JP2002153203A - ソーセージ等のリンク状食品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

ソーセージ等のリンク状食品の製造方法及び製造装置

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JP2002153203A
JP2002153203A JP2000357719A JP2000357719A JP2002153203A JP 2002153203 A JP2002153203 A JP 2002153203A JP 2000357719 A JP2000357719 A JP 2000357719A JP 2000357719 A JP2000357719 A JP 2000357719A JP 2002153203 A JP2002153203 A JP 2002153203A
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Japan
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filling
filling nozzle
food
casing
housing
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JP2000357719A
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English (en)
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Minoru Kasai
稔 笠井
Minoru Nakamura
實 中村
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Hitec Co Ltd
Original Assignee
Hitec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型で、
衛生性に優れ、併せて、ソーセージ等のサイズ変更を容
易に為し得る、ソーセージ等のリンク状食品の製造装置
を提供すること。 【解決手段】ソーセージ等のリンク状食品の製造装置1
は、充填ノズル2、充填ハウジング10、ポンプ13、
充填ノズル回転駆動ハウジング22、制動部材回転駆動
ハウジング30、リンク形成手段34及び、立面上に位
置した前面壁48を有した本体ハウジング47とを具備
し、ポンプ13、充填ノズル回転駆動ハウジング22及
び制動部材回転駆動ハウジング30は前面壁48に取付
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソーセージ等のリ
ンク状食品の製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
の装置としては、高速運転に不向きな構造を具備してい
て、天然腸ケーシングを使用するための装置と、ならび
に高速運転に適した構造を具備していて、人工ケーシン
グを使用するための装置との二つのタイプの装置が古く
から広く知られている。天然腸ソーセージ製造装置は小
型であることが要求され、公知の装置はその要求を充た
しているものの、依然として、高速運転には不適であ
る。それに加えて、近年、天然腸ソーセージ製造に関し
て、装置の衛生性に対する要求が顕著であるが、公知装
置はそれに十分に応えているとは言い難い。
【0003】上述した公知装置としては、特開平6−7
073号公報、特開平9−266753号公報及び特開
平11−100号公報等に記載されたものがある。
【0004】特開平9−266753号公報(第10
図)には、ノズルが取り付くスピンドルを内臓するハウ
ジングが鉛直平面に設けられ、そして、計量ポンプが水
平面に設けられている。本装置は、同一面上にハウジン
グと計量ポンプが設けられていないので、ノズルと計量
ポンプとの相対位置精度が低く、相対位置精度が低い本
装置は、高速化に不適である。
【0005】特開平9−266753号公報の装置にお
いては、一定速度でピンチャー部材と共に移動している
天然腸ケーシングに対してソーセージ原料を充填する。
天然腸ケーシングの径のばらつきが過大だと、ソーセー
ジリンクの充填度(ソーセージの張り)に差のあるソー
セージが製造される。
【0006】特開平11−100号公報記載のソーセー
ジ製造装置においては、計量ポンプ、チャック、リンク
形成手段のための各駆動装置がフレーム内部の右領域に
配設され、計量ポンプ、チャック、リンク形成手段のた
めのモータの変速手段であるインバータを収納した箱が
フレーム内部の左領域に配設されている。この製造装置
は右領域と左領域とを有しているので、フレームが水平
方向に関して大きい。
【0007】特開平11−100号公報には、フレーム
の上板部材上に計量ポンプ、チャック(制動部材)用ハ
ウジング、充填管回転用ハウジングを設け、これらのハ
ウジングの下部を開口させ、各ハウジングの内部をフレ
ームの内部と連通させている装置が開示されている。こ
の装置においては、フレーム内部への原料の侵入、蓄積
や、ソーセージ原料のフレーム上面への滞留の虞があ
る。
【0008】更に又、公知装置は、ソーセージのサイズ
を変更する為に、ピンチャー部材を取り付けて循環移動
する移動手段の他に、その下流位置に配設して循環移動
する搬送手段をも必要とする。
【0009】斯かる公知装置としては、国際公開番号W
O96/41539の特に図8及び図9に記載されたも
のがある。本公知装置は、ピンチャー部材が取り付けら
れていて、循環移動する移動手段と、その下流位置に配
設されていて、循環移動する搬送手段とを有している。
本公知装置では、挟搾解除した充填ケーシングを搬送手
段で一定速度で移動するので、挟搾解除工程の充填ケー
シングの移動速度は一定であって、変化しない。従っ
て、本公知装置は、径のばらつきの大な天然腸ケーシン
グを使った適度な充填度を有した天然腸ケーシングの製
造に適応しにくい。更に、本公知装置は、径のばらつき
が僅少な人工ケーシングの使用にあっても、適度な充填
度を有した充填ケーシングへの自律的作用を生じさせな
いので、ソーセージのリンク長さの変更の仕方が限定さ
れる。
【0010】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、 1.特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型であっ
て、併せて高速運転を可能とする、ソーセージ等のリン
ク状食品の製造装置を提供することにある。 2.特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型であっ
て、併せて高速運転を可能とすると共に衛生性に優れた
ソーセージ等のリンク状食品の製造装置を提供すること
にある。 3.径のばらつきが特に大きい天然腸ケーシングを使用
して、定量、適度な充填度のソーセージの高速生産を可
能とした、ソーセージ等のリンク状食品の製造方法と小
型な装置を提供することにある。 4.特に天然腸ソーセージ製造に適したソーセージのリ
ンク長さやリンクの充填重量を変更できるソーセージ等
のリンク状食品の製造方法とその小型な装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のソーセージ等の
リンク状食品を製造する装置は、原料流入口と原料吐出
口とを有し原料流入口をその外周面に設けてなる充填ノ
ズルと、充填ノズルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴
に連通する食品原料の流入を受容する穴とを有する充填
ハウジングと、充填ハウジングに食品原料を供給するポ
ンプと、充填ハウジングに隣接して設けられ、充填ノズ
ルを回転駆動するための充填ノズル回転駆動ハウジング
と、充填ノズルの長手方向と同方向に伸びた前面壁とこ
の前面壁に交差する上面壁とを有した本体ハウジングと
を具備しており、充填ノズル回転駆動ハウジングは前面
壁に取付けられている。充填ハウジングに食品原料を供
