、30Lに対応させて、回動支点ブラケッ
ト31U、31Lが固定ねじ31aで固定されている。
この回動支点ブラケット31U、31Lには、上下の駆
動ロッド30U、30Lを回動自在に支持する軸受穴3
1bが形成されている。一方、右方の縦方向材11Rに
は、その内側に、該縦方向材11Rに固定される共通ベ
ースプレート32が位置している。この共通ベースプレ
ート32は、その周縁に、縦方向材11R側に向かうフ
ランジ32aが形成されており、このフランジ32aの
上下をそれぞれ、先端部を曲折して縦方向材11Rと平
行にした一対の固定舌片32bが形成されている。共通
ベースプレート32の縦方向材11Rへの固定は、この
一対の固定舌片32bを固定ねじ32cで縦方向材11
Rに固定して行われる。
ロッド30U、30Lを回動自在に挿通する軸受穴32
U、32Lが穿設されており、上下の駆動ロッド30
U、30Lの一端部は、この軸受穴32U、32Lから
縦方向材11R側に導かれ、その共通ベースプレート3
2からの突出端に、セクタギヤ34U、34Lが溶接固
定されている。セクタギヤ34U、34Lにはそれぞ
れ、上下の駆動ロッド30U、30Lを挿通固定するセ
クタ中心穴34aと、このセクタ中心穴34aを中心と
する歯34bとを有していて、歯部34bは下方を向い
ている。この上セクタギヤ34Uのピッチ円径PUとセ
クタ角AU(図3)はそれぞれ、一般的に上方が薄く下
方が厚いシートバック内に小型に配置するために、下セ
クタギヤ34Lのピッチ円径PLとセクタ角ALよりも
小さく設定されている。上セクタギヤ34Uのセクタ角
AUは、必ずしも下セクタギヤ34Lのセクタ角AUよ
り小さくなくてもよいが、ピッチ円径PUだけでなくセ
クタ角AUも小さくすることで、ランバーサポートスト
ロークを犠牲にすることなく、シートバック内に容易に
小型に配置することができる。また、共通ベースプレー
ト32のフランジ32aは、その一部が、セクタギヤ3
4U、34Lとの干渉を避ける低背フランジ32a’と
して形成されている。フランジ32a、32a’は、共
通ベースプレート32の剛性を高めるとともに、セクタ
ギヤ34U、34Lと周囲部材との干渉を防ぐ作用をす
る。このように、単一の共通ベースプレート32に、上
下の駆動ロッド30U、30Lとその回動駆動機構を支
持することにより、組付性が高まり、部品点数の増加を
防ぐことができる。
と反対側の面(縦方向材11L側の面)には、モータ駆
動ユニット35U、35Lが固定されている。このモー
タ駆動ユニット35U、35Lは、正逆駆動モータ、そ
の減速機構、及びこの正逆駆動モータと減速機構によっ
て正逆に回転駆動される回転軸35aを有しており、回
転軸35aは、共通ベースプレート32の縦方向材11
R側の面に突出していて、その突出端に、セクタギヤ3
4U、34Lの歯34bに噛み合うピニオン35bが固
定されている。35cは、モータ駆動ユニット35U、
35Lに対する電源ケーブル接続端子である。
共通ベースプレート32回りの機構は、次のようにして
組み立てられる。まず、共通ベースプレート32の軸受
穴32U、32Lに、上下の駆動ロッド30U、30L
の一端部を挿通して回動自在に支持し、その突出端をセ
クタギヤ34U、34Lのセクタ中心穴34aに挿入し
て両者を溶接固定する。共通ベースプレート32に別途
固定したモータ駆動ユニット35U、35Lの回転軸3
5aには、セクタギヤ34U、34Lの歯34bに噛み
合うピニオン35bを固定する。図3は、この状態、つ
まり、セクタギヤ34U、34Lを固定した上下の駆動
ロッド30U、30Lとモータ駆動ユニット35U、3
5Lとを、該モータ駆動ユニット35U、35Lのピニ
オン35bとセクタギヤ34U、34Lの歯34bとの
噛合状態を維持した状態で共通ベースプレート32上に
支持した状態を示している。
縦方向材11L側の端部を、該縦方向材11Lに固定ね
じ31aで固定した回動支点ブラケット31U、31L
の軸受穴31bに挿入して回動可能に支持させるととも
に、以上の共通ベースプレート32を固定舌片32bと
固定ねじ32cによって縦方向材11Rに固定すること
で、上下の駆動ロッド30U、30Lを縦方向材11
L、11Rの間に支持する。上下の駆動ロッド30U、
30Lに対する弾性アーム部材40U、40L、コンタ
ーマットBKT50U、50L、及び押出リンク60
U、60L(結合部材)の組立は、この前に行っても後
