JP2002152700A - テレビ電言板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】視聴率の高い全国放送を見ている複数のＴＶ視
聴者に対する同報情報伝達手段を提供するために、ＴＶ
受像機を使って任意のローカルメッセージをＴＶ放送と
同時に表示できるようにしたものである。また、放送番
組や、ビデオなどの映像記録装置に録画した内容を見な
がら、同時に外部から発信されるメッセージを見ること
を可能にしたものである。 【解決手段】放送信号の特定チャンネルの映像信号のみ
に画像合成等の処理を施すことにより特定チャンネルに
コマーシャル等の画像を合成できるようにするため次の
ように構成した。アンテナ等より受信した第１の放送信
号上のチャンネルまたは映像記録装置より入力した第４
の映像信号を特定チャンネルに対応した映像信号として
選択してコンピュータに出力し、コンピュータにおいて
映像信号と予め作成した画像とを合成して映像信号とし
て出力し、コンピュータから出力される映像信号を入力
して、特定チャンネルに対応した映像信号を再び変調し
て、他のチャンネルの放送信号と共に混合して、再び放
送信号として出力する映像切替装置とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＴＶ受像機を使っ
て外部から発信されるメッセージを表示するようにした
情報表示システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ホテル、医療機関の入院病室・透析医療
ベット、集合住宅などでは多くの場合ＴＶ受像機が設置
され、放送映像を楽しんでいる視聴者がいる。あるいは
地域情報の有力なメディアとしてＣＡＴＶが敷設されて
いるケースも多く見受けられる。これらの放送映像は専
門の放送業者から流されており、放送される情報に関す
る権利は全て放送業者が所有している。

【０００３】従って、限定された地域、例えばホテル
内、医療機関内、集合住宅内などではＴＶ受像機を使っ
て地域情報を流すことができなかった。また、ＣＡＴＶ
を使った地域放送であっても、ＣＡＴＶの情報サービス
業者が全国放送に十分対抗できる魅力ある番組提供能力
を備えているケースは少なく、視聴者が番組を選択して
くれる確率が非常に少ないという実状がある。従って、
地方自治体などではＣＡＴＶの設備を導入して各家庭に
地域情報を提供するサービスを進めているところがある
が、肝心の視聴者が選択してくれる魅力ある番組提供能
力が十分でなく、多くの場合、魅力ある番組提供能力の
ある公共放送や民間放送を見ていることが多い。

【０００４】一方、ＴＶ視聴者は地域での生活情報など
身近な情報提供サービスを望んでいる。これらの地域情
報は様々な手段が既に存在しており、例えば回覧板、伝
言板、ちらし、集会、口コミ、看板、広宣活動、地域活
動、地域情報紙などである。特に、最近では高齢化社会
を迎え、地域社会から高齢者への地域情報伝達は益々重
要なものになりつつある。このような生活者の要望を受
けた地域情報伝達手段には情報通信技術の発達が欠かせ
なくなってきている。

【０００５】通信技術としての携帯電話、ＦＡＸ、情報
・通信システムとしてのインターネットホームページ、
電子メール、放送技術としてのディジタルＣＡＴＶ、デ
ィジタル衛星放送などがある。しかし、これらのサービ
スはお年寄りなど身体的弱者には使いこなせない人も多
い。また、ディジタルＴＶなども非常に便利な情報を提
供してくれるが、全国放送の事業者が提供しているサー
ビスであるため地域情報までは手が回らない。ディジタ
ルＣＡＴＶは地域情報伝達手段としては優れているもの
の、依然として番組制作能力に課題が残るため、ＴＶ視
聴者に対する魅力をどのようにして出すかに課題が残
る。

【０００６】また、本発明の先願発明として有力な地域
情報伝達手段として本発明の出願人による特願２０００
−１３３３７８がある。該発明は本発明と同じように、
放送映像とローカルメッセージを合成してＴＶ受像機に
同時に表示するようにしたものであるが、ＴＶ受像機１
台に対し制御装置が１台必要である。このことは個人宛
メッセージから地域情報の同報伝達まで幅広い情報伝達
が可能である反面、ＴＶ受像機１台当たりの投資コスト
が割高になってしまうという欠点があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの状
況を解決するためのもので、現在最も普及していて、人
々が最も慣れ親しんだＴＶ受像機を使って任意のローカ
ルメッセージを全国放送であるＴＶ放送と同時に表示で
きるようにしたもので、視聴率の高い全国放送を見てい
る複数のＴＶ視聴者に対する優れた同報情報伝達手段を
提供するものである。

