JP2002153210A - お茶及びお茶飲料 - Google Patents

お茶及びお茶飲料

Info

Publication number
JP2002153210A
JP2002153210A JP2000357256A JP2000357256A JP2002153210A JP 2002153210 A JP2002153210 A JP 2002153210A JP 2000357256 A JP2000357256 A JP 2000357256A JP 2000357256 A JP2000357256 A JP 2000357256A JP 2002153210 A JP2002153210 A JP 2002153210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tea
dried
ginseng
autumn
boiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000357256A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ishikura
行夫 石倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000357256A priority Critical patent/JP2002153210A/ja
Publication of JP2002153210A publication Critical patent/JP2002153210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通常の緑茶に比べ有効成分による抗酸化力を高
めること。 【解決手段】秋茶葉2に所定割合で人参乾燥物3を混合
させて混合茶1とした。人参乾燥物3は、人参を複数の
切片にスライスし、そのスライスされた切片を所定時間
だけ照射熱で予備乾燥させる。次に、乾燥させた切片に
マイクロ波を複数回間欠的に照射して完全乾燥させる。
そして、完全乾燥させた切片を多数の細片に粉砕する。
これにより人参乾燥物3を得ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲用に使用される
お茶及びそのお茶を煎じ出したお茶飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、緑茶が健康飲料として見直されて
いる。特に、緑茶は高血圧症や動脈硬化を抑えるという
ことで、その効用が広く認識されるようになった。緑茶
を煎じて飲む場合、カテキンやビタミンC、B1、B2
の水溶性の成分を摂取することができる。しかし、βカ
ロチンやビタミンE、食物繊維等の不溶性成分は茶殻に
残ることになり、これらはお茶の有効成分の約7割を占
めると言われている。
【0003】ここで、緑茶の渋味成分である「カテキ
ン」が人間の胃ガン細胞を破壊して死滅させるという研
究結果が日本癌学会で発表されている。又、緑茶等に含
まれるカテキン類が、内分泌かく乱化学物質(環境ホル
モン)の体内での作用を阻止し、人体への悪影響を防ぐ
効果が高いことも研究で証明されている。これらの効能
には「抗酸化作用」が関係すると考えられ、カテキンを
含む緑茶有効成分には「抗酸化力」があると言われてい
る。特に、カテキンは「抗酸化作用」の他、抗ガン、抗
菌、抗動脈硬化等の生物活性を持つと言われている。つ
まり、人の体内で活性酸素が過剰になると、老化や動脈
硬化、ガン等を引き起こすと考えられるが、緑茶の有効
成分には、この活性酸素を減らす「抗酸化力」があると
考えられている。
【0004】一方、人参やホウレンソウ、カボチャ等の
緑黄色野菜に多く含まれるβカロチンについても、癌や
動脈硬化等の生活習慣病の予防に効果があると考えられ
ている。特に、人参のβカロチン含量は、他の野菜に比
べて高いと言われている。βカロチンにも活性酸素の働
きを抑制する「抗酸化力」があると考えられている。
【0005】ここで、緑茶と人参は、従来から全く別種
の飲食物と考えられ、一般には、それぞれ別個の手段で
体内に摂取されてきた。緑茶はそれを煎じ出して飲み、
人参は食物やジュースとして摂取される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緑茶や人参
の抗酸化力に関連した有効成分の摂取を考えた場合、両
者を一度に手軽に摂取できたならば、抗酸化力の向上が
図られ、緑茶や人参の消費拡大にもつながることが期待
される。
【0007】ここで、本願出願人は、緑茶の中でも、特
に「秋茶」の抗酸化力が高いことを発見した。しかも、
特定の処理を施した人参と秋茶を混合させ、その混合茶
を特定の方法で煎じ出すことにより、抗酸化力の高い飲
料となることを見出した。
【0008】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、通常の緑茶に比べて有効成分に
よる抗酸化力を高めることを可能にしたお茶及びお茶飲
料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、秋茶葉 に所定割合で人