に行ってもよい。弾性アーム部材40U、40Lの上下
の駆動ロッド30U、30Lに対する方向は、固定ピン
46によって定まる。なお、上下の駆動ロッド30U、
30Lは、直接縦方向材11Lに支持することも可能で
あり、この場合には、回動支点ブラケット31U、31
D省略することができる。
置と、セクタギヤ34U、34Lのセクタ中心穴34a
とピニオン35bとの噛合位置とは、予め正しい位置関
係とすることができるから、以上の組立が完了すると、
着座者背面部(コンターマット)の押出位置の精度を簡
単に確保できる。また、図5のようにシート内に組み込
んだ状態では、共通ベースプレート32がセクタギヤ3
4U、34Lを覆うため、セクタギヤ34U、34Lが
シート(クッション)Sを噛み込むことがない。
ポートオフ状態を示しており、このとき、上下の駆動ロ
ッド30U、30Lに一端部が固定されている弾性アー
ム部材40U、40Lの自由端部側(リンク支持壁43
側)は、シートバック内の後方に位置している。このた
め、コンターマット20の縦枠材21に結合されている
コンターマットBKT50U、50Lも、押出リンク6
0U、60Lを介して後方に引かれ、コンターマット2
0の下部を前方に押す力が存在しない。したがって、シ
ートバックSは通常の位置に保持されている。この上下
の駆動ロッド30U、30Lのオフ位置では、前述のよ
うに、コンターマットBKT50U、50Lの回転規制
壁57から弾性アーム部材40U、40Lの回転規制壁
45までが、剛体であるかのように接続されているの
で、コンターマット20が不用意に動くことがない。
にするには、駆動モータユニット35U、35L、セク
タギヤ34U、34Lを介して上下の駆動ロッド30
U、30Lを図6の反時計方向に回動させる。すると、
弾性アーム部材40U、40Lの自由端部(リンク支持
壁43)が前方に移動し、押出リンク60U、60L及
びコンターマットBKT50U、50Lを介して、コン
ターマット20の縦枠材21の上下がそれぞれ前方に押
される。勿論、上下の駆動ロッド30U、30Lの駆動
は、独立して行うことができ、着座者の好みによって
は、一方のみをオンし、他方をオフすることもできる。
そして、オン位置では、弾性アーム部材40U、40L
の先端規制面48が押出リンク60U、60Lの回転規
制面67に当接し、コンターマット20(シートバッ
ク)に加わる押込力が直接弾性アーム部材40U、40
Lに伝達される。上述のように縦枠材21はコンターマ
ット20の左右に備えられているもので、運転者の腰部
中心を直接押すことはなく、しかも、弾性アーム部材4
0U、40Lは、特にその板ばね部42部分が弾性変形
しながら、弾性的にコンターマットBKT50U、50
L(コンターマット20)を前方に押すため、線当たり
のない好ましいフィット感で運転者の腰部を支えること
ができる。なお、駆動モータユニット35U、35Lに
は、モータの正逆回転範囲を、セクタギヤ34U、34
Lとピニオン35bの噛合が外れない範囲に規制するス
トッパ機構(リミッタ機構、図示せず)が備えられてい
る。
には、上下の駆動ロッド30U、30Lを、図6のオフ
位置と図7のオン位置との間で、複数段の中間回動位置
に停止させればよい。
態を示す。この実施形態は、上下のコンターマットBK
T70U、70Lの形状が異なる点、及びコンターマッ
トBKT70U、70Lの形状の変更に合わせて押出リ
ンク60U、60Lの形状を変更した点が異なってい
る。なお、上下のコンターマットBKT70U、70L
と押出リンク60U、60Lは、シートバックの上下の
厚さの違いによって形状(大小)が若干異なるが、以下
の説明は、上下を共通にして行う。
弾性変形可能な板ばね材を曲げ加工してなるもので、コ
ンターマット20の縦枠材21との結合部71と、押出
リンク60U、60Lの枢着穴62に枢着される枢着部
72とを備えている。縦枠材結合部71は、上下方向に
離間した一対の断面略U字状のフック状結合腕71aを
有しており、このフック状結合腕71aは、その開放部
71bを縦枠材21に対してシートの中心部側から着脱
する方向に向けている。枢着部72は、このフック状結
合腕71aに対して直交する一対のリンク支持壁72a
を有しており、この一対のリンク支持壁72aにそれぞ
れ同軸の押出リンク枢着穴72bが形成されている。
形態と同様に、二つの枢着穴61、62を有し、枢着穴