【０００８】本発明では、人々が放送されている番組を
見ながら、またはビデオなどの映像記録装置に録画した
内容を見ながら、同時に外部から発信されるメッセージ
を見ることができるようにしたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項１に記載されるように、入力した
第１の映像信号とコンピュータにより作成した第３の画
像及び表示待ち行列データとを合成し、合成した第２の
画像を第２の映像信号として映像信号として出力するコ
ンピュータと、アンテナ等より受信した第１の放送信号
の各チャンネルに対応した第３の映像信号または映像記
録装置より入力した入力信号に対応した第４の映像信号
から選択した特定チャンネルの映像信号を第１の映像信
号として選択して前記コンピュータに出力し、コンピュ
ータから出力される第２の映像信号を入力し、第２の映
像信号を特定チャンネルに対応した映像信号として再び
変調して、他のチャンネルの放送信号と共に混合して第
２の放送信号として出力する映像切替装置とから構成さ
れた情報表示システムにおいて、映像切替装置は、アン
テナ等から受信した第１の放送信号を入力し、第１の放
送信号の各チャンネル単位にそれぞれの第３の映像信号
に復調する複数の同調器と、必要に応じて設置した映像
記録装置が出力する第４の映像信号を第２の放送信号の
チャンネルに割り当てて入力する映像信号直接入力手段
と、第１の放送信号及び映像信号直接入力手段に対応し
たそれぞれ第３の映像信号及び第４の映像信号をそれぞ
れのチャンネルに対応した第２の放送信号に変調する複
数のＲＦ変換器と、コンピュータからの信号によりそれ
ぞれのチャンネルの中から特定チャンネルを指定するこ
とで、特定チャンネルに対応した第１の映像信号をコン
ピュータへ出力するように接続し、かつコンピュータよ
り出力される第２の映像信号を特定チャンネルに対応し
たＲＦ変調器の入力となるように接続し、特定チャンネ
ル以外のチャンネルに対してはチャンネルに対応する第
３の映像信号及び第４の映像信号をＲＦ変調器の入力と
なるように接続する切替器とを備え、コンピュータは、
映像切替装置が出力する特定チャンネルの第１の映像信
号を、予め作成した第３の画像と第１の映像信号とを合
成した後、再び映像切替装置に出力することにより、特
定チャンネルに対応した第１の映像信号のみに対して画
像合成を行うように構成される。

【００１０】この様な情報表示システムでは、映像切替
装置において、放送信号からコンピュータが指定する特
定チャンネルの映像信号みを取り出し、特定チャンネル
の映像信号をコンピュータに送ることができる。さら
に、コンピュータから送られる映像信号を、特定チャン
ネルの映像信号として再び放送信号に戻すことができ
る。このため、選択した特定チャンネルの映像信号のみ
をコンピュータにより文字情報等を付加する画像合成等
の処理を施すことができるようになる。また、画像合成
した映像信号を再び放送信号に戻しているため、共同受
信アンテナと分配器との間に映像切替装置を挿入するこ
とで、個別の配線等を変更することなく、各ＴＶ視聴者
に文字情報等が合成された映像をＴＶ視聴者提供できる
ようになった。

【００１１】また、本発明の請求項２によれば、コンピ
ュータは、映像切替装置より出力される第１の映像信号
をコンピュータで処理できる第１の画像データに変換し
て、第１の画像データを記憶する画像キャプチャ部と、
合成した第２の画像データを記憶する画像メモリと、第
３の画像データを記憶する画像データメモリと、表示待
ち行列データを記憶する表示待ち行列データメモリと、
画像メモリに記憶した第２の画像データを第２の映像信
号に変換する映像信号生成部とを備え、画像キャプチャ
部に記憶された第１の画像データと、画像データメモリ
に記憶した第３の画像データと、表示待ち行列データメ
モリに記憶された表示待ち行列データとに基づいて合成
または作成される第２の画像データを画像メモリに格納
し、第２の画像データを映像信号生成部によって第２の
映像信号に変換して出力するように構成される。

