JP2002152293A - 変調回路 - Google Patents

変調回路

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JP2002152293A
JP2002152293A JP2000345340A JP2000345340A JP2002152293A JP 2002152293 A JP2002152293 A JP 2002152293A JP 2000345340 A JP2000345340 A JP 2000345340A JP 2000345340 A JP2000345340 A JP 2000345340A JP 2002152293 A JP2002152293 A JP 2002152293A
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signal
amplitude
carrier
bias
voltage
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Takehiko Suyama
武彦 巣山
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、QPSK被変調信号に存在
するキャリア成分を自動的に除去し、データ伝送レート
の悪化を抑制する変調回路を提供することである。 【解決手段】 ローカル信号源5で発生する搬送波を位
相変調するQPSK変調回路100において、キャリア
リーク監視信号生成用ミキサー11は、分配器9で分配
されたQPSK被変調IF信号と、ローカル信号5から
入力された無変調のローカル信号とをミキシングし、L
PF12は、この被ミキシング信号の高周波成分を除去
して、キャリアリーク監視信号を生成し、CPU14
は、A/D変換器13でデジタル変換されたこのキャリ
アリーク監視信号の電圧値が最小となるように、ベース
バンド変調信号源1〜4の直流バイアス及び振幅を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル信号で搬
送波を位相変調するQPSK変調回路に係り、詳細に
は、QPSK被変調波のキャリアリーク除去機能を有す
る変調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信等の無線伝送方式では、デジタ
ル信号を搬送波に乗せて伝送するために、デジタル信号
による搬送波の変調が行われる。このようなデジタル変
調の一つに、デジタル信号の0、1に対応して搬送波の
位相を変化させる位相変調がある。例えば、デジタル衛
星放送における位相変調方式として、QPSK(Quadra
ture Phase Shift Keying;4相位相変調)方式等が採
用されている。QPSKは、搬送波の位相変化を90度
おきにとり、4通りの状態(4相の被変調波)を生成さ
せることで、1シンボルで2ビットの情報を伝送する方
式である。
【0003】従来のQPSK変調回路の回路構成例を図
11に示す。図11において、QPSK変調回路200
は、ベースバンド変調信号源1、2、3、4、ローカル
信号源5、移相器6、ミキサー7i、7q、加算器8、
及びバッファ20、21、22から構成される。
【0004】ベースバンド変調信号源1、2、3、4
は、入力されたもとのデジタル信号が直並変換回路によ
り4つの信号列に分割されたもので、ベースバンド変調
信号源1と3は、それぞれ、互いに90度位相が異なる
変調信号I、Qを発生し、ベースバンド変調信号源2
は、変調信号Iと位相が180度異なる変調信号Iバー
を発生し、ベースバンド変調信号源4は、変調信号Qと
位相が270度異なる変調信号Qバーを発生する。これ
らの変調信号の周波数はすべてf1である。
【0005】ローカル信号源5は、周波数f2のローカ
ル信号(搬送波)を発生し、後述する移相器6に供給す
る。移相器6は、ローカル信号源5から供給されるロー
カル信号に対し、位相を90度シフトして、互いに位相
が90度異なる2相のローカル信号(余弦波、正弦波)
を、それぞれ、後述するミキサー7i、7qへ出力す
る。
【0006】ミキサー7iは、変調信号源1及び2か
ら、後述するバッファ21を介して供給される周波数f
1の変調信号I、Iバーと、ローカル信号源5から移相
器6を介して供給される周波数f2のローカル信号(余
弦波)とをミキシングする。ミキサー7qは、変調信号
源3及び4から、後述するバッファ22を介して供給さ
れる周波数f1の変調信号と、移相器6で90度位相シ