給するポンプは、本発明装置に接続する公知なポンプで
あっても良い。食品原料が充填ノズルの原料流入口から
漏出しても、本体ハウジングの前面壁が立面構造である
ために、食品原料が前面壁に落下付着しにくい。装置洗
浄時、前面壁への洗浄水滞留を防ぐことができ、衛生的
である。本体ハウジング内部への食品原料や洗浄水の侵
入を防げる。
【0012】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する装置は、充填ノズルが充填ハウジングに支持され
た状態で往復動する態様と、往復動しない態様とをとり
得る。充填ノズルが充填ハウジングに支持された状態で
往復動する態様にあっては、制動部材とリンク形成手段
は充填ハウジンクに対して接近離反のための移動をしな
い。充填ノズルが充填ハウジングに支持された状態で往
復動しない態様にあっては、制動部材とリンク形成手段
は充填ハウジンクに対して接近離反の移動をする手段を
具備する。
【0013】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する装置は、原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、充填ノズルの
長手方向と同方向に伸びた前面壁とこの前面壁に交差す
る上面壁とを有した本体ハウジングとを具備しており、
ポンプと充填ノズル回転駆動ハウジングは前面壁に取付
けられている。ポンプと充填ノズル回転駆動ハウジング
が取付けられている本体ハウジングの前面壁が立面構造
であるために、両者の相対位置精度が高く且つ前面壁へ
の洗浄水滞留を防ぐことができ、衛生的である。
【0014】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する装置は、原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、ポンプを駆動
するためのポンプ用モータと、充填ノズルを回転駆動す
るための充填ノズル用モータと、モータの回転数を変更
する電気制御手段と、充填ノズルの長手方向と同方向に
伸びた前面壁とこの前面壁に交差する上面壁とを有した
本体ハウジングとを具備しており、ポンプ用モータと充
填ノズル用モータと電気制御手段は、本体ハウジングの
内部に収容されていて、電気制御手段はポンプ用モータ
と充填ノズル用モータの下方位置に設けられている。電
気制御手段がポンプ用モータと充填ノズル用モータの下
方位置に設けられているので、装置の水平方向(充填ノ
ズルの長手方向)の長さを短くでき、装置の小型化が図
れる。また、充填ノズルの配置高さを、ケーシングの充
填ノズルへの装着作業性の良好な高さに、例えば1m
に、なし得る。充填ハウジングに食品原料を供給するポ
ンプは、本発明装置に接続する公知なポンプであっても
良く、当該ポンプを駆動するためのポンプ用モータは、
本発明装置に接続する前記公知なポンプを駆動するため
のモータであっても良い。
【0015】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する装置は、原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、ポンプを駆動
するためのポンプ用モータと、充填ノズルを回転駆動す
るための充填ノズル用モータと、モータの回転数を変更
する電気制御手段と、充填ノズルの長手方向と同方向に
伸びた前面壁とこの前面壁に交差する上面壁とを有した
本体ハウジングとを具備しており、ポンプと充填ノズル
回転駆動ハウジングは前面壁に取付けられており、ポン
プ用モータと充填ノズル用モータと電気制御手段は、本
体ハウジングの内部に収容されていて、電気制御手段は
ポンプ用モータと充填ノズル用モータの下方位置に設け
られている。電気制御手段が下方位置に設けられている
ので、装置の水平方向の長さが短い。ポンプと充填ノズ
ル回転駆動ハウジングを立面上に位置する前面壁に取り
付けたので、電気制御手段を下方位置に配置しても、装
置の垂直方向の長さが短い。
【0016】上記のソーセージ等のリンク状食品を製造
する装置において、充填ノズルの挿通を受容し充填ノズ
ル上のケーシングと係合する貫通穴を有した制動部材
と、食品原料が充填された充填ケーシングを挟搾するピ
ンチャー部材を有するリンク形成手段と、リンク形成手
段を駆動するためのリンク形成用モータを更に具備でき
る。
【0017】上記のリンク形成手段は、リンク形成手段
の回転軸が垂直に配されるように、ブラケットを介して
本体ハウジングの前面壁に取付けられており、上記のリ
ンク形成用モータは本体ハウジングの外部に設けられ
る。あるいは、上記のリンク形成手段は、リンク形成手
段の回転軸が垂直に配されるように、ブラケットを介し
て本体ハウジングの側面壁に取付けられており、上記の
リンク形成用モータは本体ハウジングの外部に設けられ
る。あるいは、上記のリンク形成手段は、リンク形成手
段の回転軸が水平に配されるように、本体ハウジングの
前面壁に取付けられており、上記のリンク形成用モータ
は本体ハウジングの内部に設けられる。あるいは、上記
のリンク形成手段は、リンク形成手段の回転軸が水平に
配されるように、ブラケットを介して本体ハウジングの
前面壁に取付けられており、上記のモータは本体ハウジ
ングの外部に設けられる。
【0018】上記のソーセージ等のリンク状食品を製造
する装置においては、リンク形成手段及び制動部材を充
填ハウジングに対して接近・離反の移動をさせる手段を
具備できる。これとは逆に、上記のソーセージ等のリン
ク状食品を製造する装置において、リンク形成手段及び
制動部材が充填ハウジングに対して接近・離反の移動を
しない態様であっても良い。
【0019】上記のソーセージ等のリンク状食品を製造
する装置において、制動部材を回転駆動するための制動
部材回転駆動ハウジングを更に具備し、制動部材回転駆
動ハウジングは前面壁に取付けられると良い。
【0020】上記のリンク形成手段とリンク形成用モー
タは、共に本体ハウジングの外部に設けられても、ある
いは、リンク形成手段は本体ハウジングの外部に、リン
ク形成用モータは本体ハウジングの内部に設けられても
良い。
【0021】上記の前面壁は立面上に位置している。こ
の立面は、鉛直面、あるいは、鉛直面から45度並びに
45度より少ない角度で鉛直面と交差する傾斜した面で
ある。
【0022】上記のポンプはポンプハウジングを具備し
ており、このポンプハウジングの上面部上に、充填ハウ
ジングが着脱自在に取付けられている。この充填ハウジ
ングをポンプハウジングの下面部上に着脱自在に取付け
られる様にしても良い。
【0023】また、上記の装置において、充填ノズルを
制動部材に対して前進・後退させるための充填ノズル往
復動駆動手段を更に具備し、充填ノズル往復動駆動手段
を充填ノズルに並列配置させて設けることができる。こ
の様に構成すると、本体ハウジングから突き出る充填ノ
ズル往復動駆動手段の長さは短いので、装置の小型化が
図れる。
【0024】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する方法は、充填ノズルに装着されたケーシング内に
充填ノズルの先端部の原料吐出口から食品原料を連続的
に吐出して、充填ノズルの先端部の前方に充填ケーシン
グを形成し、循環移動するピンチャー部材によって、回
転している充填ケーシングを挟搾し、挟搾された充填ケ
ーシングをピンチャ−部材と共に充填ノズルの先端部よ
りも下流に向けて移動させてピンチャー部材によって挟
搾された充填ケーシングの部位に捻りを形成する方法で
あって、ピンチャー部材による充填ケーシングに対する
一の挟搾に続く次の挟搾を、当該一の挟搾の解除後であ
って、所定時間後に生起させる。この方法は、ピンチャ
ー部材による挟搾を解除して、移動する充填ケーシング
の移動速度を変化可能とする。
【0025】上記の方法において、ピンチャー部材によ
る挟搾が解除された充填ケーシングを充填ノズルの原料
吐出口からの食品原料の吐出圧によって移動させる。こ
の方法によると、充填ケーシングをその充填量に基づい
て移動させる。即ち、充填ノズルから食品原料をケーシ
ング内に吐出するならば、充填ケーシングは、ケーシン