【００１２】この構成により、コンピュータに用意した
表示待ち行列データを放送映像と合成して特定チャンネ
ルの映像に表示待ち行列データ等の画像を合成した映像
を提供できるようになった。また、画像データメモリの
第３の画像データを背景等の画像データとして使用する
ことができる。

【００１３】さらに、画像メモリに格納された画像デー
タと、表示待ち行列データメモリに格納された表示待ち
行列データとは、予めコンピュータのメモリに記録され
たデータと、ネットワークに接続された外部コンピュー
タのメモリに記録されたデータと、ネットワークに接続
された外部コンピュータ、携帯電話などの携帯端末から
の入力情報と、コンピュータの入力媒体からの入力情報
と、コンピュータへの人手による入力情報とを選択的に
組み合わせて編集するように構成した。

【００１４】この構成により、人手による入力だけでな
く、ネットワークに接続された外部コンピュータ、携帯
電話などの携帯端末から表示待ち行列データを編集する
ことが可能となる。

【００１５】さらに、表示待ち行列データメモリに格納
された表示待ち行列データは、ＴＶ視聴者に対する営利
を目的とする特定企業の商業的広告・宣伝情報を含み、
ＴＶ放送の特定映像に対して表示待ち行列データを合成
する手段を設ける構成にした。

【００１６】これにより、ＴＶ視聴者に対する営利を目
的とする特定企業の商業的広告・宣伝情報を特定チャン
ネルに流すことができる。例えば、時報、天気予報、ニ
ュース番組などの個人の嗜好に比較的影響されない番組
に流すとか、特定のコマーシャルに挿入してコマーシャ
ルの効果をあげるとかの効果が期待できる。

【００１７】さらに、表示待ち行列データメモリに格納
された表示待ち行列データと、表示待ち行列データの依
頼主とを対応づけ、表示待ち行列データを流した状況を
記録する放映状況記録手段を設け、放映状況記録手段の
情報をもとに対価を請求するようにすることで、コマー
シャル放映の明細を添付することを可能とし、不慮の事
故によりコマーシャル等の放映ミスがあったにもかかわ
らず対価を請求するようなトラブルを回避できる。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１の情報表示システム構成図を
参照して課題を解決するための手段を説明する。

【００１９】受信アンテナ６で受信した第１の放送信号
は映像切替装置２に入力される。映像切替装置２は、第
１の放送信号のチャンネルまたは映像切替装置２に割り
当てられたチャンネルの中から特定チャンネルを選び出
し、特定チャンネルのみの第１の映像信号２２１をコン
ピュータ３に送る。コンピュータ３は第１の映像信号２
２１に画像合成等の処理を行った後、再び第２の映像信
号２３１として映像切替装置２に再び出力する。映像切
替装置２は、入力した第２の映像信号２３１を、特定チ
ャンネルの映像信号として放送信号に変調し、他のチャ
ンネルの放送信号と共に合成器２６により合成して第２
の放送信号として出力する。映像切替装置２の出力する
第２の放送信号は、分配器４により、各ＴＶ受像器１に
配信され、各ＴＶ受像器１において画像合成された特定
チャンネルの映像を他のチャンネルの映像と同様に見る
ことができる。

【００２０】次に、映像切替装置２及びコンピュータ３
について詳しく説明する。映像切替装置２は、必要なチ
ャンネル数の同調器（チューナ）２１と、第１の切替器
群２２と第２の切替器群２３とから構成された映像選択
器２４と、必要なチャンネル数のＲＦ変換器２５とから
構成されている。同調器２１は、チャンネル毎に設けら
れ、第１の放送信号を各チャンネル毎の映像信号と音声
信号とに復調する。映像選択器２４の第１の切替器群２
２は、コンピュータ３により特定チャンネルを選択する
ことで、特定チャンネルに対応した同調器２１の映像信
号選択し、第１の映像信号２２１として選択された同調
器２１の映像信号をコンピュータ３に出力するための切
替器群である。また、映像選択器２４の第２の切替器群
２３は、コンピュータ３により画像合成等の処理が施さ
れた第２の映像信号２３１を、コンピュータ３により選
択した特定チャンネル対応したＲＦ変換器２５の映像信
号として入力させるための切替器群である。