フトされた周波数f2のローカル信号(正弦波)をミキ
シングする。
【0007】加算器8は、ミキサー7i、7qでミキシ
ングされた信号を合成して、QPSK被変調IF(Inte
rmediate Frequency)信号を発生し、このIF信号は、
後述するバッファ20を介して図外の増幅部へ供給され
る。この被変調IF信号が正常に出力されたときは、周
波数と電力の関係は、図12(a)に示すように、スペ
クトルが拡散されて、ローカル信号の周波数f2を中心
として、周波数f1の2倍の帯域をもった平坦な波形と
なる。
【0008】バッファ20は、加算器8から出力される
被変調波の波形の増幅や、図示しない増幅部に対する保
護として、大電流の逆流を抑制する。バッファ21は、
ベースバンド変調信号源1及び2とミキサー7iの間の
アイソレーションを確保する。同様に、バッファ22
は、ベースバンド変調信号源3及び4とミキサー7qの
間のアイソレーションを確保する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のQPSK変調回路200のような回路構成で
は、4つのベースバンド変調信号I、Iバー、Q、Qバ
ーの直流バイアス及び振幅が均一(適正)でない場合、
図12(b)に示すように、生成されるQPSK被変調
IF信号にローカル信号のキャリア成分(キャリアリー
ク)が存在するため、データ伝送レートを悪化させると
いう問題があった。このキャリアリークを除去するため
には、ベースバンド変調信号のバイアス及び振幅の複雑
な調整や温度補償を必要とするが、何らかの原因により
この調整がずれた場合には、自動的に再調整が行われな
いという問題もあった。
【0010】本発明の課題は、QPSK被変調信号に存
在するキャリア成分を自動的に除去し、データ伝送レー
トの悪化を抑制する変調回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
直並変換されたデジタル信号により位相変調された搬送
波と、無変調の搬送波を混合するミキシング手段(例え
ば、図1のキャリアリーク監視信号生成用ミキサー1
1)と、前記ミキシング手段によって生成された被ミキ
シング信号から高周波成分を除去して低周波成分を抽出
する抽出手段(例えば、図1のLPF12)と、前記抽
出手段によって生成された低周波信号に基づいて、前記
デジタル信号の入力段(例えば、図1のベースバンド変
調信号源1〜4)の直流バイアス及び振幅を制御する制
御手段(例えば、図1のCPU14)と、を備えること
を特徴としている。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、直並変
換されたデジタル信号により位相変調された搬送波と、
無変調の搬送波を混合するミキシング手段と、このミキ
シング手段によって生成された被ミキシング信号から高
周波成分を除去して低周波成分を抽出する抽出手段と、
この抽出手段によって生成された低周波信号に基づい
て、前記デジタル信号の入力段の直流バイアス及び振幅
を制御する制御手段とを備えることにより、これら直流
バイアス及び振幅の自動制御を行うことが可能になり、
複雑なマニュアル調整や温度補償が不用になる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御手段は、前記抽出手段によって生
成された低周波信号の電圧値が最小となるように、前記
デジタル信号の入力段の直流バイアス電圧値及び振幅電
圧値を制御することを特徴としている。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、前記制
御手段は、前記抽出手段によって生成された低周波信号
の電圧値が最小となるように、前記デジタル信号の入力
段の直流バイアス電圧値及び振幅電圧値を制御すること
により、位相変調された搬送波に存在するキャリア成分
を自動的に除去できることで、データ伝送レートの悪化
を抑制することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記制御手段は、前記低周波信号
電圧の最小値を検索し、前記直流バイアス電圧値及び振
幅電圧値を、前記低周波信号電圧の最小値における値に
設定することを特徴としている。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、前記制
御手段は、前記低周波信号電圧の最小値を検索し、前記
直流バイアス電圧値及び振幅電圧値を、前記低周波信号
電圧の最小値における値に設定することによって、前記