参乾燥物を混合させたことを趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、秋茶葉と人参乾
燥物を混合させたお茶を煎じ出すことにより、秋茶葉か
らは抗酸化力のあるカテキン等の水溶性有効成分が通常
の緑茶よりも多く湯に溶け出すことになる。これと共
に、人参乾燥物からは抗酸化力のあるβカロチン等の有
効成分が湯に溶け出し、その溶け出したβカロチンによ
り、秋茶葉 に残るβカロチン等の脂溶性の有効成分が
湯に溶け易くなる。従って、煎じ出した湯の中には、抗
酸化力のある有効成分が通常の緑茶のそれよりも多く溶
け出ることになる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、人参乾燥
物の混合割合は、3〜6重量%であることを趣旨とす
る。
【0012】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、このお茶を煎じ出すことにより、
秋茶葉による渋味を適度に保ったお茶飲料が得られる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、人参乾燥
物の混合割合は、7〜10重量%であることを趣旨とす
る。
【0014】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、このお茶を煎じ出すことにより、
秋茶葉による渋味を抑えて人参乾燥物による適度な甘み
を出したお茶飲料が得られる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載
のお茶を煎じ出して得たことを趣旨とする。
【0016】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項3の何れか一つに記載の発明の作用のあるお茶飲料
が得られる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、請求項4に記載の発明において、お茶を熱
湯に入れて所定時間だけ沸騰加熱した後、弱火で更に所
定時間加熱して煮出したことを趣旨とする。
【0018】上記発明の構成によれば、沸騰加熱と弱火
での煮出しにより、秋茶葉と人参乾燥物の有効成分が比
較的長い時間かけて抽出されることになり、その分だけ
有効成分による抗酸化力が増える。
【0019】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の発明は、請求項4に記載のお茶飲料の製造方法であ
って、お茶を熱湯に入れて1〜数分間沸騰加熱する第1
の加熱工程と、その沸騰加熱の後に弱火で更に15〜2
0分間加熱して煮出す第2の加熱工程とを備えたことを
特徴とするお茶飲料の製造方法。
【0020】上記発明の構成によれば、1〜数分間の沸
騰加熱と弱火での15〜20分間の煮出しにより、秋茶
葉と人参乾燥物の有効成分が比較的長い時間かけて抽出
されることになり、その分だけ有効成分による抗酸化力
が増える。
【0021】又、請求項7に記載の発明は、請求項1乃
至請求項5の何れか一つに記載のお茶又はお茶飲料に使
用される人参乾燥物の製造方法であって、人参を複数の
切片にスライスする第1の工程と、スライスされた切片
を所定時間だけ照射熱で予備乾燥させる第2の工程と、
乾燥させた切片にマイクロ波を複数回間欠的に照射して
完全乾燥させる第3の工程と、完全乾燥させた切片を多
数の細片に粉砕することにより最終物とする第4の工程
とを備えたことを趣旨とする。
【0022】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項5の何れか一つに記載のお茶又はお茶飲料に使用さ
れる人参乾燥物として、βカロチン等の有効成分を効果
的に抽出させることのできる人参乾燥物が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のお茶及びお茶飲料
を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。
【0024】図1に、この実施の形態のお茶(混合茶)
1の構成概念を示す。この混合茶1は、秋茶葉2に所定
割合で人参乾燥物3を混合させたものである。この実施
の形態では、お茶を煎じ出したときの渋味を重視して、
人参乾燥物3の混合割合を、秋茶葉2に対して「3〜6
重量%」に設定している。この混合割合は、例えば、
「10g」の秋茶葉2に対して「0.3g〜0.6g」
の人参乾燥物3を混合させることに相当する。一方、人
参の甘みを重視したときには、人参乾燥物3の混合割合
を、秋茶葉2に対して「7〜10重量%」にするのが適
当である。この混合割合は、例えば、「10g」の秋茶
葉2に対して「0.7g〜1.0g」の人参乾燥物3を
混合させることに相当する。
【0025】ここで、秋茶葉2とは、一般的に、9月以
降の秋季に生産されるお茶のことである。秋芽を摘んで
作るが、日本ではあまり生産されないものである。この
秋茶葉2は、通常の市販茶葉と同様、摘まれた芽を蒸し
た後、冷却して何回も揉んでから乾燥させることにより