【００２１】図１の例では同調器２１はＣＨ１，ＣＨ
３，ＣＨ４，ＣＨ６，ＣＨ８，ＣＨ１０，ＣＨ１２，Ｂ
Ｓ１，ＢＳ２の９種類が用意されている。ＣＨ２の第４
の映像信号及び音声信号は、映像記録装置５に対応した
チャンネルであるため、同調器２１を介さずに図示しな
い専用の入力端子などで構成された映像信号直接入力手
段により直接映像選択器２４に入力する。ＲＦ変換器は
ＣＨ１，ＣＨ２，ＣＨ３，ＣＨ４，ＣＨ６，ＣＨ８，Ｃ
Ｈ１０，ＣＨ１２，ＢＳ１，ＢＳ２の１０種類が用意さ
れている。また、ＣＨ２のＲＦ変換器２５は映像信号直
接入力手段を介して接続される例えばビデオ録画装置な
どの映像記録装置５やＣＡＴＶ等のチャンネルとして使
用される。

【００２２】コンピュータ３は、特定チャンネル（図１
の例ではＣＨ１）を選択することで、特定チャンネルに
対応した映像切替装置２の同調器２１から第１の映像信
号２２１を受け取り、第１の映像信号２２１を元に合成
した画像を第２の映像信号２３１として特定チャンネル
のＲＦ変換器２５に送り込む。

【００２３】映像選択器２４は、第１の切替器群２２に
おいて、特定チャンネルに対応した映像信号のみを第１
の映像信号２２１としてコンピュータ３に出力し、他の
チャンネルに対しては第２の切替器群２３の対応する切
替器の入力に出力される。また、コンピュータ３から入
力した特定チャンネルの第２の映像信号２３１は、特定
チャンネルに対応した切替器の入力に出力される。な
お、同調器２１が出力する音声信号または映像信号直接
入力手段からの音声信号は映像選択器２４の切替器を経
由することなく、直接対応するチャンネルのＲＦ変換器
２５に入力される。

【００２４】さらに、各ＲＦ変換器２５の出力は、合成
器２６により各チャンネルの放送信号を合成し、第２の
放送信号として映像切替装置２より出力される。

【００２５】分配器４は第２の放送信号を分配するため
のものである。同軸ケーブル等の伝送線路を用いて各Ｔ
Ｖ受像器１に第２の放送信号を配信する場合、分配器４
は第２の放送信号を各同軸ケーブル等に分配する働きを
する。

【００２６】ＴＶ受像機１は放送映像もしくは選択され
た特定チャンネルの合成映像を表示する。

【００２７】次に、コンピュータ３について、図２コン
ピュータの制御機能ブロック図、及び図３タイムチャー
トを使って、説明する。

【００２８】図２のコンピュータ３において、表示メッ
セージは、キーボード３３からキーボード制御３４を介
して入力することにより、もしくはネットワーク経由で
他のシステムからネットワーク制御３５に送り込むこと
により、表示待ち行列データメモリ３６に蓄積される。

【００２９】画像データメモリ３７は表示の背景、また
は壁紙となるデータやアニメーションなどのデータを登
録する。

【００３０】制御プログラム３１には時計機能、表示ス
ケジューリング機能、合成画面作成機能、合成画像入出
力機能、映像選択器２４の第１の切替器群２２および第
２の切替器群２３のスケジューリング機能などが用意さ
れている。また制御プログラム３１には、後述する放映
状況記録手段３１１が組み込まれている。

【００３１】図３のタイムチャートで示すように、コン
ピュータ３の表示スケジューリング機能により、表示待
ち行列データメモリ３６に記録された表示メッセージは
表示する時刻が来ると、コンピュータ３の制御プログラ
ム３１は、映像切替装置２の第１の切替器群２２の中か
ら特定チャンネル、例えばＣＨ１に対応した１つの切替
器を選択する。

【００３２】選択された切替器はコンピュータ３の画像
キャプチャ部３８に選択された映像信号を第１の映像信
号２２１として送り込む。画像キャプチャ部３８は第１
の映像信号２２１をコンピュータ３で処理できる第１の
画像データ３８１に変換して画像データとして蓄積す
る。