抽出手段において生成された低周波信号の電圧値を最小
とすることができ、位相変調された搬送波に存在するキ
ャリア成分を除去できることで、データ伝送レートの悪
化を抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。
【0018】図1は、本発明を適用したQPSK変調回
路の回路構成を示す図である。本発明のQPSK変調回
路100において、従来のQPSK変調回路200の構
成内容と同じ部分には同一の符号を付し、その構成説明
を省略する。
【0019】図1において、QPSK変調回路100
は、ベースバンド変調信号源1、2、3、4、ローカル
信号源5、移相器6、ミキサー7i、7q、加算器8、
被変調波用分配器9、ローカル信号用分配器10、キャ
リアリーク監視信号生成用ミキサー11、直流成分抽出
用LPF12、A/D変換器13、CPU14、RAM
15、及びバッファ20、21、22から構成され、符
号1〜8、及び20〜22は、従来のQPSK変調回路
200の構成要素と同一である。
【0020】被変調波用分配器9は、加算器8から出力
されたQPSK被変調波IF信号を、増幅部出力用と、
後述するキャリアリーク監視信号生成用ミキサー11出
力用に分配する。4つのベースバンド変調信号源1、
2、3、4の直流バイアス及び振幅が均一でない場合
は、図2(a)に示すように、被変調波の周波数と電力
の関係において、加算器8から出力されたQPSK被変
調波IF信号に、周波数f2のローカル信号のキャリア
成分が存在する。
【0021】ローカル信号用分配器10は、ローカル信
号源5から出力された無変調のローカル信号(搬送波)
を、移相器6と、後述するキャリアリーク監視信号生成
用ミキサー11に分配する。ローカル信号源5から出力
される周波数f2のローカル信号の周波数と電力の関係
を図2(b)に示す。
【0022】キャリアリーク監視信号生成用ミキサー1
1は、図2(a)に示された被変調波用分配器9からの
出力と、図2(b)に示されたローカル信号用分配器1
0からの出力をミキシングし、図3(a)に示すよう
に、直流に近い成分と、高周波成分とを含む被ミキシン
グ信号を生成する。
【0023】LPF(Low Pass Filter)12は、キャ
リアリーク監視信号生成用ミキサー11で生成された信
号から高周波成分を除去し、図3(b)に示すように、
直流に近いキャリアリーク監視信号を生成する。A/D
変換器13は、このキャリアリーク監視信号をデジタル
信号に変換し、後述するCPU14に出力する。
【0024】CPU(Central Processing Unit)14
は、後述するRAM15に格納された複数の最適化処理
プログラムを読み出して、後述するベースバンド変調信
号バイアス最適化処理(図5〜図7参照)、ベースバン
ド変調信号振幅最適化処理(図8〜図10参照)を行
い、LPF12から入力されるキャリアリーク監視信号
の電圧値が最小となるように、ベースバンド変調信号源
1〜4の直流バイアス及び振幅を制御する。
【0025】RAM(Random Access Memory)15は、
CPU14で実行されるベースバンド変調信号バイアス
最適化プログラム、ベースバンド変調信号振幅最適化プ
ログラム等を格納する。また、CPU14から入力され
た、キャリアリーク監視信号電圧のデータと、ベースバ
ンド変調信号源1〜4の直流バイアス電圧のデータを記
録する。
【0026】次に、本実施の形態の動作を説明する。ま
ず、CPU14において実行されるベースバンド信号最
適化処理を図4に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0027】実際のベースバンド信号最適化処理におい
ては、4つのベースバンド変調信号源のうち、3つのベ
ースバンド変調信号源に対して、直流バイアス及び振幅
の制御を行えば十分である。したがって、以下に説明す
るベースバンド信号最適化処理は、ベースバンド変調信
号源1を基準として、ベースバンド変調信号源2、3、
4に対して最適化処理が行われる場合を示す。
【0028】CPU14は、まず、ベースバンド変調信
号源2、3、4に対して、それぞれ、後述するIバー信
号バイアス最適化処理(ステップA、図5参照)、Q信
号バイアス最適化処理(ステップB、図6参照)、Qバ
ー信号バイアス最適化処理(ステップC、図7参照)を
行う。
【0029】次いで、CPU14は、ベースバンド変調
信号源2、3、4に対して、それぞれ、後述するIバー
信号振幅最適化処理(ステップD、図8参照)、Q信号