グの径が太ければ遅い移動速度で、その逆に、充填ケー
シングの径が細ければ速い移動速度でもって移動するの
で、適度な充填度をもったリンク状食品が形成される。
【0026】また、上記の方法において、ピンチャー部
材と回転中心を共有していると共に、ピンチャー部材と
同一速度で持って循環移動する充填ケーシング保持手段
を、ピンチャー部材による挟搾が解除された充填ケーシ
ングに接触させるようにしてもよい。充填ケーシング保
持手段と充填ケーシングとの間で速度差が生じるような
係合において、充填ケーシング保持手段から充填ケーシ
ングへの移動力付与があったとしても、本発明による食
品原料の量に基づいた吐出圧による充填ケーシングの移
動に属するものである。
【0027】上記の方法において、ピンチャー部材を一
定速度で連続移動させる、あるいは、ピンチャー部材を
挟搾周期内において変化する速度で循環移動させる、あ
るいは、ピンチャー部材による充填ケーシングの挟搾周
期を一定にし、充填ノズルの原料吐出口からの食品原料
の吐出量を変化させる、あるいは、充填ノズルの原料吐
出口からの食品原料の吐出量を一定にし、ピンチャー部
材の移動速度を変化させることもできる。これらの方法
は、充填ケーシング1リンク当たりの長さと重量を変更
させることが出来る。
【0028】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する装置は、ケーシングが装着されると共に、当該ケ
ーシング内に先端部の原料吐出口から食品原料を連続的
に吐出して、当該先端部の前方に食品原料が充填された
充填ケーシングを形成する充填ノズルと、充填ケーシン
グを挟搾して充填ノズルの先端部よりも下流へ向けて移
動する、循環移動体に設けられたピンチャー部材とを具
備しており、充填ケーシングの回転とピンチャー部材に
よる挟搾とによって充填ケーシングの挟搾部位に捻りを
形成する装置であって、ピンチャー部材による充填ケー
シングに対する一の挟搾に続く次の挟搾を、当該一の挟
搾の解除後に行う手段を具備している。
【0029】上記循環移動体は、互いに対向して配され
た一対の巻き掛け伝動体からなり、少なくとも一対のピ
ンチャー部材が当該一対の巻き掛け伝動体に設けられて
いるものである。上記循環移動体においては、巻き掛け
伝動体は、複数の回転中心にわたって、多角形状に掛け
回されており、回転中心と同数個のピンチャー部材が等
間隔に巻き掛け伝動体に設けられている。巻き掛け伝動
体の各回転中心の間の距離は、ピンチャー部材の上記間
隔より短い。このために、循環移動体の小型化が図れ
る、而して、装置の小型化が図れる。
【0030】上記の、ピンチャー部材による充填ケーシ
ングに対する一の挟搾に続く次の挟搾を、当該一の挟搾
の解除後に行う手段を備えた装置において、ピンチャー
部材を一定速度で連続的に循環移動させるような構成
や、ピンチャー部材を挟搾周期内において変化する速度
で循環移動させるような構成や、ピンチャー部材による
充填ケーシングの挟搾周期を一定とし、充填ノズルの原
料吐出口からの食品原料の吐出量を変化させるような構
成や、充填ノズルの原料吐出口からの食品原料の吐出量
を一定とし、ピンチャー部材の移動速度を変化させるよ
うな構成を備えることもできる。
【0031】前記のポンプ用モータの下方位置に、ある
いは、前記の充填ノズル用モータの下方位置に電気制御
手段を備える電気制御箱を配置できる。こうすると、本
体ハウジングの内壁に生じ得る結露から、電気制御手段
を保護できる。
【0032】前記した本発明のソーセージ等のリンク状
食品を製造する装置において、リンク形成手段は、ピン
チャー部材による充填ケーシングに対する一の挟搾に続
く次の挟搾を、当該一の挟搾の解除後に行うように構成
することができる。
【0033】前記した本発明のソーセージ等のリンク状
食品を製造する装置並びに前記した本発明のソーセージ
等のリンク状食品を製造する方法において、天然腸ケー
シングを用いることがより好ましい。
【0034】本発明は、天然腸ケーシング、例えば豚腸
ケーシング又は羊腸ケーシングのソーセージの製造に対
して最適であるが、これに必ずしも限定されず、セルル
ーズケーシング又はコラーゲンケーシングなどの人工ケ
ーシングを用いたソーセージの製造に適用してよい。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明及びその実施の形態
を、図に示す好ましい例を参照して、更に詳細に説明す
る。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのであ
る。
【0036】図1から図5おいて、FLは、本例のソー
セージ等のリンク状食品の製造装置1が据え付けられる
床面を示すフロアラインである。2はケーシング3の中
に食品原料であるソーセージ原料4を吐出するため充填
ノズルである。充填ノズル2はソーセージ原料(以下単
に原料)4の通路2Aを有する円筒状部5と、円筒状部
5と一体化したボス部6と、ボス部6に固着したクラッ
チピン7とからなる。円筒状部5の外周面5Aにはソー
セージ原料4を通路2Aへ流入させるための原料流入口
8が、円筒状部5の先端部5Bには原料吐出口9が設け
られている。
【0037】10は、充填ハウジングであって、充填ノ
ズル2を滑動可能に受容する貫通穴11と、充填ハウジ
ング10の内部10Aへの原料4の流入を受容する穴1
2が設けられている。
【0038】13は充填ハウジング10に原料4を供給
するポンプである。本例のポンプ13はギャ式の計量ポ
ンプであって、ポンプハウジング14、ギャ15、ギャ
15が固着したポンプ軸16、ポンプ軸16に固着した
プーリ17を備えている。ポンプハウジング14の上面部
14Aには充填ハウジング10が着脱自在に取り付けられて
おり、ポンプハウジング14の下面部14Bには原料流入フ
ランジ18が固設されている。原料流入フランジ18には、
本製造装置1に対して原料4を圧送すべく別途設けられた
公知のポンプ装置からの配管(図示なし)が締結されて
いる。
【0039】19は、ポンプ13を駆動するための電動
モータからなるポンプ用モータであって、モータ軸19
Aには、プーリ20が固着されている。ベルト21がプ
ーリ17とプーリ20との間を掛け回されており、ポン
プ用モータ19の回転力がポンプ13に伝達されるよう
になっている。
【0040】22は、充填ノズル2を回転駆動するため
の充填ノズル回転駆動ハウジングであって、その内部に
収容されたプーリ23を備えていて、プーリ23を回転
可能に支持している。プーリ23は穴部23Aと山部2
3Bを有している。穴部23Aには充填ノズル2のボス
部6が往復動自在に嵌合する。山部23Bはクラッチピ
ン7と係合して、プーリ23の回転力をクラッチピン7
を介して充填ノズル2に伝達するようになっている。
【0041】24は、充填ノズル2を回転させるための
電動モータからなる充填ノズル用モータであって、モー
タ軸24Aがモータフレーム24Bの両端部から突出し
た構造を有している。カップリング25が軸26をモー
タ軸24Aに締結し、ベルト28が軸26に固着したプ
ーリ27とプーリ23との間を掛け回されている。
【0042】29は、充填ノズル2の挿入を可能とする
穴部29Aを有したゴム製のリング状の制動部材であ
る。穴部29Aはその内周部が充填ノズル2の外周面5
Aと密接する様な寸法と形状を有していて、充填ノズル
2上に装着されているケーシング3を挟圧する。
【0043】30は、制動部材29を回転駆動するため
の制動部材回転駆動ハウジングであって、その内部に収
容されたプーリ31を備えていて、プーリ31を回転可
能に支持している。プーリ31は、制動部材29を着脱
自在に固着可能とする穴部31Aを有していて、プーリ
31の回転力を制動部材29に伝達するようになってい
る。プーリ31にはベルト32が、充填ノズル用モータ
24のモータ軸24Aに固着したプーリ33との間で張
設されていて、充填ノズル用モータ24の回転力を制動
部材29に伝達するようになっている。
【0044】上述した本例においては、制動部材29に
よってケーシング3に回転駆動力を付与したが、本発明
によれば、制動部材29は充填ノズル用モータ24によ