【００３３】画像メモリ３２では、制御プログラム３１
の制御により画像キャプチャ部３８から取り込まれた第
１の画像データを縮小等の画像処理を行う。さらに縮小
等の処理を行った画像データと、画像データメモリ３７
１の第３の画像データ３７１と、表示待ち行列データメ
モリ３６の表示待ち行列データ３６１とを合成して第２
の画像データ３９１が作成される。この画像メモリ３２
上に作成された第２の画像データ３９１は映像信号生成
部３９に送られて、第２の映像信号２３１に変換され
る。

【００３４】ここでコンピュータ３は、第２の切替器群
２３の中から特定チャンネル（例ではＣＨ１）を予め選
択している。

【００３５】映像信号生成部３９から出力された第２の
映像信号２３１は映像切替装置の所定のＲＦ変換器２５
に送られ、ここで第２の放送信号に変換されて、画像合
成等の画像処理を行っていない他の放送信号と合成した
上、分配器４を通して複数のＴＶ受像機１に送られる。

【００３６】この画像処理により、特定チャンネルのＴ
Ｖ画面上では放送映像が一時的に小さくなって、ＴＶ画
面の余白を使ってメッセージが表示される画像に変わ
る。

【００３７】この画像処理は表示待ち行列データメモリ
３６に蓄積された表示待ち行列データ３６１により決ま
る表示メッセージを一定時間表示し、ＴＶ画面に表示さ
れた特定チャンネルの合成画面をＴＶ視聴者が内容を確
認するに十分な時間が過ぎるまで続けられる。表示終了
の時間が来ると、第１の切替器群２２の選択された切替
器と、第２の切替器群２３の選択された切替器は選択を
解除され、映像信号をコンピュータ３に取り込まない方
向に戻される。この時、特定チャンネルのＴＶ画面は、
合成画像が消え、放送映像のみの画面に戻る。

【００３８】上述のように、最初に特定チャンネルとし
てＣＨ１を選択し、ＣＨ１の合成画像の表示タイミング
が終わると、次に特定チャンネルとして例えばＣＨ３を
選択し、 ＣＨ３に対しての合成画像表示処理に入る。

【００３９】さらに、ＣＨ４、 ・・・ＣＨ１２、ＢＳ
１、ＢＳ２、ＣＨ２と順番に合成画像表示処理を行って
いけば、全チャンネルに対して合成画像を送り込むこと
ができる。また、任意のチャンネルを選択し、同様な処
理を行えば、任意の選択したチャンネルの映像に表示待
ち行列データ３６１等を合成した合成画像を送り込むこ
とができる。

【００４０】図４は本発明の実施例が集合住宅に応用さ
れた例を示す。

【００４１】実施例が示すように映像切替装置２，コン
ピュータ３、及び分配器４を１カ所に設置するだけで各
家庭では今まで使用していたＴＶ受像機１をそのまま使
える利点がある。

【００４２】また、既に共同視聴システムが導入されて
いる集合住宅においても、分配器４とアンテナ６との間
に、コンピュータ３を接続した映像切替装置２を設置す
るだけでよいため、設備投資による負担少なくてすむ。
さらに、コンピュータ３を接続した映像切替装置２を１
個所設置するだけでよいため、情報の一元的管理が可能
になるというメリットがある。

【００４３】図５はＴＶ受像機に合成画像が表示された
例を示す。

【００４４】前述したように、放送映像に表示待ち行列
データ３６１等を合成した合成画像が挿入されるタイミ
ングが来ると放送映像の画面は一時的に小さくなり、Ｔ
Ｖ受像機の余白部分を使ってローカルメッセージを同報
表示する。さらに、合成画像の表示が終了すると再び放
送映像の画像に自動的に戻る。したがって、ＴＶ視聴者
が放送映像を見ているときでも、ＴＶ視聴者は自分が見
ている放送番組の視聴を大きく妨げられることなく、ロ
ーカルメッセージを見ることができる。

【００４５】表１にローカルメッセージの表示待ち行列
の例を示す。

【表１】

【００４６】この例によると、ローカルメッセージは地
域情報や自治体からの情報だけでなく、地域商業施設か
らの広告宣伝にも利用できるため、視聴者に対する生活
便利情報が提供されるだけでなく、広告宣伝提供業者か
らの対価を要求することもでき、情報表示装置の投資負
担を軽減し、集合住宅の運営管理費の補填するなど利用
者にとっての利点も大きい。