得られるものでる。
【0026】人参乾燥物3は、乾燥した人参の細片であ
る。図2に、その人参乾燥物3の製造方法をフローチャ
ートに示す。先ず、第1の工程で、人参を複数の切片に
スライスする。次に、第2の工程で、スライスされた切
片を所定時間だけ照射熱で予備乾燥させる。この実施の
形態では、天日で1〜2日間ほど予備乾燥させる。次
に、第3の工程で、予備乾燥させた切片にマイクロ波を
複数回間欠的に照射して完全乾燥させる。この実施の形
態では、電子レンジにセットして、マイクロ波を2分間
照射してから1分間休止させる。これを3回連続して繰
り返す。次に、第4の工程で、完全乾燥させた切片を多
数の細片に粉砕する。この実施の形態では、切片をミキ
サにかけて粉砕する。
【0027】これによって、最終物である人参乾燥物3
が得られる。この人参乾燥物3を得るために、主として
βカロチンの含量が多くなる冬季に収穫される人参が使
用される。この製造方法によれば、人参が細片状の乾燥
物となるので、それによってβカロチン等の有効成分を
効果的に抽出させることができる。このため、人参中の
有効成分による抗酸化力の発揮を促することができる。
【0028】上記のように構成した混合茶1を飲用に供
するには、急須を使ってお茶を入れる方法と、薬缶や鍋
等を使って煎じ出す方法とがある。
【0029】急須を使ってお茶を入れる場合、通常の緑
茶と基本手順は同じであるが、本実施の形態の混合茶1
の特徴を生かすためには、1番煎じや2番煎じのお茶よ
りも3番煎じのお茶、即ち、時間をかけて煎じたお茶が
有効となる。
【0030】以上説明したように、この実施の形態の混
合茶1によれば、秋茶葉2と人参乾燥物3を混合させた
混合茶1を急須で煎じることにより、秋茶葉2からは抗
酸化力のあるカテキン等の水溶性有効成分が通常の緑茶
よりも多く湯に溶け出すことになる。これと共に、人参
乾燥物3からは抗酸化力のあるβカロチン等の有効成分
が湯に溶け出し、その溶け出したβカロチンにより、秋
茶葉2に残るβカロチン等の脂溶性の有効成分が湯に溶
け易くなると考えられる。従って、煎じた湯の中には、
抗酸化力のある有効成分が通常の緑茶のそれよりも多く
溶け出ることになる。つまり、人参乾燥物3のβカロチ
ンの相乗効果により秋茶葉2のβカロチンをより多く抽
出することができるものと推測される。この結果、この
混合茶1によれば、通常の緑茶に比べてカテキンやβカ
ロチン等の有効成分による抗酸化力を高めることができ
るようになる。
【0031】この混合茶1において、前述したように人
参乾燥物3の混合割合を「3〜6重量%」にし、その混
合茶1を煎じ出すことにより、秋茶葉2による渋味を適
度に保ったお茶飲料が得られる。このため、緑茶本来の
風味が損なわれることを防止することができる。
【0032】この混合茶1において、前述したように人
参乾燥物3の混合割合を「7〜10重量%」にし、その
混合茶1を煎じ出すことにより、秋茶葉2による渋味を
抑えて人参乾燥物3による適度な甘みを出したお茶飲料
が得られる。このため、お茶の風味のバリエーションを
拡げることができ、広く子供にも好まれるお茶を提供す
ることができる。
【0033】[抗酸化活性試験]ここで、本実施の形態
の混合茶1について実施した抗酸化活性試験結果を以下
に説明する。この試験では、通常、家庭で飲むお茶に近
いように、急須で出した一番煎じ、二番煎じ、三番煎じ
のそれぞれの茶葉抽出液の抗酸化活性をDPPHラジカ
ル捕捉活性試験方法により調べた。試験には、茶葉サン
プルとして、本実施の形態の混合茶1と市販緑茶(熱湯
玉露)を用い、水溶性抗酸化剤であるビタミンCの活性
と比較した。試験には、「3g」の茶葉を「100ml」
の湯で3回抽出し、各回の抽出液をそれぞれ一番煎じ、
二番煎じ、三番煎じのお茶として抗酸化活性を測定し、
ビタミンCを比較対照として試験を行った。
【0034】[実験方法]図3に示すように、ポット4
のお湯(98℃)を「100ml」だけ湯冷まし5に取り
(今回は計量のため湯冷ましをメスシリンダで代用。こ
のとき湯の温度は93℃)、「3g」の茶葉を入れた急
須6に注いだ(注いだ時点で湯の温度83℃)。1分間
放置した後、急須6から注ぎ出し茶葉抽出液サンプル1
(一番煎じのお茶)とした。同じ茶葉に同じ操作を更に
2回繰り返し、それぞれサンプル2(二番煎じのお
茶)、サンプル3(三番煎じのお茶)とした。各サンプ
ルを凍結乾燥して、抽出されたエキスの重量も測定し
た。
【0035】[抗酸化活性試験(ラジカル捕捉活性試
験)]抗酸化活性試験として広く用いられているDPP
Hラジカル捕捉活性試験を行った。DPPHラジカルは
安定なラジカルで紫色を呈するが、抗酸化活性物質があ
ると、その抗酸化物質によってラジカルが消去されて紫
色が消える。その紫色の退色の程度で抗酸化活性を評価
する方法がある。各茶葉の抽出液サンプル1〜3をそれ
ぞれ「1.0ml」とり、それぞれを「2.6ml」のエタ
ノールで稀釈した。それぞれに、DPPHラジカルのエ
タノール溶液(1.5×104mol/l)を「0.4ml」だ
け加え、加えてからちょうど「30分後」のDPPHラ
ジカルの紫色の吸収(520nm)を測定した。陽性対照