振幅最適化処理(ステップE、図9参照)、Qバー信号
振幅最適化処理(ステップF、図10参照)を行う。そ
して、CPU14は、ステップA〜Fまでの一連の作業
が規定回数繰り返されたか否かを判定し(ステップ
G)、繰り返されていなければステップAに戻り、繰り
返されていれば、本ベースバンド信号最適化処理を終了
する。
【0030】以下、図4に示されたベースバンド信号最
適化処理のステップA〜Fの各処理を順に説明する。
【0031】まず、CPU14において実行されるIバ
ー信号バイアス最適化処理を図5に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0032】CPU14は、まず、ベースバンド信号源
2のバイアス電圧をBa(V)に設定し(ステップA
1)、このバイアス電圧値をRAM15に記録する(ス
テップA2)。次いで、CPU14は、LPF12から
A/D変換器13を経て入力されたキャリアリーク監視
信号電圧を、RAM15に記録する(ステップA3)。
【0033】そして、CPU14は、上記のバイアス電
圧Ba(V)に0.01Vを加えた値を新しいバイアス
電圧Ba(V)に設定し(ステップA4)、この新しく
設定された電圧値Baが規定値に達したか否かを判定す
る(ステップA5)。
【0034】このバイアス電圧値Baが規定値に達して
いなければ、ステップA2に戻り、達していれば、RA
M15に記録されたキャリアリーク監視信号電圧の最小
値を検索し(ステップA6)、バイアス電圧値Baを、
キャリアリーク監視信号電圧の最小値におけるバイアス
電圧に設定し(ステップA7)、本Iバー信号バイアス
最適化処理を終了する。
【0035】CPU14において実行されるQ信号バイ
アス最適化処理を図6に示すフローチャートに基づいて
説明する。
【0036】CPU14は、まず、ベースバンド信号源
3のバイアス電圧をBc(V)に設定し(ステップB
1)、このバイアス電圧値をRAM15に記録する(ス
テップB2)。次いで、CPU14は、LPF12から
A/D変換器13を経て入力されたキャリアリーク監視
信号電圧を、RAM15に記録する(ステップB3)。
【0037】そして、CPU14は、上記のバイアス電
圧Bc(V)に0.01Vを加えた値を新しいバイアス
電圧Bc(V)に設定し(ステップB4)、この新しく
設定された電圧値Bcが規定値に達したか否かを判定す
る(ステップB5)。
【0038】このバイアス電圧値Bcが規定値に達して
いなければ、ステップB2に戻り、達していれば、RA
M15に記録されたキャリアリーク監視信号電圧の最小
値を検索し(ステップB6)、バイアス電圧値Bcを、
キャリアリーク監視信号電圧の最小値におけるバイアス
電圧に設定し(ステップB7)、本Q信号バイアス最適
化処理を終了する。
【0039】CPU14において実行されるQバー信号
バイアス最適化処理を図7に示すフローチャートに基づ
いて説明する。
【0040】CPU14は、まず、ベースバンド信号源
4のバイアス電圧をBe(V)に設定し(ステップC
1)、このバイアス電圧値をRAM15に記録する(ス
テップC2)。次いで、CPU14は、LPF12から
A/D変換器13を経て入力されたキャリアリーク監視
信号電圧を、RAM15に記録する(ステップC3)。
【0041】そして、CPU14は、上記のバイアス電
圧Be(V)に0.01Vを加えた値を新しいバイアス
電圧Be(V)に設定し(ステップC4)、この新しく
設定された電圧値Beが規定値に達したか否かを判定す
る(ステップC5)。
【0042】このバイアス電圧値Beが規定値に達して
いなければ、ステップC2に戻り、達していれば、RA
M15に記録されたキャリアリーク監視信号電圧の最小
値を検索し(ステップC6)、バイアス電圧値Beを、
キャリアリーク監視信号電圧の最小値におけるバイアス
電圧に設定し(ステップC7)、本Qバー信号バイアス
最適化処理を終了する。
【0043】CPU14において実行されるIバー信号
振幅最適化処理を図8に示すフローチャートに基づいて
説明する。
【0044】CPU14は、まず、ベースバンド信号源
2の振幅電圧をBb(V)に設定し(ステップD1)、
この振幅電圧値をRAM15に記録する(ステップD
2)。次いで、CPU14は、LPF12からA/D変
換器13を経て入力されたキャリアリーク監視信号電圧
を、RAM15に記録する(ステップD3)。
【0045】そして、CPU14は、上記の振幅電圧B
b(V)に0.01Vを加えた値を新しい振幅電圧Bb
(V)に設定し(ステップD4)、この新しく設定され