【００４７】本発明による広告宣伝は、ＣＡＴＶのよう
に空きチャンネルを使ったローカル情報の伝達手段と違
って、視聴率の高い全国放送の番組に合わせて流すこと
ができるため、特に効果が高い。例えば、空きチャンネ
ルを使ったローカル情報の場合、視聴者が積極的にチャ
ンネルを選択しない限り情報の伝達ができない。一方、
本発明は人気の高い全国放送番組に合わせてローカル情
報を流すことができる。

【００４８】更に、時報、天気予報、コマーシャル放送
などの映像に対応させて、情報を流すこともも出来る。
時報、天気予報などは、放送時間に対応させて情報を流
せば良い。

【００４９】また、コマーシャル放送に対しては、例え
ばコマーシャル放送を自動的に検知し、コマーシャルが
始まったときに合わせてローカル情報を流すこともでき
る。コマーシャル検知技術は既に過去に商品化されたも
のがあり、公知の技術であるが、本発明と組み合わせる
ことにより、視聴者の番組視聴に対する妨害感の少ない
情報伝達が可能になる。例えば、全国放送のコマーシャ
ルに合わせて、地域のコマーシャルを流すことができ
る。また、自動車のコマーシャルを流すときに地域の系
列自動車販売会社のコマーシャルを同時に流したり、食
品会社のコマーシャルを流すとき同時に同一商品を取り
扱っている近隣のスーパマーケットの販売情報を流す応
用ができる。

【００５０】なおコマーシャル検知技術としては、例え
ば、モノラル音声からステレオ音声への切替、音量の変
化などを検知することでコマーシャル放送が始まったこ
とを自動的に検知できるといったものがある。

【００５１】さらに、本発明の制御をつかさどるコンピ
ュータ３に、ローカル情報を流したという記録を保持し
ておく放送状況記録手段３１１をコンピュータ３の制御
プログラム３１に組み込むことにより、ローカル情報を
流した時刻、商業広告の内容、およびその回数を記憶
し、本発明装置を運用管理者から企業広告を期待する商
工業者に対して、この情報伝達に関わる対価を請求する
ことができる。また、不慮の事故等により放映ミスが発
生したとしても、放映の依頼主に対して放映しない広告
等の対価を請求するミスがなくなる。

【００５２】

【発明の効果】以上述べたように本発明は、コンピュー
タ３に蓄積されたメッセージを複数のＴＶ視聴者に、ど
のチャンネルを見ていても、ほぼ同時にローカルメッセ
ージを同報表示するようにしたものであるため、特別に
専用の表示装置を必要としない。つまりＴＶ視聴者への
負担が少ないというメリットがある。また、表示待ち行
列データに広告宣伝等を組み込むことにより、商業的広
告宣伝媒体としても活用することができるため、ＴＶ視
聴者以外へのメリットも大きく広がる可能性を持つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す情報表示システムの
システム構成図である。