としては、水溶性の抗酸化剤であるアスコルビン酸(ビ
タミンC)の「0.010mg/ml」の溶液を「1.0m
l」だけ茶葉の抽出液サンプルの代わりに用いたものを
試験した。又、何も含有していない対照(control)と
して、茶葉の抽出液サンプルの代わりに蒸留水「1.0
ml」を用いたものを試験した。controlの吸光度を基準
に各サンプルのラジカル捕捉率を以下の式から算出し
た。 ラジカル捕捉率={1−(サンプル吸光度/対照吸光
度)}×100(%)
【0036】この抗酸化試験結果を図4に表に示す。図
4の表のうち、一番煎じ、二番煎じ及び三番煎じの捕捉
率の違いを図5にグラフに示す。又、図4の表のうち、
各お茶の三番煎じに関する試験結果のみを図6の表に示
す。
【0037】[考察]ラジカル捕捉活性試験結果は、茶
の代わりに水を用いた測定結果を「0%」として表し
た。捕捉率の数字の大きいものほど活性が強いことを示
している。試験の結果、各茶のサンプルで抗酸化活性に
大きな差は認められなかった。抗酸化活性の順序として
「秋茶葉と人参乾燥物の混合茶」、「秋茶葉」、「市販
の茶」の順である傾向が見られた。いずれもビタミンC
「0.01mg/ml」には及ばなかった。秋茶葉2と人参
乾燥物3の混合茶1では、一番煎じのものにほとんど抗
酸化力がなかったのに対し、三番煎じのものの抗酸化力
が大きくなっていることが分かる。このことから、混合
茶1の抗酸化成分は抽出されるまでに時間がかかるもの
と考えられ、抗酸化力を発揮させるにはある程度の抽出
時間が必要であることが示唆された。抽出物の乾燥重量
は、市販のお茶に比べ、秋茶、秋茶人参の混合茶の方が
少なかった。
【0038】上記考察にあるように、秋茶葉2と人参乾
燥物3との混合茶1について、三番煎じの茶葉抽出液で
相対的に高い抗酸化力を発揮することが明らかになり、
その抗酸化力を発揮させるためにある程度の抽出時間が
必要になることが分かった。そこで、この実施の形態で
は、秋茶葉2と人参混合物3との混合茶1について三番
煎じの茶葉抽出液と同等の抗酸化力を有するお茶飲料を
以下のように製造することにした。
【0039】即ち、この実施の形態では、秋茶葉2と人
参乾燥物3との混合茶1を熱湯に入れて所定時間だけ沸
騰加熱した後、弱火で更に所定時間加熱して煮出すよう
にした。具体的には、先ず、第1の加熱工程で、混合茶
1を熱湯に入れて1〜数分間沸騰加熱する。次に、第2
の加熱工程で、沸騰加熱後に弱火で更に15〜20分間
加熱して混合茶1を煮出す、即ち、煎じ出すのである。
このようにすることにより、急須6を使用して煎れる三
番煎じのお茶飲料と同等の抗酸化力を発揮させるように
している。このお茶飲料の製造方法によれば、急須6の
代わりに薬缶や鍋を使用してお茶飲料をつくることにな
る。
【0040】従って、この製造方法によれば、1〜数分
間の沸騰加熱と弱火での15〜20分間の煮出しによ
り、秋茶葉2と人参乾燥物3の有効成分が比較的長い時
間かけて抽出されることになり、その分だけ有効成分に
よる抗酸化力が増える。この結果、お茶飲料として通常
の緑茶に比べて有効成分による抗酸化力を高めることが
できるようになる。
【0041】このようなお茶飲料の製造は、お茶の需要
者が家庭的に実施することもできるが、上記お茶飲料を
工場生産的に実施して管又はボトルに詰めることによ
り、大量に製造・販売することもできる。
【0042】この実施の形態の混合茶1によれば、秋茶
葉2に含まれる有効成分が通常のお茶(春茶等)よりも
高い抗酸化力を発揮することに着目し、秋茶葉2の抗酸
化力を更に高めるために、秋茶葉2に人参乾燥物3を混
合させて混合茶1としている。ここで、一般には、あま
り生産されていない秋茶葉2と、一般には、食用かジュ
ース用にしか生産されていない人参を使って混合茶1を
作っている。従って、この混合茶1が広く一般に普及す
ることにより、秋茶(緑茶でもある)と人参の消費拡大
を図ることが可能になる。
【0043】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【0044】例えば、前記実施の形態では、人参乾燥物
3を製造するために、スライス片を天日で予備乾燥させ
たが、天日乾燥の代わりに、屋内で熱を照射させること
により、スライス片を予備乾燥させることもできる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
通常の緑茶に比べてカテキンやβカロチン等の有効成分
による抗酸化力を高めることができる。
【0046】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、緑茶本来の風味が損
なわれることを防止することができる。
【0047】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、お茶の風味のバリエ
ーションを拡げることができ、広く子供にも好まれるお
茶を得ることができる。
【0048】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項1乃至請求項3に記載の発明の効果のあるお茶飲料
を得ることができる。