た電圧値Bbが規定値に達したか否かを判定する(ステ
ップD5)。
【0046】この振幅電圧値Bbが規定値に達していな
ければ、ステップD2に戻り、達していれば、RAM1
5に記録されたキャリアリーク監視信号電圧の最小値を
検索し(ステップD6)、振幅電圧値Bbを、キャリア
リーク監視信号電圧の最小値における振幅電圧に設定し
(ステップD7)、本Iバー信号振幅最適化処理を終了
する。
【0047】CPU14において実行されるQ信号振幅
最適化処理を図9に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0048】CPU14は、まず、ベースバンド信号源
3の振幅電圧をBd(V)に設定し(ステップE1)、
この振幅電圧値をRAM15に記録する(ステップE
2)。次いで、CPU14は、LPF12からA/D変
換器13を経て入力されたキャリアリーク監視信号電圧
を、RAM15に記録する(ステップE3)。
【0049】そして、CPU14は、上記の振幅電圧B
d(V)に0.01Vを加えた値を新しい振幅電圧Bd
(V)に設定し(ステップE4)、この新しく設定され
た電圧値Bdが規定値に達したか否かを判定する(ステ
ップE5)。
【0050】この振幅電圧値Bdが規定値に達していな
ければ、ステップE2に戻り、達していれば、RAM1
5に記録されたキャリアリーク監視信号電圧の最小値を
検索し(ステップE6)、振幅電圧値Bdをキャリアリ
ーク監視信号電圧の最小値における振幅電圧に設定し
(ステップE7)、本Q信号振幅最適化処理を終了す
る。
【0051】最後に、CPU14において実行されるQ
バー信号振幅最適化処理を図10に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0052】CPU14は、まず、ベースバンド信号源
4の振幅電圧をBf(V)に設定し(ステップF1)、
この振幅電圧値をRAM15に記録する(ステップF
2)。次いで、CPU14は、LPF12からA/D変
換器13を経て入力されたキャリアリーク監視信号電圧
を、RAM15に記録する(ステップF3)。
【0053】そして、CPU14は、上記の振幅電圧B
f(V)に0.01Vを加えた値を新しい振幅電圧Bf
(V)に設定し(ステップF4)、この新しく設定され
た電圧値Bfが規定値に達したか否かを判定する(ステ
ップF5)。
【0054】この振幅電圧値Bfが規定値に達していな
ければ、ステップF2に戻り、達していれば、RAM1
5に記録されたキャリアリーク監視信号電圧の最小値を
検索し(ステップF6)、振幅電圧値Bfを、キャリア
リーク監視信号電圧の最小値における振幅電圧に設定し
(ステップF7)、本Qバー信号振幅最適化処理を終了
する。
【0055】以上のように、本実施の形態のQPSK変
調回路100では、CPU14が、LPF12から入力
されたキャリアリーク監視信号の電圧値が最小となるよ
うに、4つのベースバンド変調信号源1〜4のうちの3
つに対して、直流バイアス及び振幅を自動制御すること
が可能になり、ベースバンド変調信号のバイアス及び振
幅の複雑なマニュアル調整や温度補償が不用になり、該
キャリアリークによるデータ伝送レートの悪化を抑制す
ることができる上に、これらのバイアス及び振幅の調整
値が何らかの原因によりずれてしまっても自動的に再調
整できる。
【0056】なお、本実施の形態のQPSK変調回路1
00における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱すること
のない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施の形
態では、1シンボルで2ビットの情報を伝送する4相P
SK(4相位相変調)であったが、直並変換によるデジ
タル信号の分割数を2倍にすることによりベースバンド
変調信号源の数を2倍にし、ローカル信号の位相変化を
π/4おきにとることで、1シンボルで3ビットの情報
を伝送する8相PSK回路を形成することができる。
【0057】同様に、直並変換によるデジタル信号の分
割数を4倍、8倍にすることにより、本実施の形態のQ
PSK変調回路100のベースバンド変調信号源の数を
4倍、8倍にし、ローカル信号の位相変化をそれぞれ、
π/8、π/16おきにとることで、それぞれ、16相
PSK、32相PSK回路を形成することもできる。1
6相PSK、32相PSKでは、1シンボルで、それぞ
れ、4ビット、5ビットの情報を伝送することができ
る。
【0058】また、本実施の形態のQPSK変調回路1