【図２】コンピュータの制御機能ブロック図を示す図で
ある。

【図３】コンピュータ制御のタイムチャートを示す図で
ある。

【図４】本発明を集合住宅へ設置した場合の構成例を示
した図である。

【図５】本発明によるＴＶ受像機への表示例を示す。

【符号の説明】

１ ＴＶ受像機 ２ 映像切替装置 ２１ 同調器同調器 ２２１ 第１の映像信号 ２３１ 第２の映像信号 ２４ 映像選択器 切替器 ２５ ＲＦ変換器 ３ コンピュータ ３２ 画像メモリ ３３１ 放映状況記録手段 ３６ 表示待ち行列データメモリ ３６１ 表示待ち行列データ ３７ 画像データメモリ ３７１ 第３の画像データ ３８ 画像キャプチャ部 ３８１ 第１の画像データ ３９ 映像信号生成部 ３９１ 第２の画像データ ５ 映像記録装置 ６ 受信アンテナ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力した第１の映像信号とコンピュータに
   より作成した第３の画像及び表示待ち行列データとを合
   成し、合成した第２の画像を第２の映像信号として映像
   信号として出力する前記コンピュータと、アンテナ等よ
   り受信した第１の放送信号の各チャンネルに対応した第
   ３の映像信号または映像記録装置より入力した入力信号
   に対応した第４の映像信号から選択した特定チャンネル
   の映像信号を前記第１の映像信号として選択して前記コ
   ンピュータに出力し、前記コンピュータから出力される
   第２の映像信号を入力し、前記第２の映像信号を前記特
   定チャンネルに対応した映像信号として再び変調して、
   他のチャンネルの放送信号と共に混合して第２の放送信
   号として出力する映像切替装置とから構成された情報表
   示システムにおいて、前記映像切替装置は、アンテナ等
   から受信した前記第１の放送信号を入力し、前記第１の
   放送信号の各チャンネル単位にそれぞれの第３の映像信
   号に復調する複数の同調器と、必要に応じて設置した前
   記映像記録装置が出力する第４の映像信号を前記第２の
   放送信号のチャンネルに割り当てて入力する映像信号直
   接入力手段と、前記第１の放送信号及び前記映像信号直
   接入力手段に対応したそれぞれ前記第３の映像信号及び
   第４の映像信号をそれぞれの前記チャンネルに対応した
   第２の放送信号に変調する複数のＲＦ変換器と、前記コ
   ンピュータからの信号により前記それぞれのチャンネル
   の中から前記特定チャンネルを指定することで、前記特
   定チャンネルに対応した前記第１の映像信号を前記コン
   ピュータへ切り替えて出力するように接続し、かつ前記
   コンピュータより出力される前記第２の映像信号を前記
   特定チャンネルに対応した前記ＲＦ変調器の入力となる
   ように接続し、特定チャンネル以外のチャンネルに対し
   ては前記チャンネルに対応する第３の映像信号及び第４
   の映像信号を前記ＲＦ変調器の入力となるように接続す
   る切替器とを備え、前記コンピュータは、前記映像切替
   装置が出力する前記特定チャンネルの前記第１の映像信
   号を、予め作成した前記第３の画像と前記第１の映像信
   号とを合成した後、再び前記映像切替装置に出力するこ
   とにより、特定チャンネルに対応した前記第１の映像信
   号のみに対して画像合成を行うことを特徴とする情報表
   示システム。
2. 【請求項２】前記コンピュータは、前記映像切替装置よ
   り出力される前記第１の映像信号を前記コンピュータで
   処理できる第１の画像データに変換して、前記第１の画
   像データを記憶する画像キャプチャ部と、合成した第２
   の画像データを記憶する画像メモリと、第３の画像デー
   タを記憶する画像データメモリと、表示待ち行列データ
   を記憶する表示待ち行列データメモリと、前記画像メモ
   リに記憶した第２の画像データを前記第２の映像信号に
   変換する映像信号生成部とを備え、前記画像キャプチャ
   部に記憶された前記第１の画像データと、前記画像デー
   タメモリに記憶した前記第３の画像データと、前記表示
   待ち行列データメモリに記憶した前記表示待ち行列デー
   タとに基づいて合成または作成される前記第２の画像デ
   ータを前記画像メモリに格納し、前記第２の画像データ
   を前記映像信号生成部によって前記第２の映像信号に変
   換して出力することを特徴とする請求項１に記載の情報
   表示システム。
3. 【請求項３】前記画像メモリに格納された前記画像デー
   タと、前記表示待ち行列データメモリに格納された前記
   表示待ち行列データとは、予め前記コンピュータのメモ
   リに記録されたデータと、ネットワークに接続された外
   部コンピュータのメモリに記録されたデータと、ネット
   ワークに接続された外部コンピュータ、携帯電話などの
   携帯端末からの入力情報と、前記コンピュータの入力媒
   体からの入力情報と、前記コンピュータへの人手による
   入力情報とを選択的に組み合わせて編集することを特徴
   とする請求項２に記載の情報表示システム。
4. 【請求項４】前記表示待ち行列データメモリに格納され
   た前記表示待ち行列データは、ＴＶ視聴者に対する営利
   を目的とする特定企業の商業的広告・宣伝情報を含み、
   ＴＶ放送の特定映像に対して前記表示待ち行列データを
   合成する手段を備えたことを特徴とする請求項２または
   請求項３に記載の情報表示システム。
5. 【請求項５】前記表示待ち行列データメモリに格納され
   た前記表示待ち行列データと、前記表示待ち行列データ
   の依頼主とを対応づけ、前記表示待ち行列データを流し
   た状況を記録する放映状況記録手段を設け、前記放映状
   況記録手段の情報をもとに対価を請求することを特徴と
   する請求項２から請求項４に記載の情報表示システム。