る回転駆動力を必須とするものではない。即ち、制動部
材29は、充填ノズル2上のケーシング3に係合して、
充填ノズル2の伸びる方向に関するケーシング3の移動
に制動を与えるように、ケーシング3に対して作用すれ
ば良い。制動部材29はケーシング3に対して回転力を
付与しなくとも良い。
【0045】34は、原料4が充填された充填ケーシン
グ35を挟搾して、充填ケーシング35の挟搾部位に捻
り部35Aを形成するためのものであって、充填ケーシ
ング35を挟搾するピンチャー部材36と、ピンチャー
部材36を循環移動ための循環移動体37を具備したリ
ンク形成手段である。循環移動体37は、巻き掛け伝動
体38、巻き掛け伝動体38が張設される回転体39、
回転体39が固着した回転軸40を具備している。
【0046】図4を参照して、41は、リンク形成手段
34を駆動するための電動モータからなるリンク形成用
モータであって、そのモータ軸41Aは回転軸40に接
続されている。
【0047】42は電動モータの回転数を変更するため
の電気制御手段である。電気制御手段42は、記述した
電動モータ19、24及び41のためのインバータ4
3、44及び45と、これらインバータ43、44及び
45を制御するプログラマブルコントローラ46とを具
備しており、プログラマブルコントローラ46からの制
御信号に基づいてインバータ43、44及び45を制御
して、而して電動モータ19、24及び41の回転速度
を制御するようになっている。
【0048】47は本体ハウジングである。本体ハウジ
ング47は、原料流入口8から先端部5Bへ向う充填ノ
ズル2が伸びる方向(充填ノズルの長手方向)と同方向
に伸びた連続して平坦な、本例では略鉛直に設けられた
前面壁48と、前面壁48に交差する略水平面上に位置
する平坦な上面壁49と、前面壁48の前記方向の一縁
から一体に連続して且つ前面壁48と交差、本例では直
交する方向に伸びた連続して平坦な、略鉛直に設けられ
た側面壁50と、本体ハウジング47の内部を上部51
と下部52とに区画するように配置された中間基盤53
と、中間基盤53の下方位置に配設された電気制御箱5
4とを具備している。本例では上面壁49は前面壁48
と連続して一体的に構成されているが、本発明の上面壁
は、後述する図10及び図11の例に示されているよう
な、ハウジング本体47から取り外し可能な板形状の蓋
49であっても良い。
【0049】本体ハウジング47の前面壁48には、ポ
ンプ13、充填ノズル回転駆動ハウジング22、制動部
材回転駆動ハウジング30が取り付けられている。側面
壁50には、前面壁48に対する垂直・水平面56A上
(図14参照)に位置するように、リンク形成手段34
がブラケット56を介して取り付けられている。本体ハ
ウジング47の内部の上部51には、中間基盤53上に
固設されたポンプ用モータ19と、モータベース63を
介して前面壁48に取付けられた充填ノズル用モータ2
4が、そして、下部52には、電気制御箱54内に収容
された電気制御手段42が配設されている。
【0050】計量ポンプ13のポンプ軸16は、水平方
向に伸びる様にして、ポンプハウジング14に支持され
ており、ポンプ軸16の端部16Aは前面壁48を貫通
して本体ハウジン47の内部に及んでいる。本例は、ポ
ンプ軸16を水平方向に伸びる様に上部51に配置した
ので、ポンプ用モータ19の下方位置に、電気制御手段
42を配設可能とするに十分な大きさの空間を有した下
部52を構成し得るのである。
【0051】57は充填ノズル2を制動部材29に対し
て矢印Y方向に前進させ、その後、充填ノズル2を図1
に示す位置迄Z方向へ後退させるための充填ノズル往復
動駆動手段である。充填ノズル往復動駆動手段57は、
空気圧シリンダ58及び、空気圧シリンダ58のロッド
58Aに一方の端部59Aが固着されてロッド58Aと
共に往復動するアーム部材59を具備しており、充填ノ
ズル往復動駆動手段57は、充填ノズル2と並列して充
填ノズル2の上方位置に配置されるように、空気圧シリ
ンダ58がブラケット64及び65を介して前面壁48
上に取り付けられている。アーム部材59の他方の端部
59Bは、充填ノズル2がアーム部材59に対して回転
可能とする連結構造でもって、充填ノズル2のボス部6
の端部6Bと係合している。充填ノズル往復動駆動手段
57は、本例の空気圧シリンダ58に代えて、公知のロ
ッドレス空気圧シリンダや、或いは、公知の正逆回転す
る無端伝動装置などを用いても良い。本例装置1では、
ポンプ13が充填ノズル2より下方位置に配設されてい
るので、既述した公知のポンプ装置(図示せず)による
原料4圧送の圧力変動を低減できる。
【0052】図1から図5ならびに図6をも参照して、
ソーセージ等のリンク状食品の製造装置1の作動につい
て説明する。充填ノズル2へ未充填ケーシングであるケ
ーシング3を装着し、装置1の運転をスタートすると、
充填管往復動駆動手段57が作動して、充填ノズル2を
矢印Y方向へ向けて、図6で図示された前進端位置ま
で、充填ノズル2移動する。充填ノズル2の先端部5B
は制動部材29の穴部29Aを貫通する。充填ノズル2
が前進端位置において停止すると、電気制御手段42
は、ポンプ用モータ19、充填ノズル用モータ24及び
リンク形成用モータ41を予め設定された回転速度でも
って回転させる。ポンプ13、充填ノズル回転駆動ハウ
ジング22の内部に収容されたプーリ23、制動部材回
転駆動ハウジング30の内部に収容されたプーリ31及
びリンク形成手段34が夫々作動を開始する。
【0053】別途設けられた公知のポンプ装置から本製
造装置1へ圧送されて来た原料4が、ポンプ13によって
計量・加圧されて、充填ハウジング10を経て、充填ノ
ズル2の原料吐出口9からケーシング3内へ吐出され
て、充填ケーシング35が形成される。充填ノズル2は
プーリ23によって回転駆動されて、充填ハウジング1
0に支持された状態で回転する。制動部材29はプーリ
31によって回転駆動されて、充填ノズル2上に装着さ
れているケーシング3を挟圧しながら回転する。充填ケ
ーシング35は充填ノズル2上のケーシング3によって
回転駆動される。リンク形成手段34のピンチャー部材
36が回転する充填ケーシング35を所定時間毎に順次
挟搾しながら、充填ノズル2の先端部5Bの前方へ向け
て移動する。この移動中に、充填ケーシング35の挟搾
部位に捻り部35Aが形成される。
【0054】充填ノズル2上に装着されているケーシン
グ3が全て無くなると、電気制御手段42が三つのモー
タ19、24、41を停止させ、同時に、充填管往復動
駆動手段57が作動して、充填ノズル2を矢印Z方向へ
向けて、図1で示された始動位置まで移動する。充填ノ
ズル2が始動位置にて停止すると、次のケーシング3を
充填ノズル2上に装着し、次の運転を開始する。
【0055】図6に、リンク形成手段34が本体ハウジ
ング47の前面壁48にブラケット60を介して取り付
けられている別の形態の製造装置1Aを示す。本例の製
造装置1Aにおいては、前面壁48上にポンプ13、充
填ノズル回転駆動ハウジング22、制動部材回転駆動ハ
ウジング30及びリンク形成手段34が取り付けられる
ので、相互の位置精度をより高めることができる。
【0056】図7から図9に、更に別の形態の製造装置
1Bを示す。本例の製造装置1Bは、鉛直に立設するよ
うに前面壁48に取り付けられたリンク形成手段34
と、本体ハウジング47の内部の上部51に配されたリ
ンク形成用モータ41を具備している。61は小フラン
ジ部61Aと大フランジ部61Bを有するブラケットで
あり、小フランジ部61Aが前面壁48に固設され、大
フランジ部61Bにはリンク形成用モータ41が固着さ
れている。62は、回転軸40を着脱自在に接続する一
端部62A及び、モータ軸41Aと接続した他端部62
Bとを有する軸であり、軸62はブラケット61によっ
て、水平方向に伸びる様に支持されている。本例は、軸
62を、水平方向に伸びる様に、上部51に配置するこ
とによって、リンク形成用モータ41の下方位置に電気
制御手段42を配設する下部52を構成可能とするもの
である。
【0057】前例では、鉛直に立設された前面壁48を
有した本体ハウジング47を備えた装置1について説明