61は、弾性アーム部材40U、40Lの枢着穴44に
枢着ピン63によって同軸に枢着されている。一方、枢
着穴62は、コンターマットBKT70U、70Lの枢
着部72のリンク支持壁72aの間に挿入され、押出リ
ンク枢着穴72bに枢着ピン64によって同軸に枢着さ
れている。図8では、弾性アーム部材40U、40L、
押出リンク60U、60L及びコンターマットBKT7
0U、70Lを1セットだけ描いているが、これらは、
図1と同様に左右に一対が存在する。
Lは、そのフック状結合腕71aの底部にコンターマッ
ト20の縦枠材21を係合させ、リンク支持壁72aの
間に押出リンク60U、60Lを挿入して枢着ピン64
で枢着した状態では、図11に示すように、縦枠材21
の中心に対し押出リンク60U、60Lの中心がシート
の外方に距離OSだけオフセットする。
形態と同様に、駆動ロッド30U、30Lを図9に示す
ランバーサポートオフ位置に回動させたとき弾性アーム
部材40U、40Lの回転規制壁45とコンターマット
BKT70U、70Lの回転規制壁73(一対のリンク
支持壁72aの底部)にそれぞれ面接触する規制面6
5、66と、図10に示すランバーサポートオン位置に
回動させたとき弾性アーム部材40U、40Lの先端規
制面48とコンターマットBKT70U、70Lの回転
規制壁73に当接する回転規制面67、68とを有して
いる。
一の実施例と同様に動作し、さらに、コンターマットB
KT70U、70Lの縦枠材結合部71(コンターマッ
ト20の縦枠材21)と枢着部72(押出リンク60
U、60L)が距離OSだけオフセットしているため、
シートに後方への力が加わったとき、コンターマットB
KT70U、70L(フック状結合腕71a)自体の弾
性変形が生じる。このため特にランバーサポートON時
における線当たり感を一層軽減することができる。ま
た、コンターマットBKT70U、70Lの縦枠材結合
部71は、コンターマット20の左右の縦枠材21に対
してシートの中心部側から着脱される略U字状をなして
いるため、シートに運転者の荷重が加わっても縦枠材2
1から外れることがない。さらに、コンターマットBK
T70U、70Lの押出リンク枢着部72は、押出リン
ク60U、60Lを枢着する一対のリンク支持壁72a
を有するため、コンターマットBKT70U、70Lに
力が加わっても、押出リンク60U、60Lとリンク支
持壁72aとの平行度、押出リンク60U、60LとU
字状の縦枠材結合部71との直交度を維持することがで
き、フック状結合腕71aの弾性変形を確実に生じさせ
ることができる。
線当たり感を与えることなく、腰部の適当なサポート感
が得られるデュアルタイプのランバーサポート装置が得
られる。
実施形態を示す斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
ポートオフ状態を示す側断面図である。
ポートオン状態を示す側断面図である。
施形態を示す要部の分解斜視図である。
フ状態を示す側断面図である。
オン状態を示す側断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 左右の縦方向材を有するシートバックフ
レーム;このシートバックフレームの左右の縦方向材の
内側に位置する一対の縦枠材を有し、ばね部材を介して
該シートバックフレーム内に弾性的に支持されたコンタ
ーマット;上記シートバックフレームの左右の縦方向材
の間に、上下に互いに略平行にして回動自在に支持され
た上駆動ロッドと下駆動ロッド;上下の駆動ロッドにそ
れぞれ一対が設けられ、その一端部が駆動ロッドに固定
された板ばね材からなる弾性アーム部材;上下の駆動ロ
ッドに対応させて一対が設けられ、コンターマットの左
右の縦枠材に結合されるコンターマットブラケット;上
下の駆動ロッドに一対ずつ備えられた各弾性アーム部材
の他端自由端部とコンターマットブラケットとの間に介
在する各一対の押出リンク;を備え、上記上下の駆動ロ
ッドの往復回動により、それぞれの駆動ロッドに対応す
る一対の弾性アーム部材及び押出リンクを介して、一対
のコンターマットブラケットに結合されているコンター
マットの左右縦枠材が前後に弾性的に移動することを特
徴とする車両用シートのデュアルランバーサポート装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のデュアルランバーサポー