【0049】請求項5に記載の発明の構成によれば、秋
茶葉と人参乾燥物の有効成分が比較的長い時間かけて抽
出されてその有効成分による抗酸化力が増えることか
ら、お茶飲料として通常の緑茶飲料に比べて有効成分に
よる抗酸化力を高めることができる。
【0050】請求項6に記載の発明の構成によれば、秋
茶葉と人参乾燥物の有効成分が比較的長い時間かけて抽
出されてその有効成分による抗酸化力が増えることか
ら、お茶飲料として通常の緑茶飲料に比べて有効成分に
よる抗酸化力を高めることができる。
【0051】請求項7に記載の発明の構成によれば、人
参が細片状の乾燥物となるので、βカロチン等の有効成
分を効果的に抽出させることのできる人参乾燥物3が得
られことによって、人参中の有効成分(βカロチン等)
による抗酸化力の発揮を促することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、混合茶の構成概念を示す
説明図である。
【図2】人参乾燥物の製造工程を説明するフローチャー
トである。
【図3】試験手順を示す説明図である。
【図4】抗酸化試験結果を示す表である。
【図5】ラジカル捕捉活性の捕捉率を示すグラフであ
る。
【図6】三番煎じの各お茶に関する捕捉率等を示す表で
ある。
【符号の説明】
1 混合茶 2 秋茶葉 3 人参乾燥物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秋茶葉に所定割合で人参乾燥物を混合さ
    せたことを特徴とするお茶。
  2. 【請求項2】 前記人参乾燥物の混合割合は、3〜6重
    量%であることを特徴とする請求項1に記載のお茶。
  3. 【請求項3】 前記人参乾燥物の混合割合は、7〜10
    重量%であることを特徴とする請求項1に記載のお茶。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載のお茶を煎じ出して得たことを特徴とするお茶飲料。
  5. 【請求項5】 前記お茶を熱湯に入れて所定時間だけ沸
    騰加熱した後、弱火で更に所定時間加熱して煮出したこ
    とを特徴とする請求項4に記載のお茶飲料。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のお茶飲料の製造方法で
    あって、 前記お茶を熱湯に入れて1〜数分間沸騰加熱する第1の
    加熱工程と、 前記沸騰加熱の後に弱火で更に15〜20分間加熱して
    煮出す第2の加熱工程とを備えたことを特徴とするお茶
    飲料の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記
    載のお茶又はお茶飲料に使用される人参乾燥物の製造方
    法であって、 人参を複数の切片にスライスする第1の工程と、 前記スライスされた切片を所定時間だけ照射熱で予備乾
    燥させる第2の工程と、 前記乾燥させた切片にマイクロ波を複数回間欠的に照射
    して完全乾燥させる第3の工程と、 前記完全乾燥させた切片を多数の細片に粉砕することに
    より最終物とする第4の工程とを備えたことを特徴とす
    る人参乾燥物の製造方法。
JP2000357256A 2000-11-24 2000-11-24 お茶及びお茶飲料 Pending JP2002153210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357256A JP2002153210A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 お茶及びお茶飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357256A JP2002153210A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 お茶及びお茶飲料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002153210A true JP2002153210A (ja) 2002-05-28

Family

ID=18829350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000357256A Pending JP2002153210A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 お茶及びお茶飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002153210A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004052385A1 (ja) * 2002-12-06 2004-06-24 Sunstar Inc. 緑黄色野菜及び淡色野菜を含有する組成物