したが、以下に前面壁48が鉛直面に対して傾斜した面
上に位置して構成される別の形態の装置について説明す
る。図10に示す装置1Cにおいては、ポンプ13と充
填ノズル回転駆動ハウジング22が設けられた前面壁4
8は、鉛直面48BからE方向へ向かって傾斜している
面上に、そして、図11に示す装置1Dにおいては、鉛
直面48BからF方向へ向かって傾斜している面上に、
夫々位置している。装置1C及び装置1Dは、鉛直面上
48Bに位置する前面壁48Aをも備えており、本例の
上面壁はハウジング本体47から取り外し可能な板形状
をした蓋49からなっている。装置1Cでは、装置洗浄
に際してのポンプ13の分解組立作業性に優れ、装置1
Dは、前面壁48からの排水がより容易となる。
【0058】図12に更に別の装置1Eを示す。装置1
Eは、充填ハウジング10への原料4の供給方向が装置
1と相違する。装置1Eにおいては、ポンプ13は、充
填ノズル2より上方に位置して、配設されており、充填
ハウジング10の内部10Aへの原料4の流入を受容す
る穴12が充填ノズル2より上方に位置するように、充
填ハウジング10はポンプ13のポンプハウジング14
の下面部14B上に着脱自在に取付けられている。充填
ノズル往復動駆動手段57は充填ノズル2と並列して充
填ノズル2の下方位置に配置されるように前面壁48上
に取付けられている。
【0059】本発明のソーセージ等のリンク状食品を製
造する装置におけるリンク形成手段は、各種の形態を採
用し得る。以下に、図13から図16を参照して、特に
天然腸ケーシングの使用に好適な、異なった形態のリン
ク形成手段について、順次説明する。
【0060】図13に示されるリンク形成手段34A
は、充填ケーシング35を挟搾して当該充填ケーシング
35をB方向に移動させるように、C方向に一定速度で
直動領域をもって連続循環移動する二対のピンチャー部
材306a及び306b並びに307a及び307b
と、ピンチャー部材306a及び306b並びに307
a及び307bの夫々が設けられている循環移動体とし
ての無端チェーン310a及び310bと、無端チェー
ン310a及び310bが掛け回されていると共に、回
転中心304a及び304bを有する回転軸305a及
び305bに固着された回転体としての二個のスプロケ
ット312a及び312bと、スプロケット312a及
び312bを回転させるべく、モータ軸41Aがスプロ
ケット312a及び312bに連結されたリンク形成用
モータ41と、これらを本体ハウジング47の側面壁5
0に取り付けるためのブラケット56とを具備してい
る。
【0061】一対のピンチャー部材360a及び360
bと他の一対のピンチャー部材307a及び307b
は、それぞれ巻き掛け伝動体としての無端チェーン31
0a及び310bの夫々に間隔Lをもって取付けられて
いる。ピンチャー部材306a及び306bの夫々は、
V字縁で規定される凹所311を有している。
【0062】間隔Lは、回転軸305a及び305bの
夫々の回転中心304a及び304b間の距離Dよりも
長い。この為にピンチャー部材306a及び306b並
びに307a及び307bによる充填ケーシング35の
挟搾解除が可能となる。この結果、ピンチャー部材30
6a及び306b並びに307a及び307bの間隔L
とは長さが相違するリンク長さを持ったソーセージ32
0が製造される。
【0063】無端チェーン310a及び310bには、
充填ケーシング35を保持する充填ケーシング保持手段
としてのラグ326a及び326bが等間隔に多数個取
付けられており、ラグ326a及び326bの夫々に
は、充填ケーシング35の外周面に接触して、充填ケー
シング35を保持するように凹所309が形成されてい
る。なお、ラグ326a及び326bを省いて本発明を
実施してもよい。
【0064】ピンチャー部材306a及び306b並び
に307a及び307bに次々と挟搾される充填ケーシ
ング35の挟搾部位が捻られて、そこに捻り部35Aが
次々に形成されるようになっている。充填ノズル2上の
ケーシング3の回転を補助するために、制動部材29も
また充填ノズル3の回転と同期してR1方向に回転され
るようになっている。
【0065】リンク形成手段34Aは、以下のように動
作するようになっている。まず、充填ノズル2の原料吐
出口9から原料4が連続的に吐出されることにより、充
填ノズル2の先端部5Bから引き出されるケーシング3
に原料4が連続的に充填されて、充填ノズル2の先端部
5Bの前方に連続的に充填ケーシング35が形成され
る。充填ケーシング35は、無端チェーン310a及び
310bにより移動されて図13に示すように互いに噛
み合う位置に移動された一対のピンチャー部材306a
及び306bにより挟搾される。充填ケーシング35
は、この挟搾部位を介して、B方向に移動される一対の
ピンチャー部材306a及び306bと共に充填ノズル
2の先端部5Bから更に下流に向けて移動される。この
B方向への移動中に、充填ケーシング35は充填ノズル
2の回転により挟搾部位で捻られ、この捻りにより、捻
り部35Aが充填ケーシング35に形成される。
【0066】捻り部35Aの形成後、一対のピンチャー
部材306a及び306bは、その噛み合わせの解除と
共に充填ケーシング35への挟搾を解除し、図16に示
す位置に移動される。この状態では、捻り部35Aが形
成された充填ケーシング35は、次の一対のピンチャー
部材307a及び307bによっても挟搾されず、単に
B方向に移動するラグ326に保持されたままとなる。
このラグ326のみの保持状態で、充填ケーシング35
は、更に、充填ノズル2の原料吐出口9から吐出される
原料4の充填を受けると共に、原料4の充填量に基づく
原料4の吐出圧によりB方向に移動される。
【0067】ピンチャー部材306a及び306b並び
に307a及び307bが充填ケーシング35への挟搾
を解除し、原料4の吐出圧により充填ケーシング35を
B方向へ移動させる間、ラグ326のB方向への移動に
よって充填ケーシング35に移動力を付与してもよい
が、これに代えて、逆に例えば無端チェーン310a及
び310bを一旦停止させることによって、ラグ326
と充填ケーシング35との摩擦によって制動力を天然腸
ケーシング35に与えてもよい。移動力又は制動力の適
宜の付与によって充填ケーシング35の充填度を調整で
きる。
【0068】図16に示される状態から更に無端チェー
ン310a及び310bの走行により次に一対のピンチ
ャー部材307a及び307bが図13に示すような互
いに噛み合う位置に移動されると、今度は、充填ケーシ
ング35は、ピンチャー部材307a及び307bによ
り挟搾されて、新たな挟搾部位を介してピンチャー部材
307a及び307bと共に移動する。このB方向への
移動中に、充填ノズル2の回転により新たな挟搾部位で
捻られ、この捻りにより充填ケーシング35に新たな捻
り部35Aが形成される。
【0069】リンク形成手段34Aでは、一個のソーセ
ージリンクを形成する過程において、途中まで充填ケー
シング35の移動速度をピンチャー部材306a及び3
06b並びに307a及び307bによって規定し、途
中からその規定を解除するので、ピンチャー部材306
a及び306b並びに307a及び307bによる充填
ケーシング35の挟搾を解除している間において、充填
ノズル2の先端からの原料4の吐出量に基づいた吐出圧
による充填ケーシング35の移動が可能となる。その結
果、使用するケーシング3が、天然腸ケーシングであっ
て、この天然腸ケーシングが径に大きなばらつきを有し
ていても、皺のないうえに、破裂の虞もない適度な充填
度をもった天然腸ケーシングからなる、ソーセージリン
ク320が製造される。
【0070】一個のソーセージ320を形成する過程に
おいて、充填ケーシング35を直動領域をもって循環移
動するピンチャー部材306a及び306b並びに30
7a及び307bと共に移動させ、その後にピンチャー
部材306a及び306b並びに307a及び307b
による挟搾解除をするので、充填、撚結時のトラブルが
生じにくい。なお、本発明では、直動領域をもった循環
移動は、楕円軌跡の移動をも含むのである。
【0071】装置1においてより長いソーセージ320