00、及びその拡張である8相PSK、16相PSK、
32相PSKは、携帯電話や、測定器(シグナルジェネ
レータ)等、複雑なスペクトラム拡散を含む通信方式の
変調回路に適用することができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明の変調回路によれ
ば、直並変換されたデジタル信号の入力段の直流バイア
ス及び振幅の自動制御を行うことが可能になり、複雑な
マニュアル調整や温度補償が不用になる。
【0060】請求項2及び3記載の発明の変調回路によ
れば、請求項1記載の発明の効果に加えて、位相変調さ
れた搬送波に存在するキャリア成分を自動的に除去でき
ることで、データ伝送レートの悪化を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したQPSK変調回路100の回
路構成を示すブロック図である。
【図2】4つのベースバンド変調信号源1〜4の直流バ
イアス及び振幅が均一でない場合のQPSK被変調IF
信号を示す図(同図(a))と、ローカル信号用分配器
10から供給されるローカル信号を示す図(同図
(b))である。
【図3】キャリアリーク監視信号生成用ミキサー11で
生成されるミキシング信号を示す図(同図(a))と、
直流成分抽出用LPF12で生成されるキャリアリーク
監視信号を示す図(同図(b))である。
【図4】CPU14において実行されるベースバンド信
号最適化処理を示すフローチャートである。
【図5】CPU14において実行されるIバー信号バイ
アス最適化処理を示すフローチャートである。
【図6】CPU14において実行されるQ信号バイアス
最適化処理を示すフローチャートである。
【図7】CPU14において実行されるQバー信号バイ
アス最適化処理を示すフローチャートである。
【図8】CPU14において実行されるIバー信号振幅
最適化処理を示すフローチャートである。
【図9】CPU14において実行されるQ信号振幅最適
化処理を示すフローチャートである。
【図10】CPU14において実行されるQバー信号振
幅最適化処理を示すフローチャートである。
【図11】従来のQPSK変調回路200の回路構成を
示す図である。
【図12】従来のQPSK変調回路200において、Q
PSK被変調IF信号が正常に生成された場合と(同図
(a))、ローカル信号のキャリア成分が存在して正常
に生成されなかった場合(同図(b))を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ベースバンド変調信号源I 2 ベースバンド変調信号源Iバー 3 ベースバンド変調信号源Q 4 ベースバンド変調信号源Qバー 5 ローカル信号源 6 移相器 7i、7q ミキサー 8 加算器 9 被変調波用分配器 10 ローカル信号用分配器 11 キャリアリーク監視信号生成用ミキサー 12 直流成分抽出用LPF 13 A/D変換器 14 CPU 15 RAM 20、21、22 バッファ 100、200 QPSK変調回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直並変換されたデジタル信号により位相変
    調された搬送波と、無変調の搬送波を混合するミキシン
    グ手段と、 前記ミキシング手段によって生成された被ミキシング信
    号から高周波成分を除去して低周波成分を抽出する抽出
    手段と、 前記抽出手段によって生成された低周波信号に基づい
    て、前記デジタル信号の入力段の直流バイアス及び振幅
    を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする変調回路。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記抽出手段によって生
    成された低周波信号の電圧値が最小となるように、前記
    デジタル信号の入力段の直流バイアス電圧値及び振幅電
    圧値を制御することを特徴とする請求項1記載の変調回
    路。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記低周波信号電圧の最
    小値を検索し、前記直流バイアス電圧値及び振幅電圧値
    を、前記低周波信号電圧の最小値における値に設定する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の変調回路。
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