CN102960494A (zh) * 2012-12-10 2013-03-13 桂林恭城福龙康食品科技有限公司 一种保健茶及其制作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004052385A1 (ja) * 2002-12-06 2004-06-24 Sunstar Inc. 緑黄色野菜及び淡色野菜を含有する組成物
US7736678B2 (en) 2002-12-06 2010-06-15 Sunstar Inc. Method of enhancing blood antioxidant activity ingesting a compound in the form of at least one form selected from amongst juice, powder, granule, tablet and capsule, which contains an effective amount of at least one vegetable selected from the group consisting of broccoli, spinach, parsley, komatsuna (Brassicad rapa L.) and japanese radish leaves, and at least one vegetable selected from amongst lettuce, cabbage and celery
CN102960494A (zh) * 2012-12-10 2013-03-13 桂林恭城福龙康食品科技有限公司 一种保健茶及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101540515B1 (ko) 흑도라지, 사과 및 대추 추출물을 유효성분으로 포함하는 항산화 기능성 음료 조성물
KR102257307B1 (ko) 니파야자 꽃봉오리를 이용한 기능성 차의 제조방법 및 그 방법에 의한 기능성 차
JP2008307012A (ja) メリンジョ健康茶
KR101652638B1 (ko) 고추냉이를 함유하는 음료 및 그 제조방법
US20210329957A1 (en) Beet juice with increased intestinal absorption, its manufacturing method and its use
Abdullah et al. Quantification of polyphenols and antioxidant activity in several herbal and green tea products in Malaysia
KR20170114100A (ko) 비타민나무를 함유하는 커피조성물 및 그 제조방법
JP2002153210A (ja) お茶及びお茶飲料
Byanna et al. Standardization of sweet orange and pomegranate blended RTS beverage preparation and its storage
Liu et al. Effects of heating time on the antioxidative capacities of citrus fruit (Citrus sinensis (L.) Osbeck) by-products
CN104397619B (zh) 一种黄荆叶凉粉及其制作方法
KR100303664B1 (ko) 감잎을 주성분으로 하는 감잎음료의 제조방법
CN106665971A (zh) 一种人参红樱桃速溶茶粉及其制备方法
KR20220077292A (ko) 작두콩이 첨가된 커피 조성물 제조방법 및 이를 이용한 커피 음료 제조방법
CN105767321A (zh) 一种香椿润肤茶
KR101863340B1 (ko) 오디를 이용한 간장 소스 및 그 제조방법
KR101674403B1 (ko) 패션프루츠 과육과 잎을 함유하는 차 음료의 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 차 음료
KR102268220B1 (ko) 수박, 레몬머틀 및 야관문을 유효성분으로 포함하는 액상차 조성물
CN104982844B (zh) 花色苷柠檬片、花色苷柠檬醋及花色苷柠檬醋饮料的制备方法
KR102274639B1 (ko) 시금치차 및 이의 제조방법
KR102299517B1 (ko) 귀리를 함유하는 기능성 곡물차 제조방법
Mundhe et al. Study on effect of custard apple leaf extract on physico-chemical properties of aonla juice
JP2004350591A (ja) コ−ヒ−パック飲料
Yadav et al. Development of value added products from pomelo fruit and their storage.
RU2496389C1 (ru) Способ получения взвара

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413