を製造するには、図16に示すピンチャー部材306a
及び306b並びに307a及び307bと充填ケーシ
ング35とのB方向への移動が中断された状態で、無端
チェーン310a及び310bの走行を一旦停止させ
て、図16に示す位置でピンチャー部材306a及び3
06b又は307a及び307bの挟搾作動を待機さ
せ、充填ノズル2の原料吐出口9から吐出される原料4
の吐出圧により、所望充填量の充填ケーシング35がB
方向に移動された後に、無端チェーン310a及び31
0bの走行を開始して、ピンチャー部材306a及び3
06b又は307a及び307bの搾取作動を開始する
ようにするとよい。この様にピンチャー部材306a及
び306b又は307a及び307bの間歇循環移動を
行わせることにより、より長いソーセージ320が形成
される。
【0072】装置1において、連続的に一定速度で移動
するピンチャー部材306a及び306b並びに307
a及び307bに対して、原料4に連続吐出量を減少さ
せたり、増加させたりしても、ソーセージ320の長さ
と充填重量を変更できる。小リンク長さであって小充填
量の天然腸ソーセージを製造するには、原料4の吐出量
を減少させ、大充填量であって大リンク長さのソーセー
ジリンク320を形成するには、原料4の吐出量を増加
させればよい。ピンチャー部材306a及び306b並
びに307a及び307bによる挟搾工程においては低
充填度あるいは高充填度になった充填ケーシング35
は、挟搾解除中に、充填ケーシング35の充填度に見合
った移動速度に変化する。その結果、適度な充填度を有
したソーセージ320が形成されると同時に、その長さ
と重量とが変化する。
【0073】又、装置1において、一定の原料4の吐出
量に対して、連続的に移動するピンチャー部材306a
及び306b並びに307a及び307bの速度をより
速くすれば、適度な充填度をもった、小リンク長さであ
って小充填量のソーセージ320が形成でき、その反対
に、上記一定の原料4の吐出量に対して、連続的に移動
するピンチャー部材306a及び306b並びに307
a及び307bの速度をより遅くすれば、適度な充填度
をもった、大リンク長さであって大充填量のソーセージ
320が形成できる。
【0074】本発明において、ケーシングが伸縮性を持
った天然腸ケーシングの場合は、ピンチャー部材で挟搾
されて移動している充填ケーシング35に対する原料4
の吐出量に過不足があっても、天然腸ケーシングの伸縮
がそのギャップを吸収するので、天然腸ソーセージリン
クの長さと重量の変更幅を大きくできる。更にそれに加
えて、既述した装置1においては、充填ノズル2の先端
部5Bの端面から、充填ノズル2の外径(例えばφ10
mm)よりも長い位置(例えば11mm)に制動部材2
9が配設されているので、前記したそのギャップを更に
吸収し得る。
【0075】上述したように本発明では、挟搾解除中の
充填ケーシング35の移動速度を変化可能としたので、
適度な充填度をもった長さと重さとにソーセージ320
を変更できる。
【0076】次に図17に示す別の例のリンク形成手段
34Bについて説明する。ピンチャー手段34Bは、一
対の無端チェーン310a及び310bに一対のみのピ
ンチャー部材306a及び306bを取り付けて構成さ
れている。ピンチャー部材306a及び306bの取り
つけ間隔Lを有した無端チェーン310a及び310b
を連続一定速度で走行させることにより、捻り部35A
を有したソーセージ320が形成される。
【0077】また図18に示すように、一対の無端チェ
ーン310a及び310bの夫々に等間隔で三個のピン
チャー部材306a及び306b、307a及び307
b並びに308a及び308bを取りつけてリンク形成
手段34Cを構成してもよい。
【0078】更に、図19及び図20に示すように、多
角形状に配設した循環移動体に複数のピンチャー部材を
取りつけてリンク形成手段を構成してもよい。図19に
示すリンク形成手段34Dにおいては、三個のスプロケ
ットホイール312a及び312bに三角形状に掛け回
された一対の無端チェーン310a及び310bの夫々
には、三個のピンチャー部材306a及び306b、3
07a及び307b並びに308a及び308bが等間
隔に取り付けられている。図20に示すリンク形成手段
34Eにおいては、四個のスプロケットホイール312
a及び312bに四角形状に掛け回された無端チェーン
310a及び310bの夫々には、等間隔に取り付けら
れた4個のピンチャー部材306a及び306b、30
7a及び307b、308a及び308b並びに313
a及び313bが等間隔に取り付けられている。このよ
うに無端チェーン310a及び310bを多角形状にス
プロケットに掛け渡して、ピンチャー部材の個数を増加
すると、より小さいリンク長のソーセージ320の形成
に適する。
【0079】上記した図17から図20に示されたリン
ク形成手段34B、34C、34D及び34Eは、図1
3から図16に示されたリンク形成手段34Aと同様な
方法で、ソーセージ320のリンク長とリンク重量の変
更が可能である。
【0080】また、リンク形成手段34A、34B、3
4C、34D及び34Eで使用されたようなV字縁で規
定される凹所311を有したピンチャー部材306a及
び306b等に代えて、図21に示すような小半円縁で
規定される凹所341a及び341bを有したピンチャ
ー部材306a及び306b等を用いたリンク形成手段
34Eであってもよい。リンク形成手段34Eで開示さ
れたピンチャー部材306a及び306bは、前記した
V字縁で規定される凹所311を有していないので、充
填ノズル2の先端部5Bをリンク形成手段34Eの回転
中心304a、304b(図13参照)により接近でき
る。そのために、挟搾部位での捻りの形成がより確実と
なる。
【0081】本発明においては、使用するリンク形成手
段は、例えば、特開平9−28282号公報における図
11で示されているように、一個の無端体に取り付けら
れたピンチャー部材で充填ケーシングを挟搾する装置、
或いは、特公昭40−27509号公報に開示されたリ
ンク形成装置(特に、図5及び、図8から図10を参
照)であっても良いのである。本発明においては、ピン
チャー部材の形状も限定されない。本発明に用いられる
制動部材は、特公昭40−27509号公報の第6図及
び第7図に開示されているような人工ケーシング用のチ
ャックであってもよい。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば 1.本体が小さくて、衛生性に優れ、製品のサイズチェ
ンジが容易で、合わせて高速運転可能な、特に天然腸ソ
ーセージ製造に適した、充填ポンプに接続して使用する
ためのソーセージ捻り装置を提供することができる。 2.径のばらつきが特に大きい天然腸ケーシングを使用
して、定量、適度な充填度のソーセージの高速生産を可
能とした、充填ポンプに接続して使用するためのソーセ
ージ捻り方法と小型な装置を提供することができる。 3.特に天然腸ソーセージの製造に適した、ソーセージ
のリンク長さやリンクの充填重量を変更できる方法と小
型な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい例の正面説明図である。
【図2】図1に示す例の一部を拡大した平面説明図であ
る。
【図3】図1に示す例の右側面断面説明図である。
【図4】図1に示す例の左側面断面説明図である。
【図5】図1に示す例の右側面断面説明図である。
【図6】本発明の他の好ましい例の正面説明図である。
【図7】本発明の更に他の好ましい例の正面説明図であ
る。
【図8】図7に示す例の平面説明図である。
【図9】図7に示す例の左側面断面説明図である。
【図10】本発明の更に他の好ましい例の右側面断面説
明図である。
【図11】本発明の更に他の好ましい例の右側面断面説
明図である。
【図12】本発明の更に他の好ましい例の正面説明図で
ある。
【図13】本発明のリンク形成手段の他の好ましい例の
平面説明図である。
【図14】図13に示すリンク形成手段の左側面断面説
明図である。
【図15】図13に示すリンク形成手段の左側面断面説
明図である。
【図16】図13に示すリンク形成手段の動作を説明す