ト装置において、各押出リンクは、上下の駆動ロッドの
軸線と平行な一対の軸によって、各弾性アーム部材とコ
ンターマットブラケットに回動自在に枢着されている車
両用シートのデュアルランバーサポート装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のデュアルランバ
ーサポート装置において、各弾性アーム部材は、各駆動
ロッドの軸線と平行な板厚平面を有する、各駆動ロッド
に一端部が固定された板ばね部と、この板ばね部の自由
端部に該板ばね部と略直交させて一体に形成した一対の
リンク支持壁とを有していて、この一対のリンク支持壁
の間に、押出リンクが枢着されている車両用シートのデ
ュアルランバーサポート装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載のデュアルランバ
ーサポート装置において、各弾性アーム部材と押出リン
クとの間には、各駆動ロッドの両往復回動端において、
該弾性アーム部材と押出リンクとの間の相対回動を規制
して、コンターマットに加わる押込力を直接弾性アーム
部材に伝達する回動規制部が形成されている車両用シー
トのデュアルランバーサポート装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
デュアルランバーサポート装置において、上駆動ロッド
と下駆動ロッドを往復回動させる正逆回動機構はとも
に、各駆動ロッドの一端部に、該駆動ロッドの軸心を中
心として固定したセクタギヤと、このセクタギヤに噛み
合うピニオンと、このピニオンを正逆に回転駆動するモ
ータ駆動ユニットとを備え、 上駆動ロッド用のセクタギヤは、下駆動ロッド用のセク
タギヤよりも、ピッチ円が小さい車両用シートのデュア
ルランバーサポート装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のデュアルランバーサポー
ト装置において、上記シートバックフレームの左右の縦
方向材の一方には、該縦方向材の内側に沿わせて上下の
駆動ロッドに共通のベースプレートが配置されており、 この共通ベースプレートに、それぞれセクタギヤを有す
る上下の駆動ロッドの一端部と、上下の駆動ロッドのセ
クタギヤに噛み合うピニオンを有する上モータ駆動ユニ
ット及び下モータ駆動ユニットとが支持されており、 セクタギヤを固定した上下の駆動ロッドと上下のモータ
駆動ユニットとは、各モータ駆動ユニットのピニオンと
セクタギヤとの噛合状態を維持した状態で共通ベースプ
レート上に支持され、この共通ベースプレートが上記縦
方向材に固定されていることを特徴とする車両用シート
のデュアルランバーサポート装置。 - 【請求項7】 請求項6記載のデュアルランバーサポー
ト装置において、共通ベースプレートには、その周縁部
に、各セクタギヤの回動を阻害しない範囲でフランジが
立設されている車両用シートのデュアルランバーサポー
ト装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100461104B1 (ko) * | 2002-08-08 | 2004-12-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 프론트시트의 리클라이너 잠금장치 |
JP2013189141A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Ts Tech Co Ltd | 乗物用シート |
JP2016064827A (ja) * | 2015-12-22 | 2016-04-28 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
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-
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- 2000-11-17 JP JP2000350789A patent/JP3992919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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