る平面図である。
【図17】本発明のリンク形成手段の更に他の好ましい
例の平面説明図である。
【図18】本発明のリンク形成手段の更に他の好ましい
例の平面説明図である。
【図19】本発明のリンク形成手段の更に他の好ましい
例の平面説明図である。
【図20】本発明のリンク形成手段の更に他の好ましい
例の平面説明図である。
【図21】本発明のリンク形成手段の更に他の好ましい
例の右側面断面説明図である。
【符号の説明】
1ソーセージ等のリンク状食品の製造装置 2充填ノズル 3ケーシング(未充填ケーシング) 4食品原料(ソーセージ原料) 8原料流入口 9原料吐出口 10充填ハウジング 13ポンプ(計量ギャポンプ) 19ポンプ用モータ 22充填ノズル回転駆動ハウジング 24充填ノズル用モータ 29制動部材 30制動部材回転駆動ハウジング 34リンク形成手段 35充填ケーシング 36ピンチャー部材 37循環移動体 41リンク形成用モータ 42電気制御手段 47ハウジング本体 48前面壁 49上面壁 57充填ノズル往復動駆動手段 FLフロアライン(床面)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
    入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
    ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
    料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
    填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
    ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
    ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、充填ノズルの
    長手方向と同方向に伸びた前面壁とこの前面壁に交差す
    る上面壁とを有した本体ハウジングと、を具備するソー
    セージ等のリンク状食品を製造する装置において、充填
    ノズル回転駆動ハウジングは前面壁に取付けられている
    ことを特徴とする、ソーセージ等のリンク状食品を製造
    する装置。
  2. 【請求項2】 原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
    入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
    ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
    料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
    填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
    ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
    ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、充填ノズルの
    長手方向と同方向に伸びた前面壁とこの前面壁に交差す
    る上面壁とを有した本体ハウジングと、を具備するソー
    セージ等のリンク状食品を製造する装置において、ポン
    プと充填ノズル回転駆動ハウジングは前面壁に取付けら
    れていることを特徴とする、ソーセージ等のリンク状食
    品を製造する装置。
  3. 【請求項3】 原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
    入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
    ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
    料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
    填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
    ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
    ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、ポンプを駆動
    するためのポンプ用モータと、充填ノズルを回転駆動す
    るための充填ノズル用モータと、モータの回転数を変更
    する電気制御手段と、充填ノズルの長手方向と同方向に
    伸びた前面壁とこの前面壁に交差する上面壁とを有した
    本体ハウジングと、を具備するソーセージ等のリンク状
    食品を製造する装置において、ポンプ用モータと充填ノ
    ズル用モータと電気制御手段は、本体ハウジングの内部
    に収容されていて、電気制御手段はポンプ用モータと充
    填ノズル用モータの下方位置に設けられていることを特
    徴とする、ソーセージ等のリンク状食品を製造する装
    置。
  4. 【請求項4】 原料流入口と原料吐出口とを有し原料流
    入口をその外周面に設けてなる充填ノズルと、充填ノズ
    ルの外周面を支持する貫通穴と貫通穴に連通する食品原
    料の流入を受容する穴とを有する充填ハウジングと、充
    填ハウジングに食品原料を供給するポンプと、充填ハウ
    ジングに隣接して設けられ、充填ノズルを回転駆動する
    ための充填ノズル回転駆動ハウジングと、ポンプを駆動
    するためのポンプ用モータと、充填ノズルを回転駆動す
    るための充填ノズル用モータと、モータの回転数を変更
    する電気制御手段と、充填ノズルの長手方向と同方向に
    伸びた前面壁とこの前面壁に交差する上面壁とを有した
    本体ハウジングと、を具備するソーセージ等のリンク状
    食品を製造する装置において、ポンプと充填ノズル回転
    駆動ハウジングは前面壁に取付けられており、ポンプ用
    モータと充填ノズル用モータと電気制御手段は、本体ハ
    ウジングの内部に収容されていて、電気制御手段はポン
    プ用モータと充填ノズル用モータの下方位置に設けられ
    ていることを特徴とする、ソーセージ等のリンク状食品
    を製造する装置。
  5. 【請求項5】 充填ノズルの挿通を受容し充填ノズル上
    のケーシングと係合する貫通穴を有した制動部材と、食
    品原料が充填された充填ケーシングを挟搾するピンチャ
    ー部材を有するリンク形成手段と、リンク形成手段を駆
    動するためのリンク形成用モータを更に具備しているこ
    とを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載
    のソーセージ等のリンク状食品を製造する装置。
  6. 【請求項6】 制動部材を回転駆動するための制動部材
    回転駆動ハウジングを更に具備し、制動部材回転駆動ハ
    ウジングは前面壁に取付けられていることを特徴とす
    る、請求項1から5のいずれか1つに記載のソーセージ
    等のリンク状食品を製造する装置。
  7. 【請求項7】 リンク形成手段とリンク形成用モータが
    本体ハウジングの外部に設けられていることを特徴とす
    る、請求項1から6のいずれか1つに記載のソーセージ
    等のリンク状食品を製造する装置。
  8. 【請求項8】 リンク形成手段は本体ハウジングの外部
    に、リンク形成用モータは本体ハウジングの内部に設け
    られていることを特徴とする、請求項1から7のいずれ
    か1つに記載のソーセージ等のリンク状食品を製造する
    装置。
  9. 【請求項9】 前面壁が鉛直面から傾斜した面上に位置
    していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか
    1つに記載のソーセージ等のリンク状食品を製造する装
    置。
  10. 【請求項10】 ポンプはポンプハウジングを具備し、
    充填ハウジングがポンプハウジングの上面部上に取付け
    られていることを特徴とする、請求項1から9のいずれ
    か1つに記載のソーセージ等のリンク状食品を製造する
    装置。
  11. 【請求項11】 ポンプはポンプハウジングを具備し、
    充填ハウジングがポンプハウジングの下面部上に取付け
    られていることを特徴とする、請求項1から9のいずれ
    か1つに記載のソーセージ等のリンク状食品を製造する
    装置。
  12. 【請求項12】 充填ノズルを制動部材に対して前進・
    後退させるための充填ノズル往復動駆動手段を更に具備
    し、充填ノズル往復動駆動手段は充填ノズルに並列配置
    されて設けられていることを特徴とする、請求項1から
    11のいずれか1つに記載のソーセージ等のリンク状食
    品を製造する装置。
  13. 【請求項13】 充填ノズルに装着されたケーシング内
    に充填ノズルの先端部の原料吐出口から食品原料を連続
    的に吐出して、充填ノズルの先端部の前方に充填ケーシ
    ングを形成し、循環移動するピンチャー部材によって、
    回転している充填ケーシングを挟搾し、挟搾された充填
    ケーシングをピンチャ−部材と共に充填ノズルの先端部
    よりも下流に向けて移動させてピンチャー部材によって
    挟搾された充填ケーシングの部位に捻りを形成する、ソ
    ーセージ等のリンク状食品を製造する方法において、ピ
    ンチャー部材による充填ケーシングに対する一の挟搾に
    続く次の挟搾を、当該一の挟搾の解除後であって、所定
    時間後に生起させることを特徴とする、ソーセージ等の
    リンク状食品を製造する方法。
  14. 【請求項14】 ピンチャー部材による挟搾が解除され
    た充填ケーシングを充填ノズルの原料吐出口からの食品
    原料の吐出圧によって移動させることを特徴とする、請
    求項13に記載のソーセージ等のリンク状食品を製造す
    る方法。
  15. 【請求項15】 ピンチャー部材と回転中心を共有して
    いると共に、ピンチャー部材と同一速度で持って循環移
    動する充填ケーシング保持手段を、ピンチャー部材によ
    る挟搾が解除された充填ケーシングに接触させることを
    特徴とする、請求項13または14に記載のソーセージ
    等のリンク状食品を製造する方法。
  16. 【請求項16】 ピンチャー部材を一定速度で連続移動
    させることを特徴とする、請求項13から15のいずれ
    か1つに記載のソーセージ等のリンク状食品を製造する
    方法。
  17. 【請求項17】 ピンチャー部材を挟搾周期内において
    変化する速度で循環移動させることを特徴とする、請求
    項13から15のいずれか1つに記載のソーセージ等の
    リンク状食品を製造する方法。
  18. 【請求項18】 ピンチャー部材による充填ケーシング
    の挟搾周期を一定にし、充填ノズルの原料吐出口からの
    食品原料の吐出量を変化させることを特徴とする、請求
    項13から16のいずれか1つに記載のソーセージ等の
    リンク状食品を製造する方法。
  19. 【請求項19】 充填ノズルの原料吐出口からの食品原
    料の吐出量を一定にし、ピンチャー部材の移動速度を変
    化させることを特徴とする、請求項13から17のいず
    れか1つに記載のソーセージ等のリンク状食品を製造す
    る方法。
  20. 【請求項20】 ケーシングが装着されると共に、当該
    ケーシング内に先端部の原料吐出口から食品原料を連続
    的に吐出して、当該先端部の前方に食品原料が充填され
    た充填ケーシングを形成する充填ノズルと、充填ケーシ
    ングを挟搾して充填ノズルの先端部よりも下流へ向けて
    移動する、循環移動体に設けられたピンチャー部材とを
    具備しており、充填ケーシングの回転とピンチャー部材
    による挟搾とによって充填ケーシングの挟搾部位に捻り
    を形成する、ソーセージ等のリンク状食品を製造する装
    置において、 ピンチャー部材による充填ケーシングに対する一の挟搾
    に続く次の挟搾を、当該一の挟搾の解除後に行う手段を
    具備することを特徴とする、ソーセージ等のリンク状食
    品を製造する装置。
  21. 【請求項21】 循環移動体は、互いに対向して配され
    た一対の巻き掛け伝動体からなり、少なくとも一対のピ
    ンチャー部材が当該一対の巻き掛け伝動体に設けられて
    いることを特徴とする、請求項20に記載のソーセージ
    等のリンク状食品の製造装置。
  22. 【請求項22】 循環移動体は巻き掛け伝動体からな
    り、巻き掛け伝動体は、複数の回転中心にわたって、多
    角形状に掛け回されており、回転中心と同数個のピンチ
    ャー部材が等間隔に巻き掛け伝動体に設けられ、巻き掛
    け伝動体の各回転中心の間の距離を、ピンチャー部材の
    上記間隔より短く構成したことを特徴とする、請求項2
    0または21に記載のソーセージ等のリンク状食品の製
    造装置。
  23. 【請求項23】 ピンチャー部材を一定速度で連続的に
    循環移動させるように構成したことを特徴とする、請求
    項20から22のいずれか1つに記載のソーセージ等の
    リンク状食品の製造装置。
  24. 【請求項24】 ピンチャー部材を挟搾周期内において
    変化する速度で循環移動させるように構成したことを特
    徴とする、請求項20から22のいずれか1つに記載の
    ソーセージ等のリンク状食品の製造装置。
  25. 【請求項25】 ピンチャー部材による充填ケーシング
    の挟搾周期を一定とし、充填ノズルの原料吐出口からの
    食品原料の吐出量を変化させるように構成したことを特
    徴とする、請求項20から24のいずれか1つに記載の
    ソーセージ等のリンク状食品の製造装置。
  26. 【請求項26】 充填ノズルの原料吐出口からの食品原
    料の吐出量を一定とし、ピンチャー部材の移動速度を変
    化させるように構成したことを特徴とする、請求項20
    から22、およびに、24のいずれか1つに記載のソー
    セージ等のリンク状食品の製造装置。
  27. 【請求項27】 ポンプ用モータの下方位置に電気制御
    手段を備える電気制御箱を配置したことを特徴とする、
    請求項3に記載のソーセージ等のリンク状食品の製造装
    置。
  28. 【請求項28】 充填ノズル用モータの下方位置に電気
    制御手段を備える電気制御箱を配置したことを特徴とす
    る、請求項3に記載のソーセージ等のリンク状食品の製
    造装置。
  29. 【請求項29】 リンク形成手段は、ピンチャー部材に
    よる充填ケーシングに対する一の挟搾に続く次の挟搾
    を、当該一の挟搾の解除後に行うように構成されている
    ことを特徴とする、請求項5から12のいずれか1つに
    記載のソーセージ等のリンク状食品の製造装置。
  30. 【請求項30】 ケーシングが天然腸ケーシングである
    ことを特徴とする、請求項13から19のいずれか1つ
    に記載のソーセージ等のリンク状食品の製造方法。
  31. 【請求項31】 ケーシングが天然腸ケーシングである
    ことを特徴とする、請求項1から12及び20から29
    のいずれか1つに記載のソーセージ等のリンク状食品の
    製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013545464A (ja) * 2010-11-23 2013-12-26 シーエフエス・バーケル・ビー.ブイ. 挿間物を備えた製品の形成装置および形成方法

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